JP2005251396A - 燃料電池の運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な制御手法により、燃料電池のエージングに要する時間を短縮することができる運転方法を提供する。
【解決手段】燃料電池の出力電流Ifcを、0からIh11まで漸増させた後、再び0まで漸減させる工程を繰り返し実行する。そして、燃料電池の出力電圧が所定レベルまで上昇したt15以降は、燃料電池の出力電流Ifcを、0からIh12(>Ih11)まで漸増させた後、再び0まで漸減させる工程を、燃料電池の出力電圧が所定のエージング終了レベルまで上昇するまで繰り返し実行する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エージングを行う際の燃料電池の運転方法に関する。
図7に示したように、固体高分子型の燃料電池100は、高分子電解質膜101と、その両側に設けられた触媒作用をもった水素極102及び酸素極103と、反応ガスである水素と酸素(空気中に含まれる)の供給路を形成するセパレータ104及び105とを備えている。
そして、セパレータ105の供給路に供給された水素ガスH2は、水素電極102で電子e-を放出して水素イオンH+となり、該水素イオンH+が高分子電解質膜101中を伝導する。一方、酸素電極103においては、酸素ガスO2と酸素電極103から供給される電子e-と水素イオンH+とにより、以下の反応によって水H2Oが生成される。
1/2O2+2H++2e- → H2O ・・・・・(1)
ここで、高分子電解質膜101における水素イオンH+の伝導率は、高分子電解質膜101の含水率によって変化し、乾燥状態では水素イオンH+の伝導率が低く、含水率が高くなるに従って水素イオンH+の伝導率が高くなる。そして、燃料電池100を組み立てたときには、高分子電解質膜101は乾燥状態にあるので、高分子電解質膜101に含水させて所望の出力能力を発揮し得る状態にする、いわゆるエージングを行う必要がある。
そこで、従来は、燃料電池100に供給される反応ガスを加湿し、水蒸気により高分子電解質膜101に含水させる処理に加えて、燃料電池100に電気負荷110を接続して一定電流を出力させることにより、上記式(1)の化学反応によって酸素電極103に水を生じさせて高分子電解質膜101に含水させるようにしていた。
さらに、エージングを行う際に、発電により消費される反応ガスの利用率を向上させて燃料電池100内で生じる水を増加させ、これにより高分子電解質膜101の含水を促進させてエージングに要する時間を短縮させる方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、この場合には、フラッディング(高分子電解質膜付近の水分の過多)により反応ガスの供給が妨げられて燃料電池の性能が低下するおそれがあり、フラッディングに対処するために制御手法が複雑になるという不都合がある。
特開2003−217622号公報
本発明は上記不都合を解消し、簡易な制御手法により燃料電池のエージング時間を短縮することができる運転方法を提供することを目的とする。
本願発明者らは、上記目的を達成するために各種検討を重ねた結果、燃料電池のエージングを行う際に、燃料電池の出力電流を増減させることにより、エージングに要する時間が短縮されることを知見した。
そこで、本発明は、保水により反応ガスイオンの伝導率が向上する高分子電解質膜を有する燃料電池のエージングを行う際の運転方法であって、燃料電池の出力電流を増減させる工程を、所定のエージング終了条件が成立するまで繰り返し実行することを特徴とする。
かかる本発明によれば、燃料電池の出力電流を増減するという簡易な制御により、燃料電池のエージング時間を短縮することができる。なお、このようにエージング時間が短縮される理由としては、燃料電池の出力電流を一定としてエージングを行った場合と比較して、出力電流を増減させた場合には、燃料電池の高分子電解質膜と電極間の界面における電流の挿印が変化して電荷の移動量が変動し、これにより、高分子電解質膜における反応ガスイオンの伝導経路の形成が促進されるためではないかと考えられる。
