JP2005241633A - 漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置 - Google Patents

漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガスの漏洩による被害の程度をより正確に推測すること。
【解決手段】 互いに異なる複数の地点の空気の漏洩ガスの濃度をそれぞれ測定する複数の濃度センサ2と、濃度に基づいて漏洩ガスの拡散をシミュレーションする制御装置7とを備えている。このようなシミュレーションは、複数の地点で漏洩ガスが検出されたかどうかに基づいて実行されるシミュレーションより正確であり、被害の程度をより正確に推測することができる。
また、複数の濃度センサ61A,61B,61Cに測定対象となる測定空気110を導入する際に、導入時間を制御するバルブとしてピンチバルブ170を備える。ピンチバルブでは、測定空気110通気用の配管ピンチバルブ170の外部に設けてあり、防爆の必要は無くなる。これにより、センサ61A、61B,61Cの小型軽量化が実現する(従来の電磁方式バルブのものに較べると、重量で1/6程度、体積で1/8程度)。
【選択図】図1

Description

本発明は、漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置に関し、特に、漏洩するガスを検知するときに利用される漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置に関する。
漏洩する水素ガス等の可燃性ガスを検知するときに利用される漏洩ガス検知装置が知られている。そのような漏洩ガス検知装置100は、図10に示されているように、可燃性ガス検知装置101と警報機102とを備えている。可燃性ガス検知装置101は、水素を漏洩する可能性がある可燃性ガス漏洩源103の周囲に複数が設置されている。水素検知装置101は、接触する空気の水素の濃度が所定の値以上であるときに、電気信号を警報機102に出力する。警報機102は、その電気信号を受信したときに、警報を発する。ガスの漏洩による被害の程度を推測する漏洩ガス検知装置が望まれている。
特開2002−333381号公報には、可燃性ガスの一種である水素ガスを水素貯蔵容器から水素供給配管を介して供給する際に、水素ガスの漏洩を容易かつ迅速に検知する水素ガスの検知方法が開示されている。その水素ガスの検知方法は、水素ガスを水素貯蔵容器から水素供給配管を介して供給する際に、水素供給配管の水素ガスの実圧力低下速度を測定し、この実圧力低下速度と、水素ガスが漏洩していない場合の理論圧力低下速度とを比較して水素ガスの漏洩を検知する。その際、実圧力低下速度を水素供給配管に設けられた減圧弁と水素貯蔵容器との間で測定することが好ましい。
特開2002−333381号公報
本発明の課題は、ガスの漏洩による被害の程度をより正確に推測する漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、ガスの漏洩による被害の進展をより正確にシミュレーションして被害の程度をより正確に推測する漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置を提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、漏洩ガスの濃度3次元分布を測定してガスの漏洩による被害の程度をより正確に推測する漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置を提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、漏洩ガスの濃度をより正確に測定して被害の程度をより正確に推測する漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置を提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、漏洩ガスの濃度の時間変化をより詳細に測定してガスの漏洩による被害の程度をより正確に推測する漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置を提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、軽量小型化を実現する漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による漏洩ガス検知装置(1)は、互いに異なる複数の地点の空気の漏洩ガスの濃度をそれぞれ測定する複数の濃度センサ(2)と、濃度に基づいて漏洩ガスの拡散をシミュレーションする制御装置(7)とを備えている。漏洩ガス検知装置(1)は、複数の地点での漏洩ガスの濃度を測定することにより、被害の進展をより正確にシミュレーションすることができ、被害の程度をより正確に推測することができる。
複数の濃度センサ(2)は、鉛直方向に並んで、互いに異なる複数の高さにそれぞれ固定される複数の固定濃度センサ(2、3−1〜3−n)を含んでいる。このとき、漏洩ガス検知装置(1)は、漏洩ガスの濃度の3次元分布を測定することができ、被害の進展をより正確にシミュレーションすることができ、被害の程度をより正確に推測することができる。
複数の濃度センサ(2)は、上下動可能に支持される上下動可能濃度センサ(2、11〜14)を含んでいることが好ましい。
本発明による漏洩ガス検知装置(1)は、風向と風速とを観測する観測機器(31)と、風向と風速とに基づいて上下動可能濃度センサ(2、11〜14)を移動させる駆動装置(24、25、26)とを更に備えていることが好ましい。
漏洩ガスは、水素等の可燃性ガスである。すなわち、本発明による漏洩ガス検知装置(1)は、水素等の可燃性ガスが漏洩する可能性があるプラントに適用されることが好ましい。
