JP2002310098A - 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

電動送風機およびそれを用いた電気掃除機

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JP2002310098A
JP2002310098A JP2001110975A JP2001110975A JP2002310098A JP 2002310098 A JP2002310098 A JP 2002310098A JP 2001110975 A JP2001110975 A JP 2001110975A JP 2001110975 A JP2001110975 A JP 2001110975A JP 2002310098 A JP2002310098 A JP 2002310098A
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electric blower
impeller
switching element
load
side bracket
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JP2001110975A
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English (en)
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Seiji Yamaguchi
誠二 山口
Takeshi Nishimura
剛 西村
Takeshi Tokuda
剛 徳田
Yoshitaka Murata
吉隆 村田
Kazuhisa Morishita
和久 森下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電物の吸い込みによる電動送風機を制御す
る回路部のスイッチング素子の絶縁破壊を防止し、信頼
性の高い電動送風機および電気掃除機を提供すること。 【解決手段】 ロータ18とステータ19を備えたモー
タ部12と、前記ロータ18の出力軸17に備えられた
インペラ32と、前記インペラ32を覆うケーシング3
3からなるファン部15と、前記モータ部12の筐体を
構成するブラケットと、スイッチング素子28を有し前
記モータ部12を駆動する回路部13より構成された電
動送風機10において、前記スイッチング素子28を前
記インペラ32側の負荷側ブラケット22に接触固定す
るとともにカバー体35で覆う構成としたもので、導電
物が吸込まれた時にスイッチング素子28が破壊するこ
とを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に電気掃除機に
使用されるインバータ駆動型電動送風機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電気掃除機は、電動送風機にイン
バータモータを採用したのものが市場に導入されてい
る。
【0003】従来のインバータモータを搭載した電気掃
除機を、図9、図10を用いて説明する。
【0004】図9に示すように、電気掃除機1は、掃除
機本体2に、ホース3が着脱自在に接続され、ホース3
の他端には操作部4を形成する先端パイプ5が備えられ
ている。先端パイプ5には延長管6と、その延長管6に
は吸込具7が接続され構成されている。
【0005】掃除機本体2には、ホース3に連通して集
塵室8が形成され、集塵室8後方には吸込部9を集塵室
8側に面するよう配されたインバータ制御を行う電動送
風機10と、商用電源から接続されるコード、あるいは
バッテリーなど電源供給部11が備えられている。
【0006】次に、電動送風機10について、図10を
用いて説明する。
【0007】図10に示すように、電動送風機10は、
モータ部12と回路部13からなるインバータモータ1
4と、ファン部15によって構成される。
【0008】モータ部12は、所望極数に着磁された永
久磁石16がシャフト17に具備されて構成されるロー
タ18が、第1の軸受20と第2の軸受21を介して、
それぞれ負荷側ブラケット22と反負荷側ブラケット2
3に回転自在に備えられている。また、負荷側ブラケッ
ト22と反負荷側ブラケット23は結合されモータ部1
2の外郭をなし、永久磁石16に相対するように複数の
スロットを具備したコア24に所望相数の巻線25が施
されるステータ19が反負荷側ブラケット23に固定さ
れている。
【0009】インバータモータ14を制御する回路部1
3は、第1の基板26および第2の基板27に分けて構
成され、電動送風機10の内部に配置される。第1の基
板26に実装したスイッチング素子28等などの発熱部
