JP2005248607A - 道路施設 - Google Patents

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功 中島
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Abstract

【目的】 例えば、走行中の緊急自動車から、傷病者の情報、動画、準動画の映像情報を病院に送信し、病院からの指示情報を受信する緊急自動車新通信システムを利用する際にも、電波の遮断などの障害を受けない電柱、道路標識などの道路施設を提供することを目的とする。
【構成】 電柱1の路面上部を電波透過性樹脂で成型することにより、緊急自動車3から人工衛星5へ向かって放射される送信電波41が電柱1Aに照射されても、電柱1Aを透過する送信電波42の減衰量を少なくでき、また、人工衛星5から緊急自動車3へ向かって放射される受信電波44が電柱1Aに照射されても、電柱1Aを透過する受信透過電波45の減衰量を少なくでき、緊急自動車3と病院7の間の信頼性の高い、効率の良い通信が実現する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電柱、道路標識などの道路施設に関するものである。
現在、緊急自動車内の救急救命士が救命行為を行う際、搬送中においては傷病者の状態や情報を搬送先医療施設(病院)との間で双方向無線回線を形成し、形成した回線路を介して情報の授受を行う例が増えてきている。また一部の情報を電子データとして搬送先病院に送信し、搬送先病院の指示を受ける緊急自動車通信システムも登場してきている。
しかし、現状の緊急自動車通信システムでは、画像を通信するための高速の伝送速度の確保は困難であり、緊急自動車等の中の映像(動画、準動画)を伝送する事ができない。このため、伝送することのできる映像は動画ではなく、静止画が中心となり、また、鮮明な画像とは言い難い。従って、緊急自動車等から病院に送られてくる情報は双方向無線を利用した口頭によるやり取りが多い。更に、この緊急自動車通信システムは、緊急自動車内の救急救命士と搬送先の病院の医師との1対1の直接通信が基本となっており、緊急自動車、緊急自動車を管理する消防本部、搬送先の病院の三者間で当該傷病者に関する情報、医師により下された指示や助言、緊急自動車等の中で行われた医行為についての情報のリアルタイム共有は実現されていない。
このような状況のもとでは、救急手当などの指示を出す医師の側も救急救命士からの指示要請に、その内容を判断する間もなく実施の許可を出さざるを得ない。また、傷病者の病態に応じて、救急現場で心肺蘇生等の救急救命処置を可能な限り実施するものの、医師の的確な指示がないため、最低限の処置にとどめて早急に搬送を行う必要があった。このように、現在の緊急自動車通信システムは病院搬送前の救護体制及び救急救命活動の大きな妨げになっていた。
そのため、特許文献1では、デジタル信号を用いたデジタル双方向無線設備等の利用により、緊急時、広域災害に対応した高速の双方向通信網を独自に構築する改良型の緊急自動車新通信システムが提案されている。このシステムは、デジタル信号による衛星通信を用いることで、全ての傷病者の情報送信を可能とする技術で、更に動画、準動画の映像情報を病院へ送信すると共に病院からの指示情報の受信も可能となっている。そのため、病院前救護体制及び救急救命活動の大きな妨げになっている傷病者に関する情報不足を解決し、更に高度な病院前救護体制の構築、救急救命活動の実施が可能となると期待されている。
特開2002−358586
しかしながら、上記の改良型の緊急自動車新通信システムは理論上では優れた作用効果が達成できるが、実施に走行中の緊急自動車から衛星通信を利用し、傷病者の情報、動画、準動画の映像情報を病院に送信し、病院からの指示情報を受信しようとしても、送信電波及び受信電波は自動車走行路の路側帯に設置されている電柱、道路標識などの道路施設によりしばしば遮断され、その伝送品質が著しく低下してしまい所望の効果が得られなかった。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたもので、走行中の緊急自動車から傷病者の情報、動画、準動画の映像情報を治療などを行う搬送先病院に送信し、病院からの指示情報を受信することができる緊急自動車新通信システム環境を実現することを目的とし、係る目的を達成する一手段として電波の遮断などの障害を起こさない、電柱、道路標識などの道路施設を提供することを目的とする。
