JP2005242057A - カラオケシステム - Google Patents

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嘉英 大久保
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誠 梅田
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Abstract

【課題】利用者本人に対しては、自らの歌唱音声と歌唱アシスト情報とが紛らわしくなく、それぞれが明瞭に聞こえるようにして効果的に歌唱アシストを受けることができると共に、他者に対しては利用者の歌唱音声だけを聞けるようにすることができ、特に、車載カラオケシステムに適応した場合、運転者が周囲の音も聞き取り難くならず、運転に支障を及ぼさないカラオケシステムの提供。
【解決手段】人の骨を介して音声や楽音が伝達する技術である骨伝導技術をカラオケシステムに採用し、歌唱アシスト情報をカラオケ演奏に伴って所定の条件で出力し、出力された歌唱アシスト情報を利用者に伝達するための骨伝導手段を付帯させ、当該骨伝導手段を利用者が着座するシート内に組み込んだ。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラオケ楽曲の演奏データに基づきカラオケ演奏を行うカラオケシステムに関し、さらに詳しくは、骨伝導手段を付帯して歌唱アシスト情報を提供するカラオケシステムに関する。
現在、カラオケ利用者に様々な歌唱アシスト情報を提供し、利用者の歌唱をアシストするカラオケシステムが開発されている。例えば、カラオケ演奏装置には、通常、利用者が音程を外さないように、歌唱を誘導するガイドメロディを発する機能が付帯されている。この機能では、利用者が歌い慣れていない曲や歌唱が非常に難しい曲を歌う際、歌唱している最中に歌い方が分からなくなって伴奏音楽について行けなくなった場合は、曲の主旋律がしっかり聞き取れるようにガイドメロディの音量を大きくした方が歌い易くなるので好ましい。反面、ガイドメロディの音量は相対的に小さくした方あるいは無い方が、歌唱楽音がプロ風に聞こえる点で好ましい。このような要望に応えるべく、従来では様々な技術が開発されてきた。例えば、特許文献1では、リアルタイムで歌唱状況を分析し、主旋律を外して歌ってしまった場合に自動的にガイドメロディを強調するカラオケ演奏装置が開示されている。
また、上記と同様に、利用者が伴奏音楽について行けない時に模範ボーカル音声を流すようにしたカラオケ演奏装置が登場している。このようなカラオケ演奏装置に関する技術としては、例えば、特許文献2では、カラオケマイクからの入力音量を測定してこの入力音量が伴奏音楽の音量に比べて小さい時に、その不足分を補うような音量で模範ボーカル音声を流すようにしたカラオケ演奏装置が開示されている。その他、カラオケマイクからの入力音量に対して所定の係数で反比例した音量で歌唱アシスト情報を流すようにしたカラオケ演奏装置なども想到されている。
ところで、近年、カラオケを自家用車や商用車(トラックやバスなど)内にて楽しむようになってきており、車載カラオケシステムに関する技術も開発されてきた。ただし、このシステムでは、車内が狭ければ歌詞テロップを表示するディスプレイ装置を設置できないため、利用者は、用意された歌詞カードを参照しながら歌唱しなければならなかった。また、例えディスプレイ装置が設定されていても、運転者はディスプレイを見ながら運転することはできず、さらに、車内でディスプレイ装置に表示される歌詞テロップを集中して見ていると車酔いすることもあった。
