JP2005248878A - 電動送風機及び電気機器 - Google Patents

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文清 中澤
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Abstract

【課題】 電動送風機の風路中に設けられたスイッチング素子等のパワーデバイスによる回路故障及び風路損失を防止し、パワーデバイスを効率的に冷却することである。
【解決手段】 モータ2とこのモータ2により回転駆動する遠心ファン4とを収納する電動送風機ケース6に取付貫通孔23を形成し、取付貫通孔23を塞ぐように電動送風機ケース6内に放熱部材である放熱フィン24を設け、放熱フィン24と接触するように電動送風機ケース6外にパワーデバイス26aを設けて、電動送風機ケース6内を流れる空気により冷える放熱フィン24によってパワーデバイス26aを冷却するようにした。これにより、電動送風機1の風路中に設けられたパワーデバイス26aによる回路故障及び風路損失を防止し、パワーデバイス26aを効率的に冷却することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動送風機及びこの電動送風機を備える電気掃除機等の電気機器に関する。
通常、電動送風機には、電動部であるモータ、モータを収納するモータケース、モータの回転軸に固着された遠心ファン、その遠心ファンを機密に覆うファンカバー等から構成されている。遠心ファンとモータとの間には、遠心ファンからの排気風(空気)をモータに案内する整流板が設けられている。また、モータを駆動するための駆動回路は、電動送風機と別部品として設けられることがある。また、回路一体型の電動送風機を実現するために、電動送風機の風路中にパワーデバイス等の電子部品からなる駆動回路が設置されることもある(特許文献1参照)。
特開平6−261847号公報
しかしながら、電動送風機の風路中に駆動回路、特にパワーデバイスが設置されると、排気中に含まれる埃等の導電性のゴミがパワーデバイスのリード部に付着してしまい、短絡による回路故障等が発生するという問題がある。また、電動送風機の風路中にパワーデバイスが設置されると、電動送風機内の風路損失が増大してしまうという問題もある。
一方、駆動回路中のパワーデバイスは熱を発生させてしまうため、パワーデバイスを冷却する必要がある。しかし、上述したような問題を回避するため、パワーデバイスが電動送風機の風路中以外に設置されると、パワーデバイスが空冷されなくなり、パワーデバイスを十分に冷却することができなくなるという問題がある。
本発明の目的は、電動送風機の風路中に設けられたスイッチング素子等のパワーデバイスによる回路故障及び風路損失を防止し、パワーデバイスを効率的に冷却することである。
本発明は、モータとモータにより回転駆動する遠心ファンとを収納する電動送風機ケースに取付貫通孔を形成し、取付貫通孔を塞ぐように電動送風機ケース内に放熱部材を設け、放熱部材と接触するように電動送風機ケース外にパワーデバイスを設けて、電動送風機ケース内を流れる空気により冷える放熱部材によってパワーデバイスを冷却するようにした。
本発明によれば、電動送風機の風路中に設けられたスイッチング素子等のパワーデバイスによる回路故障及び風路損失を防止し、パワーデバイスを効率的に冷却することができる。
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。図1は本実施の形態の電動送風機1の構成を一部切欠いて示す側面図、図2はその構成の一部を示す分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、電動送風機1は、駆動源となるモータ2、このモータ2の回転軸であるロータ軸3に取り付けられた遠心ファン4、遠心ファン4からの空気を整流してモータ2に導く整流板であるディフューザ5、それらを収納する電動送風機ケース6等を備えている。
電動送風機ケース6は、モータ2を収納するモータケース7、遠心ファン4やディフューザ5を収納するファンカバー8、モータケース7とファンカバー8とを連結する連結部9から構成されている。このような電動送風機ケース6は、例えば樹脂で形成されている。
