JP5039458B2 - 電源装置及びアーク加工用電源装置 - Google Patents

電源装置及びアーク加工用電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5039458B2
JP5039458B2 JP2007177303A JP2007177303A JP5039458B2 JP 5039458 B2 JP5039458 B2 JP 5039458B2 JP 2007177303 A JP2007177303 A JP 2007177303A JP 2007177303 A JP2007177303 A JP 2007177303A JP 5039458 B2 JP5039458 B2 JP 5039458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power supply
voltage
switching elements
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007177303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009017696A (ja
Inventor
慶樹 森本
勇 蒲生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP2007177303A priority Critical patent/JP5039458B2/ja
Publication of JP2009017696A publication Critical patent/JP2009017696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5039458B2 publication Critical patent/JP5039458B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、商用電源等の入力交流電源を直流電圧に変換しその直流電圧から所定の交流電圧に変換するインバータ回路を有する電源装置、及び、その電源装置を用いたアーク加工用電源装置に関するものである。
アーク加工機等に用いられる電源装置は、例えば特許文献1や特許文献2に示されるように、商用電源(三相交流電源)を整流回路にて整流し平滑コンデンサにて平滑化した直流電圧に変換する直流変換回路と、複数のスイッチング素子(第1〜第4のスイッチング素子)のブリッジ回路で構成される交流変換用のインバータ回路とを備えている。インバータ回路は、所定の組み合わせのスイッチング素子同士が同期してオンオフ制御(PWM制御)され、直流変換回路からの直流電圧を所定の高周波交流電圧に変換している。そして、インバータ回路からの所定の高周波交流電圧がアーク溶接やアーク切断等のアーク加工に適した加工用直流電圧に更に変換される。
特開2005−230859号公報 特開平10−191656号公報
ところで、上記したアーク加工用電源装置においてアーク加工出力を調整するには、インバータ回路の各スイッチング素子に供給する制御パルスのデューティが変更される。即ち、アーク加工出力を中・高出力とするには、制御パルスのオンパルス幅が広く設定されるが、アーク加工出力を低出力とするには、その制御パルスのオンパルス幅が狭く設定される。そのため、低出力設定時の中でもより低出力に設定する場合、制御パルスのオンパルス幅が極めて狭くなってしまい、この場合、何らかの要因で制御パルスが消滅する歯抜けが生じてしまうことがある。すると、出力電流のリップルが大きくなる等、アーク加工出力が不安定になったり、インバータ回路後段のトランスで偏磁が生じたりと、アーク加工機に種々の問題を引き起こしてしまう。
また、入力する商用電源の電圧値は、世界的に200V系(200〜240V)の地域と、高電圧の400V系(380〜480V)の地域とが存在するため、アーク加工用電源装置には、その2つの電圧値でともに動作可能に構成する要求があった。そのため、このような異なる2つの入力電圧に対応する構成と、上記した低出力設定時において安定した出力が得られる構成とを効率良く備えることが望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、異なる2つの入力電圧に対応する構成と、低出力時の出力安定化を図る構成とを効率良く備えてなる電源装置及びアーク加工用電源装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、整流回路及びその出力側の一対の電源線間に直列接続された第1及び第2の平滑コンデンサを有し、入力交流電源を整流・平滑化した直流電圧に変換する直流変換回路と、第1〜第4のスイッチング素子を用いたブリッジ回路で構成され、その第1〜第4のスイッチング素子が所定組み毎でオンオフ駆動して前記各電源線を介して供給された前記直流電圧を所定の交流電圧に変換するインバータ回路とを備えた電源装置であって、前記直流変換回路と前記インバータ回路前段の前記各電源線間に接続される補助コンデンサとの間において、前記各電源線上に配置される第5及び第6のスイッチング素子とその後段の前記各電源線及び前記第1,第2の平滑コンデンサ間に配置され両部間を遮断・導通する電路切替手段とを有してなり、第1の電圧値の前記入力交流電源の入力時には前記電路切替手段を遮断状態として前記第1及び第2の平滑コンデンサの両端電圧を前記インバータ回路に供給する一方、第1の電圧値の倍の第2の電圧値の前記入力交流電源の入力時には前記電路切替手段を導通状態とし前記第5及び第6のスイッチング素子を交互にオンオフ駆動して前記第1又は第2の平滑コンデンサの各端子間電圧を前記電路切替手段を介して交互に前記インバータ回路に供給する補助スイッチング回路と、電源装置の低出力設定時に前記電源線に対して接続する接続切替手段を有し、前記第5及び第6のスイッチング素子のオンオフ動作により前記インバータ回路への直流電圧を降圧する降圧チョッパ回路と、前記降圧チョッパ回路での前記直流電圧の降圧変化分に応じて前記インバータ回路の第1〜第4のスイッチング素子のオンパルス幅を拡大する制御手段とを備えたことをその要旨とする。
