JP2005245547A - 発光面板、及び什器 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明光源を商品やユーザの側から遠ざけつつ、照明光を所望の方向に偏向させて照射できるようにする。
【解決手段】光源からの照明光を基端側より入射させ先端側に向けて伝搬させる平板部21と、前記平板部21の先端近傍に設けられ平板部21内を伝搬した照明光の少なくとも一部をその伝搬方向とは異なる方向に偏向させて放射する偏向放射部22とを具備する発光面板2を構成した。
【選択図】図9

Description

本発明は、特に棚等の什器を構成する要素となる発光面板に関する。
店頭で各種商品を陳列するために利用される棚では、ディスプレイ効果を高めるべく、商品を照らす照明灯が設けられていることが多い。旧来の商品陳列棚では、棚板の下面に照明灯を設置し、この照明灯より下方に存在する商品を照明するようにしていた。しかし、単純に商品を上方より照らすのみでは、必ずしも顧客の購買意欲を惹起するには至らない。そこで、近時では、棚板の前端部に照明灯を設置して、商品を複数方向より照明できるようにした商品陳列棚も開発されている(例えば、下記特許文献を参照)。
特開2001−238774号公報
ところが、棚板の前端部に照明灯を設置すると、照明灯や照明灯に電力を供給する電気回路が商品に比較的近い位置におかれることとなる。そのため、照明灯や電気回路から発散する熱で商品の品質が低下する等の悪影響が生じることがある。また、高輝度の光源がユーザ、即ち顧客や店員の側に接近することとなり、購買行動や商品陳列作業の妨げとなる可能性も否定できない。加えて、上記例の商品陳列棚では、照明光を前後に拡散させるプリズムを棚板の上面より大きく突出させている。従って、このプリズムにより商品を載置するための領域が減殺されてしまうという不都合もある。
以上の問題に鑑みてなされた本発明は、照明光源を商品やユーザの側から遠ざけつつ、照明光を所望の方向に偏向させて照射できるようにすることを主たる目的としている。
上述した課題を解決するべく、什器に配された光源が放射する照明光を入射させ内部を伝搬させて所定方向に放射するものであって、前記光源からの照明光を基端側より入射させ先端側に向けて伝搬させる平板部と、前記平板部の先端近傍に設けられ平板部内を伝搬した照明光の少なくとも一部をその伝搬方向とは異なる方向に偏向させて放射する偏向放射部とを具備する発光面板を構成した。
平板部は、透光性を備える導光板を主体とする。そして、平板部の基端面近傍に光源を位置づけ、光源からの照明光を基端面より入射させると、その照明光を先端側に向けて伝搬させることができる。平板部の外表面を反射板で被覆したりしない限り、平板部内を伝搬する照明光の一部はその外表面より外方に放射されるが、それでもなお残りの一部は平板部の先端近傍まで到達する。本発明は、先端近傍に到達した照明光の輝度を有効に利用するという新たな着眼によってなされたものである。即ち、平板部の先端近傍まで伝搬した照明光を偏向放射部を介してその伝搬方向とは異なる方向に偏向させ、または広範囲に拡散させて、所望の照明環境を構築するようにしている。
本発明では、照明光源と偏向放射部との間に平板部を介在させ、両者を離間させている。平板部は、什器の一部分として利用できる。例えば、商品陳列棚における、商品を載置するための棚板とすることができる。そして、照明光源を奥方に、偏向放射部を手前方に配することで、照明光源が商品やユーザの側から遠ざけられる。
偏向放射部の態様には、種々のものが考えられる。が、棚板として用いられる場合には、商品を載置するための領域を徒に狭めないようなものとすることが好ましい。具体例を挙げると、透光性または光反射性を備える縁端部材を平板部の先端面に密接または近接するように位置づけ、平板部と縁端部材との境界で照明光を拡散させる。縁端部材の平板部側には、平板部の先端面に対して非平行な傾斜面を成形しておく。このようなものであれば、商品を載置するための領域を徒に狭めることがない。また、平板部と縁端部材とを別体とすれば、必要に応じて縁端部材を配置しあるいは取り除くことが可能となる。
平板部の先端面に対して略平行な方向に延びる溝を、平板部の外表面または先端面に形成して、照明光を拡散させてもよい。
さらに、上記の縁端部材や溝を介して拡散させた照明光で照明されるスクリーンを設けてもよい。スクリーンには、例えば商品の価格、説明等を表記したラベルを取り付けたり、標章等をプリントしたりすることができる。
