JP2005253055A - 同期判定制御装置および同期判定制御方法 - Google Patents

同期判定制御装置および同期判定制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 外的環境の変化に追随して同期判定を行うことができ、外的環境が変化した場合であっても通信品質を確保できるようにする。
【解決手段】 SIR測定部20は、受信信号にもとづいてSIRを測定する。速度検出部30は、移動局の移動速度を検出する。同期判定処理部40は、検出した移動速度が速度検出しきい値より大きいか否かを判断する。速度検出しきい値より大きいと判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を高めの値に変更する。また、速度検出しきい値より大きくないと判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を低めの値に変更する。そして、同期判定処理部40は、変更後のSIRしきい値を基準として、測定したSIRにもとづいて同期判定を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、同期判定制御装置および同期判定制御方法に関し、特に、外的環境の変化に追随して同期判定パラメータを変化させる同期判定制御装置および同期判定制御方法に関する。
特許文献1には、携帯電話機などの移動局において同期判定を行う受信装置が記載されている。特許文献1に記載された受信装置は、受信信号からパイロットシンボルの位相を判定し、判断した位相にもとづいて、受信信号の同期タイミングを判定する。そして、受信装置は、判定した同期タイミングを基準として受信信号を復調する。
また、特許文献2には、DS−CDMA無線通信方式を用いた移動無線通信システムにおいて、同期判定を行うCDMA同期判定装置が記載されている。特許文献2に記載されたCDMA同期判定装置は、受信パイロットシンボルのエラービット数をフィンガごとに算出する。そして、CDMA同期判定装置は、フィンガごとに算出したエラービット数にもとづいて、同期保持状態であるか同期はずれ状態であるかを判定する。
特開2002−16587号公報(第5頁、第5−7図) 特開2003−152599号公報(第10−11頁、第1図)
無線通信システムにおいて携帯電話機などの移動局は、同期判定の際の基準値である所定の同期判定パラメータを用いて同期判定を行う。例えば、CDMA方式による移動局は、同期判定パラメータとして、信号電力対干渉電力比(SIR)に対し予め定められた固定のしきい値を用いる。この場合、移動局は、所定のフレーム数分連続して受信信号のSIRがしきい値を下回ると、受信信号と拡散符号との同期がはずれた状態であると判断する。
例えば、図16は、携帯電話機などの移動局において同期判定を行う同期判定制御装置の構成の例を示すブロック図である。図16に示すように、同期判定制御装置は、SIR測定部91、同期判定用しきい値設定領域92、同期判定条件設定領域93、同期判定しきい値比較部94および同期判定条件比較部95を含む。SIR測定部91は、受信信号にもとづいてSIRを測定する。同期判定用しきい値設定領域92は、同期判定用の所定のしきい値を設定する。そして、同期判定しきい値比較部94は、SIR測定部91が測定したSIRが同期判定用しきい値を超えているか否かを判断することによって、同期判定を行う。また、同期判定条件設定領域93は、所定の同期の判定条件を設定する。そして、同期判定条件比較部95は、移動局の受信状態が同期の判定条件を満たしている否かを判断することによって、同期判定を行う。
しかし、風や気温、移動局周囲の地理的環境、移動局の移動速度、移動局と基地局との距離など外的環境が変化すると、外的環境の変化にともなって移動局周辺の電波状況も変化する。この場合、電波状況の変化によって移動局が適切な同期判定を行えず、通信品質が劣化する。
特許文献1に記載された受信装置によれば、パイロットシンボルの位相を基準として正確なタイミングで受信信号を復調できるので、受信特性を効率的に向上させることができる。しかし、外的環境の変化に追随して同期判定を行えるとは限らない。
また、特許文献2に記載されたCDMA同期判定装置によれば、エラービット数にもとづいて、同期保持状態であるか同期はずれ状態であるかを判定することができる。しかし、外的環境の変化に追随して同期判定を行えるとは限らない。
また、SIRを用いて同期判定を行う場合、ノイズやフェージングの影響を受けて、SIRを正しく測定できないことがある。この場合、SIRを正しく測定できず誤ったSIRを連続して測定し続けると、同期判定において誤判定することがある。例えば、実際には同期がはずれているにもかかわらず、誤ったSIRにもとづいて同期していると判定してしまうことがある。また、この場合、SIRの誤測定を防止するために、同期判定用しきい値設定領域92に、余分なマージンをもたせたしきい値を設定させなければならない。
そこで、本発明は、外的環境の変化に追随して同期判定を行うことができ、外的環境が変化した場合であっても通信品質を確保できる同期判定制御装置および同期判定制御方法を提供することを目的とする。また、本発明は、ノイズやフェージングの影響によって正しいSIRを測定できない場合であっても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができる同期判定制御装置および同期判定制御方法を提供することを目的とする。
本発明による同期判定制御装置は、無線通信システムにおける移動局に搭載され、受信信号のSIRと同期判定値とを比較して同期保持状態であるか否か判定する同期判定制御装置において、移動局の環境条件が反映された環境反映パラメータを出力する環境反映パラメータ出力手段と、環境反映パラメータ出力手段が出力した環境反映パラメータにもとづいて同期判定値の値を変える同期判定値変更手段とを備えたことを特徴とする。
また、同期判定値変更手段は、環境反映パラメータ出力手段が出力した環境反映パラメータが予め定めた所定のしきい値より大きいか否かを判断し、環境反映パラメータが所定のしきい値より大きいと判断した場合には、同期判定値の値を第1の所定値分大きくし、環境反映パラメータが所定のしきい値より大きくないと判断した場合には、同期判定値の値を第2の所定値分小さくするものであってもよい。そのような構成によれば、環境反映パラメータの大きさの変化に応じて同期判定値の値を変更することができるので、外的環境の変化に追随して同期判定値の値を変更することができる。
また、環境反映パラメータ出力手段は、移動局の移動速度を検出し、検出した移動速度を環境反映パラメータとして出力するものであってもよい。そのような構成によれば、外的環境のうち移動局の移動速度が変化した場合に、移動速度の変化に追随して同期判定を行うことができる。
また、環境反映パラメータ出力手段は、フィンガ数を環境反映パラメータとして出力するものであってもよい。そのような構成によれば、外的環境のうち移動局と基地局との距離や移動局の移動速度が変化した場合に、基地局との距離や移動速度の変化に追随して同期判定を行うことができる。