この発明では、直流変換回路とインバータ回路前段の各電源線間に接続される補助コンデンサとの間に備えられる補助スイッチング回路は、各電源線上に配置される第5及び第6のスイッチング素子と、その後段の各電源線及び第1,第2の平滑コンデンサ間に配置され両部間を遮断・導通する電路切替手段とを有してなる。同回路において、第1の電圧値の入力交流電源の入力時には電路切替手段が遮断状態となり第1及び第2の平滑コンデンサの両端電圧をインバータ回路に供給する。一方、第1の電圧値の倍の第2の電圧値の入力交流電源の入力時には電路切替手段が導通状態となり第5及び第6のスイッチング素子が交互にオンオフ駆動して第1又は第2の平滑コンデンサの各端子間電圧を電路切替手段を介して交互にインバータ回路に供給する。つまり、インバータ回路は、入力交流電源が第1及び第2の電圧値のいずれであっても補助スイッチング回路にて同電圧の直流電圧に変換されることで動作可能である。また、電源装置の低出力設定時には、降圧チョッパ回路は、電源線、即ち第5及び第6のスイッチング素子に対して接続する接続切替手段の切り替えにより動作可能となり、第5及び第6のスイッチング素子のオンオフ動作によりインバータ回路への直流電圧を降圧する。制御手段は、降圧チョッパ回路での直流電圧の降圧変化分に応じてインバータ回路の第1〜第4のスイッチング素子のオンパルス幅を拡大する。つまり、降圧チョッパ回路では、異なる2つの入力電圧に応じてオンオフ動作する第5及び第6のスイッチング素子が同回路でも兼用されることから、電源装置を効率良く構成できる。そして、出力電流を確保するために降圧チョッパ回路での降圧変化分、インバータ回路のスイッチング素子のオンパルス幅が拡大されることから、制御パルスが消失する歯抜けが生じ難くなり、この低出力設定時でも出力が安定化する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電源装置において、電源装置の中・高出力設定時には、前記降圧チョッパ回路は、前記接続切替手段により前記電源線から切り離されて動作不能に切り替えられるとともに、前記制御手段は、前記第5及び第6のスイッチング素子の所定の素子が前記第1〜第4のスイッチング素子のオフに先立ってオフして第1〜第4のスイッチング素子を略ゼロ電圧でオフするソフトスイッチング制御を実施することをその要旨とする。
この発明では、電源装置の中・高出力設定時には、降圧チョッパ回路は、接続切替手段により電源線、即ち第5及び第6のスイッチング素子から切り離されて動作不能に切り替えられる。制御手段は、その第5及び第6のスイッチング素子の所定の素子がインバータ回路の第1〜第4のスイッチング素子のオフに先立ってオフして第1〜第4のスイッチング素子を略ゼロ電圧でオフするソフトスイッチング制御を実施する。これにより、第5及び第6のスイッチング素子を用いて更に、インバータ回路の各スイッチング素子のスイッチング損失を低減できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電源装置において、前記電路切替手段及び前記接続切替手段の少なくとも一方の切替手段は、その切り替えが前記制御手段により制御可能に構成されるものであることをその要旨とする。
この発明では、電路切替手段及び接続切替手段の少なくとも一方の切替手段が、制御手段によりその切り替えが制御可能に構成される。つまり、切替手段の切り替えが制御手段の制御により自動で行われることで、人による操作を必要としない。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源装置を用い、加工対象物のアーク加工を行うアーク加工用電圧を生成するように構成されているアーク加工用電源装置である。
この発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源装置が用いられて構成されるため、上記各請求項の作用効果が得られるアーク加工用電源装置を提供できる。
本発明によれば、異なる2つの入力電圧に対応する構成と、低出力時の出力安定化を図る構成とを効率良く備えてなる電源装置及びアーク加工用電源装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のアーク加工用電源装置11を備えたアーク加工機10を示す。アーク加工機10は、その電源装置11から出力される加工用直流電圧をトーチTHに供給し、そのトーチTHから加工対象物Mに向けてアークを発生させることで、加工対象物Mに対してアーク溶接やアーク切断等のアーク加工を行う装置である。このようなアーク加工機10に用いるアーク加工用電源装置11は、入力された商用電源(三相交流電圧)を直流電圧に変換する直流変換回路12と、その直流電圧を所定の高周波交流電圧に変換するインバータ回路13とを備え、そのインバータ回路13からの高周波交流電圧を加工用直流電圧に更に変換している。
直流変換回路12は、6個のダイオードD1〜D6を用いたブリッジ回路で構成され三相の入力交流電源を全波整流する一次側整流回路DR1と、該整流回路DR1の出力側の第1及び第2の電源線L1,L2間に直列に接続され該整流回路DR1の出力電圧を平滑化する第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2とを有し、入力交流電源から直流電圧を生成する。この第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2は、それぞれ同容量のものが用いられる。
インバータ回路13は、電源線L1,L2に接続され、4個のIGBTよりなる第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4を用いたブリッジ回路で構成されている。第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4は、出力制御回路SCのPWM制御に基づいて(図2及び図3参照)、第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4の組みと、第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3の組みとが交互にオンオフ駆動される。これにより、直流変換回路12からの直流電圧が所定の高周波交流電圧に変換されて、変圧器INTの一次側コイルに供給される。
インバータ回路13及び前記直流変換回路12の間には、補助スイッチング回路14及び補助コンデンサC3が備えられている。補助スイッチング回路14は、2個のIGBTよりなる第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6を有し、第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2の後段の電源線L1上に第5のスイッチング素子TR5が、電源線L2上に第6のスイッチング素子TR6がそれぞれ配置されている。第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6の後段の電源線L1,L2間には、2個のダイオードD5,D6が直列に接続されている。ダイオードD5,D6は、電源線L2から電源線L1に向けて順方向となるように接続されている。このダイオードD5,D6間の接続点N2と、前記第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2間の接続点N1との間には、本実施形態ではリレーよりなる切替スイッチS1が接続されている。
