JP2005248984A - 排水ヘッダー用防音構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 好適な防音性を発揮することができる排水ヘッダー用防音構造を提供する。
【解決手段】ヘッダーカバーは複数の分割体より構成され、排水ヘッダー12に接続される排水管や主排管14の接続状態に応じて順次組み付けられるものとなっている。各分割体の組み付けに際して、隣接する分割体同士は係合凸部と係合凹部との係合により隙間がほとんど発生することなく好適に連結される。そして、ヘッダーカバー内面に設けられた音漏れ抑制部材22が、排水ヘッダー12内を流通する排水の排水音を好適に吸音及び遮音するものとなっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、風呂場、洗面所、台所等の排水源から生じる排水を主配管に導くための排水管が複数接続される排水ヘッダーにおいて、該排水ヘッダー内を流通する排水の排水音を抑制するための排水ヘッダー用防音構造に関するものである。
従来より、戸建住宅や集合住宅において排水管を流通する排水に対し、様々な防音対策がなされている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に示す排水管の設置構成は、階高分の長さに複数接続された継手部のそれぞれの分岐管に排水管が接続してなるものである。そして、分岐管の外周及び該分岐管の近傍に位置する継手部の外周に遮音材が装着されている。
特開平10−160041号公報
こうした従来の構成によれば、継手部及び分岐管を流通する排水についてある程度の遮音効果が期待できる。しかしながら、上記遮音材は継手部及び分岐管の外周に直接巻着されていることから、その分、音の減衰効果が低下する可能性があった。また、複数の継手部を上下方向に接続する都合上、各継手部の接続端部には遮音材を装着せず、施工の容易化を図る必要があった。そのため、遮音材を装着していない箇所の排水音を遮断するのが困難であった。
また近年、戸建住宅や低階層集合住宅において、各排水源から延びる複数の排水管を床下の排水ヘッダーに接続する施工法が知られているが、こうした排水ヘッダーにおいても上記と同様の点においてなお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、好適な防音性を発揮することができる排水ヘッダー用防音構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、排水管が接続可能な排水ヘッダーを収容する箱状のヘッダーカバーと、該ヘッダーカバーの内面に取着される音漏れ抑制部材とを備える排水ヘッダー用防音構造であって、前記ヘッダーカバーは複数の分割体から構成されており、各分割体をそれぞれの分割面を当接させた状態で連結する係合手段を有していることを要旨とする。
上記構成によれば、排水ヘッダーが所定位置に施工された状態で各分割体が排水ヘッダーを外部から覆うように順次組み付られる。このため、排水ヘッダーの施工位置や排水管の接続状態にあまり影響されることがなく、それらに容易に対応することができる。
ここで、上記の排水ヘッダーには複数の排水管が接続されることから、該排水ヘッダー内を流通する排水の排水音は顕著なものとなる。しかしながら、上記排水ヘッダーはヘッダーカバーにより被覆されているため、排水音が音漏れ抑制部材により好適に弱められる。即ち、排水の排水音に対する好適な防音性を発揮することができる。
請求項2に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1に記載の発明において、前記係合手段は前記分割体の一側の分割面から突き出る係合凸部と、前記一側の分割面に当接する分割面に設けられる係合凹部とから構成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、各分割体の組み付けに際して、隣接する分割体同士は係合凸部と係合凹部との係合により隙間がほとんど発生することなく好適に連結される。
請求項3に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項2に記載の発明において、前記係合凹部は分割体の分割面及び同分割体の外面に開口されていることを要旨とする。
上記構成によれば、係合凹部に対して係合凸部を分割体の分割面又は分割体の外面のいずれからも係合することができる。このため、隣接する一対の分割体の組み付けに際して、一方の分割体に対する他方の分割体の組み付け方向が制限されることがない。その結果、容易且つ迅速に各分割体を組み付けることができる。
請求項4に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記音漏れ抑制部材は、吸音材と遮音材との積層体より構成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、排水ヘッダー内を流通する排水の排水音が吸音材と遮音材との両者により好適に弱められる。即ち、排水の排水音に対し、更に好適な防音性を発揮することができる。
