JP2005248780A - エンジンの始動補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カムシャフトにカバーを装着することなく、リリースレバーの倒れを抑制しフライウエイトによりデコンプ軸が確実に回転し得るようにする。
【解決手段】 クランク軸により回転駆動されるカムシャフト26には、吸気弁を駆動する動弁カム31が設けられており、カム面35に開口してカムシャフト26にはその回転中心軸O1に平行に軸収容孔36が形成されている。リリースレバー37は軸収容孔36に回転自在に嵌合するデコンプ軸38と、これに設けられたフライウエイト39とを備えており、デコンプ軸38には軸収容孔36の内周面に対応した曲率半径の円弧面38aと、内周面に接触しない切り欠き面38bとが形成され、円弧面38aの曲率半径よりも大きい曲率半径を有する凸部45がリリースレバー37の端部に設けられている。デコンプ軸38によりエンジン低回転時の圧縮行程中には吸気弁が開いて燃焼室の圧縮圧力が低減される。
【選択図】 図4

Description

本発明はエンジンを始動させる際にエンジンの圧縮圧力を低下させるようにしたエンジンの始動補助装置に関し、特に、汎用エンジンに適用して好適な始動補助装置に関する。
発電機や草刈り機などの動力源やランマーなどの建設機器の動力源として使用される汎用エンジンには、リコイルスタータが搭載されており、作業者がリコイルロープを操作してクランク軸を回転させることによって手動操作でエンジンを始動させるようにしている。この手動操作によるエンジン始動時の作業者の負荷を軽減し、小さな操作力でエンジンを始動させることができるようにするための始動補助装置としてはデコンプ装置がある。デコンプ装置は、エンジンを始動させるときにおける低回転時の圧縮行程中に、吸気弁と排気弁の少なくともいずれか一方を僅かに開いて燃焼室の圧縮圧力を低下させるようにした装置であり、デコンプ装置は吸排気弁を駆動するための動弁カムが設けられたカムシャフトに組み込まれている。
カムシャフトはこれに設けられるスプロケットとクランク軸に設けられるスプロケットとに掛け渡されるチェーンを介してクランク軸により駆動されるようになっており、カムシャフトには吸気弁と排気弁とを1つの動弁カムにより駆動させるようにしたタイプや、吸気弁駆動用の動弁カムと排気弁駆動用の動弁カムとを備えたタイプがある。また、1つの気筒に複数の吸気弁と排気弁とを設ける場合にはそれぞれの弁数に対応させて複数の動弁カムがカムシャフトに設けられる。いずれのタイプにおいても、デコンプ装置は動弁カムのカム面に突出する突出部材とこれを作動するフライウエイトとを有し、エンジンが低回転のときには突出部材により吸排気弁が僅かに開かれ、カムシャフトの回転数が所定値以上となると遠心力によりフライウエイトが突出部材をカム面から後退移動させて吸排気弁はカム面により開閉駆動される。
たとえば、特許文献1に記載されるデコンプ装置においては、カムシャフトの低回転時には排気弁駆動用の動弁カムのカム面からデコンプ軸によりボールを突出させるようにし、エンジン回転数が所定値以上になると遠心力によりフライウエイトによりデコンプ軸が回転してボールを動弁カム内に引っ込ませるようにしている。
特開平9−79017号公報
簡単な構造でエンジンの始動を補助するために、デコンプ軸の横断面の一部が半月形状に切り欠かれるとともにフライウエイトが一体に設けられたリリースレバーを用いたデコンプ装置が開発されている。このデコンプ装置においては、カムシャフトに一体に設けられたスプロケットにフライウエイトを沿わせてデコンプ軸がカムシャフトに回転自在に組み込まれ、エンジン低回転時にはデコンプ軸がカム面から突出し、エンジン回転数が所定値以上となるとフライウエイトによりデコンプ軸が回転して切り欠かれた部分がカム面に対向するので吸排弁はカム面により駆動されることになる。
このタイプのデコンプ装置においては、デコンプ軸を円滑に回転させるためカムシャフトに形成された軸収容孔とデコンプ軸の外周面との間に所定のクリアランスを設ける必要がある。さらに、デコンプ軸の一部が半月形状となっているとともにデコンプ軸の長さがフライウエイトに比して短くなっているため、エンジンが始動されてカムシャフトの回転によりフライウエイトに加わる遠心力によってデコンプ作動を解除するときに、デコンプ軸を軸収容孔から突き出させる方向にフライウエイトが倒れるおそれがあり、その場合にはデコンプ軸が軸収容孔に引っ掛かってデコンプ解除を行うことができなくなるという問題点がある。