切替スイッチS1は、出力制御回路SCの制御に基づいてオンオフが切り替えられ、入力交流電源が200V系と判定された時にはオフされて両接続点N1,N2を遮断し、入力交流電源が400V系と判定された時にはオンされて両接続点N1,N2を導通する。第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6は、出力制御回路SCの制御に基づいてオンオフ制御され、200V系入力時では第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2の両端電圧をインバータ回路13に供給し、400V系入力時ではその両端電圧の半分である各コンデンサC1,C2の端子間電圧を交互にインバータ回路13に供給する。つまり、この400V系入力時では、200V系入力時と同等の電圧まで降圧した直流電圧がインバータ回路13に供給される。また、200V系及び400V系入力時のそれぞれにおいて、アーク加工出力が中・高出力(本実施形態では70A〜350A)に設定された時には、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6は、インバータ回路13の第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4のスイッチング損失を低減するソフトスイッチング動作も行っている。これに対し、アーク加工出力が低出力(本実施形態では70A未満)に設定された時には、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6は、後述のチョッパ用コイルL及びチョッパ用コンデンサC4で構成する降圧チョッパ回路の一部として動作する。
ダイオードD5,D6の後段の電源線L1上には、切替スイッチS2が配置されている。また、直列接続された切替スイッチS3及びチョッパ用コイルLが、前記切替スイッチS2と並列に電源線L1に接続されている。また、切替スイッチS2の後段の電源線L1,L2間には、直列接続された切替スイッチS4及びチョッパ用コイルLが接続されている。この後段の電源線L1,L2間には、補助コンデンサC3が接続されている。
切替スイッチS2と切替スイッチS3,S4とは、出力制御回路SCの制御に基づいて、オンオフ状態が相補で切り替えられている。詳しくは、上記したアーク加工出力の中・高出力設定時では、切替スイッチS2はオン状態、切替スイッチS3,S4はオフ状態に切り替えられ、直流変換回路12で生じる直流電圧がそのままの電圧でインバータ回路13に供給される。一方、低出力設定時では、切替スイッチS2はオフ状態、切替スイッチS3,S4はオン状態に切り替えられる。つまり、チョッパ用コイルL及びコンデンサC4が使用されることとなり、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6のオンオフ動作で直流変換回路12からの直流電圧がそのデューティに応じた電圧まで降圧されてインバータ回路13に供給される。
インバータ回路13で生成された高周波交流電圧は、変圧器INTの一次側コイルに供給され、該変圧器INTの二次側には、二次整流回路DR2及び直流リアクトルDCLが備えられる。二次整流回路DR2及び直流リアクトルDCLは、インバータ回路13からの高周波交流電圧をアーク加工用直流電圧に変換し、この加工用直流電圧は、直流リアクトルDCL側の出力線L3を介してトーチTHに出力される。一方、出力線L4は加工対象物Mと接続され、加工用直流電圧の供給に基づきトーチTHから加工対象物Mに向けてアークが生じるようになっている。
また、出力線L4上には、実出力電流値を検出する出力電流検出回路IDが接続されている。出力電流検出回路IDは、検出した出力電流値を出力電流検出信号Idとして比較演算回路ERに出力し、該比較演算回路ERでは、その出力電流検出信号Idと、出力電流設定器IRからの出力電流設定信号Irとが比較される。因みに、出力電流設定器IRでは、アーク加工を行う加工対象物Mに応じた出力電流値となるように人の操作等によりその出力電流値の設定がなされ、その設定に応じた出力電流設定信号Irが比較演算回路ERに出力される。比較演算回路ERは、出力電流検出信号Idと出力電流設定信号Irとを比較した比較演算信号Er、即ち出力電流値と設定値との偏差を比較演算信号Erとして出力制御回路SCに出力し、出力制御回路SCでのフィードバック制御に用いられる。
出力制御回路SCは、例えば直流変換回路12で生成する直流電圧を電圧検出回路(図示略)にて検出し、この検出に基づいて入力交流電圧が200V系か400V系かを判定している。出力制御回路SCは、400V系入力と判定した場合には切替スイッチS1をオンに切り替え、200V系入力と判定した場合には切替スイッチS1をオフに切り替える。また、出力制御回路SCは、出力電流設定器IRによるアーク加工出力の設定が中・高出力(本実施形態では70A〜350A)か、低出力(70A未満)かを判定しており、前記入力交流電圧及びアーク加工出力設定値のそれぞれに応じた各切替スイッチS1〜S4の切り替えと、図2及び図3のタイミング波形に従ったインバータ回路13及び補助スイッチング回路14の制御を実施する。
[中・高出力設定時]
先ず、400V系入力の場合では、出力制御回路SCにより切替スイッチS1がオン状態に切り替えられ、第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2間の接続点N1とダイオードD5,D6間の接続点N2とが導通状態とされる。また、出力電流設定器IRによる出力電流設定値が中・高出力である例えば70A〜350Aのいずれかに設定されると、出力制御回路SCはその設定値を認識する。そして、出力制御回路SCにより切替スイッチS2がオン状態、切替スイッチS3,S4がオフ状態に切り替えられ(チョッパ用コイルL及びコンデンサC4を含む降圧チョッパ回路を非動作)、この中・高出力設定の場合では図2のタイミング波形に従った制御が実施される。
