JP2005242719A - 国債取引装置、システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、大量の国債の売買取引においては、その取引が複雑に錯綜して起こることが日常的なことであるから、この複雑に交錯して起こる国債と資金が不足していないか、又はその勘定が一致しているかどうかを瞬時にかつ確実にチェックすることが必要である。
【解決手段】 本発明は、資金口座ファイル及び証券口座ファイルを備えると共に、前記両口座ファイルの各口座は、予定残高と実残高を有しており、約定情報により資金口座又は証券口座の予定残高確認情報を作成し、該予定残高確認情報により予定残高更新情報を作成し、該予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信して、前記決済機関から送信された決済完了通知情報により更新指示情報を作成する機能を備えることにより、国債と資金が不足していないか、又はその勘定が一致しているかどうかを瞬時にかつ確実にチェックすることが可能となる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、国債取引における国債と資金に関する決済及び証券・資金管理を行う、国債取引装置、システム及び方法に関する。
従来、生命保険会社や損害保険会社等のような事業法人や証券会社等(以下、「顧客」という。)は、国債を売買する場合には、日本銀行に保有する自社又は金融機関の口座を介して国債を購入又は販売している。金融機関以外の事業法人は、日本銀行に当座資金口座を有しないため、即時グロス決済(以下、「RTGS」(Real Time Gross Settlement)という。)化の実施後であっても、日本銀行の日中当座貸越枠を利用することができない。従って、顧客は、潤沢な資金力を背景に金融市場から調達した社債や国債等の債券を大量に保有している場合が多いが、これら債券をさらに有効に活用することができない。かかる場合に、このような顧客も、これら債券を日本銀行に担保として差し入れて日本銀行から日中当座貸越枠を直接確保するスキームがあれば望ましいが、このようなスキームを実現することは国家全体の金融政策に絡む問題であるため事実上不可能であった。
その問題を解決する決済システムとして、以下の決済システムが知られている(特許文献1参照)。該決済システムでは、顧客(A社)の債券に関する担保差入れ指図を受け付けると共に、日本銀行に設けられた国債系システムの前記顧客の債券口座(A社口座)から、前記金融機関自身の債券口座(X銀行口座)に債券残高が振り替えられることにより、日本銀行から発行される国債振替請求受付案内を受け付けて、前記金融機関自身の債券口座に振替られた債券残高を日本銀行の担保口座に振り替えるための担保差入れ依頼を日本銀行に送り、既にA社からX銀行口座に振り替えられた国債を、与信・担保システムの担保口座に振り替える。該与信・担保システムは、X銀行の当座資金口座に割り当てられる日中当座貸越枠を増枠することになる。該与信・担保システムは、担保口座に振り替えた旨をX銀行に通知するため、「整理番号通知」をP/O管理システムに送信する。このP/O管理システムは、この「整理番号通知」を受け付けると、専用口座システムのA社専用口座の日中当座貸越枠を増枠するとともに、日本銀行内の当座資金口座と同一の内容となるように、ミラー口座の内容を変更する。このように顧客が保有する債券を担保として預かった金融機関は、この債券に基づいて中央銀行から日中当座貸越枠を享受し、もって金融機関の日中流動性を確保できるようになる。また、顧客は、その債券に基づいて、中央銀行から享受される日中当座貸越枠を、金融機関を介して利用できるようになる。
特開2001−195528号公報(第7頁、第2図)
そこで、本発明の課題は、上述した決済システムでは、資金効率が良いという利点はあるものの、日本銀行の国債系システムにおいて、A社口座からX銀行口座に国債を振り替えていることから、本来、A社が所有している国債であるにもかかわらずX銀行の名義になっているために、不測の事態が起きた場合、この国債はA社の資産として算定されない可能性があり、この問題を解決する(以下、「課題1−1」)と共に、大量の国債の売買取引においては、その取引が複雑に錯綜して起こることが日常的なことであるから、この複雑に交錯して起こる国債と資金が不足していないかどうかを、瞬時にかつ確実にチェックすることが必要である(以下、「課題1−2」という。)。
ところで、証券取引法の改正により、平成17年に株式会社日本国債清算機関(以下、「清算機関」という。)が稼働する予定となっている。該清算機関は、国債の流通市場で決済リスクを軽減するインフラであり、清算機関に参加する金融機関の取引相手となって、複数の相手にまたがる売り買いの注文を相殺(ネッティング)する機能を持っている。市場参加者が国債の売買契約を清算機関に持ち込めば、注文が相殺されて全体の決済量が減るので、国債の決済リスク削減に資することが可能となる。市場参加者は取引相手が清算機関とすることによって、事務コストの削減が可能となる。
そこで、前記課題1の場合には、国債取引における国債と資金に関する決済及び管理業務を行う際に、照合機関及び清算機関を利用せずに顧客と金融機関との間で、決済及び管理業務を行うものであるが、照合機関を利用して決済及び管理業務を、証券(国債)口座と資金口座の管理及び相互の連動をリアルタイムに行い、予定残高と実残高の把握を行い、確実な決済と証券・資金管理を行うシステムを構築すると共に、照合機関及び清算機関の上記ネッティング機能を利用して、証券(国債)口座と資金口座の管理及び相互の連動をリアルタイムに行い、予定残高と実残高の把握を行い、確実な決済と証券・資金管理を行うシステムを構築することである(以下、「課題2」という。)。
本発明は、国債取引における国債と資金に関する決済及び証券・資金管理を行う、国債取引システム及び方法に関するものであり、本発明の上記課題1−1は、請求項1に記載の構成である、国債取引における国債と資金に関する決済及び管理業務を行う、資金口座ファイル14b及び証券口座ファイル12eを備える国債取引装置において、前記国債取引装置の前記両口座ファイルの各口座は、予定残高と実残高を有する国債取引装置によって達成される。そして、他の請求項に記載の構成によって達成される。また、上記課題1−2は、上記の構成に請求項2に記載の構成である、約定情報により資金口座又は証券口座の予定残高確認情報を作成し、該予定残高確認情報により予定残高更新情報を作成し、該予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信して、前記決済機関から送信された決済完了通知情報により実残高及び予定残高と予定残高を更新する指示情報を作成する機能を備えることを特徴とする国債取引装置によって達成される。また、請求項3乃至請求項10及び請求項12乃至請求項26に記載の構成によって達成される。
本発明の上記課題2は、請求項22に記載の構成である、前記国債クリアリングシステムは、約定情報、照合機関から送信された照合番号及び決済金額情報を受信して、これらの情報から決済明細情報を作成する機能を更に備える国債取引システムによって達成される。また、請求項23、24及び26に記載の構成によって達成される。
本発明によれば、本発明の第1の実施形態は、日本銀行の国債系システムを用いずに、A銀行の口座を用いて国債の売買取引が可能であり、又A銀行の口座を用いて大量の国債の売買取引が複雑に交錯して起こったとしても、資金口座管理手段14a(又は証券口座管理手段12c)が資金口座(又は証券口座)の実残高及び予定残高の管理をする機能を備えたことにより、資金の不足か否かを常時チェックすることができ、たとえ不足したとしても、決済管理手段12bが予定残高不足情報を再度トライする機能を備えていることにより、他の決済処理を止めることなく継続して行えることが可能となった。
更に、照合機関を利用して決済及び管理業務を、証券(国債)口座と資金口座の管理及び相互の連動をリアルタイムに行い、予定残高と実残高の把握を行い、確実な決済と証券・資金管理を行うシステムを構築すると共に、照合機関及び清算機関のネッティング機能を利用して、証券(国債)口座と資金口座の管理及び相互の連動をリアルタイムに行い、予定残高と実残高の把握を行い、確実な決済と証券・資金管理を行うことが可能となった。