また、前記工程において、燃料電池の出力電流を、第1の電流値から該第1の電流値よりも大きい第2の電流値まで漸増させた後、該第1の電流値まで漸減させることを特徴とする。
かかる本発明によれば、燃料電池の出力電流を漸増、漸減させることにより、高分子電解質膜に与えるストレスを軽減させて、エージング時間の短縮を図ることができる。
また、前記工程において、燃料電池の出力電流を、第1の所定時間が経過するまで第1の電流値に維持した後、第2の所定時間が経過するまで該第1の電流値よりも大きい第2の電流値に維持することを特徴とする。
かかる本発明によれば、燃料電池の出力電流を前記第1の電流値から前記第2の電流値まで急激に増大させることにより、出力電流の変化率を高くすると共に、出力電流を第2の電流値にある程度の間維持することによって、エージング時間の短縮を図ることができる。
また、前記第2の電流値を、前記第2の電流値を出力したときに燃料電池の出力電圧が所定の下限電圧を超える範囲内で設定したことを特徴とする。
かかる本発明において、エージングが終了するまでは燃料電池の性能が低く、燃料電池が許容し得る出力電圧の下限は高くなる。そのため、エージング実行時における燃料電池の出力電流が大き過ぎると、燃料電池の出力電圧が許容し得る電圧の下限よりも低下して、燃料電池が劣化するおそれがある。
そこで、前記第2の電流値を、前記第2の電流値を出力したときに燃料電池の出力電圧が所定の下限電圧を超える範囲内で設定することにより、燃料電池の出力電圧が燃料電池の劣化が生じるレベルまで低下することを防止することができる。
また、前記第2の電流値を出力したときの燃料電池の出力電圧が、エージング途中での燃料電池の出力特性の変化に応じて設定された切替電圧を超えたときに、前記第2の電流値を増大させることを特徴とする。
かかる本発明において、エージングが進んで燃料電池の出力特性が変化し、燃料電池の性能が向上するに従って、前記第2の電流値を出力したときの燃料電池の出力電圧が次第に上昇し、前記下限電圧に対するマージンが大きくなる。そこで、前記第2の電流値を出力したときの燃料電池の出力電圧が前記切替電圧を超えたときには、前記燃料電池の出力電圧の低下を伴って前記第2の電流値を増加させることが可能となる。そして、これにより、前記高分子電解質膜を伝導する反応ガスイオンを増加させると共に、生成される水を増加させて、エージングに要する時間を更に短縮することができる。
本発明の実施の形態について、図1〜図6を参照して説明する。図1は燃料電池のシステム構成図、図2はエージング実行時の燃料電池の制御フローチャート、図3はエージング実行時の燃料電池の出力電流の推移を示した時系列グラフ、図4はエージング実行時の燃料電池の制御フローチャートの他の例、図5は図4に示した制御フローチャートによりエージングを行った場合の燃料電池の出力電圧と出力電流の変化を示したグラフ、図6はエージングに要する時間の比較グラフである。
図1に示したように、燃料電池1には、水素タンク2から水素供給管3を介して水素が供給されると共に、エアコンプレッサ4から空気供給管5を介して空気が供給される。また、水素供給管3には、水素の供給量を調節する可変バルブ6と水素に加湿する加湿器8が設けられ、空気供給管5には、空気の供給量を調節する可変バルブ7と空気に加湿する加湿器9が設けられている。
さらに、燃料電池1の出力電圧Vfcを検出する電圧検出器10、燃料電池1の出力電流Ifcを検出する電流検出器11、燃料電池1と接続された冷媒循環路12内に冷媒を循環させて燃料電池1を冷却する温度調節器15、及び燃料電池1の作動を制御するコントローラ20が備えられている。
そして、電圧検出器10の電圧検出信号と電流検出器11の電流検出信号がコントローラ20に入力され、コントローラ20から出力される制御信号によって、可変バルブ6,7、加湿器8,9、及び温度調節器15の設定、作動が制御される。
また、燃料電池1の組み立て時には、燃料電池1の各セルの高分子電解質膜は乾燥状態であり、水素イオンH+の伝導率が低い。そのため、高分子電解質膜の含水を促進させて水素イオンH+の伝導率を向上させ、燃料電池1に所望の性能を発揮させるためにエージングが実行される。エージングを実行する際には、可変抵抗21が接続され、可変抵抗21の抵抗値がコントローラ20から出力される制御信号によって設定される。