上述の課題を解決し目的を達成するため、本発明に係わる一発明の実施の形態例では例えば以下の構成を備える。
即ち、本発明の係る一実施の形態例によれば、柱状体下部が路面下に埋設され、柱状体上部が路面上に露出する道路施設であって、少なくとも路面上に露出する前記柱状体上部を電波透過性樹脂により形成することを特徴とする電波透過型道路施設とする。
そして例えば、前記柱状体下部は、強構造体であることを特徴とする。あるいは、前記柱状体上部と前記柱状体下部は柱状体接続部で接続されることを特徴とする。
また例えば、前記柱状体は、中空構造であることを特徴とする。あるいは、前記電波透過性樹脂は、四フッ化エチレン樹脂であることを特徴とする。
本発明によれば、走行中の緊急自動車から、傷病者の情報、動画、準動画の映像情報を病院に送信し、病院からの指示情報を受信することが可能な緊急自動車新通信システムに適した道路設備を提供し、電波の遮断などの障害がない電柱、道路標識などの電波透過型道路施設を提供することができる。
〔第1の実施の形態例〕
以下に本発明に係る一発明の実施の形態例を図1乃至図3を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る一発明の実施の形態例の電波透過型道路施設の使用形態を示す概念図である。
本実施の形態例の道路施設(図1の例では電柱1)は、自動車走行路9の路側帯91に少なくとも路面上に露出する部分を電波透過型材料で構成した電柱1が設置されている。
実際の道路環境下では、電柱1は電柱1A、1B、1C、1D、1Eに示すように道路側部に列状に配設されており、電柱上部には電線8が張架されている。
このような道路環境下で、緊急自動車3が自動車走行路9に沿って病院7へ向かい走行するが、緊急自動車3は、病院7へ車内の各種情報を送信し、病院7から各種指示情報を受信している。
このとき、緊急自動車3からの各種情報は、緊急自動車3に搭載されている送受信用車載アンテナ31から放射される送信電波41を人工衛星5へ送信し、更に人工衛星5から放射される衛星送信電波61を病院7の送受信用固定アンテナ71で受信することにより、病院7へ伝達される。
一方、病院7からの各種指示は、病院の送受信用固定アンテナ71から放射される衛星受信電波62を人工衛星5へ送信し、更に人工衛星5から放射される受信電波44を緊急自動車3に搭載されている送受信用車載アンテナ31で受信することにより、緊急自動車3へ伝達される。
このような状況のもとで緊急自動車3が自動車走行路9を走行する場合、緊急自動車3の送受信用車載アンテナ31から人工衛星5へ向かって放射される送信電波41と、人工衛星5から緊急自動車3に搭載されている送受信用車載アンテナ31へ向かって放射される受信電波44は、路側帯91に設置された電柱1Aにより遮られる状況が起こりえる。
従来の電柱は、電波を遮断する金属、あるいは鉄筋コンクリートで構成されているため、電波は電柱1を透過せず、電柱の先に到達する電波は非常に弱くなってしまっていた。
これに対して本実施の形態例では詳細を後述するように、電柱1の露出部は電波透過性樹脂で成型するため、緊急自動車3から人工衛星5へ向かって放射される送信電波41が電柱1Aに照射されても、電柱1Aを透過する送信電波42の減衰量は少ない。また、電柱1Aで反射される送信反射電波43も少ない。
一方、人工衛星5から緊急自動車3へ向かって放射される受信電波44が電柱1Aに照射されても、電柱1Aは電波透過性材料で成型されているため、電柱1Aを透過する受信透過電波45の減衰量は少ない。また、電柱1Aで反射される受信反射電波46も少ない。
これにより、緊急自動車3が自動車走行路9を走行する場合、緊急自動車3の送受信用車載アンテナ31から人工衛星5へ向かって放射される送信電波41と、人工衛星5から緊急自動車3に搭載されている送受信用車載アンテナ31へ向かって放射される受信電波44は、路側帯91に設置された電柱1Aにより減衰する量を低く抑えることが可能となり、信頼性の高い、効率の良い通信が実現する。
図2は本実施の形態例の電波透過型道路施設の詳細構成を示す斜視図である。電波透過型道路施設は電柱1から構成される。電柱1は、路面上に露出する柱状体上部11と、柱状体接続部12と、路面に埋設される柱状体下部13とから構成される。