請求項5に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記分割体はポリプロピレン製の発泡体から形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、分割体は、適度な硬度及び剛性を備えることとなる。そのため、例えば分割体の組み付けに際して、係合凸部を係合凹部に係合させるときには両者が相互に好適に変形し、それらの係合が容易となる。また、各分割体を煩雑に扱った場合でも同分割体が変形することがほとんどなく、原形状を好適に保持することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、好適な防音性を発揮することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、排水ヘッダー用防音構造10は、風呂場、洗面所、台所等の排水源から延びる排水管11を接続可能とする排水ヘッダー12と、該排水ヘッダー12を収容するヘッダーカバー21とから構成されている。
まず排水ヘッダー12について説明する。排水ヘッダー12は合成樹脂により略円筒状に形成され、その内部には長さ方向に延びる流路13が貫通形成されている(図6参照)。この排水ヘッダー12の基端部(図2では左端部)は閉塞されており、先端部(図2では右端部)には主排管14が接続されている。本実施形態の排水ヘッダー12は床下に配設され、床下面(図示略)に固定された一対の支持具により支持されている。これら一対の支持具のうち、排水ヘッダー12の基端側に位置するものを第1支持具15、先端側に位置するものを第2支持具16とする。
排水ヘッダー12の外周面には複数(本実施形態では2つ)の分岐管が横方向へ突設されている。各分岐管のうち、排水ヘッダー12の基端側に位置するものが第1分岐管17であり、排水ヘッダー12の先端側に位置するものが第2分岐管18である。第1及び第2分岐管18には前記排水管11の端部が接続されるようになっている。また、第1分岐管17及び第2分岐管18が突設された位置に応じ、排水ヘッダー12の上面にはメンテナンスハッチ19が排水ヘッダー12に対して着脱可能に取着されている。そして、各メンテナンスハッチ19を取り外して流路13内を視認することにより、流路13内におけるごみ等の詰まりの有無を確認できるようになっている。
なお、この実施形態の排水ヘッダー用防音構造10において、これ以降は排水ヘッダー12の基端方向を左方とし、先端方向を右方とする。また、排水ヘッダー12に対して第1分岐管17が延びる方向を前方とし、第2分岐管18が延びる方向を後方とする。さらに、排水ヘッダー12に対してメンテナンスハッチ19が設けられた方向を上方とし、このメンテナンスハッチ19が設けられた方向と対向する方向を下方とする。
次に、ヘッダーカバー21について説明する。図1及び図2に示すように、ヘッダーカバー21は発泡体から四角箱状に形成されており、該ヘッダーカバー21の内部に排水ヘッダー12が収容されて被覆されるようになっている。本実施形態のヘッダーカバー21は、前記排水ヘッダー12に排水管11及び主排管14が接続された状態で同排水ヘッダー12を簡易に収容できるように構成されたものである。
ヘッダーカバー21を形成する発泡体の材料としては、ポリプロピレン、架橋又は無架橋ポリエチレン及びポリスチレン等が挙げられ、これらが単独又は併用して使用される。本実施形態では、これらのうち剛性及び柔軟性に特に優れたポリプロピレンを用いるのが好ましい。発泡体の製造方法としては、ビーズ発泡法、押出し発泡法等が挙げられ、何れの発泡法で得られたものを使用してもよい。この発泡体の発泡倍率は1〜60倍のものが好ましい。なお本実施形態では、剛性及び柔軟性が適度に発揮されるという観点から、発泡倍率が30倍の発泡体を用いることとする。
ヘッダーカバー21の内面には音漏れ抑制部材22が取着されている。この音漏れ抑制部材22は、吸音材22aと遮音材22bとを積層して構成されており、ヘッダーカバー21に対して吸音材22aを内側、遮音材22bを外側にして取着されている(図4参照)。
前記吸音材22aは、排水ヘッダー12から発生した騒音を吸収し、低減するものである。この吸音材22aの材料としては、発泡樹脂材料、不織布、グラスウール、ロックウール等の多孔質材料が挙げられる。この実施形態では入手、加工が容易である等の観点から発泡樹脂材料が使用されている。発泡樹脂材料としては、エステル系又はエーテル系のポリウレタン、架橋又は無架橋ポリエチレン、ポリクロロプレン、スチレンブタジエン共重合体、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン等が挙げられ、これらが単独又は併用して使用される。また、発泡樹脂材料は、吸音性能の向上という観点から、発泡倍率が10〜50倍のものが好ましい。なお、発泡樹脂材料には連続気泡のものと、独立気泡のものとがあり、何れを使用してもよい。ここで、連続気泡の発泡材料は材料中の気泡のうち一部又は全部が繋がっており、吸音性に優れるという利点を有するため、本実施形態では吸音材22aを連続気泡の発泡樹脂材料で形成することが好ましい。
