JP2005245642A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】扉体の開け閉めが軽く円滑に行なわれ、シールパッキングの傷みが生じ難く、しかも構成が簡単な食器洗浄機を提供すること。
【解決手段】上側扉体および下側扉体の開閉作動のともなって回動連結支点が辿る軌跡に沿ったリンク案内溝を洗浄槽に設け、回動連結支点に設けたローラを含む移動部材をリンク案内溝に移動自在に嵌合し、上側扉体および下側扉体が開放作動する始期には、上側扉体が静止した状態のもとで下側扉体がある程度開かれるまで(所定のところまで開かれるまで)移動部材の移動を導く始期移動案内溝部をリンク案内溝に設けたことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】上側扉体および下側扉体の開閉作動のともなって回動連結支点が辿る軌跡に沿ったリンク案内溝を洗浄槽に設け、回動連結支点に設けたローラを含む移動部材をリンク案内溝に移動自在に嵌合し、上側扉体および下側扉体が開放作動する始期には、上側扉体が静止した状態のもとで下側扉体がある程度開かれるまで(所定のところまで開かれるまで)移動部材の移動を導く始期移動案内溝部をリンク案内溝に設けたことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、家庭で使用する食器洗浄機に関するものである。
特開2003−70712号公報(特許文献1)に記載されている従来の食器洗浄機は、扉体を斜めに離間させてから上方に回動するように開放させる構成を有する。
また特開2002−219083号公報(特許文献2)に記載されている従来の食器洗浄機は、下扉体を少し開いてから上扉体をも一緒に開放させる構成を有する。
上記特許文献1に示す従来のものは、並んだ二つのガイド溝に支持アームを摺動自在に支持する構成である。この二つのガイド溝で扉体の荷重を受けるので、支持アームの摺動動作が円滑に行なわれず、扉体の開け閉めが軽く円滑に行なわれない。
特許文献2に示す従来のものは、上側扉体が開閉する際に本体側と摺るような動きになるので、上側扉体の開け閉めが重くなるとともにシールパッキングが傷む。
本発明は、上記の問題に対処し、扉体の開け閉めが軽く円滑に行なわれ、シールパッキングの傷みが生じ難く、しかも構成が簡単な食器洗浄機を提供することを目的とする。
本発明は、洗浄槽に設けた開口部を開閉する上側扉体および下側扉体と、上側扉体を支持する上側支持腕部材と、下側扉体を支持し、かつ洗浄槽側に直接または介在部材を介して間接的に回動自在に支持されている下側支持腕部材と、この下側支持腕部材と上側支持腕部材とを連結するリンク機構の連結手段とを有し、連結手段は、回動連結支点を介して回動自在に連結される二つの連結ロッドを有し、一方の連結ロッドの端部は上側支持腕部材に回動自在に連結され、他方の連結ロッドの端部は下側支持腕部材に回動自在に連結され、上側扉体および下側扉体の開閉作動のともなって回動連結支点が辿る軌跡に沿ったリンク案内溝を洗浄槽に設け、回動連結支点に設けたローラを含む移動部材をリンク案内溝に移動自在に嵌合し、上側扉体および下側扉体が開放作動する始期には、上側扉体が静止した状態のもとで下側扉体がある程度開かれるまで(所定のところまで開かれるまで)移動部材の移動を導く始期移動案内溝部をリンク案内溝に設けたことを特徴とする。
以上述べたように、本発明によれば、扉体の開け閉めが軽く円滑に行なわれ、シールパッキングの傷みが生じ難く、しかも構成が簡単な食器洗浄機を提供することができる。
本発明の実施形態に関し、実施形態を示す図1〜図11に沿って構成の面から説明する。
まず、図1に示すように食器洗浄機の本体外枠10には、内部に洗浄槽11が備わる。本体外枠10は、ステンレス等の鋼板で、洗浄槽11は耐熱性の合成樹脂で形成されている。本体外枠10の前面側には、洗浄槽11の前側に設けた開口部を開け閉めする上側扉体12および下側扉体13が備わる。
洗浄槽11の下部には、洗浄水を噴射する回転噴射体14が備わる。回転噴射体14は噴射孔15を有し、この噴射孔15より洗浄水や濯ぎ水が噴射される。回転噴射体14よりも下方になる洗浄槽11の底部には水溜部が設けられ、ここの洗浄水をポンプで吸水/加圧して回転噴射体14で洗浄槽11内に噴射し、食器の洗浄を行う。
