JP2005245127A - 力率改善回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチのゼロ電流スイッチング及びゼロ電圧スイッチングを可能とし、小型、高効率、低ノイズ化できる力率改善回路を提供する。
【解決手段】交流電源Vac1の交流電源電圧を整流する全波整流回路B1と、主巻線5aと主巻線に直列に接続され且つ主巻線と疎結合する帰還巻線5bとを有する昇圧リアクトルL2と、全波整流回路B1の一方の出力端P1と他方の出力端P2との間に接続され、昇圧リアクトルの主巻線とダイオードD1と平滑コンデンサC1との直列回路と、全波整流回路の一方の出力端と他方の出力端との間に接続され、昇圧リアクトルの主巻線と帰還巻線とスイッチQ1との直列回路と、スイッチと昇圧リアクトルの帰還巻線との接続点と平滑コンデンサとの間に接続されたダイオードD2と、スイッチをオン/オフ制御することにより交流電源電流を正弦波状にするとともに平滑コンデンサの出力電圧を所定電圧に制御する制御回路10とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高効率、低ノイズ、高力率なスイッチング電源装置に使用する力率改善回路に関する。
図24に従来の力率改善回路の回路構成図を示す(特許文献1)。図24に示す力率改善回路において、交流電源Vac1の交流電源電圧を整流する全波整流回路B1の出力両端には、昇圧リアクトルL1とMOSFETからなるスイッチQ1と電流検出抵抗Rとからなる直列回路が接続されている。スイッチQ1の両端には、ダイオードD1と平滑コンデンサC1とからなる直列回路が接続され、平滑コンデンサC1の両端には、負荷RLが接続されている。スイッチQ1は、制御回路10のPWM制御によりオン/オフするようになっている。
電流検出抵抗Rは、全波整流回路B1に流れる入力電流を検出する。
制御回路10は、誤差増幅器111、乗算器112、誤差増幅器113、発振器(OSC)114、PWMコンパレータ116を有して構成される。
誤差増幅器111は、基準電圧E1が+端子に入力され、平滑コンデンサC1の電圧が−端子に入力され、平滑コンデンサC1の電圧と基準電圧E1との誤差が増幅され、誤差電圧信号を生成して乗算器112に出力する。乗算器112は、誤差増幅器111からの誤差電圧信号と全波整流回路B1の正極側出力端P1からの全波整流電圧とを乗算して乗算出力電圧を誤差増幅器113の+端子に出力する。
誤差増幅器113は、電流検出抵抗Rで検出した入力電流に比例した電圧が−端子に入力され、乗算器112からの乗算出力電圧が+端子に入力され、電流検出抵抗Rによる電圧と乗算出力電圧との誤差が増幅され、誤差電圧信号を生成してこの誤差電圧信号をフィードバック信号FBとしてPWMコンパレータ116に出力する。OSC114は、一定周期の三角波信号を生成する。
PWMコンパレータ116は、OSC114からの三角波信号が−端子に入力され、誤差増幅器113からのフィードバック信号FBが+端子に入力され、フィードバック信号FBの値が三角波信号の値以上のときにオンで、フィードバック信号FBの値が三角波信号の値未満のときにオフとなるパルス信号を生成し、該パルス信号をスイッチQ1のゲートに印加する。
即ち、PWMコンパレータ116は、スイッチQ1に対して、誤差増幅器113による電流検出抵抗Rの出力と乗算器112の出力との差信号に応じたデューティパルスを提供する。このデューティパルスは、交流電源電圧及び直流負荷電圧の変動に対して一定周期で連続的に補償するパルス幅制御信号である。このような構成により、交流電源電流波形が交流電源電圧波形に一致するように制御されて、力率が大幅に改善される。
次に、このように構成された力率改善回路の動作を図25に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。なお、図25では、スイッチQ1の両端間の電圧Q1v、スイッチQ1に流れる電流Q1i、ダイオードD1に流れる電流D1iを示している。
まず、時刻t31において、スイッチQ1がオンし、全波整流回路B1から昇圧リアクトルL1を介してスイッチQ1に電流Q1iが流れる。この電流は、時刻t32まで時間の経過とともに直線的に増大していく。なお、時刻t31から時刻t32では、ダイオードD1に流れる電流D1iは零になる。
次に、時刻t32において、スイッチQ1は、オン状態からオフ状態に変わる。このとき、昇圧リアクトルL1に誘起された電圧によりスイッチQ1の電圧Q1vが上昇する。また、時刻t32〜時刻t33では、スイッチQ1がオフであるため、スイッチQ1に流れる電流Q1iは零になる。なお、時刻t32から時刻t33では、L1→D1→C1で電流D1iが流れて、負荷RLに電力が供給される。
なお、力率改善回路に関連する従来の技術として、特許文献2、特許文献3がある。
また、図26にスイッチング電源装置に接続される装置の消費電流波形の一例を示す。図26に示す消費電流波形は、モータ等を有する装置の電流波形であり、モータ等を起動させると、起動時のみピーク電流が流れる。
図27にスイッチング電源装置に接続される装置の消費電流波形の他の一例を示す。図27に示す消費電流波形は、プリンタ等を有する装置の電流波形であり、印字するときにピーク電流が流れる。図26及び図27に示す電流波形ともに、定常電流に対して、ピーク電流が大きいが、持続時間は短い。
このようなモータやプリンタ等の負荷に電力を供給するスイッチング電源装置に用いられる巻線装置(リアクトル又はトランス)は、ピーク電流に対応した仕様で製作された場合、大型化し、コストが高くなる。このため、図28に示すような構造のリアクトルが用いられている。
図28に示すリアクトルは、中央脚35c及び側脚35a,35bを有し且つ磁気回路が形成された日の字状の磁性材料からなるコア35と、このコア35の中央脚35cに巻回された巻線(コイル)20とを有し、中央脚35cには、定常負荷(軽負荷)時対応の狭いギャップ51とピーク負荷(重負荷)時対応の比較的広いギャップ52を有する。
このような構成のリアクトルにより、図29に示すように、電流の増加に対してインダクタンスが減少するようにし、定常負荷時では、インダクタンスが大きく、ピーク負荷時でもコア35を飽和させずに動作できるようにしていた。
なお、従来の巻線装置の関連技術として例えば、特許文献4がある。
特開2000−37072号(図1) 特開2000−224841号 特開2000−324811号 特開2002−373811号
