JP2005246498A - 電子部品装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量可変構造体の容量に対して寄生容量が大きい場合でも、検出精度の劣化を抑えつつ、容量可変構造体の容量を高速に検出する。
【解決手段】制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体1と、形状可変構造体1の変位を表す容量を検出する構造変位検出ユニット2とを有し、形状可変構造体1は、その変位に応じて容量が変化する容量可変構造体10を備え、構造変位検出ユニット2は、容量可変構造体10に電界を発生させる電界発生部20と、電界発生の基となる誘導信号Sdを電界発生部20に出力する誘導信号生成部22と、容量可変構造体10の容量信号Scapから容量可変構造体10の容量を表す情報信号Siを抽出する容量情報抽出部23とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光スイッチや加速度センサに代表されるMEMS(マイクロメカニカルシステム)デバイスを備えた電子部品装置に係り、特にMEMS構造に発生する微小な容量を検出する技術に関するものである。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いたデバイスでは、MEMS構造に発生する容量を検出することで、目的の物理量を検出したり、検出した物理量を基に自己の制御を行ったりする技術が開発されてきた。例えば、加速度センサでは、MEMS技術で作製された1対の電極間に発生する容量を検出することで、加速度を検出することができる。加速度センサでは、容量を発生させる電極の設計の自由度が大きいため、検出する容量を大きくすることや電極に発生する寄生容量を小さくすることが比較的容易である。そのため、寄生容量に影響されることなく、目的の容量を検出することが可能である。
一方、発明者らは、光スイッチに関して、ミラー構造に発生する容量を検出してミラーの回転角度を検知し、ミラーをフィードバック制御することで、ミラーを高速に制御する技術を特願2002−272905号で提案した。本技術について、図13、図14を用いて説明する。図13は、光スイッチの構成例を示す断面図である。MEMSミラー100は、導電性材料からなるミラー基板101と、ミラー基板101の開口領域内に形成され、ミラー基板101に連結部を介して回動可能に連結されかつ電気的に接続された導電性材料からなるミラー102と、ミラー102が制御電極110及び検出電極111の上に離間して配置されるようにミラー基板101を支える支柱103とから構成される。ミラー102は、トーションバネのように作用する連結部によりミラー基板101に固定されている。そして、ミラー基板101は、下部の制御電極110や検出電極111等と離間するとともに所定の空隙を形成するように支柱103に接続固定されている。制御電極110は、ミラー102を駆動し、検出電極111は、ミラー102の角度により変化する容量Csを検出する。
図14は、ミラー基板101の平面図である。ミラー基板101の開口領域内に設けられたミラー102は、連結部によってミラー基板101と連結され、連結部によって回動可能に支持されている。連結部は、トーションバネ104,106と、ミラー枠体105とから構成される。トーションバネ104,106は、ミラー102の中心を挟んでその両側にそれぞれ1対設けられる。ミラー枠体105は、トーションバネ104によってミラー基板101と連結され、トーションバネ104によって回動可能に支持される。これにより、ミラー枠体105は、一対のトーションバネ104を通る、ミラー基板101と平行な軸(図14の上下方向)を回動軸として回動することが可能である。一方、ミラー102は、トーションバネ106によってミラー枠体105と連結され、トーションバネ106によって回動可能に支持される。これにより、ミラー102は、一対のトーションバネ106を通る、ミラー枠体105と平行な軸(図14の左右方向)を回動軸として回動することが可能である。結果として、ミラー102は、一対のトーションバネ104を通る軸と一対のトーションバネ106を通る軸の2軸を回動軸として回動することができる。
以上のような光スイッチにおいて、ミラー102は接地電位とされる。構造体制御装置112の駆動回路113により制御電極110に制御電圧が印加されると、ミラー102と制御電極110との間に静電力が発生し、この静電力に見合う角度だけミラー102が回動する。ミラー102が回動すると、ミラー102と検出電極111との間に形成される静電容量Csが変化する。構造体制御装置112の構造変位検出回路114は、容量Csを検出することにより、ミラー102と検出電極111との距離を検出し、検出した距離を駆動回路113にフィードバックする。駆動回路113は、構造変位検出回路114から受け取った距離のデータに基づいてミラー102の回転角度を計算し、計算した回転角度と予め設定された角度設定値とを比較して、角度設定値とミラー102の回転角度とが一致するように、制御電極110への印加電圧を制御する。