そこで、歌詞テロップを表示する代わりに歌唱アシスト情報として歌詞音声を所定の条件で出力する車載カラオケシステムが想到された。例えば、特許文献3では、テレビモニタ等に表示される歌詞テロップによらず、カラオケ演奏の進行に先んじて歌唱者に次に歌唱すべき歌詞を伝えるように、歌詞音声の出力を制御する技術が開示されている。また、特許文献4では、運転者が文字表示を見ないでも歌詞を確認できるように、読上げ時期条件や声質条件からなる読上げ条件データを歌詞データに付加し、声質条件に従って歌詞の合成音声を生成する技術が開示されている。
特開平09−134181号公報 特開平04−298793号公報 特開平11−133989号公報 特開平11−167392号公報
しかしながら、このような従来技術では、通常、歌唱アシスト情報は空気振動で音を伝達する通常のスピーカ(音圧式スピーカ)から発せられるため、他者にも歌唱アシスト情報が聞こえてしまって他者に不快感を与えたり、あるいは、他者に歌唱アシスト情報を聞かれて利用者が恥ずかしく思う場合もある。さらに、歌唱アシスト情報が発せられると、これと歌唱音声とが混同し、歌唱アシスト情報と歌唱音声とが紛らわしく聞こえて好ましくない。
このような問題に対して、例えば、歌唱アシスト情報を専用の頭部装着型(ヘッドホン型やイヤホーン型)の音圧式スピーカから発するようにして、これを利用者が使用することで、他者には歌唱アシスト情報が聞こえないようにする手法も考えられるが、利用者の耳を塞ぐヘッドホンを付けた状態では、今度は利用者にとってカラオケ演奏装置が具備するスピーカから発する自らの歌唱音声を聞き取り難くなって好ましくない。さらに、この状態では、車載カラオケシステムを想定すると、運転者が周囲の音も聞き取り難くなり運転に支障をきたすことがある。
本発明は、このような不都合や問題を解決するために想到されたもので、すなわち、利用者本人に対しては、自らの歌唱音声と歌唱アシスト情報とが紛らわしくなく、それぞれが明瞭に聞こえるようにして効果的に歌唱アシストを受けることができると共に、他者に対しては利用者の歌唱音声だけを聞けるようにすることができ、特に、車載カラオケシステムに適応した場合、運転者が周囲の音も聞き取り難くならず、運転に支障を及ぼさないカラオケシステムの提供を課題とする。
上記課題を鑑み、本発明者らは、人の骨を介して音声や楽音が伝達する技術である骨伝導技術をカラオケシステムに採用し、歌唱アシスト情報をカラオケ演奏に伴って所定の条件で出力し、出力された歌唱アシスト情報を利用者に伝達するための骨伝導手段を付帯させ、当該骨伝導手段を利用者が着座するシート内に組み込むことで、上記課題を解決できることを見出し、本発明のカラオケシステムを想到した。
すなわち、本発明の請求項1記載のカラオケシステムは、利用者が選曲したカラオケ楽曲の演奏データに基づきカラオケ演奏を行うカラオケシステムにおいて、
(イ)利用者に所定のカラオケ楽曲に対応した歌唱アシスト情報を提供するための歌唱アシストデータを記憶する歌唱アシストデータ記憶手段と、
(ロ)カラオケ演奏に伴って前記歌唱アシスト情報を所定の条件で出力するように、前記歌唱アシストデータに出力条件データを付加し、当該出力条件データに従って前記歌唱アシスト情報の出力制御を行うアシスト情報出力制御手段と、
(ハ)さらに、当該アシスト情報出力制御手段の制御に基づき出力された歌唱アシスト情報を骨伝導により利用者に伝達するための骨伝導手段とを有し、当該骨伝導手段が、利用者が着座するシート内に組み込まれていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載のカラオケシステムは、請求項1記載のカラオケシステムにおいて、前記骨伝導手段が、利用者が着座するシートのヘッドレスト部に組み込まれていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3記載のカラオケシステムは、請求項1ないし請求項2記載のカラオケシステムにおいて、前記歌唱アシスト情報が、歌詞音声、模範ボーカル音声あるいはガイドメロディから選択されたものであることを特徴とする。