本体外枠10の前側下部には、フロントパネル16が設けられている。このフロントパネル16には、食器洗浄機の運転を操作したり、制御したりする各種の制御装置が備わる。洗浄槽11の開口部は、フロントパネル16の上部から洗浄槽11の天井にかけて形成された大きな開口になっている。
図2に示すように、下側扉体13は、上下方向に回動するように洗浄槽11側に支持されている。下側扉体13は、間口巾に比べ、丈が短めになっているので、手前側に倒すように開いたときに下側扉体13の突き出る長さが少なく、狭いところにも使える使い勝手の良いものである。また開放された下側扉体13は、図5に示すようにほぼ水平状態に置かれるので、洗浄槽から引き出す食器かごに置かれる食器から滴下する滴受けにもなる。
下側扉体13は、これを支持する下側支持腕部材17および支持基板18(介在部材)をもって洗浄槽11側に回動自在に支持される。支持基板18(介在部材)は、図8、図9に示すように、本体外枠10と洗浄槽11との狭い隙間の間に置かれ、かつ洗浄槽11に取り付け固定される。下側支持腕部材17を洗浄槽11に直に取り付ける構成をとるときには支持基板18(介在部材)を省略できる。
下側支持腕部材17は、中間部が支持基板18(介在部材)に回動自在に支持され、一端側が下側扉体13にねじ等で取り付けられ、他端側が下側の連結ロッド19に回転自在に連結される。
上側扉体12は、下側扉体13と同様、間口巾に比べ、丈が短めになっている。しかも、ほぼ中間から上側にかけて、本体外枠10および洗浄槽11の形状に倣って円弧形状を有する。本体外枠10および洗浄槽11は、前面上側コーナ部が凸形の円弧形状を有するので、それに倣った形状になっている。
上側扉体12は、上側支持腕部材20および支持腕部材用支持片30を介して洗浄槽11側に回動自在に支持される。上側支持腕部材20は、一端が上側扉体12にねじ等で取り付け固定され、他端が支持腕部材用支持片30の一端に回動連結支点を介して回動自在に連結される。支持腕部材用支持片30の他端は、洗浄槽11に回動自在に支持される。この支持腕部材用支持片30および上側支持腕部材20は、下側支持腕部材17と同様、本体外枠10と洗浄槽11との狭い隙間の間に置かれる。
支持腕部材用支持片30の他端は、洗浄槽11に設けた突起台31に回動自在に支持されるので、支持腕部材用支持片30の回動は円滑に行われる。
上側支持腕部材20は、連結手段32(リンク機構の連結手段)を介して下側支持腕部材17に連結される。すなわち、連結手段32は、二つの連結ロッド(下側の連結ロッド19および上側の連結ロッド33)を有する。二つの連結ロッドは、回動連結支点を介して回動自在に連結され、上側の連結ロッド33の上端側が上側支持腕部材20の中間部に回動連結支点を介して回動自在に連結され、さらに下側の連結ロッド19の下端側が下側支持腕部材17に回動連結支点を介して回動自在に連結されるのである。
支持腕部材用支持片30の回動する角度を規制する回転角度規制ストッパー34は、上側の角度規制ストッパー片34A(開放側部位)、下側の角度規制ストッパー片34B(閉成側部位)を有する。回転角度は上側の角度規制ストッパー片34A(開放側部位)と下側の角度規制ストッパー片34B(閉成側部位)との範囲に規制される。上側の角度規制ストッパー片34A、下側の角度規制ストッパー片34Bは、合成樹脂により洗浄槽11と一体的に形成される。この回転角度規制ストッパー34で支持腕部材用支持片30の回動する角度は、20度程度に規制される。
支持片用加勢ばね35は、支持腕部材用支持片30を上側の角度規制ストッパー片34A側に向けて引くように備える。支持片用加勢ばね35は、一端が洗浄槽11の係合突起36に、他端が支持腕部材用支持片30の回動連結支点の近傍に係止される。
引きばね37は、連結手段32(下側の連結ロッド19および上側の連結ロッド33)の回動連結支点の近傍と上側支持腕部材20の回動連結支点の近傍とを引き寄せるように備える。すなわち、引きばね37は、一端を連結ロッド33の回動連結支点の近傍に、他端を上側支持腕部材20の回動連結支点の近傍に係止するように設けられる。
リンク案内溝38は、連結手段32(下側の連結ロッド19および上側の連結ロッド33)の回動連結支点に設けたローラ/ボール(移動部材)を移動自在に案内する。このリンク案内溝38は、合成樹脂により洗浄槽11と一体的に形成される。ローラ等の移動部材はリンク案内溝38に嵌合した状態で移動する。
