JP2005249217A - スターリング冷凍機の冷熱移送装置 - Google Patents

スターリング冷凍機の冷熱移送装置 Download PDF

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Kenichi Hayashi
倹一 林
Yukio Yasukawa
保川  幸雄
Yuuji Fujimoto
裕地 藤本
Kentetsu Yasujima
賢哲 安嶋
Yuichi Takahashi
裕一 高橋
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Abstract

【課題】スターリング冷凍機の冷却端部と凝縮部との間における熱抵抗の低減を図りながら、該凝縮部における作動流体の流入口および流出口が破損してしまう虞れのないスターリング冷凍機の冷熱移送装置を提供すること。
【解決手段】流入口313,314から流入した作動流体を流出口315,316に向けて流動させるための流路311,312を有し、流路311,312を流動する作動流体が凝縮することにより、スターリング冷凍機10の冷却端部11で発生した冷熱を取得する凝縮部31を備え、凝縮部31で取得した冷熱を所定の冷却部位に移送するためのスターリング冷凍機10の冷熱移送装置21において、流入口313,314および流出口315,316に締付力が作用することを規制した態様で、凝縮部31を冷却端部11に締め付けて密着させる締付手段41を備えたものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、スターリング冷凍機の冷熱移送装置に関し、より詳細には、凝縮部の流路を流動する作動流体が凝縮することにより取得したスターリング冷凍機の冷却端部からの冷熱を、所定の冷却部位に移送するための冷熱移送装置の改良に関する。
近年、環境保護の観点からスターリング冷凍機が注目されている。スターリング冷凍機は、外部に圧縮機や凝縮器等を備えていない自己冷却型の冷凍機であり、内部のガスを往復圧縮機で圧縮・膨張させることで、冷却端部で冷熱を発生させ、放熱端部で高熱を発生させるものである。ここに、内部のガスとしては、例えばヘリウムガス等の自然冷媒が用いられており、フロン系ガスを用いないので、スターリング冷凍機は地球環境に優しいものである。また、スターリング冷凍機は、小型であり、高エネルギー効率を有することも周知である。
しかしながら、スターリング冷凍機は、内部のガスの圧縮および膨張による冷凍効果を利用するものであるため、圧縮・膨張空間の構造に制約があり、冷却端部の面積が僅かな部分に限られている。そのため、スターリング冷凍機を用いる場合には、冷却端部で発生した冷熱を、冷却することが必要な所定の冷却部位まで効率よく移送するための技術が求められている。
そのような技術として、次のようなスターリング冷凍機の冷熱移送装置が提案されている。かかる冷熱移送装置は、縦置きにしたスターリング冷凍機の冷却端部に取り付けられ、内部の作動流体を凝縮させるための凝縮部と、所定の冷却部位に配設され、作動流体を蒸発させるための蒸発部と、凝縮部で凝縮された作動流体を蒸発部へ移動させるための液体ラインと、蒸発部で蒸発させた作動流体を凝縮部へ移動させるための気体ラインとが備えられ、作動流体を相変化させながら冷熱を移送するものであって、冷却端部と凝縮部との間における熱抵抗の低減を図るために、凝縮部の外部に弾性力によって該凝縮部を冷却端部に密着させるための締付部材が備えられてなるものである(例えば、特許文献1)。
特開2003−214750号公報
ところで、上記特許文献1に提案されているスターリング冷凍機の冷熱移送装置では、凝縮部は、気体ラインおよび液体ラインのそれぞれと例えばロウ付け等により接続されている。すなわち、上記冷熱移送装置の凝縮部において、作動流体の流入口となる気体ラインとの接続部分と、作動流体の流出口となる液体ラインとの接続部分とは、ともにロウ付けされて形成されている。そのため、上記締付部材により凝縮部を締め付けて冷却端部に密着させる場合には、かかる締付部材の締付力(弾性力)が、流入口および流出口にまで伝達することになる結果、該流入口および流出口が破損してしまう虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、スターリング冷凍機の冷却端部と凝縮部との間における熱抵抗の低減を図りながら、該凝縮部における作動流体の流入口および流出口が破損してしまう虞れのないスターリング冷凍機の冷熱移送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置は、流入口から流入した作動流体を流出口に向けて流動させるための流路を有し、前記流路を流動する作動流体が凝縮することにより、スターリング冷凍機の冷却端部で発生した冷熱を取得する凝縮部を備え、前記凝縮部で取得した冷熱を所定の冷却部位に移