JP2005248751A - ガスタービン、ガスタービンの始動方法及び停止方法 - Google Patents

ガスタービン、ガスタービンの始動方法及び停止方法 Download PDF

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Atsushi Saegusa
厚志 三枝
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久雄 中台
Hiroto Sugimura
博斗 杉村
Naotoshi Baba
直利 馬場
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Abstract

【課題】装置を追加することなく、停止後短時間で再始動できる例えば排水設備の駆動機等として使用されるガスタービン等に好適なガスタービン、ガスタービンの始動方法及び停止方法を提供すること。
【解決手段】タービン10、圧縮機11、燃焼器12及び始動機16を具備するガスタービンの始動方法において、再始動時燃焼器12の着火前に始動機16を一定時間運転して圧縮機11を駆動し、圧縮機11により吸気した空気でタービン内部を強制冷却した後燃焼器12を着火して始動する。このようにタービン内部を強制冷却することにより、タービンの内部温度を短時間で再始動可能な温度まで低下させることができるから、再始動時間を大幅に短縮できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、短時間での緊急始動や短い間隔で間欠運転を行う例えば排水設備等の駆動機として使用するガスタービンに好適なガスタービン、ガスタービンの始動方法及び停止方法に関するものである。
ガスタービンは、停止後も暫くは運転中の燃焼ガスの残留熱により内部が高温状態にある。このため、ガスタービンの停止直後に再始動すると、始動中に内部温度が保護設定温度を越えるため運転することができない。図1はこの種のガスタービン始動時のガスタービン速度A、排気ガス温度(排気温度)Bの変化状態を示す図である。図示するように、ガスタービン速度Aは始動指令(時間t=0)で始動装置により駆動され点火点まで徐々に上昇し、点火点から急速に上昇し、所定時間経過すると安定した状態となる。また、排気ガス温度Bは点火点から急激に上昇し、始動時排気ガス最高温度Cに達した後、若干降下しその後安定した状態となる。図2はガスタービンの停止後、内部温度が充分低下していない状態でガスタービンを再始動した場合、排気ガス温度Bは始動指令点から吸気により若干降下し、点火点から急速に上昇し、始動時排気ガス最高温度Cに達した後、降下しその後安定した状態となるが、この始動時排気ガス最高温度Cが保護設定温度を大きく越えるという問題がある。
従来は、停止後の内部温度が再始動中に保護設定温度を越えないと考えられる温度に低下するまで、再始動のために一定の冷却時間を置く必要があった。そのため短時間での緊急始動や短い間隔で間欠運転を行う例えば排水設備等の駆動機としては不具合であった。
特開2002−357128号公報
上記のように、従来のガスタービンにおいては、停止後も暫くは運転中の燃焼ガスの残留熱により内部が高温状態にあり、再始動のためには停止後の内部温度が再始動中に保護設定を越えないと考えられる温度に低下するまで、一定の冷却時間を置く必要があり、短時間での緊急始動や短い間隔で間欠運転を行う例えば排水設備等の駆動機としは不具合であったという問題を解決し、特別な装置を追加することなく、停止後短時間で再始動できるガスタービン、ガスタービンの始動方法及び停止方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンにおいて、再始動時に前記始動機を所定の速度に達した後も、一定時間、又は排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に燃焼器を点火する制御手段を具備することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、再始動時に始動機を所定の速度に達した後も一定時間継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に燃焼器を点火して始動することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、再始動時に始動機を所定の一定速度に到達した後も排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に燃焼器を点火して始動することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、再始動時の排気温度が所定の一定温度以下であれば、始動機を運転して圧縮機を駆動し所定の一定速度に到達後直ちに燃焼器を点火して始動し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば、始動機を所定の速度に到達した後も一定時間継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に燃焼器を点火して始動することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、再始動時の排気温度が所定の一定温度以下であれば、始動機を運転して圧縮機を駆動し所定の一定速度に到達後直ちに燃焼器を着火して始動し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば、始動機を所定の速度に達した後も排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態に維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に燃焼器を点火して始動することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、再始動時の排気温度が所定の一定温度以下であれば、始動機を運転して圧縮機を駆動し所定の一定速度に到達後直ちに燃焼器を点火して始動し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば、始動機を所定の速度に達した後も一定時間又は該排気温度が所定の一定温度以下になるまでのいずれか先に達するまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後燃焼器を点火して始動することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンにおいて、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に始動機を一定時間、又は排気温度が所定の温度以下になるまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に停止する制御手段を具備することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に始動機を一定時間継続して運転し圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に停止することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機が所定の一定速度以下に達した後に始動機を排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でタービン内部を強制冷却した後に停止することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、ガスタービン停止中の前記燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定温度以下に達した後に排気温度が所定の一定温度以下であればそのまま停止し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば始動機を一定時間継続して運転し圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でタービン内部を強制冷却した後に停止することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定速度以下に達して後に排気温度が所定の一定温度以下であればそのまま停止し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば始動機を排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に停止することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に排気温度が所定の一定温度以下であればそのまま停止し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば始動機を一定時間又は該排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に停止することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、再始動時に前記始動機を所定の速度に達した後も、一定時間、又は排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に燃焼器を点火する制御手段を具備するので、停止後の内部が高温の場合でも、ガスタービンを短時間で再始動できる。
請求項2に記載の発明によれば、再始動時燃焼器の点火前に始動機を所定の速度に達した後も一定時間継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却するので、停止後の内部が高温の場合でも、ガスタービンを短時間で再始動できる。
請求項3に記載の発明によれば、再始動時に始動機を所定の一定速度に到達した後も排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却するので、停止後の内部が高温の場合でも、ガスタービンを短時間で再始動できる。
請求項4に記載の発明によれば、再始動時の排気温度が所定の一定温度以下であれば、始動機を運転して圧縮機を駆動し所定の一定速度に到達後直ちに燃焼器を点火して始動し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば、始動機を所定の速度に到達した後も一定時間継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却するので、ガスタービンの再始動時間を短縮でき、且つ冷却運転の要否を排気温度により判断するため、始動機を無駄に運転することがない。
請求項5に記載の発明によれば、再始動時の排気温度が所定の一定温度以下であれば、始動機を運転して圧縮機を駆動し所定の一定速度に到達後直ちに燃焼器を着火して始動し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば、始動機を所定の速度に達した後も排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態に維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却するので、ガスタービンの再始動時間を短縮でき、且つ冷却運転の要否を排気温度により判断するため、始動機を無駄に運転することがない。
請求項6に記載の発明によれば、再始動時の排気温度が所定の一定温度以下であれば、始動機を運転して圧縮機を駆動し所定の一定速度に到達後直ちに燃焼器を点火して始動し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば、始動機を所定の速度に達した後も一定時間又は該排気温度が所定の一定温度以下になるまでのいずれか先に達するまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却するので、ガスタービンの再始動時間を更に短縮でき、且つ冷却運転の要否と冷却運転の継続時間を排気温度により判断するため、始動機を無駄に運転することがない。