出力制御回路SCは、出力電流設定器IRでの入力からの出力電流設定値に基づくデューティで、インバータ回路13の第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4の組みと第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3の組みとを交互にオンオフ動作させる。因みにこの場合、第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4は、第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3がオンに切り替わる少なくとも所定時間t2前にはオフに切り替えられ、第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3は、第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4がオンに切り替わる少なくとも所定時間t4前にはオフに切り替えられる。そして、出力制御回路SCは、出力電流設定器IRにおいて出力電流設定値が増加されると、各スイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅を所定時間t2,t4の確保可能な範囲で長く設定し、出力電流設定値が減少されると、各スイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅を短く(所定時間t2,t4を長く)設定する。また、出力制御回路SCは、実際の出力電流値(出力電流検出信号Id)を用いたフィードバック制御を行っており、実際の出力電流値と出力電流設定値との偏差(比較演算信号Er)に基づいて各スイッチング素子TR1〜TR4のその時々のデューティを調整している。
また、補助スイッチング回路14において、出力制御回路SCは、前記インバータ回路13の各スイッチング素子TR1〜TR4のオンオフ動作と対応させて第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6をオンオフ動作させている。この場合、第5のスイッチング素子TR5は、オン時には第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4と同時にオンされ、オフ時には第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4がオフに切り替わる所定時間t1前にオフされる。また、第6のスイッチング素子TR6は、オン時には第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3と同時にオンされ、オフ時には第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3がオフに切り替わる所定時間t3前にオフされる。
第5のスイッチング素子TR5がオン、第6のスイッチング素子TR6がオフすると、インバータ回路13には、第1の平滑コンデンサC1の端子間電圧が供給される。逆に、第5のスイッチング素子TR5のオフ、第6のスイッチング素子TR6のオンになると、インバータ回路13には、第2の平滑コンデンサC2の端子間電圧が供給される。即ち、インバータ回路13には、第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2から交互に200V系入力時の直流電圧と同等の入力電圧が供給される。そして、第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4と第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3との交互のオンオフ動作により、インバータ回路13から図2に示す高周波の出力電圧が変圧器INTの一次側コイルに印加される。
また、第5のスイッチング素子TR5は、第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4のオフに先立ち所定時間t1前にオフされるソフトスイッチング制御が行われることで、直流変換回路12からインバータ回路13側への直流電圧の供給が先に停止され、やがて補助コンデンサC3の放電が完了する所定時間t1経過後に第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4がオフされる。また、第6のスイッチング素子TR6は、第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3のオフに先立ち所定時間t3前にオフされるソフトスイッチング制御が行われることで、直流変換回路12からインバータ回路13側への直流電圧の供給が先に停止され、やがて補助コンデンサC3の放電が完了する所定時間t3経過後に第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3がオフされる。
これにより、第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4にかかる電圧が略ゼロ電圧で該スイッチング素子TR1〜TR4がそれぞれオフされ、ソフトスイッチング制御の効果であるスイッチング損失の低減がなされる。尚、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6のオフ時において、第1又は第2の平滑コンデンサC1,C2と補助コンデンサC3との端子間電圧が同等となることから、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6の両端子間電圧がそれぞれ略ゼロ電圧となり、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6でのスイッチング損失も低減されている。
次いで、200V系入力の場合では、出力制御回路SCにより切替スイッチS1がオフ状態に切り替えられ、第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2間の接続点N1とダイオードD5,D6間の接続点N2とが遮断状態とされる。この200V系入力時でも同様に、出力電流設定器IRでの入力からの出力電流設定値に基づくデューティで、インバータ回路13の第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4の組みと第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3の組みとが交互にオンオフ動作する。
