JP2005242223A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スコロトロン帯電器を用いて転写前除電を行うときに従来発生していた逆転写の発生を抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 トナー像が形成された感光体ドラム表面を、1次転写に先立ってスコロトロン帯電器101で除電する画像形成装置において、そのスコロトロン帯電器によって除電処理がなされる感光体ドラムの1次転写領域よりも中間転写ベルト表面移動方向上流側近傍に、中間転写ベルト上のトナー量を検知するトナー付着量センサ102を配置されている。そして、このセンサの検知結果に基づき、上記スコロトロン帯電器による電荷付与量を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、複数の潜像担持体上の各可視像を中間転写体上に互いに重なり合うように転写して画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、中間転写体表面にそれぞれ対向するように配置された複数の潜像担持体を備えるいわゆるタンデム型の画像形成装置が知られている。このような画像形成装置としては、例えば、4つの潜像担持体上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像(可視像)をそれぞれ形成し、これらを順次重ね合わせて中間転写体上に1次転写して得た重ね合わせトナー像(重ね合わせ画像)を、最終的に紙等の記録材上に転写してフルカラー画像を得るものがある。このような画像形成装置では、先に中間転写体上に1次転写された未定着の可視像を構成する像形成物質(例えばトナー)を、次の1次転写の際にその潜像担持体に逆転写させてしまうことがあった。この逆転写は、中間転写体に保持される未定着の像形成物質の帯電極性が反転することによって起こると考えられている。そして、このような極性反転が起こるのは、潜像担持体上の非画像部(非潜像部分)と、中間転写体上の未定着の可視像との間で放電が発生し、その可視像を構成する像形成物質に電荷注入が起こるためである。このような逆転写が起こると、中間転写体上の可視像を構成する像形成物質量が予定量よりも少なくなるため、最終的な重ね合わせ画像に濃度ムラや色ムラが生じるという不具合が発生する。また、逆転写した像形成物質が他色の像形成物質に混ざって混色が引き起されるため、逆転写を受けた潜像担持体から除去した転写残の像形成物質のリサイクル使用が困難になるという不具合も発生する。また、このような混色が引き起されると、逆転写を受けた潜像担持体上の転写残の像形成物質を除去せずにそのまま次の画像形成に移行させるいわゆるクリーニングレスの画像形成システムの採用が困難になるという不具合も発生する。
このような不具合を抑制する方策としては、1次転写領域で互いに対向する中間転写体表面と潜像担持体の非画像部との電位差をできるかぎり小さくするのが効果的である。そのため、従来から、潜像担持体の非画像部の電位を下げるための転写前除電を行う画像形成装置が提案されている(特許文献1、特許文献2及び特許文献3)。かかる転写前除電とは、潜像担持体上に形成した可視像を中間転写体に1次転写するのに先立って潜像担持体表面を除電しておく処理である。このような転写前除電を行えば、1次転写に先立って潜像担持体の非画像部の電荷が除去されるため、中間転写体表面と潜像担持体の非画像部との電位差が小さくなり、非画像部から可視像への電荷注入を生じさせる放電を回避できる。その結果、中間転写体から潜像担持体への像形成物質の逆転写を抑えることができる。
しかし、上記特許文献1に開示の画像形成装置では、潜像担持体表面全体の非画像部電位を一様に下げる構成となっているため、潜像担持体表面全体において潜像担持体上の可視像周囲の電位ポテンシャルの壁が低くなる。その結果、画像全体にチリが発生するおそれがあるという不具合がある。
一方、上記特許文献2に開示の画像形成装置においては、転写前除電を行う手段としてLEDアレイを用い、潜像担持体上の可視像の周辺部分を除く非画像部について、選択的に電荷を除去する。具体的には、潜像担持体上に潜像を書き込んだ内容をフレームメモリにストックしておき、これをもとにLEDアレイを制御して、潜像担持体上の可視像の周辺部分を除く非画像部について選択的に除電を行う。この画像形成装置によれば、潜像担持体上の可視像周囲の電位ポテンシャルの壁を高く維持しつつも、1次転写前に潜像担持体の非画像部の大部分の電荷を除電することができる。その結果、上述したようなチリの発生を大幅に抑制しつつ、中間転写体から潜像担持体への像形成物質の逆転写を抑えることができる。しかし、上記特許文献2に開示の画像形成装置では、潜像担持体上に潜像を書き込んだ内容をストックしておく潜像書込用のものとは別のフレームメモリを追加する必要があることに加え、その内容に従ってLEDアレイを詳細に制御し得る高度な制御系を追加する必要もある。したがって、上記特許文献2に開示の画像形成装置では、その製造コストが高騰してしまう。
他方、上記特許文献3には、複数の潜像担持体と中間転写体とを備えたタンデム型の画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、プラス極性に一様に帯電した潜像担持体表面に露光装置で静電潜像を書き込んで、その書込部分(画像部)の電位を下げた後、この静電潜像に正帯電トナーを付着させてトナー像を形成し、これを中間転写体に静電的に転写する、いわゆるネガポジ方式のものである。この画像形成装置では、転写前除電を行う手段としてスコロトロン帯電器を用い、1次転写直前の潜像担持体上の画像部電位よりも大きい範囲で、1次転写直前の潜像担持体上の非画像部電位を下げるように除電処理を行う。
特開平5−165383号公報 特開2003−263036号公報(段落0037〜0042、図11) 特開2003−270968号公報
本発明者らの研究の結果、同文献に開示の画像形成装置のようにスコロトロン帯電器を用いて転写前除電を行えば、上記特許文献2の画像形成装置と同様に、潜像担持体上の可視像の周辺部分を除く非画像部についてだけ選択的に除電することが低コストで可能になることが判明した。以下、図7を参照して具体的に説明する。
図7(a)乃至(c)は、スコロトロン帯電器を用いて転写前除電が行われる様子を示す説明図である。なお、本例では、非画像部電位VDが−600V、書込直後の画像部電位VLが−150V、現像バイアスVBが−400Vとしている。図7(a)に示すように、スコロトロン帯電器101の帯電領域直前においては、現像領域に形成される現像電界の働きにより、画像部にトナーTが付着する。この現像電界は、画像部に付着したトナー群の表面電位が現像担持体の表面電位(現像バイアス)と同じになると働かなくなるため、一般に、現像後における画像部電位は現像バイアスVBとほぼ同じ−400Vとなる。非画像部電位を例えば現像バイアスVBと同じ電位まで下げようとする場合、スコロトロン帯電器101のグリッド電極101cには、その現像バイアスVBとほぼ同じ−400Vを印加する。これにより、図7(b)に示すように、スコロトロン帯電器101の放電体101aで発生したプラス電荷は、接地されたケーシング101bとグリッド電極101cとの電位差によって、グリッド電極101c側に向かって移動する。そして、グリッド電極101cに到達したプラス電荷は、今度はグリッド電極101cと潜像担持体との電位差によって、潜像担持体表面側に引き寄せられる。このとき、グリッド電極101cの電位は、トナーTが付着した画像部電位VBとは同じなので電位差が生じないが、非画像部電位VDとの間では電位差が生じる。よって、グリッド電極101cから出たプラス電荷のほとんどは、非画像部に向かって移動し、これに付着することになる。そして、プラス電荷の付着により除電された非画像部電位VDがグリッド電極の電位と同じ−400Vまで落ち込むと、グリッド電極101cと潜像担持体との電位差がなくなって、グリッド電極101cからのプラス電荷の放出が停止する。その結果、除電後の潜像担持体上の電位は、図7(c)に示すようになる。ここで、非画像部のうち、トナーTが付着した潜像担持体上の画像部の周辺部分については、図7(c)に示すように、プラス電荷が付着しにくいことが確認された。これは、グリッド電極101cから放出されたプラス電荷が、画像部周辺に生じる電界によって潜像担持体上の画像部から離れる向きの力を受けたためだと考えられる。