また、環境反映パラメータ出力手段は、受信信号にもとづいてパイロットシンボル数を測定し、測定したパイロットシンボル数を環境反映パラメータとして出力するものであってもよい。そのような構成によれば、受信信号に含まれるパイロットシンボル数が変化した場合に、パイロットシンボル数の変化に追随して同期判定を行うことができる。
また、環境反映パラメータ出力手段は、受信信号の拡散率を測定し、測定した拡散率を環境反映パラメータとして出力するものであってもよい。そのような構成によれば、受信信号の拡散率が変化した場合に、拡散率の変化に追随して同期判定を行うことができる。
また、環境反映パラメータ出力手段は、移動局の移動速度、フィンガ数、パイロットシンボル数または拡散率のうちの2以上を環境反映パラメータとして出力するものであってもよい。そのような構成によれば、複数の環境反映パラメータにもとづいて、複数種類の外的環境の変化に追随して同期判定を行うことができる。
また、環境反映パラメータ出力手段(例えば、TPCビット誤り率計算部17又はパイロットビット誤り率計算部27)は、受信信号の誤り率を求め、同期判定値変更手段は、環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率にもとづいて同期判定値の値を変更するものであってもよい。そのような構成によれば、ノイズやフェージングの影響によって正しいSIRを測定できない場合であっても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、同期判定の精度を向上させることができる。
また、同期判定値変更手段は、環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率が所定のしきい値より大きいか否かを判断する誤り率判断手段(例えば、SIR測定の信頼性判断部18,28によって実現される)と、誤り率が所定のしきい値より大きいと判断すると、同期判定値の値を所定値分大きくする判定値変更手段(例えば、同期判定しきい値比較部14によって実現される)とを含むものであってもよい。そのような構成によれば、誤り率の悪化に従って同期判定値を大きくすることによって、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、同期判定の精度を向上させることができる。
また、同期判定制御装置は、同期保持状態であるか否かを判定する同期判定手段(例えば、同期判定結果通知領域部38によって実現される)を備え、環境反映パラメータ出力手段は、受信信号の誤り率を求め、同期判定手段は、環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率にもとづいて、同期保持状態であるか否かを判定するものであってもよい。そのような構成によれば、SIRを用いた同期判定にかぎらず、誤り率にもとづいて直接同期判定を行うことができる。従って、ノイズやフェージングの影響によって正しいSIRを測定できない場合であっても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、同期判定の精度を向上させることができる。
また、同期判定手段は、環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率が所定のしきい値より大きいか否かを判断する同期判定側誤り率判断手段(例えば、同期判定結果通知領域部38によって実現される)と、誤り率が所定のしきい値より大きいと判断すると、同期がはずれた状態であると判定する判定手段(例えば、同期判定結果通知領域部38によって実現される)とを含むものであってもよい。そのような構成によれば、誤り率を所定のしきい値と比較することによって、容易に同期判定を行うことができる。
また、同期判定値変更手段は、環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率にもとづいて同期判定値の値を変更するものであってもよい。そのような構成によれば、誤り率だけにもとづいて直接同期判定を行う場合を比較して、よりSIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、より同期判定の精度を向上させることができる。
また、環境反映パラメータ出力手段は、受信信号に含まれる送信電力を制御するためのコマンドのビット(TPCビット)の誤り率を求めるものであってもよい。
また、環境反映パラメータ出力手段は、受信信号に含まれるパイロットビットの誤り率を求めるものであってもよい。
本発明による同期判定制御方法は、無線通信システムにおける移動局に適用され、受信信号のSIRと同期判定値とを比較して同期保持状態であるか否か判定する同期判定制御方法において、移動局の環境条件が反映された環境反映パラメータを得て、環境反映パラメータにもとづいて同期判定値の値を変えることを特徴とする。
また、同期判定制御方法は、環境反映パラメータが予め定めた所定のしきい値より大きいか否かを判断し、環境反映パラメータが所定のしきい値より大きいと判断した場合には、同期判定値の値を第1の所定値分大きくし、環境反映パラメータが所定のしきい値より大きくないと判断した場合には、同期判定値の値を第2の所定値分小さくするものであってもよい。そのような構成によれば、環境反映パラメータの大きさの変化に応じて同期判定値の値を変更することができるので、外的環境の変化に追随して同期判定値の値を変更することができる。
また、同期判定制御方法は、受信信号の誤り率を求め、求めた誤り率が所定のしきい値より大きいか否かを判断し、誤り率が所定のしきい値より大きいと判断すると、同期判定値の値を所定値分大きくするものであってもよい。そのような構成によれば、ノイズやフェージングの影響によって正しいSIRを測定できない場合であっても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、同期判定の精度を向上させることができる。
また、同期判定制御方法は、受信信号の誤り率を求め、求めた誤り率が所定のしきい値より大きいか否かを判断し、誤り率が所定のしきい値より大きいと判断すると、同期がはずれた状態であると判定するものであってもよい。そのような構成によれば、SIRを用いた同期判定にかぎらず、誤り率にもとづいて直接同期判定を行うことができる。従って、ノイズやフェージングの影響によって正しいSIRを測定できない場合であっても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、同期判定の精度を向上させることができる。
本発明によれば、環境反映パラメータにもとづいて同期判定値の値を変更する。環境条件に応じて同期判定値の値を変更できるので、外的環境の変化に追随した同期判定値を用いて同期判定を行うことができる。従って、外的環境の変化に追随して同期判定を行うことができ、外的環境が変化した場合であっても通信品質を確保することができる。
実施の形態1.