しかしながら、図24に示す昇圧型の力率改善回路では、スイッチQ1のターンオン又はターンオフ時において、スイッチQ1の電圧Q1vと電流Q1iとの重複部分が生じ、この重複部分により大きなスイッチング損失が発生する欠点があった。
また、スイッチQ1をオンした時(例えば時刻t31,t33,t35)には、C1→D1→Q1の経路にダイオードリカバリーによるスパイク電流RCが流れる。また、スイッチQ1をオフした時(例えば時刻t32,t34,t36)には、配線のインダクタンスによるスパイク電圧SPが発生する。
リカバリー時間の間は、ダイオードD1はショート状態のため、スイッチQ1の損失は増大する。また、スイッチQ1がオフ時のスパイク電圧を抑制するために抵抗及びコンデンサからなるCRアブソーバ等を追加するため、CRアブソーバによる損失も増大していた。
また、スパイク電圧及びスパイク電流は、ノイズを発生する。このノイズを低減するためにノイズフィルタも大型化し、スイッチング電源の小型、高効率化の妨げとなっていた。
また、図28に示す巻線装置にあっては、定常負荷時には主にギャップ51の部分の面積のみが働き、ピーク負荷時にはギャップ51部分は飽和するため、ギャップ52の部分の面積のみが有効に働く。このときのインダクタンスは、コア全面に定常負荷時に適したギャップ、又はコア全面にピーク負荷時にピーク電流に適したギャップを挿入した場合のインダクタンスに比較して約1/2となる。このため、同一のインダクタンスを持つようにするためには、コア面積を約2倍としなければならないという問題があった。
本発明の第1の課題は、スイッチのゼロ電流スイッチング及びゼロ電圧スイッチングを可能とし、小型、高効率、低ノイズ化することができる力率改善回路を提供することにある。
本発明の第2の課題は、第1の課題を解決でき、さらに、コアの全面積を使用でき、定常負荷時には損失を低減し、ピーク負荷時にはコアの飽和を回避することにより効率を向上させる巻線装置を有する力率改善回路を提供することにある。
本発明は前記課題を解決するために以下の構成とした。請求項1の発明は、交流電源の交流電源電圧を整流する整流回路と、主巻線とこの主巻線に直列に接続され且つ前記主巻線と疎結合する帰還巻線とを有する昇圧リアクトルと、前記整流回路の一方の出力端と他方の出力端との間に接続され、前記昇圧リアクトルの前記主巻線と第1ダイオードと平滑コンデンサとからなる第1直列回路と、前記整流回路の一方の出力端と他方の出力端との間に接続され、前記昇圧リアクトルの前記主巻線と前記帰還巻線と主スイッチとからなる第2直列回路と、前記主スイッチと前記昇圧リアクトルの前記帰還巻線との接続点と前記平滑コンデンサとの間に接続された第2ダイオードと、前記主スイッチをオン/オフ制御することにより交流電源電流を正弦波状にするとともに前記平滑コンデンサの出力電圧を所定電圧に制御する制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の力率改善回路において、前記昇圧リアクトルの前記主巻線と前記帰還巻線との接続点と前記整流回路の他方の出力端との間に接続され、第1コンデンサと第3ダイオードとからなる第3直列回路と、前記第1コンデンサと前記第3ダイオードとの接続点と前記平滑コンデンサとの間に接続された第4ダイオードとを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の力率改善回路において、前記昇圧リアクトルは、磁気回路が形成された第1脚乃至第3脚からなるコアを有し、前記第1脚に前記主巻線が巻回され、前記第2脚に前記帰還巻線が巻回され、前記第3脚はパスコアとして用いられることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2記載の力率改善回路において、前記昇圧リアクトルは、前記帰還巻線と疎結合する第1補助巻線をさらに有し、前記主スイッチに並列に接続され、第5ダイオードとスナバコンデンサとからなる第4直列回路と、前記第5ダイオードと前記スナバコンデンサとの接続点と前記平滑コンデンサとの間に接続され、前記昇圧リアクトルの前記第1補助巻線と第6ダイオードとからなる第5直列回路とをさらに有することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の力率改善回路において、前記昇圧リアクトルは、磁気回路が形成された第1脚乃至第3脚からなるコアを有し、前記第1脚に前記主巻線が巻回され、前記第2脚に前記帰還巻線と前記第1補助巻線とが疎結合させて巻回され、前記第3脚はパスコアとして用いられることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4記載の力率改善回路において、前記昇圧リアクトルは、前記主巻線と疎結合する第2補助巻線をさらに有し、前記第2補助巻線は、前記第1補助巻線に直列に接続されることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の力率改善回路において、前記昇圧リアクトルは、磁気回路が形成された第1脚乃至第3脚からなるコアを有し、前記第1脚に前記主巻線と前記第2補助巻線とが疎結合させて巻回され、前記第2脚に前記帰還巻線と前記第1補助巻線とが疎結合させて巻回され、前記第3脚はパスコアとして用いられることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項3又は請求項5又は請求項7記載の力率改善回路において、前記コアの各々の脚は、同一厚みのギャップを有することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項3又は請求項5又は請求項7又は請求項8記載の力率改善回路において、前記帰還巻線が巻回された前記第2脚は、前記第1脚及び前記第3脚の各脚の断面積よりも少ない断面積を有することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項4乃至請求項9のいずれか1項記載の力率改善回路において、前記制御手段は、前記主スイッチのターンオン時にゼロ電流スイッチさせ、前記主スイッチのターンオフ時にゼロ電圧スイッチさせることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項項8記載の力率改善回路において、前記コアに形成された各ギャップには、各巻線に流れる電流に応じて透磁率が変化する磁性体が設けられることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項項8記載の力率改善回路において、前記コアに形成された各ギャップには、各巻線に流れる電流に応じて透磁率が変化する磁性体とエアーギャップとが設けられることを特徴とする。