前記遮音材22bは、前記吸音材22aで低減された騒音が外部へ漏れ出さないように、同騒音を遮蔽するものである。この遮音材22bの材料としては、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム等といったゴム類等の高分子材料、ポリオレフィン系エラストマー等のエラストマー等といった合成樹脂、金属薄膜、塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。ここで、遮音材22bの材料として高分子材料を使用する場合、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、酸化マグネシウム、アルミナ、酸化チタン、バライト、鉄粉、酸化亜鉛、グラファイト等のフィラーが充填されることにより、遮音性の向上が図られる。
また、図6に示すように、排水ヘッダー12の外面と音漏れ抑制部材22の内面、つまり吸音材22aとの間には空間23が設けられている。この空間23を設けることにより、排水ヘッダー12から発生した騒音は、空間中で減衰しつつ吸音材22aへと達することとなり、防音性能のさらなる向上が図られている。
前記ヘッダーカバー21は、排水ヘッダー12の左方に配設された第1閉塞部25と、排水ヘッダー12の右方に配設された第2閉塞部51と、これら第1閉塞部25及び第2閉塞部51の間に挟まれるようにして配設された中間部30とから構成されている。さらに、第2閉塞部51及び中間部30は、それぞれ2つの分割体から構成されている。従って、本実施形態のヘッダーカバー21は、第1閉塞部25を含め、合計で7つの分割体から形成されている。また、前記音漏れ抑制部材22は、各分割体に従って分割され、それぞれの分割体の内面に取着されている。
まず、第1の分割体である第1閉塞部25について説明する。第1閉塞部25は、四角枠状をなす4枚の側壁と、これら側壁によって形成される一対の開口のうち左方の開口を閉塞する閉塞壁26とを有している。また、一対の開口のうち右方の開口は開放されたままとなっており、該開口からその内部に前記排水ヘッダー12が挿入されることにより、当該第1閉塞部25は、前記排水ヘッダー12の基端部を被覆することとなる。さらに、前記各側壁の右方側の端面がそれぞれ分割面とされており、各分割面に前記中間部30が当接されるようになっている。
前記側壁のうち、前方側のものにおいて、その分割面の下部には第1係合凸部27が突設されている。この第1係合凸部27は、前記側壁と同じ厚みとなるように形成されており、その内面及び外面は、前記側壁の内面及び外面に対し面一とされている。また、前記側壁のうち、後方側のものにおいて、その分割面には第1係合凹部28が設けられている。この第1係合凹部28は前記側壁の下部を切り欠いて形成されており、前方、後方及び右方に開口されている。そして、当該第1係合凹部28は、ヘッダーカバー21の内面側となる前方の開口が前記音漏れ抑制部材22によって閉塞されており、該第1係合凹部28からの音漏れが抑制されている(図5参照)。また、本実施形態における係合凹部は、その上下方向の高さが、係合凸部の上下方向の高さに比べ、僅かに短くなるように形成されている。
次に、前記中間部30について説明する。ここで、上記中間部30のうち、左方に位置するものを第1中間部31、右方に位置するものを第2中間部32とする。これら各中間部31、32は、前記第1閉塞部25から閉塞壁26を省略したものと略同一形状の構成とされている。即ち、当該中間部31、32は、四角枠状をなす4枚の側壁を有している。そして、各中間部31、32は、上方及び下方の側壁(上側壁及び下側壁)の中間で分割されることにより、第2の分割体である第2分割体33と、第3の分割体である第3分割体34とに分割できるように構成されている。
まず、第1中間部31について以下に説明する。なお、第1中間部31を構成する分割体のうち、前方に位置するものを第2分割体33、後方に位置するものを第3分割体34とする。第2分割体33の下側壁35の内壁面(分割面)略中央部には第2係合凸部36が突設されている。この第2係合凸部36は、前記下側壁35と同じ厚みとなるように形成されており、その内面及び外面は前記下側壁35の内面及び外面に対し面一とされている。この第2係合凸部36の左方には下側壁35の内壁面に開口する長孔状の切欠き溝37が設けられている。この切欠き溝37上に位置する音漏れ抑制部材22には同切欠き溝37に沿って延びる切込み(図示略)が設けられている。そして、上記切欠き溝37及び切込みを介して前記第1支持具15が切欠き溝37内に導入されるようになっている。
同第2分割体33の前側壁38の右壁面(分割面)下部には第3係合凸部39が設けられている。この第3係合凸部39は、前側壁38と同じ厚みとなるように形成されており、その内面及び外面は、該前側壁38の内面及び外面に対し面一とされている。また、前側壁38の左壁面(分割面)には第2係合凹部40が設けられている。この第2係合凹部40は、前記第3係合凸部39と同一高さとなるように前側壁38を切り欠いて形成されており、前方、後方及び左方に開口されている。そして、当該第2係合凹部40は、ヘッダーカバー21の内面側となる開口が前記音漏れ抑制部材22によって閉塞されており、該第2係合凹部40からの音漏れが抑制されている(図5参照)。当該第2係合凹部40には第1分割体の第1係合凸部27が係合するようになっている。