図13に示した光スイッチによれば、ミラー102の回転角度に基づいて、ミラー102を駆動する電圧を制御するため、ミラー102の共振を抑制することができ、高速にミラー102の回転角度を制御することができる。しかし、この光スイッチでは、検出電極111と接地電位との間に寄生容量Cpが発生するため、ミラー102と検出電極111との間に形成される容量Csの検出が難しいという問題があった。その理由は、構造変位検出回路114は容量Csと寄生容量Cpとが並列接続された容量を検出することになるが、容量Csが数10fF〜数100fFであるのに対して、寄生容量Cpが数pFとなるためである。
検出したい容量に対して大きな寄生容量が発生する場合でも、目的の容量を検出することを可能にする技術として、非特許文献1に開示された技術がある(以下、第1の従来例と呼ぶ)。本技術は容量型の指紋センサに関するものである。この第1の従来例を図15を用いて説明する。図15に示す容量型指紋センサは、検出電極201と人の指203との間に形成される容量Csを検出することで、指紋画像を取得する。この容量型指紋センサでは、検出電極201に対向して補償電極202が配置される。補償電極202は演算増幅器205のフィードバックにより検出電極201と同電位となるように制御されるため、検出電極201に発生する寄生容量が抑制される。
以下、図15に示したセンサの動作について説明する。まず、リセット状態では、第1の制御スイッチ204の一端の電位VrがV1に設定され、かつ第1の制御スイッチ204はオン状態とされる。一方、演算増幅器205の非反転入力端子と出力端子との間に設けられた第2の制御スイッチ206もオン状態とされ、演算増幅器205のフィードバックループは閉じられる。演算増幅器205の反転入力端子の電位がV1であることから、フィードバックループにより検出電極201の電位もV1となる。次に、第2の制御スイッチ206が開いたときの検出電極201の電位をV2とする。このとき、実効的な指の容量をCf、演算増幅器205の非反転入力端子と出力端子との間の容量をCspl、電位V1とV2との差をΔVrとすると、演算増幅器205の出力電圧Voutの振幅はΔV0=(1+Cf/Cspl)ΔVrとなり、指の容量Csに対応した信号出力を得ることができる。
検出したい容量に対して大きな寄生容量が発生する場合でも、目的の容量を検出することを可能にする他の技術として、特許文献1に開示された技術がある(以下、第2の従来例と呼ぶ)。本技術は、ダイアフラムを用いた圧力センサに関するものである。この第2の従来例を図16を用いて説明する。図16に示す圧力センサにおいて、演算増幅器302の非反転入力端子には、第1の制御スイッチ303を介して基準電圧Vhが供給される。演算増幅器302の反転入力端子と出力端子との間には第2の制御スイッチ304が接続され、センサの入力端子301と演算増幅器302の非反転入力端子との間には、静電容量Csを有するセンサSが接続される。寄生容量Cpは、センサSと演算増幅器302の非反転入力端子との接続部に形成される。基準電圧Vhは例えば接地電位である。センサSの一例として、マイクロマシンにより微小面積を有するように加工され、かつ対向するダイアフラムと電極との間に容量Csを形成するように構成されたものが挙げられる。センサSは、加えられた物理量の変化によって生起されるダイアフラムの変位に応じて、容量Csを変化させるものである。
以下、図16に示したセンサの動作について説明する。容量Csを検出するシーケンスは初期化サイクルと測定サイクルとからなっている。初期化サイクルの期間中では、第1の制御スイッチ303と第2の制御スイッチ304とがオン状態にされ、かつ入力電圧Vinが基準電圧Vhに設定される(Vin=Vh)。これにより、出力電圧Voutも基準電圧Vhと等しくなるように設定される。一方、測定サイクルの期間中、第1の制御スイッチ303と第2の制御スイッチ304とはオフ状態にされ、入力電圧VinはVh+△Vに設定される。容量Csを測定するために、第1の制御スイッチ303と第2の制御スイッチ304とがオフされると、演算増幅器302の出力電圧Voutは、以下の式を満足する。
Vout=−(Rf1/Ri1)(Vin−v+)+V+=−Vin+2v+
・・・(1)
式(1)において、v+ は演算増幅器302の非反転入力端子の電圧である。また、センサの入力端子301と演算増幅器302の反転入力端子との間に設けられた抵抗Ri1と、演算増幅器302の反転入力端子と出力端子との間に設けられた抵抗Rf1とが等しくなるように設定されている(Rf1=Ri1)。
入力電圧Vinを初期化サイクルで設定したVhからVh+△Vに変化させると、センサ容量Csに蓄積される電荷Q1と寄生容量Cpに蓄積される電荷Q2とは、以下の式によって表される。
Q1=(Vin−V+)Cs=(Vh+△V−v+)Cs ・・・(2)
Q2=v+Cp ・・・(3)
センサ容量Csと寄生容量Cpとは直列に接続されているので、CsとCpには同一の電荷量が蓄積され、よって、Q1=Q2である。したがって、次式が成立する。
+Cp=(Vh+△V−v+)Cs ・・・(4)
上記したように基準電圧Vhを接地電位(Vh=0)とすると、演算増幅器302の非反転入力端子の電圧v+ は、以下の式で表される。
+=ΔV・Cs/(Cs+Cp) ・・・(5)
式(5)を式(1)に代入すると、演算増幅器302の出力電圧Voutは以下のように書き直すことができる。