本発明の請求項1記載のカラオケシステムによれば、歌唱アシスト情報をカラオケ演奏に伴って所定の条件で出力し、出力された歌唱アシスト情報を利用者に伝達するための骨伝導手段を付帯させ、当該骨伝導手段を利用者が着座するシート内に組み込むことで、利用者がシートに着座しながら歌唱した状態で、利用者本人に対しては、自らの歌唱音声と歌唱アシスト情報とが紛らわしくなく、それぞれが明瞭に聞こえるようになり、他者に対しては利用者の歌唱音声だけを聞けるようにでき、特に、本発明のカラオケシステムを車載カラオケシステムに適応した場合、運転者が周囲の音も聞き取り難くならず、運転に支障を及ぼすことなくカラオケを楽しめるといった効果を奏する。
また、本発明の請求項2記載のカラオケシステムによれば、骨伝導手段が、利用者が着座するシートのヘッドレスト部に組み込まれていることから、最も効率良く骨伝導が利用者に伝達する頭蓋骨から好適に歌唱アシスト情報を伝達することができ、特に、本発明のカラオケシステムを車載カラオケシステムに適応した場合でも、利用者が楽で安全な姿勢で歌唱アシスト情報を聞きながら歌唱できるといった効果を奏する。
さらに、本発明の請求項3記載のカラオケシステムによれば、歌唱アシスト情報が、歌詞音声、模範ボーカル音声あるいはガイドメロディから選択されたものであるため、これらの歌唱アシストは、その利用度で特に高頻度であるため、より効果的に、利用者本人に対しては自らの歌唱音声と歌唱アシスト情報とが紛らわしくなく、他者に対しては利用者の歌唱音声だけを聞けるようにできるといった効果を奏する。
以下、本発明におけるカラオケシステムの好適な実施例を挙げ、本発明を詳述する。
先ず、図1は骨伝導手段をもって歌詞音声を伝達するカラオケシステムのブロック構成図である。本実施例のカラオケシステム(S1)は、カラオケ演奏装置を主たる構成要件とし、所定のカラオケ楽曲に対応した歌詞音声を歌唱アシスト情報として利用者に提供するためのもので、ハードディスク装置、DVD−ROMドライブ装置、CD−ROMドライブ装置などから構成されるデータ記憶部(8)を備え、このデータ記憶部(8)には楽曲別のカラオケ演奏データと共に、歌唱アシストデータ記憶手段として、その所定領域(8a)には、歌唱アシスト情報として各楽曲に対応した歌詞音声データを多数蓄積している。この歌詞音声データは、通常、ADPCM形式の録音データとして構成されている。なお、カラオケ演奏データは、例えば、MIDIデータなどの伴奏音楽の生成データ、カラオケ歌詞画像の生成起源となる歌詞描出データ、カラオケ伴奏音楽に合わせて歌唱されたバックコーラスのADPCM形式の録音データなどから構成されている。
利用者はリモコン装置(4)や操作パネル(6)を用いて自分が歌いたい曲をリクエストする。リモコン装置(4)や操作パネル(6)から入力されたリクエスト曲のIDコードは、リモコン装置(4)からリモコン受信部(5)を経由して、あるいは操作パネル(6)から直接操作入力インタフェイス(7)に入力されて、中央制御部(3)に伝達される。この中央制御部(3)はCPUやRAM、ROMなどから構成されたシステムで、操作入力インタフェイス(7)を始め、データ記憶部(8)、シンセサイザ(11)の他、ディスプレイ装置を付帯する場合はビデオ制御部などに接続されている。操作入力インタフェイス(7)から出力された楽曲IDコードは中央制御部(3)に伝達される。中央制御部(3)は操作入力インタフェイス(7)から受信した楽曲IDをRAMなどの適宜な記憶部に記憶する。
中央制御部(3)はデータ記憶部(8)に記憶された楽曲IDコードの内、優先順位の高いものから順に選出して、各楽曲IDコードに対応するカラオケ演奏データをデータ記憶部(8)から順次取得して逐次演奏処理する。この演奏処理で中央制御部(3)はカラオケ演奏データ中の伴奏音楽の生成データに基づきシンセサイザ(11)を駆動してカラオケ伴奏音楽を生成し、これをミキシングアンプ(12)に出力する。また、中央制御部(3)は、ADPCMデコーダ(14)においてバックコーラスの録音データを再生処理して、リアルタイムでミキシングアンプ(12)に出力する。