以下、図面を参照して本発明の最良の形態を詳細に説明する。
上記課題1を達成するための最良の形態として第1の実施形態が、そして、上記課題2を達成するための最良の形態として第2の実施形態が説明されている。ところで、上記した課題2は、課題1を前提にして、照合機関及び清算機関の機能の利用を可能とすることを目的としているので、以下に説明する多くの図面は、第2の実施形態を説明する図であると共に、第1の実施形態を説明する図としても併用されている。
図1は、B証券とA銀行間の国債取引における国債と資金に関する決済及び管理業務を行う全体取引フローの概略図である。第1の実施形態は、照合機関及び清算機関を利用せずに、顧客が金融機関との間で決済及び管理業務を行うものであるから、第1の実施形態は、図1及び2の括弧内の記載事項がないものとして説明する。顧客であるB証券が取引相手企業との間で国債買いまたは売りの約定が締結されると、該B証券の端末装置から国債買いまたは売りの約定内容(A銀行番号、受託先名、資金口座番号、証券口座番号、取引相手先名、銘柄名、売買金額等のデータ)に関する情報(以下、「約定情報」という。)を、SWIFT、WEB及びVPN等の通信ネットワークを介して、金融機関であるA銀行の国債取引装置に送信し、前記情報を受信した該国債取引装置は、日銀ネットを介して決済機関である日本銀行にDVP決済を依頼し、その結果を受信している。
図2は、B証券の端末装置から送信された約定情報が、A銀行、決済機関及び取引相手企業との間で、各関連機関が備えるサーバによって処理されていく各種情報の流れを示した概略図である。B証券と取引相手企業との間で約定が締結されると、B証券の端末装置からA銀行に約定情報が送信され、該情報を受信したA銀行及び取引相手企業から国債買いと国債売りの決済を依頼する情報を送信し、該情報を受信した決済機関のサーバは、国債及び資金に関して、同時にDVP決済を行い両企業に決済が完了したことを伝える情報である決済情報を送信する。
図3は、B証券が取引相手企業と「国債買い」の約定を締結した場合、換言すれば「資金支払い」を行う場合、本発明の第2の実施形態で用いられるB証券端末機、国債クリアリングシステム12、勘定系システム14、日銀決済システム13、照合・清算機関及び決済機関において、各種情報の処理手順を説明するシーケンスチャート(流れ1)であるが、第1の実施形態を説明する図としても併用する。第1の実施形態は、照合・清算機関を利用していないので、同図の情報の流れ(1)、(2)及び(4)を利用していないので、決済明細作成手段は、約定情報を受信するだけで決済明細情報を作成しておらず、情報の内容A1はC1と同じ内容である。したがって、情報の流れ(5)の情報は、約定情報が決済管理手段12bに送信されている。
その後、決済機関は、取引相手企業の取引金融機関からの国債売りの国債決済依頼情報を受信して、受付番号を生成して国債を受け渡すための案内に付加した国債受渡受付案内の情報(以下、この受付番号が付加された情報を「受付案内情報」という。)、及び資金の受渡の案内である資金受渡依頼対象通知情報を日銀決済システム13に送信する(6)、該案内情報を受信した国債RTGS手段13aは、該案内情報を自行分と顧客勘定管理システム区分に切り分けて決済管理手段12bに顧客分の情報を送信する(7)。決済管理手段12bは、約定情報から売買区分データを抽出して国債の買いか売りかを判断し、買いであれば資金口座番号、銘柄名、売買金額等を含む予定残高確認の情報を作成して資金口座管理手段14aに送信する(9)。該資金口座管理手段14aは、資金口座ファイル14bからB証券の口座情報の残高額を更新し、更新した残高額を含む予定残高更新情報を決済管理手段12bに返信する(10)。足りなければその不足した金額を含む残高不足通知情報を決済管理手段12bに返信する。
決済管理手段12bは、前記予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信する(11)。決済機関は、その国債決済依頼情報によりDVP決済を行いA銀行に送信する(12)。そのDVP決済の情報を受信した国債RTGS手段13aは、その情報を自行分と顧客分に切り分けた上で決済管理手段12bに顧客分の情報を送信する(13)そのDVP決済を受信した決済管理手段12bは、証券決済額を含む指示情報を作成して証券口座管理手段12cに、及び資金決済額を含む指示情報を作成して資金口座管理手段14aに送信する(14)。該情報を受信した証券口座管理手段12cは、特定された口座の実残高及び予定残高を更新する(15)。該情報を受信した資金口座管理手段14aは、特定された口座の実残高を更新する(16)。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る国債取引装置の機能構成図を示すブロックダイアグラムで、国債を買う場合のものである。同図に示すように本発明の国債取引装置は、決済管理手段12b、資金口座管理手段14a及び証券口座管理手段12cを備えている。しかしながら、金融機関では図6に示すように、決済の管理を行う国債クリアリングシステムのサーバ及び資金の管理を行う勘定系システムのサーバを用いるのが一般的であるが、本発明の第1の実施形態では、決済管理手段及び証券口座管理手段の機能を国債クリアリングシステムのサーバに、資金口座管理手段の機能を勘定系システムのサーバに実装してもよいし、国債取引装置として1個のサーバに上記各手段の機能を実装してもよいことは、以下に詳説された説明から明らかである。
B証券の端末装置から送信された約定情報を、国債取引装置の決済管理手段12bが受信した(1)後に予定残高確認情報を送信し(2)、該情報を受信した資金口座管理手段14aは、予定残高更新情報又は予定残高不足情報を生成して前記決済管理手段12bに送信する(3)。予定残高更新情報を受信した決済管理手段は、該情報により国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信し(4)、決済機関から送信された決済完了通知情報(5)により該決済管理手段12bは更新の指示情報を生成して資金口座管理手段14a及び証券口座管理手段12cに送信する(6)。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る国債取引装置の機能構成図を示すブロックダイアグラムで、国債を売る場合のものである。B証券の端末装置から送信された約定情報を、国債取引装置の決済管理手段12bが受信した(1)後に予定残高確認情報を送信し(2)、該情報を受信した証券口座管理手段12cは、予定残高更新情報又は予定残高不足情報を生成して前記決済管理手段12bに送信する(3)。予定残高更新情報を受信した決済管理手段は、該情報により国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信し(4)、決済機関から送信された決済完了通知情報(5)により該決済管理手段12bは更新の指示情報を生成して証券口座管理手段12c及び資金口座管理手段14aに送信する(6)。
図6は、第2の実施形態に係る国債取引システムの機能構成図を示すブロックダイアグラムを説明する図であるが、上述したように、第1の実施形態を説明する図としても併用する。第1の実施形態は、照合・清算機関を利用していないので、照合・清算機関から送信される照合情報及び案内情報を受信しておらず、又上述したように、本発明の第1の実施形態では、決済管理手段12b及び証券口座管理手段の機能を国債クリアリングシステムのサーバに、資金口座管理手段14aの機能を勘定系システムのサーバに実装してもよいし、国債取引装置として1個のサーバに上記各手段の機能を実装してもよい。図6の情報の処理の流れは、図3の情報の流れを国債取引システムと勘定系システムで処理する場合と同じであり、図6の記載で理解できるので具体的に説明することは省略する。
図7は、図3で説明したシーケンスチャートの各種情報(A1〜K1)に含まれるデータの内容の一例を示すものである。参照番号A1で示した情報は、約定情報でありA銀行番号、資金口座番号、証券口座番号、取引相手先名等のデータを含んでいる。第1の実施例では、照合及び清算機関からの情報内容であるB1及びC1を用いていない。各情報の内容については第2の実施例を説明する際に述べる。
