JP2005248913A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 エバポパージ中にパージ補正を精度良く行う。
【解決手段】 燃料タンク内で発生するエバポ(蒸発燃料)の発生具合に影響を及ぼす運転パラメータ(例えば冷却水温、吸気圧、アイドル信号)に基づいてエバポが発生しやすい条件が成立しているか否かを判定し、エバポパージ停止期間中にエバポが発生しやすい条件が成立しているときに積算カウンタの積算値を所定周期でカウントアップし、エバポパージ中に積算カウンタの積算値を所定周期でカウントダウンする。これにより、積算カウンタの積算値をキャニスタ42内のエバポ吸着量(パージ燃料濃度)と対応させて増減させることで、積算カウンタの積算値をキャニスタ42内のエバポ吸着量(パージ燃料濃度)の代用情報として用い、この積算カウンタの積算値に基づいてパージ補正量を算出し、エバポパージ中に燃料噴射量をパージ補正量分だけ減量補正する。
【選択図】 図1
【解決手段】 燃料タンク内で発生するエバポ(蒸発燃料)の発生具合に影響を及ぼす運転パラメータ(例えば冷却水温、吸気圧、アイドル信号)に基づいてエバポが発生しやすい条件が成立しているか否かを判定し、エバポパージ停止期間中にエバポが発生しやすい条件が成立しているときに積算カウンタの積算値を所定周期でカウントアップし、エバポパージ中に積算カウンタの積算値を所定周期でカウントダウンする。これにより、積算カウンタの積算値をキャニスタ42内のエバポ吸着量(パージ燃料濃度)と対応させて増減させることで、積算カウンタの積算値をキャニスタ42内のエバポ吸着量(パージ燃料濃度)の代用情報として用い、この積算カウンタの積算値に基づいてパージ補正量を算出し、エバポパージ中に燃料噴射量をパージ補正量分だけ減量補正する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料タンク内の燃料が蒸発して生じたエバポ(蒸発燃料)を内燃機関の吸気系にパージ(放出)するエバポパージ装置を搭載した内燃機関の制御装置に関する発明である。
近年の自動車は、特許文献1(特開平6−101539号公報)に示すように、燃料タンク内で発生したエバポが大気中に放散されるのを防止するために、燃料タンク内で発生したエバポをキャニスタ内に吸着し、エンジン運転状態に応じてキャニスタ内のエバポを吸気系にパージ(放出)することで、パージしたエバポを燃料噴射弁からの噴射燃料と一緒にシリンダ内に吸入させて燃焼させるようにしている。このため、エバポパージ中は、シリンダ内に吸入される混合気の空燃比がエバポパージ量分だけ目標空燃比よりもリッチ側にずれる現象が発生する。
この対策として、特許文献1では、エバポパージ中に空燃比のずれ量に基づいてパージ燃料濃度を学習し、このパージ燃料濃度学習値に基づいて燃料噴射量を補正する“パージ補正”を行うことで、エバポパージによる空燃比のずれを補正するようにしている。
特開平6−101539号公報(第9頁等)
ところで、エンジン運転状態によっては、エバポパージを実行できない運転状態が長時間続くことがあり、その間にキャニスタ内のエバポ吸着量が増え続けることになる。キャニスタ内のエバポ吸着量が多くなるほど、パージ燃料濃度が濃くなるという関係があるため、上記特許文献1のように、過去のエバポパージ中にパージ燃料濃度を学習しても、前回のエバポパージから次のエバポパージを開始するまでのキャニスタ内のエバポ吸着量の増加分によるパージ燃料濃度の増加分を全く考慮することができない。このため、前回のエバポパージから次のエバポパージを開始するまでのキャニスタ内のエバポ吸着量の増加分によってパージ補正量が適正値からずれてしまうことは避けられない。
従って、上記特許文献1の技術では、パージ補正量のずれ分を空燃比フィードバック補正で吸収することになるが、エバポのパージを実行できない運転状態が長く続いてキャニスタ内のエバポ吸着量が非常に多くなった状態でエバポパージが実行された場合には、パージ補正量のずれが大きくなり過ぎるため、パージ補正量のずれ分を空燃比フィードバック補正で応答良く吸収することは困難であり、その結果、図11に示すように、エバポパージの開始時と終了後に空燃比がリッチ/リーン側に大きく乱れて排気エミッションが悪化するという問題が発生する。特に、過給機付きエンジンでは、過給域で吸気圧が高くなって、吸気負圧を利用したエバポパージを実行できない運転状態が長く続く傾向があるため、上記問題が大きくなる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、エバポパージ中にパージ補正を精度良く行うことができて、エバポパージによる空燃比のずれを減少させることができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、エバポの発生具合に影響を及ぼす運転パラメータに基づいてエバポが発生しやすい条件が成立しているか否かを判定手段により判定し、エバポが発生しやすい条件が成立しているときに積算手段の積算動作を所定周期で実行し、この積算手段の積算値に基づいて、エバポパージ中に燃料噴射量に対するパージ補正量をパージ補正手段により設定するようにしたものである。この構成では、エバポが発生しやすい条件(換言すればキャニスタ内のエバポ吸着量が増加しやすい条件)が成立しているときに積算手段が積算動作するため、積算手段の積算値が大きくなるほど、キャニスタ内のエバポ吸着量が多くなるという関係がある。これにより、積算手段の積算値をキャニスタ内のエバポ吸着量(エバポ燃料濃度)を表すパラメータとして用いることが可能となるため、本発明のように、積算手段の積算値に応じてパージ補正量を設定すれば、キャニスタ内のエバポ吸着量(エバポ燃料濃度)に応じて適正なパージ補正量を設定することができる。これにより、エバポパージ中にパージ補正を精度良く行うことができて、エバポパージによる空燃比のずれを減少させることができて、エバポパージによる排気エミッション悪化の問題を解決することができる。