濃度センサ(41)は、チャンバー(43)と、チャンバー(43)の内部の空気の漏洩ガスの濃度を測定するセンサ本体(42)と、地点の空気をチャンバー(43)の内部に供給する空気供給配管(44)と、漏洩ガスの濃度が既知である校正ガスをチャンバー(43)の内部に供給する校正ガス供給配管(45)とを備えている。このとき、漏洩ガス検知装置(1)は、漏洩ガスの濃度をより正確に測定することができ、被害の進展をより正確にシミュレーションすることができ、被害の程度をより正確に推測することができる。
濃度センサ(51)は、接触する空気の漏洩ガスの濃度を測定するセンサ本体(52)と、地点の空気をセンサ本体(52)に噴射するノズル(55)とを備えている。このような濃度センサ(51)は、センサ本体(52)の感度を高める点で好ましい。
濃度センサ(2)は、複数のチャンバー(65)と、複数のチャンバー(65)の内部の空気の漏洩ガスの濃度をそれぞれ測定する複数のセンサ本体(64)と、複数の地点のうちの1つの地点の空気を複数のチャンバーの内部にそれぞれ供給する配管(62)とを備えていることが漏洩ガスの濃度の時間変化をより詳細に測定する点で好ましい。
本発明の漏洩ガス検知装置の濃度センサ(61A)は、複数の地点のうちの1つの地点の空気を複数のチャンバー(160)の内部にそれぞれ供給する配管(66)のそれぞれに平行してバイパス配管(68)を備え、複数のチャンバそれぞれの上流部および下流部に、1つの地点の空気を複数のチャンバーの内部にそれぞれ供給する配管に供給するか、あるいはバイパス配管に供給するかを切替える3方向軽量バルブ(170)を備える。
また、本発明の漏洩ガス検知装置の濃度センサ(61B)は、複数の地点のうちの1つの地点の空気を複数のチャンバー(160)の内部にそれぞれ供給する配管(66)のそれぞれに平行してバイパス配管(68)を備え、複数のチャンバそれぞれの下流部のみに、1つの地点の空気を複数のチャンバーの内部にそれぞれ供給する配管に供給するか、あるいはバイパス配管に供給するかを切替える3方向軽量バルブ(170)を備える。
また、本発明の漏洩ガス検知装置の濃度センサ(61C)は、複数のチャンバ(160)それぞれの下流部に、1つの地点の空気を複数のチャンバーそれぞれの内部に供給するか否かを切替える1方向軽量バルブ、または3方向軽量バルブ(170)を備える。
また、本発明の漏洩ガス検知装置の濃度センサ(61A,61B、61C)において、1方向軽量バルブは1方向のピンチバルブであり、3方向軽量バルブは3方向のピンチバルブ(170)である。
本発明による漏洩ガス検知方法は、本発明による漏洩ガス検知装置(1)を用いて実行される。本発明による漏洩ガス検知方法は、複数のチャンバー(65)のうちの第1チャンバーに1つの地点の空気を供給するステップと、複数のチャンバー(65)のうちの第2チャンバーに1つの地点の空気を供給するステップとを備えている。このとき、第1チャンバーに空気を供給する時刻と第2チャンバーに空気を供給する時刻との差は、0以上であり、かつ、センサ本体(64)が測定に要する時間より短い。このような漏洩ガス検知方法によれば、漏洩ガス検知装置(1)は、漏洩ガスの濃度の時間変化をより詳細に測定することができる。
本発明による漏洩ガス検知方法は、観測機器(31)を用いて風向と風速とを監視するステップと、風向と風速とが所定の値を示すときに、漏洩ガスを含有する試験ガスを漏洩させるステップと、複数の濃度センサ(2)を用いて測定される漏洩ガスの濃度に基づいて試験ガスが拡散する状況を推測するステップと、状況に基づいて風向と風速との組を上下動可能濃度センサ(2、11〜14)が配置される高さに対応付けるステップとを備えている。このとき、駆動装置(24、25、26)は、観測機器(31)により観測された風向と風速とに対応する高さに上下動可能濃度センサ(2、11〜14)を移動させる。このような漏洩ガス検知方法によれば、漏洩ガス検知装置(1)は、風向と風速とに基づいて上下動可能濃度センサ(2、11〜14)をより適切な位置に配置することができる。
本発明による漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置によれば、ガスの漏洩による被害の程度をより正確に推測することができる。
また、本発明による漏洩ガス検知方法及び漏洩ガス検知装置によれば、その構成の簡素化に基づく小型軽量化の実現により、測定媒体の流れへの干渉を防止することができ、さらに容易に設置することのできる水素濃度計測装置を提供することができる。
(実施の形態1)
図面を参照して、本発明の実施の形態1に係わる漏洩ガス検知装置の実施の形態を記載する。その漏洩ガス検知装置1は、図1に示されているように、複数のセンサ2が複数のポール3−1〜3−n(n=2,3,4,…)に設置されている。複数のポール3−1〜3−nは、それぞれ、長さが20m〜30mであり、水素漏洩源4の周囲に分散されて配置され、鉛直方向に立てられて地表5に固定されている。水素漏洩源4は、水素が漏洩する可能性がある設備であり、水素を貯蔵する容器、水素を移送する配管、水素を製造し、または、使用するプラントが例示される。各ポール3−i(i=1,2,3,…,n)は、複数のセンサ2を異なる複数の高さにそれぞれ固定している。さらに、1つのポール3−iに設置されている複数のセンサのうちの最高位に配置されているセンサは、そのポール3−iと水素漏洩源4との距離が大きいほど高い位置に配置される。
なお、漏洩ガス検知装置1は、水素の漏洩による被害の程度を推測することに適用されているが、他の有害なガス、たとえば、可燃性ガス(メタン、プロパン等)の漏洩による被害の程度を推測することに適用されることもできる。