図8及び10は、決済管理手段12bの有する機能、即ち、約定情報、予定残高更新情報又は不足情報及び決済完了情報を処理するフローチャートを示し(図4及び5を参照)、図9及び11は、資金口座管理手段の有する機能、即ち、予定残高確認情報と更新の指示情報を処理するフローチャートを示し(図4を参照)、図12は、証券口座管理手段の有する機能、即ち、更新の指示情報を処理するフローチャートを示している(図5を参照)。これらの図8〜10のフローチャートは、国債の買いの場合には、資金口座に関連する情報を処理し、国債売りの場合には、証券口座に関連する情報を処理するものとして、国債の買いと売りの処理を同じ図で説明していることに留意されたい。
図8において、決済管理手段12bは、約定情報を受信して、該約定情報中の売買区分データを抽出して(ステップ1)、該売買区分データが国債の買いか否かを特定し(ステップ2)、買いであれば既述した受付案内情報を受信して(ステップ3)両情報の各データを照合して一致しているか否かを判断し(ステップ4)、一致していて国債買いであれば、銀行番号と受付案内情報の受付番号を抽出して対応付けると共に、資金口座番号、受付番号及び資金決済額等を含む、B証券の資金口座に前記資金決済額を決済する資金があるか否かを確認するための情報(以下、「予定残高確認情報」という。)を作成して決済明細ファイルに格納し、該情報を資金口座管理手段14aに送信する(ステップ5)。ステップ2で国債買いでない場合、即ち、売りの場合には国債売りの処理に進む。
図9において、国債の買いであれば資金口座管理手段14a(又は国債の売りであれば証券口座管理手段12c)は、予定残高確認情報を受信した(ステップ1)後、資金口座ファイル14b(又は証券口座ファイル12e)から資金口座番号、銘柄名等によりB証券の口座情報を検索して呼出し(ステップ2)、当該処理のスタート時だけ、該口座情報中の前日残高データを抽出(ステップ3)(それ以降の処理の時にはステップ3はパスされる))及び予定残高確認情報から売買金額を抽出し(ステップ4)、ステップ8の待ち行列に格納された残高不足情報、決済完了通知情報を受信した場合にはこの情報も含め、これらの抽出及び受信したデータ、即ち、前日残高データ、国債を買う金額データ(又は国債を売る金額データ)、又は決済完了通知情報の資金入金データ(又は資金支払データ)を、予定残高確認のテーブルに記載する(ステップ5)。格納されたデータから実残高(X=a+b−c)及び予定残高(Y=X−d)を算出して(ステップ6)、予定残高(Y)が0又はそれ以上か否かを判定し(ステップ7)、Yesであれば、前記口座情報の予定残高の残高額を更新して資金口座ファイル14b(証券口座ファイル12e)に格納する(ステップ9)(「予定残高確認のテーブル」及び「予定残高(Y)が0又はそれ以上か否かの判定」の処理については、後に詳説する。)。予定残高を更新したことを伝達する情報を作成して決済管理手段12bに返信する(ステップ10)。ステップ7で不足と判断されればその不足金額を含む予定残高不足情報を作成して返信し、決済管理手段12bの待ち行列に送信する(ステップ8)。
図10において、決済管理手段12bは、予定残高更新情報を受信し(ステップ1)、該情報により国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信する(ステップ2)。決済機関から送信された決済完了通知情報を受信し(ステップ3)、該情報から受付番号を抽出し(ステップ4)、実残高及び予定残高と実残高を更新する指示情報を作成して資金口座及び証券口座管理手段に送信する(ステップ5)。
図11及び12は、国債の買いの場合の処理を示す。図11において、資金口座管理手段14aは、実残高更新指示情報を受信して(ステップ1)該情報から資金支払金額データを抽出し(ステップ2)、予定残高確認のテーブル(後に詳説する)に該資金支払金額データを記載して実残高をX=a+b−cの式で算出し、資金口座の実残高を更新して(ステップ5)実残高更新通知情報を送信する(ステップ6)。図12において、証券口座管理手段12cは、実残高及び予定残高更新情報を受信して(ステップ1)該情報から国債払出金額データを抽出し(ステップ2)、予定残高確認のテーブルに該国債払出金額データを記載して実残高をX=a+b−cの式及び予定残高をY=X−dの式で算出し、証券口座の実残高を更新して(ステップ5)、実残高及び予定残高更新通知情報を送信する(ステップ6)。
国債の売りの場合の処理は、図11の処理を証券口座管理手段が行い、図12の処理を資金口座管理手段が行うと共に、処理の対象とする情報が資金に関連する情報と証券に関連する情報が入れ替わっている。その処理のフローチャートを示す図3及び20を見れば、国債の売りの処理は理解されるので省略する。
図13において、決済管理手段は、前記実残高更新通知情報又は前記実残高及び予定残高更新通知情報を受信し(ステップ1)、待ち行列の有無を判断して(ステップ2)無ければ終了するが、有れば待ち行列に対してリトライの指示、即ち、図9のステップ7で不足と判断され、決済管理手段12bの待ち行列に格納された予定残高確認情報を再送する(ステップ3)。
図14は、国債買いの場合、資金口座管理手段14aが行う資金口座を更新する処理の手順を具体的に示したものである(図9のステップ1〜7に相当)。左欄は該資金口座管理手段が受信したデータを示しており、参照番号B(以下、参照番号A〜Gを単にA〜Gという。)の資金支払電文送信とは、B証券が国債を購入するために支払う金額が50万円であることを意味している。Dの資金入金電文リコンサイルとは、B証券が所有している国債を売ったことにより70万円の資金が入金されたことにより、取引が実際に処理されたことの一致確認を行うことを意味している。Eの資金支払電文リトライとは、参照番号Cで国債を60万円で買おうとしたが、資金が不足したために購入できなかったので、再度トライすることを意味している。この場合、当座貸越枠を設けておけばその範囲内で不足が生じても決済を中止しない。Fの資金支払電文リコンサイルとは、Bで50万円の国債決済依頼情報が決済機関で決済済みとなり実際に50万円を支払ったことを意味している。Gの資金支払電文リコンサイルもFと同様にCで60万円の国債購入に対応している。
中央欄は、上記の受信したデータに応じて実残高及び予定残高を計算するためのテーブルである(以下、「予定残高確認テーブル」という。)。該テーブルは、実残高Wの欄に前日残高a、当日受入合計b及び当日払出合計cの各欄が、そして、決済中残高dが備わっている。実残高Xは、前日残高aプラス当日受入合計bマイナス当日払出合計cにより算出される(X=a+b−c)。予定残高Yは、前日残高aプラス当日受入合計bマイナス当日払出合計cマイナス決済中残高dにより算出される(Y=X−d)。その算出された結果が実残高X及び予定残高Yの欄に記載される。
Aは図9のステップ3、5及び6に対応しており、前日の残高が100万円とすればa欄に100万が記載され、b、c及びd欄は0であるから、X欄は100万、Y欄には100万が記載される。Bは図9のステップ4〜7に対応しており、予定残高確認情報から買い金額(50万円)を抽出し、この50万は決済中の残高であるからd欄に記載された後に、予定残高Y=実残高X(=a+b−c)−決済中残高dとしてYの値が計算されてY欄に50万が記載される。Cは図9のステップ4〜8に対応しており、前記Bに続いて60万円の国債を買う予定残高確認情報を受信した場合、d欄は50万プラス60万で110万となるが、Yの値が−10万となるために予定残高が不足してしまい(ステップ7のNOに対応)、Cの処理は予定残高が不足しているためにステップ8に進み、その残高不足情報を決済管理手段12bの待ち行列に格納する。