請求項7に記載の発明によれば、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に始動機を一定時間、又は排気温度が所定の温度以下になるまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に停止する制御手段を具備するので、ガスタービンを再始動できる状態で停止することができる。
請求項8に記載の発明によれば、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に始動機を一定時間継続して運転し圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却するので、ガスタービンを再始動できる状態で停止することができる。
請求項9に記載の発明によれば、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機が所定の一定速度以下に達した後に始動機を排気温度が所定の温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でタービン内部を強制冷却するので、ガスタービンを再始動できる状態で停止することができる。
請求項10に記載の発明によれば、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定温度以下に達した後に排気温度が所定の一定温度以下であればそのまま停止し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば始動機を一定時間継続して運転し圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でタービン内部を強制冷却するので、ガスタービンを再始動できる状態で停止することができ、且つ冷却運転の要否を排気温度により判断するため、始動機を無駄に運転するがない。
請求項11に記載の発明によれば、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定速度以下に達して後に排気温度が所定の一定温度以下であればそのまま停止し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば始動機を排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却するので、ガスタービンを再始動できる状態で停止することができ、且つ冷却運転の要否を排気温度により判断するため、始動機を無駄に運転することがない。
請求項12に記載の発明によれば、ガスタービン停止中の燃焼器消火後に圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に排気温度が所定の一定温度以下であればそのまま停止し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば始動機を一定時間又は該排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却するので、ガスタービンを再始動できる状態で停止することができ、且つ却運転の要否と冷却運転の継続時間を排気温度により判断するため、始動機を無駄に運転することがない。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図3は本発明に係る再始動方法及び停止方法を実施するガスタービン装置の構成例を示す図である。図示するように、ガスタービン装置は、タービン10、圧縮機11、及び燃焼器12を具備する。タービンは圧縮機タービン10aと出力タービン10bを有し、圧縮機タービン10aの回転軸と圧縮機11の回転軸は接続され、出力タービン10bの出力軸は減速機13の入力軸に接続され、該減速機13の出力軸は被駆動機(例えば排水設備のポンプ等)14の回転軸に接続されている。
圧縮機11の駆動により、吸気サイレンサ20の吸気口18から吸入された空気101は吸気フィルタ19及び吸気サイレンサ20を通って圧縮機11に吸気される。圧縮機11で圧縮された空気はタービン10に供給されるようになっている。また、燃料源26からの燃料(例えば重油)は補機ギヤ15で駆動される燃料ポンプ27により配管28、燃料調整弁29、配管28を通って、燃焼器12に送られる。また、燃料調整弁29は制御盤23により制御されるようになっている。
燃焼器12に噴射された燃料と圧縮機11から送られた圧縮空気は燃焼器12で混合され、燃焼する。燃焼ガスはタービン10を通って圧縮機タービン10a及び出力タービン10bを回転させた後、排気ダクト21を通って排気ガス102として排出される。ガスタービンの排気ガス温度はタービンケーシング17の排気ガス出口17aに取り付けた温度センサ22により検出され、該温度センサ22の検出出力は制御盤23に出力される。なお、温度センサ22の取り付け位置は排気ガス出口17aに限定されるものではなく、例えば排ガス流路等排気ガス温度を検出できる位置であればよい。
ガスタービンの始動に際し、制御盤23から始動機駆動源24に始動指令が出力され、始動機駆動源24は該始動指令を受けて始動機16に駆動力を供給(例えば始動機16がDCモータの場合バッテリーからDC電力供給)し、該始動機16を起動運転する。これにより補機ギヤ15を介して圧縮機11が駆動され、圧縮空気がタービンケーシング17内に供給されると共に、燃料ポンプ27が駆動され、上記のように燃料が燃料調整弁29及び配管28を通って燃焼器12に供給される。これにより燃焼器12内で圧縮空気と燃料が混合される。
制御盤23は所定タイミングで点火装置25に点火信号を送り、点火装置25で燃焼器12に噴射された燃料に着火(点火)する。これにより発生する燃焼ガスはタービン10を回転始動する。タービン10の始動後は始動機16を停止しても、圧縮機タービン10aの回転により、圧縮機11は駆動されるから、タービン10は回転し続ける。また、タービン10を停止するときは、制御盤23は燃料調整弁29を閉じ、燃焼器12への燃料を遮断し、燃焼器12を消火させることにより、タービン10は停止する。以下制御盤23による本発明に係る再始動方法、停止方法等について説明する。