送するためのスターリング冷凍機の冷熱移送装置において、前記流入口および流出口に締付力が作用することを規制した態様で、前記凝縮部を前記冷却端部に締め付けて密着させる締付手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置は、上記請求項1において、前記締付手段は、前記凝縮部を覆う態様で該凝縮部を前記冷却端部に締め付けるための締付用弾性部材と、前記流路と前記締付用弾性部材との間に介在するスペーサとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置は、上記請求項1または上記請求項2において、前記凝縮部は、前記冷却端部の外形に沿って形成され、かつ左右に分離した一対の流路を備えて成ることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置は、上記請求項1において、前記流路は、前記冷却端部の外形に沿って延在する第一部分と、前記第一部分の一端から前記流入口に臨み、かつ前記冷却端部から離隔する方向に沿って延在する第二部分と、前記第一部分の他端から前記流出口に臨み、かつ前記第二部分の延在方向に沿って延在する第三部分とを備えて成り、前記締付手段は、前記第二部分と第三部分とを締結する締結部材を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置は、上記請求項1において、前記凝縮部は、前記冷却端部の外形に沿って形成され、かつ左右に分離した一対の流路を備えて成り、前記一対の流路は、それぞれ、前記冷却端部の外形に沿って延在する第一部分と、前記第一部分の一端から前記流入口に臨み、かつ前記冷却端部から離隔する方向に沿って延在する第二部分と、前記第一部分の他端から前記流出口に臨み、かつ前記冷却端部から離隔する方向に沿って延在する第三部分とを備えて成り、前記締付手段は、前記一対の流路のそれぞれの第二部分どうしを締結する第一締結部材と、前記一対の流路のそれぞれの第三部分どうしを締結する第二締結部材とを備えたことを特徴とする。
本発明のスターリング冷凍機の冷熱移送装置によれば、締付手段が、流入口および流出口に締付力が作用することを規制した態様で、凝縮部をスターリング冷凍機の冷却端部に締め付けて密着させるので、該冷却端部と凝縮部との間における熱抵抗の低減を図ることができ、しかも、流入口および流出口が破損してしまう虞れがないという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置を示した説明図であり、その一部を断面で示している。図2は、図1におけるスターリング冷凍機の冷熱移送装置を模式的に示した説明図である。
これら図1および図2において、スターリング冷凍機10は、自動販売機1に適用されるものであり、自動販売機1の機内の機械室2に横置きに載置されている。このスターリング冷凍機10は、稼働することにより冷熱を発生する円筒状の冷却端部11と、高熱を発生する円筒状の放熱端部12とを有している。
スターリング冷凍機10の冷熱移送装置(以下、単に冷熱移送装置ともいう)21は、熱輸送手段であるヒートパイプ30と、締付手段41とを備えて構成してある。
ヒートパイプ30は、その内部に作動流体が封入してあり、冷却端部11に熱的に接続した凝縮部31と、所定の冷却部位に配設した蒸発部32と、凝縮部31から蒸発部32へ作動流体を移動させるための液体ライン33と、蒸発部32から凝縮部31へ作動流体を移動させるための気体ライン34とを備えて構成してある。ここに、作動流体としては、例えば二酸化炭素等のように常温では気体であって、冷却端部11で発生した冷熱の温度では凍らない不凍冷媒が用いられている。
凝縮部31は、図3および図4に示したように、スターリング冷凍機10の冷却端部11の側周面を覆う態様で配設してあり、左右に分離した一対の流路311,312を備えて構成してある。各流路311,312は、冷却端部11の側周面に熱的に接続してあり、冷却端部11からの冷熱により、流路311,312の内部における作動流体は凝縮されることになる。また、各流路311,312の上部には、該流路311,312に作動流体を流入させるための流入口313,314が設けてある一方、各流路311,312の下部には、該流路311,312から作動流体を流出させるための流出口315,316が設けてある。流入口313,314は、それぞれ凝縮部31における気体ライン34との接続部分であり、例えばロウ付けにより形成してある。流出口315,316は、それぞれ凝縮部31における液体ライン33との接続部分であり、例えばロウ付けにより形成してある。