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明による同期判定制御装置の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態では、同期判定制御装置は、符号分割多元接続(CDMA)方式を用いた携帯電話機などの移動局に搭載される。同期判定制御装置は、移動局の環境条件が反映されるパラメータである環境反映パラメータを取得する。また、同期判定制御装置は、受信信号と拡散符号との同期が保持されている状態であるか否かを判定する同期判定の際の基準値である同期判定パラメータ(同期判定値)を、取得した環境反映パラメータにもとづいて変更する。そして、同期判定制御装置は、変更後の同期判定パラメータを用いて同期判定を行う。
本実施の形態では、同期判定制御装置は、環境反映パラメータとして、移動局の移動速度を検出する。また、本実施の形態では、同期判定制御装置は、同期判定パラメータとして、SIRに対する所定のしきい値(以下、SIRしきい値という)を用いて同期判定を行う。
図1に示すように、同期判定制御装置は、基地局からの無線信号を受信する受信部10、SIRを測定するSIR測定部20、移動局の移動速度を検出する速度検出部30、および同期判定を行う同期判定処理部40を含む。
受信部10は、基地局からの無線信号を受信する。SIR測定部20は、受信部10からの受信信号にもとづいて、受信信号のSIRを測定する。
速度検出部30は、移動局の移動速度を検出する。本実施の形態では、同期判定制御装置は、タイマを備え、所定の時間ごとにGPS衛星からGPS信号を受信する。速度検出部30は、GPS信号から移動局の位置情報(緯度および経度)を検出し、検出した位置情報にもとづいて移動局の移動速度を求める。
同期判定処理部40は、SIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う。本実施の形態では、同期判定処理部40は、所定のフレーム数連続して受信信号のSIRがSIRしきい値より小さいと判断すると、受信信号と拡散符号との同期がはずれた状態であると判定する。すなわち、受信信号の受信品質がしきい値を下回ると同期がはずれる蓋然性が高くなるので、同期判定処理部40は、同期がはずれた状態であると判断する。
また、同期判定処理部40は、速度検出部30が検出した移動局の移動速度にもとづいて、SIRしきい値を変更する。この場合、同期判定処理部40は、速度検出部30が検出した移動速度と所定のしきい値(以下、速度検出しきい値という)とを比較することによって、SIRしきい値を変更する。速度検出しきい値として、例えば、歩行、自動車または鉄道での移動状態を想定した場合の移動速度の値が予め設定されている。
本実施の形態において、環境反映パラメータ出力手段は、速度検出部30によって実現される。また、同期判定値変更手段は、同期判定処理部40によって実現される。
次に、動作について説明する。図2は、同期判定処理部40が行うSIRしきい値の変更処理および同期判定処理を示す流れ図である。受信部10が基地局からの無線信号を受信すると、SIR測定部20は、受信信号にもとづいてSIRを測定する。また、速度検出部30は、移動局の移動速度を検出する。
同期判定処理部40は、速度検出部30から、移動局の移動速度を読み込む(ステップS11)。同期判定処理部40は、移動速度が速度検出しきい値より大きいか否かを判断する(ステップS12)。速度検出しきい値より大きい(しきい値の速度より速い)と判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を高めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する(ステップS13,S15)。SIRしきい値をどの程度高するのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
速度検出しきい値より大きくない(しきい値の速度より速くない)と判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を低めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する(ステップS14,S15)。SIRしきい値をどの程度低くするのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
同期判定処理部40は、SIRしきい値を変更すると、変更後のSIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う(ステップS16)。そして、同期判定処理部40は、予め定めた所定時間が経過すると、再びステップS11以降の処理を繰り返し実行する。すなわち、同期判定処理部40は、移動局の移動速度の変化に応じて、SIRしきい値を繰り返し変更しながら同期判定を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、同期判定制御装置は、検出した移動局の移動速度にもとづいてSIRしきい値を変更する。移動速度に応じてSIRしきい値を変更できるので、移動速度の変化に追随したSIRしきい値を用いて同期判定を行うことができる。従って、移動速度の変化に追随して同期判定を行うことができ、移動速度が変化した場合であっても通信品質を確保することができる。
なお、本実施の形態では、GPS信号にもとづいて移動局の移動速度を検出する場合を例にしたが、移動速度の検出方法はそのような方法に限られない。例えば、複数の基地局からの受信電界強度の変動などにもとづいて、移動速度を検出してもよい。
実施の形態2.
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照して説明する。図3は、同期判定制御装置の他の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、同期判定制御装置は、第1の実施の形態で示した速度検出部30に代えて、フィンガ(finger)数を設定するフィンガ数設定部50を含む。本実施の形態では、同期判定制御装置が環境反映パラメータとしてフィンガ数を用いる。
フィンガ数設定部50は、移動局と基地局との位置関係、移動局の移動速度またはモニタするチャネル数などにもとづいて、フィンガ数を設定する。本実施の形態では、フィンガ数設定部50は、移動局の位置情報にもとづいて、移動局と基地局との距離や移動局の移動速度を求める。そして、フィンガ数設定部50は、基地局との距離や移動速度にもとづいてフィンガ数を設定する。フィンガ数が設定されると、移動局は、フィンガ数分のフィンガ回路を用いて受信信号を逆拡散し、逆拡散後の信号を合成する。
同期判定処理部40は、所定のSIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う。また、同期判定処理部40は、フィンガ数設定部50が設定したフィンガ数にもとづいて、SIRしきい値を変更する。この場合、同期判定処理部40は、フィンガ数設定部50が設定したフィンガ数と所定のしきい値(以下、フィンガ数しきい値という)とを比較することによって、SIRしきい値を変更する。フィンガ数しきい値は、例えば、シミュレーションを行った結果や、所定のアルゴリズムを用いて行った事前検証結果を用いて予め定められる。
なお、本実施の形態において、受信部10およびSIR測定部20の機能については、第1の実施の形態におけるそれらの機能と同様である。
次に、動作について説明する。図4は、SIRしきい値の変更処理および同期判定処理を示す流れ図である。受信部10が基地局からの無線信号を受信すると、SIR測定部20は、受信信号にもとづいてSIRを測定する。また、フィンガ数設定部50は、移動局と基地局との距離や移動局の移動速度を検出し、フィンガ数を設定する。
同期判定処理部40は、フィンガ数設定部50から、設定したフィンガ数を読み込む(ステップS21)。同期判定処理部40は、設定したフィンガ数がフィンガ数しきい値より大きいか否かを判断する(ステップS22)。フィンガ数しきい値より大きい(しきい値の数より多い)と判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を高めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する(ステップS23,S25)。SIRしきい値をどの程度高するのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
フィンガ数しきい値より大きくない(しきい値の数より多くない)と判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を低めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する(ステップS24,S25)。SIRしきい値をどの程度低くするのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
同期判定処理部40は、SIRしきい値を変更すると、変更後のSIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う(ステップS26)。そして、同期判定処理部40は、予め定めた所定時間が経過すると、再びステップS21以降の処理を繰り返し実行する。すなわち、同期判定処理部40は、移動局と基地局との距離や移動局の移動速度の変化にもとづくフィンガ数の変化に応じて、SIRしきい値を繰り返し変更しながら同期判定を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、同期判定制御装置は、設定したフィンガ数にもとづいてSIRしきい値を変更する。フィンガ数に応じてSIRしきい値を変更できるので、移動局と基地局との距離や移動局の移動速度の変化に追随したSIRしきい値を用いて同期判定を行うことができる。従って、基地局との距離や移動速度の変化に追随して同期判定を行うことができ、基地局との距離や移動速度が変化した場合であっても通信品質を確保することができる。
実施の形態3.