補助スイッチング回路14において、出力制御回路SCは、前記インバータ回路13の各スイッチング素子TR1〜TR4のオンオフ動作と対応させて第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6をオンオフ動作させる。この200V系入力時では、第5のスイッチング素子TR5は、第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4がオフに切り替わる所定時間t1前から第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3がオンとなるまでの期間でオフし、それ以外の期間はオンされる。また、第6のスイッチング素子TR6は、第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3がオフに切り替わる所定時間t3前から第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4がオンとなるまでの期間でオフし、それ以外の期間はオンされる。つまり、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6がともにオンする期間では、インバータ回路13には、第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2の両端電圧、即ち直流変換回路12からの直流電圧(400V系入力時と同等の電圧)が供給されることになる。これにより、この直流電圧が第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4のオン期間と第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3のオン期間とで極性が変化する図2に示す高周波の出力電圧が変圧器INTの一次側コイルに印加される。
また、第5のスイッチング素子TR5は、第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4のオフに先立ち所定時間t1前にオフされるソフトスイッチング制御が行われることで、第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4は略ゼロ電圧でオフされ、ソフトスイッチング制御の効果であるスイッチング損失の低減がなされる。また、第6のスイッチング素子TR6についても同様に、第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3のオフに先立ち所定時間t3前にオフされるソフトスイッチング制御が行われることで、第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3は略ゼロ電圧でオフされ、ソフトスイッチング制御の効果であるスイッチング損失の低減がなされる。また、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6のオフ時においても同様に、第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2の両端電圧と補助コンデンサC3との端子間電圧が同等となることから、第5及び第6スイッチング素子TR5,TR6の両端子間電圧がそれぞれ略ゼロ電圧となり、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6でのスイッチング損失も低減されている。
[低出力設定時]
先ず、400V系入力の場合では、出力制御回路SCにより切替スイッチS1がオン状態に切り替えられ、第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2間の接続点N1とダイオードD5,D6間の接続点N2とが導通状態とされる。また、出力電流設定器IRによる出力電流設定値が低出力である例えば70A未満のいずれかに設定されると、出力制御回路SCにより切替スイッチS2がオフ状態、切替スイッチS3,S4がオン状態に切り替えられ(チョッパ用コイルL及びコンデンサC4を含む降圧チョッパ回路を動作)、この低出力設定の場合では図3のタイミング波形に従った制御が実施される。
この低出力設定時において、出力制御回路SCは、補助スイッチング回路14の制御を上記したソフトスイッチング制御から降圧チョッパ制御に切り替えて実施する。詳しくは、この低出力設定時では、切替スイッチS2がオフ状態、切替スイッチS3,S4がオン状態に切り替えられることから、オンオフ制御される第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6とチョッパ用コイルL及びコンデンサC4とで降圧チョッパ回路が構成される。400V系入力時には、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6は、インバータ回路13の各スイッチング素子TR1〜TR4に対応して交互にオンされ、該スイッチング素子TR1〜TR4のデューティと相関させて設定されるデューティにて制御される。そして、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6の交互のオンオフ動作により、オン状態の切替スイッチS1を介して第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2の各端子間電圧が交互にチョッパ用コイルL及びコンデンサC4に印加される。このとき、印加された直流電圧がこのスイッチング素子TR5,TR6のオンオフ動作(デューティ)に応じて降圧され、その降圧された直流電圧がインバータ回路13の入力電圧とされる。
インバータ回路13において、出力制御回路SCは、出力電流設定器IRでの入力からの出力電流設定値に基づくデューティで、インバータ回路13の第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4の組みと第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3の組みとを交互にオンオフ動作させる。ここで、この低出力設定時では、インバータ回路13の前段の降圧チョッパ回路が動作することでインバータ回路13への入力電圧が降圧されて供給されることから、その降圧変化分、即ち降圧チョッパ回路として動作する第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6のデューティに相関させてインバータ回路13の各スイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅を拡大(W1→W2)したデューティにてオンオフ制御し、インバータ回路13から図3に示す高周波の出力電圧が変圧器INTの一次側コイルに印加される。