このように、グリッド電極に印加するバイアスが適切に設定されたスコロトロン帯電器を用いて転写前除電を行うことで、上記特許文献2の画像形成装置と同様に、潜像担持体上の可視像の周辺部分を除く非画像部についてだけ選択的に除電することができる。しかも、この構成においては、別のフレームメモリや高度な制御系を必要としないため、上記特許文献2の画像形成装置よりもはるかに安価に構成できる。
ところが、図7(c)に示したように、潜像担持体上の画像部の周辺部分については、十分な除電がなされないため放電が発生し、逆転写が起きるおそれがある。
具体的に説明すると、上述した逆転写の発生は、1次転写領域において、その潜像担持体上の非画像部と、すでに中間転写体上に転写されている可視像(トナー像)との間の電位差によって生じる放電に起因する。中間転写体上の可視像部分の電位は、これを構成する像形成物質(トナー)の量によって変動するため、上記放電が発生するかどうかは、潜像担持体上の非画像部と対向する中間転写体上の像形成物質の量によって左右される。しかし、従来の画像形成装置においては、スコロトロン帯電器101を用いて転写前除電を行う場合でも、その放電体101aに対する印加バイアスは常に一定であり、中間転写体上の像形成物質の量について考慮がなされていなかった。しかも、放電生成物(NOx等)による不具合を考慮すれば、放電量をなるべく少なくすべく、放電体101aに対する印加バイアスは比較的低く設定される。したがって、1次転写領域で潜像担持体の非画像部と対向する中間転写体表面部分に大量の像形成物質が付着している場合には、その非画像部電位と中間転写体上の可視像部分の電位との電位差が大きく、逆転写を引き起こす放電が発生してしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スコロトロン帯電器を用いて転写前除電を行うときに従来発生していた逆転写の発生を抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の潜像担持体と、該複数の潜像担持体の表面を所定極性に一様帯電させる一様帯電手段と、一様帯電された潜像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該所定極性とは同じ極性に帯電した像形成物質を該静電潜像に対して静電的に付着させて現像を行う現像手段と、該複数の潜像担持体に対向するように配置される中間転写体と、該複数の潜像担持体と該中間転写体とがそれぞれ対向する各1次転写領域に1次転写電界を形成して、該複数の潜像担持体上の各可視像を互いに重なり合うように該中間転写体上に転写する1次転写手段と、該複数の潜像担持体のうち中間転写体表面移動方向最上流に位置する潜像担持体を除いた潜像担持体の少なくとも1つの表面を、該現像手段による現像領域から該1次転写手段による1次転写領域までの間で除電する転写前除電手段とを備える画像形成装置において、上記転写前除電手段として、上記所定極性とは逆極性の電荷を発生させてこれを潜像担持体表面に付与するスコロトロン帯電器を用い、該スコロトロン帯電器によって除電処理がなされる潜像担持体の1次転写領域よりも中間転写体表面移動方向上流側であって、該潜像担持体に対して中間転写体表面移動方向上流側で隣り合う潜像担持体の1次転写領域よりも中間転写体表面移動方向下流側に、該中間転写体表面上の可視像を構成する像形成物質の量を検知するための検知手段を配置するとともに、該検知手段で像形成物質量が検知された中間転写体表面部分が、該検知手段の中間転写体表面移動方向下流側で隣り合う潜像担持体と対向する1次転写領域に到達するタイミングと同じタイミングで該1次転写領域に到達する該潜像担持体の表面部分に対して該電荷が付与されるように、該スコロトロン帯電器を配置し、該検知手段の検知結果に基づき、該スコロトロン帯電器によって該潜像担持体表面に付与する電荷量を制御する電荷付与量制御手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、現像時に、上記像形成物質を上記静電潜像に対して静電的に付着させるための現像電界を形成すべく該像形成物質を担持する現像担持体に印加する現像バイアス値と同じ値のバイアスを、上記スコロトロン帯電器のグリッド電極に印加するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記検知手段を、上記中間転写体上の可視像担持領域における中間転写体表面移動方向に直交する幅方向全域にわたって中間転写体表面に対向するように配置される誘導電極板と、該誘導電極板に発生する誘導電圧を計測する電圧計測手段とから構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記検知手段として、検知対象である像形成物質量の増減に応じて出力電圧が増減するものを用い、上記検知手段の出力電圧の増減に応じて増減する上記所定極性と同極性の電圧を、上記スコロトロン帯電器のケーシングに印加するケーシング電圧印加手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記ケーシング電圧印加手段により上記ケーシングに印加される電圧は、上記検知手段の出力電圧の積分値を増幅したものであることを特徴とするものである。
請求項1乃至5の画像形成装置においては、転写前除電手段として用いるスコロトロン帯電器の除電対象となる潜像担持体表面部分と1次転写領域で対向することになる中間転写体表面部分に付着した像形成物質の量が検知される。そして、その検知結果すなわち中間転写体表面部分に付着した像形成物質の量に応じて、その表面部分に対向することになる潜像担持体表面部分に付与される電荷量が制御される。したがって、中間転写体表面部分に大量の像形成物質が付着している場合には、その表面部分に対向することになる潜像担持体表面部分への電荷付与量を多くするという制御を行うことができる。また、中間転写体表面部分に少量の像形成物質しか付着していない場合には、その表面部分に対向することになる潜像担持体表面部分への電荷付与量を少なくすることで、放電生成物(NOx等)による不具合を抑制することができる。
以上、請求項1乃至5の発明によれば、中間転写体表面部分に付着した像形成物質の量に応じて、その表面部分に対向することになる潜像担持体表面部分に付与される電荷量を制御することができる結果、スコロトロン帯電器を用いて転写前除電を行うときに従来発生していた逆転写の発生を抑制することが可能となるという優れた効果が奏される。
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラー複写機に適用した一実施形態について説明する。