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照して説明する。図5は、同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、同期判定制御装置は、第1の実施の形態で示した速度検出部30に代えて、パイロットシンボル(Pilot Symbol)数を測定するパイロットシンボル数測定部60を含む。本実施の形態では、同期判定制御装置が環境反映パラメータとしてパイロットシンボル数を用いる。
パイロットシンボル数測定部60は、受信部10からの受信信号をデコードし、受信信号に含まれるパイロットシンボル数を測定する。
同期判定処理部40は、所定のSIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う。また、同期判定処理部40は、パイロットシンボル数測定部60が測定したパイロットシンボル数にもとづいて、SIRしきい値を変更する。この場合、同期判定処理部40は、パイロットシンボル数測定部60が測定したパイロットシンボル数と所定のしきい値(以下、パイロットシンボル数しきい値という)とを比較することによって、SIRしきい値を変更する。パイロットシンボル数しきい値は、例えば、シミュレーションを行った結果や、所定のアルゴリズムを用いて行った事前検証結果を用いて予め定められる。
なお、本実施の形態において、受信部10およびSIR測定部20の機能については、第1の実施の形態におけるそれらの機能と同様である。
次に、動作について説明する。図6は、SIRしきい値の変更処理および同期判定処理を示す流れ図である。受信部10が基地局からの無線信号を受信すると、SIR測定部20は、受信信号にもとづいてSIRを測定する。また、パイロットシンボル数測定部60は、受信信号をデコードし、受信信号に含まれるパイロットシンボル数を測定する。
同期判定処理部40は、パイロットシンボル数測定部60から、測定したパイロットシンボル数を読み込む(ステップS31)。同期判定処理部40は、測定したパイロットシンボル数がパイロットシンボル数しきい値より大きいか否かを判断する(ステップS32)。パイロットシンボル数しきい値より大きい(しきい値の数より多い)と判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を高めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する(ステップS33,S35)。SIRしきい値をどの程度高するのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
パイロットシンボル数しきい値より大きくない(しきい値の数より多くない)と判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を低めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する(ステップS34,S35)。SIRしきい値をどの程度低くするのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
同期判定処理部40は、SIRしきい値を変更すると、変更後のSIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う(ステップS36)。そして、同期判定処理部40は、予め定めた所定時間が経過すると、再びステップS31以降の処理を繰り返し実行する。すなわち、同期判定処理部40は、パイロットシンボル数の変化に応じて、SIRしきい値を繰り返し変更しながら同期判定を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、同期判定制御装置は、パイロットシンボル数にもとづいてSIRしきい値を変更する。パイロットシンボル数に応じてSIRしきい値を変更できるので、受信信号に含まれるパイロットシンボル数の変化に追随したSIRしきい値を用いて同期判定を行うことができる。従って、パイロットシンボル数の変化に追随して同期判定を行うことができ、受信信号に含まれるパイロットシンボル数が変化した場合であっても通信品質を確保することができる。
実施の形態4.
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照して説明する。図7は、同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、同期判定制御装置は、第1の実施の形態で示した速度検出部30に代えて、拡散率(spreading factor)を測定する拡散率測定部70を含む。本実施の形態では、同期判定制御装置が環境反映パラメータとして拡散率を用いる。
拡散率測定部70は、受信部10からの受信信号をデコードし、受信信号の拡散率を測定する。
同期判定処理部40は、所定のSIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う。また、同期判定処理部40は、拡散率測定部70が測定した拡散率にもとづいて、SIRしきい値を変更する。この場合、同期判定処理部40は、拡散率測定部70が測定した拡散率と所定のしきい値(以下、拡散率しきい値という)とを比較することによって、SIRしきい値を変更する。拡散率しきい値は、例えば、シミュレーションを行った結果や、所定のアルゴリズムを用いて行った事前検証結果を用いて予め定められる。
なお、本実施の形態において、受信部10およびSIR測定部20の機能については、第1の実施の形態におけるそれらの機能と同様である。
次に、動作について説明する。図8は、SIRしきい値の変更処理および同期判定処理を示す流れ図である。受信部10が基地局からの無線信号を受信すると、SIR測定部20は、受信信号にもとづいてSIRを測定する。また、拡散率測定部70は、受信信号の拡散率を測定する。
同期判定処理部40は、拡散率測定部70から、測定した拡散率を読み込む(ステップS41)。同期判定処理部40は、測定した拡散率が拡散率しきい値より大きいか否かを判断する(ステップS42)。拡散率しきい値より大きいと判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を高めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する(ステップS43,S45)。SIRしきい値をどの程度高するのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
拡散率しきい値より大きくないと判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を低めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する(ステップS44,S45)。SIRしきい値をどの程度低くするのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
同期判定処理部40は、SIRしきい値を変更すると、変更後のSIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う(ステップS46)。そして、同期判定処理部40は、予め定めた所定時間が経過すると、再びステップS41以降の処理を繰り返し実行する。すなわち、同期判定処理部40は、拡散率の変化に応じて、SIRしきい値を繰り返し変更しながら同期判定を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、同期判定制御装置は、拡散率にもとづいてSIRしきい値を変更する。拡散率に応じてSIRしきい値を変更できるので、拡散率の変化に追随したSIRしきい値を用いて同期判定を行うことができる。従って、拡散率の変化に追随して同期判定を行うことができ、拡散率が変化した場合であっても通信品質を確保することができる。
実施の形態5.