蒸発部32は、上述のように自動販売機1における所定の冷却部位、例えば凝縮部31から所定の距離だけ離隔した位置に配設してある。より詳細に説明すると、蒸発部32は、その内部に作動流体の流路321が形成してあるとともに、その外部に熱交換用フィン322が設けられている。この蒸発部32では、熱交換用フィン322を介して外気から得た熱により流路321を流れる作動流体が気化される。換言すると、蒸発部32の周辺領域は、作動流体が気化することによって熱が奪われることになり、冷却される。そして、図2に示したように、ファン323を利用して冷却された冷気を被冷却物に送り込むことにより、該被冷却物が冷却されることになる。
液体ライン33は、凝縮部31と蒸発部32とを繋ぐものである。この液体ライン33は、凝縮部31で凝縮された作動流体を、凝縮部31から蒸発部32まで移動させるためのものである。より詳細に説明すると、液体ライン33は、流路311,312からの作動流体を途中で合流させて蒸発部32まで移動させるためのものである。
気体ライン34は、上記液体ライン33とは別個に、凝縮部31と蒸発部32とを繋ぐものである。この気体ライン34は、蒸発部32で気化された作動流体を、蒸発部32から凝縮部31まで移動させるためのものである。より詳細に説明すると、気体ライン34は、蒸発部32からの作動流体を途中で分岐させて、各流入口313,314を通じて各流路311,312に移動させるためのものである。
液体ライン33と気体ライン34との配置関係は、気体ライン34が液体ライン33の上方に位置するようになっている。これは、気体ライン34を通る作動流体の密度の方が、液体ライン33を通る作動流体の密度よりも小さいためである。
このようなヒートパイプ30は、上述のように、液体ライン33と気体ライン34とが別個に設けられており、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプと呼ばれるものであり、次のようにしてスターリング冷凍機10の冷却端部11で発生した冷熱を移送する。
前提として、スターリング冷凍機10を稼動させる。スターリング冷凍機10を稼動させると、該スターリング冷凍機10は、冷却端部11で冷熱を発生し、放熱端部12で高熱を発生する。
スターリング冷凍機10の冷却端部11に熱的に接続している凝縮部31においては、流路311,312の内部における作動流体(気体状態)が該冷却端部11からの冷熱により急激に冷却されて凝縮される。これにより、作動流体は、凝縮液(液体状態)になる。そうすると、凝縮液になった作動流体は、蒸気のときに比してその密度が大きくなるため、その重力により下方に向かって流れる。そして、凝縮液である作動流体は、流出口315,316を通過した後、液体ライン33を通じて蒸発部32まで移動することになる。
所定の冷却部位に配設してある蒸発部32においては、凝縮液である作動流体(液体状態)は、熱交換用フィン322を介して外気から得た熱により気化され、蒸気(気体状態)になる。換言すると、蒸発部32の周辺領域の外気は、作動流体が気化されることにより、熱が奪われて冷却される。その結果、ファン323を利用して冷却された外気を収容庫等の機内に送り込むことにより、該機内の商品を冷却することができる。
蒸気になった作動流体は、凝縮液のときに比してその密度が小さくなるため、上方に向かって流れる。そして、蒸気である作動流体は、気体ライン34を通じて凝縮部31まで移動することになる。このようにして凝縮部31に移動した作動流体は、流入口313,314から流路311,312内に流れ、再び凝縮されて上記の相変化を繰り返すことになる。
このように作動流体を相変化させながら、上記凝縮部31、液体ライン33、蒸発部32および気体ライン34の間を循環させることにより、スターリング冷凍機10の冷却端部11から得た冷熱を所定の冷却部位に移送することができる。
一方、締付手段41は、図5に示したように、締付バンド(締付弾性部材)411と、スペーサ412,413とを備えて構成してある。締付バンド411は、例えばゴム等の弾性材から形成したものであり、凝縮部31の側周面を覆う態様で、該凝縮部31を冷却端部11に締め付けるためのものである。スペーサ412,413は、例えばポリプロピレン樹脂や塩化ビニル樹脂等の樹脂材から形成したものであり、それぞれ、流路311,312と締付バンド411との間に介在している。従って、各流入口313,314と締付バンド411との間、並びに各流出口315,316と締付バンド411との間には、スペーサ412,413は介在していない。
つまり、締付手段41は、流路311,312と締付バンド411との間にスペーサ412,413を介在させた状態で、該締付バンド411の締付力により凝縮部31を冷却端部11に締め付けていることになる。そのため、締付バンド411の締付力をスペーサ412,413を介して均等に流路311,312に伝達することができ、該流路311,312を冷却端部11の側周面に密着させることができる。また、スペーサ412,413の存在により、締付バンド411の締付力が各流入口313,314および各流出口315,316に作用することを規制することができる。
