JP2005247892A - 電着塗料組成物、電着浴の管理方法および電着塗装システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)脂肪酸、脂肪酸の誘導体、アミン化合物およびそれらの1種または2種以上の混合物からなる群から選択される顔料沈降防止剤、および(b)顔料を含有する電着塗料組成物による。
【選択図】なし
Description
カチオン性樹脂、ブロックポリイソシアネート硬化剤、および該顔料分散ペーストを、水性媒体に分散させる、分散工程、
を包含する、カチオン性の電着塗料組成物の製造方法を提供する。
アニオン性樹脂、硬化剤、および該顔料分散ペーストを、水性媒体に分散させる、分散工程、
を包含する、アニオン性の電着塗料組成物の製造方法も提供する。
本発明のカチオン電着塗料組成物は、カチオン性樹脂とブロックポリイソシアネート硬化剤とを含むバインダー樹脂、触媒を含有し、さらに(a)脂肪酸、脂肪酸の誘導体、アミン化合物およびそれらの1種または2種以上の混合物からなる群から選択される顔料沈降防止剤、および(b)顔料を含むことを特徴とする。本明細書中、「脂肪酸」と「脂肪酸の誘導体」をまとめて「脂肪酸類」と記載することもある。
本発明で用いるカチオン性樹脂には、アミンで変性されたエポキシ樹脂が含まれる。このカチオン性樹脂は、特開昭54−4978号、同昭56−34186号などに記載されている公知の樹脂でよい。
カチオン電着塗料組成物には、ポリイソシアネートをブロック剤でブロックして得られたブロックポリイソシアネート硬化剤が含まれる。ここでポリイソシアネートとは、1分子中にイソシアネート基を2個以上有する化合物をいう。ポリイソシアネートとしては、例えば、脂肪族系、脂環式系、芳香族系および芳香族−脂肪族系等のうちのいずれのものであってもよい。
本発明のカチオン電着塗料組成物は、一般的に用いられる顔料を含有する。顔料として、無機顔料、有機顔料、カーボンブラックまたはそれらの組合せを含有させる。無機顔料として、例えば、チタンホワイト、カーボンブラック及びベンガラのような着色顔料、カオリン、タルク、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、マイカ、クレー及びシリカのような体質顔料、リン酸亜鉛、リン酸鉄、リン酸アルミニウム、リン酸カルシウム、亜リン酸亜鉛、シアン化亜鉛、酸化亜鉛、トリポリリン酸アルミニウム、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸アルミニウム、モリブデン酸カルシウム及びリンモリブデン酸アルミニウム、リンモリブデン酸アルミニウム亜鉛のような防錆顔料等が挙げられる。本明細書中で「有機顔料」とは、無機顔料と対比する概念で用いる。有機顔料の例としては、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、モノアゾイエロー、ジスアゾイエロー、ベンズイミダゾロンエロー、キナクリドンレッド、モノアゾレッド、ボリアゾレッド、またはベリレンレッド等が挙げられる。
本発明のカチオン電着塗料組成物では、硬化触媒を加えて、ブロックポリイソシアネート硬化剤のブロック剤の解離を促進させることができる。本発明で使用する硬化触媒としては、硬化剤のブロック剤の解離を促進させるものであれば特に限定されないが、代表的な触媒としては、錫触媒が挙げられる。錫触媒としては、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキサイド、モノブチル錫オキサイドおよびそれらの混合物等の固体触媒、ジブチル錫ジラウレート等の液状錫触媒、およびそれらの混合物などが挙げられる。
本発明のカチオン電着塗料組成物では、カチオン性アクリル樹脂を含むのが好ましい。これを含めることによって、無機顔料の含有量が少ない場合に生じうる油ハジキ性の低下を防止することができるからである。カチオン性アクリル樹脂は、分子内に複数のオキシラン環を含んでいるアクリル共重合体とアミンとの開環付加反応によってつくることができる。このようなアクリル重合体は、(i)グリシジル(メタ)アクリレートと、(ii)ヒドロキシル基含有アクリルモノマー、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、プラクセルFAおよびFMシリーズとして知られる2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとカプロラクトンとの付加反応生成物と、(iii)その他のアクリル系および/または非アクリル系モノマーを共重合することによって得られる。その他のアクリル系および非アクリル系モノマーの例は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルケトン、α−メチルスチレン、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニルなどである。