以下、図2に示したフローチャートに従って、コントローラ20によるエージング実行時の燃料電池1の運転方法について説明する。コントローラ20は、先ず、STEP1で燃料電池1の出力電流が0となるように(Ifc=0)、可変抵抗21の抵抗値を設定する。
そして、次のSTEP2で、コントローラ20は、燃料電池1の出力電流がΔIfc1だけ増加するように可変抵抗21を設定し、続くSTEP3で燃料電池1の出力電流が予め設定されたIh11(例えば0.8A/cm2,本発明の第2の電流値に相当する)以上となったときはSTEP4に進み、IfcがIh11よりも小さいときにはSTEP2に戻る。このSTEP2とSTEP3のループによって、STEP3で燃料電池1の出力電流IfcがIh11以上となるまで、IfcがΔIfc1ずつ漸増する。
STEP4で、コントローラ20は、燃料電池1の出力電流IfcがΔIfc1だけ減少するように可変抵抗21を設定し、続くSTEP5でIfcがIl(例えば0A/cm2,本発明の第1の電流値に相当する)以下となったときはSTEP6に進み、Ifcが第1の電流値Ilを超えているときにはSTEP4に戻る。このSTEP4とSTEP5のループによって、STEP5で燃料電池1の出力電流IfcがIl以下となるまで、IfcがΔIfc1ずつ漸減する。
このように、STEP2からSTEP5の処理によって、燃料電池1の出力電流Ifcは、Ih11まで漸増した後にIlまで漸減する。そして、次のSTEP6で、コントローラ20は、燃料電池1の出力電圧Vfcが予め設定されたVfc_lmt(本発明の切替電圧に相当する)以下であるときは、STEP2に戻る。これにより、STEP6で燃料電池1の出力電圧VfcがVfc_lmt以下となるまで、STEP2からSTEP5の処理が繰り返し実行される。
なお、Ih11は、Ih11を出力したときの燃料電池1の出力電圧Vfcが、燃料電池1の許容電圧(例えば0.6V,本発明の下限電圧に相当する)を超える範囲内で設定される。
図3(a)はエージングを実行したときの燃料電池1の出力電流Ifcの推移を示した時系列グラフであり、縦軸が出力電流Ifcに設定され、横軸が時間tに設定されている。そして、処理が開始されたt10からt15まで、STEP2からSTEP6の処理により、Ifcが0からIh11まで漸増した後に0まで漸減する変化が繰り返されている(t10〜t11,t11〜t12,…,t14〜t15)。
このように、燃料電池1の出力電流Ifcを変化させてエージングを行うことにより、エージングに要する時間の短縮を図ることができる。そして、図2のSTEP6で、燃料電池1の出力電圧VfcがVfc_lmtを超えたときにSTEP7に進む。
コントローラ20は、STEP7で燃料電池1の出力電流IfcがΔIfc2だけ増加するように可変抵抗21を設定し、続くSTEP8でIfcが予め設定されたIh12(例えば1.0A/cm2,本発明の第2の電流値に相当する)以上となったときはSTEP9に進み、IfcがIh12よりも小さいときにはSTEP7に戻る。このSTEP7とSTEP8のループによって、STEP8で燃料電池1の出力電流IfcがIh12以上となるまで、IfcがΔIfc2ずつ漸増する。
STEP9で、コントローラ20は、燃料電池1の出力電流IfcがΔIfc2だけ減少するように可変抵抗21を設定し、続くSTEP10でIfcがIl(例えば0A/cm2,本発明の第1の電流値に相当する)以下となったときはSTEP11に進み、IfcがIlを超えているときにはSTEP9に戻る。このSTEP9とSTEP10のループによって、STEP10で燃料電池1の出力電流IfcがIl以下となるまで、IfcがΔIfc2ずつ漸減する。
このように、STEP7からSTEP10の処理によって、燃料電池1の出力電流Ifcは、Ih12まで漸増した後にIlまで漸減する。そして、次のSTEP11で、コントローラ20は、燃料電池1の出力電圧Vfcの上昇が止まって横ばいとなったとき(ΔVfc≒0,本発明のエージング終了条件に相当する)に、コントローラ20はエージングの運転を終了する。