この場合、請求項2のように、エバポの発生具合に影響を及ぼす運転パラメータとして、内燃機関の冷却水温、吸気温、燃料温度、吸気圧、車速、過給圧、アイドル信号のうちの少なくとも1つを用いるようにすれば良い。これらの運転パラメータは、いずれも、エバポの発生具合に影響を及ぼす代表的な運転パラメータである。
また、単位時間当たりのエバポ発生量は、温度や圧力等によって変化するため、請求項3のように、運転パラメータに基づいて積算手段の積算周期又は積算カウントアップ量を変更するようにしても良い。このようにすれば、単位時間当たりのエバポ発生量の違いを積算手段の積算値に反映させることができ、積算手段の積算値の精度(キャニスタ内のエバポ吸着量の推定精度)を向上させることができる。
更に、請求項4のように、エバポパージ中に積算手段の積算値を所定周期で減算するようにすると良い。このようにすれば、エバポパージ中にキャニスタ内のエバポ吸着量が減少するのに対応させて積算手段の積算値を減少させることができ、エバポパージ中でもキャニスタ内のエバポ吸着量と積算手段の積算値との対応関係を良好に維持することができる。
この場合、請求項5のように、エバポパージ中に積算手段の積算値が減算されるに従ってパージ補正量を減少させるようにすると良い。このようにすれば、エバポパージ中にキャニスタ内のエバポ吸着量が減少してパージ燃料濃度が薄くなるのに対応させてパージ補正量を減少させることができ、エバポパージ中にパージ補正量が適正値からずれるのを防止することができる。
本発明では、エバポパージ中にパージ補正量がずれても、そのパージ補正量のずれは、従来よりも小さいため、空燃比フィードバック補正で十分に吸収できるが、請求項6のように、エバポパージ中にフィードバック補正量に応じて積算手段の積算値を補正するようにしても良い。つまり、パージ補正量のずれ分に応じてフィードバック補正量が変化するため、フィードバック補正量に応じて積算手段の積算値を補正すれば、パージ補正量のずれ分に応じて積算手段の積算値を補正することになり、それによって、積算手段の積算値に応じて設定するパージ補正量も修正することになる。これにより、パージ補正量のずれをより効果的に減少させることができる。
また、請求項7のように、内燃機関の停止中に積算手段の積算値を記憶手段に記憶保持させておき、内燃機関の始動時に記憶手段に記憶されている積算値を冷却水温又は燃料温度に応じて減量補正した値を始動時の前記積算手段の積算値の初期値として用いるようにしても良い。このようにすれば、内燃機関の始動時に、前回の運転終了時の積算手段の積算値の記憶データを始動時のキャニスタ内のエバポ吸着量を推定する情報として用いることができると共に、内燃機関の停止中の温度低下によるキャニスタ内のエバポ吸着量の減少分を考慮して始動時の積算値の初期値を補正することができる。これにより、始動時の積算手段の積算値の初期値をキャニスタ内のエバポ吸着量に精度良く対応させることができて、始動直後からパージ補正を精度良く行うことが可能となる。
以下、本発明を排気タービン式過給機(ターボチャージャ)付きのエンジンに適用した一実施例を図1乃至図10に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、後述する排気タービン式過給機25のコンプレッサ27と、このコンプレッサ27で加圧された吸入空気を冷却するインタークーラー31が設けられている。このインタークーラー31の下流側には、吸気圧(過給圧)を検出する吸気圧センサ18と、モータ等によって開度調節されるスロットルバルブ15と、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
更に、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられている。このサージタンク17には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が設けられ、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。各気筒の燃料噴射弁20には、燃料タンク40内から燃料ポンプ(図示せず)で汲み上げられた燃料が供給される。
また、燃料タンク40内の燃料が蒸発して生じたエバポ(蒸発燃料)は、連通管41を通してキャニスタ42内の活性炭等の吸着材に吸着される。このキャニスタ42とサージタンク17(又は吸気管12のスロットルバルブ15の下流側)との間には、キャニスタ42内に吸着されているエバポをサージタンク17(又は吸気管12のスロットルバルブ15の下流側)にパージするためのパージ配管43が設けられ、このパージ配管43の途中にパージ流量を制御するパージ制御弁44が設けられている。