つまり、この低出力設定時においては、インバータ回路13の各スイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅が狭くなりがちなため、インバータ回路13への入力電圧を降圧チョッパ回路にて降圧するとともにその降圧分だけオンパルス幅を拡大し、設定値に応じた出力電流を確保するようになっている。因みに、本実施形態では、チョッパ動作時の第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6のデューティは、出力電流設定値の減少に伴い直線的に減少させて下限値で一定となるように設定され、第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4は、これに相関したデューティに設定されている。
次いで、200V系入力の場合では、出力制御回路SCにより切替スイッチS1がオフ状態に切り替えられ、第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2間の接続点N1とダイオードD5,D6間の接続点N2とが遮断状態とされる。また、低出力設定時のため、同様に切替スイッチS2がオフ状態、切替スイッチS3,S4がオン状態に切り替えられている。
補助スイッチング回路14では、同様に切替スイッチS2がオフ状態、切替スイッチS3,S4がオン状態に切り替えられることから、オンオフ制御される第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6とチョッパ用コイルL及びコンデンサC4とで降圧チョッパ回路が構成される。200V系入力時には、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6は、インバータ回路13の各スイッチング素子TR1〜TR4に対応して交互にオフされ、該スイッチング素子TR1〜TR4のデューティと相関させて設定されるデューティにて制御される。そして、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6の交互のオンオフ動作により、第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2の両端電圧がそのオンオフ動作(デューティ)に応じて降圧され、その降圧された直流電圧がインバータ回路13の入力電圧とされる。
インバータ回路13において、出力制御回路SCは、同様に第1及び第4のスイッチング素子TR1,TR4と第2及び第3のスイッチング素子TR2,TR3を、その前段のチョッパ回路での降圧変化分、オンパルス幅を拡大(W1→W2)したデューティにてオンオフ制御し、インバータ回路13から図3に示す高周波の出力電圧が変圧器INTの一次側コイルに印加される。つまり、200V系入力の低出力設定時においても同様に、インバータ回路13の各スイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅が狭くなりがちなため、インバータ回路13への入力電圧を降圧チョッパ回路にて降圧するとともにその降圧分だけオンパルス幅を拡大し、設定値に応じた出力電流を確保するようになっている。因みに、この200V系入力でも400V系入力時と同様に、第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4のデューティと第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6のデューティとを相関させて設定されている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、補助スイッチング回路14において、第1の電圧値である200V系入力時には切替スイッチS1が遮断状態となり第1及び第2の平滑コンデンサC1,C2の両端電圧をインバータ回路13に供給する。一方、第2の電圧値である400V系入力時には切替スイッチS1が導通状態となり第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6が交互にオンオフ駆動して第1又は第2の平滑コンデンサC1,C2の各端子間電圧を切替スイッチS1を介して交互にインバータ回路13に供給する。つまり、インバータ回路13は、入力交流電源が200V系400V系のいずれであっても補助スイッチング回路14にて同電圧の直流電圧に変換されることで動作可能である。
また、アーク加工出力の低出力設定時には、降圧チョッパ回路を構成するチョッパ用コイルL及びコンデンサC4が電源線L1,L2、即ち第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6に対して接続する切替スイッチS2〜S4の切り替えにより動作可能となり、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6のオンオフ動作によりインバータ回路13への直流電圧を降圧する。出力制御回路SCは、降圧チョッパ回路での直流電圧の降圧変化分に応じてインバータ回路13の第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅を拡大する。
つまり、降圧チョッパ回路では、異なる2つの入力電圧に応じてオンオフ動作する第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6が同回路でも兼用されることから、電源装置11を効率良く構成することができる。そして、出力電流を確保するために降圧チョッパ回路での降圧変化分、インバータ回路13のスイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅が拡大されることから、制御パルスが消失する歯抜けが生じ難くなり、この低出力設定時でも出力を安定化することができる。このように本実施形態のアーク加工用電源装置11では、異なる2つの入力電圧に対応する構成と、低出力時の出力安定化を図る構成とが効率良く備えられている。
(2)本実施形態では、アーク加工出力の中・高出力設定時には、降圧チョッパ回路を構成するチョッパ用コイルL及びコンデンサC4が切替スイッチS2〜S4により電源線L1,L2、即ち第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6から切り離されて動作不能に切り替えられる。出力制御回路SCは、その第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6の所定の素子がインバータ回路13の第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4のオフに先立ってオフして第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4を略ゼロ電圧でオフするソフトスイッチング制御を実施している。これにより、第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6を用いて更に、インバータ回路13の各スイッチング素子TR1〜TR4のスイッチング損失を低減することができる。
