JP2005241403A5 - - Google Patents

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補助アンテナ装置及び時刻情報受信システム
本発明は時刻情報を含む標準電波を受信し、受信した時刻情報に基づいて時刻を自動修正する電波修正時計の補助アンテナ装置及びその電波修正時計に関し、特に周波数の異なる二つ以上の標準電波を受信する電波修正時計の補助アンテナ装置及び電波修正時計に関するものである。
時刻情報を含む標準電波を小型アンテナで受信し、時刻を自動修正する電波修正時計は、アンテナの小型高性能化、受信装置の低消費電力化、コストダウン等の技術開発が進み、製品化が盛んに行われている。また、標準電波を送信する送信局も日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアと各国各地域で建設が進み世界的な広がりを見せている。また、国際化が進んで電波修正時計の使用者が世界各国を移動し、各国又は各地域の標準電波を受信する場面が増えつつある。このような背景により、ひとつの電波修正時計で周波数の異なる複数の標準電波を受信できる全地球的な電波修正時計の製品化も進んでいる。
一方、電波修正時計の製品化の当初は、時計形状が多少大きくても当然視されていたが、近年に於いては一般の腕時計サイズと同じような薄型化小型化の要求が強く、また、時計外装も高級感や耐久性を持たせるために金属外装の要求が強い。また、女性用として更に小型の電波修正時計の需要も見込まれるために、電波修正時計であっても、デザイン的な妥協が許されない状況に進んで来ている。このようにデザインや外形サイズを優先して電波修正時計の薄型化小型化を図るには、内蔵する受信アンテナに於いても更なる薄型化小型化が不可欠であるが、受信アンテナの薄型化小型化は標準電波の受信感度を著しく低下させることになり、結果的に電波修正時計の受信性能低下という極めて大きな課題が生じる。
この課題を解決するひとつの方法として、本出願人は、電波修正時計に内蔵される受信アンテナに対して共振作用を及ぼす補助アンテナを有する補助アンテナ装置を提案している(例えば特許文献1参照)。この提案によれば、電波修正時計を補助アンテナ装置の近傍に配置することにより、電波修正時計に内蔵される受信アンテナと補助アンテナ装置の補助アンテナが磁気的結合によって共振作用を及ぼし合い、電波修正時計に内蔵される受信アンテナの受信感度を高めることが出来る。
以下、図面により従来の補助アンテナ装置を説明する。図11(a)は従来の補助アンテナ装置の上面図であり、図11(b)は従来の補助アンテナ装置の作用を説明する説明図である。図11(a)に於いて、1は従来の補助アンテナ装置であり、10は電波修正時計である。2は補助アンテナ装置に内蔵される共振回路体の一部である補助アンテナであり、略棒状のアンテナコア2aと、該アンテナコア2aを巻回するアンテナコイル2bによって構成される。ここで、アンテナコア2aはフェライト材料が用いられ、長さは約100mm程度であり、直径は約10mm程度に設定されている。このアンテナコア2aの断面積及び長さの寸法が大きいほど、アンテナコイル2bへの誘導起電力が大きくなるので、該アンテナコア2aは出来るだけ大きいことが望ましい。3は共振回路体の一部であるコンデンサであり、前記アンテナコイル2bと接続されて、並列共振回路を形成する。
4は略直方体のカバーケースであり、前記補助アンテナ2を内部に固定すると共に機械的に保護する機能を備えている。また、該カバーケース4は、補助アンテナ2の磁気特性を低下させないために非金属材料のプラスチック等により形成されている。4aは前記カバーケース4の一方の側面に形成された突出片であり、前記電波修正時計10のバンド11を取り付けて電波修正時計10を補助アンテナ装置1の近傍に配置する機能を備えている。電波修正時計10は、破線で示す受信アンテナ12を外装10aの内部の3時方向に内蔵し、前述した如く、補助アンテナ装置1の突出片4aに電波修正時計10のバンド11を取り付けることによって、補助アンテナ2と電波修正時計10の受信アンテナ12は一定の距離で略平行に配置される。
次に、この従来の補助アンテナ装置の作用を説明する。図11(b)に於いて、補助アンテナ装置1に内蔵される補助アンテナ2と電波修正時計10の内蔵される受信アンテナ
12は、前述した如く、一定の距離で略平行に配置されるので、補助アンテナ2と受信アンテナ12は磁気的結合によって結合される。13は補助アンテナ2と受信アンテナ12を結合する磁力線を示しており、この磁力線13による磁気的結合によって受信アンテナ12には、大きな誘導起電力が生じ、電波修正時計10を単体で受信させる場合と比較してその受信感度を高めることが出来る。
特開2000−214276号公報(特許請求の範囲、第1図)
しかしながら、上記提案の補助アンテナ装置1は補助アンテナ2とコンデンサ3とによる共振周波数が一つに固定されているため、受信する標準電波の周波数が固定であれば問題ないが、電波修正時計が周波数の異なる標準電波を受信する場合は、受信することが困難となる。例えば、日本国内に於いて標準電波の送信局は、周波数40KHzの福島局と周波数60KHzの九州局の二つが存在する。このような場合、電波修正時計が40KHzと60KHzの二つの周波数の標準電波を受信できるマルチチャンネル型であったとしても、補助アンテナ装置が一つの共振周波数だけに固定されている場合は、補助アンテナ装置としての機能を十分に果たすことは出来ない。また、海外に於いては、各国の標準電波の周波数はそれぞれ異なる場合が多いので、補助アンテナ装置の共振周波数が固定であることは、各国の標準電波を受信できないことになり、大きな問題である。
本発明の目的は上記課題を解決し、各地域各国に対応して周波数の異なる複数の標準電波を高感度で受信できる電波修正時計の補助アンテナ装置及び電波修正時計を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置及び電波修正時計は、下記記載の構成を採用する。
周波数の異なる複数の標準電波を選択的に受信可能な電波修正時計が有する受信アンテナに対して、共振作用を及ぼす補助アンテナ装置であって、該補助アンテナ装置は、前記複数の標準電波に対して、前記受信アンテナに前記共振作用を及ぼす共振回路体を有することを特徴とする。
これにより、補助アンテナ装置が、複数の標準電波に対して、電波修正時計の受信アンテナに共振作用を及ぼすための共振回路体を有するため、周波数の異なる各地域各国の送信局の標準電波を高感度で受信することが出来る。
また、前記補助アンテナ装置は、さらに、外部操作スイッチと、該外部操作スイッチの操作に基づいて、前記共振回路体の共振周波数を、前記複数の標準電波におけるいずれか一つの標準電波に対応した共振周波数に切り替える切替手段と、を有することを特徴とする。
これにより、電波修正時計の受信アンテナに共振作用を及ぼす共振回路体の共振周波数を切替手段によって切り替えられるので、周波数の異なる各地域各国の送信局の標準電波を高感度で受信することが出来る。
また、前記共振回路体は、前記受信アンテナに共振作用を及ぼすアンテナコアと該アンテナコアに巻回したアンテナコイルとより成る補助アンテナを有し、前記アンテナコアは、略平衡して延びる二つの先端部を有する略U字形状であり、前記アンテナコアにおける
前記二つの先端部の間に、前記電波修正時計を配置する配置部を設けたことを特徴とする。
これにより、補助アンテナにおける略U字形状のアンテナコアの二つの先端部の間に電波修正時計を配置することができるので、共振作用による補助アンテナからの磁力線が電波修正時計の周辺に集中でき、電波修正時計の受信感度を高めることが出来る。
また、受信アンテナと該受信アンテナの共振周波数を切り替える第1の切替手段とを備え、前記共振周波数を切り替えることにより周波数の異なる複数の標準電波を受信する電波修正時計と、前記受信アンテナに共振作用を及ぼす共振回路体と該共振回路体の共振周波数を少なくとも二つ以上切り替える第2の切替手段とを備えた補助アンテナ装置と、を有する時刻情報受信システムであって、
前記電波修正時計または前記補助アンテナ装置のうちの一方が、前記共振周波数に関する情報を送信する第1の通信手段を有し、前記電波修正時計または前記補助アンテナ装置のうちの他方が、前記共振周波数に関する情報を受信する第2の通信手段を有し、該第2の通信手段が受信した前記共振周波数に関する情報に基づいて、該第2の通信手段を有する前記電波修正時計または前記補助アンテナ装置が、前記第1の切替手段または前記第2の切替手段によって前記共振周波数を切り替えることを特徴とする。