一方、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ21が取り付けられ、各点火プラグ21の火花放電によって各気筒の混合気に着火される。このエンジン11の排気管22には、排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサ24が設けられ、この空燃比センサ24の下流側に、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒23が設けられている。
更に、このエンジン11には、排気タービン式過給機25が搭載されている。この過給機25は、排気管22のうちの空燃比センサ24と触媒23との間に排気タービン26が配置され、吸気管12のうちのエアフローメータ14とスロットルバルブ15との間にコンプレッサ27が配置されている。過給機25は、排気タービン26とコンプレッサ27とが連結され、排出ガスの運動エネルギーで排気タービン26を回転駆動することでコンプレッサ27を回転駆動して吸入空気を過給するようになっている。尚、触媒23を空燃比センサ24と排気タービン26との間に配置した構成としても良い。
また、吸気管12には、コンプレッサ27をバイパスする吸気バイパス通路28が設けられ、この吸気バイパス通路28の途中に、吸気バイパス通路28を開閉するエアバイパスバルブ(以下「ABV」と表記する)29が設けられている。このABV29は、ABV用バキュームスイッチングバルブ30を制御することでABV29の開度が制御されるようになっている。
一方、排気管22には、排気タービン26をバイパスする排気バイパス通路32が設けられ、この排気バイパス通路32の途中に、排気バイパス通路32を開閉するウェイストゲートバルブ(以下「WGV」と表記する)33が設けられている。このWGV33は、WGV用バキュームスイッチングバルブ34を制御してダイヤフラム式のアクチュエータ35を制御することでWGV33の開度が制御されるようになっている。
また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ36や、エンジン11のクランク軸が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ37が取り付けられている。このクランク角センサ37の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
これら各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)38に入力される。このECU38は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、空燃比センサ24で検出した空燃比を目標空燃比に一致させるように燃料噴射量をフィードバック補正するフィードバック補正手段として機能すると共に、WGV33の開度を制御して排気タービン26に供給する排出ガス量を制御することで、排気タービン26とコンプレッサ27の回転を制御して過給圧を制御する。更に、ECU38は、エンジン運転中にエバポパージ実行条件が成立する毎にパージ制御弁44を開弁して、キャニスタ42内に吸着されているエバポをサージタンク17内にパージ(放出)する。
また、ECU38は、後述する図2乃至図5の各ルーチンを実行することで、エバポの発生具合に影響を及ぼす運転パラメータ(例えば冷却水温、吸気圧、アイドル信号)に基づいてエバポが発生しやすい条件が成立しているか否かを判定し、エバポパージ停止期間中にエバポが発生しやすい条件が成立しているときに積算カウンタの積算値を所定周期でカウントアップし、エバポパージ中に積算カウンタの積算値を所定周期でカウントダウンする。これにより、積算カウンタの積算値をキャニスタ42内のエバポ吸着量(パージ燃料濃度)と対応させて増減させることで、積算カウンタの積算値をキャニスタ42内のエバポ吸着量(パージ燃料濃度)の代用情報として用いるようにしている。
更に、ECU38は、後述する図6のパージ補正ルーチンを実行することで、キャニスタ42内のエバポ吸着量(パージ燃料濃度)の代用情報である積算カウンタの積算値に基づいてパージ補正量を算出し、エバポパージ中に燃料噴射量をパージ補正量分だけ減量補正する。以下、これら各ルーチンの処理内容を説明する。
[積算カウンタ処理ルーチン]
図2の積算カウンタ処理ルーチンは、エンジン運転中に所定時間毎に起動され、特許請求の範囲でいう積算手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、冷却水温センサ36で検出した冷却水温が、燃料タンク40内でエバポが発生する可能性のあるエバポ発生温度領域の下限温度に相当する所定温度kTHW1よりも高いか否かを判定し、冷却水温が所定温度kTHW1以下であれば、ステップ102に進み、冷却水温が、キャニスタ42内のエバポ吸着量が減少する可能性のあるエバポ凝縮温度領域の上限温度に相当する所定温度kTHW2よりも高いか否かを判定する。ここで、kTHW1>kTHW2の関係に設定されている。