Vout=−Vin+2v+=−Vin+2・△V・Cs/(Cs+Cp) ・・(6)
センサSと図16の回路におけるセンサ以外の部分とがそれぞれ別々のチップ上に形成され、これらチップが電気的に接続されている場合、寄生容量Cpは、数pFから約15pF又はそれ以上の程度の範囲であり、センサSの容量Csは、通常、1fFから数100fF程度である。したがって、寄生容量CpはセンサSの容量Csに比べて大きいので、Cs/(Cs+Cp)をCs/Cpで近似できる。よって、演算増幅器302の出力電圧Voutは以下の式で表される。
Vout=−Vin+2・△V・Cs/Cp ・・・(7)
式(7)は演算増幅器302の出力電圧VoutがセンサSの容量Csに応じて線形に変化することを表している。
このように、演算増幅器302の非反転入力端子の近傍に寄生容量Cpが存在する場合でも、センサSの容量Csが寄生容量Cpに比べて極めて小さい限り、演算増幅器302は容量Csと線形関係にある電圧Voutを出力することができる。さらに、演算増幅器302の利得(Rf1/Ri1)及び入力電圧Vinの変化量ΔVを、容量Csに応じて調整することにより、十分に大きな出力電圧Voutを得ることができる。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特表2001−510580号公報 「500ディーピーアイキャパシティブタイプシーモスフィンガープリントセンサーウィズピクセルレベルアダプティブイメージエンハンスメントスキーム(A 500dpi Capacitive-Type CMOS Fingerprint Sensor with Pixel-Level Adaptive Image Enhancement Scheme )」,アイエスエスシーシー2002ペーパーズ(ISSCC2002 PAPERS),2003年2月,p.352−353
しかしながら、図15に示した第1の従来例では、第1の制御スイッチ204により検出電極201の電位をV1に設定するステップと、第2の制御スイッチ206を開くステップとが必要になるため、容量Csの検出に時間がかかるという問題点があった。したがって、この第1の従来例を、高速動作が必須となる光スイッチのフィードバック制御に適用することはできない。また、第1の従来例では、第2の制御スイッチ206の開閉に伴う雑音が容量検出の精度を劣化させるという問題点があった。
図16に示した第2の従来例においても、第1の従来例と同様に、第1の制御スイッチ303により入力電圧VinをVhに設定するステップと、第2の制御スイッチ304を開くステップとが必要になるため、容量Csの検出に時間がかかるという問題点があった。また、第2の制御スイッチ304の開閉に伴う雑音が容量検出の精度を劣化させるという問題点があった。さらに、第2の従来例の場合、センサSから入力端子301に接続される端子と演算増幅器302の非反転入力に接続される端子とを引き出す必要がある。しかし、図13に示した光スイッチの場合、ミラー102は通常、接地電位とされ、検出電極111からのみ端子が引き出されるようになっている。このため、第2の従来例の構造を光スイッチに適用しようとすると、新たに端子を取り出すためにプロセス工程が増加し、製造コストが増加するという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体と形状可変構造体の変位に応じて容量が変化する容量可変構造体を備える電子部品装置において、容量可変構造体の容量に対して寄生容量が大きい場合でも、検出精度の劣化を抑えつつ、容量可変構造体の容量を高速に検出することを目的とする。
本発明は、入力された制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体と、この形状可変構造体の変位を表す容量を検出する構造変位検出ユニットとを有する電子部品装置において、前記形状可変構造体は、その変位に応じて容量が変化する容量可変構造体を備え、前記構造変位検出ユニットは、前記容量可変構造体に電界を発生させる電界発生部と、前記電界発生の基となる誘導信号を前記電界発生部に出力する誘導信号生成部と、前記電界の発生によって前記容量可変構造体の出力端子から出力される容量信号から、前記容量可変構造体の容量を表す情報信号を抽出する容量情報抽出部とを備えるものである。本発明は、検出する容量に対して、寄生容量が極端に大きい場合でも、高速に目的の容量を検出して、形状可変構造体の変位を検出することを特徴としており、容量可変構造体から取り出す端子が1つで良い点と、少ない制御スイッチで容量検出を行うことができるために検出精度を劣化させることがない点と、演算増幅器のフィードバック制御を必要とせず、少ない制御ステップで容量を高速に検出できる点が従来と異なる。