品は、負荷側ブラケット22にビス29によって固定さ
れ、これが放熱フィンの役割を果たし発熱部品の冷却が
行われる。
【0010】また、インバータモータ14の制御に必要
なロータ18の位置を検出する位置検出手段は、ロータ
18に具備されるセンサマグネット30と、このセンサ
マグネット30の磁極を検知するホール素子などの位置
検出素子31によって構成され、検出基板である第2の
基板27に実装され、モータ部12の内部に設けられて
いる。
【0011】ファン部15は、モータ部12のシャフト
17に備えられたインペラ32と、これを覆うようにケ
ーシング33が備えられ、ケーシング33は負荷側ブラ
ケット22あるいは、反負荷側ブラケット23に一体的
に取付けられ構成されている。
【0012】電気掃除機1を運転すると、電動送風機1
0によって吸引力が発生し、塵埃などを含んで汚れてい
る空気は、吸込具7から吸引され、吸込具7、延長管6
およびホース3を介して、掃除機本体2の集塵室8にて
塵埃などを除去した後、吸込部9より電動送風機10へ
と導かれる。このとき、電動送風機10の負荷側ブラケ
ット22は、電動送風機10へ流入する空気流によって
晒され、それに接続された回路基板上の発熱部品が冷却
される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、電動送風機10の回路部13を電動送風
機10内部に内蔵しているため、塵埃に晒されやすく、
塩水などの液体や、鉄粉など導電物が吸込まれた際に
は、回路に悪影響を与える他、最悪の場合にはスイッチ
ング素子などを破壊し、電気掃除機1が動作しなくなる
ことが起こる可能性があった。
【0014】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、導電物の吸い込みによる電動送風機を制御する回路
部のスイッチング素子の絶縁破壊を防止し、信頼性の高
い電動送風機および電気掃除機を提供することを目的と
している。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の電気掃除機は、モータ部を駆動する
インバータ回路に用いるスイッチング素子を負荷側ブラ
ケットに接触固定するとともに少なくとも前記スイッチ
ング素子の前記インペラ側をカバー体で覆う構成とする
ことにより、導電物が吸込まれたときに、導電物が直接
スイッチング素子に付着するのを防ぐことができるた
め、スイッチング素子が短絡などにより絶縁破壊するの
を防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、自在に回
転するロータと磁界を発生するステータを備えたモータ
部と、前記ロータの出力軸に備えられたインペラと前記
インペラを覆うケーシングからなるファン部と、前記モ
ータ部の筐体を構成するブラケットと、スイッチング素
子を有し前記モータ部を駆動する回路部より構成された
電動送風機において、前記スイッチング素子を前記イン
ペラ側の負荷側ブラケットに接触固定するとともに少な
くとも前記スイッチング素子の前記インペラ側をカバー
体で覆う構成としたことで、導電物が吸込まれたときに
スイッチング素子が短絡して絶縁破壊することを防止で
き、信頼性の高いものにすることができる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
カバー体を、スイッチング素子と接触させたので、導電
物の吸込みからスイッチング素子を保護するだけでな
く、放熱面積が増し、冷却性が向上する。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1に記載の
カバー体を、インペラの外周に設けた気流を整えるエア
ガイドと一体的に形成したので、部品点数の削減と工数
の削減が実現できる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1または2
に記載のカバー体と負荷側ブラケットとを金属で一体的
に形成したので、部品点数の削減に加えて、放熱面積の
アップになり、スイッチング素子の冷却性が向上する。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項4の一体形
成したカバー体をスイッチング素子に密着させ、スイッ
チング素子の放熱と固定とを同時に行う構成としたの
で、スイッチング素子を負荷側ブラケットに固定する部
品と工数の削減が可能となると共に、スイッチング素子
の冷却性をアップできる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1〜5に記
載のカバー体の終端を、反負荷側ブラケットの排気口に
向けて、気流を導くガイドとしたので、スイッチング素