本発明のカチオン電着塗料組成物は、脂肪酸、脂肪酸の誘導体(両方あわせて脂肪酸類と呼ぶ。)、アミン化合物およびそれらの1種または2種以上の混合物からなる群から選択される顔料沈降防止剤を含有する。本発明においては、顔料沈降防止剤(a)を電着塗料組成物に加えることによって、塗料組成物中に含まれる顔料の分散安定性が向上する。そして、無機顔料を含む電着塗料組成物であっても、電着塗料を静置しておいても顔料沈降物が少ない塗料組成物を製造することができる。
(1)直鎖飽和脂肪酸
アラキジン酸、トリコサン酸、ベヘニン酸、ヘンエイコサン酸、エイコサン酸、ノナデカン酸、ステアリン酸、ヘプタデカン酸、パルミチン酸、ペンタデカン酸、ミリスチン酸、トリデカン酸、ラウリン酸、カプリン酸、カプリル酸、オクタン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、吉草酸、酪酸等、花王社製精製ステアリン酸(450V、550V、700V)等;
(2)分岐飽和脂肪酸
イソステアリン酸、メチルテトラデカン酸、メチルヘプタデカン酸、メチルオクタデカン酸、イソ吉草酸等;
(3)不飽和脂肪酸
オレイン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、エライジン酸、パルミトレイン酸、アラキドン酸、ウンデセン酸、ソルビン酸、クロトン酸等;
(4)多官能カルボン酸
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、フタル酸、ドデカン二酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラブロムフタル酸、テトラクロルフタル酸、3−tert−ブチルアジピン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等;
(5)ヘテロ原子含有脂肪酸
ヘキシロキシ酢酸、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、サリチル酸、安息香酸、p−ブトキシ安息香酸、N−アセチルグリシン、N−アセチル−β−アラニン、チオクト酸等;
(6)脂肪酸エステル(アルコールエステル系)
ライオン社製カデナックス(GS-90,SO-80C)、花王社製レオドール(SP-L10、SP-P10,SP-S10V,SP-S30V、AS-10、AO-10、AO-15V)、花王社製レオドールスーパーSP-L10、花王社製エマゾール(L-10(F)、P-10(F)、S-10V、O-10V)等;
(7)脂肪酸エステル(エチレングリコール、ポリエチレングリコールエステル系)
ライオン社製リオノン(DT-600S,DEH-40)、旭電化工業社製アデカエストール(OEG-102,OEG-106)等;
(8)脂肪酸メチルエステル(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加系)
ライオン社製レオファット(LA-110M-95,OC-0503M)、花王社製エマノーン(1112,3199,3299,4110,CH-25, CH-40, CH-60(K), CH-80)等
(9)脂肪酸エチレンオキサイド付加物
ライオン社製エソファット(O/15,O/20,60/15)、旭電化工業社製アデカエストール(TL-144,TL-161,TL-162,S-60,S-80,T-81,T-82)、花王社製レオドール(TW-L120, TW-L106, TW-P120, TW-S120V, TW-S106, TW-S320V, TW-O120V, TW-O106V, TW-O320V, TW-IS399C, 430,440,460)、花王社製レオドールスーパー TW-L120等;
(10)脂肪酸エステル(グリセリンエステル系)
花王社製エキセルT-95,VS-95,O-95R,200,300,122V,P-40S)、花王社製レオドール(MS-50,MS-60,MO-60,MS165V)等
(11)脂肪酸アミド化合物である飽和脂肪酸モノアミド化合物
ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、カプロン酸アミド、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド等;