本実施の形態例では、柱状体上部1は電波が透過し易い電波透過型樹脂で成型される。柱状体下部13は、自動車走行道路9の路側帯91の路面下方に埋設されており、埋設工事に耐えられるように、鉄骨鉄筋入りコンクリートや鉄柱などの強構造物で構成する。柱状体上部11と柱状体下部13とは柱状体接続部12により接続される。
電柱1に送信電波41が照射されると、電柱1の柱状体上部11が電波透過性樹脂のため電波は柱状体上部11を突き抜けて透過する。図2において、送信電波41は、電柱1の柱状体上部11の図中右下方向から、柱状体上部11を突き抜けて柱状体上部11の図中左上方向へ放射されるが、柱状体上部11を透過する送信透過電波42は減衰することなく透過する。更に、柱状体上部11による送信反射電波43はほとんど生じない。そのため、送信電波41は、減衰することなく電波透過型道路施設である電柱1を透過することが可能となる。
更に、電柱1に受信電波44が照射されると、電柱1の柱状体上部11が電波透過性樹脂のため電波は柱状体上部11を突き抜けて透過する。図2において、受信電波44は、電柱1の柱状体上部11の図中左上方向から、柱状体上部11を突き抜けて柱状体上部11の図中右下方向へ放射されるが、柱状体上部11を透過する受信透過電波45は減衰することなく透過する。更に、柱状体上部11による受信反射電波46はほとんど生じない。そのため、受信電波44は、減衰することなく電波透過型道路施設である電柱1を透過することが可能となる。
電波透過型道路施設である電柱1は例えばテフロン(登録商標)樹脂から構成される。テフロン樹脂はフッ素樹脂の一種で、正式には四フッ化エチレン樹脂と呼ばれている。一般に樹脂の高周波電気性能の良否は、電波の透過損失に関係する誘電損失と電波の反射損失に関係する比誘電率から判断される。
テフロン樹脂(四フッ化エチレン樹脂)は、誘電損失が小さく、したがって電波の透過損失は少ない。また、比誘電率も小さく、したがって電波の反射損失は少ない。そのため、テフロン樹脂は高周波特性の優れた材料であり、電波透過型道路施設の材料に最適である。
また、すべてをテフロン樹脂(四フッ化エチレン樹脂)で構成するのではなく、表面をテフロン樹脂(四フッ化エチレン樹脂)で被覆し、内部をプラスチック樹脂等の電波透過型の樹脂で形成しても良い。
以上説明したように本実施の形態例によれば、走行中の移動体が行う無線通信に悪影響を与えることがない電柱が提供できる。
〔第2の実施の形態例〕
以上の説明は、電柱のすべてを樹脂で充填する例について説明した。しかし、本発明は以上の例に限定されるものではなく、柱状体上部を中空構造としても十分な強度が確保でき、廉価に製造できる。電柱を中空構造とした本発明に係る第2の実施の形態例を図3を参照して以下に説明する。
図3は第2の実施の形態例の電波透過型道路施設を示す斜視図である。電波透過型道路施設は電柱1から構成される。第2の実施の形態例の電柱1は、電柱が中空構造に構成されている。
第2の実施の形態例においても柱状体上部が中空構造である点を除き基本的な構成は図2に示す第1の実施の形態例と同様構造であり、材料も同様のもので形成できる。第2の実施の形態例の電柱は、柱状体上部11と、柱状体接続部12と、柱状体下部13とから構成される。
柱状体上部1は電波が透過し易い電波透過型樹脂で成型される。柱状体下部13は、自動車走行道路9の路側帯91の路面下方に埋設されており、埋設工事に耐えられるように、コンクリート、鉄柱などから構成される。柱状体上部11と柱状体下部13とは柱状体接続部12により接続される。
第2の実施の形態例においては、柱状体上部11と、柱状体接続部12と、柱状体下部13とから構成される電柱1の中心部に柱状体中空部14が設けられている。この柱状体中空部14は、電柱1の重量を軽くするためのものである。また、電柱1に使用する材料も少なくしている。
電柱1に電波が照射されると、電柱1の柱状体上部11が電波透過性樹脂のため電波は柱状体上部11を突き抜けて透過伝搬する。図3において、送信電波41は、電柱1の柱状体上部11の図中右下方向から、柱状体上部11を突き抜けて柱状体上部11の図中左上方向へ放射されるが、柱状体上部11を透過する送信透過電波42は減衰することなく透過する。更に、柱状体上部11による送信反射電波43はほとんど生じない。そのため、送信電波41は、減衰することなく電波透過型道路施設である電柱1を透過することが可能となる。