偏向放射部の他の態様として、平板部の外表面と連続する湾曲面を形成し、湾曲面を介して照明光を複数方向に放射させるものや、平板部の外表面と交わるように傾斜する傾斜面を形成し、傾斜面を介して照明光を伝搬方向とは異なる方向に屈折または反射させるものを挙げることもできる。
偏向放射部として、透光性を備え、平板部に接合し平板部の外表面と交わる方向に延出する放射板を設け、この放射板内に照明光の一部を導いて放射板の所定面より放射させることも考えられる。
あるいは、什器に配された光源が放射する照明光を入射させ内部を伝搬させて所定方向に放射するものであって、前記光源からの照明光を基端側より入射させ先端側に向けて伝搬させながらその照明光を所定面より放射する第一の平板部と、同じ光源からの照明光を基端側より入射させ先端側に向けて伝搬させながらその照明光を所定面より放射する第二の平板部とを具備する発光面板を構成してもよい。このようなものであれば、一の光源からの照明光を簡便に複数方向に放射させることが可能となる。この発光面板を商品陳列棚に適用する場合には、第一の平板部を棚板とし、第二の平板部を後板または側板とすることが好適である。
本発明によれば、照明光源を徒に商品やユーザの側に近づけることなく、照明光を所望の方向に偏向させて照射できる。本発明に係る発光面板を採用すれば、ディスプレイ効果を高めた商品陳列棚をはじめ、多様な照明環境を構築し得る新規な什器を実現可能である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すものは、本実施形態の発光面板2を適用した什器たる商品陳列棚である。この棚は、自立性を有する什器本体1に照明装置4、発光面板2等を取り付けることで成り立つものである。
詳述すると、什器本体1は、左右両側に対をなす支柱11と、両支柱11の下端部同士及び上端部同士を連結する枠材13と、支柱11及び枠材13を支持しているベース12とを具備する。支柱11には、長手方向に沿って間欠的にフック孔11aを穿ってある。左右の支柱11に穿たれた各フック孔11aは、その高さ位置が整合している。ベース12は、左右の支柱11の下端に接合し、上下の枠材13と直交する方向に延出している。図示例では、ベース12の延出端にキャスター14を設けているが、キャスター14は必須でない。
什器本体1の支柱11には、ブラケット5を装着できる。ブラケット5は、図2、図3等に示すように、板状のブラケット5本体51の基端側に支柱11のフック孔11aに係合させ得る係合爪52を形成したものである。ブラケット5を支柱11に装着した状態で、ブラケット5本体51の先端側は前方に向けて突出する。そして、このブラケット5本体51の先端側の上縁に棚板載置面51aを設け、かつ、棚板載置面51aの後方即ちブラケット5本体51の基端側の上縁に横架材載置面51bを設けている。横架材載置面51bは、棚板載置面51aより下方に凹ませた凹所51cに設定してある。ブラケット5を支柱11に装着した状態で、凹所51cの後縁は支柱11の前向面により閉塞される。また、ブラケット5本体51の先端に、上向きに突出する鉤爪55を設けている。
照明装置4は、例えばアパーチャ管、蛍光管、ネオン管等の照明光源41と、照明光源41に電力を供給する電気回路(インバータ安定器等を含む)42とを主要な構成要素とする。
照明光源41及び電気回路42は、横架材3の内部に収容する。横架材3は、図4、図5等に示すように、押出成形品である中空状の第一部材31及び第二部材32を、ジョイント33を介して上下に結合したものであって、左右両側の支柱11における同じ高さ位置に装着した一対のブラケット5に架け渡される。第一部材31は横架材3の長手方向略全域に亘る一方、第二部材32はそれよりも幅寸法が小さく、第一部材31の中間部位に結合している。横架材3の第一部材31の奥行方向の外形寸法は、ブラケット5本体51の凹所51cの奥行方向の寸法に略対応している。第一部材31は、照明光源41を収容する空間を内包し、照明光源41の電極を差し込むコネクタ31cを所定距離離間させて対向配置してある。照明光源41は、両コネクタ31c間に挿脱される。第一部材31の頂壁の一部は、後端側に設けたヒンジの回りに揺動させ得る蓋31bとなっている。この蓋を持ち上げることで、第一部材31の内部空間が開放されて照明光源41の着脱が可能となる。他方、第二部材32には、電気回路42等を収容する。第一部材31内に設けたコネクタ31cは、図示しない結線を介して電気回路42と接続する。