子の絶縁破壊防止に加え、気流の流れをスムーズにで
き、電動送風機の効率が向上する。
【0022】請求項7記載の発明は、自在に回転するロ
ータと磁界を発生するステータを備えたモータ部と、前
記ロータの出力軸に備えられたインペラと前記インペラ
を覆うケーシングからなるファン部と、前記モータ部の
筐体を構成するブラケットと、スイッチング素子を有し
前記モータ部を駆動する回路部より構成された電動送風
機において、前記スイッチング素子を負荷側ブラケット
に接触固定するとともに、前記スイッチング素子の複数
のリードのうち少なくとも1本を絶縁処理する構成とす
ることにより、カバー体による圧損の増加や質量の増加
を最小限に抑え、しかもスイッチング素子の絶縁破壊を
防止できる。
【0023】請求項8記載の発明は、自在に回転するロ
ータと磁界を発生するステータを備えたモータ部と、前
記ロータの出力軸に備えられたインペラと前記インペラ
を覆うケーシングからなるファン部と、前記モータ部の
筐体を構成するブラケットと、スイッチング素子を有し
前記モータ部を駆動する回路部より構成された電動送風
機において、前記スイッチング素子をモジュール化して
回路基板上に実装し、実装側のリードを排除する構成と
した電動送風機において、前記スイッチング素子をモジ
ュール化して回路基板上に実装し、実装側のリードを排
除する構成としたので、スイッチング素子のリードが露
出することがなくなり、破壊を防止できる。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれか1項に記載の電動送風機を用いた電気掃除機と
したので、導電物が吸込まれたときにスイッチング素子
が短絡して絶縁破壊することを防止でき、信頼性の高い
電気掃除機とすることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0026】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例における電動送風機の断面図である。なお、従来例と
同一構成部分については、同一符号を付して、その説明
を省略する。
【0027】図1に示すように、電動送風機10は大き
くモータ部12とファン部15により構成される。モー
タ部12の内部、負荷側ブラケット22とロータ18な
いしはステータ19との間には同モータを駆動するため
の回路部13が形成されている。
【0028】モータ部12は、自在に回転するロータ1
8と磁界を発生するステータ19から構成されている。
インペラ32側の金属製の負荷側ブラケット22とモー
タ部12側の反負荷側ブラケット23により覆われ、コ
アに所望回路数の巻線25が施されたステータ19は反
負荷側ブラケット23に固定されている。また、ロータ
18は負荷側ブラケット22と反負荷側ブラケット23
に第1の軸受20、第2の軸受21を介し、回転自在に
備えられている。34はインペラ32で発生した気流の
一部を放出する排気口で、気流の大部分はここから排出
される。残りの排気はロータ18、ステータ19を冷却
するのに使われる。
【0029】インバータモータ14の回路部13は、第
1の基板26と第2の基板27の2枚に分かれて構成さ
れている。それらの基板は、外形がモータ部12の反負
荷側ブラケット23の内周に略沿った円形で、中心部に
はシャフト17を貫く円形の孔が設けられ、第1の基板
26は負荷側ブラケット22側に、第2の基板27はス
テータ19側に配置されている。ホール素子などのイン
バータモータ14のロータ18の位置を検出する位置検
出素子31は、センサマグネット30に近い、第2の基
板27上に実装されている。また、負荷側ブラケット2
2側に配された第1の基板26上には、発熱部品である
スイッチングを行う複数のスイッチング素子28が、そ
の長手方向が基板と垂直になるように実装され、その外
殻は金属製の負荷側ブラケット22にビス29により固
定されている。また、負荷側ブラケットから第1の基板
26にかけてスイッチング素子28を覆う形でカバー体
35が配されている。
【0030】前記構成による作用について電気掃除機1
に用いた場合について以下に説明する。
【0031】電動送風機10に電力が供給されると、イ
ンペラ32が回転し吸引力が発生し、ケーシング33前
面の空気は、吸込部9からインペラ32に流入し、イン
ペラ32外周より排出される。インペラ32外周より排
出された空気流は、インバータモータ14の負荷側ブラ
ケット22上面に達し、回路部13の第1の基板26、
および第2の基板27へ導かれ、その際、発熱量の最も
大きいスイッチング素子28等の冷却に利用される。そ
して、排気口34とロータ18、ステータ19を冷却す
る気流に分かれて排出される。このとき仮に、電気掃除