洗浄槽11の外側面に沿って円弧を描くリンク案内溝38は、上に昇りながら洗浄槽11の手前側に向う軌跡を辿る。この軌跡は、上側扉体12および下側扉体13の開閉作動にともなってローラ等の移動部材が辿る軌跡と一致するように形成されている。
リンク案内溝38の下部には、始期移動案内38Aが連通するように設けられる。始期移動案内38Aは、上側扉体12および下側扉体13が閉成状態にあるもとで、下側扉体13だけが少し開き始める始期開放に際し、ローラの移動部材が辿る軌跡に沿って形成されている。
上側扉体12および下側扉体13の開閉にともなって嵌ったままリンク案内溝38内を移動するローラの移動部材は、上側扉体12および下側扉体13の閉成状態にあっては始期移動案内38Aの端側に位置し、上側扉体12および下側扉体13の開放状態にあってはリンク案内溝38の上端側に位置する。このリンク案内溝38の上端側(一端)で、ローラの移動部材は、それよりも上側に移動できないように阻止される。このため、リンク案内溝38の上端側(一端)は、移動部材の移動を阻止する阻止部38Bになるもので、この阻止部38Bで上側扉体12および下側扉体13の最大開放状態が規制される。
ローラの移動部材が摺動自在に支持されるリンク案内溝38は、一つであるので構成が簡単である。
下側扉体13には、表側にハンドル39、ロックボタン40を、内側にドアラッチ50を備える。上側扉体12および下側扉体13の開け閉めは、ハンドル39をもって行う。上側扉体12および下側扉体13は、ロックボタン40を押してドアラッチ50の係合を解除してからでないと開けることが出来ないように扉施錠が備わっている。
洗浄槽11の外側面には、格子状のリブ51が合成樹脂により洗浄槽11と一体的に形成されている。このリブ51を設けることで、合成樹脂で形成されている肉厚の薄い洗浄槽11の剛性を上げることができる。またリブ51は、下側の連結ロッド19、上側の連結ロッド33、上側支持腕部材20、下側支持腕部材17、支持腕部材用支持片30等の作動する際に大きく振れ動くのを阻止する振れ抑えリブの機能をも有する。下側の連結ロッド19や上側の連結ロッド33等がリブ51に当接して摺動自在に案内されるので、上側扉体12および下側扉体13の開け閉め時の横振れが緩和される。
次に本発明の実施形態を動作の面から述べる。
図2は、上側扉体12および下側扉体13が閉鎖されている状態を示す。この状態で洗浄運転が行われる。ドアラッチ50の係合で施錠されているので、洗浄運転中に上側扉体12および下側扉体13が開かれることは生じない。またロックボタン40の操作で施錠解除をしないかぎり、ハンドル39を引いても上側扉体12および下側扉体13は開かれないので、安全である。
さて、ロックボタン40を押してドアラッチ50の施錠を解除し、ハンドル39を少し引くことで、図3に示すように下側扉体13が開かれる。この段階では下側扉体13だけが開かれ、上側扉体12は閉じた状態のままである。
すなわち、下側扉体13を開き始める始期開放の段階では、連結手段32であるリンク機構のローラが始期移動案内38A内をリンク案内溝38側に向って移動する。そのローラの移動は、上側支持腕部材20の中間部の回動連結支点を中心とした上側の連結ロッド33の円運動軌跡を辿るので、上側支持腕部材20が動かされる操作力は生じず、下側扉体13だけが開かれることになる。この下側扉体13の開放が少し行われてから、図4に示すような上側扉体12の開放も加わり、図5に示すように上側扉体12および下側扉体13が全面的に開かれる開放に至るのである。
上述した下側扉体13の始期開放後に上側扉体12が開放が行なわれるようにすることは、移動部材(ローラ)ガイドであるリンク案内溝38に始期移動案内38Aを追加延長するだけで達成できるので、極めて簡単な構成で実現できるものである。
上側扉体12および下側扉体13が閉じられる動作は、上述した開放に際する動作の逆を辿って、最後に下側扉体13だけの閉鎖動作によって図2の示すような上側扉体12および下側扉体13の閉成状態に戻る。
このように上側扉体12/下側扉体13の開放始期や閉成終了間際に下側扉体13だけが作動するようにしたのは、上側扉体12と下側扉体13の間に設けるシールパッキングのシールが良く行われるようにしたものである。上側扉体12が閉じられた後から下側扉体13が閉じられることで、そのシールパッキングが上側扉体12と下側扉体13の間に挟持され、シールが良く行われる。開放始期には下側扉体13が先行して開かれ、その後に上側扉体12が開かれるので、シールパッキングに無理な力がかかることなく、上側扉体12/下側扉体13の開放作動が軽く円滑に行なわれるのである。