本発明によれば、主巻線と帰還巻線との間のリーケージインダクタンスにより、主スイッチをオン時にZCS(ゼロ電流スイッチ)を行わせることにより、スイッチング損失及びスイッチングノイズを低減できるので、高効率、低ノイズ化を図ることができる。主スイッチをオフ時にリーケージインダクタンスに蓄えられたエネルギーを第2ダイオードを介して負荷に帰還させることにより高効率化を図ることができる。
また、本発明によれば、主スイッチをオン時に、帰還巻線と疎結合した第1補助巻線に発生した電圧により、スナバコンデンサに蓄えられた電荷を放電させ、主スイッチがオフ時にスナバコンデンサを充電することにより、主スイッチがオフ時の電圧上昇を緩やかにし、更に低ノイズ化を図ることができる。
以下、本発明に係る力率改善回路の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
実施例1の力率改善回路は、中央脚及び側脚を有するコアに巻回された主巻線と帰還巻線との間のリーケージインダクタンスにより、主スイッチをオン時にZCSを行なわせることにより損失を低減するとともに、コアの磁路を介して、リーケージインダクタンスに蓄えられたエネルギーをダイオードを介して負荷に帰還させることにより高効率化を図るものである。
また、この力率改善回路は、入力電流を正弦波状にするとともに平滑コンデンサの電圧を制御し、平滑コンデンサより負荷に電力を供給する連続モードの昇圧型の力率改善回路であり、主スイッチの電圧を平滑コンデンサの電圧にクランプするものである。連続モードとは、ダイオードD1に電流D1iが流れているときに、つまり、主巻線5aに電流が流れているときにスイッチQ1を再びオンさせる動作モードである。
図1は実施例1の力率改善回路を示す回路構成図である。図1において、全波整流回路B1は、交流電源Vac1に接続され、交流電源Vac1からの交流電源電圧を整流して正極側出力端P1及び負極側出力端P2に出力する。
昇圧リアクトルL2は、主巻線5a(巻数n1)とこの主巻線5aに直列に接続された帰還巻線5b(巻数n2)とを有し、主巻線5aと帰還巻線5bとが電磁結合している。帰還巻線5bは、主巻線5aに対して疎結合され、主巻線5aと帰還巻線5bとの間のリーケージインダクタンスが大きくなっている。
全波整流回路B1の正極側出力端P1と負極側出力端P2との間には、昇圧リアクトルL2の主巻線5aとダイオードD1と平滑コンデンサC1と電流検出抵抗Rとからなる第1直列回路が接続されている。
また、全波整流回路B1の正極側出力端P1と負極側出力端P2との間には、昇圧リアクトルL2とMOSFETからなるスイッチQ1(主スイッチ)と電流検出抵抗Rとからなる第2直列回路が接続されている。スイッチQ1と帰還巻線5bとの接続点と平滑コンデンサC1との間にはダイオードD2が接続されている。
スイッチQ1は、制御回路10のPWM制御によりオン/オフする。ダイオードD1と平滑コンデンサC1とで整流平滑回路を構成する。平滑コンデンサC1には並列に負荷RLが接続され、平滑コンデンサC1はダイオードD1の整流電圧を平滑して直流出力を負荷RLに出力する。
電流検出抵抗Rは、全波整流回路B1に流れる入力電流を検出する。制御回路10は、誤差増幅器111、乗算器112、誤差増幅器113、OSC114、PWMコンパレータ116を有して構成され、図24に示す制御回路10の構成と同一構成であるので、ここでは、その詳細な説明は省略する。
次にこのように構成された実施例1の力率改善回路の動作を図2乃至図5に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。図2は実施例1の力率改善回路の交流電源電圧波形と整流出力電流波形のタイミングチャートである。図3は実施例1の力率改善回路の各部における信号のタイミングチャートである。図4は実施例1の力率改善回路のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号のタイミングチャートである。図5は実施例1の力率改善回路のスイッチQ1のターンオフ時の各部における信号のタイミングチャートである。
なお、図2では、交流電源電圧Vi、整流出力電流Iを示している。図3では、図2のA部の詳細を示している。図3乃至図5では、交流電源に流れる入力電流Ii、スイッチQ1の両端間の電圧Q1v、スイッチQ1に流れる電流Q1i、ダイオードD1に流れる電流D1i、ダイオードD2に流れる電流D2iを示している。Q1制御信号Q1gはスイッチQ1のゲートに印加される信号を示している。
まず、時刻t(t21)において、主巻線5aに電流が流れているため、ダイオードD1は導通状態であり、スイッチQ1をオンさせると、交流電源電圧Viを整流した電圧により、Vac1→B1→5a→5b→Q1→R→B1→Vac1で電流が流れる。このため、帰還巻線5bのリーケージインダクタンスLe(図示せず)に電圧が印加されて、時刻t21から時刻t22まで、スイッチQ1に流れる電流Q1iはEo/Leの傾きで増加する。従って、スイッチQ1の電流Q1iはゼロから始まるので、スイッチQ1はZCS動作となる。図4からわかるようにスイッチQ1がオンした後、電流が立ち上がり、ZCS動作を達成していることがわかる。
なお、ダイオードD1が導通状態では、出力電圧Eo(平滑コンデンサC1の両端電圧)と同一電圧がリーケージインダンタンスLeに印加される。ダイオードD1がオフした後、交流電源Vac1の電圧が主巻線5aに印加される。
また、時刻t21から時刻t22において、帰還巻線5bの電流が増加すると同時に、ダイオードD1に流れる電流D1iは減少してゼロとなり、ダイオードD1はオフ状態となる。リカバリー時間の間には、ダイオードD1のリカバリによるスパイク電流がスイッチQ1に流れるが、このスパイク電流はリーケージインダンタンスLeのインピーダンスにより制限される。図4に示すように、時刻t22において、ダイオードリカバリーによるスパイク電流RCが僅かに見られる。
リカバリー時間が終了して、ダイオードD1の逆方向が回復し、帰還巻線5bの電流の増加率は減少する。入力電圧は、昇圧リアクトルL2の主巻線5aの電圧が加わり、Vac1→B1→5a→5b→Q1→R→B1→Vac1で電流Q1iが流れ、電流Q1iはVac1/5aの傾きで上昇する(時刻t22〜時刻t)。