図2の積算カウンタ処理ルーチンは、エンジン運転中に所定時間毎に起動され、特許請求の範囲でいう積算手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、冷却水温センサ36で検出した冷却水温が、燃料タンク40内でエバポが発生する可能性のあるエバポ発生温度領域の下限温度に相当する所定温度kTHW1よりも高いか否かを判定し、冷却水温が所定温度kTHW1以下であれば、ステップ102に進み、冷却水温が、キャニスタ42内のエバポ吸着量が減少する可能性のあるエバポ凝縮温度領域の上限温度に相当する所定温度kTHW2よりも高いか否かを判定する。ここで、kTHW1>kTHW2の関係に設定されている。
これらステップ101、102の判定結果から、kTHW1≧冷却水温>kTHW2と判定されれば、キャニスタ42内のエバポ吸着量が変化しないと判断して、ステップ103に進み、現在の積算カウンタの積算値をそのまま保持するが、冷却水温≦kTHW2と判定されれば、キャニスタ42内のエバポ吸着量が減少しつつあると判断して、ステップ104に進み、現在の積算カウンタの積算値からエバポ吸着量の減少分に相当する所定値を減算する。この所定値は、演算処理の簡略化のために予め設定した固定値としても良いが、冷却水温等によって変化させるようにしても良い。
一方、ステップ101で、冷却水温が所定温度kTHW1よりも高いと判定されれば、エバポが発生する可能性があると判断して、ステップ105に進み、吸気圧センサ18で検出した吸気圧(過給圧)がエバポパージ実行可能な吸気圧領域の上限圧力に相当する所定圧力kPM1よりも高いか否かを判定し、吸気圧が所定圧力kPM1よりも高ければ、ステップ106に進み、パージ制御弁44がOFF(閉弁)されてエバポパージが停止されているか否かを判定する。その結果、パージ制御弁44がOFF(エバポパージ停止中)と判定されれば、キャニスタ42内のエバポ吸着量が増加しつつあると判断して、ステップ107に進み、後述する図3のカウントアップ処理ルーチンを実行して、エバポ吸着量の増加分に応じて積算カウンタの積算値をカウントアップする。
また、上記ステップ105で、吸気圧が所定圧力kPM1以下(エバポパージ実行可能な吸気圧領域内)であると判定されれば、ステップ108に進み、パージ制御弁44がON(開弁)されてエバポパージが実行されているか否かを判定する。その結果、パージ制御弁44がON(エバポパージ中)と判定されれば、ステップ109に進み、後述する図4のカウントダウン処理ルーチンを実行して、エバポパージによるキャニスタ42内のエバポ吸着量の減少分を考慮して積算カウンタの積算値をカウントダウンする。
一方、上記ステップ108で、パージ制御弁44がOFF(エバポパージ停止中)と判定されれば、ステップ110に進み、アイドル信号がON(アイドル中)であるか否かを判定し、アイドル信号がON(アイドル中)であれば、キャニスタ42内のエバポ吸着量が増加しつつあると判断して、ステップ107に進み、後述する図3のカウントアップ処理ルーチンを実行して、エバポ吸着量の増加分に応じて積算カウンタの積算値をカウントアップする。これに対して、上記ステップ110で、アイドル信号がOFFと判定されれば、キャニスタ42内のエバポ吸着量が変化しないと判断して、ステップ110に進み、現在の積算カウンタの積算値をそのまま保持する。
以上のようにして積算カウンタの積算値を更新又は保持した後、ステップ112に進み、IGスイッチ(イグニッションスイッチ)がOFFされてエンジン運転が終了されたか否かを判定し、IGスイッチのON中は、そのまま本ルーチンを終了するが、IGスイッチのOFF時(エンジン運転終了時)には、ステップ113に進み、その時点の積算カウンタの積算値をECU38のバックアップRAM(書き換え可能な不揮発性の記憶手段)に記憶する。これにより、エンジン停止中も積算カウンタの積算値のデータをバックアップRAMに記憶保持させておき、次回の始動時に、後述する図5の積算値初期設定ルーチンを実行することで、バックアップRAMに記憶されている前回のエンジン運転終了時の積算カウンタの積算値の記憶データと始動時の冷却水温を用いて、始動時の積算値の初期値をキャニスタ42内のエバポ吸着量に対応させて設定できるようにしている。
尚、本ルーチンにおけるステップ101、102、105、106、108、110の処理は、特許請求の範囲でいう判定手段としての役割を果たす。
[カウントアップ処理ルーチン]
図3のカウントアップ処理ルーチンは、図2のステップ107で起動されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう積算手段としての役割を果たす。本ルーチンでは、単位時間当たりのエバポ発生量(キャニスタ42内の単位時間当たりのエバポ吸着量)が吸気圧(過給圧)、車速、吸気温、アイドルON/OFF等によって変化することを考慮して、吸気圧(過給圧)、車速、吸気温、アイドルON/OFF等に基づいて積算カウントアップ量C2を単位時間当たりのエバポ発生量に応じた値に設定して積算カウンタの積算値をカウントアップするようにしている。