図4は制御盤23によるガスタービンの再始動の処理の一例を示すフロー図である。再始動に際し、制御盤23は始動機駆動源24に始動指令を出力する(ステップST1)。始動機駆動源24は始動機16に駆動力を送り、該始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)する(ステップST2)。同時に所定の冷却時間(この強制冷却により内部温度がタービンの再始動可能温度に達する時間)(T=XX)を設定したタイマーを起動する(ステップST3)。始動装置運転とタイマーの設定時間経過が成立するANDゲートはONとなり(ステップST4)、圧縮機11の昇速を確認し(ステップST5)、燃焼器12を着火(点火)する(ステップST6)。
ガスタービン停止から、再始動が可能となる内部温度は、再始動中の排気温度が保護設定値の所定の一定温度に達しないことが条件である。図2に示すように再始動直前の排気温度(タービン内部温度)が充分に低下していないと始動時排ガス最高温度Cが保護設定温度を越えるという問題がある。そこで、再始動に際し、上記のようにタイマーにより始動機16を所定時間運転して圧縮機11を駆動し、その吸気によりガスタービン(タービンケーシング17内)を強制冷却することにより、排気温度を低下させることにより、始動時排ガス最高温度℃を保護設定温度内に抑えることが可能となる。
図5は上記タイマーにより、ガスタービンを強制冷却した場合としない場合の比較例を示す図である。同図において、Aは強制冷却した場合のガスタービン速度を、A’は通常始動時のガスタービン速度を、Bは強制冷却した場合の排気ガス温度を、B’は通常始動時の排気ガス温度をそれぞれ示す。図示するように、始動指令S1が発生された後、タイマーの設定時間TS1だけ始動機16を運転して圧縮機11を駆動し、該圧縮機11の吸気によりガスタービンを強制的に冷却することにより、始動時排ガス最高温度Cが通常時の始動時排気ガス最高温度C’より温度差ΔT1だけ低くなる。
図6は制御盤23によるガスタービンの再始動の処理の一例を示すフロー図である。再始動に際し、制御盤23は始動機駆動源24に始動指令を出力する(ステップST11)。始動機駆動源24は始動機16に駆動力を送り、該始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)する(ステップST12)。この始動機16の運転を排気温度が所定の設定値(再始動可能温度)以下になるまで継続する(ステップST13)。始動装置運転と排気温度が設定値以下になるとANDゲートはONとなり(ステップST14)、圧縮機11の昇速を確認し(ステップST15)、燃焼器12を着火(点火)する(ステップST16)。このようにすることにより、始動指令時のガスタービンの内部温度いかんにかかわらず、着火時のガスタービンの内部温度を設定温度以下にすることができ、始動時排ガス最高温度を保護設定温度内に抑えることが可能となる。
図7は制御盤23によるガスタービンの再始動の処理の一例を示すフロー図である。再始動に際し、制御盤23は始動機駆動源24に始動指令を出力する(ステップST21)。始動機駆動源24は始動機16に駆動力を送り、該始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)する(ステップST22)。これと同時に排気温度が所定の設定値(再始動可能温度)以上か否かを判断し(ステップST23)、NOであったらステップST26に進み、YESであったら所定の設定時間(強制冷却により内部温度がタービンの再始動可能温度に達する時間)(T=XX)としたタイマーを起動する(ステップST25)。始動装置運転とORゲートのON出力(排気温度が設定値以下かタイマーの設定時間T=XXの経過)(ステップST26)の成立でANDゲートがONとなり(ステップST27)、圧縮機11の昇速を確認し(ステップST28)、燃焼器12を着火(点火)する(ステップST29)。この実施例ではガスタービンを、排気温度が所定の一定温度以下であれば、始動装置を運転し直ちに始動し、排気温度が所定の一定温度以上であれば、着火前に圧縮機により吸気した空気でタービン内部を一定の設定時間強制冷却する。
図8は制御盤23によるガスタービンの再始動の処理の一例を示すフロー図である。再始動に際し、制御盤23は始動機駆動源24に始動指令を出力する(ステップST31)。始動機駆動源24は始動機16に駆動力を送り、該始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)する(ステップST32)。これと同時に排気温度が所定の設定値以上か否かを判断し(ステップST33)、NOであったらステップST36に進み、YESであったら排気温度が所定の設定値以下となるのを待つ(ステップST35)。始動装置運転とORゲートのON出力(排気温度が設定値以下であったこと又は設定値以下になったこと)(ステップST36)の成立でANDゲートがONとなり(ステップST37)、圧縮機11の昇速を確認し(ステップST38)、燃焼器12を着火(点火)する(ステップST39)。
この実施例ではガスタービンを、排気温度が所定の設定値(再始動可能な温度値)一定温度以下であれば、始動装置を運転し直ちに始動し、排気温度が所定の設定値以上であれば、着火前に圧縮機11により吸気した空気で排気温度が設定値以下になるまで、タービン内部を強制冷却している。
図9は制御盤23によるガスタービンの再始動の処理の一例を示すフロー図である。再始動に際し、制御盤23は始動機駆動源24に始動指令を出力する(ステップST41)。始動機駆動源24は始動機16に駆動力を送り、該始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)する(ステップST42)。これと同時に排気温度が所定の設定温度以上か否かを判断し(ステップST43)、NOであったらステップST48に進み、YESであったら所定の設定時間(T=XX)としてタイマーを起動する(ステップST45)と同時に排気温度が所定の設定値以下になるのを待つ(ステップST46)。始動装置運転とORゲートのON出力(排気温度が設定値以下であったこと、タイマーの設定時間の経過したこと、排気温度が設定値以下となったことのいずれかが成立)(ステップST47、48)の成立でANDゲートはONとなり(ステップST49)、圧縮機11の昇速を確認し(ステップST50)、燃焼器12を着火(点火)する(ステップST51)。