近年、電子写真方式の画像形成装置では、市場からの要求に伴い、カラー複写機やカラープリンタなどのカラー画像形成装置が多くなってきている。カラー画像形成装置には、1つの潜像担持体のまわりに複数色の現像装置を備え、これらの現像装置によりそれぞれ可視像であるトナー像を形成して、これらのトナー像を重ね合わせてカラー画像を得るいわゆる1ドラム型の画像形成装置が知られている。この画像形成装置においては、複数の現像器を現像位置へ順次回転させて現像を行ういわゆるリボルバ型の現像装置を用いるものがある。一方、複数の潜像担持体を備え、各潜像担持体に対してそれぞれ個別に現像装置を設け、各潜像担持体上にそれぞれ各色のトナー像を形成し、これらのトナー像を順次重ね合わさるようにして転写してカラー画像を得る、いわゆるタンデム型の画像形成装置も知られている。1ドラム型とタンデム型とを比較すると、前者は、潜像担持体が1つであることから、小型化が比較的容易で低コスト化を図りやすいという利点があるものの、1つの潜像担持体を用いて複数回(通常4回)画像形成を繰り返してカラー画像を得る必要があることから、画像形成の高速化が困難であるという欠点がある。これに対し、後者は、逆に、小型化、低コスト化が困難であるという欠点があるものの、画像形成の高速化が容易であるという利点がある。最近は、カラー画像についてもモノクロ並みのスピードが望まれることから、タンデム型の画像形成装置が注目されている。特に、各潜像担持体上のトナー像を1次転写装置により一旦中間転写体上に互いに重なり合うように転写して後、その中間転写体上のトナー像を2次転写装置によりシートSに一括転写する中間転写方式を採用したものが注目されている。これは、2次転写位置を比較的自由に設置することができるから、給紙装置や定着装置の配置の自由度が増し、小型化が容易となるからである。また、定着装置の配置の自由度が増すことで、定着装置と転写部との間のシート部分が撓むことができる十分な余裕をもたせることができるから、定着装置がほとんど画像形成に影響を及ぼさないようにすることができる。このようなことから、最近は、タンデム型の画像形成装置の中の、特に中間転写方式のものが注目されてきている。
したがって、本実施形態では、中間転写方式を採用したタンデム型の画像形成装置を採用している。
まず、本実施形態に係る複写機全体の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。この複写機は、複写機本体500と、この複写機本体を載置する給紙テーブル200と、その複写機本体上に取り付けるスキャナ300と、このスキャナの上部に取り付けられる原稿自動搬送装置(ADF)400とから構成されている。
図3は、複写機本体500部分の構成を示す拡大図である。複写機本体500には、無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14,15,16に張架された状態で、図3中時計回り方向に回転駆動される。支持ローラのうちの第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間のベルト張架部分には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kが並んで配置されている。これらの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの上方には、図2に示すように、潜像形成手段としての露光装置21が設けられている。この露光装置21は、スキャナ300で読み取った原稿の画像情報に基づいて、各画像形成ユニットに設けられる潜像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上に静電潜像を形成するためのものである。また、支持ローラのうちの第3支持ローラ16に対向する位置には、2次転写装置22が設けられている。この2次転写装置22は、2つのローラ23a,23b間に無端ベルト状の2次転写ベルト24が張架した構成を有する。そして、中間転写ベルト10上のトナー像を記録材としての転写紙上に2次転写する際には、2次転写ベルト24を第3支持ローラ16に巻回された中間転写ベルト10部分に押し当てて2次転写を行う。なお、2次転写装置22は、2次転写ベルト24を用いた構成でなくても、例えば転写ローラや非接触の転写チャージャを用いた構成としてもよい。また、2次転写装置22の2次転写ベルト24による転写紙搬送方向下流側には、転写紙上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置25が設けられている。この定着装置25は、加熱ローラ26に加圧ローラ27を押し当てた構成となっている。
また、中間転写ベルト10の支持ローラのうちの第2支持ローラ15に対向する位置には、ベルトクリーニング装置17が設けられている。このベルトクリーニング装置17は、記録材としての転写紙に中間転写ベルト10上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナー(像形成物質)を除去するためのものである。このベルトクリーニング装置17は、クリーニング部材として2つのファーブラシを備えている。これらのファーブラシは、φ20mmであり、6.25D/Fで10万本/inch2のアクリルカーボンから構成されたブラシローラであり、その抵抗値が107Ωのものを使用している。これらのファーブラシは、中間転写ベルト10に対してカウンタ方向に回転駆動する。各ファーブラシには、それぞれ金属ローラが当接しており、図示しない電源装置から金属ローラを介してそれぞれ異なる極性のバイアスが印加される。本実施形態では、中間転写ベルト10の表面移動方向上流側に位置するファーブラシには、マイナス電圧を印加し、下流側に位置するファーブラシにはプラス電圧を印加する。また、各金属ローラには、それぞれブレードの先端が押し当てられている。このような構成により、まず、中間転写ベルト10の表面移動方向上流側のファーブラシを用いて中間転写ベルト表面のクリーニングを行う。具体的には、金属ローラに−700Vを印加すると、これに当接したファーブラシには−400Vが印加され、中間転写ベルト10上のプラス帯電トナーがこのファーブラシ90に付着する。この付着したプラス帯電トナーは、電位差によりファーブラシから金属ローラへ転移し、ブレードにより掻き落とされ、回収される。同様にして、中間転写ベルト10の表面移動方向下流側のファーブラシを用いて、中間転写ベルト10上のマイナス極性トナーのクリーニングも行う。各ブレードで掻き落とされたトナーは、図示しないタンクに回収する。トナーリサイクル装置を用いて現像装置内へ戻すようにしてもよい。このようにファーブラシを用いたクリーニングによりほとんどのトナーは除去されるが、中間転写ベルト10上には、まだ少しのトナーが残ることがある。このトナーは、下流側のファーブラシによるクリーニング時にプラス帯電されているので、ブラックの1次転写位置において感光体ドラム20K側に逆転写し、感光体クリーニング装置63Kで回収される。
次に、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの構成について説明する。以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニット18Kを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニット18Y,18C,18Mも同様の構成を有する。
図4は、隣り合う2つの画像形成ユニット18M,18Kの構成を示す拡大図である。なお、図中の符号では、色の区別を示す「M」及び「K」の記号を省略しており、以下の説明でも記号は適宜省略する。
画像形成ユニット18には、感光体ドラム20の周囲に、一様帯電手段としての帯電装置60、現像手段としての現像装置80及びクリーニング手段としての感光体クリーニング装置63が設けられている。また、感光体ドラム20に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、1次転写手段としての1次転写ローラ62が設けられている。
上記帯電装置60は、帯電ローラを採用した接触帯電方式のものであり、感光体ドラム20に接触して電圧を印加することにより感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。これにより、本実施形態では、感光体ドラム20の表面がマイナス極性に一様に帯電される。この帯電装置60には、非接触のコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