このミキシングアンプ(12)は、シンセサイザ(11)からの伴奏音楽の信号と、カラオケマイク(10)からの歌唱音声信号と、ADPCMデコーダ(14)からのバックコーラス信号とを混合し、この混合信号を利用者が設定した音量に増幅後、スピーカ(13)から出力する。また、中央制御部(3)はADPCMデコーダ(14)からの歌詞音声信号を利用者着座シート(1)の骨伝導手段(2)に音響出力すると共に、本システムがディスプレイ装置(車載システムならば小型テレビモニタなど)を付帯する場合には、カラオケ演奏データに付帯した歌詞描出データに基づいて、伴奏音楽に同期する歌詞画像を生成し、ビデオ制御部にてこの歌詞画像の背景に背景映像を合成した後、ディスプレイ装置に向けて映像出力する。
次に、アシスト情報出力制御手段(9)について説明する。アシスト情報出力手段(9)は、歌唱アシストデータに出力条件データを付加し、当該出力条件データに従って歌唱アシスト情報の出力制御を行うものである。本実施例における歌唱アシスト情報は歌詞音声であって、この歌詞音声は所定のカラオケ楽曲において、その楽曲を構成する各フレーズにそれぞれ歌詞音声が設定されており、フレーズ毎に歌詞音声の出力タイミングと出力スピードを制御している。具体的には、例えば、所定のフレーズと次のフレーズとの間に歌詞音声が旨く出力されるよう、歌詞音声の出力タイミングと出力スピードを制御する。この制御は、演奏データに基づいてフレーズ間の出力可能時間を検出し、これと歌詞データから歌詞の音節数を取得し、単位時間当たりの音節数を割り出して歌詞音声の出力タイミングと出力スピードを算出し、これに合わせて歌詞音声を再生するものである。
次に、骨伝導手段をもって模範ボーカル音声を伝達するカラオケシステムのブロック構成図を図2に示す。本実施例のカラオケシステム(S2)は、カラオケ演奏装置を主たる構成要件とし、所定のカラオケ楽曲に対応した模範ボーカル音声を歌唱アシスト情報として利用者に提供するためのものである。なお、その基本構成要件である、中央制御部(3)、リモコン装置(4)、リモコン受信部(5)、操作パネル(6)、操作入力インタフェイス(7)、データ記憶部(8)、カラオケマイク(10)、シンセサイザ(11)、ミキシングアンプ(12)、スピーカ(13)などの説明は上記実施例1と同様である。
本実施例のカラオケシステム(S2)には、音量検出部(15)とレベル検出部(16)が備えられている。この音量検出部(15)はカラオケマイク(10)からの歌唱音声信号を処理して、その音量を検出するための回路であり、カラオケマイク(10)からの歌唱音声信号を適宜な間隔でサンプリングしてデジタル変換する。そして、音量検出部(15)のサンプル値は、歌唱音声の強弱レベルに応じた歌唱音声強弱情報として中央制御部(3)に逐次取り込まれる。また、レベル検出部(16)は、ADPCMデコーダ(14)から出力された模範ボーカル音声信号を処理して模範ボーカル音声の音声レベルを検出するための回路であり、ADPCMデコーダ(14)からの音声信号を音量検出部(15)と同様に適宜な間隔でサンプリングしてデジタル変換する。レベル検出部(16)のサンプリング結果は、模範ボーカル音声の強弱変化に対応する模範ボーカル音声強弱情報として中央制御部(3)に逐次取り込まれる。そして、このレベル検出部(16)は、後述するゲインコントローラ(17)と共に、本実施例のアシスト情報出力制御手段(9)を構成する。