漏洩ガス検知装置1は、さらに、センサ2と同数の信号出力計6と濃度データ取込装置7とを備えている。複数のセンサ2は、ケーブル8を介して複数の信号出力計6にそれぞれ接続されている。複数の信号出力計6は、ケーブル9を介して濃度データ取込装置7に接続されている。濃度データ取込装置7は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置である。
センサ2の各々は、接触する空気の水素の濃度を間欠的に測定し、ケーブル8を介してその濃度に対応する電気信号を信号出力計6に出力する。信号出力計6の各々は、センサ2から出力される電気信号を濃度データ取込装置7で処理可能な電気信号に変換し、ケーブル9を介してその変換された電気信号を濃度データ取込装置7に出力する。濃度データ取込装置7は、信号出力計6から出力される電気信号に基づいて、センサ2がそれぞれ配置される複数の地点の空気の水素の濃度を算出する。濃度データ取込装置7は、さらに、その水素濃度が所定の値より大きいときに、警報も発することができる。濃度データ取込装置7は、さらに、その水素濃度に基づいて、水素の漏洩による被害の進展をシミュレーションし、水素の漏洩による被害の程度を推測する。
濃度データ取込装置7は、3次元的に分散された複数の地点の空気の水素の濃度に基づいて水素の漏洩による被害の進展をシミュレーションする。このようなシミュレーションは、複数の地点で漏洩ガスが検出されたかどうかに基づいて実行されるシミュレーションより正確であり、被害の程度をより正確に推測することができる。このようなシミュレーションは、さらに、平面上に配置された複数の地点で漏洩ガスが検出されたかどうかに基づいて実行されるシミュレーションより詳細であり、被害の程度をより正確に推測することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係わる漏洩ガス検知装置は、既述の実施の形態におけるポール3−1〜3−nが他のポールに置換されている。そのポール10は、図2に示されているように、ガイドレール11とステー12とスライダー13とステー14とを備えている。
ガイドレール11は、直線状の棒であり、ポール10に沿って鉛直方向に長くなるように配置されている。ステー12は、ガイドレール11をポール10に支持している。スライダー13は、図3に示されているように、ガイドレール11の周りを取り囲む形状を形成し、ガイドレール11に沿って鉛直方向に摺動可能である。スライダー13は、さらに、図示されていないジグにより、ガイドレール11と摺動しないように固定されることができる。このようなスライダー13は、1本のポール10に複数が設けられている。ステー14は、センサ2をスライダー13に支持している。
このような漏洩ガス検知装置によれば、センサ2は、設置される位置をより容易に変更することができ、好ましい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係わる漏洩ガス検知装置は、既述の実施の形態におけるガイドレール11とスライダー13とが他のガイドレールとスライダーとに置換されている。そのガイドレール21は、図4に示されているように、直線状の棒であり、ポール10に沿って鉛直方向に長くなるように配置されている。ガイドレール21は、さらに、ポール10に対向する面に歯22が形成されている。そのスライダー23は、図5に示されているように、ガイドレール21の周りを取り囲む形状を形成し、ガイドレール21に沿って鉛直方向に摺動可能である。スライダー23は、さらに、モータ24と歯車25とを備えている。このとき、漏洩ガス検知装置1は、さらに、スライダー高さ制御機器26を備えている。スライダー高さ制御機器26は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置であり、ケーブル27を介してモータ24に接続されている。
モータ24は、スライダー23に固定され、スライダー高さ制御機器26により制御されて歯車25を回転させる。歯車25は、周囲に歯が形成されている円筒体であり、その歯は、ガイドレール21の歯22にかみ合わされている。歯車25は、さらに、回転することにより、スライダー23をガイドレール21に沿って鉛直方向に移動させる。このようなスライダー23は、ポール10に設置されるセンサ2の個数だけ設けられている。
このとき、ユーザは、センサ2の各々が配置される位置をスライダー高さ制御機器26に入力する。スライダー高さ制御機器26は、モータ24を制御してスライダー23の各々をその位置に移動させる。
このような漏洩ガス検知装置によれば、ユーザは、より容易にセンサ2の位置を移動することができ、好ましい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係わる漏洩ガス検知装置は、図6に示されているように、風向風速計31と水素発生源32と制御装置33とをさらに備えている。風向風速計31は、水素漏洩源4の近くに配置され、ケーブル34を介して制御装置33に接続されている。風向風速計31は、水素漏洩源4の周辺の風向と風速とを常時に測定し、ケーブル34を介してその風向と風速とを制御装置33に出力する。水素発生源32は、水素漏洩源4と概ね同じ地点に配置され、水素タンク35と配管36と電磁弁37とから形成されている。水素タンク35は、内部に水素を貯蔵している。配管36は、水素タンク35の内部と大気とを接続している。電磁弁37は、配管36の途中に介設され、ケーブル38を介して制御装置33に接続されている。電磁弁37は、制御装置33により制御されて開閉して、水素タンク35から大気に水素を排出し、または、排出を停止する。
制御装置33は、パーソナルコンピュータに例示される情報処理装置である。制御装置33は、水素漏洩源4の周辺の風向と風速とを風向風速計31から収集し、その風向と風速とが所定の値を示すときに、電磁弁37を開放して水素発生源32から水素を排出させる。このとき、濃度データ取込装置7は、センサ2がそれぞれ配置される複数の地点の空気の水素の濃度に基づいて、水素発生源32から排出される水素が拡散する状況を算出する。このように算出された状況と、濃度データ取込装置7により実行されるシミュレーションの結果とを比較することにより、そのシミュレーションの正確さを確認することができる。