また、上記現像装置80は、一成分現像剤を使用してもよいが、本実施形態では、磁性キャリアと、帯電極性がマイナス極性である非磁性トナーからなる二成分現像剤を使用している。この現像装置80は、現像担持体としての現像スリーブ81の表面の一部を感光体ドラム20に対向させるための開口部が設けられたケーシング84を備えている。本実施形態では、現像スリーブ81の直径をφ18とし、その表面について、サンドブラスト加工処理を施し、又は1〜数mmの深さを有する軸方向に延びる複数の溝を形成する処理を施し、表面粗さRzで10〜30μmの範囲内に入るようにしている。現像スリーブ81の内部には、ドクタブレード83に対向する箇所から現像スリーブ表面移動方向に沿ってN1、S1、N2、S2、S3の5磁極の磁石が固定配置されている。また、ケーシング84の内部には、二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を収容するための現像剤収容空間としての内部空間Aが形成されている。現像スリーブ81は、表面に現像剤を担持した状態で、感光体ドラム20の回転に対して連れ回り方向に回転駆動する。内部空間Aには、現像スリーブ81の回転軸方向に現像剤を搬送する搬送部材としての2本の搬送スクリュー82a,82bが設けられている。この2本の搬送スクリュー82a,82bは、回転軸に固定されたフィンを回転させることで、現像剤を攪拌しながら、現像スリーブ81の回転軸方向と平行な方向にに搬送する。なお、各搬送スクリュー82a,82bは、互いに逆向きに現像剤を搬送するように構成されている。2本の搬送スクリュー82a,82bの間には、現像スリーブ回転軸方向両端部で互いが連通するように仕切っている仕切り部材84aがケーシング84と一体的に形成されている。これにより、2本の搬送スクリュー82a,82bの両端部領域には、一方の搬送スクリュー82a,82bの搬送終了端部まで搬送された現像剤を他方の搬送スクリュー82b,82aの搬送開始端部まで移動させるための移動通路が形成される。よって、各搬送スクリュー82a,82bにより現像剤がその搬送終了端部まで搬送されると、その現像剤は移動通路を通って他方の搬送スクリュー82b,82a側に移動し、今度は逆向きに搬送され、内部空間A内を現像剤が循環する。なお、現像装置80の構成及び動作についての詳細は後述する。
また、上記1次転写ローラ62は、中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム20側に押し当てられるように設置されている。1次転写ローラ62の代わりに、ローラ形状以外の形状をもった部材を用いてもよい。また、この1次転写ローラ62には、プラス極性の直流転写バイアスを印加する図示しない電源装置が設けられており、この電源装置とともに1次転写手段を構成する。なお、直流バイアスに交流バイアスを重畳させた転写バイアスを用いてもよい。なお、図3中符号74で示す部材は、各1次転写ローラ62の間に設けられる導電性ローラである。この導電性ローラ74は、中間転写ベルト10のベース層側(内周面側)に接触して設けられ、1次転写時に各1次転写ローラ62に印加される転写バイアスが、中抵抗のベース層や表面を介して隣りの1次転写部に流れ込むことのを阻止するためのものである。
また、上記感光体クリーニング装置63は、先端を感光体ドラム20に押し当てられるように配置される、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えている。また、本実施形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム20に接触する導電性のファーブラシ76を併用している。このファーブラシ76には、金属製の電界ローラ77からバイアスが印加されており、その電界ローラ77にはスクレーパ78の先端が押し当てられている。そして、クリーニングブレード75やファーブラシ76により感光体ドラム20から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63の内部に収容される。その後、回収スクリュ79により感光体クリーニング装置63の片側に寄せられ、図示しないトナーリサイクル装置を通じて現像装置80へと戻され、再利用する。
また、除電装置64は、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム20の表面電位を初期化する。
以上の構成をもつ画像形成ユニット18では、感光体ドラム20の回転とともに、まず帯電装置60で感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ300により読み取った画像情報に基づいて露光装置21からレーザやLED等による書込光Lを照射し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。その後、現像装置80により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写ローラ62により中間転写ベルト10上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム20の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置63により除去され、その後、感光体ドラム20の表面は、除電装置64により除電されて、次の画像形成に供される。
次に、本実施形態における複写機の動作について説明する。
上記構成をもつ複写機を用いて原稿のコピーをとる場合、まず、図2に示した原稿自動搬送装置400の原稿台30に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、ユーザーが図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体33および第2走行体33が走行を開始する。これにより、第1走行体33からの光がコンタクトガラス32上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体33のミラーで反射されて、結像レンズ35を通じて読取センサ36に案内される。このようにして原稿の画像情報を読み取る。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータが駆動し、支持ローラ14,15,16のうちの1つが回転駆動して中間転写ベルト10が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kも回転駆動する。なお、感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kの駆動機構の詳細は後述する。その後、スキャナ300の読取センサ36で読み取った画像情報に基づいて、露光装置21から、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上に書込光Lがそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置80Y,80C,80M,80Kにより可視像化される。そして、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上には、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像が形成される。このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写ローラ62Y,62C,62M,62Kにより、順次中間転写ベルト10上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト10上には、各色トナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト10上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置17により除去される。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、ユーザーが選択した転写紙に応じた給紙テーブル200の給紙ローラ42が回転し、給紙カセット44の1つから転写紙が送り出される。送り出された転写紙は、分離ローラ45で1枚に分離して給紙路46に入り込み、搬送ローラ47により複写機本体500内の給紙路48まで搬送される。このようにして搬送された転写紙は、レジストローラ49に突き当たったところで止められる。なお、給紙カセット44にセットされていない転写紙を使用する場合、手差しトレイ51にセットされた転写紙を給紙ローラ50により送り出し、手差し給紙路53を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ49に突き当たったところで止められる。
レジストローラ49は、上述のようにして中間転写ベルト10上に形成された合成トナー画像が2次転写装置22の2次転写ベルト24に対向する2次転写部に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始する。本実施形態では、このレジストローラ49として、導電性ゴムローラを用い、バイアスを印加している。具体的には、径φ18の芯がね表面に1mmの厚さの導電性NBRゴムをコーティングしたもので、このゴムの電気抵抗値は、体積抵抗率で109Ω・cm程度である。そして、トナーが転写される側の転写紙面(表面)に対向するローラには−850V程度の電圧を印加し、その裏面に対向するローラには+200V程度の電圧を印加する。特に、裏面の紙粉転写を考慮する必要が少ない場合には、電圧を印加せずにレジストローラ49をアースしてもよい。また、本実施形態では、レジストローラ49への印加電圧として、直流バイアスを用いているが、直流バイアスを重畳させた交流バイアスを用いてもよい。直流バイアスを重畳させた交流バイアスを用いた方が、転写紙の表面を均一に帯電するのに適している。本実施形態においては、レジストローラ49を通過した後の転写紙部分の表面は、若干マイナス側に帯電した状態になる。よって、中間転写ベルト10から転写紙への2次転写時には、レジストローラ49に電圧を印加しない場合と転写条件が変わる場合があるので、注意が必要である。
このレジストローラ49により送り出された転写紙は、中間転写ベルト10と2次転写ベルト24との間に送り込まれ、2次転写装置22により、中間転写ベルト10上の合成トナー像が転写紙上に2次転写される。その後、転写紙は、2次転写ベルト24に吸着した状態で定着装置25まで搬送され、定着装置25で熱と圧力が加えられてトナー像の定着処理が行われる。定着装置25を通過した転写紙は、排出ローラ56により排紙トレイ57に排出されスタックされる。なお、トナー像が定着された面の裏面にも画像形成を行う場合には、定着装置25を通過した転写紙の搬送経路を切換爪55により切り換える。そして、その転写紙は、2次転写装置22の下方に位置するシート反転装置28に送り込まれ、そこで反転し、再び2次転写部に案内される。
本実施形態では、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20K、その周囲に配置された現像装置80等の部品を、一体化したプロセスカートリッジとして構成している。このプロセスカートリッジは、プリンタ本体に対して着脱自在となっている。よって、プロセスカートリッジ内に収容された部品に寿命が到来したり、メンテナンスが必要になったりしたときには、そのプロセスカートリッジを交換すればよく、利便性が向上する。
本実施形態の具体的な構成について補足すると、本実施形態では、感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kとして、アルミニウム等の素管に感光性を有する有機感光材を塗布して感光層を形成したドラム状のものを用いているが、無端ベルト状のものであってもよい。なお、本実施形態の感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kの直径は50mmであり、その感光層の厚みは30μmである。また、本実施形態では、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kの線速を、200mm/sとし、トナー帯電量を−10〜−30μC/gの範囲内としている。また、露光装置21のビームスポット径を50×60μmとし、その光量を0.47mWとしている。また、感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kの露光前における帯電電位V0は−700Vであり、露光後の露光部電位(画像部の電位)VLは−120Vである。現像バイアスは−470Vであるので、現像ポテンシャルは350Vである。また、中間転写ベルト10は、高分子による単層若しくは複層のベルト状部材であり、その体積抵抗率は107Ω・cm以上であるのが好ましい。なお、中間転写ベルト10に代えて、ドラム状の中間転写体などを用いてもよい。
また、本実施形態で使用するトナーは、ポリエステル、ポリオ−ル、スチレンアクリル等の樹脂に帯電制御剤(CCA)、色剤を混合し、その周りにシリカ、酸化チタン等の物質を外添することで、その帯電特性、流動性を高めている。添加剤の粒径は、通常、0.1〜1.5μmの範囲である。色剤としては、カ−ボンブラック、フタロシアニンブルー、キナクリドン、カーミン等を挙げることができる。帯電極性は、本実施形態ではマイナス極性である。トナーは、ワックス等を分散混合させた母体トナーに上記種類の添加剤を外添しているものを使用することができる。なお、トナーは、粉砕法で作成されたものの他、重合法等で作成したものも使用可能である。一般に重合法、加熱法等で作成されたトナーは、形状係数を90%以上に形成することが可能で球形に近いものとなり、添加剤の被覆率も極めて高くなる。ここで、形状係数は、本来ならば球形度となって、「粒子と同体積の球の表面積/実粒子の表面積*100%」で定義されるが、測定がかなり困難になるので、平均円形度で算出してもよい。平均円形度の定義は、「粒子と同じ投影面積を持つ円の周長/実粒子の投影輪郭長さ*100%」の平均値である。したがって、投影された円が真円に近づくほど、平均円形度は100%に近づくことになる。トナーの体積平均粒径の範囲は、3〜12μmが好適である。本実施形態では、トナーの体積平均粒径を6μmとし、1200dpi以上の高解像度の画像にも十分対応することが可能である。
また、本実施形態で使用する磁性キャリアは、金属または樹脂をコアとしてフェライト等の磁性材料を含有し、表層はシリコン樹脂等で被覆されたものである。その粒径は、20〜50μmの範囲が良好である。また、電気抵抗値は、ダイナミック抵抗で104〜106Ωの範囲が最適である。このダイナミック抵抗は、磁性キャリアを、磁石を内包したローラ(φ20;600rpm)に担持させ、幅65mm、長さ1mmの面積の電極をギャップ0.9mmで当接させて、耐圧上限レベル(高抵抗シリコンコートキャリアでは400V、鉄粉キャリアでは数V)の印加電圧を印加したときの測定値である。
次に、本発明の特徴部分である転写前除電について説明する。