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記誘導信号生成部は、前記電界の発生開始を指示する誘導開始信号を出力する誘導開始信号発生部と、前記誘導開始信号に応じて前記誘導信号を出力する電界誘導部とから構成されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記電界誘導部は、所定の電圧を出力する誘導電圧発生回路と、制御端子が前記誘導開始信号発生部の出力端子に接続され、入力端子が前記誘導電圧発生回路の出力端子に接続され、出力端子が前記電界発生部の入力端子に接続され、前記誘導開始信号の出力に応じて閉状態となる制御スイッチとから構成されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記容量情報抽出部は、所定の基準電位を発生する基準電位発生部と、前記容量信号と前記基準電位との電位差を前記情報信号として抽出する電位比較部とから構成されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記容量情報抽出部は、所定の基準電位を発生する基準電位発生部と、前記容量信号と前記基準電位との電位差を増幅して検出信号として出力する電位比較部と、前記電界の発生開始タイミングと同期した基準信号を発生する基準信号発生部と、前記検出信号と前記基準信号との位相差を前記情報信号として抽出する位相比較部とから構成されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記容量可変構造体は、前記形状可変構造体の可動部材と、この可動部材と対向して設置された検出電極とから構成されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記電界発生部は、容量素子から構成されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記容量可変構造体は、前記形状可変構造体の可動部材と、この可動部材と対向して設置された第1の検出電極とから構成され、前記電界発生部は、前記第1の検出電極と対向して設置された第2の検出電極から構成されるものである。
また、本発明の電子部品装置の1構成例において、前記形状可変構造体は、光の経路を変更するマイクロミラーである。
本発明によれば、電界発生部を通して誘導信号を検出電極に印加するため、従来のセンサのような演算増幅器のフィードバック制御を必要とせず、誘導信号を印加するステップだけで容量可変構造体の容量を表す情報信号を高速に検出することができ、形状可変構造体の変位を高速に検出することができる。また、容量検出に必要な制御スイッチは電界発生部に誘導信号を印加するか否かを決めるスイッチの1つだけでよいので、検出精度の劣化を抑えることができる。また、電界発生部を通して誘導信号を検出電極に印加し、検出電極から容量信号を取り出すため、容量可変構造体の出力端子は1つでよい。その結果、本発明を光スイッチに適用する場合でも、新たに端子を取り出す必要がなく、プロセス工程が増加することがなくなる。
また、容量情報抽出部を、所定の基準電位を発生する基準電位発生部と、容量信号と基準電位との電位差を情報信号として抽出する電位比較部とから構成したことにより、基準電位を適切に設定すれば、容量信号から容量可変構造体の容量による変化分のみを増幅して抽出することができるので、容量可変構造体の容量が寄生容量に比べて小さい場合でも、容量可変構造体の容量を検出することができる。
また、容量情報抽出部を、所定の基準電位を発生する基準電位発生部と、容量信号と基準電位との電位差を増幅して検出信号として出力する電位比較部と、電界の発生開始タイミングと同期した基準信号を発生する基準信号発生部と、検出信号と基準信号との位相差を情報信号として抽出する位相比較部とから構成し、基準電位を適切に設定すれば、この基準電位を閾値として、容量可変構造体の容量による容量信号の変化を時間変化として検出することができるので、容量可変構造体の容量が寄生容量に比べて小さい場合でも、容量可変構造体の容量を検出することができる。
また、第1の検出電極に対向して第2の検出電極を配置することにより、第1の検出電極に寄生容量が発生しないようにすることができるので、容量可変構造体の容量の変化による容量信号の変化を大きくすることができ、容量検出の感度を大きくすることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態となる電子部品装置の構成を示すブロック図である。
電子部品装置は、入力された制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体1と、形状可変構造体1の変位を表す容量を検出する構造変位検出ユニット2とから構成される。電子部品装置の例としては、例えば光スイッチがある。
形状可変構造体1は、その変位に応じて容量が変化する容量可変構造体10を備える。構造変位検出ユニット2は、容量可変構造体10に電界を発生させる電界発生部20と、容量可変構造体10の容量を検出する構造変位検出回路21とを備える。構造変位検出回路21は、電界発生の基となる誘導信号Sdを電界発生部20に出力する誘導信号生成部22と、容量可変構造体10の出力端子と電界発生部20の出力端子との接続部で得られる容量信号Scapから容量可変構造体10の容量を表す情報信号Siを抽出する容量情報抽出部23と、情報信号Siを情報処理可能な形式の出力信号Soに変換する出力調整部24とを有する。