次に、時刻t(時刻t31)において、スイッチQ1をオフさせると、昇圧リアクトルL2の主巻線5aに蓄えられたエネルギーにより、5a→D1→C1→R→B1→Vac1→5aで、電流D1iが時刻tから時刻tまで流れる。このため、平滑コンデンサC1が充電されるとともに、負荷RLに電力が供給される。
同様に、時刻t(時刻t31)において、帰還巻線5bに蓄えられたエネルギーによりスイッチQ1の電圧Q1vが上昇する。また、帰還巻線5bに蓄えられたエネルギーにより、5b→D2→C1→R→B1→Vac1→5a→5bで電流D2iが流れる。即ち、ダイオードD2を介して帰還巻線5bに蓄えられたエネルギーを負荷RLに回生する。この時のエネルギー量は、昇圧リアクトルL2の帰還巻線5bに発生する電圧とリーケージインダクタンスLeの電流とで決定され、帰還巻線5bの巻数n2が多いほど、発生電圧は高くなり、短い時間で放電は終了する。
この放電が完了した時刻t32において、ダイオードD2の電流D2iがゼロとなり、逆特性が回復した後、再び、時刻tにおいて、スイッチQ1をオンすると、ZCS動作を継続できる。また、制御回路10は、整流出力電流波形が交流電源電圧Viを全波整流した波形と等しい波形になるようにスイッチQ1のオンデューティを制御するので、昇圧型の力率改善回路を構成できる。
このように実施例1の力率改善回路によれば、主巻線5aと帰還巻線5bとの間のリーケージインダクタンスLeにより、スイッチQ1をオンした時にダイオードリカバリーによるスパイク電流が流れなくなる。このため、ノイズが低減され、ノイズフィルタも小型化されるので、スイッチング電源の小型、高効率化を図ることができる。
また、リーケージインダクタンスLeにより、スイッチQ1をオン時にZCSを行わせることにより、スイッチング損失及びスイッチングノイズを低減できるので、高効率、低ノイズ化を図ることができる。また、コアの磁路を介して、リーケージインダクタンスLeに蓄えられたエネルギーを負荷に帰還させることにより高効率化を図ることができる。
図6は実施例1の力率改善回路に設けられたリアクトルの構造図である。図6(a)に示すリアクトル(昇圧リアクトルL2に対応)は、中央脚30c及び側脚30a,30bを有し且つ磁気回路が形成された日の字状の磁性材料からなるコア(鉄心)30を有している。コア30は、フェライトのような高い透磁率で鉄損の少ない磁性体が用いられる。コア30の透磁率μは、例えば3000〜4000である。中央脚30c及び側脚30a,30bの各脚には、同一厚みのギャップ33a,33b,33cが設けられている。中央脚30cには主巻線5aが巻回され、側脚30aには帰還巻線5bが巻回され、側脚30bはパスコアとして用いられる。即ち、主巻線5aと帰還巻線5bを異なる脚に設け、残りの脚をパスコアとして用いることにより、巻線間を疎結合とし、大きなリーケージインダクタンスを得ている。
図6(b)に示すように、主巻線5aに流れる電流により磁束Φ1が生じ、帰還巻線5bに流れる電流により磁束Φ2が生ずる。帰還巻線5b部分の側脚30aでは、磁束Φ1と磁束Φ2とが打ち消し合い、磁束はΦ2−Φ1となる。このため、側脚30aの磁束は、他の脚よりも減少するため、側脚30aの断面積を少なくできる。
また、ギャップ33a,33b,33cを同一厚みとした場合には、主巻線5aで発生した磁束Φ1は、側脚30a,30bに断面積比に比例して配分されるため、帰還巻線5bが巻回された側脚30aの磁束は、中央脚30cよりの磁束Φ1と逆方向に生じる。このため、ZCS動作時に帰還巻線5bに発生する電圧に対して、さらに側脚30aの断面積を少なくできる。従って、帰還巻線5bが巻回される側脚30aは、主巻線5aが巻回される中央脚30cの1/2以下の断面積でも動作上支障がなくコア30の小型化を図ることができる。また、三脚のギャップ33a,33b,33cが同一厚みであることは、リアクトルの製造上でも有利である。
図7は実施例2の力率改善回路を示す回路構成図である。実施例2の力率改善回路は、図1に示す実施例1の力率改善回路の構成に、さらに、コンデンサC3、ダイオードD3、ダイオードD4を追加し、ダイオードリカバリによる損失をさらに低減したことを特徴とする。
昇圧リアクトルL2の主巻線5aと帰還巻線5bとの接続点とスイッチQ1と電流検出抵抗Rとの接続点との間には、コンデンサC3とダイオードD3とからなる直列回路が接続されている。コンデンサC3とダイオードD3との接続点と平滑コンデンサC1との間にはダイオードD4が接続されている。
なお、その他の構成は、図1に示す実施例1の力率改善回路の構成と同一であるので、同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
次にこのように構成された実施例2の力率改善回路の動作を図8に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。図8は実施例2の力率改善回路の各部における信号のタイミングチャートである。
図8では、交流電源に流れる入力電流Ii、スイッチQ1の両端間の電圧Q1v、スイッチQ1に流れる電流Q1i、ダイオードD1に流れる電流D1i、ダイオードD2に流れる電流D2i、コンデンサC3の両端電圧VC3、コンデンサC3に流れる電流C3iを示している。Q1制御信号Q1gはスイッチQ1のゲートに印加される信号を示している。
まず、時刻tにおいて、スイッチQ1をオンさせると、交流電源電圧Viを整流した電圧により、Vac1→B1→5a→5b→Q1→R→B1→Vac1で電流が流れる。このため、帰還巻線5bのリーケージインダクタンスLeに電圧が印加されて、スイッチQ1に流れる電流Q1iはEo/Leの傾きで増加する。従って、スイッチQ1の電流Q1iはゼロから始まるので、スイッチQ1はZCS動作となる。
また、帰還巻線5bの電流が増加すると同時に、ダイオードD1に流れる電流D1iは減少してゼロとなり、ダイオードD1はオフ状態となる。リカバリー時間の間には、ダイオードD1のリカバリによるスパイク電流がスイッチQ1に流れるが、このスパイク電流はリーケージインダンタンスLeのインピーダンスにより制限される。
また、5b→Q1→D3→C3→5bとコンデンサC3に電流C3iが流れて、コンデンサC3が充電される。このとき、コンデンサC3のダイオードD3側が正極となるため、図8に示すように、コンデンサC3の両端電圧VC3が負電圧になり、コンデンサC3に流れる電流C3iが負電流になる。
即ち、ダイオードD1のリカバリによるスパイク電流が帰還巻線5bによってコンデンサC3に充電されるため、スパイク電流をさらに小さくできる。