これにより、電波修正時計の補助アンテナ装置の共振周波数と電波修正時計の共振周波数を一致させることが出来るので、周波数の異なる各地域各国の送信局の標準電波を高感度で、且つ、自動的に受信することが可能となる。
また、前記電波修正時計が前記第1の通信手段を有し、前記補助アンテナ装置が前記第2の通信手段を有し、前記補助アンテナ装置は、前記第2の通信手段が受信した前記共振周波数に関する情報に基づいて、前記第2の切替手段によって前記共振周波数を切り替えることを特徴とする。
これにより、電波修正時計の補助アンテナ装置の共振周波数と電波修正時計の共振周波数を一致させることが出来るので、周波数の異なる各地域各国の送信局の標準電波を高感度で、且つ、自動的に受信することが可能となる。
また、前記電波修正時計が前記第2の通信手段を有し、前記補助アンテナ装置が前記第1の通信手段を有し、
前記電波修正時計は、前記第2の通信手段が受信した前記共振周波数に関する情報に基づいて、前記第1の切替手段によって前記共振周波数を切り替えることを特徴とする。
これにより、電波修正時計の補助アンテナ装置の共振周波数と電波修正時計の共振周波数を一致させることが出来るので、周波数の異なる各地域各国の送信局の標準電波を高感度で、且つ、自動的に受信することが可能となる。
また、前記電波修正時計は、さらに、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを認知する認知手段を有し、前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合と認知しない場合とにおいて、それぞれ異なる受信動作を行うことを特徴とする。
これにより、電波修正時計が補助アンテナ装置の近傍に配置されたか否かにより、標準電波を受信する受信動作を変更出来るので、受信の信頼性向上や低消費電力化が可能な電波修正時計を提供出来る。
また、前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合には、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知しない場合よりも短い受信間隔で受信動作を行うことを特徴とする。
これにより、電波修正時計が補助アンテナ装置の近傍に配置されたか否かにより、標準電波を受信する受信間隔を変更出来るので、受信の効率化や低消費電力化が可能な電波修正時計を提供出来る。
また、前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合と認知しない場合とにおいて、それぞれ異なるアルゴリズムで受信動作を行うことを特徴とする。
これにより、電波修正時計が補助アンテナ装置の近傍に配置されたか否かにより、標準電波を受信する受信アルゴリズムを変更出来るので、受信の信頼性向上や低消費電力化が可能な電波修正時計を提供出来る。
また、前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知しない場合には、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合よりも少ない情報を前記標準電波から取得するアルゴリズムで受信動作を行うことを特徴とする。
また、前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知しない場合には、所定間隔で受信動作を行い、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合には、前記所定間隔の受信動作に加えて、さらに、前記認知手段による認知に基づいて受信動作を行うことを特徴とする。
上記の如く本発明の補助アンテナ装置は、電波修正時計が受信可能な複数の標準電波に対して、電波修正時計の受信アンテナに共振作用を及ぼす共振回路体を有するため、各地域各国の周波数の異なる送信局の標準電波を高感度で任意に受信することが可能となり、各地域各国に対応した標準電波の受信に於いて極めて信頼性の高い電波修正時計の補助アンテナ装置及び電波修正時計を提供することが出来る。