中央制御部(3)は、音量検出部(15)から取得した歌唱音声強弱情報とレベル検出部(16)から取得した模範ボーカル音声強弱情報とを逐次比較する。この比較にあたって中央制御部(3)は、音量検出部(15)とレベル検出部(16)のサンプリングタイミングなどを考慮し、時間的条件や相対的条件などの条件を整合させる。ここで、音量検出部(15)からの歌唱音声強弱情報とレベル検出部(16)からの模範ボーカル音声強弱情報との間に多少のサンプリングタイミングのズレがあってもかまわない。この比較で中央制御部(3)は、模範ボーカル音声に対する歌唱音声の強弱差分を算出する。
この算出により得られた強弱差分が、所定の比較基準にて歌唱音声が模範ボーカル音声に達していることを示していると中央制御部(3)が確認した場合、中央制御部(3)は利用者が伴奏音楽の進行に合わせてきちんと歌唱しているものと判断して、ゲインコントローラ(17)のゲイン設定値がゼロまたは最小の状態になるようにゲインコントローラ(17)に指示を送る。ここで所定の比較基準とは、歌唱音声の音量が標準的な音量に十分に達しているかどうか調べるための基準であって、利用者に模範ボーカル音声を聞かせるべきかどうかを定める基準である。この比較基準には、音量検出部(15)の測定誤差範囲やレベル検出部(16)の検出誤差範囲などが加味される。
一方、算出により得られた強弱差分が、所定の比較基準にて歌唱音声が模範ボーカル音声よりも下回っていることを示していると中央制御部(3)が確認した場合、中央制御部(3)は、その下回り差分が大きいほどゲインが大きくなるようにゲインコントローラ(17)を調節する。これによって、骨伝導手段(2)の骨伝導スピーカからは模範ボーカル音声が出力される。しかも、その模範ボーカル音声の音響出力レベルは、歌唱音声が模範ボーカル音声の音量よりもかけ離れていればかけ離れているほど大きな音量の模範ボーカル音声が出力されることになる。
中央制御部(3)は、カラオケ演奏データの歌唱パートの演奏処理中に上記の比較を逐次行っており、これにより算出した強弱差分に基づきゲインコントローラ(17)のゲイン設定値をリアルタイムで調節する。中央制御部(3)は、比較と比較の間にはゲイン設定値をそのまま維持する。したがって、利用者が歌っている途中でメロディがわからなくなって伴奏音楽について行けなくなった時には、伴奏音楽に再び追従してきちんと歌えるようになるまで、模範ボーカル音声が丁度良い音量で骨伝導スピーカから音響出力されることになる。このため、利用者が歌唱中に伴奏音楽について行けなくなったとしても、利用者は骨伝導手段(2)から出力されてきた模範ボーカル音声を聞いて伴奏音楽の途中から、再度、歌い始めることができる。
次に、骨伝導手段をもってガイドメロディを伝達するカラオケシステムのブロック構成図を図3に示す。本実施例のカラオケシステム(S2)は、カラオケ演奏装置を主たる構成要件とし、所定のカラオケ楽曲に対応したガイドメロディを歌唱アシスト情報として利用者に提供するためのものである。なお、その基本構成要件である、中央制御部(3)、リモコン装置(4)、リモコン受信部(5)、操作パネル(6)、操作入力インタフェイス(7)、データ記憶部(8)、カラオケマイク(10)、シンセサイザ(11)、ミキシングアンプ(12)、スピーカ(13)などの説明は上記実施例1と同様、また、ADPCMデコーダ(14)、音量検出部(15)は上記実施例2と同様である。
ミキシングアンプ(12)は、シンセサイザ(11)からの伴奏音楽の信号と、カラオケマイク(10)からの歌唱音声信号と、ADPCMデコーダ(14)からのバックコーラス信号とを混合し、この混合信号を利用者が設定した音量に増幅後、スピーカ(13)から出力する。また、中央制御部(3)は、ゲインコントローラ(17)からのガイドメロディ信号を利用者着座シート(1)の骨伝導手段(2)に出力する。