同第2分割体33の前側壁38の略中央部には円形状をなす貫通孔41が貫設されている。この貫通孔41には排水管11が挿通され、この状態で同排水管11の端部が第1分岐管17に接続されるようになっている。また、同貫通孔41の右方には切込み38aが設けられている。この切込み38aは、第2分割体33の前側壁38と貫通孔41とを繋ぐように左右方向に形成されている。そして、同切込み38aを介して排水管11が貫通孔41に導入されるようになっている。同第2分割体33の上側壁42の内壁面(分割面)中央部には、該内壁面から半円状に凹むように形成された第1凹部43が設けられている。この第1凹部43を除く上側壁42の内壁面には左右方向に延びる係合溝44が設けられている(図3参照)。
上記第1中間部31を構成する第3分割体34は上記第2分割体33を180°回転させたものと略同一形状を有しているが、同第3分割体34について上記第2分割体33と異なる構成を中心に以下に説明する。第3分割体34の下側壁35の内壁面(分割面)略中央部には第3係合凹部46が設けられている。この第3係合凹部46は、前記下側壁35の内壁面を後方へ切り欠いて形成されており、前方、上方及び下方に開口されている。そして、当該第3係合凹部46は、ヘッダーカバー21の内面側となる上方の開口が前記音漏れ抑制部材22によって閉塞されており、該第3係合凹部46からの音漏れが抑制されている。当該第3係合凹部46には第2分割体33の第2係合凸部36が係合し、これにより第1中間部31が構成されている。
また、第3分割体34の第1凹部43を除く上側壁42の内壁面(分割面)には前方に延びる係合突起47が設けられている(図3参照)。この係合突起47は、上記第1係合凸部27及び第2係合凸部36に比べて上下方向における厚みが小さく構成されている。また、当該第3分割体34では、貫通孔41が省略されている。
次に、第2中間部32について以下に説明する。この第2中間部32は、上記第1中間部31を前後方向に180°回転させたものと同一形状を有している。即ち、第2中間部32を構成する一対の分割体のうち、前方に位置するものが第3分割体34、後方に位置するものが第2分割体33となる。なお、第2中間部32を構成する各分割体では上記の切欠き溝37が省略されている。この第2中間部32と前記第1中間部31とはそれぞれ一方の第3係合凸部39が他方の第2係合凹部40に係合することにより連結されている。
第2閉塞部51は上記第1閉塞部25を前後方向に180°回転させたものと同一形状を有している。そして、上方及び下方の側壁(上側壁42及び下側壁35)の中間で分割されることにより、第4の分割体である第4分割体52と、第5の分割体である第5分割体53とに分割できるように構成されている。また、左方の開口からその内部に前記排水ヘッダー12が挿入されることにより、当該第2閉塞部51は前記排水ヘッダー12の先端部を被覆することとなる。なお、第2閉塞部51を構成する一対の分割体のうち、前方に位置するものを第4分割体52、後方に位置するものを第5分割体53とする。
第4分割体52の下側壁35には上記と同様の第2係合凸部36が設けられ、該第2係合凸部36の右方に切欠き溝37が設けられている。そして、この切欠き溝37に前記第2支持具16が収容された状態で同第4分割体52が所定位置に配設されるようになっている。第4分割体52の閉塞壁55の下部には該閉塞壁55の内壁面(分割面)から半円状に凹むように形成された第2凹部56が設けられている。
一方、第5分割体53の下側壁35には上記と同様の第3係合凹部46が設けられ、該第3係合凹部46の右方に切欠き溝37が設けられている。そして、この切欠き溝37にも前記第2支持具16が収容された状態で同第5分割体53が所定位置に配設されるようになっている。第5分割体53の閉塞壁55の下部には該閉塞壁55の内壁面(分割面)から半円状に凹むように形成された第2凹部56が設けられている。
上記第4分割体52と第5分割体53とは、第5分割体53の第3係合凹部46に第4分割体52の第2係合凸部36が係合するとともに、第5分割体53の係合突起47が第4分割体52の係合溝44に係合することにより連結され、これにより第2閉塞部51が構成されている。また、この第2閉塞部51と前記第2中間部32とはそれぞれ一方の第3係合凸部39が他方の第2係合凹部40に係合することにより連結されている。この第2閉塞部51が構成された状態で、各第2凹部56により構成される円孔には主排管14が挿通されるようになっている(図1参照)。
また、第1中間部31及び第2中間部32同士が連結された状態において、相対向する第1凹部43により構成される一対の円孔には蓋部材61の下端部が挿入されるようになっている。この蓋部材61は四角板状をなす蓋部62と、該蓋部62の下面に設けられる円柱状の挿入部63とを有している。該挿入部63は、蓋部62の下面に取着される円板状の基台(図示略)と、該基台の下面全面に取着される遮音材22bと、該遮音材22bの下面全面に設けられる吸音材22aとにより構成されている。なお前記基台は、上記ヘッダーカバー21と同様の材料(ポリプロピレン製の発泡体)より構成されている。そして、この挿入部63が前記空間内に挿入されることにより、ヘッダーカバー21内が密閉されている。