上述したように下側扉体13の始期開放後に上側扉体12の開放動作が下側扉体13の開放動作とともに行われる。この上側扉体12の開放動作に際し、連結手段32であるリンク機構のローラがリンク案内溝38を上に向って移動するので、下側の連結ロッド19も上側の連結ロッド33も上に移動する。上側の連結ロッド33の上移動で上側支持腕部材20が持ち上げられるので、上側扉体12は開放動作する。下側の連結ロッド19の上移動で、下側支持腕部材17を介して下側扉体13の開放動作が行われる。
上側扉体12の開放始期動作について、図3および図4に沿って述べる。
下側扉体13の始期開放が完了した図3に示す状態では、支持腕部材用支持片30は回転角度規制ストッパー34の下側の角度規制ストッパー片34B側に位置する。上側の連結ロッド33の上移動で上側支持腕部材20が持ち上げられるにともない支持腕部材用支持片30は洗浄槽11側に支持される支点を中心に上側に回動して、図4に示すように、上側の角度規制ストッパー片34A側に当接するところまで移動する。
この支持腕部材用支持片30の上側の回動で、上側支持腕部材20は支持腕部材用支持片30の支点を中心とする大きな回動(大きな回動半径)になるため、上側扉体12は斜め上方に離れて行くように回転する。
すなわち、上側支持腕部材20は、支持腕部材用支持片30との回動連結支点を中心とするものに比べて大きな回動になるため、上側扉体12は斜め上方に離れて行くように回動になるのである。このような開放始期動作により、上側扉体12と洗浄槽11との合わせ部に設けられているシールパッキングと上側扉体12との摩擦が少なくなるため、上側扉体12の開放作動が軽く、かつ円滑に行われるとともにシールパッキングの磨耗も少ない良さを期待できる。
上側扉体12が閉成される際には、上側扉体12の最終閉鎖段階で洗浄槽11に近づくような回動になるので、上側扉体12の開放作動時と同じような良さを期待できるのである。
上述した上側扉体12の開放始期動作が完了した後には、上側扉体12は支持腕部材用支持片30との回動連結支点を中心とする回動に移行する。移行後の上側扉体12の回動は、支持腕部材用支持片30の支点を中心とする回動に比べて小さいが、既にシールパッキングから離間しているので、シールパッキングに摺ることもなく、円滑な開放作動が行われるのである。
また、こうして、開放始期動作完了後の上側扉体12の回動半径を小さくしたのは、食器洗浄機の使用時を含めた全体的なサイズをコンパクトに抑えることにある。後で詳しくのべる。
支持片用加勢ばね35について図3、図4、図7を引用して述べる。
支持片用加勢ばね35を備えたのは、下側扉体13の始期開放完了(図3)から上側扉体12の開放始期完了(図4)に移る動作が確実に行われるようにしたためである。
すなわち、連結ロッド33の上移動で、上側支持腕部材20が持ち上げられて行く際に支持片用加勢ばね35が備えられていないと、図7に示すように支持腕部材用支持片30が、下側の角度規制ストッパー片34B側から上側の角度規制ストッパー片34A側に移る回転移動が行われないことが生じやすい。
もし、支持腕部材用支持片30が、上側の角度規制ストッパー片34A側に移らないと、上側支持腕部材20は支持腕部材用支持片30と上側支持腕部材20との回動連結支点を中心とした小さな回動半径の回動になるため、前述したような上側扉体12が斜め上方に離れて行く動作は得られない。
支持片用加勢ばね35が設けられることで、支持腕部材用支持片30と上側支持腕部材20との回動連結支点は、常に上向きの力が付勢され、連結ロッド33の上移動で、上側支持腕部材20が持ち上げられて行く際に支持腕部材用支持片30が、下側の角度規制ストッパー片34B側から上側の角度規制ストッパー片34A側に移る回転移動が確実に行われるのである。
また、支持片用加勢ばね35が設けられることで、上側扉体12の閉成動作でも、上側扉体12が最終的の閉鎖段階に移るまで上側扉体12は洗浄槽11から離れた動作を期待できるものである。
引きばね37について図3、図4、図6を引用して述べる。
引きばね37を備えたのは、下側扉体13の始期開放完了(図3)から上側扉体12の開放始期完了(図4)に移る動作が円滑に行われるようにしたためである。