以下図面により本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の実施例1の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計の上面外観図である。図2は本発明の実施例1の電波修正時計の補助アンテナ装置の回路ブロック図である。図3は本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置に内蔵される共振回路体の他の切替形態を説明する説明図である。図4は本発明の実施例1の電波修正時計の回路ブロック図である。図5は本発明の実施例1の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計の動作を説明するフローチャートである。図6は本発明の実施例2の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計及び外部の制御機器を説明する外観図である。図7は本発明の実施例2の電波修正時計の補助アンテナ装置の回路ブロック図である。図8は本発明の実施例2の電波修正時計の回路ブロック図である。図9は本発明の実施例3の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計の外観斜視図である。図10は本発明の実施例4の電波修正時計の補助アンテナ装置と該補助アンテナ装置に内蔵される補助アンテナの上面外観図である。
図1に基づいて本発明の実施例1としての電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計の概略を説明する。20は本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置であり、40は補助アンテナ装置20の近傍に配置された本発明の電波修正時計である。21は補助アンテナ装置20の各構成要素を支える略直方体のカバーケースであり、補助アンテナ装置20の磁気特性を低下させないために非金属材料のプラスチック等により形成される。
22は補助アンテナ装置20に内蔵される共振回路体の一部である補助アンテナであり、略棒状のアンテナコア22aと、該アンテナコア22aの外周を巻回するアンテナコイル22bによって構成され、アンテナコア22aはフェライト材料であることが望ましいが、他の磁性材料でも良い。尚、該補助アンテナ22は、補助アンテナ装置20のカバーケース21の内側に配置されているので、ここでは、隠れ線である破線として示している。
23はソーラーセルであり、前記カバーケース21の上面に組み込まれ、光発電をなして補助アンテナ装置20の電力源として機能する。24は後述する切替表示手段及び充電量表示手段としての液晶パネルであり、前記カバーケース21の上面に組み込まれる。25は入力手段としての複数の入力スイッチであり、同じくカバーケース21の上面に組み込まれ、補助アンテナ装置20の設定切替や、電波修正時計40の設定等を行う。
21aは前記カバーケース21の一方の側面に形成された突出片であり、前記電波修正時計40のバンド41を取り付けて電波修正時計40を補助アンテナ装置20の近傍に配置する機能を備えている。尚、突出片21aの形状は限定されるものではなく、電波修正時計40を補助アンテナ装置20の近傍に配置するに於いてどのような形状であっても良い。電波修正時計40は、破線で示す受信アンテナ42を外装40aの内部の3時方向に内蔵し、前述した如く、補助アンテナ装置20の突出片21aに電波修正時計40のバンド41を取り付けることによって、補助アンテナ装置20の補助アンテナ22と電波修正時計40の受信アンテナ42は一定の距離で略平行に配置される。
次に、補助アンテナ装置20と電波修正時計40の作用は、図11(b)によって説明した従来の補助アンテナ装置と電波修正時計の作用と同様であるので詳細な説明は省略するが、補助アンテナ装置20の補助アンテナ22と電波修正時計40の受信アンテナ42は、共振作用によって磁気的結合され電波修正時計40の受信感度が高められる。この結果、電波修正時計40の外装40aがデザイン優先によって薄型化小型化が図られ、これによって内蔵される受信アンテナ42の形状が薄く又は短くなったとしても、補助アンテナ装置20との共振作用によって、受信感度を高めることが出来る。