次に、上記ヘッダーカバー21の作用について説明する。このヘッダーカバー21を組み付ける際には図7に示すように、排水ヘッダー12に2つの排水管11と主排管14とを接続した状態で、まず第1中間部31及び第2中間部32を構成するとともに、これらを連結し、次いで2つの閉塞部25、51をそれぞれ中間部31、32に連結する。即ち、まず第1中間部31の第2分割体33を排水ヘッダー12の基端部に近づけ、同第2分割体33の切込み38aから排水管11を貫通孔41内に導入する。加えて、この第2分割体33の切欠き溝37内に第1支持具15を導入し、第2分割体33を所定位置に配設する。その後、第3分割体34を前記第2分割体33の対向位置に配置し、同第2分割体33の第2係合凸部36を第3分割体34の第3係合凹部46に係合するとともに、第3分割体34の係合突起47を第2分割体33の係合溝44に係合する。これにより、第1中間部31が構成される。
次に、第2中間部32の第2分割体33を別の排水管11の接続端部近傍に近づけた後、前側壁38を手で把持するとともに、切込み38aを境界としてこれを上下へ引き曲げる。このとき、第2分割体33の前側壁38は正面視C字状に変形し、その結果、切込み38aが拡がって前壁面と貫通孔41との間に開口部が形成される。そして、切込み38aを拡げたまま、同開口部を通じて排水管11を貫通孔41内に導入する。その後、手を離すと、第2分割体33の前側壁38は、その優れた剛性により元の形状に容易に復帰する。次いで、この第2分割体33を第1中間部31の第3分割体34に連結する。
続いて、第2中間部32の第3分割体34を前記第2分割体33(第2中間部32の第2分割体33)の対向位置に近づけ、同第3分割体34を両中間部31、32の第2分割体33に連結する。これにより、第2中間部32が構成されるとともに、同第2中間部32と第1中間部31とが連結される。
その後、第4分割体52を排水ヘッダー12の先端部に近づけ、その切欠き溝37内に第2支持具16を導入しながら、第2凹部56に位置する内壁面を主排管14の外面に当接させる。そして、この第4分割体52を第2中間部32の第3分割体34に連結する。
次に、第5分割体53を前記第4分割体52の対向位置に配置し、この第5分割体53を第4分割体52と第2中間部32の第2分割体33とのそれぞれに連結する。これにより、第2閉塞部51が構成されるとともに、同第2閉塞部51と第2中間部32とが連結される。次いで、第1閉塞部25を第1中間部31に連結することにより、上記ヘッダーカバー21の組み付けが終了する。
その後、各分割体同士の連結部分(分割面の当接部分)及び第2分割体33の切込み38a部位に粘着テープを貼着する。該粘着テープにより、各分割体同士の連結部分における隙間の形成が抑制される。そして、この状態において、相対向する一対の第1凹部43により構成される円孔内に蓋部材61の挿入部63を挿入するとともに、蓋部62の下面を各中間部31、32の上側壁に当接させる。これにより、ヘッダーカバー21内が密閉される。
さて、上記排水ヘッダー12は、2つの排水管11からの排水を集め、これを主排管14へと送るものであるため、排水の流通時には排水音が必然的に発生するものである。ここで、本実施形態では排水ヘッダー12の外面と音漏れ抑制部材22との間に空間が設けられていることから、前記排水音は音漏れ抑制部材22(吸音材22a)に達する前にある程度減衰され、弱められる。そして、吸音材22aまで達した排水音は該吸音材22aにより吸音されるとともに、次いで遮音材22bにより遮音される。これに加えて、吸音性を有する発泡体からなるヘッダーカバー21によっても前記排水音が吸音される。このため、同排水音がヘッダーカバー21の外部へ漏れ出すのが相乗的に防止される。
また、ヘッダーカバー21を配設した後に、排水ヘッダー12の流路13内を視認する場合には、まず蓋部材61をヘッダーカバー21から取り外す。次いで、各第1凹部43により構成される円孔を介してヘッダーカバー21内に手を挿入し、メンテナンスハッチ19を排水ヘッダー12から取り外す。すると、排水ヘッダー12の流路13内におけるごみ等の詰まりが容易に確認される。
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態のヘッダーカバー21は複数の分割体より構成され、排水ヘッダー12に接続される排水管11や主排管14の接続状態に応じて順次組み付けられるものとなっている。ここで、本実施形態の排水ヘッダー12には分岐管17、18、メンテナンスハッチ19等が設けられていることから、その外形形状は多数の凹凸を有する複雑なものとなっている。このため、施工現場で排水ヘッダー12の外周に音漏れ防止部材を直接巻着する作業は困難極まりないものであった。これに対し、上記のヘッダーカバー21では排水ヘッダー12の外形形状や排水管11及び主排管14の接続状態に関わらずヘッダーカバー21の組付けを容易に行うことができる。
・ 実施形態のヘッダーカバー21は排水ヘッダー12を被覆するように配設される。このため、ヘッダーカバー21内面に設けられた吸音材22a及び遮音材22bが、排水ヘッダー12内を流通する排水の排水音を吸音及び遮音する。これに加えて、ヘッダーカバー21は吸音性に優れた発泡材料より構成されていることから、同排水音がヘッダーカバー21においても吸音されるようになっている。従って、上記のヘッダーカバー21によれば、排水の排水音に対する好適な防音性を発揮することが可能である。
・ 排水ヘッダー12の外面と音漏れ抑制部材22との間に空間23が設けられている。即ち、排水ヘッダー12内で生じた排水音がこの空間23を介しても減衰される。従って、上記のヘッダーカバー21によれば、更なる好適な防音性を発揮することが可能である。