本実施の形態の形状可変構造体1の具体例を図2に示す。形状可変構造体1は、容量可変構造体10と、基板11と、導電性材料からなる可動部材12と、基板11上に形成された制御電極13と、可動部材12が制御電極13の上に離間して配置されるように可動部材12を支える支柱14とを有する。容量可変構造体10は、可動部材12と、基板11上に形成された検出電極15とから構成される。
電子部品装置が光スイッチの場合、可動部材12はミラーである。この可動部材12は、支柱14を介して所定の電位に設定される。図示しない駆動回路により制御電極13に制御電圧が印加されると、可動部材12と制御電極13との間に静電力が発生し、この静電力に見合う分だけ可動部材12が変位する。
容量可変構造体10と電界発生部20の具体例を図3に示す。前述のように、容量可変構造体10は、可動部材12と検出電極15とから構成され、電界発生部20は、容量素子Cstdから構成される。
形状可変構造体1の可動部材12が変位すると、可動部材12と検出電極15との間に形成される静電容量Csが変化する。構造変位検出回路21の誘導信号生成部22は、電界発生部20の容量素子Cstdの入力端子に誘導信号Sdを入力する。誘導信号Sdの入力により、容量素子Cstdは、容量可変構造体10に電界を発生させる。この電界の発生により、容量可変構造体10の出力端子(検出電極15)と容量素子Cstdの出力端子との接続部から、容量可変構造体10の容量Csの情報を含む容量信号Scapが出力される。
容量情報抽出部23は、容量信号Scapから容量可変構造体10の容量Csを表す情報信号Siを抽出する。出力調整部24は、情報信号Siを情報処理可能な形式の出力信号Soに変換して出力する。
図4は構造変位検出回路21の誘導信号生成部22の構成を示すブロック図である。誘導信号生成部22は、電界の発生開始を指示する誘導開始信号Ssを出力する誘導開始信号発生部220と、誘導開始信号Ssに応じて誘導信号Sdを出力する電界誘導部221とから構成されている。
本実施の形態の電子部品装置の構造変位検出ユニット2の構造変位検出回路21の具体例を図5に示す。電界誘導部221は、所定の電圧を出力する誘導電圧発生回路222と、誘導開始信号発生部220からの誘導開始信号Ssの出力に応じて閉状態となる制御スイッチ223とから構成される。制御スイッチ22の制御端子は誘導開始信号発生部220の出力端子に接続され、入力端子は誘導電圧発生回路222の出力端子に接続され、出力端子は電界発生部20の入力端子に接続されている。
図6は、本実施の形態の構造変位検出ユニット2における各部の信号波形を示す図である。図6(a)に示すように誘導開始信号Ssがロウレベルからハイレベルに遷移すると、電界誘導部221の制御スイッチ223がオン状態となり、誘導電圧発生回路222から出力される電圧が誘導信号Sdとして電界発生部20に印加され、容量検出が開始される。このとき、誘導信号Sdは、図6(b)に示すように次第に上昇して、一定の誘導電位(誘導電圧発生回路222の出力電位)に落ち着く。この誘導電位は、第1の共通電位(例えば接地電位)と第2の共通電位(例えば電源電位)との中間の電位に設定される。
電界発生部20が備える容量素子Cstdは、検出電極15に発生する寄生容量Cpと同程度の大きさに設定される。誘導信号Sdの印加で発生した電界により、容量可変構造体10の検出電極15に、形状可変構造体1の可動部材12の変位に対応した電荷が誘起される。このとき、検出電極15に発生する容量信号Scapは、容量可変構造体10の容量Csと寄生容量Cpとが足し合わされた容量(Cs+Cp)と、電界発生部20の容量Cstdとで誘導信号Sdを分圧した電位となる。したがって、容量信号Scapは、容量可変構造体10の容量Csが大きいほど、第1の共通電位側に降下することになる。
図7は構造変位検出回路21の容量情報抽出部23の構成を示すブロック図である。容量情報抽出部23は、所定の基準電位Srefを発生する基準電位発生部230と、容量信号Scapと基準電位Srefとを比較して、容量信号Scapと基準電位Srefとの電位差を情報信号Siとして抽出する電位比較部231とから構成されている。基準電位発生部230としては、一般的な参照電圧発生回路を用いればよく、電位比較部231としては、一般的な差動増幅回路を用いればよい。
図8は、容量情報抽出部23における各部の信号波形を示す図である。図8(a)に示すように、容量信号Scapについては、容量Csが最小値をとる場合と最大値をとる場合の両方を示した。基準電位Srefは、容量Csが最小値をとる場合の容量信号Scapの飽和電位(以下、第1の飽和電位と呼ぶ)と容量Csが最大値をとる場合の容量信号Scapの飽和電位(以下、第2の飽和電位と呼ぶ)との中間付近の電位に設定される。
電位比較部231は、容量信号Scapと基準電位Srefとの電位差を増幅するため、図8(b)に示すように、容量可変構造体10の容量Csの変化が増幅された情報信号Siが出力される。
容量情報抽出部23から容量Csの大きさに比例した情報信号Siが出力されるため、本実施の形態の出力調整部24の具体例としては一般的なA/D変換回路を用い、出力調整部24により情報信号Siをディジタル信号に変換すればよい。
以上のように、本実施の形態の電子部品装置は、電界発生部20を通して誘導信号を検出電極15に印加するため、図15、図16に示したセンサのような演算増幅器のフィードバック制御を必要とせず、誘導信号を印加するステップだけで容量可変構造体10の容量Csを表す情報信号Siを高速に検出することができ、形状可変構造体1の変位を高速に検出することができる。また、本実施の形態では、基準電位Srefを第1の飽和電位と第2の飽和電位の中間付近の電位に設定して、容量信号Scapと基準電位Srefとの電位差を情報信号Siとして抽出するようにしたことにより、容量信号Scapから容量可変構造体10の容量Csによる変化分のみを増幅して抽出することができるので、容量可変構造体10の容量Csが寄生容量Cpに比べて小さい場合でも、容量Csを検出することができる。
また、本実施の形態では、容量検出に必要な制御スイッチは電界発生部20に誘導信号Sdを印加するか否かを決める制御スイッチ223の1つだけでよいので、検出精度の劣化を抑えることができる。また、本実施の形態では、電界発生部20を通して誘導信号を検出電極15に印加し、検出電極15から容量信号を取り出すため、容量可変構造体10の出力端子は1つでよい。その結果、本実施の形態を光スイッチに適用する場合でも、新たに端子を取り出す必要がなく、プロセス工程が増加することがなくなる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の電子部品装置は、構造変位検出ユニット2の構造変位検出回路21が備える容量情報抽出部の構成が第1の実施の形態と異なる。
本実施の形態の容量情報抽出部23aの構成を図9に示す。容量情報抽出部23aは、基準電位発生部232と、電位比較部233と、基準信号発生部234と、位相比較部235とから構成されている。
電位比較部233は、容量信号Scapと基準信号発生部232から出力された基準電位Srefとを比較して、容量信号Scapと基準電位Srefとの電位差を増幅した検出信号Seを出力する。第1の実施の形態と同様に、基準電位発生部232としては、一般的な参照電圧発生回路を用いればよく、電位比較部233としては、一般的な差動増幅回路を用いればよいが、このときの差動増幅回路の利得は第1の実施の形態よりも大きく設定されている。したがって、電位比較部233から出力される検出信号Seは矩形波状のパルス信号となる。
基準信号発生部234は、電界の発生開始タイミング(第1の実施の形態の誘導開始信号Ssが出力されるタイミング)と同期した基準信号Sphaを発生する。
位相比較部235は、検出信号Seと基準信号Sphaの位相を比較して、検出信号Seと基準信号Sphaとの位相差を情報信号Siとして抽出する。基準信号発生部234の具体例としては、一般的なパルス発生回路を用いればよく、位相比較部235の具体例としては、一般的な排他的論理和回路等を用いればよい。
図10は、容量情報抽出部23aにおける各部の信号波形を示す図である。図10(a)に示すように、容量信号Scapについては、容量Csが最小値をとる場合と最大値をとる場合の両方を示した。本実施の形態の基準電位Srefは、容量信号Scapの傾きが小さくなる電位に設定される。より具体的には、前述の第2の飽和電位よりも若干低い電位が好ましい。その理由は、基準電位Srefが第2の飽和電位に近い方が、容量Csの検出感度を大きくできるからである。
電位比較部233は、容量信号Scapと基準電位Srefとの電位差を増幅した矩形波状の検出信号Seを出力する(図10(b))。したがって、容量Csによる容量信号Scapの変化は、検出信号Seが遷移する時刻(図10(b)の例では検出信号Seがハイレベルからローレベルに立ち下がる時刻)の変化に変換され、容量Csが大きいほど検出信号Seが遷移するまでの時間が長くなる。
一方、基準信号Sphaは、電界発生部20による電界の発生開始タイミングと同期しているので、容量信号Scapの傾きが小さくなる前に基準信号発生部234から出力される(図10(c)の例では、ローレベルに遷移する)。
そして、検出信号Seと基準信号Sphaとの排他的論理和処理を位相比較部235で行うことにより、検出信号Seと基準信号Sphaとの位相差を情報信号Siとして抽出することができる。
こうして、容量Csによる容量信号Scapの変化は、情報信号Siのパルス幅twidthの変化に変換され、容量Csが大きいほどパルス幅twidthが大きくなる。
本実施の形態の出力調整部24は、情報信号Siのパルス幅をディジタル信号に変換する。出力調整部24の具体例としては、一般的なパルス幅復調回路を用いればよい。