モータケース7とファンカバー8とは、それぞれ略円筒状に形成されており、それぞれ開口部7a,8aを有して連通している。連結部9はモータケース7と一体に形成されている。すなわち、連結部9は、モータケース7の開口部7aの周囲を外周方向に向けて突出するように断面略L字状に屈曲させたフランジ部である。ファンカバー8は、その外周がモータケース7の外周よりも大きく形成されており、モータケース7の連結部(フランジ部)9の外周に嵌合されて設けられている。
モータ2は、モータケース7に固定された固定子であるステータ10と、このステータ10の内側に配置された回転子であるロータ11とから構成されている。ロータ11の中心には、ロータ軸3が固定されて設けられている。ロータ軸3の両端部は、ベアリング12a,12bにより回転自在に軸支されている。
遠心ファン4は、空気が流入する通風孔13と、内部を通過した空気を吐出させるための吐出口14を有している。また、ファンカバー8は、内部に空気を吸引するために遠心ファン4の通風孔13に対向する吸引口15を有している。
ディフューザ5は、複数の円弧状ブレード16a,16bを有している。このディフューザ5は、複数の円弧状ブレード16a,16bにより遠心ファン4の吐出口14からの空気を整流し、モータ2のファンカバー8側の端部に案内する。また、ディフューザ5は、遠心ファン4よりモータケース7側に位置付けられている。
モータケース7は、有底状に形成されており、その底面にベアリング12aを収容するベアリング収納部17aを有している。ベアリング収納部17aは、モータケース7の底面から略円筒状に突出するように形成されており、その内周側にベアリング12aを収納している。また、モータケース7には、その内部から空気を排気するための排気口18が開口形成されている。例えば、排気口18は、モータ2よりもモータケース7の底側に位置付けられている。
さらに、モータケース7は、開口部7aを塞ぐように設けられた円板状のフレーム19を有している。このフレーム19は、モータケース7の開口部7aに嵌合されて、あるいは、ねじ等で固定されて設けられている。このようなフレーム19には、モータケース7内とファンカバー8内とを連通すための通風孔20が形成されている。また、フレーム19の略中央には、ベアリング12bを収納するベアリング収納部17bが設けられている。ベアリング収納部17bは、ファンカバー8側に向けて略円筒状に突出するように形成されており、その内周側にベアリング12bを収納している。ベアリング収納部17bの略中央には、ロータ軸3用の貫通孔21が開口形成されている。
モータケース7のフランジ部である連結部9には、円環状の凹部22が形成されている。この凹部22の底面には、6つの取付貫通孔23が形成されている。つまり、これらの取付貫通孔23は、遠心ファン4とモータ2との間の風路を形成する電動送風機ケース6の壁面、すなわち連結部9に形成されている。また、6つの取付貫通孔23は、モータ2のロータ軸3を中心にして放射状に設けられており、さらに、同一円周上に略等間隔で設けられている。
また、円環状の凹部22には、放熱機能を有する放熱部材である放熱フィン24が取付貫通孔23を塞ぐように取付貫通孔23と同数設けられている。これらの放熱フィン24は、凹部22に嵌合されて固定され、ファンカバー8内に位置している。放熱フィン24は、電動送風機ケース6よりも熱伝導性の良い放熱部材である。また、放熱フィン24は、遠心ファン4とモータ2との間の風路と同じ方向に伸びる複数の溝25、すなわち、ディフューザ5による遠心ファン4の吐出口14からの排気風(空気)の整流方向と同じ方向に伸びる複数の溝25を有している。これらの溝25は、放熱フィン24の遠心ファン4側の面に形成されている。このような複数の溝25を放熱フィン24に設けることにより、電動送風機ケース6内の風路損失を抑えることができ、さらに、放熱フィン24の空気に触れる表面積が増加するため、放熱フィン24による冷却効果が向上する。