(12)脂肪酸アミド化合物である不飽和脂肪酸モノアミド
オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミド、ベヘン酸アミド、ブラシジン酸アミド、エシル酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド、米糖脂肪酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド等、これらの工業製品として、例えば、花王社製カオーワックス(EB-G、EB-P、EB-FF、85-P、220、230-2)、花王社製脂肪酸アマイドS, T, O-N, E)、旭電化工業社製アデカソールYAなどが含まれる;
(13)脂肪酸アミド化合物である飽和脂肪酸ビスアミド類
メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスイソステアリン酸アミド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド、エチレンビスベヘン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド、ヘキサメチレンビスベヘン酸アミド、ヘキサメチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド、N,N'−ジステアリルアジピン酸アミド、N,N'−ジステアリルセバシン酸アミド、メチレンビスパルミチン酸アミド、エチレンビスパルミチン酸アミド、メチレンビスベヘン酸アミド、エチレンビスベヘン酸アミド、ヘキサエチレンビスパルミチン酸アミド等;
(14)脂肪酸アミド化合物である不飽和脂肪酸ビスアミド類
エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N'−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N'−ジオレイルセバシン酸アミド等;
(15)脂肪酸アミド化合物である置換アミド類
N−ステアリルステアリン酸アミド、N−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド等;
(16)脂肪酸アミド化合物である芳香族ビスアミド類
メチロールステアリン酸アミド類;メチロールベヘン酸アミド等のメチロールアミド類、N,N−ジステアリルイソフタール酸アミド、メタキシリレンビスステアリン酸アミド等;
(18)脂肪酸アミド化合物である分岐型アミド類
N.N´−2−ヒドロキシエチルステアリン酸アミド、N.N´−エチレンビスオレイン酸アミド、N.N´−キシレンビスステアリン酸アミド、N.N´−ジオレイルアジピン酸アミド、N.N´−ジオレイルセバシン酸アミド、N.N´−ジステアリルイソフタル酸アミド等;
(19)脂肪酸アミド化合物であるアルカノールアミド類
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸モノエタノ−ルアミド、オレイン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノプロパノールアミド、ラウリン酸モノプロパノールアミド、ミリスチン酸モノプロパノールアミド、オレイン酸モノプロパノールアミド、ポリオキシアルキレンアルカノールアミドなど、工業製品としてライオン社製アーマイド(O,HT)、ライオン社製アーモスリップ(CP,E,E-Y)など;
等が挙げられるが、これらに限るものではない。
(1)1級アミン化合物
(1−1)脂肪族モノ及びポリアミン化合物
n-ブチルアミン、アミルアミン、n-ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、n-オクチルアミン、ノニルアミン、ラウリルアミン、テトラデシルアミン、セチルアミン、ステアリルアミン、2,4-ブタンジアミン、1,6-ヘキサメチレンジアミン、1,8-オクタメチレンジアミン等の脂肪族1級アミン化合物類、
(1−2)脂環族モノ及びポリアミン化合物
シクロヘキシルアミン、1,3-及び1,4-ジアミノシクロヘキサン、1,3-及び1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、3-アミノメチル-3,5,5- トリメチル-1- アミノシクロヘキサン、ビス(4-アミノシクロヘキシル)メタン、1-メチル-2,4- ジアミノシクロヘキサン、1-メチル-2,6-ジアミノシクロヘキサン等の脂環族1級アミン化合物類、
(1−3)芳香族モノ及びポリアミン化合物