本実施例のカラオケシステム(S1)にも音量検出部(15)が備えられており、中央制御部(3)は音量検出部(15)から取得した歌唱音声強弱情報を逐次検出する。この検出にあたって中央制御部(3)は、音量検出部(15)のサンプリングタイミングなどを考慮する。この検出により、歌唱音声の音量が所定の基準値に達しており、音程が外れていないことを示していると中央制御部(3)が確認した場合、中央制御部(3)は利用者が伴奏音楽の進行に合わせてきちんと歌唱しているものと判断して、ゲインコントローラ(17)のゲイン設定値がゼロまたは最小の状態になるようにゲインコントローラ(17)に指示を送るため、ガイドメロディはほとんど発せられない状態となる。本実施例では、ゲインコントローラ(17)がアシスト情報出力制御手段(9)を構成するものである。なお、上記所定の基準値とは、歌唱音声の音量が標準的な音量に十分に達しているかどうか調べるための基準であって、利用者にガイドメロディを聞かせるべきかどうかを定める基準である。
一方、所定の基準値にて歌唱音声が標準的な音量よりも下回っていることを示していると中央制御部(3)が確認した場合、中央制御部(3)は、その下回り差分が大きいほどゲインが大きくなるようにゲインコントローラ(17)を調節する。これによって、骨伝導手段(2)の骨伝導スピーカからはガイドメロディが出力される。しかも、そのガイドメロディの音響出力レベルは、歌唱音声が標準的な音量よりもかけ離れていればかけ離れているほど大きな音量のガイドメロディが出力されることになる。
中央制御部(3)は、カラオケ演奏データの歌唱パートの演奏処理中に上記の検出を逐次行っており、これによりゲインコントローラ(17)のゲイン設定値をリアルタイムで調節する。中央制御部(3)は、検出と検出の間にはゲイン設定値をそのまま維持する。したがって、利用者が歌っている途中でメロディがわからなくなって伴奏音楽について行けなくなった時には、伴奏音楽に再び追従してきちんと歌えるようになるまで、ガイドメロディが丁度良い音量で骨伝導スピーカから音響出力されることになる。
このため、利用者が歌唱中に伴奏音楽について行けなくなったとしても、利用者は骨伝導手段(2)から出力されてきたガイドメロディを聞いて伴奏音楽の途中から、再度、歌い始めることができる。なお、中央制御部(3)は、1曲のリクエスト楽曲が終了し、次のリクエスト楽曲について演奏処理を行う際は、ゲインコントローラ(17)のゲイン設定値をゼロまたはゼロに近い最小の値に設定する。
次に、本発明のカラオケシステムを車載カラオケシステムに適応した実施例を挙げ、本発明をさらに詳述する。
図4は、本発明のカラオケシステムを車載カラオケシステムに適応した配置図である。本実施例では、自動車のキャビン(VC)内に車載カラオケシステム(S4)が設定されている。この車載カラオケシステム(S4)は、上記カラオケ楽曲の演奏データに基づきカラオケ演奏を行うカラオケ演奏装置(P)およびその付帯したリモコン装置(4)と、テレビモニタからなるディスプレイ装置(D)と、キャビンの左右に設置された2台のスピーカ(13)と、利用者が着座する4脚のシート(1)と、それぞれのシート(1)のヘッドレスト部(1a)に組み込まれた骨伝導手段(2)を主な構成要件とし、リモコン装置(4)を除き、それぞれの装置は有線回線で接続されている。
ここで、図5に示す、本発明における骨伝導手段の概略的構成図に基づき、本発明の骨伝導手段について詳述する。
先ず、図5の(A)の側面構成図が示すように、本実施例の骨伝導手段(2)は、利用者着座シートのヘッドレスト部(1a)に組み込まれており、利用者の頭部(H)の頭蓋骨に対接するように骨伝導スピーカ(2a)が配置され、さらに、当該骨伝導スピーカ(2a)を保持し、アシスト情報出力の信号受信器や振動増幅器(アンプ)などを内蔵した骨伝導スピーカ保持体(2b)などから構成されている。また、このヘッドレスト部(1a)には、取り付け部を軸として回転可能で、収納(略垂直状態にする)や位置調整ができる棒状のカラオケマイク(10)も設置され、骨伝導手段(2)にて利用者にアシスト情報を伝達しながら、利用者の歌唱音声を取得できるものである。