上述のように、感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上に形成された各色トナー像は、それぞれ中間転写ベルト10上に重ね合わせて1次転写される。具体的には、中間転写ベルト10上には、まず、感光体ドラム20Y上のYトナー像が1次転写される。そして、このYトナー像は、中間転写ベルト10の表面移動に伴って次のC用の1次転写領域に進入し、感光ドラム20C上のCトナー像と重ね合わされる。そして、その上に更に、Mトナー像及びKトナー像が重ね合わせ転写される。この際、中間転写ベルト10上のYトナー像を構成するYトナー(像形成物質)が感光体ドラム20Cの非画像部に接触して電荷注入を受け、中間転写ベルト10上から感光体ドラム20C上に逆転写してしまうことがある。同様にして、M用の1次転写領域やK用の1次転写領域では、すでに中間転写ベルト10に1次転写されたトナーが感光体ドラム20M,20Kの非画像部に逆転写してしまうことがある。かかる逆転写を抑えるべく、本実施形態における複写機では、図4に示すように、各画像形成ユニット18C,18M,18Kに、1次転写に先立って感光体ドラム20C,20M,20Kを除電しておく転写前除電手段としてのスコロトロン帯電器101を設けている。
図1は、M用の画像形成ユニット18Mに対応する1次転写領域周辺を拡大した説明図である。なお、転写前除電を行う他の画像形成ユニット18C,18Kの構成も同様であるので説明を省略し、また色分け記号についても適宜省略する。
本実施形態においては、中間転写ベルト10の表面上のトナー像を構成するトナーTの量を検知するための検知手段として、トナー付着量センサ102が設けられている。このトナー付着量センサ102は、4つの感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kの間にそれぞれ配置されている。具体的には、上記スコロトロン帯電器101によって除電処理がなされる感光体ドラム20C,20M,20Kの1次転写領域よりも中間転写ベルト表面移動方向上流側であって、これらの感光体ドラムに対して中間転写ベルト表面移動方向上流側で隣り合う感光体ドラム20Y,20C,20Mの1次転写領域よりも中間転写ベルト表面移動方向下流側に配置されている。すなわち、本実施形態では、3つのトナー付着量センサ102が設けられている。また、各スコロトロン帯電器101は、それぞれの除電処理対象となる感光体ドラム20C,20M,20Kの中間転写ベルト表面移動方向上流側に位置する各トナー付着量センサ102と、1対1で対応している。そして、各スコロトロン帯電器101は、対応するトナー付着量センサ102でトナーTの量が検知された中間転写ベルト表面部分がその除電処理対象となる感光体ドラム20C,20M,20Kの1次転写領域に到達するタイミングと同じタイミングでその1次転写領域に到達する感光体ドラム表面部分に対して電荷が付与されるように配置されている。
上記スコロトロン帯電器101は、ワイヤー又は鋸電極若しくはピン電極などの放電体101aで放電を発生させ、プラス電荷を発生させる。また、このスコロトロン帯電器101は、感光体ドラム20との対向面が開口したケーシング101bと、その開口部分に設けられたグリッド電極101cとを備えている。ケーシング101bは、金属又は導電樹脂などで形成されており、図示しないが接地されている。グリッド電極101cには、現像スリーブ81に印加される現像バイアスVBと同じ値のバイアス、すなわち−470Vが印加される。本実施形態において、グリッド電極101cと感光体ドラム20との間隔は、通常よりも広めに設定されており、3mm以上に設定される。
上記トナー付着量センサ102は、中間転写ベルト10の可視像担持領域、すなわち、トナーTが付着し得る領域の、ベルト幅方向にわたって対向する金属板又は薄く中抵抗物質コーティングを施した電極板などの誘導電極板102aを備える。この誘導電極板102aは、キャパシタンス102bを介して接地されている。この誘導電極板102aとの対向領域に中間転写ベルト10の表面移動に伴ってトナー像が進入すると、このトナー像を構成する帯電したトナーTによる誘電効果によって、キャパシタンス102bの両端に電位差が生じる。この電位差信号(出力電圧)は、制御部104に入力される。また、誘導電極板102aの中間転写ベルト10との対向する面の反対面側には、接地されたガード電極103が設けられている。
図5は、上記制御部104を構成する電気回路の概略構成を示す回路図である。
本実施形態の制御部104は、トナー付着量センサ102の出力電圧を、増幅器IC1,IC2でそれぞれ増幅させるアンプ部104A,104Bと、オシレータ駆動回路104Cと、高圧側駆動回路104Dとを備えている。第1アンプ部104AにおけるスイッチSW1は、増幅器IC1の保護用接地のためのものであり、高インピーダンス入力品であることが望まれる。第1アンプ部104Aの出力電圧は、第2アンプ部104BのキャパシタンスC2及び保護用抵抗R1により積分される。なお、抵抗R2は保護用の抵抗である。また、オシレータ駆動回路104Cは、第2アンプ部104Bの出力電圧に基づいてトランス入力電圧の増減を行う。高圧側駆動回路104Dは、トランスの出力側に生じた電圧に基づいて単波整流する。この高圧側駆動回路104Dの出力は、上記スコロトロン帯電器101の放電体101aに接続されている。電流についてはフィードバック信号が返される。
以上の構成において、スコロトロン帯電器101の放電体101aに高圧側駆動回路104Dの出力が印加されると、その放電体101aでプラス電荷が発生する。このプラス電荷は、接地されたケーシング101bとグリッド電極101cとの電位差によって、グリッド電極101c側に向かって移動する。そして、グリッド電極101cに到達したプラス電荷は、今度はグリッド電極101cと感光体ドラム20との電位差によって、感光体ドラム20側に引き寄せられる。このとき、グリッド電極101cの電位(−470V)は、トナーTが付着した画像部電位VB(−470V)と同じなので電位差が生じないが、非画像部電位VD(−700)との間では電位差が生じる。よって、図7(b)に示したものと同様に、グリッド電極101cから出たプラス電荷のほとんどは、非画像部に向かって移動し、これに付着することになる。そして、プラス電荷の付着により除電された非画像部電位VDがグリッド電極の電位と同じ−470Vまで落ち込むと、グリッド電極101cと感光体ドラム20との電位差がなくなって、グリッド電極101cからのプラス電荷の放出が停止する。その結果、除電後の感光体ドラム20上の電位は、図7(c)に示したものと同様になる。すなわち、非画像部のうち、感光体ドラム20上のトナー像周辺部分を除く部分についてだけ、選択的に除電することができる。よって、感光体ドラム20上のトナー像周囲の電位ポテンシャルの壁を高く維持しつつ、1次転写前に感光体ドラム20の非画像部の大部分の電荷を除電できる。したがって、感光体ドラム20上の静電潜像に付着したトナーのチリが発生するのを抑制しつつ、中間転写ベルト10から感光体ドラム20へのトナーの逆転写を抑えることができる。
ここで、上述したようにトナー像周辺部分を除く非画像部についてのみ選択的な除電を適切に行うためには、グリッド電極101cから放出されたプラス電荷を、感光体ドラム20上の非画像部へ的確に案内できることが重要である。グリッド電極101cと感光体ドラム20との間隔が近すぎると、画像部に向かって放出されたプラス電荷が電界の作用を受けて非画像部側へ移動する前に感光体ドラム20の表面に到達してしまい、プラス電荷を感光体ドラム20上の非画像部へ的確に案内することができなくなる。また、グリッド電極101cから放出されたプラス電荷の移動速度が速すぎる場合も、同様に、電界の作用を受けて非画像部側へ移動する前にプラス電界が感光体ドラム20の表面に到達してしまい、感光体ドラム20上の非画像部へ的確に案内されない。したがって、上述したようにトナー像周辺部分を除く非画像部についてのみ選択的な除電を適切に行うためには、グリッド電極101cと感光体ドラム20との間隔を適度に広く設定したり、放電により発生したプラス電荷を適度に低速化したりすることが要求される。そこで、本実施形態では、グリッド電極101cと感光体ドラム20との間隔を3mm程度に設定している。なお、この間隔については、グリッド電極101cと感光体ドラム20との間の電界とプラス電荷の移動速度との関係を実験やシミュレーション等により把握した上で、上述した選択的な除電が適切に行われるような最適なものを求めることで得ることができる。