また、高級感や耐久性を持たせるために電波修正時計40の外装40aを金属外装としても、補助アンテナ装置20との共振作用によって、受信感度を高めることが出来る。また、補助アンテナ22と受信アンテナ42の磁気的結合の効率を高めるために、図1で示すように補助アンテナ22のアンテナコア22aの長さは、電波修正時計40よりも長いことが好ましい。また、同様に、図1で示すように補助アンテナ22のアンテナコイル22bの長さは、電波修正時計40よりも長いことが好ましい。
次に、図2に基づいて本発明の実施例1の電波修正時計の補助アンテナ装置20の内部構成を説明する。26は共振回路体の一部である同調回路であり、複数のコンデンサ26a〜26dによって構成される。該コンデンサ26a〜26dの一方の端子は共通端子として接続されアンテナ信号P1として出力され、前記補助アンテナ22のアンテナコイル22bの一方の端子に接続される。27は切替手段としての切替回路であり、半導体スイッチとしての複数のトランジスタ27a〜27cによって構成される。
該トランジスタ27a〜27cの各ドレイン端子Dは、前記コンデンサ26b〜26dの他方の各端子に接続され、トランジスタ27a〜27cの各ソース端子Sは共通端子として接続されてアンテナ信号P2として出力され、前記補助アンテナ22のアンテナコイル22bの他方の端子に接続される。また、コンデンサ26aの他方の端子はアンテナ信号P2に接続される。以上の構成により、同調回路26と補助アンテナ22は並列共振回路を形成し、切替回路27の動作に応じて共振周波数を切り替えることが出来る共振回路体として機能する。
28は前記同調回路26と切替回路27を集積するワンチップICとしての同調ICであり、前記切替回路27のトランジスタ27a〜27cの各ゲート端子Gに接続される切替信号P3〜P5を入力端子として備え、また、前記アンテナ信号P1、P2を出力端子として備えている。尚、該同調IC28は、この構成に限定されるものではなく、同調回路26と切替回路27を個別にIC化しても良く、又は、各回路をディスクリート部品で構成しても良い。また、本実施例では同調回路26のコンデンサを4個として示し、切替回路27のトランジスタを3個として示しているが、この個数についても限定されるものではなく、共振周波数の切替範囲等の条件に応じて任意に増減して良い。尚、補助アンテナ22の近傍には前述した如く、電波修正時計40が配置されるが、該電波修正時計40の内部構成と動作は後述する。
29は前記電波修正時計40と情報の送信、または受信を行う通信手段であり、前記補助アンテナ22のアンテナコイル22bに接続されるアンテナ信号P1、P2を入力し、補助アンテナ22を送信手段、または受信手段として活用する。該通信手段29は図示しないが内部に高感度の受信回路を有し、該受信回路は補助アンテナ22に誘起される誘起起電力をアンテナ信号P1、P2を介して入力し増幅して時計受信信号P6として出力する。更に、通信手段29は図示しないが内部に送信回路を有し、該送信回路は後述する時計認知信号P7を入力して電力増幅を行い、前記アンテナ信号P1、P2を介してアンテナコイル22bを駆動する。
30は補助アンテナ装置20の各種動作を制御するマイクロコンピュータ(以下マイコンと略す)である。31は該マイコン30に内蔵される各種情報を記憶するメモリであり、該メモリ31の一部は前記共振周波数の切替情報を記憶する切替記憶手段として構成される。32は時計検出手段であり、認知情報としての前記時計受信信号P6を入力して補助アンテナ装置20の近傍に電波修正時計40が配置されているかを検出する。33は時計認知手段であり、前記時計検出手段32によって補助アンテナ装置20の近傍に電波修正時計40が配置されていることが検出されると、時計認知信号P7を出力する。尚、時計検出手段32と時計認知手段33と前記通信手段29、及び補助アンテナ22が、電波修正時計40が補助アンテナ装置20の近傍に配置されたことを認知する認知手段に含まれる。