横架材3を両ブラケット5に架け渡す際には、図6に示すように、横架材3の両側端まで延伸している第一部材31をブラケット5本体51の凹所51cに挿入して、これを横架材載置面51b上に載置する。しかる後、ブラケット5本体51の側面近傍でピン54を第一部材31の底壁に下方より止着する。横架材3の奥行方向の移動はブラケット5本体51及び支柱11によって規制され、幅方向の移動はピン54によって規制される。但し、両ブラケット5間の離間距離、即ち両支柱11間の離間距離が横架材3の幅寸法を超える場合には、図7に示すように、横架材3の第一部材31の側端をブラケット5本体51の内側面に当接ないし近接させ、取付具53を用いてこれを支持させる。取付具53は、波状の水平部53aの側端を屈曲させて垂下部53bとしたもので、その水平部53aを第一部材31の内空に密接に挿入し、垂下部53bをブラケット5本体51の凹所51cを超えた外側面に掛けることで、横架材3がブラケット5に対して固定される。
なお、詳しくは後述するが、第一部材31の前面部には、横架材3の幅寸法の略全域に亘るスロット31aが開口している。照明光源41を収容する第一部材31の内部空間は、このスロット31aを介して外部と連通する。照明光源41が放射する照明光は、スロット31aを経て、次に述べる発光面板2に入射する。
本実施形態の発光面板2は、商品陳列棚における棚板としての役割を担う。発光面板2は、平板部21と、偏向放射部22とを具備している。平板部21は、透光性を備える導光板21aを主体とする板状体で、商品その他の物品を載置可能である。導光板21aは、アクリル、強化ガラス等を素材とし、その外表面(上面、下面または左右の側端面)を反射板21bで被覆したり、拡散反射を惹起する表面加工を施したりして構成される。本実施形態では、図8に示すように、導光板21aの下面を反射板21bで被覆する一方、上面に奥行方向に沿って延びるV字溝21cを多数形成し、その上に透明な保護シート21dを貼付している。因みに、同図(c)は導光板21aの要部斜視図であり、(a)はA−A線拡大断面図、(b)はB−B線拡大断面図である。V字溝21cは、導光板21a内に入射した光波を拡散させる作用を営む。例えば、導光板21aの後端面より光波を入射させると、この光波は導光板21a内を伝搬する。その間、反射板21bにおいて反射した一部の光波は、導光板21aの上面より導光板21a外に抜け出るときにV字溝21cによって様々な方向に拡散する。結果として、導光板21aの上面が面発光することとなる。つまり、平板部21の後端側より照明光を入射させることで、平板部21上に載置された商品等を下方より照明することができる。但し、反射板21bを上面に設けてもよく、V字溝21cを下面に設けてもよい。この場合には、平板部21の下方に存在する商品等を照明し得るものとなる。勿論、上下両面に反射板21bを設けてもよく、あるいは逆に上下両面にV字溝21cを設けても構わない。左右の側端面についても、反射板21bを設けたり、V字溝21cを設けたりできる。また、V字溝21cの延伸方向は、奥行方向には限られない。さらには、V字溝21cを形成した上に反射板21bを重ね合わせるようにして、反射板21bとV字溝21cとを同じ側の面に設けることも考えられる。
発光面板2の平板部21は、横架材3及びブラケット5を介して什器本体1に取り付けられる。より具体的には、発光面板2の平板部21の後端部を横架材3の前面に開口しているスロット31aに挿入して保持させ、かつ、この平板部21の両側をブラケット5本体51に支持させる。横架材3について補足すると、横架材3の第一部材31の蓋31bは、図4(閉止状態)及び図5(開成状態)に示しているように、スロット31aを拡開させる位置から開くものであり、蓋31bを開いた状態で発光面板2の平板部21の後端側を挿脱することができる。そして、平板部21の後端側を第一部材31内に挿入して蓋31bを閉止することにより、平板部21のスロット31aからの抜脱を禁止する抜け止め機構が形成される。この抜け止め機構は、平板部21の後端側における左右両端近傍に予め穿たれている掛止孔21eに起立姿勢で打ち込んたピン23と、平板部21の後端側を第一部材31内に挿入して蓋31bを閉めたときに前記ピン23と係合するように蓋31bの下面の一部に設けた係合凹部31dとからなる。横架材3の蓋31bを閉じることで発光面板2の平板部21が固定され、その後端面が第一部材31内の照明光源41に臨む位置に位置決めされる。このとき、平板部21の後端面と照明光源41との間には空隙が存在しており、照明光源41が放散する熱が平板部21に伝導して平板部21が蓄熱することは避けられる。同時に、平板部21の左右両側がブラケット5本体51の棚板載置面51aの直上に置かれる。