アニリン、メタ及びパラトルイジン、ナフチルアミン、1,3-及び1,4-フェニレンジアミン、1-メチル-2,4- ジアミノベンゼン、1-メチル-2,6- ジアミノベンゼン、2,4,- 及び 4,4,-ジアミノジフェニルメタン、 4,4,-ジアミノビフェニル、1,5-及び2,6-ナフタレンジアミン等の芳香族1級アミン化合物類、
(1−4)アラルキルモノ及びポリアミン化合物
1,3-及び1,4-ビス(アミノメチル)ベンゼン、1,5-及び2,6-ビス(アミノメチル)ナフタレン等のアラルキル1級アミン化合物類、
これらの工業製品として、ライオン社製アーミンCD,OD,TD,HT,8D,12D,14D,16D,18D)、花王社製ファーミン(CS,08D,20D,80,86T,O,T)等が挙げられる;
(2)2級アミン化合物
ジ-n-ブチルアミン、ジイソアミルアミン、ジベンジルアミン、メチルジエチルエチレンジアミン、メチルアニリン、ピペリジン、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン、6-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン、モルホリン、N-メチル-グルカミン、グルコサミン、t-ブチルアミン等の2級アミン、
これらの工業製品として、花王社製ファーミン(D86)等が挙げられる;
(3)3級アミン化合物
トリ(n-ブチル)アミン、テトラメチルエチレンジアミン、1-メチルピペリジン、1-メチルピロリジン、4-ジメチルアミノピリジン、トリエチレンジアミン、ビスジメチルアミノエチルエーテル、トリイソプロパノールアミン等の3級アミン、
これらの工業製品として、ライオン社製アーミン(DMMCD,DMTD,DMMHTD,DM12D,DM14D,DM16D,DM18D,DM22D, M2HT, M2O,M210D)、花王社製ファーミン(DM24C,DM0898,DM1098,DM2098,DM2465,DM2463,DM2458,DM4098,DM4662, DM6098, DM6875,DM8680,DM8098,DM2285,M2-2095,T-08)等が挙げられる;
(4)アルカノールアミン
花王社製アミノーン(PK-02S,L-02)等;
(5) 変性アミン
(5−1)アルキルアミンエチレンオキサイド付加物
ライオン社製エソミン(C/12,C/15,C/25,T/12,T/15,T/25,S/15,S/25,O/12,O/17,O/20,HT/12, HT/14, HT/17)、ライオン社製エソマイド(HT/15,HT/60,O/15)、旭電化工業社製アデカソール(CO,COA,CMA,YA-6)、花王社製アミート(105,320);
等が挙げられるが、これらに限るものではない。
顔料を電着塗料の成分として用いる場合、一般に顔料を顔料分散樹脂と呼ばれる樹脂と共に予め高濃度で水性媒体に分散させてペースト状にする。顔料は粉体状であるため、電着塗料組成物で用いる低濃度均一状態に一工程で分散させるのは困難だからである。一般にこのようなペーストを顔料分散ペーストという。触媒を用いる場合、この顔料分散ペーストを作成する際に加えてもよいし、他の塗料製造工程で触媒を加えてもよい。
本発明のカチオン電着塗料組成物は、カチオン性樹脂およびブロックポリイソシアネート硬化剤を水性媒体中に分散させたもの(カチオン性メインエマルション)、カチオン性アクリル樹脂およびブロックポリイソシアネート硬化剤を水性媒体中に分散させたもの(サブエマルション)、顔料分散ペースト、脱イオン水を所定の割合で混合することによって調製される。
本発明の電着塗料組成物はアニオン電着塗料組成物であっても良い。以下、アニオン性の場合について、説明する。
アニオン電着塗料組成物では、カチオン性樹脂の代わりにアニオン性樹脂を用いる。本発明で用いるアニオン性樹脂として、電着塗料の分野では周知のカルボキシル基および場合によりさらに水酸基を有する樹脂を用いることができる。アニオン性樹脂として、例えば、カルボキシル基を有するアクリル樹脂またはカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂を用いるのが好ましく、カルボキシル基および水酸基を有するアクリル樹脂またはカルボキシル基および水酸基を有するポリウレタン樹脂を用いるのが特に好ましい。塗膜の耐候性、平滑性に優れるからである。
アニオン電着塗料組成物において、アニオン性樹脂に対する硬化剤として、例えばメラミン樹脂、ブロックポリイソシアネートなどが挙げられる。
アニオン電着塗料組成物において用いられる顔料沈降防止剤(a)はカチオン電着塗料組成物の場合と同じである。