34は充電手段であり、前記ソーラーセル23が光発電した電力を入力し、後述する二次電池への充電を制御する。該充電手段34は充電量をモニターする充電モニター手段34aと充電量を抑制する過充電防止手段34bとを備えている。35はパワーセーブ手段であり、前記ソーラーセル23の出力が低下したとき、または後述する二次電池の充電量が低下したときに、マイコン30の内部クロックを停止、又はクロック周波数を低下させる等によって、補助アンテナ装置20全体、または一部をスタンバイ状態にさせて消費電力を減少させる機能を有する。
ソーラーセル23はプラス端子が回路のプラス電源Vddに接続され、マイナス端子は前記マイコン30の充電手段34に接続される。36は二次電池であり、
該二次電池36のプラス端子は回路のプラス電源Vddに接続され、マイナス端子は充電
手段34に接続されると共に、回路のマイナス電源Vssに接続される。該二次電池36は前記ソーラーセル23からの電力を充電手段34を介して充電し、マイコン30、通信手段29、同調IC28等の電力源として機能する。37は二次電池36を補助するクイックスタートコンデンサであり、そのプラス端子は回路のプラス電源Vddに接続され、他方のマイナス端子は充電手段34に接続される。尚、二次電池36は二次電池に限定されず、電気二重層コンデンサ等の大容量のコンデンサであっても良い。
また、二次電池36やソーラーセル23を使用せずに、交換可能な一次電池を用いても良く、またはAC電源によって電源供給しても良い。入力手段としての入力スイッチ25は入力信号P8を出力してマイコン30に入力し、補助アンテナ装置20の各設定を行い、または、該補助アンテナ装置20の近傍に配置される電波修正時計40の各種設定を行うことが出来る。液晶パネル24は前記切替回路27の切替状態を表示する切替表示手段としての切替表示部24aと、前記二次電池36の充電量情報を表示する充電量表示手段としての充電量表示部24bを備え、マイコン30からの表示信号P9を入力して切替情報や充電量情報等を表示する。尚、切替表示手段や充電量表示手段としての液晶パネル24はこの表示方式に限定されず、LED表示装置やアナログメータや他の表示方式を用いても良い。
次に図2に基づいて本発明の実施例1の電波修正時計の補助アンテナ装置20の概略動作を説明する。マイコン30に二次電池36から電力が供給されると、マイコン30は初期化処理を実行して内部の各ブロック及び通信手段29、液晶パネル24等を初期化する。ここで、該マイコン30の初期化処理によって切替信号P3〜P5がすべて論理“0”とされたとすると、切替回路27のトランジスタ27a〜27cはすべてOFFとなり、それぞれのドレイン端子Dに接続される同調回路26のコンデンサ26b〜26dは補助アンテナ22のアンテナコイル22bから切断される。この結果、アンテナコイル22bに接続される同調回路26はコンデンサ26aだけになるので、補助アンテナ22と同調回路26によって形成される並列共振回路の共振周波数は最も高い周波数が選択される。
また、マイコン30の初期化処理によって切替信号P3〜P5がすべて論理“1”とされる場合は、切替回路27のトランジスタ27a〜27cはすべてONとなり、それぞれのドレイン端子Dに接続される同調回路26のコンデンサ26b〜26dは補助アンテナ22のアンテナコイル22bに接続される。この結果、アンテナコイル22bには同調回路26のすべてのコンデンサ26a〜26dが並列接続されるので、補助アンテナ22と同調回路26によって形成される並列共振回路の共振周波数は最も低い周波数が選択される。
以上のように、マイコン30は切替信号P3〜P5を介して切替回路27によって同調回路26のコンデンサ26b〜26dをON/OFF制御し、同調回路26と補助アンテナ22によって成る共振回路体の共振周波数を任意に切り替えることが出来る。
また、マイコン30のメモリ31に切替信号P3〜P5の論理を決定する切替情報を記憶させ、初期化処理の中でメモリ31から該切替情報を読み出せば、初期化処理によって共振回路体の共振周波数を特定の周波数に決定することが出来る。例えば、本発明の補助アンテナ装置を東日本で使用する場合は、メモリ31に福島局の40KHzに対応するデータを切替情報として記憶させ、初期化処理によって共振回路体の共振周波数を福島局の40KHzに合わせることが出来る。