Dは図11のステップ2〜5に対応しており、国債の売りにより資金が70万円入金され、b欄に70万が記載されてd欄の50万はまだ決済されていないので同じ値が記載されている。その結果、X欄には170万が、Y欄には120万が記載された後、後述する図13の更新通知情報を受信した資金口座管理手段が待ち行列の有無を判断して、有りなのでリトライの指示が決済管理手段に送信される。続いてEの処理が行われるが、Eは図11の処理に対応している。b欄には70万が、d欄にはDの50万とCの60万の合計110万が記載されて計算された結果、X欄には170万、Y欄には60万が記載される。以下、F及びGの処理は、B及びCの決済中の国債買いが決済されFの50万、Gの60万が払い出された結果、GのX欄には60万が、Y欄には60万が記載されることとなる。
図15は、国債売りの場合、証券口座管理手段12cが行う証券口座を更新する処理の手順を具体的に示したものである(図9のステップ1〜7に相当)。図13の資金支払電文、資金入金電文が国債払出電文、国債受入電文に入れ替わっているが、処理の仕方は同じであるので省略する。
以上の説明から理解されるように、本発明の第1の実施形態は、日本銀行の国債系システムを用いずに、A銀行の口座を用いて国債の売買取引が可能であり、又A銀行の口座を用いて大量の国債の売買取引が複雑に交錯して起こったとしても、資金口座管理手段14a(又は証券口座管理手段12c)が資金口座(又は証券口座)の実残高及び予定残高の管理をする機能を備えたことにより、資金の不足か否かを常時チェックすることができ、たとえ不足したとしても、決済管理手段12bが予定残高不足情報を再度トライする機能を備えていることにより、他の決済処理を止めることなく継続して行えることが可能となった。
ところで、決済管理手段12b、資金口座管理手段14a及び証券口座管理手段12eの備える各機能を1つのサーバに実装してもよいし、第2の実施形態で説明するように、決済管理手段12b及び証券口座管理手段12cを国債クリアリングシステム12のサーバに、資金口座管理手段14aを勘定系システム14のサーバに実装しても可能なことは当業者であれば理解できることである。また、国債の買いか否かの判断する機能を決済管理手段12bに設けたが、決済明細作成手段12aに設けても可能である。
次に、上記課題2を達成するための最良の形態として第2の実施形態を説明する。図1は、B証券とA銀行間の国債取引における国債と資金に関する決済及び管理業務を行う全体取引フローの概略図である。顧客であるB証券が取引相手企業との間で国債買いまたは売りの約定が締結されると、該B証券の端末装置から国債買いまたは売りの約定内容(A銀行番号、受託先名、資金口座番号、証券口座番号、取引相手先名、銘柄名、売買金額等のデータ)に関する情報(以下、「約定情報」という。)を、SWIFT、WEB及びVPN等の通信ネットワークを介して、金融機関であるA銀行の国債取引システムに送信し、該国債取引システムが該情報を株式会社証券保管振替機構のサーバ(以下、「照合機関」という。)、株式会社日本国債清算機関のサーバ(以下、「清算機関」という。)及び日本銀行のサーバ(以下、「決済機関」という。)に送信する。該B証券の端末装置から国債買いまたは売りの国債取引を行う際に、前記約定情報に基づき、国債と資金に関する情報を処理する関連機関の相互の関係を示している。なお、国債取引システムとは、以下に説明する国債クリアリングシステム、勘定系システム及び日銀決済システムの総称として用いている。
照合機関とは、証券市場の円滑な流通を図るため、株券等有価証券の保管・受渡しを効率化、合理化すること及び約定情報の照合機能を提供することを事業としている。清算機関は、清算機関に参加する金融機関の取引相手となって、複数の相手にまたがる売り買いの注文を相殺(ネッティング)する機能を持っていることは上述したとおりである。
図2は、B証券の端末装置から送信された約定情報が、A銀行、照合機関、清算機関、決済機関及び取引相手企業との間で、各関連機関が備えるサーバによって処理されていく各種情報の流れを示したものである。B証券と取引相手企業との間で約定が締結されると、B証券の端末装置からA銀行に約定情報が送信され、同様に取引相手企業のサーバから照合機関に約定情報が送信される。その情報を受信したA銀行は照合機関に該約定情報を送信し、両企業の各々から送信された約定情報を受信した照合機関は、両情報のデータが一致しているか否かをチェックし、一致していれば照合済みとしてその情報を清算機関に送信する。具体的には、照合機関は、A銀行から送信された約定情報と取引相手企業から送信された約定情報を受信して約定情報の各データの照合を行い、一致していればA銀行及び取引相手企業に前記約定情報に照合機関が作成した照合番号を付加した情報(以下、「照合情報」という。)をA銀行のサーバに送信すると共に、清算機関に対して照合済情報の送信を行う機能を有している。
清算機関では、照合機関から送信された大量の約定情報を銘柄別に国債買いと国債売りとに整理し、決済日ごとにネッティング処理を行い、決済額を算出して通知情報としてA銀行及び取引相手企業のサーバに送信する。その後決済機関は、A銀行及び取引相手企業から国債買いと国債売りの決済を依頼する情報を受信すると、国債及び資金に関して、同時にDVP決済を行い両企業に決済が完了した情報である決済情報を送信する。即ち、該清算機関6は、各銀行及び取引相手企業が国債買い及び国債売りの取引に関する情報を、国債の銘柄ごとに集約してネッティング処理を行い、決済額を含んだ情報(以下、「決済通知情報」という。)をA銀行または取引相手企業のサーバに送信する。なお、顧客としてB証券を例示したが、生命保険会社、損害保険会社及び地方銀行等の多種多様な企業が対象であり、顧客として証券会社に限定されないことは明らかなことである。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る国債取引システムの機能構成図を示すブロックダイアグラムである。同図に示すようにB証券の端末装置から送信された約定情報、照合・清算機関のサーバから送信された照合情報、及び日銀のサーバから送信された決済情報を、A銀行の国債取引システム1を構成する国債クリアリングシステム12、日銀決済システム13及び勘定系システム14の各サーバが、これらの情報を処理する情報の流れが示されている。
同図に示すように国債取引システム1は、国債クリアリングシステム12、日銀決済システム13及び勘定系システム14を備えており、国債クリアリングシステム12は、国債の管理を行う機能及び国債に関する情報を提供するサーバであり、情報を処理する機能として決済明細作成手段12a、決済管理手段12b、証券口座管理手段12c及び決済明細ファイル12dと証券口座ファイル12eを有するデータベースとを備えている。日銀決済システム13は、日本銀行との間の国債の決済及び当座預金の決済をオンラインで処理する日銀ネットと接続されており、国債RTGS手段13aと当座預金RTGS手段13bを備えており、国債RTGS手段13aは、照合・清算機関及び日本銀行での国債の決済の情報を処理する機能、そして、当座預金RTGS手段13bは、清算機関及び日本銀行での当座預金の決済の情報を処理する機能を有している。そして、勘定系システム14は、顧客の資金の管理及び資金に関する情報を提供するサーバであり、情報を処理する機能として資金口座管理手段14a及び資金口座ファイル14bを有するデータベースとを備えている。
B証券の端末装置4は、SWIFT、WEB及びVPN等の通信ネットワークを介して、約定情報をA銀行の国債取引システムに送信し、一方、照合機関のサーバは、A銀行及び取引相手企業のサーバから専用回線を介して送信された前記約定情報の各データを照合して、一致していれば照合番号を含む照合情報を前記国債クリアリングシステムに12に返信する(図2及び3参照)。決済機関から決済情報を日銀決済システム13を介して受信した国債クリアリングシステム12は、約定情報、照合情報及び決済情報を用いて、実残高及び予定残高を更新するための指示情報を作成して、勘定系システム14にそのデータを送信する機能を有している。上記各サーバの各種情報の処理を行う各種機能を有する決済明細作成手段12a、決済管理手段12b等は、詳細に後述する。
B証券が取引相手企業と「国債買い」の約定を締結した場合、換言すれば「資金支払い」を行う場合、本発明の最良の実施形態で用いられるB証券端末機、国債クリアリングシステム12、勘定系システム14、日銀決済システム13、照合・清算機関及び決済機関において、各種情報の処理手順を説明するシーケンスチャート(流れ1)は前述した図3に示されている。