図3のカウントアップ処理ルーチンは、図2のステップ107で起動されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう積算手段としての役割を果たす。本ルーチンでは、単位時間当たりのエバポ発生量(キャニスタ42内の単位時間当たりのエバポ吸着量)が吸気圧(過給圧)、車速、吸気温、アイドルON/OFF等によって変化することを考慮して、吸気圧(過給圧)、車速、吸気温、アイドルON/OFF等に基づいて積算カウントアップ量C2を単位時間当たりのエバポ発生量に応じた値に設定して積算カウンタの積算値をカウントアップするようにしている。
本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、吸気圧(過給圧)が所定圧力kPMMよりも高いか否かを判定し、吸気圧が所定圧力kPM1以下であれば、ステップ202に進み、アイドル信号がON(アイドル中)であるか否かを判定する。その結果、アイドル信号がON(アイドル中)と判定されれば、ステップ203に進み、積算カウントアップ量C2をC2fにセットし、アイドル信号がOFF(走行中)と判定されれば、ステップ204に進み、積算カウントアップ量C2をC2gにセットする。
走行中(アイドルOFF中)は、走行風によって燃料タンク40が冷やされることでエバポ発生量が停車中(アイドルON中)よりも少なくなるため、走行中(アイドルOFF中)の積算カウントアップ量C2gは、停車中(アイドルON中)の積算カウントアップ量C2fよりも小さい値に設定されている。
一方、上記ステップ201で、吸気圧(過給圧)が所定圧力kPMMよりも高いと判定されれば、ステップ205に進み、車速が所定速度kSPよりも高速であるか否かを判定し、車速が所定速度kSPよりも高速であれば、ステップ206に進み、吸気温センサ(図示せず)で検出した吸気温が所定温度kTHAよりも高いか否かを判定する。その結果、吸気温が所定温度kTHAよりも高いと判定されれば、ステップ208に進み、積算カウントアップ量C2をC2aにセットし、吸気温が所定温度kTHA以下と判定されれば、ステップ209に進み、積算カウントアップ量C2をC2bにセットする。この際、吸気温が高い方がエバポ発生量が多くなることを考慮して、吸気温>kTHAのときの積算カウントアップ量C2aは、吸気温≦kTHAのときの積算カウントアップ量C2bよりも大きな値に設定されている。
また、上記ステップ205で、車速が所定速度kSP以下と判定された場合は、ステップ207に進み、吸気温が所定温度kTHAよりも高いか否かを判定し、吸気温が所定温度kTHAよりも高いと判定されれば、ステップ210に進み、積算カウントアップ量C2をC2dにセットし、吸気温が所定温度kTHA以下と判定されれば、ステップ211に進み、積算カウントアップ量C2をC2eにセットする。
車速が高速になるほど走行風による冷却効果が強くなってエバポ発生量が少なくなると共に、吸気温が低くなるほどエバポ発生量が少なくなるという関係を考慮して、ステップ208〜211でセットする積算カウントアップ量C2a〜C2eの大小関係は、次のように設定されている。
C2a<C2d C2b<C2e
C2a>C2b C2d>C2e
C2a<C2d C2b<C2e
C2a>C2b C2d>C2e
上記ステップ208〜211、203、204のいずれかで今回の積算カウントアップ量C2をセットした後、ステップ212に進み、積算カウンタの前回の積算値に今回の積算カウントアップ量C2を積算して、今回の積算値を求める。
[カウントダウン処理ルーチン]
図4のカウントダウン処理ルーチンは、図2のステップ109で起動されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、ステップ220で、前回の積算カウンタの積算値から所定の積算カウントダウン量を減算して、今回の積算値を求める。これにより、エバポパージ中にキャニスタ42内のエバポ吸着量が減少するのに対応させて積算カウンタの積算値を減少させていく。
図4のカウントダウン処理ルーチンは、図2のステップ109で起動されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、ステップ220で、前回の積算カウンタの積算値から所定の積算カウントダウン量を減算して、今回の積算値を求める。これにより、エバポパージ中にキャニスタ42内のエバポ吸着量が減少するのに対応させて積算カウンタの積算値を減少させていく。
尚、この積算カウントダウン量は、演算処理の簡略化のために予め設定した固定値としても良いが、キャニスタ42内のエバポ吸着量の単位時間当たりの減少量が吸気圧、車速、吸気温等によって変化することを考慮して、積算カウントアップ量C2と同様に、積算カウントダウン量を吸気圧、車速、吸気温等によって変更するようにしても良い。
[積算値初期設定ルーチン]
図5の積算値初期設定ルーチンは、IGスイッチのON時(ECU38への電源投入時)の初期化処理で1回のみ実行され、次のようにしてバックアップRAMに記憶されている前回のエンジン運転終了時の積算カウンタの積算値の記憶データを用いて、積算カウンタの積算値の初期値をキャニスタ42内のエバポ吸着量に対応させて設定する。
