JP2005251507A - 端子接続構造 - Google Patents

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雅直 鏡味
Toshiro Fujii
俊郎 藤井
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一穂 山田
Takayuki Hirano
貴之 平野
Miyako Asagoe
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Abstract

【課題】 入力ケーブルと入力ケーブルにより電力が供給される装置とを接続する端子接続構造のケーブル配線方向の長大化を抑制する。
【解決手段】 隔壁としての端子台3の載置板部3a及び間仕切り壁3gにより、入力ケーブル5及び装置側ケーブル6の端子5c,6aが接続される端子接続部10とは隔絶された接地用空間11が形成されている。ケーシング2の底部には接地用空間11に対応する位置にシールド線接地部2dが設けられており、入力ケーブル5のシールド部5bの先端がボルト12により接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、入力ケーブルと入力ケーブルにより電力が供給される装置(例えば電動モータ)とを接続する端子接続部を有する端子接続構造に関する。
この種の端子接続構造としては、例えば、特許文献1に開示された構成のものが挙げられる。すなわち、圧縮機を駆動するための電動モータへ電力を供給するための入力ケーブルの端子金具は、コネクタケーシング内に配設された樹脂ケースに支持された状態で装置側(電動モータ側)の端子と接続されている。
また、入力ケーブルは、導線とその周囲を被覆するシールド部とから構成されており、このシールド部を金属で形成された導通部材を介して、同じく金属で形成された圧縮機ハウジングと導通させることによりシールド部の接地が図られている。
特開2004−3516号公報(第2図)
ところが、特許文献1に開示された構成のものでは、入力ケーブルの端子金具と装置側端子との端子接続部分と、シールド部の導通部材により支持された部分との間に安全規格上必要な距離(絶縁距離)を確保しなければならず、このために端子接続構造の入力ケーブル配線方向の長大化が避けられなかった。
本発明の目的は、入力ケーブルと入力ケーブルにより電力が供給される装置とを接続する端子接続構造のケーブル配線方向の長大化を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、導線部とその周りを覆うシールド部を有する入力ケーブルの導線部と前記入力ケーブルにより電力が供給される装置とを接続する端子接続部と、前記入力ケーブルのシールド線を接地するシールド線接地部と、前記端子接続部を支持固定する端子台とを備え、前記シールド線接地部は、絶縁性材料からなる隔壁により前記端子接続部と隔絶されている。
シールド線接地部が隔壁により端子接続部と隔絶されているため、シールド線接地部と端子接続部との最短距離を安全規格上必要な絶縁距離よりも小さく設定することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記端子接続部とシールド線接地部が共通の導電性材料からなるカバーによって覆われており、前記シールド線を前記カバーに接触させることにより前記シールド線接地部が形成される。
シールド線の接地は導電性材料で形成されたカバーにシールド線先端を接触させることにより行われる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2の発明において、前記隔壁は、前記端子台の前記入力ケーブルが載置される載置板部と、端子接続部とシールド線接地部との最短距離を遮る位置に配置される間仕切り壁とからなる。
絶縁材料からなる端子台自体がシールド線接地部を端子接続部から隔絶する隔壁として機能する。
請求項4に記載の発明では、請求項1から請求項3の何れか1項の発明において、前記シールド線は、前記シールド線接地部にボルトによって固定されている。
シールド線は、ボルトという簡便でかつ振動に対する信頼性の高い固定手段によりシールド線接地部に固定される。
請求項1〜4の発明によれば、入力ケーブルと入力ケーブルにより電力が供給される装置とを接続する端子接続構造の入力ケーブル配線方向の寸法が短縮される。
以下、本発明の端子接続構造の一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、端子接続構造は、導電性材料である金属で形成された上蓋1と、同じく金属で形成され上方が開放された箱形状のケーシング2と、絶縁性材料である樹脂で形成された端子台3とを有する。端子台3はケーシング2の内部に収容され、上蓋1及びケーシング2からなるカバーにより覆われる。ケーシング2の側部にはケーブル挿通孔2a及びネジ孔2bが形成されており、ケーシング2の底部にはケーブル挿通孔2cが形成されている。端子台3は、入力ケーブル及び出力ケーブルが載置される載置板部3aと、載置板部3aから上方に立設された区画壁部3bを備えている。本実施形態では、載置板部3aと区画壁部3bとで形成されるケーブル載置空間は3つ設けられており、ケーシング2のケーブル挿通孔2aから挿通された3本の入力ケーブルが3つのケーブル載置空間にそれぞれ配置される。なお、ケーシング2は金属で形成されたモータハウジング(図示せず)に固定される。載置板部3aの下部にはネジ孔3cが形成された取付ブロック3dが形成されている。
図2に示すように、載置板部3aの略中央部分には貫通孔3eがそれぞれのケーブル載置空間毎に形成されている。さらに端子台3は、載置板部3aを挟んで区画壁部3bとは反対側に形成される脚壁3fと、貫通孔3eの近傍において脚壁3fと直交する方向に形成された間仕切り壁3gとを有している。図示しないボルト及びナット4により端子台3は取付ブロック3dを介してケーシング2に固定される。