次に、本発明の第5の実施の形態を図面を参照して説明する。図9は、同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。図9に示すように、同期判定制御装置は、第1の実施の形態で示した構成に加えて、フィンガ数を設定するフィンガ数設定部50を含む。本実施の形態では、同期判定制御装置は、複数の環境反映パラメータにもとづいてSIRしきい値を変更し、変更後のSIRしきい値を用いて同期判定を行う。なお、本実施の形態では、環境反映パラメータとして、移動局の移動速度およびフィンガ数を用いる場合を説明する。
同期判定処理部40は、所定のSIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う。また、同期判定処理部40は、速度検出部30が検出した移動速度およびフィンガ数設定部50が設定したフィンガ数にもとづいて、SIRしきい値を変更する。この場合、同期判定処理部40は、移動速度と速度検出しきい値とを比較し、且つフィンガ数とフィンガ数しきい値とを比較することによって、SIRしきい値を変更する。
なお、本実施の形態において、受信部10、SIR測定部20および速度検出部30の機能については、第1の実施の形態におけるそれらの機能と同様である。また、フィンガ数設定部50の機能については、第2の実施の形態におけるそれらの機能と同様である。
次に、動作について説明する。図10は、SIRしきい値の変更処理および同期判定処理を示す流れ図である。受信部10が基地局からの無線信号を受信すると、SIR測定部20は、受信信号にもとづいてSIRを測定する。また、速度検出部30は、移動局の移動速度を検出する。また、フィンガ数設定部50は、移動局と基地局との距離や移動局の移動速度を検出し、フィンガ数を設定する。
同期判定処理部40は、速度検出部30から移動局の移動速度を読み込み、フィンガ数設定部50からフィンガ数を読み込む(ステップS51)。同期判定処理部40は、読み込んだ移動速度とフィンガ数とについて、それぞれしきい値判定を行う(ステップS52)。この場合、同期判定処理部40は、移動速度が速度検出しきい値より大きいか否かを判断し、且つフィンガ数がフィンガ数しきい値より大きいか否かを判断する。
同期判定処理部40は、ステップS52でのしきい値判定結果にもとづいて、SIRしきい値を変更する(ステップS53)。本実施の形態では、ステップS52で移動速度およびフィンガ数の両方がしきい値より大きいと判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を高めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する。SIRしきい値をどの程度高するのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
また、移動速度およびフィンガ数のうちのいずれかがしきい値より大きくないと判断した場合には、同期判定処理部40は、SIRしきい値を低めの値に変更し、新たなSIRしきい値として設定する。SIRしきい値をどの程度低くするのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
なお、SIRしきい値の変更方法は、本実施の形態で示したものに限られない。例えば、同期判定処理部40は、移動速度およびフィンガ数のうちのいずれかがしきい値より大きいと判断した場合にSIRしきい値を高めの値に変更し、移動速度およびフィンガ数の両方がしきい値より大きくないと判断した場合にSIRしきい値を低めの値に変更してもよい。
同期判定処理部40は、SIRしきい値を変更すると、変更後のSIRしきい値を基準として、SIR測定部20が測定したSIRにもとづいて同期判定を行う(ステップS54)。そして、同期判定処理部40は、予め定めた所定時間が経過すると、再びステップS51以降の処理を繰り返し実行する。すなわち、同期判定処理部40は、移動速度およびフィンガ数の両方の変化に応じて、SIRしきい値を繰り返し変更しながら同期判定を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、同期判定制御装置は、移動局の移動速度およびフィンガ数の両方にもとづいてSIRしきい値を変更する。移動速度およびフィンガ数の両方に応じてSIRしきい値を変更できるので、移動局の移動速度および基地局との距離の両方の変化に追随したSIRしきい値を用いて同期判定を行うことができる。従って、移動速度および基地局との距離の両方の変化に追随して同期判定を行うことができ、移動速度および基地局との距離が変化した場合であっても通信品質を確保することができる。
なお、本実施の形態では、環境反映パラメータとして移動局の移動速度とフィンガ数とを用いる場合を説明したが、パイロットシンボル数や拡散率など他の環境反映パラメータを複数組み合わせて用いてもよい。また、2つの環境反映パラメータのみを組み合わせて用いるのでなく、3以上の環境反映パラメータを組み合わせて用いてもよい。
また、上記の各実施の形態では、環境反映パラメータの値を1つのしきい値と比較することによってSIRしきい値を変更するようにしたが、SIRしきい値をより細かく変更するようにしてもよい。例えば、同期判定処理部40が多数の環境反映パラメータの値とSIRしきい値との関係が設定されたテーブルを備え、そのときの環境反映パラメータの値に応じたSIR値をテーブルから取り出し、取り出した値を新たなSIRしきい値としてもよい。また、基地局から移動局に、移動局の移動速度を検出可能な情報を送信するようにしてもよい。
実施の形態6.
次に、本発明の第6の実施の形態を図面を参照して説明する。図11は、同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。図11に示すように、同期判定制御装置は、受信部10、SIR測定部20、同期判定処理部40、TPCビットパターン比較部16およびTPCビット誤り率計算部17を含む。本実施の形態では、同期判定制御装置は、環境反映パラメータとして、Transmito Power Control (TPC)と呼ばれる送信電力制御用のコマンドのTPCビットの誤り率を用いる。
TPCビットパターン比較部16は、受信部10からの受信信号をデコードし、受信信号に含まれるTPCビットのパターンを比較して、受信したTPCビットが誤っているか否かを判断する。本実施の形態では、TPCビットパターン比較部16は、TPCビットが取りうるビットパターンを予めメモリなどの記憶部に記憶している。そして、TPCビットパターン比較部16は、受信信号に含まれるTPCビットのビットパターンと予め記憶するビットパターンとを比較し、ビットパターンが一致するか否かを判断する。
例えば、TPCビットが2ビットで構成される場合、TPCビットパターン比較部16は、TPCビットが取りうるビットパターンとして(1,0)および(1,1)を予め記憶する。この場合、TPCビットパターン比較部16は、受信信号に含まれるTPCビットが(1,0)又は(1,1)と一致すると判断すると、TPCビットが正しいと判断する。また、TPCビットパターン比較部16は、受信信号に含まれるTPCビットが(1,0)および(1,1)のいずれとも一致しないと判断すると、TPCビットが誤っていると判断する。
TPCビット誤り率計算部17は、TPCビットパターン比較部16の比較結果にもとづいて、受信信号のTPCビットの誤り率を計算する。本実施の形態では、TPCビット誤り率計算部17は、TPCビットパターン比較部16が受信信号に含まれるTPCビットが誤っているか否かを判定した判定結果にもとづいて、TPCビットの誤り率を求める。
同期判定処理部40は、同期判定用しきい値設定領域部12、同期判定条件設定領域部13、同期判定しきい値比較部14、同期判定条件比較部15およびSIR測定の信頼性判断部18を含む。
同期判定用しきい値設定領域部12は、同期判定用の所定のしきい値を設定する。また、同期判定用しきい値設定領域部12は、設定したしきい値をメモリなどの記憶部に予め記憶する。本実施の形態では、同期判定用しきい値設定領域部12は、同期判定用のしきい値として、所定のSIRしきい値を設定し予め記憶する。同期判定条件設定領域部13は、所定の同期の判定条件(例えば、ビット誤り率)を設定する。また、同期判定条件設定領域部13は、設定した判定条件をメモリなどの記憶部に予め記憶する。