図5の積算値初期設定ルーチンは、IGスイッチのON時(ECU38への電源投入時)の初期化処理で1回のみ実行され、次のようにしてバックアップRAMに記憶されている前回のエンジン運転終了時の積算カウンタの積算値の記憶データを用いて、積算カウンタの積算値の初期値をキャニスタ42内のエバポ吸着量に対応させて設定する。
本ルーチンが起動されると、まずステップ231で、IGスイッチON時の冷却水温が所定温度(例えば30℃)よりも低いか否かを判定し、冷却水温が所定温度よりも低ければ、ステップ232に進み、バックアップRAMに記憶されている前回のエンジン運転終了時の積算カウンタの積算値の記憶データに減量係数(0<減量係数<1)を乗算して積算値の初期値を求める。この減量係数は、エンジン停止中の温度低下によるキャニスタ42内のエバポ吸着量の減少分を考慮して積算値の初期値を設定するための係数である。この減量係数は、演算処理の簡略化のために予め設定した固定値としても良いが、冷却水温に応じてテーブル又は数式等により設定するようにしても良い。或は、前回のエンジン運転終了時の冷却水温をバックアップRAMに記憶させておき、前回のエンジン運転終了時の冷却水温と今回のエンジン始動時の冷却水温との温度差に応じて減量係数をテーブル又は数式等により設定するようにしても良い。
尚、積算値の記憶データに減量係数に乗算するのに代えて、積算値の記憶データから冷却水温に応じた減量値(又は予め設定した固定値)を減算して積算値の初期値を設定するようにしても良い。或は、IGスイッチON時の冷却水温が所定温度以下のときに、積算値の初期値を予め設定した所定値に設定(リセット)するようにしても良い。
一方、上記ステップ231で、IGスイッチON時の冷却水温が所定温度以上(温間再始動)と判定された場合には、エンジン停止中にキャニスタ42内のエバポ吸着量が減少しなかったと判断して、ステップ233に進み、バックアップRAMに記憶されている前回のエンジン運転終了時の積算カウンタの積算値の記憶データを、そのまま今回のエンジン始動時の積算値の初期値に設定する。
[エバポ補正ルーチン]
図6のエバポ補正ルーチンは、エンジン運転中に燃料噴射量の演算タイミングに同期して起動され、特許請求の範囲でいうパージ補正手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、エバポパージ中であるか否かを判定し、エバポパージ中でなければ、パージ補正を行う必要がないため、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
図6のエバポ補正ルーチンは、エンジン運転中に燃料噴射量の演算タイミングに同期して起動され、特許請求の範囲でいうパージ補正手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、エバポパージ中であるか否かを判定し、エバポパージ中でなければ、パージ補正を行う必要がないため、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
これに対して、ステップ301で、エバポパージ中であると判定されれば、ステップ302に進み、図7に概念的に示すパージ補正量算出テーブルを用いて、積算カウンタの積算値に基づいてパージ補正量を算出する。この場合、積算カウンタの積算値が大きくなるほど、キャニスタ42内のエバポ吸着量が多くなってパージ燃料濃度が濃くなるというという関係があることを考慮して、図8に示すように、積算カウンタの積算値が大きくなるほど、パージ補正量が大きくなるように設定されているが、キャニスタ42内のエバポ吸着量がある程度多くなると、パージ燃料濃度がほぼ一定となる領域が存在することを考慮して、積算カウンタの積算値が所定値An以上となる領域では、パージ補正量を一定値(最大値)Bmaxに設定するようにしている。
パージ補正量の算出後、ステップ303に進み、エンジン運転状態に基づいて算出された燃料噴射量(基本噴射量)をパージ補正量で減量補正し、更に、この燃料噴射量を、空燃比フィードバック補正量、水温補正量、加減速補正量等の各種の燃料補正量で補正して最終的な燃料噴射量を設定して、燃料噴射を実行する。
この後、ステップ304に進み、空燃比フィードバック補正量が所定値FBaよりも大きいか否かを判定し、空燃比フィードバック補正量が所定値FBa以下であれば、パージ補正量が適正範囲であると判断して、そのまま本ルーチンを終了するが、空燃比フィードバック補正量が所定値FBaよりも大きければ、パージ補正量が適正範囲を越えていると判断して、ステップ305に進み、積算カウンタの積算値を所定値減算する。
以上説明した本実施例の制御例を図9及び図10のタイムチャートを用いて説明する。図9は積算カウンタの積算動作の一例を表すタイムチャートである。図9の例では、時刻t1でIGスイッチをONしてエンジン11を始動する。この始動時に、バックアップRAMに記憶されている前回のエンジン運転終了時の積算カウンタの積算値の記憶値を用いて、始動時の冷却水温を考慮して積算カウンタの積算値の初期値を設定する。
エンジン始動後は、冷却水温が上昇し始めるが、冷却水温が所定温度kTHW1を越えるまでは、キャニスタ42内のエバポ吸着量が変化しないと判断して、積算カウンタの積算値をそのまま保持する。そして、冷却水温が所定温度kTHW1を越えた時点t2で、キャニスタ42内のエバポ吸着量の増加分に応じて積算カウンタの積算値をカウントアップする。