国債取引システムは決済明細作成手段12a、証券口座管理手段12c及び決済管理手段12bを、勘定系システム14は資金口座管理手段14aを、日銀決済システム13は国債RTGS手段13a及び当座預金RTGS手段13bを備えている。横軸に上記各手段が配置され、縦軸は時間軸であり、上から下へ時間が流れるものとして記載されている。この図のA〜Jはサーバが処理する各種情報を表しており、その各種情報のデータの内容については後述する。したがって、ここでは、B証券端末機、国債取引システム、勘定系システム14、日銀決済システム13、照合・清算機関及び決済機関の間で、各種情報の流れの説明だけで、上記各システムの備える情報の処理機能については、図15で詳細に説明する。
決済明細作成手段12aは、約定情報を照合機関に送信し(1)、照合機関は、B証券及び取引相手企業の各約定情報の各データを照合し、一致した約定情報に対して照合番号を付加して返信する(2)。該作成手段12aは、決済明細情報を作成して決済明細ファイルに格納する(3)。一方、清算機関は、大量の照合済情報を金融機関及び銘柄ごとに整理し、その整理した金融機関及び銘柄ごとにネッティング処理を行い決済額を算出する。清算機関は、決済通知情報をA銀行に送信する(4)。その決済通知情報を受信したA銀行の決済明細作成手段12aは、決済明細情報を決済管理手段12bに送信する(5)。
その後、決済機関は、取引相手企業の取引金融機関からの国債売りの国債決済依頼情報を受信して、受付番号を生成して国債を受け渡すための案内に付加した国債受渡受付案内の情報、及び資金の受渡の案内である資金受渡依頼対象通知情報を日銀決済システム13に送信する(6)。該案内情報を受信した国債RTGS手段13aは、該案内情報を自行分と顧客分を切り分けて決済管理手段12bに顧客分の情報を送信する(7)。決済管理手段12bは、決済明細情報と受付案内情報とが一致していれば銀行番号と受付番号を対応付けて決済明細ファイルに格納し(8)、受付番号及び資金決済額等を含む予定残高確認の情報を作成して勘定系システム14に送信する(9)。
該勘定系システム14の資金口座管理手段14aは、資金口座ファイル14bからB証券の口座情報の残高額を更新し、更新した残高額を含む予定残高更新情報を決済管理手段12bに返信する(10)。足りなければその不足した金額を含む残高不足通知情報を決済管理手段12bに返信する。
決済管理手段12bは、前記予定残高更新情報から受付番号を決済機関に送信する(11)。決済機関は、その受付番号によりDVP決済を行い、資金受渡依頼通知及び国債資金同時受渡受付案内の情報をA銀行に送信する(12)。国債資金同時受渡受付案内の情報を受信した当座預金RTGS手段13bは、その情報を自行分と顧客分とに切り分けた上で決済管理手段12bに顧客分の情報を送信する(13)。
決済管理手段12bは、証券決済額を含む指示情報を作成して証券口座管理手段12cに、及び資金決済額を含む指示情報を作成して資金口座管理手段14aに送信する(14)。該情報を受信した証券口座管理手段12cは、特定された口座の実残高及び予定残高を更新する(15)。該情報を受信した資金口座管理手段14aは、特定された口座の実残高を更新する(16)。
図7は、図3で説明したシーケンスチャートの各種情報(A1〜K1)に含まれるデータの内容の一例を示したものである。参照番号A1で示した情報は、約定情報でありA銀行番号、資金口座番号、証券口座番号、取引相手先名等のデータを含んでいる。参照番号B1で示した情報は、決済明細情報であり約定情報に照合番号が付加されたデータを含んでいる。参照番号D1で示した情報は、受付案内情報であり受払日、受付番号、払出先、受入先、銘柄名等のデータを含んでいる。参照番号E1で示した情報は、取引実行日、受付番号、資金払込依頼者、資金払込先、引落額等のデータを含んでいる。参照番号F1で示した情報は、資金口座番号、資金決済額等のデータを含んでいる。参照番号G1で示した情報は、受付番号のデータを含んでいる。参照番号H1で示した情報は、取引実行日、受付番号、資金払込先、引落額等のデータを含んでいる。参照番号I1で示した情報は、受払日、受付番号、払出先、受入先、銘柄名、額面金額、資金受渡金額等のデータを含んでいる。参照番号J1で示した情報は、証券口座番号、受付番号、証券決済額、銘柄名等のデータを含んでいる。参照番号K1で示した情報は、受託先コード、資金口座番号、受付番号、資金決済額等のデータを含んでいる。
図16は、図3で示した国債買い(流れ1)のシーケンスチャートおいて、国債取引システムの国債クリアリングシステム12、日銀決済システム13及び勘定系システム14が情報を処理する機能構成を示したブロックダイアグラムである。
図3で情報の流れは説明したので、各システムが備える各機能実現手段が入力された情報に対してどの様な処理を行っているのかを説明する。決済明細作成手段12aは、B証券端末機から送信された約定情報を照合機関に送信し(1)、照合機関は、B証券及び取引相手企業の端末機から送信された各約定情報の各データを照合し、一致した約定情報に対して照合番号を作成し、その照合番号を前記決済明細作成手段12aに返送する(2)。該作成手段は、約定情報にその照合番号を付加して決済明細情報を作成し、決済明細ファイルに格納する。他の顧客からの約定情報も同様に決済明細情報を作成して、逐次、決済明細ファイルに格納する(3)。一方、清算機関は、照合機関から受信した大量の照合済情報を金融機関及び銘柄ごとに整理し、その整理した金融機関及び銘柄ごとにネッティング処理を行い、決済額を算出する。清算機関は、決済金額、売買区分等を含む情報(以下、「決済金額情報」という。)を、決済明細作成手段12aに送信する(4)。その通知情報を受信した決済明細作成手段12aは、該情報に基づきB証券が国債買いまたは国債売りに関連する決済明細情報を決済管理手段12bに送信する(5)。
その後、決済機関は、取引相手企業の取引金融機関からの国債売りの国債決済依頼情報を受信して、受付番号を生成して国債を受け渡すための案内に付加した国債受渡受付案内の情報(以下、この受付番号が付加された情報を「受付案内情報」という。)、及び資金の受渡の案内である資金受渡依頼対象通知情報を日銀決済システム13に送信する(6)。該案内情報を受信した国債RTGS手段13aは、該案内情報を自行分と顧客分を切り分けて決済管理手段12bに顧客分の情報を送信する(7)。
決済管理手段12bは、決済明細情報と受付案内情報の各データを照合して一致しているか否かを判断し、一致していれば銀行番号と受付番号を対応付けて決済明細ファイルに格納し(8)、受付番号及び資金決済額等を含む予定残高確認の情報を作成して勘定系システム14に送信する(9)。
該勘定系システム14の資金口座管理手段14aは、資金口座ファイル14bからB証券の口座情報を検索して呼出し、その情報の予定残高に記載の残高額と受信した残高額とを比較し、残高が足りるか否かを判定して足りれば予定残高の残高額を更新し、更新した残高額を含む予定残高更新情報を決済管理手段12bに返信する(10)。足りなければその不足した金額を含む残高不足通知情報を決済管理手段12bに返信する。
前記予定残高更新情報を受信した決済管理手段12bは、その情報から受付番号を抽出して当座預金RTGS手段13bを介してその受付番号を決済機関に送信する(11)。決済機関は、その受付番号によりDVP決済を行い、資金受渡依頼通知及び国債資金同時受渡受付案内の情報をA銀行に送信する(12)。国債資金同時受渡受付案内の情報を受信した当座預金RTGS手段13bは、その情報を自行分と顧客分とに切り分けた上で決済管理手段12bに顧客分の情報を送信する(13)。
決済管理手段12bは、決済明細ファイルから受付番号により取引を特定してステイタスを決済済みとすると共に、実残高及び予定残高を更新するための、証券決済額を含む指示情報を作成して証券口座管理手段12cに、及び資金決済額を含む指示情報を作成して資金口座管理手段14aに送信する(14)。該情報を受信した証券口座管理手段12cは、証券口座ファイルから受付番号により取引を特定して、特定された口座の実残高及び予定残高を更新する。該情報を受信した資金口座管理手段14aは、資金口座ファイル14bから受付番号により取引を特定して、特定された口座の実残高を更新する。