(3)本実施形態では、切替スイッチS1〜S4が、出力制御回路SCによりその切り替えが制御可能なリレーにて構成されている。つまり、切替スイッチS1〜S4の切り替えが出力制御回路SCの制御により自動で行われることで、人による操作を必要としない。また、切替スイッチS1〜S4はそれぞれ1個のリレー(スイッチ)で構成されることから、電源装置11の回路構成を複雑としない。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、アーク加工出力の設定が70A〜350Aを中・高出力、70A未満を低出力としたが、数値はこれに限らず、中・高出力及び低出力の範囲を適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、低出力設定時において第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6のデューティを出力電流設定値の減少に伴い直線的に減少させて下限値で一定となるように設定し、第1〜第4のスイッチング素子TR1〜TR4をこれに相関したデューティに設定した。これを、出力電流設定値の変化に伴ってデューティを段階的に変化させる態様としてもよい。
・上記実施形態では、中・高出力設定時において第5及び第6のスイッチング素子TR5,TR6を異なる2つの入力電圧に対応する切替動作に加え、ソフトスイッチング制御に基づく動作を行うように制御されたが、ソフトスイッチング制御に基づく動作を行わない態様としてもよい。
・上記実施形態では、切替スイッチS1〜S4をリレーで構成したが、リレー以外の例えば半導体スイッチ等の出力制御回路SCによる制御が可能なスイッチや、手動切替によるスイッチ等で構成してもよい。
・上記実施形態では、各スイッチング素子TR1〜TR6にIGBTを用いたが、IGBT以外のスイッチング素子を用いて構成してもよい。
・上記実施形態では、アーク加工用電源装置11に実施したが、アーク加工用以外の目的で用いられる電源装置、例えば直流変換回路12、インバータ回路13及び補助スイッチング回路14を有する交流−交流変換電源装置に実施してもよい。また、インバータ回路13及び補助スイッチング回路14を有する直流−交流変換電源装置に実施してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 第1〜第4のスイッチング素子を用いたブリッジ回路で構成され、その第1〜第4のスイッチング素子が所定組み毎でオンオフ駆動して一対の電源線を介して供給された直流電圧を所定の交流電圧に変換するインバータ回路を備えた電源装置であって、
前記各電源線間に直列接続された第1及び第2の平滑コンデンサと前記インバータ回路前段の前記各電源線間に接続される補助コンデンサとの間において、前記各電源線上に配置される第5及び第6のスイッチング素子とその後段の前記各電源線及び前記第1,第2の平滑コンデンサ間に配置され両部間を遮断・導通する電路切替手段とを有してなり、第1の電圧値の前記入力交流電源の入力時には前記電路切替手段を遮断状態として前記第1及び第2の平滑コンデンサの両端電圧を前記インバータ回路に供給する一方、第1の電圧値の倍の第2の電圧値の前記入力交流電源の入力時には前記電路切替手段を導通状態とし前記第5及び第6のスイッチング素子を交互にオンオフ駆動して前記第1又は第2の平滑コンデンサの各端子間電圧を前記電路切替手段を介して交互に前記インバータ回路に供給する補助スイッチング回路と、
電源装置の低出力設定時に前記電源線に対して接続する接続切替手段を有し、前記第5及び第6のスイッチング素子のオンオフ動作により前記インバータ回路への直流電圧を降圧する降圧チョッパ回路と、
前記降圧チョッパ回路での前記直流電圧の降圧変化分に応じて前記インバータ回路の第1〜第4のスイッチング素子のオンパルス幅を拡大する制御手段と
を備えたことを特徴とする電源装置。
このように構成すれば、上記請求項1と同様の作用効果を有する。
本実施形態におけるアーク加工用電源装置を示す回路図である。 電源装置の中・高出力設定時の波形図である。 電源装置の低出力設定時の波形図である。
符号の説明
11…電源装置、12…直流変換回路、13…インバータ回路、14…補助スイッチング回路、C1,C2…第1,第2の平滑コンデンサ、C3…補助コンデンサ、DR1…整流回路としての一次側整流回路、L1,L2…電源線、M…加工対象物、S1…電路切替手段としての切替スイッチ、S2〜S4…接続切替手段を構成する切替スイッチ、SC…制御手段としての出力制御回路、TR1〜TR6…第1〜第6のスイッチング素子。

Claims (4)

  1. 整流回路及びその出力側の一対の電源線間に直列接続された第1及び第2の平滑コンデンサを有し、入力交流電源を整流・平滑化した直流電圧に変換する直流変換回路と、
    第1〜第4のスイッチング素子を用いたブリッジ回路で構成され、その第1〜第4のスイッチング素子が所定組み毎でオンオフ駆動して前記各電源線を介して供給された前記直流電圧を所定の交流電圧に変換するインバータ回路と
    を備えた電源装置であって、
    前記直流変換回路と前記インバータ回路前段の前記各電源線間に接続される補助コンデンサとの間において、前記各電源線上に配置される第5及び第6のスイッチング素子とその後段の前記各電源線及び前記第1,第2の平滑コンデンサ間に配置され両部間を遮断・導通する電路切替手段とを有してなり、第1の電圧値の前記入力交流電源の入力時には前記電路切替手段を遮断状態として前記第1及び第2の平滑コンデンサの両端電圧を前記インバータ回路に供給する一方、第1の電圧値の倍の第2の電圧値の前記入力交流電源の入力時には前記電路切替手段を導通状態とし前記第5及び第6のスイッチング素子を交互にオンオフ駆動して前記第1又は第2の平滑コンデンサの各端子間電圧を前記電路切替手段を介して交互に前記インバータ回路に供給する補助スイッチング回路と、
    電源装置の低出力設定時に前記電源線に対して接続する接続切替手段を有し、前記第5及び第6のスイッチング素子のオンオフ動作により前記インバータ回路への直流電圧を降圧する降圧チョッパ回路と、