平板部21の後端側より入射させた照明光は、前端側に向かって平板部21の内部を伝搬する。その一部は平板部21の外表面より放射されるが、残りの一部は平板部21の前端近傍まで到達する。しかして、偏向放射部22は、平板部21の前端近傍に設けられ、平板部21内を伝搬し前端近傍にまで到達した照明光(の少なくとも一部)をその伝搬方向とは異なる方向に偏向させて放射する。
偏向放射部22は、例えば、図9に示すように、平板部21の前端面に密接または近接するように位置づけられる縁端部材221によって具現される。縁端部材221は、透光性または光反射性を備える部材であり、アクリル、強化ガラス等を素材とする。縁端部材221の幅寸法は、平板部21の幅寸法と略同等である。また、縁端部材221の上下寸法は、平板部21の上下寸法即ち厚みと略同等である。縁端部材221の後端側は、傾斜面221aを形成するべくカットしている。即ち、縁端部材221が側断面視多角形状をなすように、その後端部を非方形状に成形している。図示例では、縁端部材221の後端側を、側断面視ちょうど八角形を半分に断ち割った形状として、複数の傾斜面221aを設けている。そして、縁端部材221の後端と平板部21の前端面とを極接近させて縁端部材221を配置することで、平板部21の前端面より前方に放出される照明光を広範囲に拡散させることが可能となる。本実施形態では、平板部21より前方に放出される照明光を、上下方向に広範囲に拡散させるものとしている。但し、縁端部材221の材質、傾斜面221aの角度やその表面粗さ等を適宜に調整することで、照明光の拡散方向を種々に変更可能である。よって、例えば、平板部21の前端面より前方に放出される照明光の一部を後上方または後下方に向かうように偏向させ、商品等を前方より照明することもできる。縁端部材221は、平板部21とともにブラケット5によってその両側を支持される。
縁端部材221を平板部21の直前に配置する替わりに、平板部21自体に偏向放射部22を設けるようにしてもよい。例えば、図10に示すように、平板部21の先端面に対して略平行な方向、即ち幅方向に延びる溝222を形成すれば、平板部21の後端より入射し前端に向けて伝搬する照明光の一部をこの溝222で拡散させることができる。即ち、前方に放出される照明光の一部を上下方向に拡散させ、あるいは後上方または後下方に向かうように偏向させることが可能となる。図示例では、平板部21の上下面に溝222を彫っているが、上面または下面の一方にのみ溝222を彫るものとしてもよい。また、図示例とは異なるが、平板部21の前端面に溝222を彫ってもよい。
その上で、上記の縁端部材221や溝222を介して拡散または偏向した照明光で照明されるスクリーン6を設けることも好ましい。スクリーン6は、例えば塩化ビニル樹脂、PP樹脂、PET樹脂等を素材とした、可撓性を備える薄状体である。本実施形態では、スクリーン6を、発光面板2の偏向放射部22の前方に設置するものとしている。スクリーン6の設置の態様を、図9、図10及び図11を参照して述べる。図示例では、棚板として機能する発光面板2の前端近傍にスクリーン支持部材7を取り付け、このスクリーン支持部材7にスクリーン6を支持させている。スクリーン支持部材7は、アクリル等の樹脂材または板金材を成形加工したもので、発光面板2と略同等の幅寸法を有し、発光面板2よりも大きい上下寸法を有する。より具体的には、正面視略方形状をなす薄い基板71の内部を切り抜いて枠形とし、その枠形の上下端を互いに相寄る方向に屈曲させて支持片72とする。さらに、両側縁から所定の幅寸法の帯を切り出し、これを上下方向の中間位置で後方に屈曲させて、基板71と直交する帯状体73を形成している。帯状体73、及びこの帯状体73を切り出し後方に屈曲させたことで形成される切欠74は、スクリーン支持部材7をブラケット5に支持させるために利用される。即ち、切欠74にブラケット5本体51の前端を挿入してその鉤爪55を基板71の前面に掛け、なおかつ、帯状体73を棚板載置面51aと発光面板2の下面とで挟み付けることで、スクリーン支持部材7を支持させる。なお、偏向放射部22として縁端部材221を採用する場合には、スクリーン支持部材7の後面と平板部21の前端面との間に縁端部材221を配置できる程度の空隙が存在するように、平板部21またはブラケット5の寸法を設定しておく。スクリーン6は、スクリーン支持部材7よりも大きい上下寸法を有しており、その上下縁をスクリーン支持部材7の支持片72と基板71との間の溝に差し入れることでスクリーン支持部材7に取り付けられる。スクリーン支持部材7に取り付けた状態で、スクリーン6は側面視前方に膨出する部分円弧形状をなす。このスクリーン6は、発光面板2の偏向放射部22より上下に拡散して放射される照明光で背後より照明される。スクリーン6には、例えば商品の価格、説明等を表記したラベルを取り付けたり、標章等をプリントしたりする。