機1が誤った使い方をされ、塩水などの導電物が電動送
風機10内に吸込まれた場合にでも、カバー体35がス
イッチング素子28を保護しているため、電動送風機1
0の駆動に影響を与えることがない。
【0032】このように本実施例によれば、スイッチン
グ素子28を取り囲むように負荷側ブラケット22から
回路部13までをカバー体35で覆ったことにより、誤
って導電物が吸込まれた場合にも、カバー体35によっ
てスイッチング素子28のリード等に導電物が付着する
ことはなく、電動送風機10の動作は保証される。
【0033】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
における電動送風機の断面図である。なお、前記第1の
実施例と同一構成部分については、同一符号を付して、
その説明を省略する。
【0034】図2に示すように、スイッチング素子28
を覆うカバー体35が、スイッチング素子28の外殻と
接するように配設されている。
【0035】前記構成による作用について電気掃除機1
に用いた場合について以下に説明する。
【0036】電動送風機10に電力が供給されると、イ
ンペラ32が回転し吸引力が発生し、ケーシング33前
面の空気は、吸込部9からインペラ32に流入し、イン
ペラ32外周より排出される。インペラ32外周より排
出された空気流は、インバータモータ14の負荷側ブラ
ケット22上面に達し、スイッチング素子28等の発熱
部品の冷却に利用される。このとき、電気掃除機が誤っ
た使い方をされ、塩水などの導電物が電動送風機10内
に吸込まれた場合にでも、カバー体35がスイッチング
素子28を保護しているため、電動送風機10の駆動に
影響を与えることがない。また、カバー体35はスイッ
チング素子28に接しているため、放熱面積が増え、ス
イッチング素子の冷却が良くなる。
【0037】このように本実施例によれば、スイッチン
グ素子28を覆うカバー体35を、その外殻に接触する
ように配設したので、誤って導電物が吸込まれた場合に
も、カバー体35によってスイッチング素子28のリー
ド等に導電物が付着することはなく、また、素子の冷却
効率も良くなる。
【0038】(実施例3)図3は本発明の第3の実施例
における電動送風機の断面図である。なお、上記第1、
第2の実施例と同一構成部品については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0039】図3に示すように、ファン部15にはイン
ペラ32で発生した空気流を整流し、圧力回復を行うエ
アガイド36がインペラ32外周並びに下部に備えられ
ている。エアガイド36の負荷側ブラケット22側の面
には、圧力回復がなされた気流をモータ部12へと案内
する戻り通路37が設けられ、また、スイッチング素子
28を覆うように、カバー体35がエアガイド36底面
から一体で形成されている。
【0040】前記構成による作用について電気掃除機1
に用いた場合について以下に説明する。
【0041】電動送風機10に電力が供給されると、イ
ンペラ32が回転し吸引力が発生し、ケーシング33前
面の空気は、吸込部9からインペラ32に流入し、イン
ペラ32外周より排出される。インペラ32外周より排
出された空気流は、エアガイド36を通り抜ける際、流
速が落ち、圧力回復がなされる。その後、カバー体35
の隣をとおり、負荷側ブラケット22の排気口34から
放出されるものと、モータ部12を冷却するものに分か
れて流れて行く。このとき、電気掃除機1が誤った使い
方をされ、塩水などの導電物が電動送風機10内に吸込
まれた場合にでも、エアガイド36に一体に形成された
カバー体35がスイッチング素子28を保護しているた
め、電動送風機10の駆動に影響を与えることがない。
【0042】このように本実施例によれば、スイッチン
グ素子28を覆うカバー体35を、エアガイド36に一
体に形成したので、誤って導電物が吸込まれた場合に
も、カバー体35によってスイッチング素子28のリー
ド等に導電物が付着することはなく、電動送風機10の
動作に影響を与えず、信頼性の高い電動送風機10を提
供できる。なお、エアガイド36そのものを金属などの
放熱性のよい材質で形成すると、加えてスイッチング素
子の冷却効率も良くなる。
【0043】(実施例4)図4は本発明の第4の実施例
における電動送風機の断面図である。なお、上記第1〜
第3の実施例と同一構成部品については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0044】図4に示すように、金属成形された負荷側
ブラケット22には、外側よりスイッチング素子28を
覆うカバー体35が一体で形成されている。また、前記
カバー体35には、スイッチング素子28を負荷側ブラ
ケット22にビス固定するための孔38があけられ、素