以上のような冷熱移送装置21によれば、締付手段41が、凝縮部31の流路311,312を冷却端部11に密着させるので、これらの間における熱抵抗の低減を図ることができ、冷却端部11で発生した冷熱と、移送する冷熱との温度差を極めて低いものにすることができる。また、締付バンド411の締付力が各流入口313,314および各流出口315,316に作用することを規制するので、該凝縮部31における作動流体の各流入口313,314および各流出口315,316が破損してしまう虞れがない。従って、ヒートパイプ30の内部耐圧性能が低下して、作動流体の漏洩等を引き起こす虞れがない。
<実施の形態2>
図6および図7は、本発明の実施の形態2に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の特徴部分を説明するための説明図である。尚、上述の実施の形態1に係る冷熱移送装置21と同一の構成を有するものには、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の実施の形態2に係る冷熱移送装置22は、上述の実施の形態1と同様に、自動販売機1の機内の機械室2に横置きに載置されたスターリング冷凍機10に適用するものであり、ヒートパイプ301と、締付手段42とを備えて構成してある。
ヒートパイプ301は、その内部に作動流体が封入してあり、冷却端部11に熱的に接続した凝縮部35と、所定の冷却部位に配設した蒸発部32と、凝縮部35から蒸発部32へ作動流体を移動させるための液体ライン33と、蒸発部32から凝縮部35へ作動流体を移動させるための気体ライン34とを備えて構成してある。尚、蒸発部32、液体ライン33および気体ライン34は、上述の実施の形態1と同一のものであり、作動流体も上述の実施の形態1と同一のものである。
凝縮部35は、図6および図7に示したように、スターリング冷凍機10の冷却端部11の側周面を覆う態様で配設してあり、左右に分離した一対の流路351,352を備えて構成してある。各流路351,352は、冷却端部11の側周面に熱的に接続してあり、冷却端部11からの冷熱により、流路351,352の内部における作動流体は凝縮されることになる。また、各流路351,352の上部における冷却端部11と離隔する方向に沿って延在する部分であって互いに対向する位置には、曲げ加工が施された上部側屈曲部(第二部分)351a,352aが形成してあり、上部側屈曲部351a,352aの上部には流入口353,354が設けてある。また、各流路351,352の下部における冷却端部11と離隔する方向に沿って延在する部分であって互いに対向する位置には、曲げ加工が施された下部側屈曲部(第三部分)351b、352bが形成してあり、下部側屈曲部351b、352bの下部には流出口355,356が設けてある。これら流入口353,354および流出口355,356は、上述の実施の形態1のおける流出口313,314および流出口315,316と同一のものである。
締付手段42は、二つの締結部材421,422を備えて構成してある。第1締結部材421は、対向する上部側屈曲部351a,352aどうしを締結するものであり、第2締結部材422は、対向する下部側屈曲部351b、352bどうしを締結するものである。これら二つの締結部材421,422は、ともにボード421a,422aと、ボルト421b,422bと、ナット421c,422cとを備えて構成してある。より詳細には、第1締結部材421は、各上部側屈曲部351a,352aの外側にボード421aを配置し、対応するボード421aの貫通孔を貫通したボルト421bの雄ネジ部とナット421cの雌ネジ部とが螺合することによって、対向する上部側屈曲部351a,352aどうしを締結している。また、第2締結部材422は、各下部側屈曲部351b、352bの外側にボード422aを配置し、対応するボード422aの貫通孔を貫通したボルト422bの雄ネジ部とナット422cの雌ネジ部とが螺合することによって、対向する下部側屈曲部351b、352bどうしを締結している。
つまり、締付手段42は、二つの締結部材421,422によって、上部側屈曲部351a,352aどうし、並びに下部側屈曲部351b、352bどうしを締結し、かかる締結力によって凝縮部35を冷却端部11に締め付けていることになる。そのため、二つの締結部材421,422による締結力(締付力)により、流路351,352を冷却端部11の側周面に密着させることができる。また、対向する屈曲部どうしのみを締結するので、かかる締結力(締付力)が各流入口353,354および各流出口355,356に作用することを規制することができる。
以上のような冷熱移送装置22によれば、締付手段42が、凝縮部35の流路351,352を冷却端部11に密着させるので、これらの間における熱抵抗の低減を図ることができ、冷却端部11で発生した冷熱と、移送する冷熱との温度差を極めて低いものにすることができる。また、各締結部材421,422の締付力が各流入口353,354および各流出口355,356に作用することを規制するので、該凝縮部35における作動流体の各流入口353,354および各流出口355,356が破損してしまう虞れがない。従って、ヒートパイプ301の内部耐圧性能が低下して、作動流体の漏洩等を引き起こす虞れがない。