制御装置33は、さらに、その算出された状況に基づいて風向と風速との組をセンサ2が配置される適切な高さに対応付けるテーブルを作成する。このとき、スライダー高さ制御機器26は、そのテーブルを参照して、風向風速計31から収集される水素漏洩源4の周辺の風向と風速とに対応する高さにセンサ2を移動させる。このとき、漏洩ガス検知装置1は、自動的にセンサ2をより適切な位置に配置することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係わる漏洩ガス検知装置は、既述の実施の形態におけるセンサ2が他のセンサに置換されている。そのセンサ41は、図7に示されているように、センサ本体42とチャンバー43とを備えている。センサ本体42は、チャンバー43の内部の空気の水素の濃度を測定し、ケーブル8を介してその濃度に対応する電気信号を信号出力計6に出力する。チャンバー43は、空気供給配管44と校正ガス供給配管45と吸引配管46とを備えている。空気供給配管44は、一端は水素濃度が測定される位置に配置され、他端がチャンバー43の内部に接続されている。空気供給配管44は、途中にバルブ47が設置されている。バルブ47は、濃度データ取込装置7により制御されて開閉する。校正ガス供給配管45は、一端が水素の濃度が既知である校正ガスを供給する装置に接続され、他端がチャンバー43の内部に接続されている。校正ガス供給配管45は、途中にバルブ48が設置されている。バルブ48は、濃度データ取込装置7により制御されて開閉する。吸引配管46は、一端が吸引ポンプに接続され、他端がチャンバー43の内部に接続されている。
濃度データ取込装置7は、通常時に、バルブ47を開放し、バルブ48を閉鎖することにより、水素濃度が測定される位置の空気をチャンバー43の内部に供給している。センサ本体42は、チャンバー43の内部の空気の水素の濃度を測定し、その濃度に対応する電気信号を濃度データ取込装置7に出力する。このとき、濃度データ取込装置7は、その電気信号に基づいてセンサ41がそれぞれ配置される地点の空気の水素の濃度を算出し、その濃度に基づいて水素の漏洩による被害の進展をシミュレーションする。
濃度データ取込装置7は、間欠的に、バルブ47を閉鎖し、バルブ48を開放することにより、水素の濃度が既知である校正ガスをチャンバー43の内部に供給する。センサ本体42は、チャンバー43の内部の空気の水素の濃度を測定し、その濃度に対応する電気信号を濃度データ取込装置7に出力する。このとき、濃度データ取込装置7は、その電気信号が示す値と校正ガスの水素の濃度とを対応付けてキャリブレーションする。このようなキャリブレーションによれば、センサ本体42の指示値が時間が経つにつれて不安定になるときでも、漏洩ガス検知装置1は、水素の濃度をより正確に測定することができ、被害の進展をより正確にシミュレーションすることができ、被害の程度をより正確に推測することができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係わる漏洩ガス検知装置は、既述の実施の形態におけるセンサ2が他のセンサに置換されている。そのセンサ51は、図8に示されているように、センサ本体52とチャンバー53とを備えている。センサ本体52は、チャンバー53の内部に露出されて配置されたガス接触部57を備え、ガス接触部57に接触する空気の水素の濃度を測定し、ケーブル8を介してその濃度に対応する電気信号を信号出力計6に出力する。チャンバー53は、空気供給配管54とノズル55と吸引配管56とを備えている。空気供給配管54は、一端が水素濃度が測定される位置に配置され、他端がチャンバー53の内部に接続されている。ノズル55は、空気供給配管54からチャンバー53の内部に供給される空気をセンサ本体52のガス接触部57に噴射する。吸引配管56は、一端が吸引ポンプに接続され、他端がチャンバー53の内部に接続されている。このようなセンサ51は、センサ本体52の感度が高まり、好ましい。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係わる漏洩ガス検知装置は、既述の実施の形態におけるセンサ2が他のセンサに置換されている。そのセンサ61は、図9に示されているように、分岐管62と複数のセンサ63−1〜63−m(m=2,3,4,…)を備えている。
分岐管62は、1つの入口と複数の出口とを有している管である。分岐管62は、その入口が水素濃度が測定される位置に配置され、出口がセンサ63−1〜63−mにそれぞれ接続されている。センサ63−j(j=1,2,3,…,m)は、センサ本体64とチャンバー65と空気供給配管66と排気配管67とバイパス配管68と吸引配管69とバルブ71とバルブ72とを備えている。センサ本体64は、チャンバー63の内部で約7秒間接触している空気の水素の濃度を測定し、その濃度を濃度データ取込装置7に出力する。バルブ71は、濃度データ取込装置7により制御され、分岐管62から供給される空気を空気供給配管66またはバイパス配管68の一方に供給する。空気供給配管66は、バルブ71から供給される空気をチャンバー63の内部に供給する。排気配管67は、チャンバー65の内部とバルブ72とを接続している。バイパス配管68は、バルブ71とバルブ72とを接続している。バルブ72は、濃度データ取込装置7により制御され、排気配管67またはバイパス配管68の一方と吸引配管69とを接続する。吸引配管69は、吸引ポンプに接続され、排気配管67またはバイパス配管68のうちのバルブ72により接続されている配管から空気を常時に吸引する。チャンバー65は、バルブ71が分岐管62と空気供給配管66とを接続し、バルブ72が排気配管67と吸引配管69とを接続するときに、約1秒間で内部が空気供給配管66から供給される空気で充満する程度の容積である。