図3(a)のt15からt18において、STEP7からSTEP11の処理により、燃料電池1の出力電流Ifcが0からIh12まで漸増した後に0まで漸減する変化が繰り返されている(t15〜t16,t16〜t17,t17〜t18)。このように、STEP6で燃料電池1の出力電圧VfcがVfc_lmtを超え、燃料電池1の性能がある程度向上したと判断できるときに、出力電流Ifcを漸増させるときのピーク値を増加(Ih11→Ih12)させることにより、エージングに要する時間の一層の短縮を図ることができる。
なお、本実施の形態では、図2のSTEP2で燃料電池1の出力電流Ifcを増加させる量とSTEP4でIfcを減少させる量をともにΔIfc1としたが、増加させる量と減少させる量を異なる値に設定してもよい。同様に、図2のSTEP7で燃料電池1の出力電流Ifcを増加させる量とSTEP9でIfcを減少させる量をともにΔIfc2としたが、増加させる量と減少させる量を異なる値に設定してもよい。
また、本実施の形態では、図3(a)に示したように、燃料電池1の出力電流Ifcを三角波形状に漸増/漸減させたが、図3(b)に示したようにステップ状にIfcを増加/減少させてもよい。図3(b)は、図3(a)のグラフと同様に、縦軸が燃料電池1の出力電流に設定され、横軸が時間に設定されている。
図3(b)に示した例では、燃料電池1の出力電流IfcをTa(本発明の第1の所定時間に相当する)の間Il2(例えば0A/cm2,本発明の第1の電流値に相当する)とした後、Tb(本発明の第2の所定時間に相当する)の間Ih21(例えば0.8A/cm2,本発明の第2の電流値に相当する)とする工程を繰り返し(t20〜t21,t21〜t22,…,t24〜t25)ている。
そして、燃料電池1の出力電圧Vfcが切替電圧Vfc_lmtを超えたt25からVfcがエージング終了条件(ΔVfc≒0)を満たすt28までは、燃料電池1の出力電流IfcをTaの間Il2とした後、Tbの間Ih22(例えば1.0A/cm2,本発明の第2の電流値に相当する)とする工程を繰り返して、エージングに要する時間の一層の短縮を図っている。
なお、本実施の形態では、Ih11,Ih12を、Ih11,Ih12を出力したときの燃料電池1の出力電圧Vfcが下限電圧(0.6V)を超える範囲内で設定したが、かかる範囲以下に設定して場合であっても、本発明の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、図2のSTEP6で燃料電池1の出力電圧Vfcが切替電圧Vfc_lmtを超えたときに、燃料電池1の出力電流Ifcを増加させるときのピーク値を増加させる(Ih11→Ih12)処理を行ったが、かかる処理を行わない場合であっても、本発明の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、図2に示したように、燃焼電池1の出力電流Ifcを、予め設定したIh11,Ih12まで漸増させたが、燃料電池1の出力電流Ifcの上限値Ifc_lmtと出力電圧Vfcの下限値Vfc_lmtを予め設定し、燃料電池1の出力電流IfcをIfc_lmtを超えず且つ出力電圧VfcがVfc_lmtよりも低くならない範囲で、漸増させるようにしてもよい。
具体的には、図4に示したフローチャートに従って燃料電池1の出力電流Ifcを増減させる。STEP51〜STEP53のループがIfcを漸増させる処理であり、STEP52でIfcが上限値Ifc_lmtを超えていないことを確認し、また、STEP53でVfcがVfc_lmtよりも低くなっていないことを確認しながら、STEP51でIfcをΔIfcずつ漸増させる。
そして、STEP52でIfcがIfc_lmt以上となったとき、及びSTEP53でVfcがVfc_lmt以下となったときに、STEP54に進み、STEP54〜STEP55のループにより、IfcをΔIfcずつIlまで漸減させる。続くSTEP56で燃料電池1の出力電圧の増加率ΔVfcがほぼ0となったときはSTEP57に進んでエージングを終了し、増加率ΔVが0となっていなかったときには、STEP51に戻って再びIfcを漸増させる。