モータ2を駆動させるためのパワーデバイスであるスイッチング素子26a〜26fは、放熱フィン24と同数設けられており、電動送風機ケース6外に放熱フィン24と接触するように位置付けられている。つまり、これらのスイッチング素子26a〜26fは、モータケース7の連結部9の取付貫通孔23を塞ぐように放熱フィン24にねじ27で固定されている。なお、取付貫通孔23は、スイッチング素子26a〜26fと放熱フィン24とができるだけ広い面積で接触するように形成されている。すなわち、取付貫通孔23は、スイッチング素子26a〜26fの形状に合わさせて略長方形状に形成されている。
ここで、ディフューザ5の構成例を図3及び図4に基づいて説明する。図3はディフューザ5の構成例を示す平面図、図4はその底面図である。
ディフューザ5は、図3に示すように、略円板状の円板部28と、この円板部28の略中心に形成されてロータ軸3が貫通する貫通孔29と、フレーム19にねじで固定するためのねじ孔30a,30bと、遠心ファン4の外周部に位置するようにディフューザ5の外周縁部寄りに立設された複数の円弧状ブレード16aと、図4に示すように、円板部28の他面側である裏面に渦巻状に立設された複数の円弧状ブレード16bと、を備えている。このようなディフューザ5は、フレーム19にねじで固定され、ファンカバー8内に設けられる。
次に、モータ2を駆動制御するための駆動回路50を図5に基づいて説明する。図5は電動送風機1が備える駆動回路50を示す概略回路図である。
図5に示すように、電動送風機1は、モータ2を駆動制御する電動送風機制御部51を備えている。電動送風機制御部51は、マイコン52を主体として構成されており、直流電源部53を駆動源として駆動されるインバータ駆動回路54にドライブ回路55a〜55fを介して接続されている。このような電動送風機制御部51は、インバータ駆動回路54を制御し、そのインバータ駆動回路54から発生する交流電流によってモータ2を回転駆動させる。すなわち、電動送風機制御部51は、インバータ駆動回路54を構成するパワーMOSFET等のパワーデバイスであるスイッチング素子26a〜26fをスイッチング制御することで、モータ2を回転駆動させる。これらスイッチング素子26a〜26fや電動送風機制御部51等は回路基板(図示せず)に実装されている。このようなスイッチング素子26a〜26fや電動送風機制御部51等により駆動回路50が構成されている。
直流電源部53は、ニッケルカドミウム(NiCd)電池、ニッケル水素電池、又はリチウムイオン電池等の2次電池を複数本組み合わせた組電池、あるいは、商用交流電源を整流平滑したものである。この直流電圧がインバータ駆動回路54に供給される。
インバータ駆動回路54は、6個のスイッチング素子26a〜26fを3相ブリッジ接続した構成になっている。これらのスイッチング素子26a〜26fは、電動送風機制御部51から出力されるパルス信号に基づき、高電圧側ドライブ回路26a〜26c及び低電圧側ドライブ回路26d〜26fにより駆動され、交流電流を電動送風機1のY結線の巻線56a〜56cに供給する。
また、電動送風機制御部51には、電動送風機1の始動、停止又は電力を選択するための操作部57、インバータ駆動回路54に流れる電流を検出する電流検出手段58、入力電圧を検出する入力電圧検出手段59等が接続されている。さらに、電動送風機制御部51には、ステータ10に囲まれたロータ11の永久磁石位置を検出するための位置検出手段60が接続されている。この位置検出手段60としては、電気角120°間隔で設置した3つの磁気センサを用いる。磁気センサとしては、ホールセンサやホールIC等がある。また、その他の永久磁石の位置検出方法としては、特に図示しないが光学式パルスエンコーダを使用する方法や、巻線56a〜56cに誘起される電圧を電圧位相検出手段によって検出する方法等が使用可能である。
このような構成において、電動送風機1の送風動作について説明する。電動送風機1が、電動送風機制御部51によりモータ2を回転駆動させると、その回転により遠心ファン4が回転する。この遠心ファン4の回転によって、吸引空気がファンカバー8の吸引口15からその内部に侵入して、遠心ファン4の通風孔13からその内部を通り、その吐出口14から吹き出される。この空気は、ディフューザ5の複数の円弧状ブレード16a,16bにより整流され、フレーム19の通風孔20からモータケース7に流入する。このとき、遠心ファン4の吐出口14からモータ2までの間の風路は、ディフューザ5やファンカバー8の内周面、放熱フィン24等により構成されている。モータケース7に流入した空気は、モータ2を通過し、モータケース7の排気口18から排出される。