フライウエイトの倒れは、前記特許文献1に記載されるように、カムシャフトの端面にカバーを装着し、カバーによりフライウエイトの姿勢を保持するようにすれば防止することができるが、カムシャフトを大幅に改変しなければならないだけでなく、カムシャフトを長くする必要があるとともにカムシャフトが大径化し、エンジンをコンパクト化する上での妨げとなる。
本発明の目的は、カムシャフトにカバーを装着することなく、リリースレバーの倒れを抑制しフライウエイトによりデコンプ軸が確実に回転し得るようにすることにある。
本発明のエンジンの始動補助装置は、エンジン低回転時の圧縮行程中に、吸気弁と排気弁の少なくともいずれか一方を僅かに開いて燃焼室の圧縮圧力を低減するエンジンの始動補助装置であって、弁を駆動するカム面を有する動弁カムが設けられ、クランク軸により回転駆動されるカムシャフトと、前記カム面に開口して前記カムシャフトに形成された軸収容孔に回転自在に嵌合するデコンプ軸、および前記デコンプ軸に一体のフライウエイトを備えるリリースレバーとを有し、前記デコンプ軸に前記軸収容孔の内周面に対応した曲率半径の円弧面と、前記内周面に接触しない切り欠き面とを形成し、前記円弧面の曲率半径よりも大きい曲率半径を有する凸部を前記リリースレバーの端部に設け、前記フライウエイトに加わる遠心力により前記円弧面が前記カム面から突出する状態から後退する状態に前記デコンプ軸が回転する際に、前記凸部により前記リリースレバーの倒れを防止することを特徴とする。
本発明のエンジンの始動補助装置は、前記凸部に前記デコンプ軸と前記フライウエイトとの境界から前記リリースレバーの端面に向けて傾斜するテーパ面を形成することを特徴とする。
本発明のエンジンの始動補助装置は、前記カムシャフトは前記デコンプ軸が貫通するスプロケットを有し、前記円弧面が前記カム面から突出する方向に前記デコンプ軸にばね力を加えるばね部材を前記スプロケットに設け、エンジンが所定回転数以上となったときに前記円弧面が前記カム面から後退して前記切り欠き面が前記カム面に対向する状態にデコンプ軸を位置決めするストッパを前記スプロケットに設けることを特徴とする。
本発明によれば、リリースレバーの端部にデコンプ軸の曲率半径よりも大きい径の凸部を設けたので、フライウエイトに加わる遠心力によりデコンプ軸がデコンプ作動位置とデコンプ解除位置とに回動する際に、デコンプ軸が軸収容孔に引っ掛かることなく円滑に回転することになり、リリースレバーの倒れを防止するためのカバーが不要となる。これにより、カムシャフトを大幅に改変したり、長くする必要がなく、カムシャフトを大径化することが不要になり、エンジンをコンパクト化することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は汎用エンジンの一例を示す概略図であり、図2は図1において矢印A−A線方向から見た断面図である。
図1に示されるように、この汎用エンジンはクランク軸10が回転自在に装着されるクランクケース11と、これに取り付けられるシリンダ12とを有している。シリンダ12のシリンダボア13内に往復動自在にピストン14が組み込まれ、ピストン14はクランク軸10にコネクティングロッド15を介して連結されている。このエンジンは単気筒の4サイクルガソリンエンジンであり、シリンダ12に取り付けられたシリンダヘッド16とクランクケース11とシリンダ12とによりエンジン本体17が形成されている。
クランク軸10にはエンジンを始動させるため、図1に示されるように、リコイルプーリ18が回転自在に装着されており、このリコイルプーリ18には先端にリコイルノブ19aを有するリコイルロープ19が巻き付けられている。リコイルロープ19を引き出してリコイルプーリ18を回転させると、クランク軸10に係合部材が係合して手動によりクランク軸10が回転されてエンジンを始動させることができ、エンジンが始動した後にはクランク軸10とリコイルプーリ18との係合が解除される。クランク軸10にはエンジン本体17に向けて冷却風を生成するための冷却ファン20が取り付けられている。なお、この汎用エンジンを用いて発電機を駆動する場合には、クランク軸10には発電機が組み込まれることになり、動力噴霧器を駆動する場合にはクランク軸10に噴霧器のシャフトが連結されることになる。