子が固定された後、シール材等で埋設される。
【0045】前記構成による作用について電気掃除機1
に用いた場合について以下に説明する。
【0046】電動送風機10に電力が供給されると、イ
ンペラ32が回転し吸引力が発生し、ケーシング33前
面の空気は、吸込部9からインペラ32に流入し、イン
ペラ32外周より排出される。インペラ32外周より排
出された空気流は、負荷側ブラケット22の表面に達す
る。このとき、電気掃除機1が誤った使い方をされ、塩
水などの導電物が電動送風機10内に吸込まれた場合に
でも、負荷側ブラケット22に一体に形成されたカバー
体35がスイッチング素子28を保護しているため、電
動送風機10の駆動に影響を与えることがない。また、
このカバー体35は金属製の負荷側ブラケット22に一
体形成されているため、放熱面積が増え、スイッチング
素子28の冷却効率もアップする。
【0047】このように本実施例によれば、スイッチン
グ素子28を覆うカバー体35を、金属製の負荷側ブラ
ケット22に一体に形成したので、誤って導電物が吸込
まれた場合にも、カバー体35によってスイッチング素
子28のリード等に導電物が付着することはなく、電動
送風機10の動作に影響を与えず、信頼性の高い電動送
風機を提供できる。それに加えて、素子の冷却効率も良
くなる。
【0048】(実施例5)図5は本発明の第5の実施例
における電動送風機の断面図である。なお、上記第1〜
第4の実施例と同一構成部品については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0049】図5に示すように、金属成形された負荷側
ブラケット22には、スイッチング素子28に接触し、
素子を固定するための、カバー体35が一体で形成され
ている。このため、素子固定用のビスは使用されていな
い。
【0050】上記構成による作用は以下の通りである。
【0051】電動送風機10に電力が供給されると、イ
ンペラ32が回転し吸引力が発生し、ケーシング33前
面の空気は、吸込部9からインペラ32に流入し、イン
ペラ32外周より排出される。その後、負荷側ブラケッ
ト22の表面に達し、負荷側ブラケット22の排気口3
4から放出されるものと、モータ部12を冷却するもの
に分かれて流れて行く。このとき、電気掃除機が誤った
使い方をされ、塩水などの導電物が電動送風機10内に
吸込まれた場合にでも、負荷側ブラケット22に一体に
形成されたカバー体35がスイッチング素子28を保護
しているため、電動送風機10の駆動に影響を与えるこ
とがない。また、このカバー体35は金属製の負荷側ブ
ラケット22に一体形成されているため、放熱面積が増
え、スイッチング素子28の冷却効率もアップする。し
かもこの負荷側ブラケット22はスイッチング素子28
を圧着固定しているので、従来例のような素子固定用の
ビス等が不要である。
【0052】このように本実施例によれば、スイッチン
グ素子28を覆うカバー体35を、金属製の負荷側ブラ
ケット22に一体に形成し、素子を圧着固定したので、
誤って導電物が吸込まれた場合にも、カバー体35によ
ってスイッチング素子28のリード等に導電物が付着す
ることはなく、電動送風機10の動作に影響を与えず、
信頼性の高い電動送風機を提供できる。それに加えて、
素子の冷却効率も良くなり、素子の固定も同時にでき
る。
【0053】(実施例6)図6は本発明の第6の実施例
における電動送風機の断面図である。なお、上記第1〜
第5の実施例と同一構成部品については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0054】図6に示すように、スイッチング素子28
を覆うカバー体35が、スイッチング素子28の外殻と
接するように配設されている。また、同カバー体35
は、回路部13に至るその終端が折り曲げられ、反負荷
側ブラケット23の排気口34へのガイドを構成してい
る。
【0055】前記構成による作用について電気掃除機1
に用いた場合について以下に説明する。
【0056】電動送風機10に電力が供給されると、イ
ンペラ32が回転し吸引力が発生し、ケーシング33前
面の空気は、吸込部9からインペラ32に流入し、イン
ペラ32外周より排出される。インペラ32外周より排
出された空気流は、インバータモータ14の負荷側ブラ
ケット22上面に達し、スイッチング素子28等の発熱
部品の冷却に利用される。このとき、電気掃除機1が誤
った使い方をされ、塩水などの導電物が電動送風機10
内に吸込まれた場合にでも、カバー体35がスイッチン
グ素子28を保護しているため、電動送風機10の駆動
に影響を与えることがない。また、カバー体35はスイ
ッチング素子28に接しているため、放熱面積が増え、