このような送風動作によりファンカバー8内を流れる空気によって放熱フィン24は冷却(空冷)され、放熱フィン24に接触しているスイッチング素子26a〜26fも急速に冷却される。つまり、スイッチング素子26a〜26fで発生する熱は、放熱フィン24により効率良く放熱されるため、スイッチング素子26a〜26fを効率的に冷却することができる。特に、放熱フィン24の周辺を流れる空気は、モータ2を通過する前の温度上昇が少ない空気であるため、放熱フィン24によるスイッチング素子26a〜26fの冷却効果は高くなる。これにより、スイッチング素子26a〜26fの動作、すなわち駆動回路50の回路動作を安定させることができる。
また、本実施の形態のように電動送風機ケース6が樹脂で形成されている場合には、スイッチング素子26a〜26fで発生する熱がモータケース7の連結部9から電動送風機ケース6に逃げないため、放熱フィン24によるスイッチング素子26a〜26fの冷却は有効である。
また、スイッチング素子26a〜26fは電動送風機ケース6外に設けられているため、埃等の導電性のゴミがスイッチング素子26a〜26fに付着することによる駆動回路50の故障を防止し、さらに、電動送風機1の風路損失を抑えることができる。放熱フィン24の遠心ファン4側に遠心ファン4の吐出口14からの排気風(空気)の整流方向と同じ方向に伸びる複数の溝25を設けることによって、電動送風機ケース6内の風路損失を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、電動送風機ケース6を樹脂で形成しているが、これに限るものではなく、例えば鉄等の熱伝導性が高い部材で形成しても良い。この場合には、スイッチング素子26a〜26fで発生する熱がモータケース7の連結部9から電動送風機ケース6に逃げるため、さらにスイッチング素子26a〜26fを効率的に冷却することができる。
また、本実施の形態では、6つの放熱フィン24を設けているが、これに限るものではなく、例えば、変形例1として、図6に示すように、放熱フィン24を円環状に形成し、この放熱フィンが6つの取付貫通孔23を覆うように放熱フィン24を配置しても良い。これにより、6つのスイッチング素子26a〜26fに対して放熱フィン24を個別に設ける場合に比べ、遠心ファン4から吹き出された空気に当たる放熱フィン24の表面積が広くなるため、スイッチング素子26a〜26fを冷却する冷却効果が向上する。
また、本実施の形態では、連結部9をモータケース7のフランジ部で形成しているが、これに限るものではなく、例えば、変形例2として、図7に示すように、フランジ部を有していないモータケース7Aにモータケース7Aの外周よりも外周が大きいフレーム19Aを設け、連結部9をフレーム19Aの一部である外周部で形成しても良い。この場合、ファンカバー8はフレーム19Aの外周面に嵌合させて設けられている。また、取付貫通孔23は、フレーム19Aの外周部(連結部9)に形成されており、放熱フィン24は、フレーム19Aの外周部に形成された円環状の凹部22Aに嵌合され固定されている。スイッチング素子26a〜26fは、電動送風機ケース6外から放熱フィン24に接触させてねじ27で固定されて設けられている。
ここで、本実施の形態においては、電動送風機ケース6は、モータ2を収納するモータケース7と、遠心ファン4を収納するファンカバー8と、モータケース7とファンカバー8とを連結する連結部9とから構成されており、電動送風機ケース6の取付貫通孔23は連結部9に形成されていることから、放熱フィン24の周辺を流れる空気は、モータ2を通過する前の温度上昇が少ない空気であるため、放熱フィン24によるスイッチング素子26a〜26fの冷却効果は高くなる。
また、本実施の形態においては、モータ2は回転軸であるロータ軸3を有しており、電動送風機ケース6の取付貫通孔23は、モータ2のロータ軸3を中心にして放射状に同一円周上に複数設けられており、放熱部材である放熱フィン24及びパワーデバイスであるスイッチング素子26a〜26fも取付貫通孔23と同数設けられていることから、スイッチング素子26a〜26fの冷却のばらつきを軽減し、均等に冷却することができる。