この実施例ではガスタービンを、排気温度が所定の一定温度以下であれば、始動装置を運転して直ちに始動し、排気温度が所定の設定値以上であれば、着火前に始動装置を一定の設定時間又は排気温度が所定の設定値以下になることのいずれかが先に成立するまで始動装置を運転し、吸気によりタービン内部を強制冷却する。
図10は制御盤23によるガスタービンの停止の処理の一例を示すフロー図である。ガスタービンの停止に際し、制御盤23から燃料調整弁29に停止指令が出力されると(ステップST61)、燃料調整弁29が閉じられ、燃焼器12への燃料の供給が停止され、燃焼器12は消火する。これによりタービン10の回転数が徐々に減少する。タービンの回転速度が所定の速度に減速したことを確認し(ステップST62)、始動機駆動源24に始動機16を始動する指令を送り、始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)し(ステップST63)、圧縮機11の吸気によりタービンを強制的に冷却する共に、所定の設定時間(ガスタービンの内部温度が再始動可能になる時間)(T=XX)を設定したタイマーを起動する(ステップST64)。始動装置運転ONとタイマーの設定時間が経過でANDゲートがONとなり(ステップST65)、始動機駆動源24に始動機16の停止指令を送り、始動機16を停止する(ステップST66)。即ち、圧縮機11の減速を確認してから、タイマーに設定された所定の時間だけ、始動機16を運転して圧縮機11を駆動し、その吸気によりタービンを強制的に冷却する。これにより、ガスタービンは何時でも再始動できる内部温度状態で停止することになる。
図11は停止指令の後上記タイマーによりガスタービンを強制冷却した場合としない場合の比較例を示す図である。同図において、Aは強制冷却した場合のガスタービン速度を、A’は通常停止時のガスタービン速度を、Bは強制冷却した場合の排気ガス温度を、B’は通常停止時の排気ガス温度をそれぞれ示す。図示するように、停止指令S2が発生された後、タイマーの設定時間TS2だけ始動機16を運転して圧縮機11を駆動し、該圧縮機11の吸気によりガスタービンを強制的に冷却することにより、停止時排気ガス最高温度が通常時の停止時排気ガス最高温度より温度差ΔT2だけ低くなる。
図12は制御盤23によるガスタービンの停止の処理の一例を示すフロー図である。上記と同様、ガスタービンの停止に際し、制御盤23からの停止指令が出力され(ステップST71)、燃料調整弁29が閉じられと、燃焼器12への燃料供給が停止し、燃焼器12は消火し、タービン10の回転数が徐々に減少する。タービンの減速を確認し(ステップST72)、始動機駆動源24に始動機16を始動する指令を送り、始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)し(ステップST73)、圧縮機11の吸気によりタービンを強制的に冷却しすると同時に排気温度が所定の設定値以下になるのを監視する(ステップST74)。始動装置運転ONと排気温度が設定値以下となるANDゲートがONとなり(ステップST75)、始動機16を停止する(ステップST76)。即ち、圧縮機11の減速を確認してから、排気温度が所定の設定値(再始動可能な温度)以下となるまで、始動機16を運転して圧縮機11を駆動し、その吸気によりタービンを強制的に冷却する。これにより、ガスタービンは何時でも再始動できる状態で停止されることになる。
図13は制御盤23によるガスタービンの停止の処理の一例を示すフロー図である。上記と同様、ガスタービンの停止に際し、制御盤23からの停止指令が出力され(ステップST81)、燃料調整弁29が閉じられと、燃焼器12への燃料供給が停止し、燃焼器12は消火し、タービン10の回転数が徐々に減少する。タービンの減速を確認し(ステップST82)、続いて排気温度が所定の設定値以上かを判断し(ステップST83)、YESであったら始動機駆動源24に始動機16を始動する指令を送り、始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)し(ステップST84)、圧縮機11の吸気によりタービンを強制的に冷却すると同時に所定の設定時間(T=XX)を設定したタイマーを起動する(ステップST85)。始動装置運転ONとタイマーの設定時間経過によりANDゲートがONとなり(ステップST86)、ORゲートがONとなり(ステップST87)、始動機16を停止する(ステップST88)。
この実施例では、圧縮機11の減速を確認してから、排気温度が所定の設定温度以上であるか否かを判断し、設定温度以下であったら直ちに停止し、設定温度以上であったら、所定の一定時間始動機16を運転して圧縮機11を駆動し、その吸気によりタービンを強制的に冷却する。これにより、ガスタービンは何時でも再始動できる状態で停止させること可能となる。
図14は制御盤23によるガスタービンの停止の処理の一例を示すフロー図である。上記と同様、ガスタービンの停止に際し、制御盤23からの停止指令が出力され(ステップST91)、燃料調整弁29が閉じられると、燃焼器12への燃料供給が停止し、燃焼器12は消火し、タービン10の回転数が徐々に減少する。タービンの減速を確認し(ステップST92)、続いて排気温度が所定の設定値以上かを判断し(ステップST93)、YESであったら始動機駆動源24に始動機16を始動する指令を送り、始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)し(ステップST94)、圧縮機11の吸気によりタービンを強制的に冷却すると同時に排気温度が所定の設定値以下となるのを待つ(ステップST95)。始動装置運転ONと排気温度が設定温度以下となることによりANDゲートがONとなり(ステップST96)、ORゲートがONとなり(ステップST97)、始動機16を停止する(ステップST98)。
この実施例では、圧縮機11の減速を確認してから、排気温度が所定の設定値以上であるか否かを判断し、設定値以下であったら直ちに停止し、設定値以上であったら、始動機16を運転して圧縮機11を駆動し、排気温度が所定の設定値(再始動可能な温度)になるまで吸気によりタービンを強制的に冷却する。これにより、停止指令時のガスタービンの排気温度如何にかかわらず常に再始動できる状態でガスタービンを停止させることができる。