すなわち、連結ロッド33の上移動で、上側支持腕部材20が持ち上げられて行く際に引きばね37が備えられていないと、図6に示すように上側支持腕部材20は、左右の吊り合いが保たれず、上側扉体12側の方が下がる。始期開放状態にある下側扉体13の上端側に上側扉体12の下端側が接触してしまい、下側扉体13および上側扉体12の開放作動が円滑に行われなくなる。
引きばね37が備えられることで、上側支持腕部材20は、上側扉体12側とは反対側が下方に引かれ、左右の吊り合いが保たれ(上側扉体12側が持ち上げられ)、図3ないし図4に示すような状態(下側扉体13の上端側と上側扉体12の下端側との接触が解消される)が維持される。こうして、下側扉体13および上側扉体12の円滑な開放作動が行われるのである。
また、上側扉体12側を持ち上げられることで、上側扉体12の下端内側が洗浄槽11に接触することもなくなるので、下側扉体13および上側扉体12の円滑な開放作動が得られることはもちろん、シールパッキングの摩滅も解消される。
上述した下側扉体13および上側扉体12の一連の開閉作動を通じて下側扉体13および上側扉体12の荷重の大部分は、下側支持腕部材17ないし支持腕部材用支持片30の支点で受けられる。このため、ローラ(移動部材)が嵌るリンク案内溝38には大きな荷重がかからないので、ローラ(移動部材)の円滑な摺動が期待でき、下側扉体13および上側扉体12の開け閉めが軽く、円滑に行なわれる。
上側扉体12および下側扉体13の完全なる開放状態(最大開放状態)について、図5を引用して説明する。
下側扉体13は下方に、上側扉体12は上方に回動するように開放作動して図5に示す状態に置かれる。この状態が完全開放状態である。この完全開放状態では、洗浄槽11の前面側の開口部は、全部に開放された状態になり、図10に示すように食器かご60を洗浄槽11から引き出して食器類61の出し入れを容易に行なうことができる。
また、完全開放状態では、連結手段32であるリンク機構のローラ(上側の連結ロッド33と下側の連結ロッド19との回動連結支点)がリンク案内溝38の阻止部38Bに位置する。
すなわち、上側扉体12および下側扉体13の開閉作動のともなって軌跡上を移動するリンク機構の回動連結支点が、上側扉体12および下側扉体13の完全開放状態(全開状態)ではリンク運動の死点を過ぎた位置に来ることになるので、その完全開放状態が保持される。このため、上側扉体12および下側扉体13が自然に閉じてしまう不具合が生じない。
また、完全開放状態では、リンク機構のローラがリンク案内溝38の阻止部38Bに抑えられ拘束されるため、上側扉体12および下側扉体13がそれ以上に開放方向に動くこともなく、安定した状態に保たれるのである。
これに加え、上側扉体12を掴んで閉じる方向に下げようとしても、上側扉体12の閉成作動は阻止される。すなわち、リンク機構の回動連結支点が、リンク運動の死点を過ぎた位置にあるため、上側扉体12から上側の連結ロッド33を介してローラに加わる力の向きはローラを阻止部38Bに押し付ける方向になり、上側扉体12の閉成は阻止される。上側扉体12を掴んで、うっかり閉じようとしても、上側扉体12の閉成は阻止されるので、引き出されている食器かご60に上側扉体12をぶつけてしまうことが未然に防止されるので安全である。
なお、下側扉体13を掴んで閉じるときは、下側の連結ロッド19を介してローラに加わる力の向きはローラを下げる方向になるので、上側扉体12および下側扉体13の開閉は行なわれる。下側扉体13の上側に引き出されている食器かご60が存在するときは、下側扉体13を閉成することはないので、食器を損傷してしまうことは生じ難い。
図11に沿って上側扉体12の開放について述べる。
上側扉体12の開放始期動作が完了後には、支持腕部材用支持片30が上側の角度規制ストッパー片34B側に当接して抑えられるので、上側支持腕部材20は支持腕部材用支持片30との回動連結支点を中心とする小さな回動半径の回動になる。このため、開放した上側扉体12は、(イ)の位置で来る。
もし、上側の角度規制ストッパー片34Bで抑えられずに、上側支持腕部材20が支持腕部材用支持片30の支点を中心とする大きな回動半径の回動になると、上側支持腕部材20は(ロ)の位置に来ることになる。
このように上側扉体が(イ)の位置で来るようにすることで、(ロ)の位置に来るものに比べ、食器洗浄機の使用時を含めた全体的なサイズをコンパクトに抑えることができる。
また、上側扉体12は中間から上側にかけて円弧形状にしているので、本体外枠10の後面上側コーナ部を面取りした形状(洗浄槽11も同様である)にすることにより、食器洗浄機のコンパクト化に応えることができる。