この後、エバポパージが実行される期間(t3〜t4、t5〜t6)には、エバポパージによるキャニスタ42内のエバポ吸着量の減少分を考慮して積算カウンタの積算値をカウントダウンする。エバポパージ終了後は、再び、キャニスタ42内のエバポ吸着量の増加分に応じて積算カウンタの積算値をカウントアップする。
この後、IGスイッチがOFFされた時点t7で、その時点の積算カウンタの積算値をECU38のバックアップRAMに記憶する。
この後、IGスイッチがOFFされた時点t7で、その時点の積算カウンタの積算値をECU38のバックアップRAMに記憶する。
その後、冷却水温が所定温度以下に低下する前(時刻t8)に、再始動する場合は、エンジン停止中にキャニスタ42内のエバポ吸着量が減少しなかったと判断して、バックアップRAMに記憶されている前回のエンジン運転終了時の積算カウンタの積算値の記憶値を、そのまま今回のエンジン始動時の積算値の初期値に設定する。
次に、図10のタイムチャートを用いてパージ補正の一例を説明する。時刻t1でパージ制御弁44をON(開弁)してエバポパージを開始すると、その時点の積算カウンタの積算値に応じてパージ補正量を設定すると共に、エバポパージ中に、積算カウンタの積算値が減少するのに対応してパージ補正量を減少させていく。これにより、エバポパージ中にキャニスタ42内のエバポ吸着量(パージ燃料濃度)が減少するのに対応してパージ補正量を減少させていく。
この際、キャニスタ42内のエバポ吸着量が多い場合(積算カウンタの積算値が所定値An以上の場合)には、キャニスタ42内のエバポ吸着量がある程度減少するまではパージ燃料濃度がほぼ一定となることを考慮して、エバポパージ開始から積算カウンタの積算値が所定値An以下に減少するまでの期間(t1〜t2)は、パージ補正量が最大値Bmaxに保持される。
尚、パージ制御弁44のONタイミングt1からキャニスタ42内のエバポがサージタンク17に流れ込むまでには、エバポがパージ配管43を通過するのに要する時間に相当するディレイ時間が発生するため、パージ補正を開始するタイミングは、パージ制御弁44のONタイミングt1から上記ディレイ時間だけ遅らせるようにすると良い。
その後、パージ制御弁44をOFF(閉弁)してエバポパージを終了した時点t3で、パージ補正量を0にリセットしてパージ補正を終了する。
その後、パージ制御弁44をOFF(閉弁)してエバポパージを終了した時点t3で、パージ補正量を0にリセットしてパージ補正を終了する。
以上説明した本実施例によれば、エバポの発生具合に影響を及ぼす運転パラメータ(例えば冷却水温、吸気圧、アイドル信号)に基づいてエバポが発生しやすい条件が成立しているか否かを判定し、エバポパージ停止期間中にエバポが発生しやすい条件が成立しているときに積算カウンタの積算値を所定周期でカウントアップし、エバポパージ中に積算カウンタの積算値を所定周期でカウントダウンするようにしたので、積算カウンタの積算値をキャニスタ42内のエバポ吸着量と対応させて増減させることができて、積算カウンタの積算値をキャニスタ42内のエバポ吸着量(エバポ燃料濃度)を表すパラメータとして用いることが可能となる。このため、本実施例のように、積算カウンタの積算値に応じてパージ補正量を設定すれば、キャニスタ42内のエバポ吸着量(エバポ燃料濃度)に応じて適正なパージ補正量を設定することができる。これにより、エバポパージ中にパージ補正を精度良く行うことができて、エバポパージによる空燃比のずれを減少させることができ、エバポパージによる排気エミッション悪化の問題を解決することができる。
しかも、本実施例では、単位時間当たりのエバポ発生量(キャニスタ42内の単位時間当たりのエバポ吸着量)が吸気圧、車速、吸気温、アイドルON/OFF等によって変化することを考慮して、吸気圧、車速、吸気温、アイドルON/OFF等に基づいて積算カウントアップ量C2を単位時間当たりのエバポ発生量に応じた値に設定して積算カウンタの積算値をカウントアップするようにしたので、単位時間当たりのエバポ発生量の違いを積算カウンタの積算値に反映させることができ、積算カウンタの積算値の精度(キャニスタ42内のエバポ吸着量の推定精度)を向上させることができる利点がある。
尚、積算カウントアップ量C2の代わりに、積算周期を吸気圧、車速、吸気温、アイドルON/OFF等によって変化させるようにしても良く、この場合でも、同様の効果を得ることができる。
また、本実施例では、パージ補正量のずれ分に応じて空燃比フィードバック補正量が変化することを考慮して、フィードバック補正量に応じて積算カウンタの積算値を補正するようにしたので、パージ補正量のずれ分に応じて積算カウンタの積算値を補正することができて、積算カウンタの積算値に応じて設定するパージ補正量も修正することができ、パージ補正量のずれをより効果的に減少させることができる利点がある。
また、本実施例では、IGスイッチのOFF時(エンジン運転終了時)に、その時点の積算カウンタの積算値をECU38のバックアップRAM(書き換え可能な不揮発性の記憶手段)に記憶保持させておき、次回の始動時に、このバックアップRAMに記憶されている前回のエンジン運転終了時の積算カウンタの積算値の記憶データと始動時の冷却水温を用いて、始動時の積算値の初期値を設定するようにしたので、始動時の積算値の初期値をキャニスタ42内のエバポ吸着量に精度良く対応させることができて、始動直後からパージ補正を精度良く行うことが可能となる。