図15は制御盤23によるガスタービンの停止の処理の一例を示すフロー図である。上記と同様、ガスタービンの停止に際し、制御盤23からの停止指令が出力され(ステップST101)、燃料調整弁29が閉じらると、燃焼器12への燃料供給が停止し、燃焼器12は消火し、タービン10の回転数が徐々に減少する。タービンの減速を確認し(ステップST102)、続いて排気温度が所定の設定値以上かを判断し(ステップST103)、YESであったら始動機駆動源24に始動機16を始動する指令を送り、始動機16を運転して圧縮機11を駆動(始動装置運転)し(ステップST104)、圧縮機11の吸気によりタービンを強制的に冷却しすると同時に所定の設定時間(T=XX)を設定したタイマーを起動する(ステップST105)し、更に排気温度が所定の設定温度以下となるのを監視する(ステップST106)。タイマーの設定時間経過又は排気温度が設定温度以下となることのいずれかが成立するとORゲートがONとなり(ステップST107)、始動装置運転ONとORゲートのONとANDゲートがONにより(ステップST108)、ORゲートがONとなって(ステップST109)始動機16を停止する(ステップST110)。
この実施例では、圧縮機11の減速を確認してから、排気温度が所定の設定温度以上であるか否かを判断し、設定温度以下であったら直ちに停止し、設定温度以上であったら、始動機16を運転して圧縮機11を駆動し、タイマーの設定時間の経過又は排気温度が所定の設定値(再始動可能な温度値)以下になることのいずれかが先に達成するまで吸気によりタービンを強制的に冷却する。これにより、停止指令時のガスタービンを排気温度如何にかかわらず常に再始動できる状態でガスタービンが停止する。
上記のようにガスタービンの再始動時又は停止時に始動機16を運転して圧縮機11を駆動し、該圧縮機11の吸気により内部を強制的に冷却することにより、内部温度を低下させ、再始動時間を短縮させることが可能であるが、始動機16に始動機駆動源24から駆動力を供給する場合は、各停止毎に始動機16を運転することになり、駆動源から供給される駆動力が多くなる(例えば、始動機16にDCモータ、始動機駆動源24にバッテリーを用いた場合、バッテリーからの供給されるDC電力が多くなる)。従って、再始動時に始動機16を運転して強制冷却することが好ましい。

以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば図3においては、ガスタービンを2軸式ガスタービンとしたが、本発明に係る再始動方法及び停止方法を適用するガスタービンは図示は省略するが1軸式ガスタービンであってもよいことは当然である。
ガスタービンの始動時のガスタービン速度、排気ガス温度の変化状態を示す図である。 ガスタービンの停止後タービンを再始動した場合のガスタービン速度、排ガス温度の変化状態例を示す図である。 本発明に係るガスタービン装置の構成例を示す図である。 本発明に係るガスタービンの再始動方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例1) 再始動時ガスタービンを強制冷却した場合としない場合の比較例を示す図である。 本発明に係るガスタービンの再始動方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例2) 本発明に係るガスタービンの再始動方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例3) 本発明に係るガスタービンの再始動方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例4) 本発明に係るガスタービンの再始動方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例5) 本発明に係るガスタービンの停止方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例6) 停止時ガスタービンを強制冷却した場合としない場合の比較例を示す図である。 本発明に係るガスタービンの停止方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例7) 本発明に係るガスタービンの停止方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例8) 本発明に係るガスタービンの停止方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例9) 本発明に係るガスタービンの停止方法の処理の一例を示すフロー図である。(実施例10)
符号の説明
10 タービン
11 圧縮機
12 燃焼器
13 減速機
14 被駆動機
15 補機ギヤ
16 始動機
17 タービンケーシング
18 吸気口
19 吸気フィルタ
20 吸気サイレンサ
21 排気ダクト
22 温度センサ
23 制御盤
24 始動機駆動源
25 点火装置
26 燃料源
27 燃料ポンプ
28 配管
29 燃料調整弁

Claims (12)

  1. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンにおいて、
    再始動時に前記始動機を所定の速度に達した後も、一定時間、又は排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に前記燃焼器を点火する制御手段を具備することを特徴とするガスタービン。
  2. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、
    再始動時に前記始動機を所定の速度に達した後も一定時間継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に前記燃焼器を点火して始動することを特徴とするガスタービンの始動方法。
  3. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、