素子の冷却が効率良く行える。さらに、カバー体35の
終端は、反負荷側ブラケット23の排気口34へのガイ
ドとなっているため、気流が大気へとスムーズに放出さ
れ、電動送風機10の効率が向上する。
【0057】このように本実施例によれば、スイッチン
グ素子28を覆うカバー体35を、その外殻に接触する
ように配設し、さらに気流の流れがよくなるよう配慮し
たので、誤って導電物が吸込まれた場合にも、カバー体
35によってスイッチング素子28のリード等に導電物
が付着することはなく、また、素子の冷却効率も良くな
り、排気圧損が抑えられ、電動送風機10の効率も良く
なる。
【0058】(実施例7)図7は本発明の第7の実施例
における電動送風機の断面図であるなお、上記第1〜第
6の実施例と同一構成部品については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0059】図7に示すように、1つのスイッチング素
子28の3本のリード(ゲート、ドレイン、ソース)の
うち少なくとも1本には、絶縁チューブ39の挿入、絶
縁樹脂のディプ等による絶縁処理がおこなわれている。
【0060】前記構成による作用について電気掃除機1
に用いた場合について以下に説明する。
【0061】電動送風機10に電力が供給されると、イ
ンペラ32が回転し吸引力が発生し、ケーシング33前
面の空気は、吸込部9からインペラ32に流入し、イン
ペラ32外周より排出される。インペラ32外周より排
出された空気流は、インバータモータ14の負荷側ブラ
ケット22上面に達し、スイッチング素子28等の冷却
に利用される。このとき、電気掃除機が誤った使い方を
され、塩水などの導電物が電動送風機10内に吸込まれ
た場合にでも、リード部に取付けられた絶縁チューブ3
9がリード間の短絡を阻止し、スイッチング素子28の
絶縁破損を防止する。
【0062】このように本実施例によれば、1つのスイ
ッチング素子28のリードを少なくとも1本以上覆う絶
縁チューブ39を取付けたことにより、誤って導電物が
吸込まれた場合にも、スイッチング素子28のリード間
の短絡を防止し、信頼性の高い電動送風機10を提供で
きる。
【0063】(実施例8)図8は本発明の第8の実施例
における電動送風機の断面図である。なお、上記第1〜
第7の実施例と同一構成部品については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0064】図8に示すように、複数個のスイッチング
素子28は、一つのモジュール40にまとめられ、負荷
側ブラケット22に接するように実装されている。これ
により負荷側にリードが現れることはない。
【0065】前記構成による作用について電気掃除機1
に用いた場合について以下に説明する。
【0066】電動送風機10に電力が供給されると、イ
ンペラ32が回転し吸引力が発生し、ケーシング33前
面の空気は、吸込部9からインペラ32に流入し、イン
ペラ32外周より排出される。インペラ32外周より排
出された空気流は、スイッチング素子からなるモジュー
ル40に至るが、このとき、電気掃除機1が誤った使い
方をされ、塩水などの導電物が電動送風機10内に吸込
まれた場合にでも、スイッチング素子28のリード部は
負荷側に現れないため、短絡を阻止でき、スイッチング
素子28の破損を防止する。
【0067】このように本実施例によれば、スイッチン
グ素子28をモジュール化することにより、誤って導電
物が吸込まれた場合にも、スイッチング素子28のリー
ド間に導電物が付着することはなく信頼性の高い電動送
風機10を提供できる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし8に記載
の発明によれば、導電物の吸い込みによる回路部のスイ
ッチング素子の絶縁破壊を防止することができる。ま
た、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電動送風
機を電気掃除機に用いれば、導電物の吸い込みに対して
信頼性の高い電気掃除機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における電動送風機の断
面図
【図2】本発明の第2の実施例における電動送風機の断
面図
【図3】本発明の第3の実施例における電動送風機の断
面図
【図4】本発明の第4の実施例における電動送風機の断
面図
【図5】本発明の第5の実施例における電動送風機の断
面図
【図6】本発明の第6の実施例における電動送風機の断
面図
【図7】本発明の第7の実施例における電動送風機の断
面図
【図8】本発明の第8の実施例における電動送風機の断
面図
【図9】従来の電気掃除機の一部破断側面図
【図10】従来の電動送風機の断面図
【符号の説明】