リカバリー時間が終了して、ダイオードD1の逆方向が回復し、帰還巻線5bの電流の増加率は減少する。入力電圧は、昇圧リアクトルL2の主巻線5aの電圧が加わり、Vac1→B1→5a→5b→Q1→R→B1→Vac1で電流Q1iが流れ、電流Q1iはVac1/5aの傾きで上昇する。
次に、時刻tにおいて、スイッチQ1をオフさせると、昇圧リアクトルL2の主巻線5aに蓄えられたエネルギーにより、5a→D1→C1→R→B1→Vac1→5aで、電流D1iが時刻tから時刻tまで流れる。このため、平滑コンデンサC1が充電されるとともに、負荷RLに電力が供給される。
同様に、時刻tにおいて、帰還巻線5bに蓄えられたエネルギーによりスイッチQ1の電圧Q1vが上昇する。また、帰還巻線5bに蓄えられたエネルギーにより、5b→D2→C1→R→B1→Vac1→5a→5bで電流D2iが流れる。即ち、ダイオードD2を介して帰還巻線5bに蓄えられたエネルギーを負荷RLに回生する。
また、Vac1→B1→5a→C3→D4→C1→R→B1→Vac1と電流C3iが流れて、コンデンサC3が放電される。このとき、コンデンサC3のダイオードD3側が負極となるため、図8に示すように、コンデンサC3の両端電圧VC3が略ゼロ電圧になり、コンデンサC3に流れる電流C3iが正電流になる。
放電が完了した時刻において、ダイオードD2の電流D2iがゼロとなり、逆特性が回復した後、再び、時刻tにおいて、スイッチQ1をオンすると、ZCS動作を継続できる。
このように実施例2の力率改善回路によれば、実施例1の力率改善回路の効果と同様な効果が得られるとともに、ダイオードリカバリによる損失をさらに低減することができる。
図9は実施例3の力率改善回路を示す回路構成図である。実施例3の力率改善回路は、帰還巻線と疎結合する第1補助巻線を設け、主スイッチのオン時に、ZCSを行わせ、同時に第1補助巻線に生じた電圧によりスナバコンデンサに蓄えられた電荷を放電し、主スイッチのオフ時に、ダイオードを介してスナバコンデンサを充電することにより、主スイッチのオフ時の電圧上昇を緩やかにすることにより、更なる低ノイズ化を図るものである。
図9に示す力率改善回路において、スイッチQ1には並列に、ダイオードD5とスナバコンデンサC2とからなる直列回路が接続されている。また、スイッチQ1には並列に、ダイオードD7が接続されている。このダイオードD7はスイッチQ1の寄生ダイオードであってもよい。
ダイオードD5とスナバコンデンサC2との接続点とダイオードD1のアノードとの間には、ダイオードD6と昇圧リアクトルL3に巻回された第1補助巻線5c(巻数n3)とからなる直列回路が接続されている。
昇圧リアクトルL3は、主巻線5aと帰還巻線5bと第1補助巻線5cとを有し、第1補助巻線5cは、帰還巻線5bと疎結合されている。
なお、図9に示すその他の構成は、図1に示す構成と同一構成であり、同一部部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10は実施例3の力率改善回路に設けられたリアクトルの構造図である。図10に示すリアクトル(昇圧リアクトルL3に対応)は、中央脚30cに主巻線5aが巻回され、側脚30aには帰還巻線5bと第1補助巻線5cとが一定距離離して疎結合させて巻回され、側脚30bはパスコアとして用いられる。即ち、主巻線5aと帰還巻線5bを異なる脚に設け、残りの脚をパスコアとして用いることにより、主巻線5aと帰還巻線5b間を疎結合とし、大きなリーケージインダクタンスを得ている。また、帰還巻線5bと第1補助巻線5cとを疎結合させることにより、大きなリーケージインダクタンスを得ている。
次にこのように構成された実施例3の力率改善回路の動作を図11乃至図13に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。図11は実施例3の力率改善回路の各部における信号のタイミングチャートである。図12は実施例3の力率改善回路のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号のタイミングチャートである。図13は実施例3の力率改善回路のスイッチQ1のターンオフ時の各部における信号のタイミングチャートである。
なお、図11乃至図13では、スイッチQ1の両端間の電圧Q1v、スイッチQ1に流れる電流Q1i、ダイオードD1に流れる電流D1i、ダイオードD2に流れる電流D2i、ダイオードD6に流れる電流D6i、ダイオードD5に流れる電流D5i、スナバコンデンサC2の両端電圧Vcを示している。Q1制御信号Q1gはスイッチQ1のゲートに印加される信号を示している。
まず、スイッチQ1がオフで、スナバコンデンサC2の電圧が平滑コンデンサC1の両端電圧と同じであるとき、即ち、時刻t(t21)において、スイッチQ1をオンさせる。このとき、主巻線5aに電流が流れているため、ダイオードD1は導通状態であり、出力電圧Eoと同一電圧が、帰還巻線5bに発生する。また、交流電源電圧Viを整流した電圧により、Vac1→B1→5a→5b→Q1→R→B1→Vac1で電流が流れる。このため、時刻t21から時刻t22まで、スイッチQ1に流れる電流Q1iはEo/Leの傾きで増加し、主巻線5aに流れている電流まで上昇する。従って、スイッチQ1の電流Q1iはゼロから始まるので、スイッチQ1はZCS動作となる。図12からわかるようにスイッチQ1がオンした後、電流が立ち上がり、ZCS動作を達成していることがわかる。
また、時刻t23まで、帰還巻線5bには出力電圧Eoが生じるため、第1補助巻線5cにも、Eo・(n3/n2)の電圧が生じ、C2→5c→D6→C1→C2と電流D6iが流れ、スナバコンデンサC2を放電する。このため、スナバコンデンサC2の電圧Vcが減少する。帰還巻線5bと第1補助巻線5cとは疎結合されているため、電流D6iは、この巻線間のリーケージインダクタンスにより制限され、正弦波状に流れる。
そして、スナバコンデンサC2の電圧Vcがゼロまで放電し、両端電圧Vcは、減少していき時刻t23でゼロになる。このため、スナバコンデンサC2の電荷が平滑コンデンサC1に移動する。
次に、時刻t(t31)において、スイッチQ1をオフさせると、昇圧リアクトルL3の主巻線5aに蓄えられたエネルギーにより、5a→D1→C1→R→B1→Vac1→5aで、電流D1iが時刻tから時刻tまで流れる。このため、平滑コンデンサC1が充電されるとともに、負荷RLに電力が供給される。
同様に、時刻t(時刻t31)において、帰還巻線5bに蓄えられたエネルギーによりスイッチQ1の電圧Q1vが上昇する。また、帰還巻線5bに蓄えられたエネルギーにより、5b→D2→C1→R→B1→Vac1→5a→5bで電流D2iが流れる。