濃度データ取込装置7は、まず、1秒間だけセンサ63−1のバルブ71を用いて分岐管62と空気供給配管66とを接続し、バルブ72を用いて排気配管67と吸引配管69とを接続して、水素濃度が測定される位置の空気をチャンバー65に充満させる。濃度データ取込装置7は、その後、7秒間だけセンサ63−1のバルブ71を用いて分岐管62とバイパス配管68とを接続し、バルブ72を用いてバイパス配管68と吸引配管69とを接続して、その空気をチャンバー63に保持する。センサ63−1のセンサ本体64は、その7秒間に、チャンバー65に保持された空気の水素の濃度を測定して濃度データ取込装置7に出力する。
濃度データ取込装置7は、その一連の動作をセンサ63−2〜63−mに関しても実行する。すなわち、濃度データ取込装置7は、センサ63−1に関してその動作を開始した時刻の1秒後に、センサ63−2に関してその動作を開始する。濃度データ取込装置7は、センサ63−jに関してその動作を開始した時刻の1秒後に、センサ63−(j+1)に関してその動作を開始する。濃度データ取込装置7は、センサ63−mに関してその動作を開始した時刻の1秒後に、センサ63−1に関してその動作を開始する。
このような動作によれば、漏洩ガス検知装置1は、センサ63−2〜63−mが8個以上設置されているとき(m≧8のとき)に、水素の濃度を1秒ごとに測定することができる。すなわち、漏洩ガス検知装置1は、水素の濃度の時間変化をセンサ本体64が測定に要する時間より短い時間間隔ごとに詳細に測定することができる。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ構成を図11に示す。本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置の基本的構成および動作原理は実施の形態7と同様である。但し、本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ61Aは、従来の電磁弁式のバルブに換わって、ピンチバルブ170を備えている。
本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ61Aは、水素濃度を測定するための測定空気110の吸引口となるメインチャンバ120、メインチャンバ120に接続される複数の水素センサ190A、そして、測定空気110を上記複数の水素センサ190Aに取り入れるために吸引を行うエゼクタ140、エゼクタ140と複数の水素センサ190Aの各々を接続する流路分配器130、エゼクタ140へ正圧を圧送するためのコンプレッサ200を備えている。水素センサ190Aは、水素センサ本体150、水素センサ本体150を格納するチャンバ160、バイパス配管68、バイパス配管68とチャンバ160への測定空気110の経路を切り替えるためのチャンバ160の上流および下流に配置される2つのピンチバルブ170を備えている。圧送用のコンプレッサ200以外の構成因子は、収納ボックス180Aに格納されて、実際の水素濃度測定位置に設置される。また、収納ボックス内は、収納ボックス180A外に設置されるNボンベ300からの窒素により窒素充填される。
以下に、メインチャンバ120に接続されている複数の水素センサ190Aの内、任意の1つについて、その動作原理を説明する。本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ61Aが起動すると、圧送用のコンプレッサ200が始動する。圧送用のコンプレッサ200が始動すると、エゼクタ140が水素濃度を測定するための測定空気110の吸引を開始する。エゼクタ140の始動により、メインチャンバ120から測定空気110が吸引される。メインチャンバ120から吸引された測定空気110は、分岐管62を通り分岐管62下流で2つに分配される。一方は、ピンチバルブ170および空気供給配管66を介して水素センサ本体150を格納するチャンバ160に導入される。もう一方は、バイパス配管68に導かれる。ピンチバルブ170は、バイパス配管68とチャンバ160への測定空気110の経路を切り替えるための役割をする。どちらの経路に測定空気110を導くかについては、ピンチバルブ170の外周に2つの経路の切り替え機構が設置されていることにより、ピンチバルブ170の形態を形態A、あるいは形態Bとして測定空気110の通過経路を切り替える。ピンチバルブ170により、空気供給配管66を介して水素センサ本体150を格納するチャンバ160に測定空気110が導入される際には、チャンバ160の上流および下流に設置されているピンチバルブ170が同時に1秒程度開いてチャンバ160に新たな測定空気が充填されると2つのピンチバルブ170はすぐに閉じられる。複数の水素センサ190Aにおいて、この1秒間の測定空気の充填開始時間をズラすことにより、センサ61Aにおいて、精密な水素濃度の時間変動データを取得することが出来る。バイパス配管68を経由した測定用空気110、およびチャンバ160から排出された測定空気110は、吸引配管69を介して流路分配器130の吸入孔130aに導入される。吸入孔130aに導入された測定空気110は、2つの排出孔130b、130cから対応する2つのエゼクタ140に向けて排出される。そして、2つのエゼクタ140から大気中に放出される。センサ61Aの起動中には、収納ボックス180A内部は収納ボックス180A外部に設置されるNボンベ300から常に窒素が充填されることにより、水素センサ本体150における水素濃度測定の信頼性が維持される。
従来、バイパス配管68とチャンバ160への測定空気110の経路を切り替えるためにチャンバ160の上流および下流に配置されていたバルブには、電磁方式のバルブが使用されていた。電磁方式のバルブにおいては、バルブ内部の配管に測定空気110を通すため、防爆性の観点から、漏洩シールを念入りに施す必要があり、バルブ本体が寸法、重量的に大きくなる。このため、センサを格納するための収納ボックス180Aが大型化し、センサ61Aを任意の位置に設置する際にも、大掛かりな設置機構が必要となる。また、センサ61Aを格納するための収納ボックス180Aが大型化することにより、測定空気110の流れを阻害する要因となる。
本実施の形態においては、バルブとしてピンチバルブ170を備える。ピンチバルブ170では、測定空気110通気用の配管ピンチバルブ170の外部に設けてあり、防爆の必要は無くなる。これにより、センサ61Aの小型軽量化が実現する(従来の電磁方式バルブのものに較べると、重量で1/6程度、体積で1/8程度)。
チャンバ160の上流および下流に配置される2つのピンチバルブ170により、バイパス配管68とチャンバ160への測定空気110の経路を時間をズラしながら切り替えることにより、複数のチャンバ160それぞれに、互いに時間をズラして測定空気110を導入することができる。
これにより、センサ61Aにおいては、測定空気110における水素ガス濃度の時間的変化を、より高精度に測定することができるとともに、軽量小型化を実現することができる。軽量小型化の実現化は、上記の作用効果の他に、センサ61Aの設置作業を容易化し、また、小型化は測定空気110の流れへの干渉を防止できる水素濃度計測装置を実現できる。
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ構成を図12に示す。本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置の基本的構成および動作原理は実施の形態8と同様である。但し、本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ61Bは、ピンチバルブ170をチャンバ160の下流のみに備えている。
本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ61Bは、水素濃度を測定するための測定空気110の吸引口となるメインチャンバ120、メインチャンバ120に接続される複数の水素センサ190B、そして、測定空気110を上記複数の水素センサ190Bに取り入れるために吸引を行うエゼクタ140、エゼクタ140と複数の水素センサ190Bの各々を接続する流路分配器130、エゼクタ140へ正圧を圧送するためのコンプレッサ200を備えている。水素センサ190Bは、水素センサ本体150、水素センサ本体150を格納するチャンバ160、バイパス配管68、バイパス配管68とチャンバ160への測定空気110の経路を切り替えるためのチャンバ160の下流のみに配置される2つのピンチバルブ170を備えている。圧送用のコンプレッサ200以外の構成因子は、収納ボックス180Bに格納されて、実際の水素濃度測定位置に設置される。また、収納ボックス内は、収納ボックス180B外に設置されるNボンベ300からの窒素により窒素充填される。
以下に、メインチャンバ120に接続されている複数の水素センサ190Bの内、任意の1つについて、その動作原理を説明する。本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ61Bが起動すると、圧送用のコンプレッサ200が始動する。圧送用のコンプレッサ200が始動すると、エゼクタ140が水素濃度を測定するための測定空気110の吸引を開始する。エゼクタ140の始動により、メインチャンバ120から測定空気110が吸引される。メインチャンバ120から吸引された測定空気110は、分岐管62を通り分岐管62下流で2つに分配される。一方は、空気供給配管66を介して水素センサ本体150を格納するチャンバ160に導入される。もう一方は、バイパス配管68に導かれる。チャンバ160の下流に配置されるピンチバルブ170は、バイパス配管68とチャンバ160への測定空気110の経路を切り替えるための役割をする。どちらの経路に測定空気110を導くかについては、ピンチバルブ170の外周に2つの経路の切り替え機構が設置されていることにより、ピッチバルブ170の形態を形態A、あるいは形態Bとして測定空気110の通過経路を切り替える。ピンチバルブ170により、水素センサ本体150を格納するチャンバ160に測定空気110が導入される際には、チャンバ160の下流に設置されているピンチバルブ170が1秒程度開いてチャンバ160に新たな測定空気が充填されると、ピンチバルブ170はすぐに閉じられる。複数の水素センサ190Bにおいて、この1秒間の測定空気の充填開始時間をズラすことにより、センサ61Bにおいて、精密な水素濃度の時間変動データを取得することが出来る。バイパス配管68を経由した測定用空気110、およびチャンバ160から排出された測定空気110は、吸引配管69を介して流路分配器130の吸入孔130aに導入される。吸入孔130aに導入された測定空気110は、2つの排出孔130c、130dから対応する2つのエゼクタ140に向けて排出される。そして、2つのエゼクタ140から大気中に放出される。センサ61Bの起動中には、収納ボックス180B内部は収納ボックス180B外部に設置されるNボンベ300から常に窒素が充填されることにより、水素センサ本体150における水素濃度測定の信頼性が維持される。
本実施の形態においては、実施の形態8の作用効果に加えて、センサ61B1つに備えるピンチバルブ170の数を1つのみとしたことにより、実施の形態8と比較して、さらに軽量小型化を実現することができる。
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ構成を図13に示す。本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置の基本的構成および動作原理は実施の形態9と同様である。但し、本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ61Cにおいては、実施の形態9における水素センサ190Bに備えられているバイパス配管68が省略されている。
本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ61Cは、水素濃度を測定するための測定空気110の吸引口となるメインチャンバ120、メインチャンバ120に接続される複数の水素センサ190C、そして、測定空気110を上記複数の水素センサ190Cのそれぞれに取り入れるために吸引を行う複数のエゼクタ140、エゼクタ140へ正圧を圧送するためのコンプレッサ200、そして複数のエゼクタ140とコンプレッサ200とを接続する流路分配器130を備えている。水素センサ190Cは、水素センサ本体150、水素センサ本体150を格納するチャンバ160、チャンバ160の下流に配置されて、チャンバ160へ測定空気110を導入するか否かを切り替えるためのピンチバルブ170を備えている。圧送用のコンプレッサ200と、複数のエゼクタ140とコンプレッサ200とを接続する流路分配器130以外の構成因子は、収納ボックス180Cに格納されて、実際の水素濃度測定位置に設置される。また、収納ボックス180C内は、収納ボックス180C外に設置されるNボンベ300からの窒素により窒素充填される。
以下に、メインチャンバ120に接続されている複数の水素センサ190Cの内、任意の1つについて、その動作原理を説明する。本実施の形態に係わる漏洩ガス検知装置のセンサ61Cが起動すると、圧送用のコンプレッサ200が始動する。圧送用のコンプレッサ200が始動すると、流路分配器130の吸入孔130c、および排出孔130d、130dを介してエゼクタ140が水素濃度を測定するための測定空気110の吸引を開始する。エゼクタ140の始動により、メインチャンバ120から測定空気110が吸引される。メインチャンバ120から吸引された測定空気110は、空気供給配管66を介して水素センサ本体150を格納するチャンバ160に導入される。チャンバ160の下流に設置されるピンチバルブ170は、チャンバ160へ測定空気110を導入するか否かを切り替えるための役割をする。チャンバ160へ測定空気110を導入するか否かの切り替えは、ピンチバルブ170の外周に2つの経路の切り替え機構が設置されていることにより、ピッチバルブ170の形態を形態A、あるいは形態Bとして測定空気110の通過経路の開閉を行う。ピンチバルブ170により、空気供給配管66を介して水素センサ本体150を格納するチャンバ160に測定空気110が導入される際には、チャンバ160の下流に設置されているピンチバルブ170が1秒程度開いてチャンバ160に新たな測定空気が充填されると、ピンチバルブ170はすぐに閉じられる。複数の水素センサ190Cにおいて、この1秒間の測定空気の充填開始時間をズラすことにより、センサ61Cにおいて、精密な水素濃度の時間変動データを取得することが出来る。チャンバ160から排出された測定空気110は、吸引配管69およびエゼクタ140を介して大気中に放出される。センサ61Cの起動中には、収納ボックス180C内部は収納ボックス180C外部に設置されるNボンベ300から常に窒素が充填されることにより、水素センサ本体150における水素濃度測定の信頼性が維持される。
本実施の形態においては、実施の形態9における水素センサ190Bに備えられているバイパス配管68が省略される。これにより、実施の形態9における水素センサ190Bよりもさらに、重量的に軽量化が実現される。また、バイパス配管68が省略されていることにより、構造的にも簡略化が実現し、センサ61Cの設置や運用、そしてメンテナンス時においても作業の簡略化が実現される。
図1は、本発明による漏洩ガス検知装置の実施の形態を示すブロック図である。 図2は、ポールの実施の他の形態を示す側面図である。 図3は、ポールの実施の他の形態を示す断面図である。 図4は、ポールの実施のさらに他の形態を示す側面図である。 図5は、ポールの実施のさらに他の形態を示す断面図である。 図6は、本発明による漏洩ガス検知装置の実施のさらに他の形態を示すブロック図である。 図7は、センサの実施の他の形態を示す断面図である。 図8は、センサの実施のさらに他の形態を示す断面図である。 図9は、センサの実施のさらに他の形態を示す断面図である。 図10は、公知の漏洩ガス検知装置の実施の形態を示すブロック図である。 図11は、実施の形態8に係わる漏洩ガス検知装置の形態を示すブロック図である。 図12は、実施の形態9に係わる漏洩ガス検知装置の形態を示すブロック図である。 図13は、実施の形態10に係わる漏洩ガス検知装置の形態を示すブロック図である。
符号の説明
1 :漏洩ガス検知装置
2 :センサ
3−1〜3−n:ポール
4 :水素漏洩源
5 :地表
6 :信号出力計
7 :濃度データ取込装置
8 :ケーブル
9 :ケーブル
10:ポール
11:ガイドレール
12:ステー
13:スライダー
14:ステー
21:ガイドレール
22:歯
23:スライダー
24:モーター
25:歯車
26:スライダー高さ制御機器
27:ケーブル
31:風向風速計
32:水素発生源
33:制御装置
34:ケーブル
35:水素タンク
36:配管
37:電磁弁
38:ケーブル
41:センサ
42:センサ本体
43:チャンバー
44:空気供給配管
45:校正ガス供給配管
46:吸引配管
47:バルブ
48:バルブ
51:センサ
52:センサ本体
53:チャンバー
54:空気供給配管
55:ノズル
56:吸引配管
57:ガス接触部
61:センサ
61A、61B、61C:センサ
62:分岐管
63:センサ
64:センサ本体
65:チャンバー
66:空気供給配管
67:排気配管
68:バイパス配管
69:吸引配管
71:バルブ
72:バルブ
110:測定空気
120:メインチャンバ
130:流路分配器
130a:吸入孔
130b、130c:排出孔
140:エゼクタ
150:水素センサ本体
160:チャンバ
170:ピンチバルブ
170a:ピンチバルブ形態A
170b:ピンチバルブ形態B
180A、180B,180C:収納ボックス
190A、190B、190C:水素センサ
200:コンプレッサ
300:Nボンベ

Claims (14)

  1. 互いに異なる複数の地点の大気中の漏洩ガスの濃度をそれぞれ測定する複数の濃度センサと、
    前記濃度に基づいて前記漏洩ガスの拡散をシミュレーションする制御装置
    とを具備する漏洩ガス検知装置。
  2. 請求項1において、
    前記複数の濃度センサは、鉛直方向に並んで、互いに異なる複数の高さにそれぞれ固定される複数の固定濃度センサを含む
    漏洩ガス検知装置。
  3. 請求項1において、
    前記複数の濃度センサは、上下動可能に支持される上下動可能濃度センサを含む
    漏洩ガス検知装置。
  4. 請求項3において、
    風向と風速とを観測する観測機器と、
    前記風向と前記風速とに基づいて前記上下動可能濃度センサを移動させる駆動装置
    とを更に具備する漏洩ガス検知装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、
    前記漏洩ガスは、水素等の可燃性ガスである
    漏洩ガス検知装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、
    前記濃度センサは、
    チャンバーと、
    前記チャンバーの内部の大気中の前記漏洩ガスの濃度を測定するセンサ本体と、
    前記地点の空気を前記チャンバーの内部に供給する空気供給配管と、
    前記漏洩ガスの濃度が既知である校正ガスを前記チャンバーの内部に供給する校正ガス供給配管とを備える
    漏洩ガス検知装置。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、
    前記濃度センサは、
    接触する空気の前記漏洩ガスの濃度を測定するセンサ本体と、
    前記地点の空気を前記センサ本体に噴射するノズルとを備える
    漏洩ガス検知装置。
  8. 請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、
    前記濃度センサは、
    複数のチャンバーと、
    前記複数のチャンバーの内部の空気の前記漏洩ガスの濃度をそれぞれ測定する複数のセンサ本体と、
    前記複数の地点のうちの1つの地点の空気を前記複数のチャンバーの内部にそれぞれ供給する配管とを備える
    漏洩ガス検知装置。
  9. 請求項8に記載の漏洩ガス検知装置の前記濃度センサにおいて、
    前記複数の地点のうちの1つの地点の空気を前記複数のチャンバーの内部にそれぞれ供給する配管のそれぞれに平行してバイパス配管を備え、
    前記複数のチャンバそれぞれの上流部および下流部に、前記1つの地点の空気を前記複数のチャンバーの内部にそれぞれ供給する配管に供給するか、あるいは前記バイパス配管に供給するかを切替える3方向軽量バルブを備える
    漏洩ガス検知装置。
  10. 請求項8に記載の漏洩ガス検知装置の前記濃度センサにおいて、
    前記複数の地点のうちの1つの地点の空気を前記複数のチャンバーの内部にそれぞれ供給する配管のそれぞれに平行してバイパス配管を備え、
    前記複数のチャンバそれぞれの下流部のみに、前記1つの地点の空気を前記複数のチャンバーの内部にそれぞれ供給する配管に供給するか、あるいは前記バイパス配管に供給するかを切替える3方向軽量バルブを備える
    漏洩ガス検知装置。
  11. 請求項8に記載の漏洩ガス検知装置の前記濃度センサにおいて、
    前記複数のチャンバそれぞれの下流部に、前記1つの地点の空気を前記複数のチャンバーそれぞれの内部に供給するか否かを切替える1方向軽量バルブ、または3方向軽量バルブを備える
    漏洩ガス検知装置。
  12. 請求項9から11までのいずれか一項に記載の漏洩ガス検知装置の前記濃度センサにおいて、
    前記1方向軽量バルブは1方向のピンチバルブであり、前記3方向軽量バルブは3方向のピンチバルブである
    漏洩ガス検知装置。
  13. 請求項8から12までのいずれか一項に記載されている漏洩ガス検知装置を用いて実行される漏洩ガス検知方法であり、
    前記複数のチャンバーのうちの第1チャンバーに前記1つの地点の空気を供給するステップと、
    前記複数のチャンバーのうちの第2チャンバーに前記1つの地点の空気を供給するステップとを具備し、
    前記第1チャンバーに前記空気を供給する時刻は、前記第2チャンバーに前記空気を供給する時刻と異なる
    漏洩ガス検知方法。
  14. 請求項4に記載されている漏洩ガス検知装置を用いて実行される漏洩ガス検知方法であり、
    前記観測機器を用いて前記風向と前記風速とを監視するステップと、
    前記風向と前記風速とが所定の値を示すときに、前記漏洩ガスを含有する試験ガスを漏洩させるステップと、
    前記複数の濃度センサを用いて測定される前記漏洩ガスの濃度に基づいて前記試験ガスが拡散する状況を推測するステップと、
    前記状況に基づいて前記風向と前記風速との組を前記上下動可能濃度センサが配置される高さに対応付けるステップ
    とを具備する漏洩ガス検知方法。
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