同期判定しきい値比較部14は、SIR測定部20が測定したSIRが、同期判定用しきい値設定領域部12が記憶する同期判定用しきい値より大きいか否かを判断することによって、同期判定を行う。また、同期判定しきい値比較部14は、SIR測定の信頼性判断部18からの指示に従って、同期判定に用いるSIRしきい値を変更する。同期判定条件比較部15は、移動局の受信状態が、同期判定条件設定領域部13が記憶する同期の判定条件を満たしている否かを判断することによって、同期判定を行う。例えば、同期判定条件比較部15は、受信信号のビット誤り率が、判定条件として設定されたビット誤り率のしきい値より大きいか否かを判断することによって、同期判定を行う。
SIR測定の信頼性判断部18は、TPCビット誤り率計算部17が求めたTPCビットの誤り率にもとづいて、SIR測定の信頼性が低いか否かを判断する。本実施の形態では、SIR測定の信頼性判断部18は、TPCビットの誤り率の所定のしきい値を予めメモリなどの記憶部に記憶している。また、SIR測定の信頼性判断部18は、TPCビット誤り率計算部17が求めた誤り率が予め記憶するしきい値より大きいか否かを判断する。誤り率がしきい値より大きいと判断すると、SIR測定の信頼性判断部18は、SIR測定部20が測定するSIRの信頼性が低いと判断する。また、誤り率がしきい値より大きくないと判断すると、SIR測定の信頼性判断部18は、SIR測定部20が測定するSIRが信頼できると判断する。
また、SIR測定の信頼性判断部18は、SIR測定の信頼性が低いと判断すると、SIRしきい値を変更するように同期判定しきい値比較部14に指示する。本実施の形態では、SIR測定の信頼性判断部18は、SIR測定の信頼性が低いと判断すると、SIRしきい値を上げるように同期判定しきい値比較部14に指示する。すなわち、SIR測定の信頼性判断部18は、SIRしきい値を上げさせることによって、同期判定比較において同期状態であると判定しにくく(誤判定しにくく)させる。
なお、本実施の形態において、受信部10およびSIR測定部20の機能については、第1の実施の形態におけるそれらの機能と同様である。
次に、動作について説明する。図12は、SIRしきい値の変更処理および同期判定処理を示す流れ図である。受信部10が基地局からの無線信号を受信すると(ステップS61)、SIR測定部20は、受信信号にもとづいてSIRを測定する(ステップS62)。
また、TPCビットパターン比較部16は、受信信号にもとづいてTPCビットパターンを比較する(ステップS63)。本実施の形態では、TPCビットパターン比較部16は、受信信号に含まれるTPCビットのビットパターンと予め記憶するビットパターンとを比較し、ビットパターンが一致するか否かを判断する。ビットパターンが一致すると判断すると、TPCビットパターン比較部16は、受信したTPCビットが正しいと判断する。また、ビットパターンが一致しないと判断すると、TPCビットパターン比較部16は、受信したTPCビットが誤っていると判断する。
TPCビット誤り率計算部17は、TPCビットパターン比較部16の比較結果にもとづいて、受信信号に含まれるTPCビットの誤り率を求める(ステップS64)。本実施の形態では、TPCビット誤り率計算部17は、TPCビットパターン比較部16がTPCビットが正しいか否かを判断した判断結果にもとづいて、TPCビットの誤り率を求める。
SIR測定の信頼性判断部18は、TPCビット誤り率計算部17が求めた誤り率にもとづいて、SIR測定部20が測定するSIRの信頼性が低いか否かを判断する(ステップS65)。本実施の形態では、SIR測定の信頼性判断部18は、TPCビット誤り率計算部17が求めた誤り率が予め記憶する所定のしきい値より大きいか否かを判断する。しきい値より大きいと判断すると、SIR測定の信頼性判断部18は、測定するSIRの信頼性が低いと判断する。また、しきい値より大きくないと判断すると、SIR測定の信頼性判断部18は、測定するSIRが信頼できると判断する。
測定するSIRが信頼できると判断すると、同期判定制御装置は、ステップS66以降の処理を行わずに、ステップS63以降の処理を繰り返し実行する。
測定するSIRの信頼性が低いと判断すると、SIR測定の信頼性判断部18は、同期判定に用いるSIRしきい値を上げるように同期判定しきい値比較部14に指示する。すると、同期判定しきい値比較部14は、SIR測定の信頼性判断部18からの指示に従って、SIRしきい値を所定値分大きくする(ステップS66)。本実施の形態では、同期判定しきい値比較部14は、同期判定用しきい値設定領域部12にSIRしきい値の再設定を指示する。すると、同期判定用しきい値設定領域部12は、同期判定しきい値比較部14からの指示に従って、SIRしきい値を現在の値より大きい値に設定し直す。そして、同期判定用しきい値設定領域部12は、記憶するSIRしきい値を再設定した値に更新する。なお、SIRしきい値をどの程度高くするのかは、シミュレーションなどの事前検証を行った結果にもとづいて予め定められる。
同期判定しきい値比較部14は、SIR測定部20が測定したSIRを、同期判定用しきい値設定領域部12が記憶するSIRしきい値と比較し、同期判定を行う(ステップS67)。この場合、SIR測定の信頼性判断部18からの指示に従ってSIRしきい値を更新した場合には、同期判定しきい値比較部14は、更新後のSIRしきい値にもとづいて同期判定を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、同期判定制御装置は、受信信号に含まれるTPCビットの誤り率にもとづいて、SIR測定の信頼性が低いか否を判断する。そして、信頼性が低いと判断すると、同期判定に用いるSIRしきい値を上げる処理を行う。本実施の形態によれば、常にTPCビットの誤り率を計算しSIR測定の信頼性を判定することによって、同期判定用のSIRしきい値を変動させながら同期判定を行うことができる。従って、ノイズやフェージングの影響によって正しいSIRを測定できない場合であっても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、同期判定の精度を向上させることができる。また、余分なマージンをもたせてしきい値を設定しなくても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができる。
実施の形態7.
次に、本発明の第7の実施の形態を図面を参照して説明する。図13は、同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。図13に示すように、本実施の形態では、第6の実施の形態で示したTPCビットパターン比較部16およびTPCビット誤り率計算部17に代えて、同期判定制御装置がパイロットビットパターン比較部26およびパイロットビット誤り率計算部27を含む。また、本実施の形態では、同期判定処理部40のSIR測定の信頼性判断部28の機能が、第6の実施の形態で示したSIR測定の信頼性判断部18の機能と異なる。また、本実施の形態では、同期判定制御装置は、環境反映パラメータとして、パイロットビットの誤り率を用いる。
パイロットビットパターン比較部26は、受信部10からの受信信号をデコードし、受信信号に含まれるパイロットビットのパターンを比較して、受信したパイロットビットが誤っているか否かを判断する。本実施の形態では、パイロットビットパターン比較部26は、パイロットビットが取りうるビットパターンを予めメモリなどの記憶部に記憶している。そして、パイロットビットパターン比較部26は、受信信号に含まれるパイロットビットのビットパターンと予め記憶するビットパターンとを比較し、ビットパターンが一致するか否かを判断する。
パイロットビット誤り率計算部27は、パイロットビットパターン比較部26の比較結果にもとづいて、受信信号のパイロットビットの誤り率を計算する。本実施の形態では、パイロットビット誤り率計算部27は、パイロットビットパターン比較部26が受信信号に含まれるパイロットビットが誤っているか否かを判定した判定結果にもとづいて、パイロットビットの誤り率を求める。
SIR測定の信頼性判断部28は、パイロットビット誤り率計算部27が求めたパイロットビットの誤り率にもとづいて、SIR測定の信頼性が低いか否かを判断する。本実施の形態では、SIR測定の信頼性判断部28は、パイロットビットの誤り率の所定のしきい値を予めメモリなどの記憶部に記憶している。また、SIR測定の信頼性判断部28は、パイロットビット誤り率計算部27が求めた誤り率が予め記憶するしきい値より大きいか否かを判断する。誤り率がしきい値より大きいと判断すると、SIR測定の信頼性判断部28は、SIR測定部20が測定するSIRの信頼性が低いと判断する。また、誤り率がしきい値より大きくないと判断すると、SIR測定の信頼性判断部28は、SIR測定部20が測定するSIRが信頼できると判断する。