シリンダヘッド16には、図2に示されるように、シリンダ12内の燃焼室21に混合気を供給するための吸気ポート22と、燃焼室21内の燃焼排ガスを外部に排出するための排気ポート23とが形成されている。吸気ポート22と排気ポート23とをそれぞれ開閉するために、シリンダヘッド16には吸気弁24と排気弁25とが装着されており、これらの弁24,25を駆動するために、図1に示すように、エンジン本体17に回転自在に装着されたカムシャフト26にはスプロケット27が設けられ、クランク軸10に固定されたスプロケット28とスプロケット27との間にはチェーン29が掛け渡されている。カムシャフト26側のスプロケット27の直径(歯数)はクランク軸10側のスプロケット28の2倍となっており、エンジンが駆動されてクランク軸10が回転すると、これに同期してカムシャフト26がクランク軸10の2分の1の回転数で回転駆動されることになる。なお、シリンダヘッド16には、燃焼室21内に供給された混合気を点火するために、図1に示されるように、点火プラグ30が取り付けられている。
図2に示すように、カムシャフト26には吸気弁24を駆動するための動弁カム31が設けられるとともに、排気弁25を開閉するための動弁カム(図示省略)が動弁カム31に対して軸方向にずらして設けられている。カムシャフト26に平行にエンジン本体17に設けられたロッカシャフト32には、それぞれ揺動自在にロッカアーム33,34が装着され、吸気弁用のロッカアーム33は動弁カム31のカム面35に接触するカム接触部33aと、吸気弁24に係合する作動部33bとを有しており、同様に排気弁用のロッカアーム34は図示しない排気弁用の動弁カムのカム面に接触するカム駆動部34aと、排気弁25に係合する作動部34bとを有している。
図3はカムシャフト26側のスプロケット27およびカムシャフト26を示す正面図であり、図4(A)は図3の断面図であり、図4(B)は図4(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図5(A)は図3に示されたリリースレバーを示す正面図であり、図5(B)は図5(A)の側面図である。
図4に示すように、カムシャフト26にはスプロケット27が一体に設けられている。カムシャフト26に設けられた動弁カム31のカム面35は、ベース面35aと偏心面35bからなり、このカム面35にはロッカアーム33のカム接触部33aが接触するようになっている。なお、カムシャフト26とスプロケット27とを別部品とし、ボルトなどによりスプロケット27をカムシャフト26に締結するようにしても良い。
カムシャフト26には、その回転中心軸O1に平行に横断面形状が円形となった軸収容孔36がスプロケット27を貫通して形成されている。この軸収容孔36の中心O2は回転中心軸O1に対して距離Eだけずれており、軸収容孔36は図4(B)に示すようにカム面35に開口している。この軸収容孔36にはリリースレバー37が装着されるようになっており、リリースレバー37はデコンプ軸38とこれの端部に一体に設けられたフライウエイト39とを有している。デコンプ軸38は軸収容孔36に回転自在に嵌合されており、軸収容孔36の半径とほぼ同様な曲率半径を有するとともに軸収容孔36に接触する円弧面38aと、軸収容孔36に接触しない平坦な切り欠き面38bとを有し、横断面がほぼ半円ないし半月形状となっている。図4(B)に示すように、円弧面38aの曲率半径R1と偏心距離Eの合計寸法は、回転中心軸O1とカム面35との距離Rよりも大きく設定されており、デコンプ軸38は、その回転に伴って円弧面38aがカム面35から突出するデコンプ作動状態と、円弧面38aがカム面35から後退して切り欠き面38bがカム面35に対向するデコンプ解除状態とに変化する。
フライウエイト39はデコンプ軸38に対してほぼ直角となっており、図3に示されるように基端から先端に向けて円周方向に折れ曲がっている。ただし、図4(A)においては折れ曲がったフライウエイト39の全長が示されている。フライウエイト39は、クランク軸10により駆動されるカムシャフト26の回転により遠心力を受けて、図3において実線で示すデコンプ作動位置から破線で示すデコンプ解除位置まで移動し、このフライウエイト39の移動によってデコンプ軸38は回転することになる。