また、本実施の形態の変形例1においては、モータ2はロータ軸3を有しており、電動送風機ケース6の取付貫通孔23は、モータ2のロータ軸3を中心にして放射状に同一円周上に複数設けられており、スイッチング素子26a〜26fも、取付貫通孔23と同数設けられており、放熱フィン24は、円環状に形成されて、複数の取付貫通孔23の全てを塞いでいることから、スイッチング素子26a〜26fの冷却のばらつきを軽減し、スイッチング素子26a〜26fを均等に冷却することができ、さらに、遠心ファン4から吹き出された空気に当たる放熱フィン24の表面積が増加するため、スイッチング素子26a〜26fを冷却する冷却効果が向上する。
また、本実施の形態においては、放熱フィン24は、遠心ファン4とモータ2との間の風路と同じ方向に伸びる複数の溝25を有していることから、電動送風機ケース6内の風路損失を抑えることができ、さらに、空気に触れる放熱フィン24の表面積が増加するため、冷却効果が向上する。
また、本実施の形態においては、遠心ファン4からの排気風をモータ2に案内する整流板であるディフューザ5を備え、放熱フィン24は、ディフューザ5による遠心ファン4からの排気風の整流方向と同じ方向に伸び、かつ遠心ファン4側に設けられた複数の溝25を有していることから、確実に電動送風機ケース6内の風路損失を抑えることができる。
本発明の第2の実施の形態を図8ないし図10に基づいて説明する。図8は本実施の形態の電動送風機1Aの構成を一部切欠いて示す側面図、図9は電動送風機1Aを示す平面図(上面図)、図10は2つのタイプの放熱フィン24を示す正面図である。
本実施の形態の電動送風機1Aは、基本的に第1の実施の形態に準ずるものであるが、第1の実施の形態に比べ、放熱フィン24及びスイッチング素子26a〜26fの取付位置が異なっている。なお、第1の実施の形態で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する(後述の実施の形態でも同様とする)。
図8及び図9に示すように、ファンカバー8の外周面8bには、6つの取付貫通孔23が形成されている。すなわち、これらの取付貫通孔23は、遠心ファン4とモータ2との間の風路を形成する電動送風機ケース6の壁面に形成されている。また、6つの取付貫通孔23は、モータ2のロータ軸3を中心にして放射状に設けられており、さらに、同一円周上に略等間隔で設けられている。
放熱フィン24は、ファンカバー8内に位置付けられて、ファンカバー8の取付貫通孔23を塞ぐようにファンカバー8にねじ28等で固定されて設けられている。この放熱フィン24は取付貫通孔23と同数設けられている。放熱フィン24は、直線状に形成され平行に並ぶ複数の溝25を有している(図10参照)。これらの溝25は、放熱フィン24の遠心ファン4側の面に形成されている。このような複数の溝25を放熱フィン24に設けることにより、放熱フィン24の空気に触れる表面積が増加し、冷却効果が向上する。このような放熱フィン24は、例えば、図10(a)に示すように、複数の溝25が伸びる溝方向がロータ軸3の軸方向と同じになるように設けられたり、あるいは、図10(b)に示すように、複数の溝25が伸びる溝方向がロータ軸3の軸方向に垂直な方向と同じになるように設けられたりする。
スイッチング素子26a〜26fは、電動送風機ケース6外であって、ファンカバー8の取付貫通孔23を塞ぐように位置付けられ、放熱フィン24にねじ27で固定されて設けられている。このとき、スイッチング素子26a〜26fは、放熱フィン24に接触するように設けられている。なお、取付貫通孔23は、スイッチング素子26a〜26fと放熱フィン24とができるだけ広い面積で接触するように形成されている。すなわち、取付貫通孔23は、スイッチング素子26a〜26fの形状に合わさせて略長方形状に形成されている。
このような構成において、電動送風機1Aの送風動作によりファンカバー8内を流れる空気によって放熱フィン24は冷却され、放熱フィン24に接触しているスイッチング素子26a〜26fも急速に冷却される。したがって、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、電動送風機ケース6は、モータ2を収納するモータケース7と、遠心ファン4を収納するファンカバー8と、モータケース7とファンカバー8とを連結する連結部9とから構成されており、電動送風機ケース6の取付貫通孔23はファンカバー8に形成されていることから、放熱フィン24の周辺を流れる空気は、モータ2を通過する前の温度上昇が少ない空気であるため、放熱フィン24によるスイッチング素子26a〜26fの冷却効果は高くなる。