また、SIR測定の信頼性判断部28は、SIR測定の信頼性が低いと判断すると、SIRしきい値を変更するように同期判定しきい値比較部14に指示する。本実施の形態では、SIR測定の信頼性判断部28は、SIR測定の信頼性が低いと判断すると、SIRしきい値を上げるように同期判定しきい値比較部14に指示する。すなわち、SIR測定の信頼性判断部18は、SIRしきい値を上げさせることによって、同期判定比較において同期状態であると判定しにくくさせる。
なお、本実施の形態において、受信部10およびSIR測定部20の機能については、第6の実施の形態におけるそれらの機能と同様である。また、本実施の形態において、同期判定用しきい値設定領域部12、同期判定条件設定領域部13、同期判定しきい値比較部14および同期判定条件比較部15は、第6の実施の形態におけるそれらの機能と同様である。
次に、動作について説明する。図14は、SIRしきい値の変更処理および同期判定処理を示す流れ図である。本実施の形態において、ステップS71およびステップS72の処理は、第6の実施の形態におけるステップS61およびステップS62の処理と同様である。
また、パイロットビットパターン比較部26は、受信信号にもとづいてパイロットビットパターンを比較する(ステップS73)。本実施の形態では、パイロットビットパターン比較部26は、受信信号に含まれるパイロットビットのビットパターンと予め記憶するビットパターンとを比較し、ビットパターンが一致するか否かを判断する。ビットパターンが一致すると判断すると、パイロットビットパターン比較部26は、受信したパイロットビットが正しいと判断する。また、ビットパターンが一致しないと判断すると、パイロットビットパターン比較部26は、受信したパイロットビットが誤っていると判断する。
パイロットビット誤り率計算部27は、パイロットビットパターン比較部26の比較結果にもとづいて、受信信号に含まれるパイロットビットの誤り率を求める(ステップS74)。本実施の形態では、パイロットビット誤り率計算部27は、パイロットビットパターン比較部26がパイロットビットが正しいか否かを判断した判断結果にもとづいて、パイロットビットの誤り率を求める。
SIR測定の信頼性判断部28は、パイロットビット誤り率計算部27が求めた誤り率にもとづいて、SIR測定部20が測定するSIRの信頼性が低いか否かを判断する(ステップS75)。本実施の形態では、SIR測定の信頼性判断部28は、パイロットビット誤り率計算部27が求めた誤り率が予め記憶する所定のしきい値より大きいか否かを判断する。しきい値より大きいと判断すると、SIR測定の信頼性判断部28は、測定するSIRの信頼性が低いと判断する。また、しきい値より大きくないと判断すると、SIR測定の信頼性判断部28は、測定するSIRが信頼できると判断する。
測定するSIRが信頼できると判断すると、同期判定制御装置は、ステップS76以降の処理を行わずに、ステップS73以降の処理を繰り返し実行する。測定するSIRの信頼性が低いと判断すると、SIR測定の信頼性判断部28は、同期判定に用いるSIRしきい値を上げるように同期判定しきい値比較部14に指示する。
なお、本実施の形態において、ステップS76およびステップS77の処理は、第6の実施の形態におけるステップS66およびステップS67の処理と同様である。
以上のように、本実施の形態によれば、同期判定制御装置は、受信信号に含まれるパイロットビットの誤り率にもとづいて、SIR測定の信頼性が低いか否を判断する。そして、信頼性が低いと判断すると、同期判定に用いるSIRしきい値を上げる処理を行う。本実施の形態によれば、常にパイロットビットの誤り率を計算しSIR測定の信頼性を判定することによって、同期判定用のSIRしきい値を変動させながら同期判定を行うことができる。従って、ノイズやフェージングの影響によって正しいSIRを測定できない場合であっても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、同期判定の精度を向上させることができる。また、余分なマージンをもたせてしきい値を設定しなくても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができる。
実施の形態8.
次に、本発明の第8の実施の形態を図面を参照して説明する。図15は、同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。図15に示すように、同期判定制御装置は、受信部10、SIR測定部20、同期判定処理部40、TPCビットパターン比較部36およびTPCビット誤り率計算部37を含む。本実施の形態では、同期判定制御装置は、環境反映パラメータとしてTPCビットの誤り率を用いる。
また、本実施の形態では、同期判定制御装置は、SIRしきい値を変更するのでなく、TPCビットのパターンマッチングの割合を同期判定条件として同期判定を行う場合を説明する。本実施の形態では、同期判定制御装置は、TPCビットの誤り率の計算結果にもとづいて直接同期判定を行う。
TPCビットパターン比較部36は、第6の実施の形態で示したTPCビットパターン比較部16と同様に、受信部10からの受信信号をデコードし、受信信号に含まれるTPCビットのパターンを比較して、受信したTPCビットが誤っているか否かを判断する。TPCビット誤り率計算部37は、第6の実施の形態で示したTPCビット誤り率計算部17と同様に、TPCビットパターン比較部36の比較結果にもとづいて、受信信号のTPCビットの誤り率を計算する。
同期判定処理部40は、同期判定用しきい値設定領域部12、同期判定条件設定領域部13、同期判定しきい値比較部14、同期判定条件比較部15および同期判定結果通知領域部38を含む。
同期判定結果通知領域部38は、TPCビット誤り率計算部37が求めたTPCビットの誤り率にもとづいて、同期判定を行う。本実施の形態では、同期判定結果通知領域部38は、ビット誤り率の所定のしきい値を予めメモリなどの記憶部に記憶している。また、同期判定結果通知領域部38は、TPCビット誤り率計算部37が求めたTPCビット誤り率が予め記憶するしきい値より大きいか否かを判断する。しきい値より大きいと判断すると、同期判定結果通知領域部38は、同期がはずれた状態であると判定する。すなわち、同期判定結果通知領域部38は、SIR測定部20が測定するSIRの信頼性が低いので、同期がはずれた状態であると判定する。しきい値より大きくないと判定すると、同期判定結果通知領域部38は、同期がとれている状態であると判定する。
また、同期判定結果通知領域部38は、同期がはずれた状態であると判定すると、同期がとれていない旨の結果情報を所定の同期判定通知領域に書き込む。例えば、同期判定結果通知領域部38は、同期がとれていない旨の結果情報をメモリなどの記憶部に書き込む。
なお、本実施の形態において、受信部10およびSIR測定部20の機能および動作については、第6の実施の形態におけるそれらの機能および動作と同様である。また、本実施の形態において、同期判定用しきい値設定領域部12、同期判定条件設定領域部13、同期判定しきい値比較部14および同期判定条件比較部15の機能および動作は、第6の実施の形態におけるそれらの動作と同様である。
以上のように、本実施の形態によれば、同期判定制御装置は、SIRを用いた同期判定にかぎらず、TPCビットの誤り率にもとづいて直接同期判定を行う。従って、ノイズやフェージングの影響によって正しいSIRを測定できない場合であっても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、同期判定の精度を向上させることができる。また、余分なマージンをもたせてしきい値を設定しなくても、SIRによる同期判定の誤判定を防止することができる。
なお、本実施の形態では、TPCビットのパターンマッチングの割合を同期判定条件とする場合を説明したが、同期判定制御装置は、パイロットビットのパターンマッチングの割合を同期判定条件として同期判定を行ってもよい。この場合、例えば、同期判定制御装置は、TPCビットパターン比較部36およびTPCビット誤り率計算部37に代えて、パイロットビットパターン比較部およびパイロットビット誤り率計算部を備える。そして、同期判定制御装置は、パイロットビットの誤り率の計算結果にもとづいて直接同期判定を行う。