9 吸込部 10 電動送風機 12 モータ部 13 回路部 14 インバータモータ 15 ファン部 17 シャフト(出力軸) 18 ロータ 19 ステータ 22 負荷側ブラケット 23 反負荷側ブラケット 28 スイッチング素子 32 インペラ 33 ケーシング 34 排気口 35 カバー体 36 エアガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳田 剛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村田 吉隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森下 和久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B006 FA02 3B057 DA02 DE02 3H034 AA02 AA13 BB02 BB06 BB20 CC03 DD01 EE17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自在に回転するロータと磁界を発生する
    ステータを備えたモータ部と、前記ロータの出力軸に備
    えられたインペラと前記インペラを覆うケーシングから
    なるファン部と、前記モータ部の筐体を構成するブラケ
    ットと、スイッチング素子を有し前記モータ部を駆動す
    る回路部より構成された電動送風機であって、前記スイ
    ッチング素子を前記インペラ側の負荷側ブラケットに接
    触固定するとともに少なくとも前記スイッチング素子の
    前記インペラ側をカバー体で覆う構成とした電動送風
    機。
  2. 【請求項2】 カバー体とスイッチング素子が接触する
    構成とした請求項1記載の電動送風機。
  3. 【請求項3】 インペラの外周に設けた気流を整えるエ
    アガイドと、カバー体を一体的に形成した請求項1また
    は2記載の電動送風機。
  4. 【請求項4】 負荷側ブラケットとカバー体を金属で一
    体的に形成した請求項1または2項記載の電動送風機。
  5. 【請求項5】 カバー体にて、スイッチング素子をイン
    ペラ側の負荷側ブラケットに接触固定する構成とした請
    求項4記載の電動送風機。
  6. 【請求項6】 カバー体の終端を、モータ部側の反負荷
    側ブラケットの排気口に向けて気流を導くようにした請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の電動送風機。
  7. 【請求項7】 自在に回転するロータと磁界を発生する
    ステータを備えたモータ部と、前記ロータの出力軸に備
    えられたインペラと前記インペラを覆うケーシングから
    なるファン部と、前記モータ部の筐体を構成するブラケ
    ットと、スイッチング素子を有し前記モータ部を駆動す
    る回路部より構成された電動送風機であって、前記スイ
    ッチング素子を前記インペラ側の負荷側ブラケットに接
    触固定するとともに、スイッチング素子の複数のリード
    のうち少なくとも1本を絶縁処理する構成とした電動送
    風機。
  8. 【請求項8】 自在に回転するロータと磁界を発生する
    ステータを備えたモータ部と、前記ロータの出力軸に備
    えられたインペラと前記インペラを覆うケーシングから
    なるファン部と、前記モータ部の筐体を構成するブラケ
    ットと、スイッチング素子を有し前記モータ部を駆動す
    る回路部より構成された電動送風機であって、前記スイ
    ッチング素子をモジュール化して回路基板上に実装し、
    実装側のリードを排除する構成とした電動送風機。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項記載の電動
    送風機を用いた電気掃除機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014111311A (ja) * 2014-03-26 2014-06-19 Makita Corp 電動工具
JP2015034514A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 日本電産株式会社 送風装置および掃除機
JP2022100054A (ja) * 2020-12-23 2022-07-05 株式会社マキタ 送風機
US11802573B2 (en) 2020-12-23 2023-10-31 Makita Corporation Blower

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