    前記降圧チョッパ回路での前記直流電圧の降圧変化分に応じて前記インバータ回路の第1〜第4のスイッチング素子のオンパルス幅を拡大する制御手段と
    を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置において、
    電源装置の中・高出力設定時には、
    前記降圧チョッパ回路は、前記接続切替手段により前記電源線から切り離されて動作不能に切り替えられるとともに、
    前記制御手段は、前記第5及び第6のスイッチング素子の所定の素子が前記第1〜第4のスイッチング素子のオフに先立ってオフして第1〜第4のスイッチング素子を略ゼロ電圧でオフするソフトスイッチング制御を実施することを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電源装置において、
    前記電路切替手段及び前記接続切替手段の少なくとも一方の切替手段は、その切り替えが前記制御手段により制御可能に構成されるものであることを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源装置を用い、加工対象物のアーク加工を行うアーク加工用電圧を生成するように構成されていることを特徴とするアーク加工用電源装置。
JP2007177303A 2007-07-05 2007-07-05 電源装置及びアーク加工用電源装置 Expired - Fee Related JP5039458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177303A JP5039458B2 (ja) 2007-07-05 2007-07-05 電源装置及びアーク加工用電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177303A JP5039458B2 (ja) 2007-07-05 2007-07-05 電源装置及びアーク加工用電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009017696A JP2009017696A (ja) 2009-01-22
JP5039458B2 true JP5039458B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=40357913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007177303A Expired - Fee Related JP5039458B2 (ja) 2007-07-05 2007-07-05 電源装置及びアーク加工用電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5039458B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105127549A (zh) * 2015-09-08 2015-12-09 刘文斌 同一焊接周期内交直流焊接模式共存的焊机及其焊接方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2607997B2 (ja) * 1991-10-18 1997-05-07 株式会社三社電機製作所 アーク溶接機
JP2005027488A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Densei Lambda Kk 非絶縁降圧コンバータ
JP4766241B2 (ja) * 2005-11-30 2011-09-07 株式会社安川電機 直流電圧降圧回路および電力変換装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105127549A (zh) * 2015-09-08 2015-12-09 刘文斌 同一焊接周期内交直流焊接模式共存的焊机及其焊接方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009017696A (ja) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5901949B2 (ja) 電源装置及びアーク加工用電源装置
JP5110189B2 (ja) インバータ制御装置
US11858073B2 (en) Systems and methods for efficient provision of arc welding power source
JP5053581B2 (ja) アーク加工用電源装置
JP2008048485A (ja) 直流交流変換装置、および直流交流変換装置の過電流保護方法
JP5000224B2 (ja) 溶接用電源装置
JP5124349B2 (ja) 電源装置及びアーク加工用電源装置
JP2009050109A (ja) 電源装置及びアーク加工用電源装置
EP2969358A1 (en) Method and apparatus for providing welding power
JP5033596B2 (ja) 電源装置及びアーク加工用電源装置
JP5124186B2 (ja) 電源装置及びアーク加工用電源装置
JP6161998B2 (ja) 電源装置及びアーク加工用電源装置
JP2001186768A (ja) 直流電源装置
JP6366543B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP3161699B2 (ja) アーク放電利用機器用の直流電源装置
JP5039458B2 (ja) 電源装置及びアーク加工用電源装置
JP3811670B2 (ja) アーク加工用電源装置
JP2008048484A (ja) 直流交流変換装置の駆動方法
JP5968615B2 (ja) 電源装置及びアーク加工用電源装置
KR20180089612A (ko) 인버터 용접기용 전원선택장치
WO2011058665A1 (ja) 電力変換装置
JP5429791B2 (ja) 溶接電源装置
US11235411B2 (en) Welding power supply with interleaved inverter circuitry
JP2008062246A (ja) アーク加工用電源装置
JPH0746846A (ja) 三相整流装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120709

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees