JP2005241790A - 画像記録装置及び画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ビームを記録媒体上に主走査する光学系と、主走査と略直交する副走査方向への記録媒体上に画像記録を行う画像記録装置で、安価な構成で画像ムラを制御する。
【解決手段】 移動する光学系又は記録媒体を支持する支持部材の副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体上に光走査を行って、記録媒体上に画像記録を行う画像記録装置、及び、記録媒体上に光走査を行って、記録媒体上の記録画像の読取りを行う画像読取装置に関し、医用、印刷等の分野において広く適用される技術である。
デジタル方式によって画像記録を行うには、時系列的に記憶された画像データに基づいて光学系はレーザ発光を行い、ポリゴンミラーやガルバノミラーによって走査光とし、記録媒体上に走査(主走査)を行う。主走査と直交する方向に記録媒体又は光学系を主走査を行いつつ移動させて副走査を行う。このようにして、記録媒体上にレーザ光による主走査と副走査とを行い、画像記録がなされる。
また、画像読取りについても、放射線画像読取りは、記録媒体である放射線画像が記録された放射線画像変換パネルの記録面を、光学系から発光する励起光によって主走査方向に走査しつつ、放射線画像変換パネル又は光学系と副走査方向に走査することで、放射線画像変換パネルからの輝尽発光を読取る画像読取りが行われる。
画像記録又は画像読取り時には、記録媒体又は光学系は、支持する部材によって副走査方向に等速での移動が行われる。等速での移動時に振動が生じると、画像ムラとして記録され、或いは画像記録が読取られることとなる。
記録媒体を支持する部材、又は光学系を含め光学系を支持する部材が、移動時に振動が起きないようにするためには、移動する支持部材の剛性を高めたり、移動する支持部材との間に防振材を設けたりすることが一般に行われている。
そして、光学系と支持部材とが移動する構成の場合には、光学系、特に反射ミラーが振動源となることが多いから、例えば特許文献1においては、反射鏡部分と反射鏡を保持する保持部とを一体に樹脂成形することが提案されている。
また、記録媒体を支持する部材、又は光学系を支持する部材が等速での移動を行うのに、例えば駆動系としてリニアモータを用い、移動する支持部材と本体側の固定部材との間にエンコーダを設けている。そして、エンコーダからの信号を処理して移動速度を求め、得られた移動速度が一定速度となるよう、リニアモータへの出力を制御することが行われている。(例えば特許文献2参照)
特開平5−113547号公報 特開平10−32974号公報
上記の移動する支持部材の剛性を高めると機器が大きく、重く、高価になるといった問題があった。また防振材を付与する場合も、構造が複雑となり、高価になるなどの問題があった。しかもかかる手段によっても十分に画像ムラのない画像を記録し、或いは読取ることは困難であった。
また、特許文献1で提案された、反射鏡部分と反射鏡を保持する保持部とを一体に樹脂成形する案は、高度の平面性が要求される短冊形状をした反射面を樹脂成形によって一体として得ることは困難を伴うものである。
本発明は、移動する支持部材の剛性を高めたり、防振材を付与することなしに、或いは剛性を高めたり、防振材を付与することと併行して、安価な構成で画像ムラを制御するようにした画像記録装置及び画像読取装置を提供することを第1の目的とする。
また、エンコーダからの信号に基づいて移動する支持部材の速度制御を行う場合、エンコーダは移動する支持部材又は本体側の固定部材の一方に、例えば等間隔のピッチを持った白黒縞の副走査方向への移動量相当の長さを持った標板を設け、他方にこの標板の白黒を非接触状態で光電的にON/OFF信号として取り出すセンサが設けられている。
かかる移動する支持部材のエンコーダによる速度制御がなされる画像記録装置や画像読取装置では、移動する支持部材の移動に伴って検出されるエンコーダのピッチが原因となって画像記録や画像読取りに当たって画像ムラが生じ易いという問題がある。
本発明は、エンコーダにより速度制御を行う画像記録装置や画像読取装置で、画像ムラが制御された画像記録や画像読取りがなされる画像記録装置及び画像読取装置を提供することを第2の目的とする。
本発明は、第1の目的を達成するために、本発明の画像記録装置及び画像読取装置は以下のように構成している。
(請求項1)
光ビームを記録媒体上に走査することにより画像を記録する画像記録装置において、
記録用の光ビームを発生し、該光ビームで記録媒体上を主走査する光学系と、
主走査と略直交する副走査方向への記録媒体もしくは前記光学系を搬送する搬送機構とを有し、
画像記録装置の副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍としたことを特徴とする画像記録装置。
(請求項2)
前記画像記録装置の副走査方向機械共振周波数は、記録媒体の搬送機構の副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
(請求項3)
前記画像記録装置の副走査方向機械共振周波数は、搬送される光学系の副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
(請求項4)
前記光学系は光ビームを反射するミラーを系内に有し、該ミラーの副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
(請求項5)
光ビームを記録媒体上を走査することにより画像読取りを行う画像読取装置において、
読取り用の光ビームを発生し、該光ビームで記録媒体上を主走査する光学系と、
主走査と略直交する副走査方向へ記録媒体もしくは前記光学系を搬送する搬送機構とを有し、
画像読取装置の副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍としたことを特徴とする画像読取装置。
(請求項6)
前記画像読取装置の副走査方向機械共振周波数は、記録媒体の搬送機構の副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
(請求項7)
前記画像読取装置の副走査方向機械共振周波数は、搬送される光学系の副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
(請求項8)
前記光学系は光ビームを反射するミラーを系内に有し、該ミラーの副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
本発明は、第2の目的を達成するために、本発明の画像記録装置及び画像読取装置は以下のように構成している。
(請求項9)
光ビームを記録媒体上を走査することにより画像を記録する画像記録装置において、
記録用の光ビームを発生し、該光ビームで記録媒体上を主走査する光学系と、
主走査と略直交する副走査方向へ記録媒体もしくは前記光学系をリニアモータで搬送する搬送機構とを有し、
副走査方向の位置及び/又は搬送速度をエンコーダを用いて測定し、エンコーダにより得られた位置及び/又は搬送速度をフィードバックすることによりリニアモータを駆動する構成とし、
副走査方向の書き込みピッチをエンコーダのピッチの整数倍としたことを特徴とする画像記録装置。
(請求項10)
光ビームを記録媒体上を走査することにより画像読取りを行う画像読取装置において、
読取り用の光ビームを発生し、該光ビームで記録媒体上を主走査する光学系と、
主走査と略直交する副走査方向へ記録媒体もしくは前記光学系をリニアモータで搬送する搬送機構とを有し、
副走査方向の位置及び/又は搬送速度をエンコーダを用いて測定し、エンコーダにより得られた位置及び/又は搬送速度をフィードバックすることによりリニアモータを駆動する構成とし、
副走査方向の読取ピッチをエンコーダのピッチの整数倍としたことを特徴とする画像読取装置。
請求項1〜4の発明によるときは、いたずらに関係部材の剛性を高めたり、防振材を設けたりすることなしに、記録される画像について画像ムラを制御する効果を持った画像記録装置が提供されることとなる。
請求項5〜8の発明によるときは、いたずらに関係部材の剛性を高めたり、防振材を設けたりすることなしに、読取られる画像が画像ムラを持った画像として読取られるのを制御する効果を持った画像読取装置が提供されることとなる。
請求項9の発明によるときは、エンコーダによる副走査制御を行って画像記録を行う画像記録装置で、記録画像上に生じるムラを少なくする効果を奏する。
請求項10の発明によるときは、エンコーダによる副走査制御を行って画像読取りを行う画像読取装置で、読取った画像上にムラが生じるのを減少させる効果を奏する。
(1) 特許請求の範囲1、2に記載の画像記録装置の実施形態について説明する。なお、本発明は以下に示す実施の形態に記載された具体例などの内容に限定されるものではない。
図1に示すのは、本発明が適用される画像記録装置の構成図である。
図示した画像記録装置では、感光性、或いは感熱性を持っていて露光によって画像記録がなれる薄板状の記録媒体PAを、所定位置に支持する記録媒体支持部10は、副走査方向(本実施例では上下方向)に移動可能となっている。一方、記録媒体PA上に光主走査を行う光学系20Aは、装置本体側の固定部31に取り付けられている。
光学系20Aは、画像情報によって変調されたレーザ光を発生するレーザダイオード21Aと、レーザ光を走査するポリゴンミラーなどの主走査手段22と、fθレンズ23と、fθレンズ23を通過した走査光を記録媒体PAに導くミラー24から構成され、支持台25に固定されている。
記録媒体支持部10には、ベルト11にてバランスウェイト(図示せず)が接続されていて、記録媒体支持部10の副走査方向への移動について負荷の低減がはかられている。固定部31にはモータ32が取り付けられていて、モータ32によって駆動回転されるボールネジ棒33には、ボールネジ33の回転によって移動する雌ネジ体34があって、雌ネジ34は記録媒体支持部10に一体的に取り付けられている。かかる構成となっているので、モータ32の駆動回転によって記録媒体PAを支持した記録媒体支持部10は、図示しないガイドレールに沿って副走査方向への移動が行われる。なお、副走査を行うための機構については、上記に説明した機構に限定されるものではない。
副走査方向へ移動する記録媒体PAに対して、光学系20Aによって主走査を行う画像記録装置において、本発明では記録媒体支持部10の副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍に設定している。
副走査方向機械共振周波数の、図2に示したのは測定法についての説明図である。本実施例においては、記録媒体支持部10の副走査方向に向けて数gの質量を有した電圧式の加速度ピックアップを貼り付け、加速度ピックアップと接続されたチャージアンプによって周波数に対応した加速度が電圧として得られる。この出力を周波数分析器に接続することによって、周波数分析器の表示部には1例として図示したような機械共振周波数が表示される。加速度ピックアップ、チャージアンプ、周波数分析器の計測器については、例えば小野計測(株)等から市販品が複数種提供されていて、適宜選択して用いられることが可能である。
記録媒体支持部10の副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍に設定するには、記録媒体支持部10の副走査方向での機械共振周波数に最も大きく関与する部材を求める。この求めた部材について、交換可能とした複数の弾性、形状等がそれぞれ相違した部材を複数用意し、これらを交換して取り付け、移動を行いながら周波数分析器に表示された機械共振周波数が主走査周波数の整数倍となる部材を求め、求めて得られた部材を当該箇所に設定する。かかる設定を行うことにより、画像ムラのない画像が記録媒体PA上に記録される。
本実施例においては、バランスウェイトに接続するベルト11の(ワイヤであってもよい)の弾性、厚み、幅等のファクタをそれぞれ異にした複数のベルトを作成し、これらのうちから、上記の条件を満たすベルトを選択し、ベルト11として採用し使用している。
図3は、副走査方向周波数を主走査周波数の整数倍としたときの説明図で、整数倍としたことを示す図3(a)では、主走査開始位置の間では副走査方向に等しいピッチ量が保たれていて、走査ライン間でのズレ量が生じないことを示している。これに反して、整数倍としないことを示す図3(b)では、走査ライン間で副走査方向にピッチムラが生じることを示している。
(2) 特許請求の範囲1、3、4に記載の画像記録装置について説明する。
本実施形態の画像記録装置では、既に図1によって説明した、画像記録装置の記録媒体PAを支持する記録媒体支持部10を固定すると共に、光学系20Aを固定支持する支持台25を副走査方向に移動可能の構成とし、ボールネジ棒33の回転によって副走査方向に移動する雌ネジ体34を、光学系20Aを固定支持する支持台25に固定している。
かかる構成とすることにより、画像記録に当たっては、光学系20Aは記録媒体PA上に主走査を行いながら移動して副走査を行い、画像記録を行う。
本実施例においては、光学系20Aの副走査方向への移動によって生じる副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍になるよう調整している。具体的には、光学系20Aの中でもっとも副走査方向への共振が生じ易い部材である反射して光路変更を行うミラー24について、共振周波数が主走査周波数の整数倍となるよう調整を行っている。
図4に示す断面図は、ミラー24の構成を示している。ミラー24は、良好の平面性を持って短冊形状をした表面鏡241が、金属又は樹脂成形されて必要強度を有した枠体242に取り付けられ、支持台25に固設される構成となっている。枠体242には、表面鏡241に面した側に3カ所に突出部242aがあって、表面鏡241は背後からバネ部材243によって前面の突出部242aに圧接し、3点支持によって平面性を保持した状態で取り付けられている。
本実施例においては、板厚を異にした数種の表面鏡と、弾性を異にした数種のバネ部材を用意し、表面鏡とバネ部材との組み合わせによって生じる副走査方向の機械共振周波数を、前記の加速度ピックアップを表面鏡の中心部近傍に取り付けることによって計測し、主走査周波数の整数倍となる組み合わせを持って、ミラー24として採用する表面鏡241及びバネ部材243としている。かかる対応によって、記録媒体PA上には副走査方向に画像ムラのない良好な画像記録がなされる。
(3) 特許請求の範囲5〜8に記載の画像読取装置について説明する。
図5に示すのは、本発明が適用される画像読取装置の構成図である。
図示した画像読取装置では、図1を用いて説明した画像記録装置と機構的には同じであるので、同一機能の部材については同一符号を持って表示し、相違点について説明する。
副走査方向に記録媒体支持部材10に支持されて移動する記録媒体PBは、放射線画像が記録された放射線画像変換パネルである。
光学系20Bは、走査光学系であって、レーザダイオード21Bから発光し、主走査手段22によって主走査方向に走査する励起光によって、記録媒体PBである放射線画像変換パネルに蓄積記録されている放射線画像情報を輝尽発光させる励起手段としての機能を有している。
41は光電変換手段で、フォトマルチプライヤなどで構成され、記録媒体PBからの輝尽発光を光電変換し、放射線画像情報に応じた放射線画像信号の元となる画像データを生成する機能を有している。また、42は光ファイバ等を用いた集光体で、記録媒体PBと光電変換手段41との間に設置され、記録媒体PBの主走査方向に生じる励起光を、光電変換手段41へと集光している。
かかる構成の画像読取装置では、記録媒体PBを取り付けた記録媒体支持部材10の副走査方向への移動と、光学系20Bによって走査される主走査方向の励起光によって、記録媒体PBの放射線画像変換パネルの全面について時系列的に輝尽発光し、光電変換手段41によって放射線画像データの読取りが行われる。
光電変換手段41で読取った放射線画像データから再生される画像は、先に(1)において説明したと同様、記録媒体支持部材10の副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍となるよう選択設定している。
かかる処置によって、画像読取り時の副走査方向のピッチムラの影響を受けることがなくなり、記録媒体PBの放射線画像について、良好な画像読取りが行われることとなる。
また、記録媒体PBを支持する記録媒体支持部10を固定すると共に、光学系20Bを固定支持する支持台25を副走査方向に移動可能な構成とし、光学系20Bが記録媒体PB上に主走査を行いながら移動して副走査を行い、記録媒体PB上の放射線画像データの読取りを行う画像読取装置においても、光学系20Bの副走査方向への移動によって生じる副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍になるように調整している。
具体的には、光学系20Bのミラー24について、数種の表面鏡241とバネ部材243を用意し、これらのうちから副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍となる条件を満たす組み合わせを求め設定している。かかる処置によって、画像読取り時の副走査方向のピッチムラの影響を受けることがなくなり、記録媒体のPBの放射線画像について、良好な画像読取りが行われることとなる。
(4) 特許請求の範囲9、10に記載の画像記録装置及び画像読取装置について説明する。
本実施形態の画像記録装置は、光ビームで記録媒体上を主走査する光学系と、主走査と略直交する副走査方向へ記録媒体もしくは光学系をリニアモータで搬送する機構とを有していて、副走査方向の位置及び/又は搬送速度をエンコーダを用いて測定し、エンコーダによって得られた位置及び/又は搬送速度をフィードバックすることによってリニアモータを駆動する構成とした画像記録装置について、副走査方向の書き込みピッチをエンコーダのピッチの整数倍となるよう設定している。
図6に示すのは、本発明が適用される画像記録装置の構成図で、図7には、図6に示した画像記録装置の要部図と共に制御ブロック図を示している。
図示した画像記録装置では、画像記録がなされる記録媒体PAは記録媒体支持部10に取り付けられ、副走査方向に移動可能となっている。一方、記録媒体PA上に光主走査を行う光学系20Aは装置本体側の固定部31に取り付けられている。
記録媒体支持部10は、リニアモータ50によって副走査方向への移動がなされ、記録媒体支持部10の移動位置及び移動速度はリニアエンコーダ55によって検知され、検知されたエンコーダ情報に基づいて、リニアモータ50の速度制御が行われる。
リニアモータ50は、推進用界磁マグネットを有する固定子51と、界磁マグネットに臨む電機子コイルを有する可動子52とを備えている。
固定子51は例えばN極とS極の磁極を等ピッチに着磁し配列した推進用マグネットを有するシャフト状固定子で、記録媒体支持部10の副走査方向と平行に、装置本体の固定部31に取り付けられている。
また、可動子52は、固定子51に間隙をおいて外嵌する複数のリング形状のコイルU、V、Wからなる電機子コイルを有し、円筒形の磁性体材料から成る可動子ヨークの内側に支持されている。可動子52は固定子51に案内されて移動できる。可動子52の電機子コイルU、V、Wは電機角で2π/3ずつずらした位置に配置されており、3相駆動方式が採用されていて、u相コイルには推進用センサとして磁電変換素子の一種であるホール素子huが、v相コイルには同様にホール素子hvが、w相コイルには同様にホール素子hwが、それぞれ固定子51の界磁マグネットに対向させて設けられている。固定子51に案内されて移動する可動子52は、記録媒体支持部10に固定されている。
位置移動を検出するエンコーダ55は、エンコーダスケール56と、エンコーダスケール56のエンコーダ情報の読取りを行うセンサ57から成り、光電的或いは磁気的に読取りが行われる。
光電的に読取る場合には、エンコーダスケール56は縞状に黒色と白色が交互に微細な等間隔ピッチで表示されている。センサ57はエンコーダスケール56に対向して設けたフォトセンサで、センサ57によってエンコーダ情報の読取りが行われる。
磁気的に読取る場合には、エンコーダスケール56はN極とS極の磁極を交互に微細な等間隔ピッチで一定方向に配列されている。センサ57はエンコーダスケール56に対向して設けた磁気ヘッドでセンサ57によってエンコーダ情報の読取りが行われる。
本実施例においては、エンコーダスケール56は固定子51と平行に記録媒体支持部10の側壁に取付けられ、センサ57はエンコーダスケール56に対向して装置本体側の固定部31に取り付けられている。
センサ57によって読取られたエンコーダ情報は、信号処理部61において短形波に整形され、位置信号として速度演算部62に出力される。速度演算部62では位置信号の時間的変動から移動速度信号に変換され、制御演算部63にフィードバック入力される。
制御演算部63では、あらかじめ設定された記録媒体支持部10の副走査方向への設定速度が基準クロックのパルスとして入力されていて、速度演算部62からのフィードバック信号の周波数と位相の差に応じた信号が求められ、基準クロックのパルスに対する進み遅れの補償が行われて、固定子への基準入力電圧がアンプ部64へ出力される。
アンプ部64では、ホール素子のある位置での磁束の大きさと向きに対応する電圧が出力されたホール素子信号と前記基準入力電圧よりu、v、wの各電機子コイルの電圧を演算・増幅し出力する。これにより基準クロックのパルスとフィードバック信号のパルスの周波数と位相が合致し、可動子52は設定速度と一致するよう運転がなされる。
かかるエンコーダ情報に基づいてリニアモータの駆動制御を行うときは、予め設定された設定速度で記録媒体支持部10が副走査方向に移動する際、センサ57によって読取られるエンコーダスケール56のピッチが速度制御の際の基準クロックのパルスとなり、可動子52は基準クロックのパルスと合致するよう移動を行いながら速度制御がなされる。従って可動子52は基準クロックのパルスでの振動を行いながら定速の移動が行われることとなる。
副走査方向への定速の移動を行いながらなされる基準クロックでのパルスでの振動は、先に請求項1で説明した副走査方向機械共振に相当するものであって、予め設定速度で移動するエンコーダスケール56の読取られるピッチの整数倍を、副走査方向の書き込みピッチとして設定することによって、画像記録時の画像ムラの発生を防止する効果が生じる。
なお、上記実施例は光学系20Aを固定とし、記録媒体支持部10を副走査方向に移動する構成としているが、かかる構成に限定されるものではなく、記録媒体支持部10を固定とし、光学系20Aを副走査方向に移動する構成とした画像記録装置についても、本発明は同様に適用される。
(5) 本実施形態の画像読取り装置は、図8に示すような構成となっている。即ち、記録媒体PBを取り付けた記録媒体支持部材10の副走査方向への移動と、光学系20Bによって走査される主走査方向への励起光とによって、記録媒体PBの放射線画像変換パネルの全面について時系列的に輝尽発光し、光電変換手段41によって放射線画像データの読取りを行う画像読取装置であって、記録媒体支持部10にはリニアモータ50によって副走査方向への移動がなされ、記録媒体支持部10の移動位置および移動速度はリニアエンコーダ55によって検知される。
そして、記録媒体支持部10はリニアモータ50によって副走査方向への移動がなされ、記録媒体支持部10の移動位置および移動速度はリニアエンコーダ55によって検知され、検知されたエンコーダ情報に基づいて、リニアモータ50の速度制御が行われる。
ここでの副走査方向への移動機能と動作は、すでに図6および図7によって説明したところと全く同じであるので、予め設定速度で移動するエンコーダスケール56の読取られるピッチの整数倍を、副走査方向の読取りピッチとして設定する本発明においては、画像読取り時の読取られる画像はムラのない良好な画像読取りが行われることとなる。
本発明は、図8に示した画像読取装置に限定されるものではなく、記録媒体支持部10を固定とし、光学系20Bを副走査方向に移動する構成とした画像読取装置についても、本発明は同様に適用される。
画像記録装置の構成図。 共振周波数の測定法についての説明図。 副走査方向周波数を主走査周波数の整数倍としたときの説明図。 ミラーの構成図。 画像読取装置の構成図。 リニアモータとエンコーダを用いた画像記録装置の構成図。 画像記録装置の要部と共に制御ブロックを示す図。 リニアモータとエンコーダとを用いた画像読取装置の構成図。
符号の説明
10 記録媒体支持部
11 ベルト
20A、20B 光学系
24 ミラー
31 固定部
41 光電変換手段
50 リニアモータ
51 固定子
52 可動子
55 エンコーダ
56 エンコーダスケール
57 センサ
PA、PB 記録媒体

Claims (10)

  1. 光ビームを記録媒体上に走査することにより画像を記録する画像記録装置において、
    記録用の光ビームを発生し、該光ビームで記録媒体上を主走査する光学系と、
    主走査と略直交する副走査方向への記録媒体もしくは前記光学系を搬送する搬送機構とを有し、
    画像記録装置の副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍としたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記画像記録装置の副走査方向機械共振周波数は、記録媒体の搬送機構の副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記画像記録装置の副走査方向機械共振周波数は、搬送される光学系の副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記光学系は光ビームを反射するミラーを系内に有し、該ミラーの副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 光ビームを記録媒体上を走査することにより画像読取りを行う画像読取装置において、
    読取り用の光ビームを発生し、該光ビームで記録媒体上を主走査する光学系と、
    主走査と略直交する副走査方向へ記録媒体もしくは前記光学系を搬送する搬送機構とを有し、
    画像読取装置の副走査方向機械共振周波数を主走査周波数の整数倍としたことを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記画像読取装置の副走査方向機械共振周波数は、記録媒体の搬送機構の副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記画像読取装置の副走査方向機械共振周波数は、搬送される光学系の副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  8. 前記光学系は光ビームを反射するミラーを系内に有し、該ミラーの副走査方向機械共振周波数であることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 光ビームを記録媒体上を走査することにより画像を記録する画像記録装置において、
    記録用の光ビームを発生し、該光ビームで記録媒体上を主走査する光学系と、
    主走査と略直交する副走査方向へ記録媒体もしくは前記光学系をリニアモータで搬送する搬送機構とを有し、
    副走査方向の位置及び/又は搬送速度をエンコーダを用いて測定し、エンコーダにより得られた位置及び/又は搬送速度をフィードバックすることによりリニアモータを駆動する構成とし、
    副走査方向の書き込みピッチをエンコーダのピッチの整数倍としたことを特徴とする画像記録装置。
  10. 光ビームを記録媒体上を走査することにより画像読取りを行う画像読取装置において、
    読取り用の光ビームを発生し、該光ビームで記録媒体上を主走査する光学系と、
    主走査と略直交する副走査方向へ記録媒体もしくは前記光学系をリニアモータで搬送する搬送機構とを有し、
    副走査方向の位置及び/又は搬送速度をエンコーダを用いて測定し、エンコーダにより得られた位置及び/又は搬送速度をフィードバックすることによりリニアモータを駆動する構成とし、
    副走査方向の読取ピッチをエンコーダのピッチの整数倍としたことを特徴とする画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106596073A (zh) * 2016-12-28 2017-04-26 歌尔科技有限公司 一种检测光学系统像质的方法和系统及一种测试标板

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04120565A (ja) * 1990-09-11 1992-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ光走査装置

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