電着塗料に顔料を含有させる場合、顔料の分散容易性の観点から、顔料を予め顔料分散ペーストの形態に調製するのが好ましい。アニオン性顔料分散ペーストは、顔料をアニオン性顔料分散樹脂に分散させて調製することができる。顔料として、前記のカチオン電着塗料組成物で例示した顔料を使用することができる。
本発明のアニオン電着塗料組成物は、上に述べたアニオン性樹脂、アニオン性顔料分散ペーストを水性媒体中に分散させることによって調製される。また、通常、水性媒体にはアニオン性樹脂を中和して分散性を向上させるために中和塩基(アミンまたはアルカリ化合物)を含有させる。この中和塩基として用いるアミンは具体的には炭素数が3以下の低い分子量のものであり、前述の顔料沈降防止剤とは異なるものである。このような炭素数であると、顔料との相互作用よりも樹脂との相互作用が大きくなるので、顔料の沈降防止剤としての効果は無くなる。中和塩基の例としては、アンモニア;ジエチルアミン、エチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、エチルアミノエチルアミン、ヒドロキシエチルアミン、ジエチレントリアミンなどの有機アミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物などの塩基性化合物である。水性媒体は水か、水と上記の有機溶剤との混合物である。水としてイオン交換水を用いるのが好ましい。
カチオン性樹脂の調製
撹拌装置、冷却管、窒素導入管および温度計を備え付けた反応容器に、エピコート1001(油化シェルエポキシ社製、エポキシ当量475のビスフェノールA型エポキシ樹脂)99.8部、エピコート1004(油化シェルエポキシ社製、エポキシ当量950のビスフェノールA型エポキシ樹脂)850.2部、ノニルフェノール55部、メチルイソブチルケトン(MIBK)193.3部およびベンジルジメチルアミン4.5gを加え、140℃で4時間反応し、エポキシ当量1175を有する樹脂を得た。ここにエチレングリコールn−ヘキシルエーテル69.1部、2−アミノエチルエタノールアミンのMIBKケチミン化物のMIBK溶液(固形分78重量%)35.4部、N−メチルエタノールアミン26.5部およびジエタノールアミン37.1部を加えた。これを120℃で2時間反応させ、目的とする樹脂を得た。このカチオン性樹脂のSPは11.4であった。
カチオン性アクリル樹脂の調製
撹拌装置、冷却管、窒素導入管および滴下ロートを備えたフラスコに、スチレン50.7部、メチルメタクリレート10.0部、n−ブチルアクリレート20.1部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10.2部、グリシジルメタクリレート9.2部、およびt−ブチルパーオクトエート4.0部の混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下した。滴下終了後115℃で約1時間保持し、t−ブチルパーオクトエート0.5部を滴下し、115℃で約30分間保持し、固形分65%の樹脂溶液を得た。数平均分子量(Mn)5000の樹脂溶液を得た。冷却後これへN−メチルエタノールアミン5.1部を加え、窒素雰囲気下120℃で2時間反応させ固形分約66%のカチオン性アクリル樹脂溶液を得た。このカチオン性アクリル樹脂のSPは9.7であった。
ブロックポリイソシアネート硬化剤の調製
還流冷却器、撹拌機、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた5つ口フラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体(コロネートEH)199.1部とメチルイソブチルケトン31.6部を仕込み、窒素雰囲気下40℃に加熱保持した。これへジブチル錫ジラウレート0.2部を加え、さらにメチルエチルケトオキシム87.0部を滴下ロートより2時間かけて滴下し、滴下終了後、IRスペクトルによりイソシアネート基のピークが消失するまで70℃で反応させた。反応終了後、メチルイソブチルケトン38.1部およびブタノール1.6部を加え冷却し、固形分80%のブロックポリイソシアネート架橋剤を得た。
エポキシ樹脂系顔料分散樹脂の調製