以上のように、本実施の形態の電子部品装置は、第1の実施の形態と同様に、電界発生部20を通して誘導信号を検出電極15に印加するため、図15、図16に示したセンサのような演算増幅器のフィードバック制御を必要とせず、誘導信号を印加するステップだけで容量可変構造体10の容量Csを表す情報信号Siを高速に検出することができ、形状可変構造体1の変位を高速に検出することができる。また、本実施の形態では、基準電位Srefを容量信号Scapの傾きが小さくなる電位に設定して、この基準電位Srefを閾値として、容量Csによる容量信号Scapの変化を時間変化として検出するため、容量可変構造体10の容量Csが寄生容量Cpに比べて小さい場合でも、容量Csを検出することができる。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、容量検出に必要な制御スイッチは電界発生部20に誘導信号Sdを印加するか否かを決める制御スイッチの1つだけでよいので、検出精度の劣化を抑えることができる。また、本実施の形態では、容量可変構造体10の出力端子は1つでよい。その結果、本実施の形態を光スイッチに適用する場合でも、新たに端子を取り出す必要がなく、プロセス工程が増加することがなくなる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の電子部品装置は、電界発生部の構成が第1、第2の実施の形態と異なる。本実施の形態の容量可変構造体10と電界発生部20aの具体例を図11に示す。第1、第2の実施の形態と同様に、容量可変構造体10は、可動部材12と検出電極(以下、第1の検出電極と呼ぶ)15とから構成される。電界発生部20aは、第1の検出電極15と対向するように基板11中に配置された第2の検出電極25から構成される。
図12は、容量可変構造体10と電界発生部20aとの接続関係及びこれらに生じる容量を示す図である。第1、第2の実施の形態では、容量可変構造体10の出力端子(第1の検出電極15)と電界発生部20の出力端子とを接続していたが、本実施の形態では、これらを接続することなく、電界発生部20aの第2の検出電極25を第1の検出電極15と対向させて配置する。
第1、第2の実施の形態と同様に、容量可変構造体10には形状可変構造体1の可動部材12の変位により変化する容量Csが可動部材12と第1の検出電極15との間に形成される。一方、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間には容量Cstdが発生し、第2の検出電極25と第1の共通電位(接地電位)との間には寄生容量Cpが発生する。本実施の形態では、第1の検出電極15と第2の検出電極25との間に容量Cstdを発生させることにより、第1の検出電極15と第1の共通電位との間には寄生容量は発生しない。この寄生容量が発生しないという効果をより確実にするため、第2の検出電極25の面積を第1の検出電極15と同じにするか、若しくは第1の検出電極15よりも大きくすることが好ましい。
電界発生部20aの第2の検出電極25には構造変位検出回路21から誘導信号Sdが入力され、第1の検出電極15から出力された容量信号Scapが構造変位検出回路21に入力される。構造変位検出回路21の構成としては第1の実施の形態で説明した構成を用いてもよいし、第2の実施の形態で説明した構成を用いてもよい。
以上のように、本実施の形態の電子部品装置は、第1の実施の形態と同様に、電界発生部20を通して誘導信号を検出電極15に印加するため、図15、図16に示したセンサのような演算増幅器のフィードバック制御を必要とせず、誘導信号を印加するステップだけで容量可変構造体10の容量Csを表す情報信号Siを高速に検出することができ、形状可変構造体1の変位を高速に検出することができる。また、本実施の形態では、第1の検出電極15に対向して第2の検出電極25を配置することにより、第1の検出電極15に寄生容量が発生しないようにすることができるので、容量Csの変化による容量信号Scapの変化を大きくすることができ、容量検出の感度を大きくすることができる。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、容量検出に必要な制御スイッチは電界発生部20aに誘導信号Sdを印加するか否かを決める制御スイッチの1つだけでよいので、検出精度の劣化を抑えることができる。また、本実施の形態では、容量可変構造体10の出力端子は1つでよい。その結果、本実施の形態を光スイッチに適用する場合でも、新たに端子を取り出す必要がなく、プロセス工程が増加することがなくなる。
本発明は、光スイッチや加速度センサに代表されるMEMSデバイスに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態となる電子部品装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における形状可変構造体の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における容量可変構造体と電界発生部の具体例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における構造変位検出回路の誘導信号生成部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における構造変位検出回路の具体例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の構造変位検出ユニットにおける各部の信号波形を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における構造変位検出回路の容量情報抽出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の容量情報抽出部における各部の信号波形を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における構造変位検出回路の容量情報抽出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の容量情報抽出部における各部の信号波形を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における容量可変構造体と電界発生部の具体例を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態における容量可変構造体と電界発生部との接続関係及びこれらに生じる容量を示す図である。 