また、同期判定制御装置は、TPCビット又はパイロットビットの誤り率にもとづいてSIRしきい値を変更するとともに、TPCビット又はパイロットビットの誤り率にもとづいて直接同期判定を行うようにしてもよい。そのようにすれば、SIRしきい値の変更を行わずに誤り率だけにもとづいて直接同期判定を行う場合を比較して、よりSIRによる同期判定の誤判定を防止することができ、より同期判定の精度を向上させることができる。
本発明による同期判定制御装置は、CDMA方式を用いた携帯電話機など移動局の同期判定制御装置として適用できる。本発明による同期判定制御装置を用いることにより、移動局は外的環境の変化に追随して同期判定を行うことができ、外的環境が変化した場合であっても通信品質を確保することができる。
本発明による同期判定制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 同期判定処理部40が行うSIRしきい値の変更処理および同期判定処理の一例を示す流れ図である。 同期判定制御装置の他の構成例を示すブロック図である。 SIRしきい値の変更処理および同期判定処理の他の例を示す流れ図である。 同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。 SIRしきい値の変更処理および同期判定処理の更に他の例を示す流れ図である。 同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。 SIRしきい値の変更処理および同期判定処理の更に他の例を示す流れ図である。 同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。 SIRしきい値の変更処理および同期判定処理の更に他の例を示す流れ図である。 同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。 同期判定処理部40が行うSIRしきい値の変更処理および同期判定処理の更に他の例を示す流れ図である。 同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。 SIRしきい値の変更処理および同期判定処理の更に他の例を示す流れ図である。 同期判定制御装置の更に他の構成例を示すブロック図である。 携帯電話機などの移動局において同期判定を行う同期判定制御装置の構成の例を示すブロック図である。
符号の説明
10 受信部
20 SIR測定部
30 速度検出部
40 同期判定処理部

Claims (18)

  1. 無線通信システムにおける移動局に搭載され、受信信号のSIRと同期判定値とを比較して同期保持状態であるか否か判定する同期判定制御装置において、
    移動局の環境条件が反映された環境反映パラメータを出力する環境反映パラメータ出力手段と、
    前記環境反映パラメータ出力手段が出力した環境反映パラメータにもとづいて前記同期判定値の値を変える同期判定値変更手段と
    を備えたことを特徴とする同期判定制御装置。
  2. 同期判定値変更手段は、
    環境反映パラメータ出力手段が出力した環境反映パラメータが予め定めた所定のしきい値より大きいか否かを判断し、
    前記環境反映パラメータが所定のしきい値より大きいと判断した場合には、同期判定値の値を第1の所定値分大きくし、
    前記環境反映パラメータが所定のしきい値より大きくないと判断した場合には、前記同期判定値の値を第2の所定値分小さくする
    請求項1記載の同期判定制御装置。
  3. 環境反映パラメータ出力手段は、移動局の移動速度を検出し、検出した移動速度を環境反映パラメータとして出力する請求項1または請求項2記載の同期判定制御装置。
  4. 環境反映パラメータ出力手段は、フィンガ数を環境反映パラメータとして出力する請求項1または請求項2記載の同期判定制御装置。
  5. 環境反映パラメータ出力手段は、受信信号にもとづいてパイロットシンボル数を測定し、測定したパイロットシンボル数を環境反映パラメータとして出力する請求項1または請求項2記載の同期判定制御装置。
  6. 環境反映パラメータ出力手段は、受信信号の拡散率を測定し、測定した拡散率を環境反映パラメータとして出力する請求項1または請求項2記載の同期判定制御装置。
  7. 環境反映パラメータ出力手段は、移動局の移動速度、フィンガ数、パイロットシンボル数または拡散率のうちの2以上を環境反映パラメータとして出力する請求項1または請求項2記載の同期判定制御装置。
  8. 環境反映パラメータ出力手段は、受信信号の誤り率を求め、
    同期判定値変更手段は、前記環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率にもとづいて同期判定値の値を変更する
    請求項1記載の同期判定制御装置。
  9. 同期判定値変更手段は、
    環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率が所定のしきい値より大きいか否かを判断する誤り率判断手段と、
    前記誤り率が所定のしきい値より大きいと判断すると、同期判定値の値を所定値分大きくする判定値変更手段とを含む
    請求項8記載の同期判定制御装置。
  10. 同期保持状態であるか否かを判定する同期判定手段を備え、
    環境反映パラメータ出力手段は、受信信号の誤り率を求め、
    前記同期判定手段は、前記環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率にもとづいて、同期保持状態であるか否かを判定する
    請求項1記載の同期判定制御装置。
  11. 同期判定手段は、
    環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率が所定のしきい値より大きいか否かを判断する同期判定側誤り率判断手段と、
    前記誤り率が所定のしきい値より大きいと判断すると、同期がはずれた状態であると判定する判定手段とを含む
    請求項10記載の同期判定制御装置。
  12. 同期判定値変更手段は、前記環境反映パラメータ出力手段が求めた誤り率にもとづいて同期判定値の値を変更する請求項10又は請求項11記載の同期判定制御装置。
  13. 環境反映パラメータ出力手段は、受信信号に含まれる送信電力を制御するためのコマンドのビットの誤り率を求める請求項8から請求項12のうちのいずれか1項に記載の同期判定制御装置。
  14. 環境反映パラメータ出力手段は、受信信号に含まれるパイロットビットの誤り率を求める請求項8から請求項13のうちのいずれか1項に記載の同期判定制御装置。
  15. 無線通信システムにおける移動局に適用され、受信信号のSIRと同期判定値とを比較して同期保持状態であるか否か判定する同期判定制御方法において、
    移動局の環境条件が反映された環境反映パラメータを得て、
    前記環境反映パラメータにもとづいて前記同期判定値の値を変える
    ことを特徴とする同期判定制御方法。
  16. 環境反映パラメータが予め定めた所定のしきい値より大きいか否かを判断し、
    前記環境反映パラメータが所定のしきい値より大きいと判断した場合には、同期判定値の値を第1の所定値分大きくし、
    前記環境反映パラメータが所定のしきい値より大きくないと判断した場合には、前記同期判定値の値を第2の所定値分小さくする
    請求項15記載の同期判定制御方法。
  17. 受信信号の誤り率を求め、
    前記求めた誤り率が所定のしきい値より大きいか否かを判断し、
    前記誤り率が所定のしきい値より大きいと判断すると、同期判定値の値を所定値分大きくする
    請求項15記載の同期判定制御方法。
  18. 受信信号の誤り率を求め、
    前記求めた誤り率が所定のしきい値より大きいか否かを判断し、
    前記誤り率が所定のしきい値より大きいと判断すると、同期がはずれた状態であると判定する
    請求項15記載の同期判定制御方法。
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