ところが、このように選択的な除電を行う場合、非画像部のうちトナー像周辺部分については、図7(c)に示したように、十分な除電がなされない。そのため、このトナー像周辺部分の非画像部が転写領域に到達したとき、すでに中間転写ベルト10上に転写されているトナー像との間で局部的な放電が発生するおそれがある。この局部的な放電が発生すると、そのトナー像を構成するトナーに電荷注入が起こり、逆転写が発生してしまう。この局部的な放電が発生するかどうかは、感光体ドラム20上におけるトナー像周辺部分の非画像部と対向する中間転写ベルト部分に存在するトナー量によって左右される。よって、この中間転写ベルト部分に存在し得る最大トナー量を想定し、上記スコロトロン帯電器101により感光体ドラム20に付与する電荷量を多くしておけば、中間転写ベルト部分に存在し得るトナー量の多少に関わらず、トナー像周辺部分の非画像部の表面電位を下げることができ、局部的な放電を抑制できる。しかし、スコロトロン帯電器101による電荷付与量を一律に多くすることは、放電生成物(NOx等)による不具合を助長することとなり、望ましくない。そこで、本実施形態では、次のようにして放電の発生を抑制する。
すなわち、本実施形態では、上記トナー付着量センサ102によって、転写領域直前の中間転写ベルト10の表面電位を検知する。この中間転写ベルト10の表面電位は、トナー付着量センサ102の検知領域内における中間転写ベルト部分上に存在するトナー量に比例するものである。したがって、トナー付着量センサ102の検知結果から、そのトナー付着量センサ102の検知領域内の中間転写ベルト部分上に存在するトナー量を把握することができる。このトナー付着量センサ102の検知結果である出力電圧は、図5に示したように、制御部104の第1アンプ部104Aに入力される。そして、制御部104のオシレータ駆動回路104Cにおいて、トナー付着量センサ102の出力電圧に応じ、スコロトロン帯電器101の放電体101aに印加する印加電流Idtが制御される。具体的には、中間転写ベルト10上のトナー量が多い場合、トナー付着量センサ102の出力電圧が大きくなって、放電体101aに印加される印加電流Idtが大きくなる。これにより、スコロトロン帯電器101で発生する電荷量が多くなり、トナー像周辺部分の非画像部の表面電位が下がる結果、中間転写ベルト10上のトナー量が多くても局部的な放電が十分に抑制される。一方、中間転写ベルト10上のトナー量が少ない場合、トナー付着量センサ102の出力電圧が小さくなって、放電体101aに印加される印加電流Idtが小さくなる。これにより、スコロトロン帯電器101で発生する電荷量が少なくなる結果、放電生成物が不要に発生するのを抑制できる。なお、中間転写ベルト10上のトナー量が少ない場合、中間転写ベルト10上のトナー量が多い場合に比べて、スコロトロン帯電器101で発生させる電荷量が少なくても、局部的な放電を十分に抑制できる。
以上、本実施形態の複写機は、複数の潜像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kと、これらの感光体ドラムの表面をマイナス極性に一様帯電させる一様帯電手段としての帯電装置60と、一様帯電された感光体ドラム表面に静電潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置21と、マイナス極性に帯電した像形成物質であるトナーを静電潜像に対して静電的に付着させて現像を行う現像手段としての現像装置80を備えている。また、感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kに対向するように配置される中間転写体としての中間転写ベルト10と、これらの感光体ドラムと中間転写ベルト10とがそれぞれ対向する各1次転写領域に1次転写電界を形成して、これらの感光体ドラム上の各トナー像(可視像)を互いに重なり合うように中間転写ベルト上に転写する1次転写手段としての1次転写ローラ62と、これらの感光体ドラムのうち中間転写ベルト表面移動方向最上流に位置する感光体ドラム20Yを除いた感光体ドラム20C,20M,20Kの少なくとも1つの表面を、1次転写ローラ62による1次転写に先立って除電する転写前除電手段としてのスコロトロン帯電器101を備えている。このスコロトロン帯電器101は、プラス極性の電荷を発生させてこれを感光体ドラム20C,20M,20Kの表面に付与するものである。また、このスコロトロン帯電器101によって除電処理がなされる感光体ドラム20C,20M,20Kの1次転写領域よりも中間転写ベルト表面移動方向上流側であって、これらの感光体ドラム20C,20M,20Kに対して中間転写ベルト表面移動方向上流側で隣り合う感光体ドラム20Y,20C,20Mの1次転写領域よりも中間転写ベルト表面移動方向下流側には、中間転写ベルト表面上のトナー像を構成するトナーの量を検知するための検知手段としてのトナー付着量センサ102が配置されている。また、このトナー付着量センサ102でトナー量が検知された中間転写ベルト10の表面部分が、そのセンサの中間転写ベルト表面移動方向下流側で隣り合う感光体ドラム20C,20M,20Kと対向する1次転写領域に到達するタイミングと同じタイミングでその1次転写領域に到達する感光体ドラム20C,20M,20Kの表面部分に対してプラス電荷が付与されるように、上記スコロトロン帯電器101が配置されている。また、本実施形態の複写機は、このトナー付着量センサ102の検知結果に基づき、スコロトロン帯電器101によって感光体ドラム20C,20M,20Kに付与する電荷量を制御する電荷付与量制御手段としての制御部104を備えている。そして、本実施形態の複写機は、中間転写ベルト10の表面部分に大量のトナーが付着している場合には、その表面部分に対向することになる感光体ドラム20C,20M,20Kの表面部分への電荷付与量を多くし、中間転写ベルト10の表面部分に少量のトナーが付着している場合には、その表面部分に対向することになる感光体ドラム20C,20M,20Kの表面部分への電荷付与量を少なくするように、制御部104においてスコロトロン帯電器101による電荷付与量が制御される。これにより、中間転写ベルト10の表面部分に大量のトナーが付着している場合でも、局部的な放電を十分に抑制して逆転写を抑えることができる。加えて、不要な放電が抑えられるため、放電生成物(NOx等)による不具合も抑制される。
また、本実施形態においては、現像時に、トナーを静電潜像に対して静電的に付着させるための現像電界を形成すべくトナーを担持する現像担持体としての現像スリーブ81に印加する現像バイアスVBと同じ値のバイアスを、スコロトロン帯電器101のグリッド電極101cに印加するように構成されている。これにより、グリッド電極101cへの印加電圧を発生させる手段を別途設ける必要がなくなり、装置構成を簡略化することができる。しかも、適正な転写前除電を行うには、帯電装置60により一様帯電された感光体ドラムの表面電位(非画像部電位)よりも小さく、かつ、トナーが付着した画像部電位以上である電圧をグリッド電極101cへ印加する必要がある。このような電圧としては、現像バイアスVBが適切である。