図5は、以上説明した図4のフローチャートによりエージングを行った場合の燃料電池の出力電流Ifcと出力電圧Vfcの変化を示したグラフであり、上段のグラフの縦軸がIfcに設定され、下段のグラフの縦軸がVfcに設定されている。また、横軸は共通の時間軸tに設定されている。図5のグラフにおいては、エージングが開始されたt30からt32までは、Vfc_lmtの制限によりt31,t32におけるIfcのピーク値がIfc_lmtよりも低く抑えられるが、t33以降は、t33,t34,t35,t36におけるIfcのピーク値がIfc_lmtまで増加している。
ここで、Ifc_lmtとVfc_lmtは、燃料電池1の性能劣化等を生じ得る限界値付近に設定される。そのため、STEP51〜STEP53の処理により、燃料電池1の性能劣化を抑制しつつIfcを極力増加させることで、エージングに要する時間の更なる短縮が期待できる。
また、図6は、縦軸がVfcの増加率ΔVfcに設定され、横軸が時間tに設定されたグラフである。そして、図中αは本発明により燃料電池の出力電流Ifcを1A/cm2と0A/cm2間で漸増/漸減させてエージングを行った場合のグラフであり、図中βは燃料電池の出力電流を段階的に1A/cm2まで増加させてエージングを行った場合における出力電流が1A/cm2に達した後のグラフである。
図6から明らかなように、燃料電池の電圧変化率ΔVfcがエージング終了の判定値の設定例であるlm1,lm2,lm3にそれぞれ達するまでに要する時間は、αにおける時間t0〜t1(lm1),t0〜t2(lm2),t0〜t5(lm3)の方が、βにおける時間t0〜t3(lm1),t0〜t4(lm2),t0〜t6(lm3)よりも短くなっており、本発明の適用により燃料電池のエージング時間を短縮する効果が大きいことがわかる。
燃料電池のシステム構成図。 エージング実行時の燃料電池の制御フローチャート。 エージング実行時の燃料電池の出力電流の推移を示した時系列グラフ。 エージング実行時の燃料電池の制御フローチャート。 図4に示した制御フローチャートによりエージングを行った場合の燃料電池の出力電圧と出力電流の変化を示したグラフ。 エージングに要する時間の比較グラフ。 燃料電池の構造図。
符号の説明
1…燃料電池(スタック)、2…水素タンク、3…水素供給管、4…エアコンプレッサ、5…空気供給管、6,7…可変バルブ、8,9…加湿器、10…電圧検出器、11…電流検出器、12…冷媒循環路、15…温度調節器、20…コントローラ

Claims (5)

  1. 保水により反応ガスイオンの伝導率が向上する高分子電解質膜を有する燃料電池のエージングを行う際の運転方法であって、
    燃料電池の出力電流を増減させる工程を、所定のエージング終了条件が成立するまで繰り返し実行することを特徴とする燃料電池の運転方法。
  2. 前記工程において、
    燃料電池の出力電流を、第1の電流値から該第1の電流値よりも大きい第2の電流値まで漸増させた後、該第1の電流値まで漸減させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池の運転方法。
  3. 前記工程において、
    燃料電池の出力電流を、第1の所定時間が経過するまで第1の電流値に維持した後、第2の所定時間が経過するまで該第1の電流値よりも大きい第2の電流値に維持することを特徴とする請求項1記載の燃料電池の運転方法。
  4. 前記第2の電流値を、前記第2の電流値を出力したときの燃料電池の出力電圧が所定の下限電圧を超える範囲内で設定したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の燃料電池の運転方法。
  5. 前記第2の電流値を出力したときの燃料電池の出力電圧が、エージング途中での燃料電池の出力特性の変化に応じて設定された切替電圧を超えたときに、前記第2の電流値を増大させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の燃料電池の運転方法。
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