さらに上側扉体12と本体外枠10の上側面との隙間が指の太さを上回る程度(8mm程度)にしているので、上側扉体12が押されて多少撓んでも、本体外枠10の上側面に押力がかからないのである。
10…本体外枠、11…洗浄槽、12…上側扉体、13…下側扉体、14…回転噴射体、15…噴射孔、16…フロントパネル、17…下側支持腕部材、18…支持基板、19…下側の連結ロッド、20…上側支持腕部材、30…支持腕部材用支持片、31…突起台、32…連結手段、33…上側の連結ロッド33、34…回転角度規制ストッパー、34A…上側の角度規制ストッパー片34A、34…下側の角度規制ストッパー片、35…支持片用加勢ばね、36…係合突起、37…引きばね、38…リンク案内溝、39…ハンドル、40…ロックボタン、50…ドアラッチ、51…格子状のリブ、60…食器かご、61…食器類61。
Claims (2)
- 洗浄槽と、前記洗浄槽に設けた開口部を開閉する上側扉体および下側扉体と、前記上側扉体を支持する上側支持腕部材と、前記下側扉体を支持し、かつ前記洗浄槽側に直接または介在部材を介して間接的に回動自在に支持されている下側支持腕部材と、この下側支持腕部材と前記上側支持腕部材とを連結するリンク機構の連結手段とを有し、
前記連結手段は、回動連結支点を介して回動自在に連結される二つの連結ロッドを有し、一方の連結ロッドの端部は前記上側支持腕部材に回動自在に連結され、他方の連結ロッドの端部は前記下側支持腕部材に回動自在に連結され、
前記上側扉体および前記下側扉体の開閉作動のともなって前記回動連結支点が辿る軌跡に沿ったリンク案内溝を前記洗浄槽に設け、
前記回動連結支点に設けたローラを含む移動部材を前記リンク案内溝に移動自在に嵌合し、
前記上側扉体および前記下側扉体が開放作動する始期には、上側扉体が静止した状態のもとで前記下側扉体がある程度開かれるまで(所定のところまで開かれるまで)前記移動部材の移動を導く始期移動案内溝部を前記リンク案内溝に設けたことを特徴とする食器洗浄機。 - 請求項1記載の食器洗浄機において、
前記始期移動案内溝部は、前記上側支持腕部材に回動自在に連結される連結ロッドが上側支持腕部材側を支点として回動する際に、前記連結ロッドに設けられている移動部材が描く円弧に沿って設けたことを特徴とする食器洗浄機。
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JP (1) | JP2005245642A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100900952B1 (ko) | 2007-12-27 | 2009-06-08 | 웅진쿠첸 주식회사 | 식기 세척기의 도어 개폐장치 |
CN102846290A (zh) * | 2011-06-29 | 2013-01-02 | 比亚迪股份有限公司 | 一种餐具清洗装置 |
JP2021514270A (ja) * | 2018-02-23 | 2021-06-10 | ジュラ エレクトロアッパラーテ アーゲー | 筐体壁に形成された開口部を覆う覆い板を有する抽出飲料用飲料調製機 |
-
2004
- 2004-03-03 JP JP2004058346A patent/JP2005245642A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100900952B1 (ko) | 2007-12-27 | 2009-06-08 | 웅진쿠첸 주식회사 | 식기 세척기의 도어 개폐장치 |
CN102846290A (zh) * | 2011-06-29 | 2013-01-02 | 比亚迪股份有限公司 | 一种餐具清洗装置 |
JP2021514270A (ja) * | 2018-02-23 | 2021-06-10 | ジュラ エレクトロアッパラーテ アーゲー | 筐体壁に形成された開口部を覆う覆い板を有する抽出飲料用飲料調製機 |
JP7319285B2 (ja) | 2018-02-23 | 2023-08-01 | ジュラ エレクトロアッパラーテ アーゲー | 筐体壁に形成された開口部を覆う覆い板を有する抽出飲料用飲料調製機 |
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