以上説明した本実施例では、温度情報として、冷却水温と吸気温を用いるようにしたが、燃料タンク40内の燃料温度を検出する燃料温度センサを設けたシステムに本発明を適用する場合は、冷却水温や吸気温に代えて、燃料温度センサで検出した燃料温度を用いるようにしても良い。また、燃料タンク40内の燃料残量や燃料性状(揮発性)によっても単位時間当たりのエバポ発生量が変化するため、燃料タンク40内の燃料残量や燃料性状も考慮して、積算カウントアップ量C2(又は積算周期)を変化させるようにしても良い。
その他、本発明は、過給機付きのエンジンに限定されず、過給機を持たないエンジンや筒内噴射エンジン等にも適用可能である等、種々変更して実施できることは言うまでもない。
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…エアフローメータ、15…スロットルバルブ、18…吸気圧センサ、20…燃料噴射弁、21…点火プラグ、22…排気管、24…空燃比センサ、25…過給機、26…排気タービン、27…コンプレッサ、28…吸気バイパス通路、32…排気バイパス通路、33…WGV(ウェイストゲートバルブ)、38…ECU(判定手段,積算手段,パージ補正手段,フィードバック補正手段)、40…燃料タンク、42…キャニスタ、43…パージ配管、44…パージ制御弁。
Claims (7)
- 燃料タンク内の燃料が蒸発して生じたエバポをキャニスタ内に吸着し、内燃機関の運転状態に応じて前記キャニスタ内のエバポを吸気系にパージするようにした内燃機関の制御装置において、
エバポの発生具合に影響を及ぼす運転パラメータに基づいてエバポが発生しやすい条件が成立しているか否かを判定する判定手段と、
エバポが発生しやすい条件が成立しているときに所定周期で積算動作する積算手段と、 エバポパージ中に燃料噴射量に対するパージ補正量を前記積算手段の積算値に応じて設定するパージ補正手段と
を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記判定手段は、前記運転パラメータとして、内燃機関の冷却水温、吸気温、燃料温度、吸気圧、車速、過給圧、アイドル信号のうちの少なくとも1つを用いてエバポが発生しやすい条件が成立しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記積算手段は、前記運転パラメータに基づいて積算周期又は積算カウントアップ量を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記積算手段は、エバポパージ中に前記積算値を所定周期で減算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
- 前記パージ補正手段は、エバポパージ中に前記積算手段の積算値が減算されるに従って前記パージ補正量を減少させることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
- 空燃比を目標空燃比に一致させるように燃料噴射量をフィードバック補正するフィードバック補正手段を備え、
前記積算手段は、エバポパージ中に前記フィードバック補正手段によるフィードバック補正量に応じて前記積算手段の積算値を補正する手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。 - 内燃機関の停止中に前記積算手段の積算値を記憶保持する記憶手段を備え、
前記積算手段は、内燃機関の始動時に前記記憶手段に記憶されている積算値を冷却水温又は燃料温度に応じて減量補正した値を始動時の前記積算手段の積算値の初期値として用いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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JP2010024991A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Hitachi Ltd | 内燃機関の制御装置 |
JP2010174840A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-08-12 | Nissan Motor Co Ltd | 発電制御装置 |
JP2011256883A (ja) * | 2011-09-28 | 2011-12-22 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 内燃機関の制御装置 |
KR102214576B1 (ko) * | 2019-12-12 | 2021-02-10 | 주식회사 현대케피코 | 차량의 연료증발가스 처리시스템 및 그 제어 방법 |
-
2004
- 2004-03-08 JP JP2004063674A patent/JP2005248913A/ja active Pending
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