エピコート828 382部、ビスフェノールA118部を反応容器に入れ、窒素雰囲気下150〜160℃へ加熱した。反応混合物を150〜160℃でエポキシ当量が500に達するまで反応させた。次いで、反応混合物を140〜145℃に冷却後、2−エチルヘキサノールハーフブロック化トルエンジイソシアネート203部を加えた。反応混合物を140〜145℃に約1時間保ち、次いで、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル209部を加えた。次に、反応混合物を90℃以下に冷却し、1−(2−ヒドロキシエチルチオ)プロパン−2−オール272部、ジメチロールプロピオン酸134部、脱イオン水144部を加えた。この混合物を約8の酸価が得られるまで65〜75℃で反応させて顔料分散用樹脂を得た。これを冷却し、30%の固形分量になるまで脱イオン水で希釈し、顔料分散用ワニスを得た。
カチオン性メインエマルションの調製
製造例1のカチオン性樹脂と製造例3のポリイソシアネート架橋剤を固形分として70:30の割合で混合し、酢酸で中和率40%に中和し、脱イオン水を加え、ゆっくり希釈し、ついで不揮発分が37質量%になるようにメチルイソブチルケトン及び脱イオン水を除去し、カチオン性メインエマルションを得た。
カチオン性アクリル樹脂エマルションの調製
上記製造例5と同様に、製造例2のカチオン性アクリル樹脂と製造例3の架橋剤を固形分として70:30の割合で含む不揮発分33%のエマルションを作成した。
カチオン性顔料ペーストの調製
下記配合量のものを分散することによりカチオン性顔料ペーストを調製した。
製造例5のカチオン性メインエマルション35重量部、製造例6のカチオン性アクリル樹脂エマルション4重量部、製造例7のカチオン性顔料分散ペースト13.3重量部、および脱イオン水47.4重量部を混合して、カチオン電着塗料組成物を得た。
製造例7のカチオン性顔料分散ペーストの製造においてヘプタン酸1重量部の代わりにヘプタン酸5重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を用いて、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表2に示す。
製造例7のカチオン性顔料分散ペーストの製造においてヘプタン酸1重量部の代わりにカプリル酸2重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を用いて、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表2に示す。
製造例7のカチオン性顔料分散ペーストの製造においてヘプタン酸1重量部の代わりにカデナックスGS−90(ライオン社製、アルコールエステル系脂肪酸エステル)を2重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を用いて、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表2に示す。
製造例7のカチオン性顔料分散ペーストの製造においてヘプタン酸1重量部の代わりにカデナックスGS−90(ライオン社製、アルコールエステル系脂肪酸エステル)を5重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を用いて、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表2に示す。
製造例7のカチオン性顔料分散ペーストの製造においてヘプタン酸1重量部の代わりにカオーワックスEB−G(花王社製、不飽和脂肪酸モノアミド)を2重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を用いて、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表2に示す。
製造例7のカチオン性顔料分散ペーストの製造においてヘプタン酸1重量部の代わりにレオドールMS−50(花王社製、グリセリンエステル系脂肪酸エステル)を5重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を用いて、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表2に示す。
製造例7のカチオン性顔料分散ペーストの製造においてヘプタン酸1重量部の代わりにアーマイドO(ライオン社製、アルカノールアミド)を2重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を用いて、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表3に示す。
製造例7のカチオン性顔料分散ペーストの製造においてヘプタン酸1重量部の代わりにエソミンC/12(ライオン社製、アルキルアミンエチレンオキサイド付加アミン)を5重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を用いて、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表3に示す。