さらに、図5の(B)の平面説明図が示すように、本実施例の骨伝導手段(2)は、好適に利用者の頭部に接するように、異なる角度で設置された左右2つで1対の構成になっており、利用者の頭が左右に多少揺れたとしても何れかの骨伝導手段(2)に、利用者の頭部が対接するように構成されている。このような構成により、利用者(運転者や同乗者)は、楽で安全な姿勢で歌唱アシスト情報を聞きながら歌唱できる。なお、カラオケマイクは本実施例のようにヘッドレストに固定式のワイヤードマイクの他、持ち運びの自由度があり、位置調整も必要としないようにするため、頭部装着型(ヘッドホン様態)のワイヤレスマイクであっても構わない。
上記実施例は、本発明のカラオケシステムを車載カラオケシステムに適応したものであるが、本発明はこれに限らず、例えば、カラオケボックス内に設置された利用者が着座するシートでも構わず、また、利用者着座シートに組み込まれる骨伝導手段も、本実施例におけるようなヘッドレスト部に限らず、背骨、肋骨、肩胛骨あるいは肘部の骨が当たるシートバック部やアームレスト部に組み込んでも構わない。
以上、詳述したように、本発明のカラオケシステムによれば、人の骨を介して音声や楽音が伝達する技術である骨伝導技術をカラオケシステムに採用し、歌唱アシスト情報を利用者に伝達するための骨伝導手段を付帯させ、当該骨伝導手段を利用者が着座するシート内に組み込むことで、利用者本人に対しては、自らの歌唱音声と歌唱アシスト情報とが紛らわしくなく、それぞれが明瞭に聞こえるようになり、他者に対しては利用者の歌唱音声だけを聞けるようにでき、特に、本発明のカラオケシステムを車載カラオケシステムに適応した場合、運転者が周囲の音も聞き取り難くならず、運転に支障を及ぼすことなくカラオケを楽しめるものである。
骨伝導手段をもって歌詞音声を伝達するカラオケシステムのブロック構成図。 骨伝導手段をもって模範ボーカル音声を伝達するカラオケシステムのブロック構成図。 骨伝導手段をもってガイドメロディを伝達するカラオケシステムのブロック構成図。 本発明のカラオケシステムを車載カラオケシステムに適応した配置図。 本発明における骨伝導手段の概略的構成図。
符号の説明
S1 カラオケシステム
1 利用者着座シート
1a ヘッドレスト部
2 骨伝導手段
2a 骨伝導スピーカ
2b 骨伝導スピーカ保持体
3 中央制御部
4 リモコン装置
8 データ記憶部
8a 歌唱アシスト情報の記憶領域
9 アシスト情報出力制御手段
10 カラオケマイク

Claims (3)

  1. 利用者が選曲したカラオケ楽曲の演奏データに基づきカラオケ演奏を行うカラオケシステムにおいて、
    (イ)利用者に所定のカラオケ楽曲に対応した歌唱アシスト情報を提供するための歌唱アシストデータを記憶する歌唱アシストデータ記憶手段と、
    (ロ)カラオケ演奏に伴って前記歌唱アシスト情報を所定の条件で出力するように、前記歌唱アシストデータに出力条件データを付加し、当該出力条件データに従って前記歌唱アシスト情報の出力制御を行うアシスト情報出力制御手段と、
    (ハ)さらに、当該アシスト情報出力制御手段の制御に基づき出力された歌唱アシスト情報を骨伝導により利用者に伝達するための骨伝導手段とを有し、当該骨伝導手段が、利用者が着座するシート内に組み込まれていることを特徴とするカラオケシステム。
  2. 前記骨伝導手段が、利用者が着座するシートのヘッドレスト部に組み込まれていることを特徴とする請求項1記載のカラオケシステム。
  3. 前記歌唱アシスト情報が、歌詞音声、模範ボーカル音声あるいはガイドメロディから選択されたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項2記載のカラオケシステム。
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