図3に示すように、フライウエイト39に対してデコンプ作動位置に向けてばね力を加えるために、スプロケット27に固定された止めピン41にはリターンスプリング42がばね部材として装着されている。このリターンスプリング42の一端はスプロケット27に形成された係止孔43に固定され、他端はフライウエイト39に接触しており、このリターンスプリング42によりフライウエイト39には、エンジンの停止時および所定の回転数に到達するまでの低回転時に、デコンプ軸38がデコンプ作動位置となるよう設定される。一方、エンジンが所定の回転数以上となって遠心力によりリターンスプリング42のばね力に抗してフライウエイト39が拡開してデコンプ軸38がデコンプ解除位置となったときにその状態を保持するためにスプロケット27にはフライウエイト39の移動を規制するためのストッパ44が取り付けられている。
リリースレバー37の基端部には、図5(A)に示されるように、デコンプ軸38の円弧面38aの曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2を有する凸部45が設けられており、凸部45はリリースレバー37の端面側に設けられた幅L1の接触部45aと、デコンプ軸38とフライウエイト39との境界46からリリースレバー37の端面に向けて径が大きくなるように傾斜したテーパ面45bとを有している。一方、カムシャフト26には、図4(A)に示されるように、凸部45の接触部45aが接触する支持面47が形成されている。したがって、カムシャフト26にリリースレバー37を装着した状態のもとでは凸部45が支持面47に接触した状態になり、デコンプ軸38の回転時には凸部45が支持面47に案内されるので、凸部45によりリリースレバー37のラジアル方向のガタが規制されることになる。したがって、デコンプ軸38が軸収容孔36内で円滑に回転するようにスプロケット27に形成された貫通孔とデコンプ軸38との間に所定のクリアランスを設けても、フライウエイト39の先端がスプロケット27から離れるとともにデコンプ軸38の先端がカム面35から突出する方向にリリースレバー37が倒れることを防止できる。
上述したエンジン始動補助装置を有するエンジンを始動させる際には、作業者はエンジン停止状態のもとで図1に示すリコイルノブ19aを把持してリコイルロープ19を引っ張ってリコイルプーリ18を回転させる。エンジンの停止時にはクランク軸10およびカムシャフト26は停止状態となっているので、リリースレバー37は図3に実線で示すデコンプ作動状態となっており、デコンプ軸38の円弧面38aはカム面35から突出している。したがって、エンジンを始動させる際に、カムシャフト26が所定の回転数となるまでは、図2に示すように、カムシャフト26の回転に伴ってロッカアーム33のカム接触部33aはカム面35に直接接触することなく、デコンプ軸38に接触するので、エンジンの圧縮行程のもとで吸気弁24はロッカアーム33を介して僅かに吸気ポート22を開くことになる。これにより、圧縮行程時における燃焼室21の圧縮圧力が低減し、強い力でリコイルロープ19を引っ張ることなく、リコイルプーリ18の回転がクランク軸10に伝達されて容易にエンジンを始動させることができる。
図6(A)は本発明のリリースレバー37の最大倒れ状態を示す断面図であり、図6(B)は比較例として示すリリースレバー37の最大倒れ状態を示す断面図であり、図6(B)においては図6(A)と共通する部材には同一の符号が付されている。図6(A)に示すようにリリースレバー37に凸部45を設けると、最大倒れ角度はθ1となるのに対して、図6(B)に示すように凸部45を設けない場合にはこれよりも大きな倒れ角度θ2となる。このように、本発明においては比較例に比して最大倒れ角度が小さくなり、デコンプ軸38が軸収容孔36内で引っ掛かることが防止される。比較例の場合にはリリースレバー37の倒れを防止するためにカバーなどの部材を設ける必要があるが、本発明にあっては、カバーなどの部材を設けることなくリリースレバー37の倒れを抑制してデコンプ軸38を確実に回転させることができ、カムシャフト26を大径化したり、軸長を大きくすることが不要となり、エンジンをコンパクト化することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図示する実施の形態においては、エンジン低回転の圧縮行程時に吸気弁24を僅かに開いて圧縮圧力を低減するようにしているが、圧縮行程時に排気弁25を僅かに開いて圧縮圧力を低減するようにしても良く、吸気弁24と排気弁25の両方を開くようにしても良い。また、実施の形態においては、カムシャフト26には吸気弁駆動用の動弁カムと排気弁駆動用の動弁カムとの2つのカムが設けられているが、1つの動弁カムにより吸気弁と排気弁とを駆動するようにしたタイプの動弁機構にも本発明を適用することができる。さらに、図示するエンジンは、吸気ポート22と排気ポート23とがそれぞれ1つずつ設けられた単気筒の4サイクルガソリンエンジンであるが、吸気ポート22と排気ポート23とをそれぞれ複数設けるようにしたエンジンや、複数の気筒を有するエンジンに対しても本発明を適用することができる。