図17において、決済明細作成手段12aは、約定情報を受信し(ステップ1)、照合機関から送信された照合番号情報を受信し(ステップ2)、その後決済金額情報を受信して(ステップ3)、これらの受信した情報から決済明細情報を作成して決済明細ファイルに格納し、該情報を決済管理手段に送信する(ステップ4)。
図18において、決済管理手段12bは、決済明細情報を受信して、決済明細情報中の売買区分データを抽出して(ステップ1)、該売買区分データが国債の買いか否かを特定し(ステップ2)、買いであれば受付案内情報を受信して(ステップ3)両情報の各データを照合して一致しているか否かを判断し(ステップ4)、一致していて国債買いであれば、銀行番号と受付案内情報の受付番号を抽出して対応付けると共に、資金口座番号、受付番号及び資金決済額等を含む予定残高確認情報を作成して決済明細ファイルに格納し、該情報を資金口座管理手段14aに送信する(ステップ5)。ステップ2で国債買いでない場合、即ち、売りの場合には国債売りの処理に進む。
該勘定系システム14の資金口座管理手段14aは、予定残高確認情報を受信した後の処理ステップは、図9に記載のステップ4〜13と同じであるので省略する。図19において、予定残高更新情報を受信した(ステップ1)決済管理手段12bは、該情報から受付番号を抽出して決済機関に該番号を送信する(ステップ2)。その後決済管理手段は、決済機関から受信(ステップ3)したDVP決済済み情報から受付番号を抽出して(ステップ4)、証券口座の実残高及び予定残高と資金口座の実残高を更新する指示情報を作成して証券口座管理手段及び資金口座管理手段に送信する(ステップ5)。
図20はB証券が取引相手企業と「国債売り」の約定を締結した場合、換言すれば「資金受取」を行う場合、本発明の第2の実施形態で用いられるB証券端末機、国債取引システム、勘定系システム14、日銀決済システム13、照合・清算機関及び決済機関において、各種情報の処理手順を説明するシーケンスチャート(流れ2)である。
国債売り(流れ2)の流れ(1)から流れ(5)は、国債買い(流れ1)のそれと同じなので省略する。決済明細情報を受信した決済管理手段12bは、証券残高を確認する情報を証券残高確認手段に送信する(6)。その証券座残高確認手段は、更新した残高額を含む予定残高更新情報を決済管理手段12bに返信する(7)。足りなければその不足した金額を含む残高不足通知情報を決済管理手段12bに返信する。
前記予定残高更新情報を受信した決済管理手段12bは、その情報を決済機関に送信する(8)。清算機関は、受付番号を生成して上記資金受渡金額等を含む情報に付加した情報、即ち、受付案内情報を決済管理手段12bに送信する(9)。該決済管理手段12bは、銀行番号と受付番号を対応付けて決済明細ファイルに格納する(10)。
決済機関は、DVP決済を行って当座勘定入金通知及び決済完了通知情報をA銀行に送信する(11)。該決済完了通知情報を受信した国債RTGS手段13aは、決済管理手段12bに顧客分の情報を送信する(12)。決済管理手段12bは、証券決済額を含む更新指示情報を作成して証券口座管理手段12cに、及び資金決済額を含む更新指示情報を作成して資金口座管理手段14aに送信する(13、14、15)。
図21は、図20で示した国債売り(流れ2)のシーケンスチャートおいて、国債取引システムの国債クリアリングシステム12、日銀決済システム13及び勘定系システム14が情報を処理する機能構成を示したブロックダイアグラムである。図20で情報の流れは説明したので、各システムが備える各機能実現手段が入力された情報に対してどの様な処理を行っているのかを説明する。
流れ1から5までは国債買い(流れ1)のそれと同じである。決済明細情報を受信した決済管理手段12bは、該情報から国債を売るに際して必要な証券口座番号、銘柄名、決済額面金額等の証券残高を確認するための情報を証券口座管理手段12cに送信する。
証券口座管理手段12cは、証券口座ファイル12eからB証券の証券口座情報を検索して呼出し、その情報の予定残高に記載の残高額と受信した残高額とを比較し、残高が足りるか否かを判定して足りれば予定残高の残高額を更新し、更新した残高額を含む予定残高更新情報を決済管理手段12bに返信する(7)。足りなければその不足した金額を含む残高不足通知情報を決済管理手段12bに返信する。
前記予定残高更新情報を受信した決済管理手段12bは、国債決済依頼情報を作成して国債RTGS手段13aを介して決済機関に送信する(8)。決済機関は、受付番号を付加した受付通知の情報、既述した受付案内情報を作成してA銀行に送信する(9)。国債RTGS手段13aを介して該受付案内情報を受信した決済管理手段12bは、銀行番号と受付番号を対応付けると共に決済明細ファイルに格納する(10)。その後、決済機関はDVP決済を行い、当座勘定入金通知及び決済完了通知情報をA銀行に送信する(11)。これらの情報を受信した国債RTGS手段13aは、その情報を自行分と顧客分とに切り分けた上で決済管理手段12bに顧客分の情報を送信する(12)。
決済管理手段12bは、証券決済額を含む更新指示情報を作成して証券口座管理手段12cに、及び資金決済額を含む更新指示情報を作成して資金口座管理手段14aに送信する(13)。該情報を受信した証券口座管理手段12cは、特定された口座の実残高を更新する(14)。該情報を受信した資金口座管理手段14aは、特定された口座の実残高及び予定残高を更新する(15)。
次に、国債売り(流れ2)(換言すれば「資金受取」)の決済明細作成手段12a、決済管理手段12b、証券口座管理手段12c等の有する機能、即ち、情報を処理するフローチャートについて説明する。図19の国債売り(流れ2)の流れ(6)及び(7)の処理は、図3の国債買い(流れ1)の流れ(9)及び(10)の決済管理手段12bの情報を処理する機能と同じであり、その流れ(6)及び(7)の証券口座管理手段12cの処理は、国債買い(流れ1)の流れ(9)及び(10)の資金口座管理手段14aの情報を処理する機能と同じである。国債売り(流れ2)の流れ(13)、(14)及び(15)の情報を処理する機能は、図4の国債買い(流れ1)の流れ(14)、(15)及び(16)の決済管理手段12bの情報を処理する機能と同じである。国債売り(流れ2)の流れ(5)から(6)及び流れ(8)から(12)は、図16のブロックダイアグラムの説明の内容から当業者であれば容易に実施可能であるので、各手段のフローチャートを省略する。
図22は、図20で説明したシーケンスチャートの各種情報(A2〜F2及びH2〜K2)に含まれるデータの内容の一例を示したものである。参照番号A2で示した情報は、約定情報でありA銀行番号、資金口座番号、証券口座番号、取引相手先名等のデータを含んでいる。参照番号B2で示した情報は、決済明細情報であり約定情報に照合番号が付加されたデータを含んでいる。参照番号D2で示した情報は、受託先コード、銘柄名、決算額面金額等のデータを含んでいる。参照番号F2で示した情報は、受付案内情報であり受払日、受付番号、払出先、受入先、銘柄名等のデータを含んでいる。参照番号H2で示した情報は、取引実行日、入金額等のデータを含んでいる。参照番号I2で示した情報は、受払日、受付番号、払出先、受入先、銘柄名、額面金額、資金受渡金額等のデータを含んでいる。参照番号J2で示した情報は、資金口座番号、受付番号、資金決済額、銘柄名等のデータを含んでいる。参照番号K2で示した情報は、受託先コード、資金口座番号、受付番号、資金決済額等のデータを含んでいる。