製造例7のカチオン性顔料分散ペーストの製造においてヘプタン酸1重量部を加えなかったこと以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を用いて、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表3に示す。
アニオン性顔料分散用樹脂の調製
攪拌装置、冷却管、窒素導入管、温度調整機に連結した温度計を整備した2Lの反応容器にイソプロピルアルコール700重量部を仕込み、窒素雰囲気下で80℃に加熱した。反応容器に、メタクリル酸メチル210重量部、アクリル酸ブチル196重量部、スチレン140重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル84重量部、アクリル酸70重量部、アゾビスジメチルバレロ二トリル7重量部の混合溶液を3時間かけて等速滴下し、その後、2時間80℃で保持することにより、固形分50%、酸価78mgKOH/g、水酸基価52mgKOH/g、重量平均分子量28000の顔料分散用アクリル共重合体樹脂(アニオン性顔料分散用樹脂)を得た。
アニオン性顔料分散ペーストの調製
製造例8のアニオン性顔料分散用樹脂(固形分50%、分子量28000、酸価78、水酸基価52)100部、酸化チタン(タイペークCR−95、石原産業(株)製)120部を加え、さらにトリエチルアミン5部、脱イオン水115部を加えて、固形分50%のアニオン性顔料分散ペーストを得た。
アクリル共重合体樹脂の調製
攪拌装置、冷却管、窒素導入管、温度調整機に連結した温度計を装備した2Lの反応容器にイソプロピルアルコール700部を仕込み、窒素雰囲気下で80℃に加熱し、メタクリル酸メチル(MMA)322部、アクリル酸ブチル(nBA)140部、スチレン(St)105部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(HEMA)84部、アクリル酸(AA)49部、アゾビスジメチルバレロニトリル7部の混合溶液を3時間で等速滴下し、その後、2時間80℃で保持することにより、酸価55mgKOH/g、水酸基価52mgKOH/g、重量平均分子量30000のアクリル共重合体樹脂を得た。
製造例10のアクリル共重合体樹脂313部、硬化剤としてメラミン樹脂であるサイメル285−100(サイテック社製)86部、トリエチルアミン11部を混合撹拌しながら、製造例9のアニオン性顔料分散ペーストに対して、含まれる顔料に対して2重量%となる量のヘプタン酸を加えたもの255部を加えて混合撹拌し、さらにイオン交換水3035部を加えて、アニオン性電着塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物について、沈降性試験を上記と同様に行い、7日間静置後の沈降量(mm)を測定した。得られた結果を表4に示す。
製造例9のアニオン性顔料分散ペーストに対して、含まれる顔料に対して2重量%となる量のカプリル酸を加えたこと以外は、実施例10と同様にしてアニオン電着塗料組成物を調製し、評価した。得られた結果を表4に示す。
製造例9のアニオン性顔料分散ペーストに対して、含まれる顔料に対して1.8重量%となる量のカデナックスGS−90(ライオン社製、アルコールエステル系脂肪酸エステル)を加えたこと以外は、実施例10と同様にしてアニオン電着塗料組成物を調製し、評価した。得られた結果を表4に示す。
製造例9のアニオン性顔料分散ペーストに対して、含まれる顔料に対して5重量%となる量のカデナックスGS−90(ライオン社製、アルコールエステル系脂肪酸エステル)を加えたこと以外は、実施例10と同様にしてアニオン電着塗料組成物を調製し、評価した。得られた結果を表4に示す。
製造例9のアニオン性顔料分散ペーストに対して、含まれる顔料に対して2重量%となる量のカオーワックスEB−G(花王社製、不飽和脂肪酸モノアミド)を加えたこと以外は、実施例10と同様にしてアニオン電着塗料組成物を調製し、評価した。得られた結果を表4に示す。
製造例9のアニオン性顔料分散ペーストに対して、含まれる顔料に対して5重量%となる量のレオドールMS−50(花王社製、グリセリンエステル系脂肪酸エステル)を加えたこと以外は、実施例10と同様にしてアニオン電着塗料組成物を調製し、評価した。得られた結果を表5に示す。
製造例9のアニオン性顔料分散ペーストに対して、含まれる顔料に対して2重量%となる量のアーマイドO(ライオン社製、アルカノールアミド)を加えたこと以外は、実施例10と同様にしてアニオン電着塗料組成物を調製し、評価した。得られた結果を表5に示す。