図3に示すように、端子台3がケーシング2に固定された状態では、端子台3の間仕切り壁3gの下面はケーシング2の底部に当接する。ケーブル挿通孔2aから挿通された入力ケーブル5は、導線部5aとその周りを覆っているシールド部5bとから構成されており、導線部5aは載置板部3a上のケーブル載置空間内に載置される。一方、ケーシング2の底部のケーブル挿通孔2cを挿通された装置側ケーブル6は、図示しないモータから端子台3の反入力ケーブル5側端部を回って載置板部3a上のケーブル載置空間内に載置される。入力ケーブル5及び装置側ケーブル6の先端部にはそれぞれ端子5c,6aが形成されている。端子5c,6aにはそれぞれボルト7が挿通される挿通孔5d,6bが形成されており、同じく挿通孔9aが形成された板9を介して、載置板部3aの貫通孔3eに挿通されたボルト7、ナット8により端子5c,6aが接続される。載置板部3aの貫通孔3e、ボルト7、ナット8、板9により端子接続部10が形成されている。
隔壁としての端子台3の載置板部3a及び間仕切り壁3gにより、入力ケーブル5及び装置側ケーブル6の端子5c,6aが接続される端子接続部10とは隔絶された接地用空間11が形成されている。ケーシング2の底部には接地用空間11に対応する位置にシールド線接地部2dが設けられており、入力ケーブル5のシールド部5bの先端がボルト12により接続されている。金属製のケーシング2及び図示しないモータハウジングと導通されることによりシールド部5bが接地される。なお、図3では3本の入力ケーブルのうちの一本しか図示されていないが、シールド線接地部2dには3本のシールド部5bの先端が全て接続される。
上記構成の本実施形態においては次のような効果を奏する。
(1)シールド部5bの接地が、ボルト7、ナット8、板9により端子5c,6aが固定された端子接続部10とは、隔壁としての端子台3の載置板部3a及び間仕切り壁3gにより隔絶されたシールド線接地部2dで行われるため、端子接続部10とシールド線接地部2dとの絶縁距離は、端子接続部10及びシールド線接地部2dを結ぶ最短距離ではなく、端子台3を挟んだ沿面距離で設定することができ、入力ケーブル5の配線方向(図3の左右方向)に端子接続構造が長大化することがなくなる。
(2)端子接続部10及びシールド線接地部2dが、金属からなる上蓋1及びケーシング2で形成されたカバーにより覆われていることにより、防水性及び防塵性が確保される共に、入力ケーブル5のシールド部5bをケーシング2に設けられたシールド線接地部2dに接続するだけの簡易な構成でシールド部5bの接地を図ることが可能となる。
(3)隔壁として、端子台3の載置板部3aや端子接続部10とシールド線接地部2dとを結ぶ最短距離の間に設ける間仕切り壁3gを利用しているので、端子台3とは他の構成部材を用いて隔壁を形成する形態に比べて構造が簡素となる。
(4)ケーシング2の底部に形成されたシールド線接地部2dにボルト12によりシールド部5bの先端を固定する構造を採用しているため、例えば、3本分の入力ケーブル5のシールド線部5bを平板で挟んで固定する形態に比べて、振動に対する信頼性が向上する。
なお、本発明の主旨を逸脱しない範囲で例えば以下の態様でも実施することができる。
○上記実施形態は、端子台3の載置板部3aと間仕切り壁3gにより隔壁を構成したが、端子台3とは別の構成部材で隔壁を形成してもよい。
○上記実施形態では、シールド線接地部2dがケーシング1の底部に形成されていたが、上蓋1及びケーシング2が共に金属で形成されている場合、端子台3の上蓋1の側に、端子台3の構成部分又は別の構成部材により端子接続部10から隔絶された空間を形成すると共に、その空間内においてシールド線部5bの先端部を上蓋1に形成されたシールド線接地部に接続するようにしてもよい。シールド線部5bは上蓋1、ケーシング2、モータハウジングの順で接地される。
○上記実施形態では、上蓋1及びケーシング2が金属で形成されていたが、これを樹脂のような絶縁材料で形成するととも、モータハウジングに接触可能な金属で形成された接地部材を上蓋又はケーシングを貫通するようにして設け、この接地部材にシールド線を接続するようにしてもよい。
○シールド線部5bのケーシング2への固定は、ボルト12に限らず、平板を用いて挟み込み固定してもよい。
本実施形態の端子接続構造を示す概略斜視図。 本実施形態の端子台の下面図。 本実施形態の端子接続構造の部分側断面図。
符号の説明
1・・・カバーを構成する上蓋、2・・・カバーを構成するケーシング、2d・・・シールド線接地部、3・・・端子台、3a・・・隔壁としての載置板部、3g・・・隔壁としての間仕切り壁、5・・・入力ケーブル、5a・・・導線部、5b・・・シールド線部、5c・・・端子、6・・・装置側ケーブル、6a・・・端子、10・・・端子接続部、12・・・ボルト。

Claims (4)

  1. 導線部とその周りを覆うシールド部を有する入力ケーブルの導線部と前記入力ケーブルにより電力が供給される装置とを接続する端子接続部と、
    前記入力ケーブルのシールド線を接地するシールド線接地部と、
    前記端子接続部を支持固定する端子台とを備え、
    前記シールド線接地部は、絶縁性材料からなる隔壁により前記端子接続部と隔絶されていることを特徴とする端子接続構造。
  2. 前記端子接続部とシールド線接地部が共通の導電性材料からなるカバーによって覆われており、前記シールド線を前記カバーに接触させることにより前記シールド線接地部が形成される請求項1に記載の端子接続構造。
  3. 前記隔壁は、前記端子台の前記入力ケーブルが載置される載置板部と、端子接続部とシールド線接地部との最短距離を遮る位置に配置される間仕切り壁とからなる請求項1又は2に記載の端子接続構造。
  4. 前記シールド線は、前記シールド線接地部にボルトによって固定されている請求項1から3のいずれか一項に記載の端子接続構造。
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