更に、電柱1に受信電波44が照射されると、電柱1の柱状体上部11が電波透過性樹脂のため電波は柱状体上部11を突き抜けて透過伝搬する。図3において、受信電波44は、電柱1の柱状体上部11の図中左上方向から、柱状体上部11を突き抜けて柱状体上部11の図中右下方向へ放射されるが、柱状体上部11を透過する受信透過電波45は減衰することなく透過する。更に、柱状体上部11による受信反射電波46はほとんど生じない。そのため、受信電波44は、減衰することなく電波透過型道路施設である電柱1を透過することが可能となる。また、電柱1内の柱状体中空部14の部分でも、電波は反射されにくく反射に起因する損失は少ない。
以上説明したように第2の実施の形態例によれば、第1の実施の形態例と同様に走行中の移動体が行う無線通信に悪影響を与えることがない電柱が提供できる。更に、電柱を中空構造としたため、全体の重量の軽減が可能であると共に、使用材料の軽減化も図れ、より低価格のものとできる。
〔第3の実施の形態例〕
以上の説明は道路設備である電柱に本発明を適用した例を説明したが、本発明は電柱に適用する場合に限定されるものではなく、同様に道路側面などに設置される道路標識であっても同様の電波障害を起こしており、この道路標識に本発明を適用することにより、より安定した無線通信が可能となる。
道路標識に本発明を適用した本発明に係る第3の実施の形態例を図4乃至図6を参照して以下に説明する。図4は、本発明の第2の実施例の電波透過型道路施設の使用形態を示す概念図である。第3の実施の形態例においても第1及び第2の実施の形態例と同様の材料で構成することができる。
第4図に示すように、自動車走行路9の路側帯91に第3の実施の形態例の電波透過型道路施設である道路標識2が設置されている。このような道路環境下で、緊急自動車3が自動車走行路9に沿って病院7へ向かい走行する。
緊急自動車3は、病院7へ車内の各種情報を送信し、病院7から各種指示情報を受信する。緊急自動車3からの各種情報は、緊急自動車3に搭載されている送受信用車載アンテナ31から放射される送信電波41を例えば人工衛星5へ送信し、更に例えば人工衛星5から放射される衛星送信電波61を病院7の送受信用固定アンテナ71で受信することにより、病院7へ伝達される。
一方、病院7からの各種指示は、病院の送受信用固定アンテナ71から放射される衛星受信電波62を例えば人工衛星5へ送信し、更に人工衛星5から放射される受信電波44を緊急自動車3に搭載されている送受信用車載アンテナ31で受信することにより、緊急自動車3へ伝達される。
このような状況のもとで緊急自動車3が自動車走行路9を走行する場合、緊急自動車3の送受信用車載アンテナ31から例えば人工衛星5へ向かって放射される送信電波41と、例えば人工衛星5から緊急自動車3に搭載されている送受信用車載アンテナ31へ向かって放射される受信電波44は、路側帯91に設置された道路標識2により遮られる状況が起こる。
しかし、道路標識2は第1の実施の形態例の電柱と同様に電波透過性樹脂で成型されているため、緊急自動車3から例えば人工衛星5へ向かって放射される送信電波41が道路標識2に照射されても、電波透過性のため道路標識2を透過する送信透過電波42の減衰量は少ない。また、道路標識2で反射される送信反射電波43も少ない。
一方、例えば人工衛星5から緊急自動車3へ向かって放射される受波信号44が道路標識2に照射されても、電波透過性のため道路標識2を透過する受信透過電波45の減衰量は少ない。また、道路標識2で反射される受信反射電波46も少ない。
これにより、緊急自動車3が自動車走行路9を走行する場合、緊急自動車3の送受信用車載アンテナ31から例えば人工衛星5へ向かって放射される送信電波41と、人工衛星5から緊急自動車3に搭載されている送受信用車載アンテナ31へ向かって放射される受信電波44は、路側帯91に設置された道路標識2により遮られることはない。
なお、以上の説明は人工衛星5に向かって送信し、また人工衛星からの電波を受信する例について行った。しかし本発明は以上の例に限定されるものではなく、携帯電話網や無線インターネット網を利用して情報の通信を行っても良い。この場合には道路脇に設置されたアンテナ網に対して電波を送信し、電話基地局よりの情報がアンテナ網から携帯医療端末に送られる方式であっても良い。