また、時刻t31から時刻t32において、Vac1→B1→5a→5b→D5→C2→R→B1→Vac1と電流D5iが流れて、スナバコンデンサC2が充電されるため、スナバコンデンサC2の電圧Vcはゼロから上昇する。電圧Vcが出力電圧Eoと等しくなった時点で、ダイオードD2が導通する。このため、スナバコンデンサC2の容量が大きいほど電圧Vcの傾斜は緩やかになる。このため、スイッチQ1の電圧Q1vもゼロから緩やかに立ち上がるため、スイッチQ1がオフした時にZVS(ゼロ電圧スイッチ)動作となる。従って、スイッチQ1のオフ時の損失を軽減するとともにノイズの発生も軽減できる。図13では、スイッチQ1がオフした時にZVS動作が達成されていることがわかる。
このように実施例3の力率改善回路によれば、帰還巻線5bと疎結合する第1補助巻線5cを設け、スイッチQ1のオン時に、ZCSを行わせ、同時に第1補助巻線5cに生じた電圧によりスナバコンデンサC2に蓄えられた電荷を放電し、スイッチQ1のオフ時に、ダイオードD5を介してスナバコンデンサC2を充電することにより、スイッチQ1のオフ時の電圧上昇を緩やかにすることにより、更なる低ノイズ化を図ることができる。
次に実施例4の力率改善回路を説明する。実施例4の力率改善回路は、入力電圧が高い場合及び負荷が少ない場合でも、スナバコンデンサC2をゼロ付近まで放電するようにしたものである。
図14は実施例4の力率改善回路を示す回路構成図である。図15は実施例4の力率改善回路に設けられたリアクトルの構造図である。図14に示す実施例4の力率改善回路は、図9に示す実施例3の力率改善回路に対して、さらに、第1補助巻線5cに直列に接続された第2補助巻線5d(巻数n4)を追加したことを特徴とする。昇圧リアクトルL4は、主巻線5aと帰還巻線5bと第1補助巻線5cと第2補助巻線5dとを有し、第2補助巻線5dは、主巻線5aと疎結合されている。
図15は実施例4の力率改善回路に設けられたリアクトルの構造図である。図15に示すリアクトル(昇圧リアクトルL4に対応)は、中央脚30cに主巻線5aと第2補助巻線5dとが一定距離離して疎結合させて巻回され、側脚30aには帰還巻線5bと第1補助巻線5cとが一定距離離して疎結合させて巻回され、側脚30bはパスコアとして用いられる。
図9に示す実施例3の力率改善回路では、入力電圧が高い場合及び負荷が少ない場合、スナバコンデンサC2がゼロ付近まで放電されない。即ち、図9に示す力率改善回路では、第1補助巻線5cに発生する電圧は、ダイオードD1の電流がゼロとなるまでの時間であり、ダイオードD1の電流に比例する。従って、入力電圧が高い場合には、出力電圧が同一であれば、電流は少なくなり、時間は減少する。負荷が少ない場合も同様である。この場合、継続時間が短くなり、スナバコンデンサC2の電圧Vc2をゼロ付近まで低下できない。
図14に示す実施例4の力率改善回路では、第2補助巻線5dにVac1・(n4/n1)の電圧が生じるため、入力電圧が高い場合には、第2補助巻線5dの電圧が高くなり、入力電圧が低い場合には、電流が増加する。このため、第1補助巻線5cの電圧の継続時間が長くなることで、第1補助巻線5cと第2補助巻線5dとの電圧を加え合わせることにより、広い範囲でスナバコンデンサC2の電圧Vc2をゼロ付近まで放電することができる。
実施例1の力率改善回路は、図6に示すリアクトルを用いたが、実施例5の力率改善回路は、実施例1の力率改善回路に、図16に示すリアクトルを用いたことを特徴とする。
図16に示すリアクトルは、図6に示すリアクトルの構成に対して、各脚30a〜30cに形成された各ギャップ33a〜33cに、厚さLのギャップ用磁性体40が設けられている。このギャップ用磁性体40は、透磁率の低い材料で、主巻線5a,帰還巻線5bに流れる電流が増加するに伴って透磁率が減少していくプラスチック磁性体等からなる。このプラスチック磁性体は、プラスチックの中にフェライト等の磁性体粉末を混合したものであり、この磁性体粉末の含有量に応じて透磁率を変えることができる。
図17は実施例5の力率改善回路に設けられたリアクトルのギャップ用磁性体の電流に対する透磁率特性を示す図である。図18は実施例5の力率改善回路に設けられたリアクトルの電流に対するインダクタンス特性を示す図である。
図17において、電流がゼロの時の透磁率を例えば5とし、電流が最大時の透磁率を例えば2とすると、電流がゼロの時のギャップは、ギャップ用磁性体40の厚さLの1/5のエアーギャップに相当し、電流が最大時のギャップは、ギャップ用磁性体40の厚さLの1/2のエアーギャップに相当するインダクタンスを有するリアクトルと同等のリアクトルとなる。
また、ギャップが増大すると、ギャップの厚さLに反比例してインダクタンスが減少する。このため、図18に示すように、電流が増加するに伴ってインダクタンスが減少していく。
また、コア30が飽和するときの電流は、ギャップの厚さLに比例するため、電流が最大時のインダクタンスは、電流がゼロの時のインダクタンスの1/(2.5)となるが、電流が最大時のギャップは、電流がゼロの時のギャップの2.5倍となるため、最大時の電流は、定常時の2.5倍の電流まで飽和しないことになる。
また、実施例5の構造では、コア30のギャップが電流により変化するように働くため、コア30の一部が飽和することなく断面積全体で均一に動作するため、コア30の利用率が良く、リアクトルを小型化することができる。
このように実施例5のリアクトルによれば、リアクトルのギャップに、電流(起磁力)に応じて透磁率が変化するプラスチック磁性体40を設け、電流が増加した場合に透磁率を減少させることによりインダクタンスを調整してコア30の全面積を使用し、定常負荷時には大きなインダクタンスで動作させて、スイッチング素子の電流を減少させることにより損失を低減し、ピーク負荷時にはインダクタンスを減少させてコア30の飽和を回避することにより、スイッチング電源装置の平均損失を低減し、効率を向上させることができる。
通常、ピーク負荷に対応するため、最大電流で飽和しないようにコアにギャップを設ける。このため、図16の例では、最大電流のときのインダクタンスのリアクトルとなり、小型なリアクトルを使用した場合、小さなインダクタンスのリアクトルを使用することになる。
図19はリアクトルが大きい場合のスイッチ電流波形を示す図である。図20はリアクトルが小さい場合のスイッチ電流波形を示す図である。図19及び図20を比較すると、インダクタンスが小さい場合には、スイッチQ1の電流のピークが大きく、スイッチQ1の損失も大きいことがわかる。