本実施形態の基本構成の説明は以上であるが、発光面板2に設けられる偏向放射部22については上記の縁端部材221や溝222以外の態様も考えられる。以降では、偏向放射部22の変形例について述べることとする。図12に示すように、発光面板2の平板部21の前端縁をカットして平板部21の外表面と交わるように傾斜する傾斜面223を形成すると、平板部21内を外表面に対し略平行に伝搬する照明光を屈折させ、及び/または、反射させることができる。照明光の偏向方向は、傾斜面223の角度やその表面粗さ等を適宜に調整することで種々に変更可能である。平板部21内を前端側に向かって伝搬する照明光の一部を斜め上方または斜め下方に放射させれば、商品陳列棚に設置したスクリーン6等を照明することができる。照明光の一部を後上方または後下方に向かうように偏向させれば、平板部21上に載置された商品等を前方より照明することもできる。なお、図示例では平板部21の上面側に傾斜面223を設けているが、下面側に傾斜面223を設けても構わない。
図13に示すように、発光面板2の平板部21の前端近傍に放射板224を接合してもよい。放射板224は、平板部21を構成する導光板21aと同様、アクリル、強化ガラス等を素材とする透光性を備えるもので、平板部21の外表面と交わる方向に延出する。平板部21と放射板224との接合面は平坦でもよく、凹凸を有してもよいが、照明光の少なくとも一部を透過させ得るものとする。そして、平板部21内を前端側に向かって伝搬する照明光の一部を放射板224の内部に導き、これを放射板224の所定面より放射させるようにする。照明光を放射板224の後向面より放射させるようにすれば、平板部21上に載置された商品等を前方より照明することができる。逆に、照明光を放射板224の前向面より放射させてもよい。このときには、放射板224の前向面にラベルを取り付けたり、標章等をプリントしたりするのがよい。また、放射板224の前向面、後向面、上端面等のうちの照明光を放出させたくない面に、反射板を接合してもよい。因みに、照明光を放射板224内に適切に導くためには、平板部21における放射板224を接合した側と反対側の面に、上述の如き傾斜面225を設けることが好ましい。なお、図示例では平板部21の上面側に放射板224を設けているが、下面側に放射板224を設けても構わない。
あるいは、偏向放射部22として、図14に示すように、平板部21の外表面と連続する湾曲面226を形成してもよい。このような湾曲面226を形成すると、湾曲面226における各位置より放射される照明光の方向を相異させることができる。即ち、巨視的に見て、湾曲面226を介して照明光を広範囲に拡散させることが可能となる。図示例では、平板部21を構成する導光板21aの前端側を全体的に下方に曲げることで、湾曲面226を形成している。導光板21aの下面側には、通常、反射板21bを接合しておく。また、この発光面板2の先端面は下方を向くようにしている。本例の発光面板2は、例えば、床面に近い位置に配される最下段の棚板として用いる。その場合、先端面を含む発光面板2の先方部位より放射される一部の照明光が床面を照らす状態となり、発光面板2があたかも床面より浮上しているかのような視覚効果を発揮することができる。なお、図示例では導光板21aの前端側を下方に曲げているが、上方に曲げるようにしても構わない。また、導光板21aを全体的に曲げるのではなく、導光板21aの一方の外表面を削る曲面加工を施して湾曲面226を形成することを妨げない。
以上に詳述した本実施形態によれば、光源41からの照明光を基端(後端)側より入射させ先端(前端)側に向けて伝搬させる平板部21と、前記平板部21の先端近傍に設けられ平板部21内を伝搬した照明光の少なくとも一部をその伝搬方向とは異なる方向に偏向させて放射する偏向放射部22とを具備する発光面板2を構成したため、照明光源41が商品やユーザの側から遠ざけられ、熱による商品等の変質や使い勝手の悪化等の問題を有効に回避できる。また、照明光源41や電気回路42をユーザの目に触れにくい位置に配することができるため、什器の美観、格調が高められる。その上で、平板部21の先端近傍まで伝搬した照明光を偏向放射部22を介してその伝搬方向とは異なる方向に偏向させ、または広範囲に拡散させて、効果的な照明環境の構築が可能となる。