・ ヘッダーカバー21の上側壁に設けられた係合凸部(係合突起47)の厚みは、他の係合凸部(第1〜第3係合凸部39)の厚みよりも小さく構成されている。ここで、実施形態のヘッダーカバー21では前後に対向する分割体同士の連結に際して、まずそれらの下側壁同士を固定した状態で最後に上側壁同士を固定するものとなっている。即ち、各分割体同士がある程度固定されている状態でそれらの上側壁同士が連結される。こうした場合、上側壁同士の連結を容易に行うべく、上側壁に設けられる係合手段としては構成が簡易なものが最も好ましい。その点、当該係合手段は上記の様な係合突起47と係合溝44とにより構成されており、それらの係合が他の係合手段に比べて容易に行われる。従って、ヘッダーカバー21の組み付けをさらに容易に行うことができる。
・ 実施形態のヘッダーカバー21では、各中間部31、32を構成する分割体33、34をそれぞれ交換した場合でも係合手段の構成は何ら変わらないものとなっている。このため、排水管11の接続状態に応じて、前記中間部31、32を構成する分割体33、34を適宜交換することが可能であり、利便性の向上を図ることができる。
・ 実施形態のヘッダーカバー21では、全係合凹部の内側開口部が音漏れ抑制部材22により閉塞されている。即ち、これら係合凹部からの排水音の漏れを効果的に抑制することができる。
・ 各中間部31、32の第1凹部43により構成される円孔には、吸音材22aと遮音材22bとの積層体より構成される挿入部63が挿入されるとともに、当該円孔は蓋部で閉塞されるようになっている。即ち、流路13内を視認する目的で設けられる円孔においても、他の部分と同様の防音性を発揮することができる。
・ ヘッダーカバー21では、係合凹部28、40の上下方向の高さが、係合凸部39の上下方向の高さに比べて僅かに短くなるように形成されている。即ち、両者の係合がより強固なものとされる構成となっている。ここで、本実施形態のヘッダーカバー21は、剛性及び柔軟性に優れるポリプロピレン製の発泡材料から構成されている。このため、係合凹部28、40に対して係合凸部39が好適に変形し、これらの係合がスムーズに行われる。従って、係合凸部39と係合凹部28、40との係合を容易なものとすることができ、且つ強固なものとすることができる。また、貫通孔41内への排水管11の導入に際して切込み38aを拡げる場合には、前側壁38がその後端部側を支点に変形する。このとき、前側壁38の後端部に荷重が集中するものの、ポリプロピレン製の発泡材料から構成されたヘッダーカバー21は剛性及び柔軟性に優れているため、前側壁38はその変形に充分に耐えるものとなっている。従って、変形の際の損傷を好適に抑制することができる。
・実施形態のヘッダーカバー21は、排水ヘッダー12に排水管11及び主排管14が接続された状態で組付け可能な構成とされている。このため、状況に応じて同ヘッダーカバー21を適宜交換する場合には、排水管11及び主排管14を取り外す必要がない。従って、組付けに関する利便性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 遮音材22b及び吸音材22aのうち少なくとも一方を省略してもよい。
・ 係合凹部20、40、46の前後幅をヘッダーカバー21の厚みよりも小さく形成してもよい。この場合、係合凹部20、40、46の内側開口部はヘッダーカバー21の内面により閉塞される。また、係合凹部20、40、46の内側を完全又は部分的に開放する構成を採用してもよい。係合凹部20、40、46の内側を完全に開放した場合、各分割体の外面側に加えて内面側からも、その係合凹部への係合凸部の係合が可能となる。
・ 排水ヘッダー12への排水管11の接続作業と、ヘッダーカバー21の組付けとを同時に行うようにしてもよい。この場合、第1中間部31及び第2中間部32の組付けに際して、各第2分割体33の貫通孔41をそれぞれ分岐管17、18の開口部に対向させた状態で、同貫通孔41内に排水管11の端部を挿通してこれを分岐管17、18に接続する。
・ 本実施形態では、一端(左端)が閉塞されている排水ヘッダー12を使用したが、これを両端が開口されている排水ヘッダーに変更してもよい。この場合、排水ヘッダーの両端部に主排管が接続される。これに応じて、排水ヘッダー12の両端部は2つの第2閉塞部51により被覆される。
・ 室内の排水源の数に応じて分岐管又は排水ヘッダー12の数を適宜変更してもよい。なお、排水ヘッダー12の数を変更した場合、ヘッダーカバー21の中間部の数も適宜変更される。
・ 部分的、又は全体的に空間23を省略してもよい。この場合、排水ヘッダー12の外面に音漏れ抑制部材22が部分的、又は全体的に接触するようにヘッダーカバー21が構成される。
・ 上記ヘッダーカバー21は2つ以上の分割体から構成されていればよく、その数は特に限定されるものではない。ここで、第1閉塞部25を2つ以上の分割体より構成してもよい。また、第1中間部31、第2中間部32及び第2閉塞部51を3つ以上の分割体より構成してもよい。
・ 係合凸部及び係合凹部を省略し、係合手段として粘着テープ、ステープル等を使用することにより各分割体を連結する構成を採用してもよい。
・ ヘッダーカバー21は排水ヘッダー12を被覆できる形状であればよく、例えば五角箱状、六角箱状、円筒状等に変更してもよい。
・ ヘッダーカバー21を金属材料、無発泡の合成樹脂材料等により形成してもよい。
・ 粘着テープを省略してもよい。