製造例9のアニオン性顔料分散ペーストに対して、含まれる顔料に対して2重量%となる量のエソミンC/12(ライオン社製、アルキルアミンエチレンオキサイド付加アミン)を加えたこと以外は、実施例10と同様にしてアニオン電着塗料組成物を調製し、評価した。得られた結果を表5に示す。
製造例9のアニオン性顔料分散ペーストに脂肪酸類などを加えなかったこと以外は、実施例10と同様にしてアニオン電着塗料組成物を調製し、評価した。得られた結果を表5に示す。
2・・・オーバーフロー槽
3・・・ポンプ
4・・・フィルター
5・・・ライザー
6・・・ノズル
11・・・攪拌羽
30・・・電着浴
31・・・第1水洗浴
32・・・第2水洗浴
33・・・限外濾過器(UF)
34および35・・・循環攪拌システム
36・・・攪拌羽。
Claims (14)
- (a)脂肪酸、脂肪酸の誘導体、アミン化合物およびそれらの1種または2種以上の混合物からなる群から選択される顔料沈降防止剤、および(b)顔料を含有する電着塗料組成物。
- (a)脂肪酸、脂肪酸の誘導体、アミン化合物およびそれらの1種または2種以上の混合物からなる群から選択される顔料沈降防止剤、および(b)顔料が顔料ペースト中に含まれる、請求項1記載の電着塗料組成物。
- 請求項1または2記載の電着塗料組成物がカチオン性であって、さらにカチオン性樹脂、ブロックポリイソシアネート硬化剤および硬化触媒を含有する電着塗料組成物。
- 請求項1または2記載の電着塗料組成物がアニオン性であって、さらにアニオン性樹脂、メラミン樹脂および/またはブロックポリイソシアネート硬化剤および硬化触媒を含有する電着塗料組成物。
- 脂肪酸の誘導体が、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド化合物、あるいは脂肪酸エステルまたは脂肪酸アミド化合物のエチレンオキサイド開環付加物である、請求項1〜4いずれかに記載の電着塗料組成物。
- 前記脂肪酸が炭素数4〜22である、請求項1〜5いずれかに記載の電着塗料組成物。
- 前記アミン化合物が窒素原子に炭素数4〜22のアルキル基が結合する、請求項1〜4いずれかに記載の電着塗料組成物。
- 顔料沈降防止剤(a)が、顔料100重量部に対して0.1〜20重量部の量で含まれる、請求項1〜7いずれかに記載の電着塗料組成物。
- (a)脂肪酸、脂肪酸の誘導体、アミン化合物およびそれらの1種または2種以上の混合物からなる群から選択される顔料沈降防止剤、および(b)顔料を含む顔料分散ペーストを調製する調製工程、および
カチオン性樹脂、ブロックポリイソシアネート硬化剤、および該顔料分散ペーストを、水性媒体に分散させる、分散工程、
を包含する、カチオン性の電着塗料組成物の製造方法。 - (a)脂肪酸、脂肪酸の誘導体、アミン化合物およびそれらの1種または2種以上の混合物からなる群から選択される顔料沈降防止剤、および(b)顔料を含む顔料分散ペーストを調製する調製工程、および
アニオン性樹脂、硬化剤、および該顔料分散ペーストを、水性媒体に分散させる、分散工程、
を包含する、アニオン性の電着塗料組成物の製造方法。 - 電着塗装時には、電着浴の一部を取りだしてポンプで電着浴中に戻すことにより電着浴を循環攪拌し、電着塗装を行っていないときは該循環用ポンプを停止する電着浴管理方法であって、電着浴中の電着塗料組成物が請求項1〜8いずれかに記載の電着塗料組成物である、電着浴の管理方法。
- 請求項1〜8いずれかに記載の電着塗料組成物を含む、被塗物を電着塗装する電着浴、電着塗装された被塗物を水洗する第一水洗浴、および該被塗物をさらに水洗する第二水洗浴、を有する電着塗装システムであって、該電着浴における電着浴の一部を取り出してポンプで元の浴中に戻す液体流による循環攪拌を、攪拌羽を用いる攪拌に切り替えることによりエネルギーが節約される、電着塗装システム。
- 請求項1〜8いずれかに記載の電着塗料組成物を含む、被塗物を電着塗装する電着浴、電着塗装された被塗物を水洗する第一水洗浴、および該被塗物をさらに水洗する第二水洗浴、を有する電着塗装システムであって、該第一水洗浴の液体の撹拌が攪拌羽によって行われる、電着塗装システム。
- 請求項1〜8いずれかに記載の電着塗料組成物を含む、被塗物を電着塗装する電着浴、電着塗装された被塗物を水洗する第一水洗浴、および該被塗物をさらに水洗する第二水洗浴、を有する電着塗装システムであって、該第二水洗浴の液体の撹拌が攪拌羽によって行われる、電着塗装システム。
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