B証券とA銀行間の国債取引における国債と資金に関する決済及び管理業務を行う全体取引フローの概略図である。 B証券の端末装置から送信された約定情報が、A銀行、決済機関及び取引相手企業との間で、各関連機関が備えるサーバによって処理されていく各種情報の流れを示した概略図である。 B証券が取引相手企業と「国債買い」の約定を締結した場合の各種情報の処理手順を説明するシーケンスチャート(流れ1)である。 本発明の第1の実施形態に係る国債取引装置の、国債を買う場合の機能構成図を示すブロックダイアグラムである。 本発明の第1の実施形態に係る国債取引装置の、国債を売る場合の機能構成図を示すブロックダイアグラムである。 本発明の第1及び2の実施形態を示す図である。 図3で説明したシーケンスチャートの各種情報(A1〜K1)に含まれるデータの内容の一例を示すものである。 第1の実施例の決済管理手段の有する機能を示すフローチャートである。 第1の実施例の資金口座管理手段の有する機能を示すフローチャートである。 第1の実施例の決済管理手段の有する機能を示すフローチャートである。 第1の実施例の資金口座管理手段の有する機能を示すフローチャートである。 第1の実施例の証券口座管理手段の有する機能を示すフローチャートである。 第1の実施例の決済管理手段の有する機能を示すフローチャートである。 国債買いの場合、資金口座管理手段が行う資金口座を更新する処理の手順を具体的に示したものである。 国債売りの場合、証券口座管理手段が行う証券口座を更新する処理の手順を具体的に示したものである。 図3で示した国債買い(流れ1)のシーケンスチャートおいて、国債取引システムの国債クリアリングシステム、日銀決済システム及び勘定系システムが情報を処理する機能構成を示したブロックダイアグラムである。 第2の実施例の決済明細作成手段の有する機能を示すフローチャートである。 第2の実施例の決済管理手段の有する機能を示すフローチャートである。 第2の実施例の決済管理手段の有する機能を示すフローチャートである。 B証券が取引相手企業と「国債売り」の約定を締結した場合の各種情報の処理手順を説明するシーケンスチャート(流れ2)である。 図19で示した国債売り(流れ2)のシーケンスチャートおいて、国債取引システムの国債クリアリングシステム、日銀決済システム及び勘定系システムが情報を処理する機能構成を示したブロックダイアグラムである。 図19で説明したシーケンスチャートの各種情報(A2〜K2)に含まれるデータの内容の一例を示すものである。
符号の説明
12 ファクタリングシステム
12a 決済明細作成手段
12b 決済管理手段
12c 証券口座管理手段
13 日銀決済システム
13a 国債RTGS手段
14 当座預金RTGS手段
14a 資金口座管理手段

Claims (26)

  1. 国債取引における国債と資金に関する決済及び管理業務を行う、資金口座ファイル及び証券口座ファイルを備える国債取引装置において、
    前記国債取引装置の前記両口座ファイルの各口座は、予定残高と実残高を有することを特徴とする国債取引装置。
  2. 前記国債取引装置は、約定情報により資金口座又は証券口座の予定残高確認情報を作成し、該予定残高確認情報により予定残高が足りているか否かを判断して足りていれば予定残高更新情報を作成し、該予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信し、前記決済機関から送信された決済完了通知情報により実残高及び予定残高と実残高を更新する指示情報を作成する機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の国債取引装置。
  3. 前記国債取引装置の備える機能は、約定情報により国債の買いか売りかの判断を行い、国債の買いであれば資金口座の、売りであれば証券口座の予定残高確認情報を作成する機能と、
    前記予定残高確認情報により予定残高を算出して該予定残高が足りているか否かの判断を行い、足りていれば予定残高更新情報を作成し、不足していれば予定残高不足情報を作成して返信する機能と、
    前記予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信する機能と、
    前記決済機関から送信された決済完了通知情報により、国債の買いであれば証券口座の実残高及び予定残高と資金口座の実残高を、国債の売りであれば証券口座の実残高と資金口座の実残高及び予定残高を、更新する指示情報を作成する機能とを含むことを特徴とする請求項2に記載の国債取引装置。
  4. 前記国債取引装置は、決済管理手段、資金口座管理手段及び証券口座管理手段を備え、前記決済管理手段が約定情報により国債の買いか売りかの判断を行い、国債の買いであれば資金口座の、売りであれば証券口座の予定残高確認情報を作成する機能を、
    前記資金口座管理手段又は証券口座管理手段が前記予定残高確認情報により予定残高を算出して該予定残高が足りているか否かの判断を行い、足りていれば予定残高更新情報を作成し、不足していれば予定残高不足情報を作成して返信する機能を、
    前記決済管理手段が前記予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信し、前記決済機関から送信された決済完了通知情報により、国債の買いであれば証券口座の実残高及び予定残高と資金口座の実残高を、国債の売りであれば証券口座の実残高と資金口座の実残高及び予定残高を、更新する指示情報を作成する機能を備えることを特徴とする請求項3に記載の国債取引装置。
  5. 前記資金口座管理手段又は証券口座管理手段の予定残高が足りているか否かの判断を行う機能は、前記予定残高確認情報から資金支払い金額データ又は国債払出金額データを抽出し、予定残高確認のテーブルに各データを記載して実残高と予定残高を算出して、予定残高が足りているか否かの判断を行うことを特徴とする請求項4に記載の国債取引装置。
  6. 前記資金口座管理手段又は証券口座管理手段の予定残高が足りているか否かの判断を行う機能は、資金又は証券口座情報から前日残高データを抽出する機能を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の国債取引装置。
  7. 前記資金口座管理手段又は証券口座管理手段の前記予定残高が足りているか否かの判断が不足の場合、実残高増加後にリトライして予定残高確認テーブルに各データを記載して実残高と予定残高を算出して、予定残高が足りているか否かの判断を再度行う機能を更に備えることを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の国債取引装置。
  8. 前記実残高と実残高及び予定残高を更新する指示情報から資金支払金額データ又は国債払出データを抽出して、該データを予定残高確認のテーブルに資金支払金額データ又は国債払出データを記載し、実残高及び予定残高を算出して資金口座情報又は国債口座情報を更新する機能を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の国債取引装置。
  9. 前記資金口座管理手段が、前記実残高と実残高及び予定残高を更新する指示情報から資金支払金額データを抽出して、該データを予定残高確認のテーブルに資金支払金額データを記載し、実残高及び予定残高を算出して資金口座情報を更新する機能を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の国債取引装置。
  10. 前記証券口座管理手段が、前記実残高と実残高及び予定残高を更新する指示情報から国債払出データを抽出して、該データを予定残高確認のテーブルに資金支払金額データ又は国債払出データを記載し、実残高及び予定残高を算出して国債口座情報を更新する機能を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の国債取引装置。
  11. 国債取引における国債と資金に関する決済及び管理業務を行う、資金口座ファイルを有する勘定系システム及び証券口座ファイルを有する国債クリアリングシステムを備える国債取引システムにおいて、
    前記国債取引システムの前記両口座ファイルの各口座は、予定残高と実残高を有することを特徴とする国債取引システム。
  12. 前記国債クリアリングシステムは、約定情報により資金又は証券口座の予定残高確認情報を作成し、予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信して、前記決済機関から送信された決済完了通知情報により実残高及び予定残高と実残高を更新する指示情報を作成する機能を、
    前記勘定系システムは、前記予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信する機能を備えることを特徴とする請求項11に記載の国債取引システム。