スイッチング電源装置の出力電流(スイッチング電源装置に接続される装置の消費電流)は、図26及び図27に示すように大きなピークを有する場合が多い。また、ピーク電流の継続時間は短く、定常負荷に対して割合が少ない。このため、定常電流では大きなインダクタンスを有し、ピーク電流時でもコアが飽和しないリアクトルを使用すれば、時間の長い定常負荷時は、損失が低減され、ピーク負荷時には損失が増大しても、短い時間のため、問題とならない。
このような場合に、図16に示すリアクトルを使用し、定常負荷時には、インダクタンスが大きい部分で動作させ、ピーク負荷時には、インダクタンスを減少させるようにし、コアの飽和を回避することにより、小型なリアクトルを使用しながら定常負荷での損失を低減することができる。
このように実施例5の力率改善回路によれば、ピーク電流を持つ装置に使用されるスイッチング電源装置に、出力電流に対応してインダクタンスが変化する図16のリアクトルを使用したので、小型なリアクトルで、負荷に適したインダクタンスでスイッチング電源装置を動作できる。このため、スイッチング素子のピーク電流を減少させ、損失を低減できるとともにスイッチング電源装置を小型化できる。
なお、実施例2の力率改善回路は、図6に示すリアクトルを用いたが、実施例2の力率改善回路に、図16に示すリアクトルを用いてもよい。また、実施例3の力率改善回路は、図10に示すリアクトルを用いたが、図10に示すリアクトルのギャップ33a〜33cにプラスチック磁性体40を設けてもよい。また、実施例4の力率改善回路は、図15に示すリアクトルを用いたが、図15に示すリアクトルのギャップ33a〜33cにプラスチック磁性体40を設けてもよい。
実施例1の力率改善回路は、図6に示すリアクトルを用いたが、実施例6の力率改善回路は、実施例1の力率改善回路に、図21に示すリアクトルを用いたことを特徴とする。
図21に示すリアクトルは、図6に示すリアクトルの構成に対して、各脚30a〜30cに形成された各ギャップ33a〜33cに、厚さLのギャップ用磁性体40とエアーギャップ50とが設けられている。このギャップ用磁性体40の厚みとエアーギャップ50の厚みとを調整することにより、インダクタンスと飽和電流とを適宜、調整することができる。
なお、実施例2の力率改善回路は、図6に示すリアクトルを用いたが、実施例2の力率改善回路に、図21に示すリアクトルを用いてもよい。また、実施例3の力率改善回路は、図10に示すリアクトルを用いたが、図10に示すリアクトルのギャップ33a〜33cにプラスチック磁性体40とエアーギャップ50とを設けてもよい。また、実施例4の力率改善回路は、図15に示すリアクトルを用いたが、図15に示すリアクトルのギャップ33a〜33cにプラスチック磁性体40とエアーギャップ50とを設けてもよい。
図22は実施例7の力率改善回路を示す回路構成図である。図22に示す実施例7の力率改善回路は、図9に示す実施例3の力率改善回路の構成に、さらに、コンデンサC3、ダイオードD3、ダイオードD4を追加したことを特徴とする。
昇圧リアクトルL3の主巻線5aと帰還巻線5bとの接続点とスイッチQ1と電流検出抵抗Rとの接続点との間には、コンデンサC3とダイオードD3とからなる直列回路が接続されている。コンデンサC3とダイオードD3との接続点と平滑コンデンサC1との間にはダイオードD4が接続されている。
なお、その他の構成は、図9に示す実施例3の力率改善回路の構成と同一であるので、同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
コンデンサC3、ダイオードD3、ダイオードD4を含む回路の動作は、実施例2の対応する部分の回路の動作と同様であるので、ここでは、その説明は省略する。
このように実施例7の力率改善回路によれば、実施例2の力率改善回路の効果と実施例3の力率改善回路の効果とが得られる。
なお、昇圧リアクトルL3としては、図10に示す構造のリアクトル、図10に示す構造のリアクトルのギャップ33a〜33cにプラスチック磁性体40を設けたリアクトル、図10に示す構造のリアクトルのギャップ33a〜33cにプラスチック磁性体40とエアーギャップ50とを設けたリアクトルのいずれを用いてもよい。
図23は実施例8の力率改善回路を示す回路構成図である。図23に示す実施例8の力率改善回路は、図14に示す実施例4の力率改善回路の構成に、さらに、コンデンサC3、ダイオードD3、ダイオードD4を追加したことを特徴とする。
昇圧リアクトルL4の主巻線5aと帰還巻線5bとの接続点とスイッチQ1と電流検出抵抗Rとの接続点との間には、コンデンサC3とダイオードD3とからなる直列回路が接続されている。コンデンサC3とダイオードD3との接続点と平滑コンデンサC1との間にはダイオードD4が接続されている。
なお、その他の構成は、図14に示す実施例4の力率改善回路の構成と同一であるので、同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
コンデンサC3、ダイオードD3、ダイオードD4を含む回路の動作は、実施例2の対応する部分の回路の動作と同様であるので、ここでは、その説明は省略する。
このように実施例8の力率改善回路によれば、実施例2の力率改善回路の効果と実施例4の力率改善回路の効果とが得られる。
なお、昇圧リアクトルL4としては、図15に示す構造のリアクトル、図15に示す構造のリアクトルのギャップ33a〜33cにプラスチック磁性体40を設けたリアクトル、図15に示す構造のリアクトルのギャップ33a〜33cにプラスチック磁性体40とエアーギャップ50とを設けたリアクトルのいずれを用いてもよい。
本発明の力率改善回路は、AC−DC変換型の電源回路に適用可能である。