ここで、第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、モータ2としてブラシレスモータを用いているが、これに限るものではなく、例えばモータ2としてブラシ付きモータを用いても良い。モータ2としてブラシ付きモータを用いる場合には、スイッチング素子26a〜26fは1つだけで良く、放熱フィン24も一つで良い。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、モータケース7とファンカバー8とをそれぞれ略円筒状に形成しているが、これに限るものでなく、例えば箱型状に形成しても良い。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、パワーデバイスとしてトライアックやパワーMOSFET等のスイッチング素子26a〜26fを用いているが、これに限るものではなく、駆動により発熱を伴う素子、例えば、IGBT(Insurated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子も適用対象となり、又は、これらの素子単体に限らず、1チップにパッケージ化又はデバイス化したものでも適用対象となり、さらには、抵抗素子も適用対象となる。
本発明の第3の実施の形態を図11に基づいて説明する。図11は本実施の形態の電気掃除機の外観構成を示す斜視図である。本実施の形態は、第1の実施の形態の電動送風機1又は第2の実施の形態の電動送風機1Aを搭載する電気機器としての電気掃除機への適用例である。
図11に示すように、電気掃除機81は、その基体をなす掃除機本体であるハウジング82と、一端をハウジング82に着脱自在に接続されたホース83、ホース83の他端側に設けられた手元操作部84、一端側を手元操作部84に着脱自在に接続された2分割構成の延長管85、延長管85の他端側に着脱自在に取付けられた吸込口体86等により構成されている。ハウジング82には、電動送風機1,1Aが収納保持され、集塵室87も設けられている。
ホース83は、その基端が集塵室87を介して電動送風機1,1Aの吸込側に連通するようにハウジング82に接続されている。そのホース83の他端側に設けられた手元操作部84には、後方に向けて延出した握り部88と、この握り部88を握った操作者の指で操作可能な範囲に位置する操作部57とが設けられている。
操作部57は、電動送風機1,1Aの電源スイッチを兼ね、この電動送風機1,1Aを各々異なる駆動状態にする複数種類の運転モードを選択することができるように構成されている。操作部57には、握り部88から延長管85の方向に向けて、運転モードを停止状態とする停止操作ボタン57a、運転モードを弱運転状態とする弱運転操作ボタン57b、運転モードを強運転状態とする強運転操作ボタン57cが一列に順次並んで配設されている。ここで、例えば、強運転状態の時には、電動送風機1,1Aは30,000rpmレベルの高速で回転し、ゴミを吸引する。
このような構成において、前述したような電動送風機1,1Aの送風動作が行われると、電動送風機1,1Aによる吸込力により、電気掃除機81の吸込口体86からゴミが吸い込まれる。そのゴミは、延長管85や手元操作部84、ホース83を通過して、集塵室87に集められる。このようにして、電気掃除機81は、電動送風機1,1Aによる吸込力により、吸込口体86からゴミを吸引して集塵室87に集める。
ここで、電気掃除機81のゴミ吸込力に影響を与える要因は幾つかある。その中には、入力電力と風路損失とがある。入力電力が大きいとゴミ吸引力は向上するが、その電力制御をするスイッチング素子26a〜26fの発熱量は大きくなる傾向にある。また、当然、風路損失が大きいと、ゴミ吸引力は低下する。したがって、本実施の形態のように、風路損失を増大させることなく、スイッチング素子26a〜26fの冷却を効率的に行うことができる電動送風機1,1Aを電気掃除機81に搭載することは、電気掃除機81のゴミ吸込性能を向上させるために特に有効である。