動弁機構には、吸排気弁をシリンダヘッド16に配置し、クランクケースに配置されたカムシャフトをプッシュロッドとロッカアームを介して吸排気弁を作動させるようにしたOHV型と、吸排気弁とカムシャフトをシリンダヘッドに配置するようにしたOHC型とがある。また、このOHC型にはロッカアームを用いることなく動弁カムにより吸排気弁を直接駆動するようにした弁リフタ型と、ロッカアームを用いたロッカアーム型と、1つのカムシャフトに吸気弁用と排気弁用の動弁カムを設けることなく吸気弁用のカムシャフトと排気弁用のカムシャフトとを有するDOHC型などがある。図示する動弁機構はロッカアームを介して動弁カムにより吸排気弁を駆動するようにしたタイプであるが、上述したそれぞれのタイプに本発明を適用することができ、さらには側弁式つまりSV型にも適用することができる。
また、この発明は図1に示すエンジンのみならず、スタータモータを具備することなく、人力によりエンジンを始動させるタイプの4サイクルエンジンであればどのようなエンジンにも適用することができる。
汎用エンジンの一例を示す概略図である。 図1において矢印A−A線方向から見た断面図である。 カムシャフト側のスプロケットとカムシャフトを示す正面図である。 (A)は図3の断面図であり、(B)は図4(A)におけるB−B線に沿う断面図である。 (A)は図3に示されたリリースレバーを示す正面図であり、(B)は図5(A)の側面図である。 (A)は本発明のリリースレバーの最大倒れ状態を示す断面図であり、(B)は比較例として示すリリースレバーの最大倒れ状態を示す断面図である。
符号の説明
10 クランク軸
16 シリンダヘッド
18 リコイルプーリ
22 吸気ポート
23 排気ポート
24 吸気弁
25 排気弁
26 カムシャフト
27 スプロケット
31 動弁カム
32 ロッカシャフト
33,34 ロッカアーム
36 軸収容孔
37 リリースレバー
38 デコンプ軸
38a 円弧面
38b 切り欠き面
39 フライウエイト
42 リターンスプリング(ばね部材)
44 ストッパ
45 凸部
45a 接触部
45b テーパ面
47 支持面

Claims (3)

  1. エンジン低回転時の圧縮行程中に、吸気弁と排気弁の少なくともいずれか一方を僅かに開いて燃焼室の圧縮圧力を低減するエンジンの始動補助装置であって、
    弁を駆動するカム面を有する動弁カムが設けられ、クランク軸により回転駆動されるカムシャフトと、
    前記カム面に開口して前記カムシャフトに形成された軸収容孔に回転自在に嵌合するデコンプ軸、および前記デコンプ軸に一体のフライウエイトを備えるリリースレバーとを有し、
    前記デコンプ軸に前記軸収容孔の内周面に対応した曲率半径の円弧面と、前記内周面に接触しない切り欠き面とを形成し、
    前記円弧面の曲率半径よりも大きい曲率半径を有する凸部を前記リリースレバーの端部に設け、
    前記フライウエイトに加わる遠心力により前記円弧面が前記カム面から突出する状態から後退する状態に前記デコンプ軸が回転する際に、前記凸部により前記リリースレバーの倒れを防止することを特徴とするエンジンの始動補助装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの始動補助装置において、前記凸部に前記デコンプ軸と前記フライウエイトとの境界から前記リリースレバーの端面に向けて傾斜するテーパ面を形成することを特徴とするエンジンの始動補助装置。
  3. 請求項1または2記載のエンジンの始動補助装置において、前記カムシャフトは前記デコンプ軸が貫通するスプロケットを有し、前記円弧面が前記カム面から突出する方向に前記デコンプ軸にばね力を加えるばね部材を前記スプロケットに設け、エンジンが所定回転数以上となったときに前記円弧面が前記カム面から後退して前記切り欠き面が前記カム面に対向する状態にデコンプ軸を位置決めするストッパを前記スプロケットに設けることを特徴とするエンジンの始動補助装置。

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