偏向放射部22として、前記平板部21の先端面に密接または近接するように位置づけられる縁端部材221を設けており、前記縁端部材221が前記平板部21の先端面に対して非平行な傾斜面221aを平板部21側に成形してなるものであるため、平板部21上の商品載置領域を徒に狭めることなく照明光を拡散させることができる。また、平板部21と縁端部材221とを別体としているため、必要に応じて縁端部材221を配置しあるいは取り除くことが可能となる。しかも、平板部21を構成する導光板21a自体に加工を施す場合と比較して、縁端部材221はより容易に様々な形状に成形することができる。つまり、平板部21とは別体をなす縁端部材221を用いて偏向放射部22を構成するものとすれば、照明光の拡散ないし偏向方向のバリエーションが広がり、照明環境の設計の柔軟性が増す。
偏向放射部22として、前記平板部21の先端面に対して略平行な方向に延びる溝222を形成しても、平板部21上の商品載置領域を徒に狭めることなく照明光を拡散させることができる。
さらに、上記の縁端部材221や溝222を介して拡散させた照明光で照明されるスクリーン6を設けており、このスクリーン6を価格表示、販売促進その他種々の目的に利用することが可能である。
偏向放射部22として、平板部21の外表面と連続する湾曲面226を形成すれば、湾曲面226を介して照明光を複数方向に放射させることができる。
偏向放射部22として、平板部21の外表面と交わるように傾斜する傾斜面223を形成すれば、照明光を伝搬方向とは異なる方向に屈折または反射させることができる。
偏向放射部22として、平板部21に接合し平板部21の外表面と交わる方向に延出する放射板224を設ければ、この放射板224内に照明光の一部を導いて放射板224の所定面より放射させることが可能となる。このものは、特に、平板部21内における照明光の伝搬方向とは相反する方向、即ち後ろ向きに照明光を放射させるために有効であり、商品等を前方より好適に照明することを可能とする。
本実施形態の発光面板2は、一の光源41が放射する照明光を、外表面方向(外表面に垂直な方向、特に、上面または下面の向く方向)と、外表面の方向以外の方向とに分散させるものである。即ち、一の光源41からの照明光を簡易な構成で複数方向に拡散させることができ、種々の照明環境を構築可能としつつも、光源41における消費電力の低減や使用する光源41の個数の削減等による低コスト化が図られる。
ところで、上述した商品陳列棚に後板を設けようとする場合に、この後板をも発光面板とすることが考えられる。図15は、棚板2とともに後板8を設けた商品陳列棚の例を示す要部側断面図である。本例では、横架材3の第一部材31の上面部(即ち、蓋31b)にも横架材3の幅寸法の略全域に亘るスロット31eを形成し、このスロット31eに後板8の下端側を挿入してこれを保持させるようにしている。横架材3に後板8を保持させた状態で、後板8の下端面は第一部材31内の照明光源41に臨む。後板として機能する発光面板8は、棚板として機能する発光面板2と同様に導光板8aを主体とし、下端面より入射した照明光を所定面、特に前面より放射するものである。但し、この発光面板8の上端側には、偏向放射部が設けられなくともよい。本例のように、光源41からの照明光を基端(後端)側より入射させ先端(前端)側に向けて伝搬させながらその照明光を所定面より放射する第一の平板部21と、同じ光源41からの照明光を基端(下端)側より入射させ先端(上端)側に向けて伝搬させながらその照明光を所定面より放射する第二の平板部8aとを具備する構造とすれば、一の光源41からの照明光を複数方向に分散させることができる。例えば、商品陳列棚において、第一の平板部21を棚板として用い、第二の平板部8aを後板として用いれば、簡易な構造で複数方向より商品等を照明することが可能となる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。特に、発光面板2の用途は、商品陳列棚等における棚板には限られない。例えば、棚の側板や後板として、あるいはパーティション、衝立等の立壁面として、本発明に係る発光面板2を用いることができる。発光面板2は水平姿勢で用いられるとは限られず、傾斜姿勢ないし起立姿勢で用いられることがある。什器における照明光源41と発光面板2との位置関係についても、後端側に光源41が存在し、前端側に偏向放射部22が存在するものとは限られない。什器の種類や発光面板2の用途に応じて、平板部の右端近傍に光源を配し左端近傍に偏向放射部を設ける態様、平板部の下端近傍に光源を配し上端近傍に偏向放射部を設ける態様、等をとり得る。