    再始動時に前記始動機を所定の一定速度に到達した後も排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に前記燃焼器を点火して始動することを特徴とするガスタービンの始動方法。
  4. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、
    再始動時の排気温度が所定の一定温度以下であれば、前記始動機を運転して前記圧縮機を駆動し所定の一定速度に到達後直ちに燃焼器を点火して始動し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば、前記始動機を所定の速度に到達した後も一定時間継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に前記燃焼器を点火して始動することを特徴とするガスタービンの始動方法。
  5. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、
    再始動時の排気温度が所定の一定温度以下であれば、前記始動機を運転して前記圧縮機を駆動し所定の一定速度に到達後直ちに前記燃焼器を点火して始動し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば、前記始動機を所定の速度に達した後も排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態に維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に前記燃焼器を点火して始動することを特徴とするガスタービンの始動方法。
  6. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの始動方法において、
    再始動時の排気温度が所定の一定温度以下であれば、前記始動機を運転して前記圧縮機を駆動し所定の一定速度に到達後直ちに前記燃焼器を点火して始動し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば、前記始動機を所定の速度に達した後も一定時間又は該排気温度が所定の一定温度以下になるまでのいずれか先に達するまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後前記燃焼器を点火して始動することを特徴とするガスタービンの始動方法。
  7. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンにおいて、
    ガスタービン停止中の前記燃焼器消火後に前記圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に前記始動機を一定時間、又は排気温度が所定の温度以下になるまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に停止する制御手段を具備することを特徴とするガスタービン。
  8. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、
    ガスタービン停止中の前記燃焼器消火後に前記圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に前記始動機を一定時間継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に停止することを特徴とするガスタービンの停止方法。
  9. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、
    ガスタービン停止中の前記燃焼器消火後に前記圧縮機が所定の一定速度以下に達した後に前記始動機を排気温度が所定の温度以下になるまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気で前記タービン内部を強制冷却した後停止することを特徴とするガスタービンの停止方法。
  10. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、
    ガスタービン停止中の前記燃焼器消火後に前記圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に排気温度が所定の一定温度以下であればそのまま停止し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば前記始動機を一定時間継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気で前記タービン内部を強制冷却した後に停止することを特徴とするガスタービンの停止方法。
  11. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、
    ガスタービン停止中の前記燃焼器消火後に前記圧縮機速度が所定の一定速度以下に達して後に排気温度が所定の一定温度以下であればそのまま停止し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば前記始動機を排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を維持することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後に停止することを特徴とするガスタービンの停止方法。
  12. 圧縮機、燃焼器、タービン、及び始動機等を具備するガスタービンの停止方法において、
    ガスタービン停止中の前記燃焼器消火後に前記圧縮機速度が所定の一定速度以下に達した後に排気温度が所定の一定温度以下であればそのまま停止し、該排気温度が所定の一定温度以上であれば前記始動機を一定時間又は該排気温度が所定の一定温度以下になるまで継続して運転し前記圧縮機を駆動した状態を持続することにより、該圧縮機により吸気した空気でガスタービン内部を強制冷却した後停止することを特徴とするガスタービンの停止方法。
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