また、本実施形態においては、上記トナー付着量センサ102を、中間転写ベルト10上の可視像担持領域における中間転写ベルト表面移動方向に直交する幅方向全域にわたって中間転写ベルト表面に対向するように配置される誘導電極板102aと、この誘導電極板102aに発生する誘導電圧を計測する電圧計測手段としてのキャパシタンス102bとから構成している。中間転写ベルト10の表面電位からトナー付着量を検知するセンサとしては、振動型電位センサのような検知領域が小さいものではなく、中間転写ベルト10上の可視像担持領域の幅方向全域を検知できるものであるのが望ましい。可視像担持領域の幅方向全域と同程度のサイズを有する誘導電極板102aを中間転写ベルト10に対向させて、その誘導電極板102aに生じた誘導電圧を計測すれば、中間転写ベルト10上の可視像担持領域の全体におけるトナー付着量を把握することができる。また、途中の浮遊容量を考慮すると、誘導電極板102aはできるだけ広い方がよい。また、誘導電極板102aが広ければ、センサ感度を高めることができるので、高感度で高額な電位センサを用いることなく、低コストで高いセンサ感度を得ることができる。
なお、本実施形態においては、スコロトロン帯電器101のケーシング101bを接地する構成について説明したが、他の構成を採用してもよい。例えば、トナー付着量センサ102として、本実施形態のように検知対象であるトナー量の増減に応じて出力電圧が増減するものを用い、このトナー付着量センサ102の出力電圧の増減に応じて増減するマイナス極性の電圧を、スコロトロン帯電器101のケーシング101bに印加するケーシング電圧印加手段を設けるようにしてもよい。このような構成の利点は次の通りである、すなわち、トナー付着量センサ102により検知されるトナー量が多いほど、上述したように、スコロトロン帯電器101による感光体ドラム20への電荷付与量を多くする必要がある。そのため、トナー付着量センサ102により検知されるトナー量が多くても、スコロトロン帯電器101の立ち上がり時間を改善して、陣族に多くの電荷を付与できるようにすることが望まれる。特に、本実施形態のように広幅の誘導電極板102aでトナー量を検知する場合には、スコロトロン帯電器101へのフィードバックが遅くなるので、スコロトロン帯電器101の立ち上がり時間の改善は重要である。上記のように、トナー付着量センサ102の出力電圧の増減に応じて増減するマイナス極性の電圧をスコロトロン帯電器101のケーシング101bに印加する構成とすれば、トナー付着量センサ102により検知されるトナー量が多い場合、その分だけトナー付着量センサ102の出力電圧が高くなり、ケーシング101bにはマイナス極性の大きな電位が印加されることになる。これにより、プラス極性の放電バイアスが印加される放電体101aとケーシング101bとの電位差が大きくなり、強い放電が行われる。よって、スコロトロン放電器の立ち上がり時間が改善される。特に、ケーシング電圧印加手段によりケーシング101bに印加される電圧として、トナー付着量センサ102の出力電圧の積分値を増幅したものを用いれば、スコロトロン帯電器101の安定した立ち上がりを実現できる。すなわち、トナー付着量センサ102の出力電圧をそのままスコロトロン帯電器101のケーシング101bに印加した場合、中間転写ベルト10が高抵抗等のときには、その出力電圧は図6(a)の実線で示すようになる。これに対し、トナー付着量センサ102の出力電圧の積分値をスコロトロン帯電器101のケーシング101bに印加した場合、中間転写ベルト10が高抵抗等のときにでも、その出力電圧は図6(b)に示すようになる。この場合、中間転写ベルト10の抵抗にバラツキがあっても、スコロトロン帯電器101を安定して立ち上げることができる。
実施形態における複写機のM用画像形成ユニットに対応する1次転写領域周辺を拡大した説明図。 同複写機全体の概略構成図。 同複写機本体部分の構成を示す拡大図。 同複写機における隣り合う2つの画像形成ユニットの構成を示す拡大図。 同複写機の制御部を構成する電気回路の概略構成を示す回路図。 (a)は、トナー付着量センサ102の出力電圧を示すグラフである。(b)はその出力電圧の積分値を示すグラフである。 (a)乃至(c)は、スコロトロン帯電器を用いて転写前除電が行われる様子を示す説明図。
符号の説明
10 中間転写ベルト
18Y,18C,18M,18K 画像形成ユニット
20Y,20C,20M,20K 感光体ドラム
21 露光装置
22 2次転写装置
60 帯電装置
62Y,62C,62M,62K 1次転写ローラ
80 現像装置
101 スコロトロン帯電器
101a 放電体
101b ケーシング
101c グリッド電極
102 トナー付着量センサ(検知手段)
102a 誘導電極板
103 ガード電極
104 制御部

Claims (5)

  1. 複数の潜像担持体と、
    該複数の潜像担持体の表面を所定極性に一様帯電させる一様帯電手段と、
    一様帯電された潜像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    該所定極性とは同じ極性に帯電した像形成物質を該静電潜像に対して静電的に付着させて現像を行う現像手段と、
    該複数の潜像担持体に対向するように配置される中間転写体と、
    該複数の潜像担持体と該中間転写体とがそれぞれ対向する各1次転写領域に1次転写電界を形成して、該複数の潜像担持体上の各可視像を互いに重なり合うように該中間転写体上に転写する1次転写手段と、
    該複数の潜像担持体のうち中間転写体表面移動方向最上流に位置する潜像担持体を除いた潜像担持体の少なくとも1つの表面を、該現像手段による現像領域から該1次転写手段による1次転写領域までの間で除電する転写前除電手段とを備える画像形成装置において、
    上記転写前除電手段として、上記所定極性とは逆極性の電荷を発生させてこれを潜像担持体表面に付与するスコロトロン帯電器を用い、
    該スコロトロン帯電器によって除電処理がなされる潜像担持体の1次転写領域よりも中間転写体表面移動方向上流側であって、該潜像担持体に対して中間転写体表面移動方向上流側で隣り合う潜像担持体の1次転写領域よりも中間転写体表面移動方向下流側に、該中間転写体表面上の可視像を構成する像形成物質の量を検知するための検知手段を配置するとともに、
    該検知手段で像形成物質量が検知された中間転写体表面部分が、該検知手段の中間転写体表面移動方向下流側で隣り合う潜像担持体と対向する1次転写領域に到達するタイミングと同じタイミングで該1次転写領域に到達する該潜像担持体の表面部分に対して該電荷が付与されるように、該スコロトロン帯電器を配置し、
    該検知手段の検知結果に基づき、該スコロトロン帯電器によって該潜像担持体表面に付与する電荷量を制御する電荷付与量制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    現像時に、上記像形成物質を上記静電潜像に対して静電的に付着させるための現像電界を形成すべく該像形成物質を担持する現像担持体に印加する現像バイアス値と同じ値のバイアスを、上記スコロトロン帯電器のグリッド電極に印加するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記検知手段を、上記中間転写体上の可視像担持領域における中間転写体表面移動方向に直交する幅方向全域にわたって中間転写体表面に対向するように配置される誘導電極板と、該誘導電極板に発生する誘導電圧を計測する電圧計測手段とから構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記検知手段として、検知対象である像形成物質量の増減に応じて出力電圧が増減するものを用い、
    上記検知手段の出力電圧の増減に応じて増減する上記所定極性と同極性の電圧を、上記スコロトロン帯電器のケーシングに印加するケーシング電圧印加手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    上記ケーシング電圧印加手段により上記ケーシングに印加される電圧は、上記検知手段の出力電圧の積分値を増幅したものであることを特徴とする画像形成装置。
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