その他、各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態の発光面板を用いてなる什器を示す斜視図。 同要部分解斜視図。 ブラケット、横架材及び発光面板の関係を示す要部側面図。 照明光源及び横架材を示す要部側断面図。 同要部側断面図。 同要部正断面図。 同要部正断面図。 発光面板の平板部を構成する導光板を例示する図。 発光面板を例示する要部側断面図。 発光面板を例示する要部側断面図。 スクリーン支持部材を示す要部斜視図。 発光面板を例示する要部側断面図。 発光面板を例示する要部側断面図。 発光面板を例示する要部側断面図。 棚板及び後板として機能する第一の平板部、第二の平板部を示す要部側断面図。
符号の説明
2、8…発光面板
21…平板部
22…偏向放射部
221…縁端部材
222…溝
223、225…傾斜面
224…放射板
226…湾曲面
41…光源

Claims (11)

  1. 什器を構成する要素であり、この什器に配された光源が放射する照明光を入射させ内部を伝搬させて所定方向に放射するものであって、
    前記光源からの照明光を基端側より入射させ先端側に向けて伝搬させる平板部と、
    前記平板部の先端近傍に設けられ、平板部内を伝搬した照明光の少なくとも一部をその伝搬方向とは異なる方向に偏向させて放射する偏向放射部と
    を具備する発光面板。
  2. 前記偏向放射部として、前記平板部の先端面に密接または近接するように位置づけられる縁端部材を設けており、
    前記縁端部材は、前記平板部の先端面に対して非平行な傾斜面を平板部側に成形してなるものである請求項1記載の発光面板。
  3. 前記偏向放射部として、前記平板部の先端面に対して略平行な方向に延びる溝を形成している請求項1記載の発光面板。
  4. さらに、前記偏向放射部より放射される照明光で照明されるスクリーンを設けた請求項2または3記載の発光面板。
  5. 前記偏向放射部として、前記平板部の外表面と連続する湾曲面を形成している請求項1記載の発光面板。
  6. 前記偏向放射部として、前記平板部の外表面と交わるように傾斜する傾斜面を形成している請求項1記載の発光面板。
  7. 前記偏向放射部として、前記平板部に接合し平板部の外表面と交わる方向に延出する放射板を設けており、この放射板の所定面より前記照明光を放射するように構成している請求項1記載の発光面板。
  8. 什器を構成する要素であり、この什器に配された光源が放射する照明光を入射させ内部を伝搬させて所定方向に放射するものであって、
    前記光源からの照明光を基端側より入射させ先端側に向けて伝搬させながらその照明光を所定面より放射する第一の平板部と、
    同じ光源からの照明光を基端側より入射させ先端側に向けて伝搬させながらその照明光を所定面より放射する第二の平板部と
    を具備する発光面板。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の発光面板を要素として用いた什器。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6または7記載の発光面板を棚板として用い、棚としての機能を営む什器。
  11. 請求項8記載の発光面板における第一の平板部、第二の平板部をそれぞれ棚板、後板として用い、棚としての機能を営む什器。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012029877A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Sanyo Electric Co Ltd ショーケース
JP2012187272A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Okamura Corp 商品陳列用棚板
JP2018130370A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 クリナップ株式会社 浴室用カウンター

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