更に、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記係合手段は前記ヘッダーカバーの下部及び上部に設けられ、
該ヘッダーカバーの上部に設けられた係合手段は、分割面から突き出る係合突起と、当該分割面に当接する分割面に設けられる係合溝とにより構成され、
前記係合突起は、他の係合手段を構成する係合凸部に比べて上下方向における厚みが小さく構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の排水ヘッダー用防音構造。このように構成した場合、ヘッダーカバーの組み付けを容易に行うことができる。
・ 前記排水ヘッダーの外面と前記音漏れ抑制部材との間には空間が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の排水ヘッダー用防音構造。このように構成した場合、さらに好適な防音性を発揮することができる。
本実施形態のヘッダーカバーを示す斜視図。 同ヘッダーカバーを示す分解斜視図。 同ヘッダーカバーの係合突起及び係合溝を示す部分拡大斜視図。 同ヘッダーカバーを構成する分割体を示す側断面図。 係合凹部を示す部分拡大斜視図。 図1における6−6線断面図。 同ヘッダーカバーの組み付けを示す斜視図。
符号の説明
12…排水ヘッダー、21…ヘッダーカバー、22a…吸音材、22b…遮音材、25…分割体としての第1閉塞部、27…第1係合凸部、33…第2分割体、34…第3分割体、36…第2係合凸部、39…第3係合凸部、47…係合凸部としての係合突起、44…係合凹部としての係合溝、52…第4分割体、53…第5分割体。
こうした従来の構成によれば、継手部及び分岐管を流通する排水についてある程度の遮音効果が期待できる。しかしながら、上記遮音材は継手部及び分岐管の外周に直接巻着されていることから、その直接巻着する作業は困難極まりないものだった
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、排水管が接続可能な排水ヘッダーを収容する箱状のヘッダーカバーと、該ヘッダーカバーの内面に取着される音漏れ抑制部材とを備える排水ヘッダー用防音構造であって、前記ヘッダーカバーは複数の分割体から構成されており、前記排水ヘッダーの軸線方向に隣接する分割体同士をそれぞれの分割面を当接させた状態で連結する係合手段を有していることを要旨とする。
ここで、上記の排水ヘッダーには複数の排水管が接続されることから、該排水ヘッダー内を流通する排水の排水音は顕著なものとなる。しかしながら、上記排水ヘッダーは、その軸線方向に隣接する一対の分割体同士が係合手段を介して連結されてなるヘッダーカバーにより被覆されている。このため、該ヘッダーカバーによれば、前記一対の分割体間に隙間がほとんど発生することなく、排水音が音漏れ抑制部材により好適に弱められる。即ち、排水の排水音に対する好適な防音性を発揮することができる。
請求項2に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1に記載の発明において、前記ヘッダーカバーは、前記排水ヘッダーの軸線に直交する方向に隣接する分割体同士をそれぞれの分割面を当接させた状態で連結する係合手段を有していることを要旨とする。
上記構成によれば、排水ヘッダーの軸線に直交する方向に隣接する一対の分割体同士も係合手段を介して連結される。このため、これら一対の分割体間に隙間がほとんど発生することなく、排水音が音漏れ抑制部材により好適に弱められる。即ち、排水の排水音に対する好適な防音性を十分に発揮することができる。
請求項に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1又は2に記載の発明において、前記係合手段は前記分割体の一側の分割面から突き出る係合凸部と、前記一側の分割面に当接する分割面に設けられる係合凹部とから構成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、各分割体の組み付けに際して、隣接する分割体同士は係合凸部と係合凹部との係合により隙間がほとんど発生することなく好適に連結される。
請求項に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項に記載の発明において、前記係合凹部は分割体の分割面及び同分割体の外面に開口されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、前記音漏れ抑制部材は、吸音材と遮音材との積層体より構成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、前記分割体はポリプロピレン製の発泡体から形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、分割体は、適度な硬度及び剛性を備えることとなる。そのため、例えば分割体の組み付けに際して、係合凸部を係合凹部に係合させるときには両者が相互に好適に変形し、それらの係合が容易となる。また、各分割体を煩雑に扱った場合でも同分割体が変形することがほとんどなく、原形状を好適に保持することができる。
請求項7に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明において、前記排水ヘッダーは支持具により支持されており、前記分割体には前記支持具の一部を導入可能とする切欠き溝が開口形成されていることを要旨とする。