  13. 前記国債クリアリングシステムは、前記約定情報により国債の買いか売りかの判断を行い、国債の買いであれば資金口座の、売りであれば証券口座の予定残高確認情報を作成し、前記予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信し、前記決済機関から送信された決済完了通知情報により、国債の買いであれば証券口座の実残高及び予定残高と資金口座の実残高を、国債の売りであれば証券口座の実残高と資金口座の実残高及び予定残高を、更新する指示情報を作成する機能を、
    前記勘定系システムは、前記予定残高確認情報により予定残高を算出して該予定残高が足りているか否かの判断を行い、足りていれば予定残高更新情報を作成し、不足していれば予定残高不足情報を作成して返信する機能を備えることを特徴とする請求項12に記載の国債取引システム。
  14. 前記国債クリアリングシステムは決済管理手段及び証券口座管理手段を、前記勘定系システムは資金口座管理手段を備え、
    前記決済管理手段が約定情報により国債の買いか売りかの判断を行い、国債の買いであれば資金口座の、売りであれば証券口座の予定残高確認情報を作成する機能を、
    前記資金口座管理手段又は証券口座管理手段が前記予定残高確認情報により予定残高を算出して該予定残高が足りているか否かの判断を行い、足りていれば予定残高更新情報を作成し、不足していれば予定残高不足情報を作成して返信する機能を、
    前記決済管理手段が前記予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信し、前記決済機関から送信された決済完了通知情報により、国債の買いであれば証券口座の実残高及び予定残高と資金口座の実残高を、国債の売りであれば証券口座の実残高と資金口座の実残高及び予定残高を、更新する指示情報を作成する機能を備えることを特徴とする請求項12に記載の国債取引システム。
  15. 前記資金口座又は証券口座管理手段の予定残高が足りているか否かの判断を行う機能は、前記予定残高確認情報から資金支払い金額又は国債払出金額データを抽出し、予定残高確認のテーブルに各データを記載して実残高と予定残高を算出して、予定残高が足りているか否かの判断を行うことを特徴とする請求項14に記載の国債取引システム。
  16. 前記資金口座又は証券口座管理手段の予定残高が足りているか否かの判断を行う機能は、資金又は証券口座情報から前日残高データを抽出する機能を更に備えることを特徴とする請求項14に記載の国債取引システム。
  17. 前記資金口座又は証券口座管理手段の予定残高が足りているか否かの判断を行う機能は、資金又は証券口座情報から前日残高データを抽出する機能を更に備えることを特徴とする請求項14に記載の国債取引システム。
  18. 前記資金口座又は証券口座管理手段の前記予定残高が足りているか否かの判断が不足の場合、決済完了通知情報を受信した後にリトライして予定残高確認テーブルに各データを記載して実残高と予定残高を算出して、予定残高が足りているか否かの判断を再度行う機能を更に備えることを特徴とする請求項14乃至17の何れかに記載の国債取引システム。
  19. 前記実残高と実残高及び予定残高を更新する指示情報から資金支払金額データ又は国債払出データを抽出して、該データを予定残高確認のテーブルに資金支払金額データ又は国債払出データを記載し、実残高及び予定残高を算出して資金口座情報又は国債口座情報を更新する機能を更に備えることを特徴とする請求項12又は13に記載の国債取引システム。
  20. 前記資金口座管理手段が、前記実残高と実残高及び予定残高を更新する指示情報から資金支払金額データを抽出して、該データを予定残高確認のテーブルに資金支払金額データを記載し、実残高及び予定残高を算出して資金口座情報を更新する機能を更に備えることを特徴とする請求項18に記載の国債取引システム。
  21. 前記証券口座管理手段が、前記実残高と実残高及び予定残高を更新する指示情報から国債払出データを抽出して、該データを予定残高確認のテーブルに資金支払金額データ又は国債払出データを記載し、実残高及び予定残高を算出して国債口座情報を更新する機能を更に備えることを特徴とする請求項18に記載の国債取引システム。
  22. 前記国債クリアリングシステムは、約定情報、照合機関から送信された照合番号及び決済金額情報を受信して、これらの情報から決済明細情報を作成する機能を更に備えることを特徴とする請求項12又は13に記載の国債取引システム。
  23. 決済明細作成手段が前記情報から決済明細情報を作成する機能を備えることを特徴とする請求項12、13又は22の何れかに記載の国債取引システム。
  24. 前記決済管理手段が前記予定残高更新情報から受付番号を抽出して国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信し、該決済機関から送信された決済完了通知情報の受付番号を抽出し、該番号により取引口座を特定して証券口座又は資金口座を更新する支持情報を作成する機能を備えることを特徴とする請求項12、13、22又は23の何れかに記載の国債取引システム。
  25. 国債取引における国債と資金に関する決済及び管理業務を行う、資金口座ファイル及び証券口座ファイルを備える国債取引装置を用いて国債取引を行う方法において、
    前記国債取引装置の前記両口座ファイルの各口座は、予定残高と実残高を有しており、
    約定情報により国債の買いか売りかの判断を行い、国債の買いであれば資金口座の、売りであれば証券口座の予定残高確認情報を作成するステップと、
    前記予定残高確認情報により予定残高を算出して該予定残高が足りているか否かの判断を行い、足りていれば予定残高更新情報を作成し、不足していれば予定残高不足情報を作成して返信するステップと、
    前記予定残高更新情報から国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信するステップと、
    前記決済機関から送信された決済完了通知情報により、国債の買いであれば証券口座の実残高及び予定残高と資金口座の実残高を、国債の売りであれば証券口座の実残高と資金口座の実残高及び予定残高を、更新する指示情報を作成するステップとを含むことを特徴とする国債取引方法。
  26. 国債取引における国債と資金に関する決済及び管理業務を行う、資金口座ファイルを有する勘定系システム及び証券口座ファイルを有する国債クリアリングシステムを備える国債取引システムを用いて国債取引を行う方法において、
    前記国債クリアリングシステムは、決済明細作成手段、決済管理手段及び証券口座管理手段を、前記勘定系システムは、資金口座管理手段を備えると共に、前記両口座ファイルの各口座は予定残高と実残高を有しており、
    前記決済明細作成手段が約定情報、照合機関から送信された照合番号情報及び決済金額情報を受信して、これらの情報から決済明細情報を作成して送信するステップと、
    前記決済管理手段が清算機関から送信された受付案内情報を受信して、前記決済明細作成情報と前記受付案内情報が一致しているか否かの判断を行い、一致している場合には資金口座又は証券口座の予定残高確認情報を作成するステップと、
    前記資金口座管理手段又は前記証券口座管理手段が、前記予定残高確認情報により予定残高を算出して該予定残高が足りているか否かの判断を行い、足りていれば予定残高更新情報を作成して返信するステップと、
    前記決済管理手段が前記予定残高更新情報から受付番号を抽出して国債決済依頼情報を作成して決済機関に送信する機能、及び前記決済機関から送信された決済完了通知情報の受付番号を抽出し、該受付番号により取引口座を特定して証券口座又は資金口座を更新する指示情報を作成するステップと、
    前記資金口座管理手段又は前記証券口座管理手段が前記予定残高確認情報により予定残高が足りているか否かの判断を行い、足りていれば予定残高更新情報を作成するステップと備えることを特徴とする国債取引方法。
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