光スイッチの構成例を示す断面図である。 図13の光スイッチのミラー基板の平面図である。 第1の従来例の容量型指紋センサの構成を示すブロック図である。 第2の従来例の圧力センサの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…形状可変構造体、2…構造変位検出ユニット、10…容量可変構造体、11…基板、12…可動部材、13…制御電極、14…支柱、15…検出電極、20、20a…電界発生部、21…構造変位検出回路、22…誘導信号生成部、23、23a…容量情報抽出部、24…出力調整部、25…第2の検出電極、220…誘導開始信号発生部、221…電界誘導部、222…誘導電圧発生回路、223…制御スイッチ、230…基準電位発生部、231…電位比較部、232…基準電位発生部、233…電位比較部、234…基準信号発生部、235…位相比較部。

Claims (9)

  1. 入力された制御信号または検出すべき物理量に応じて変位する形状可変構造体と、この形状可変構造体の変位を表す容量を検出する構造変位検出ユニットとを有する電子部品装置において、
    前記形状可変構造体は、その変位に応じて容量が変化する容量可変構造体を備え、
    前記構造変位検出ユニットは、前記容量可変構造体に電界を発生させる電界発生部と、前記電界発生の基となる誘導信号を前記電界発生部に出力する誘導信号生成部と、前記電界の発生によって前記容量可変構造体の出力端子から出力される容量信号から、前記容量可変構造体の容量を表す情報信号を抽出する容量情報抽出部とを備えることを特徴とする電子部品装置。
  2. 請求項1に記載の電子部品装置において、
    前記誘導信号生成部は、前記電界の発生開始を指示する誘導開始信号を出力する誘導開始信号発生部と、前記誘導開始信号に応じて前記誘導信号を出力する電界誘導部とから構成されることを特徴とする電子部品装置。
  3. 請求項2に記載の電子部品装置において、
    前記電界誘導部は、所定の電圧を出力する誘導電圧発生回路と、制御端子が前記誘導開始信号発生部の出力端子に接続され、入力端子が前記誘導電圧発生回路の出力端子に接続され、出力端子が前記電界発生部の入力端子に接続され、前記誘導開始信号の出力に応じて閉状態となる制御スイッチとから構成されることを特徴とする電子部品装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子部品装置において、
    前記容量情報抽出部は、所定の基準電位を発生する基準電位発生部と、前記容量信号と前記基準電位との電位差を前記情報信号として抽出する電位比較部とから構成されることを特徴とする電子部品装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子部品装置において、
    前記容量情報抽出部は、所定の基準電位を発生する基準電位発生部と、前記容量信号と前記基準電位との電位差を増幅して検出信号として出力する電位比較部と、前記電界の発生開始タイミングと同期した基準信号を発生する基準信号発生部と、前記検出信号と前記基準信号との位相差を前記情報信号として抽出する位相比較部とから構成されることを特徴とする電子部品装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子部品装置において、
    前記容量可変構造体は、前記形状可変構造体の可動部材と、この可動部材と対向して設置された検出電極とから構成されることを特徴とする電子部品装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子部品装置において、
    前記電界発生部は、容量素子から構成されることを特徴とする電子部品装置。
  8. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子部品装置において、
    前記容量可変構造体は、前記形状可変構造体の可動部材と、この可動部材と対向して設置された第1の検出電極とから構成され、
    前記電界発生部は、前記第1の検出電極と対向して設置された第2の検出電極から構成されることを特徴とする電子部品装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子部品装置において、
    前記形状可変構造体は、光の経路を変更するマイクロミラーであることを特徴とする電子部品装置。
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