<実施の形態3>
図8〜図10は、本発明の実施の形態3に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の特徴部分を説明するための説明図である。尚、上述の実施の形態1および実施の形態2に係る冷熱移送装置21,22と同一の構成を有するものには、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の実施の形態3に係る冷熱移送装置23は、自動販売機1の機内の機械室2に縦置きに載置されたスターリング冷凍機10に適用するものであり、ヒートパイプ302と、締付手段43とを備えて構成してある。
ヒートパイプ302は、その内部に作動流体が封入してあり、冷却端部11に熱的に接続した凝縮部36と、所定の冷却部位に配設した蒸発部32と、凝縮部36から蒸発部32へ作動流体を移動させるための液体ライン33と、蒸発部32から凝縮部36へ作動流体を移動させるための気体ライン34とを備えて構成してある。尚、蒸発部32、液体ライン33および気体ライン34は、上述の実施の形態1および実施の形態2と略同一のものであり、作動流体も上述の実施の形態1および実施の形態2と同一のものである。
凝縮部36は、図8および図9に示したように、スターリング冷凍機10の冷却端部11の外形に沿った形状に曲げて形成してあり、該冷却端部11の円周方向に沿って延在する流路361を備えて構成してある。流路361は、冷却端部11の側周面に熱的に接続してあり、冷却端部11からの冷熱により流路361の内部における作動流体は凝縮されることになる。流路361の一端には、流入口362が設けてある一方、流路361の他端には、流出口363が設けてある。流入口362および流出口363は、上述の実施の形態1における流入口313,314および流出口315,316と略同一のものであり、流入口362の方が流出口363よりも上方に設けてある。
締付手段43は、図10に示したように、締付バンド(締付弾性部材)431と、スペーサ432とを備えて構成してある。締付バンド431は、例えばゴム等の弾性材から形成したものであり、凝縮部36の側周面を覆う態様で、該凝縮部36を冷却端部11に締め付けるためのものである。スペーサ432は、例えばポリプロピレン樹脂や塩化ビニル樹脂等の樹脂材から形成したものであり、流路361と締付バンド431との間に介在している。従って、流入口362と締付バンド431との間、並びに流出口363と締付バンド431との間には、スペーサ432は介在していない。
つまり、締付手段43は、流路361と締付バンド431との間にスペーサ432を介在させた状態で、該締付バンド431の締付力により凝縮部36を冷却端部11に締め付けていることになる。そのため、締付バンド431の締付力をスペーサ432を介して均等に流路361に伝達することができ、該流路361を冷却端部11の側周面に密着させることができる。また、スペーサ432の存在により、締付バンド431の締付力が流入口362および流出口363に作用することを規制することができる。
以上のような冷熱移送装置23によれば、締付手段43が、凝縮部36の流路361を冷却端部11に密着させるので、これらの間における熱抵抗の低減を図ることができ、冷却端部11で発生した冷熱と、移送する冷熱との温度差を極めて低いものにすることができる。また、締付バンド431の締付力が流入口362および流出口363に作用することを規制するので、該凝縮部36における作動流体の流入口362および流出口363が破損してしまう虞れがない。従って、ヒートパイプ302の内部耐圧性能が低下して、作動流体の漏洩等を引き起こす虞れがない。
<実施の形態4>
図11および図12は、本発明の実施の形態4に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の特徴部分を説明するための説明図である。尚、上述の実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3に係る冷熱移送装置21,22,23と同一の構成を有するものには、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の実施の形態4に係る冷熱移送装置24は、上述の実施の形態3と同様に、自動販売機1の機内の機械室2に縦置きに載置されたスターリング冷凍機10に適用するものであり、ヒートパイプ303と、締付手段44とを備えて構成してある。