図5は図4に示す第3の実施の形態例の電波透過型道路施設の詳細構成を示す斜視図である。第3の実施の形態例の電波透過型道路施設は、道路標識2から構成される。
道路標識2は、柱状体上部21と、柱状体接続部22と、柱状体下部23と、表示板25とから構成される。柱状体上部21は電波が透過し易い電波透過型樹脂で成型される。同様に、表示板25も電波が透過し易い電波透過型樹脂で成型することにより、係る表示板25を透過する電波の減衰も抑えることができる。
柱状体下部23は、自動車走行道路9の路側帯91の路面下方に埋設されており、埋設工事に耐えられるように、コンクリート、鉄柱などから成る。柱状体上部21と柱状体下部23とは柱状体接続部22により接続される。
道路標識2に電波が照射されると、道路標識2の柱状体上部21が電波透過性樹脂のため電波は柱状体上部21を突き抜けて透過伝搬する。図5において、送信電波41は、道路標識2の柱状体上部21の図中右下方向から、柱状体上部21を突き抜けて柱状体上部21の図中左上方向へ放射されるが、柱状体上部21を透過する送信透過電波42は減衰することなく透過する。更に、柱状体上部21による送信反射電波43はほとんど生じない。そのため、送信電波41は、減衰することなく電波透過型道路施設である道路標識2を透過することが可能となる。
更に、道路標識2に受信電波44が照射されると、道路標識2の柱状体上部21が電波透過性樹脂のため電波は柱状体上部21を突き抜けて透過する。図5において、受信電波44は、道路標識2の柱状体上部21の図中左上方向から、柱状体上部21を突き抜けて柱状体上部21の図中右下方向へ放射されるが、柱状体上部21を透過する受信透過電波45は減衰することなく透過する。
更に、柱状体上部21による受信反射電波46はほとんど生じない。そのため、受信電波44は、減衰することなく電波透過型道路施設である道路標識2を透過することが可能となる。
電波透過型道路施設である道路標識2は例えばテフロン樹脂(四フッ化エチレン樹脂)から構成される。一般に樹脂の高周波電気性能の良否は、電波の透過損失に関係する誘電損失と電波の反射損失に関係する比誘電率から判断される。テフロン樹脂(四フッ化エチレン樹脂)は、誘電損失が小さく、したがって電波の透過損失は少ない。また、比誘電率も小さく、したがって電波の反射損失は少ない。そのため、テフロン樹脂(四フッ化エチレン樹脂)は高周波特性の優れた材料であり、電波透過型道路施設の材料に最適である。
以上説明したように第3の実施の形態例によれば、上述した実施の形態例と同様に走行中の移動体が行う無線通信に悪影響を与えることがない道路標識が提供できる。
〔第4の実施の形態例〕
以上の説明は、道路標識のすべてを樹脂で充填する例について説明した。しかし、本発明は以上の例に限定されるものではなく、柱状体上部を中空構造としても十分な強度が確保でき、廉価に製造できる。道路標識を中空構造とした本発明に係る第4の実施の形態例を図6を参照して以下に説明する。
図6は第4の実施の形態例の電波透過型道路施設を示す斜視図である。電波透過型道路施設は道路標識2から構成される。第4の実施の形態例の道路標識2は、柱状体上部21が中空構造に構成されている。
第4の実施の形態例においても柱状体上部21が中空構造である点を除き基本的な構成は図5に示す第3の実施の形態例と同様構造であり、材料も同様のもので形成できる。第4の実施の形態例の道路標識は、柱状体上部21と、柱状体接続部22と、柱状体下部23とから構成される。
柱状体上部21は電波が透過し易い電波透過型樹脂で成型される。柱状体下部23は、自動車走行道路9の路側帯91の路面下方に埋設されており、埋設工事に耐えられるように、コンクリート、鉄柱などから成る。柱状体上部21と柱状体下部23とは柱状体接続部22により接続される。
また、柱状体上部21と、柱状体接続部22と、柱状体下部23とから構成される道路標識2の中心部は柱状体中空部24が設けられている。柱状体中空部24は、道路標識2の重量を軽くするためのものである。また、柱状体中空部24を形成したため、使用する材料を減らすことができ、価格を低く抑えることができる。
道路標識2に電波が照射されると、道路標識2の柱状体上部21が電波透過性樹脂のため電波は柱状体上部21を突き抜けて透過伝搬する。
図6において、送信電波41は、道路標識2の柱状体上部21の図中右下方向から、柱状体上部21を突き抜けて柱状体上部21の図中左上方向へ放射されるが、柱状体上部21を透過する送信透過電波42は減衰することなく透過する。