実施例1の力率改善回路を示す回路構成図である。 実施例1の力率改善回路の交流電源電圧波形と整流出力電流波形のタイミングチャートである。 実施例1の力率改善回路の各部における信号のタイミングチャートである。 実施例1の力率改善回路のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号のタイミングチャートである。 実施例1の力率改善回路のスイッチQ1のターンオフ時の各部における信号のタイミングチャートである。 実施例1の力率改善回路に設けられたリアクトルの構造図である。 実施例2の力率改善回路を示す回路構成図である。 実施例2の力率改善回路の各部における信号のタイミングチャートである。 実施例3の力率改善回路を示す回路構成図である。 実施例3の力率改善回路に設けられたリアクトルの構造図である。 実施例3の力率改善回路の各部における信号のタイミングチャートである。 実施例3の力率改善回路のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号のタイミングチャートである。 実施例3の力率改善回路のスイッチQ1のターンオフ時の各部ににおける信号のタイミングチャートである。 実施例4の力率改善回路を示す回路構成図である。 実施例4の力率改善回路に設けられたリアクトルの構造図である。 実施例5の力率改善回路に設けられたリアクトルの構造図である。 実施例5の力率改善回路に設けられたリアクトルのギャップ用磁性体の電流に対する透磁率特性を示す図である。 実施例5の力率改善回路に設けられたリアクトルの電流に対するインダクタンス特性を示す図である。 リアクトルが大きい場合のスイッチ電流波形を示す図である。 リアクトルが小さい場合のスイッチ電流波形を示す図である。 実施例6の力率改善回路に設けられたリアクトルの構造図である。 実施例7の力率改善回路を示す回路構成図である。 実施例8の力率改善回路を示す回路構成図である。 従来の力率改善回路を示す回路構成図である。 従来の力率改善回路の各部における信号のタイミングチャートである。 スイッチング電源装置に接続される装置の消費電流波形の一例を示す図である。 スイッチング電源装置に接続される装置の消費電流波形の他の一例を示す図である。 従来のピーク電流に対応したリアクトルの構造図である。 従来のリアクトルの電流に対するインダクタンス特性を示す図である。
符号の説明
Vac1 交流電源
B1 全波整流回路
10 制御回路
Q1 スイッチ
RL 負荷
L1〜L4 昇圧リアクトル
C1 平滑コンデンサ
C2 スナバコンデンサ
C3 コンデンサ
D1〜D7 ダイオード
R 電流検出抵抗
20 巻線
30,35 コア
30a,30b,35a,35b 側脚
30c,35c 中央脚
40 ギャップ用磁性体
33a,33b,33c,50,51,52 ギャップ
5a 主巻線(n1)
5b 帰還巻線(n2)
5c 第1補助巻線(n3)
5d 第2補助巻線(n4)
111 誤差増幅器
112 乗算器
113 誤差増幅器
114 発振器(OSC)
116 PWMコンパレータ

Claims (12)

  1. 交流電源の交流電源電圧を整流する整流回路と、
    主巻線とこの主巻線に直列に接続され且つ前記主巻線と疎結合する帰還巻線とを有する昇圧リアクトルと、
    前記整流回路の一方の出力端と他方の出力端との間に接続され、前記昇圧リアクトルの前記主巻線と第1ダイオードと平滑コンデンサとからなる第1直列回路と、
    前記整流回路の一方の出力端と他方の出力端との間に接続され、前記昇圧リアクトルの前記主巻線と前記帰還巻線と主スイッチとからなる第2直列回路と、
    前記主スイッチと前記昇圧リアクトルの前記帰還巻線との接続点と前記平滑コンデンサとの間に接続された第2ダイオードと、
    前記主スイッチをオン/オフ制御することにより交流電源電流を正弦波状にするとともに前記平滑コンデンサの出力電圧を所定電圧に制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする力率改善回路。
  2. 前記昇圧リアクトルの前記主巻線と前記帰還巻線との接続点と前記整流回路の他方の出力端との間に接続され、第1コンデンサと第3ダイオードとからなる第3直列回路と、
    前記第1コンデンサと前記第3ダイオードとの接続点と前記平滑コンデンサとの間に接続された第4ダイオードと、
    を有することを特徴とする請求項1記載の力率改善回路。
  3. 前記昇圧リアクトルは、磁気回路が形成された第1脚乃至第3脚からなるコアを有し、前記第1脚に前記主巻線が巻回され、前記第2脚に前記帰還巻線が巻回され、前記第3脚はパスコアとして用いられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の力率改善回路。
  4. 前記昇圧リアクトルは、前記帰還巻線と疎結合する第1補助巻線をさらに有し、
    前記主スイッチに並列に接続され、第5ダイオードとスナバコンデンサとからなる第4直列回路と、
    前記第5ダイオードと前記スナバコンデンサとの接続点と前記平滑コンデンサとの間に接続され、前記昇圧リアクトルの前記第1補助巻線と第6ダイオードとからなる第5直列回路と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の力率改善回路。
  5. 前記昇圧リアクトルは、磁気回路が形成された第1脚乃至第3脚からなるコアを有し、前記第1脚に前記主巻線が巻回され、前記第2脚に前記帰還巻線と前記第1補助巻線とが疎結合させて巻回され、前記第3脚はパスコアとして用いられることを特徴とする請求項4記載の力率改善回路。
  6. 前記昇圧リアクトルは、前記主巻線と疎結合する第2補助巻線をさらに有し、
    前記第2補助巻線は、前記第1補助巻線に直列に接続されることを特徴とする請求項4記載の力率改善回路。
  7. 前記昇圧リアクトルは、磁気回路が形成された第1脚乃至第3脚からなるコアを有し、前記第1脚に前記主巻線と前記第2補助巻線とが疎結合させて巻回され、前記第2脚に前記帰還巻線と前記第1補助巻線とが疎結合させて巻回され、前記第3脚はパスコアとして用いられることを特徴とする請求項6記載の力率改善回路。
  8. 前記コアの各々の脚は、同一厚みのギャップを有することを特徴とする請求項3又は請求項5又は請求項7記載の力率改善回路。
  9. 前記帰還巻線が巻回された前記第2脚は、前記第1脚及び前記第3脚の各脚の断面積よりも少ない断面積を有することを特徴とする請求項3又は請求項5又は請求項7又は請求項8記載の力率改善回路。
  10. 前記制御手段は、前記主スイッチのターンオン時にゼロ電流スイッチさせ、前記主スイッチのターンオフ時にゼロ電圧スイッチさせることを特徴とする請求項4乃至請求項9のいずれか1項記載の力率改善回路。
  11. 前記コアに形成された各ギャップには、各巻線に流れる電流に応じて透磁率が変化する磁性体が設けられることを特徴とする請求項8記載の力率改善回路。
  12. 前記コアに形成された各ギャップには、各巻線に流れる電流に応じて透磁率が変化する磁性体とエアーギャップとが設けられることを特徴とする請求項8記載の力率改善回路。


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