・ 前記係合手段は前記ヘッダーカバーの下部及び上部に設けられ、
該ヘッダーカバーの上部に設けられた係合手段は、分割面から突き出る係合突起と、当該分割面に当接する分割面に設けられる係合溝とにより構成され、
前記係合突起は、他の係合手段を構成する係合凸部に比べて上下方向における厚みが小さく構成されていることを特徴とする排水ヘッダー用防音構造。このように構成した場合、ヘッダーカバーの組み付けを容易に行うことができる。
・ 前記排水ヘッダーの外面と前記音漏れ抑制部材との間には空間が設けられていることを特徴とする排水ヘッダー用防音構造。このように構成した場合、さらに好適な防音性を発揮することができる。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、排水管が接続可能な排水ヘッダーを収容する箱状のヘッダーカバーと、該ヘッダーカバーの内面に取着される音漏れ抑制部材とを備える排水ヘッダー用防音構造であって、前記ヘッダーカバーは複数の分割体から構成されており、前記排水ヘッダーの軸線方向に隣接する分割体同士をそれぞれの分割面を当接させた状態で連結する係合手段を有し、該係合手段は、前記排水ヘッダーの軸線方向に隣接する分割体のうち一方の分割体の一側の分割面から突き出る係合凸部と、前記一側の分割面に当接する分割面に設けられる係合凹部とから構成されていることを要旨とする。
ここで、上記の排水ヘッダーには複数の排水管が接続されることから、該排水ヘッダー内を流通する排水の排水音は顕著なものとなる。しかしながら、上記排水ヘッダーは、その軸線方向に隣接する一対の分割体同士がそれぞれの分割面を当接させた状態で係合手段を介して連結されてなるヘッダーカバーにより被覆されている。このため、該ヘッダーカバーによれば、前記一対の分割体間に隙間がほとんど発生することなく、排水音が音漏れ抑制部材により好適に弱められる。即ち、排水の排水音に対する好適な防音性を発揮することができる。
請求項2に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1に記載の発明において、前記ヘッダーカバーは、前記排水ヘッダーの軸線に直交する方向に隣接する分割体同士をそれぞれの分割面を当接させた状態で連結する係合手段を有していることを要旨とする。
上記構成によれば、排水ヘッダーの軸線に直交する方向に隣接する一対の分割体同士も係合手段を介して連結される。このため、これら一対の分割体間に隙間がほとんど発生することなく、排水音が音漏れ抑制部材により好適に弱められる。即ち、排水の排水音に対する好適な防音性を十分に発揮することができる。
請求項に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1又は2に記載の発明において、前記係合凹部は分割体の分割面及び同分割体の外面に開口されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、前記音漏れ抑制部材は、吸音材と遮音材との積層体より構成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明の排水ヘッダー用防音構造は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、前記分割体はポリプロピレン製の発泡体から形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、分割体は、適度な硬度及び剛性を備えることとなる。そのため、例えば分割体の組み付けに際して、係合凸部を係合凹部に係合させるときには両者が相互に好適に変形し、それらの係合が容易となる。また、各分割体を煩雑に扱った場合でも同分割体が変形することがほとんどなく、原形状を好適に保持することができる

Claims (5)

  1. 排水管が接続可能な排水ヘッダーを収容する箱状のヘッダーカバーと、該ヘッダーカバーの内面に取着される音漏れ抑制部材とを備える排水ヘッダー用防音構造であって、
    前記ヘッダーカバーは複数の分割体から構成されており、
    各分割体をそれぞれの分割面を当接させた状態で連結する係合手段を有していることを特徴とする排水ヘッダー用防音構造。
  2. 前記係合手段は前記分割体の一側の分割面から突き出る係合凸部と、前記一側の分割面に当接する分割面に設けられる係合凹部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水ヘッダー用防音構造。
  3. 前記係合凹部は分割体の分割面及び同分割体の外面に開口されていることを特徴とする請求項2に記載の排水ヘッダー用防音構造。
  4. 前記音漏れ抑制部材は、吸音材と遮音材との積層体より構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の排水ヘッダー用防音構造。
  5. 前記分割体はポリプロピレン製の発泡体から形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の排水ヘッダー用防音構造。
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