更に、柱状体上部21による送信反射電波43はほとんど生じない。そのため、送信電波41は、減衰することなく電波透過型道路施設である道路標識2を透過することが可能となる。
更に、道路標識2に受信電波44が照射されると、道路標識2の柱状体上部21が電波透過性樹脂のため電波は柱状体上部21を突き抜けてほとんど減衰なしに透過する。
受信電波44は、道路標識2の柱状体上部21の図中左上方向から、柱状体上部21を突き抜けて柱状体上部21の図中右下方向へ放射されるが、柱状体上部21を透過する受信透過電波45は減衰することなく透過する。
更に、柱状体上部21による受信反射電波46はほとんど生じない。そのため、受信電波44は、減衰することなく電波透過型道路施設である道路標識2を透過することが可能となる。また、道路標識2内の柱状体中空部24の部分でも、電波は反射されにくく反射に起因する損失は少ない。
以上説明したように第4の実施の形態例によれば、第3の実施の形態例と同様に走行中の移動体が行う無線通信に悪影響を与えることがない道路標識が提供できる。更に、道路標識を中空構造としたため、全体の重量の軽減が可能であると共に、使用材料を少なく抑えることができ、より低価格のものとできる。
本発明は、上述した各実施の形態例の手順に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることは言うまでない。
例えば、以上の説明は道路施設として電柱、道路標識について説明したが、図6における道路標示板25やその他の道路地点標(キロポスト)、橋、歩道橋、信号機なども含まれることは言うまでもない。
また、以上の説明では、柱状体上部と柱状体下部とを接続するための柱状接続部を設けた場合について説明したが、強構造物である柱状体下部に柱状体上部が直接接続される場合も含まれることは言うまでもない。
また、電波透過性樹脂としてテフロン樹脂について説明したが、この他のガラスエポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂などの樹脂も含まれることは言うまでもない。
本発明に係る第1の実施の形態例の電波透過型道路施設の使用形態を示す概念図である。 本実施の形態例の電波透過型道路施設を示す斜視図である。
本発明に係る第2の実施の形態例の電波透過型道路施設を示す斜視図である。 本発明に係る第3の実施の形態例の電波透過型道路施設の使用形態を示す概念図である。
第3の実施の形態例の電波透過型道路施設を示す斜視図である。 本発明に係る第4の実施の形態例の電波透過型道路施設を示す斜視図である。
符号の説明
1 電柱
1A 電柱
1B 電柱
1C 電柱
1D 電柱
1E 電柱
11 柱状体上部
12 柱状体接続部
13 柱状体下部
14 柱状体中空部
2 道路標識
21 柱状体上部
22 柱状体接続部
23 柱状体下部
24 柱状体中空部
25 表示板
3 緊急自動車
32 送受信用車載アンテナ
41 送信電波
42 送信透過電波
43 送信反射電波
44 受信電波
45 受信透過電波
46 受信反射電波
5 人工衛星
61 衛星送信電波
62 衛星受信電波
7 病院
71 送受信用固定アンテナ
8 電線
9 自動車走行路
91 路側帯

Claims (5)

  1. 柱状体下部が路面下に埋設され、柱状体上部が路面上に露出する道路施設であって、
    少なくとも路面上に露出する前記柱状体上部を電波透過性樹脂により形成することを特徴とする電波透過型道路施設。
  2. 前記柱状体下部は、強構造体であることを特徴とする請求項1に記載の電波透過型道路施設。
  3. 前記柱状体上部と前記柱状体下部は柱状体接続部で接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電波透過型道路施設。
  4. 前記柱状体は、中空構造であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電波透過型道路施設。
  5. 前記電波透過性樹脂は、四フッ化エチレン樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電波透過型道路施設。

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