本発明の第1の実施の形態の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態の電動送風機の構成の一部を示す分解斜視図である。 ディフューザの構成例を示す平面図である。 ディフューザの構成例を示す底面図である。 本発明の第1の実施の形態の電動送風機が備える駆動回路を示す概略回路図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例1の電動送風機の構成の一部を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例2の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態の電動送風機を示す平面図である。 2つのタイプの放熱フィンを示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態の電気掃除機の外観構成を示す斜視図である。
符号の説明
1,1A 電動送風機
2 モータ
3 回転軸(ロータ軸)
4 遠心ファン
5 整流板(ディフューザ)
6 電動送風機ケース
7,7A モータケース
8 ファンカバー
9 連結部
15 吸引口
18 排気口
23 取付貫通孔
24 放熱部材(放熱フィン)
25 溝
26a〜26f パワーデバイス(スイッチング素子)
81 電気機器

Claims (8)

  1. モータと、
    前記モータにより回転駆動する遠心ファンと、
    前記モータと前記遠心ファンとを収納し、前記遠心ファンの回転により外部からの空気を吸引するための吸引口と、内部から空気を排気するための排気口と、前記遠心ファンと前記モータとの間の風路を形成する壁面に形成された取付貫通孔とを有する電動送風機ケースと、
    前記電動送風機ケース内に前記取付貫通孔を塞ぐように設けられた放熱部材と、
    前記モータを駆動するためのデバイスであって、前記電動送風機ケース外に前記放熱部材と接触させて設けられたパワーデバイスと、
    を備える電動送風機。
  2. 前記電動送風機ケースは、前記モータを収納するモータケースと、前記遠心ファンを収納するファンカバーと、前記モータケースと前記ファンカバーとを連結する連結部とから構成されており、
    前記取付貫通孔は前記連結部に形成されている請求項1記載の電動送風機。
  3. 前記電動送風機ケースは、前記モータを収納するモータケースと、前記遠心ファンを収納するファンカバーと、前記モータケースと前記ファンカバーとを連結する連結部とから構成されており、
    前記取付貫通孔は前記ファンカバーに形成されている請求項1記載の電動送風機。
  4. 前記モータは回転軸を有しており、
    前記取付貫通孔は前記モータの前記回転軸を中心にして放射状に同一円周上に複数設けられており、
    前記放熱部材及び前記パワーデバイスはそれぞれ前記取付貫通孔と同数設けられている請求項1、2又は3記載の電動送風機。
  5. 前記モータは回転軸を有しており、
    前記取付貫通孔は前記モータの前記回転軸を中心にして放射状に同一円周上に複数設けられており、
    前記パワーデバイスは前記取付貫通孔と同数設けられており、
    前記放熱部材は、円環状に形成されて、複数の前記取付貫通孔の全てを塞いでいる請求項1、2又は3記載の電動送風機。
  6. 前記放熱部材は、前記遠心ファンと前記モータとの間の風路と同じ方向に伸びる複数の溝を有している請求項1ないし5のいずれか一記載の電動送風機。
  7. 前記遠心ファンからの排気風を前記モータに案内する整流板を備え、
    前記放熱部材は、前記整流板による前記遠心ファンからの排気風の整流方向と同じ方向に伸び、かつ前記遠心ファン側に設けられた複数の溝を有している請求項6記載の電動送風機。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一記載の電動送風機を備える電気機器。


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