ヒートパイプ303は、その内部に作動流体が封入してあり、冷却端部11に熱的に接続した凝縮部37と、所定の冷却部位に配設した蒸発部32と、凝縮部37から蒸発部32へ作動流体を移動させるための液体ライン33と、蒸発部32から凝縮部37へ作動流体を移動させるための気体ライン34とを備えて構成してある。尚、蒸発部32、液体ライン33および気体ライン34は、上述の実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3と略同一のものであり、作動流体も上述の実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3と同一のものである。
凝縮部37は、図11および図12に示したように、スターリング冷凍機10の冷却端部11の外形に沿った形状に曲げて形成してあり、該冷却端部11の円周方向に沿って延在する流路371を備えて構成してある。流路371は、冷却端部11の側周面に熱的に接続してあり、冷却端部11からの冷熱により流路371の内部における作動流体は凝縮されることになる。流路371の一端側および他端側における冷却端部11に離隔する方向に沿って延在する部分であって互いに対向する位置には、曲げ加工が施された屈曲部(第二部分、第三部分)371a,371bが形成してあり、屈曲部371aの一端側には流入口372が設けてある一方、屈曲部371bの他端側には流出口373が設けてある。流入口372および流出口373は、上述の実施の形態1における流入口313,314および流出口315,316と略同一のものであり、流入口372の方が流出口373よりも上方に設けてある。
締付手段44は、締結部材441を備えて構成してある。締結部材441は、対向する屈曲部371a,371bを締結するものである。この締結部材441は、ボード441aと、ボルト441bと、ナット441cとを備えて構成してある。より詳細には、締結部材441は、屈曲部371a,371bのそれぞれの外側にボード441aを配置し、対応するボード441aの貫通孔を貫通したボルト441bの雄ネジ部とナット441cの雌ネジ部とが螺合することによって、対向する屈曲部371a,371bどうしを締結している。
つまり、締付手段44は、締結部材441によって、対応する屈曲部371,372どうしを締結し、かかる締結力によって凝縮部37を冷却端部11に締め付けていることになる。そのため、締結部材441による締結力(締付力)により、流路371を冷却端部11の側周面に密着させることができる。また、対向する屈曲部371a,371bどうしのみを締結するので、かかる締結力(締付力)が流入口372および流出口373に作用することを規制することができる。
以上のような冷熱移送装置24によれば、締付手段44が、凝縮部37の流路371を冷却端部11に密着させるので、これらの間における熱抵抗の低減を図ることができ、冷却端部11で発生した冷熱と、移送する冷熱との温度差を極めて低いものにすることができる。また、締結部材441の締付力が流入口372および流出口373に作用することを規制するので、該凝縮部37における作動流体の流入口372および流出口373が破損してしまう虞れがない。従って、ヒートパイプ303の内部耐圧性能が低下して、作動流体の漏洩等を引き起こす虞れがない。
以上、本発明の好適な実施の形態1〜4について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。例えば、上述の実施の形態1および実施の形態2においては、冷熱移送装置21,22は、一のヒートパイプ30,301を有したものであったが、本発明では、冷熱移送装置は、複数のヒートパイプを備えたものであってもよい。この場合、左右に分離した態様の一対の流路(311,312等)は、それぞれ別個のヒートパイプを形成するものであっても構わない。これによっても、上記実施の形態1および実施の形態2と同様の作用効果を奏することができる。
以上のように、本発明に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置は、例えばスターリング冷凍機の冷却端部で発生した冷熱を移送するのに有用である。
本発明の実施の形態1に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置を示した説明図であり、その一部を断面で示している。 図1におけるスターリング冷凍機の冷熱移送装置を模式的に示した説明図である。 図1におけるスターリング冷凍機の冷熱移送装置を構成する凝縮部の構成を示したものであり、スターリング冷凍機の正面から示した正面図である。 図3における凝縮部の構成を示したものであり、スターリング冷凍機の側方から示した側面図である。 本発明の実施の形態1に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の特徴部分を示したものであり、スターリング冷凍機の正面から示した正面図である。 本発明の実施の形態2に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の特徴部分を示したものであり、スターリング冷凍機の正面から示した正面図である。 本発明の実施の形態2に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の特徴部分を示したものであり、スターリング冷凍機の側方から示した側面図である。 本発明の実施の形態3に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置を構成する凝縮部を示したものであり、スターリング冷凍機の側方から示した側面図である。 図8における凝縮部の構成を示したものであり、スターリング冷凍機の上方側から見た平面図である。 本発明の実施の形態3に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の特徴部分を示したものであり、スターリング冷凍機の上方側から見た平面図である。 本発明の実施の形態4に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の特徴部分を示したものであり、スターリング冷凍機の上方側から見た平面図である。 本発明の実施の形態4に係るスターリング冷凍機の冷熱移送装置の特徴部分を示したものであり、スターリング冷凍機の側方から示した側面図である。
符号の説明
10 スターリング冷凍機
11 冷却端部
12 放熱端部
21〜24 冷熱移送装置
30,301〜303 ヒートパイプ
31 凝縮部
311,312 流路
313,314 流入口
315,316 流出口
32 蒸発部
33 液体ライン
34 気体ライン
35〜37 凝縮部
351,352 流路
351a,352a 上部側屈曲部
351b,352b 下部側屈曲部
353,354 流入口
355,356 流出口
361 流路
362 流入口
363 流出口
371 流路
371a,371b 屈曲部
372 流入口
373 流出口
41〜44 締付手段
411 締付バンド
412,413 スペーサ
421 第1締結部材
422 第2締結部材
431 締付バンド
432 スペーサ
441 締結部材

Claims (5)

  1. 流入口から流入した作動流体を流出口に向けて流動させるための流路を有し、前記流路を流動する作動流体が凝縮することにより、スターリング冷凍機の冷却端部で発生した冷熱を取得する凝縮部を備え、
    前記凝縮部で取得した冷熱を所定の冷却部位に移送するためのスターリング冷凍機の冷熱移送装置において、
    前記流入口および流出口に締付力が作用することを規制した態様で、前記凝縮部を前記冷却端部に締め付けて密着させる締付手段を備えたことを特徴とするスターリング冷凍機の冷熱移送装置。
  2. 前記締付手段は、
    前記凝縮部を覆う態様で該凝縮部を前記冷却端部に締め付けるための締付用弾性部材と、
    前記流路と前記締付用弾性部材との間に介在するスペーサと
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスターリング冷凍機の冷熱移送装置。
  3. 前記凝縮部は、前記冷却端部の外形に沿って形成され、かつ左右に分離した一対の流路を備えて成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスターリング冷凍機の冷熱移送装置。
  4. 前記流路は、
    前記冷却端部の外形に沿って延在する第一部分と、
    前記第一部分の一端から前記流入口に臨み、かつ前記冷却端部から離隔する方向に沿って延在する第二部分と、
    前記第一部分の他端から前記流出口に臨み、かつ前記第二部分の延在方向に沿って延在する第三部分と
    を備えて成り、
    前記締付手段は、前記第二部分と第三部分とを締結する締結部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスターリング冷凍機の冷熱移送装置。
  5. 前記凝縮部は、前記冷却端部の外形に沿って形成され、かつ左右に分離した一対の流路を備えて成り、
    前記一対の流路は、それぞれ、前記冷却端部の外形に沿って延在する第一部分と、前記第一部分の一端から前記流入口に臨み、かつ前記冷却端部から離隔する方向に沿って延在する第二部分と、前記第一部分の他端から前記流出口に臨み、かつ前記冷却端部から離隔する方向に沿って延在する第三部分とを備えて成り、
    前記締付手段は、
    前記一対の流路のそれぞれの第二部分どうしを締結する第一締結部材と、
    前記一対の流路のそれぞれの第三部分どうしを締結する第二締結部材と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスターリング冷凍機の冷熱移送装置。
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