また、西日本で使用する場合は、メモリ31に九州局の60KHzに対応するデータを切替情報として記憶させ、初期化処理によって共振回路体の共振周波数を九州局の60
KHzに合わせることが出来る。また、マイコン30は、前記切替回路27によって切り替えられた共振周波数の切替状態を表示信号P9に出力し液晶パネル24の切替表示部24aに表示させることが出来る。この場合、切替表示部24aには共振周波数をそのまま表示させても良いし、または、対応する選択された送信局名や地域名を表示しても良い。尚、図1では一例として選択された送信局名(福島局)を表示している。
次に通信手段29の基本的な動作を説明する。補助アンテナ22には、近傍に配置される電波修正時計40のモータ(図示せず)から1秒運針でリークされる磁力線の変化によって誘起起電力が発生する。ここで、通信手段29は前記補助アンテナ22からの誘起起電力をアンテナ信号P1、P2を介して入力し、増幅された時計受信信号P6を電波修正時計40の認知情報としてマイコン30の時計検出手段32に入力する。マイコン30の時計検出手段32は、入力された時計受信信号P6をデジタル信号に変換し時計認知手段33に伝達する。時計認知手段33は該デジタル信号が1秒毎の運針信号であるかを検証し、1秒毎の運針信号であると判定された場合は、電波修正時計40が近傍に配置されたことを認知する時計認知信号P7を出力する。
ここで、通信手段29は、該時計認知信号P7を入力して電力増幅を行い、アンテナ信号P1、P2を介してアンテナコイル22bを駆動する。この結果、アンテナコイル22bには時計認知信号P7に基づいて固有の駆動電流が流れるので、該駆動電流の変化に応じた磁力線が発生し、該磁力線は補助アンテナ22の近傍に配置された電波修正時計40に伝達される。該電波修正時計40は内蔵される受信アンテナ42によって補助アンテナ22からの磁力線を検出し、補助アンテナ装置20が自分自身、すなわち、電波修正時計40を認知したことを知ることが出来る。尚、以降の動作の詳細については後述する図5のフローチャートで説明する。
次に充電制御について説明する。マイコン30に内蔵される充電手段34の充電モニター手段34aは、二次電池36の出力電圧をモニターしながら二次電池36にソーラーセル23からの充電電流を供給して充電を実施する。また、二次電池36の出力電圧が一定値以下になり補助アンテナ装置20を稼働出来なくなった場合は、補助アンテナ装置20の充電量表示部24bがアナログメータなどで構成されている場合は充電不足であることを表示し、充電手段34は二次電池36への充電を一旦停止し、クイックスタートコンデンサ37にソーラーセル23からの充電電流を優先的に供給して充電を行う。
ここで、クイックスタートコンデンサ37の容量は、二次電池36の容量よりも充電容量値が小さいので、クイックスタートコンデンサ37への充電は二次電池36の充電時間より短い時間で行うことが出来る。この結果、クイックスタートコンデンサ37に一定量の充電が完了した時点で、このクイックスタートコンデンサ37に蓄えられた電力で補助アンテナ装置20を稼働し、二次電池36への充電はクイックスタートコンデンサ37に一定量の充電を完了後、ソーラーセル23からの充電電流を二次電池36への充電に切り替えて実施する。このため、仮に二次電池36の充電量がほとんど零であったとしても、補助アンテナ装置20を短時間で再起動させることが出来る。
また、過充電防止手段34bは充電モニター手段34aからのモニター情報を入力し、二次電池36への充電量が一定量を超えたならば、二次電池36への充電電流を遮断、又は抑制して二次電池36への過充電を防止することが出来る。また、充電手段34は充電モニター手段34aからのモニター情報によって二次電池36への充電量を積算し、該積算して得られた充電量情報を表示信号P9を介して液晶パネル24に転送し、充電量表示部24bによって充電量情報を表示することが出来る。すなわち、この機能により補助アンテナ装置20の使用者は二次電池36への充電状況を把握することが可能となる。また、簡易的な充電量表示として、二次電池36の端子電圧をそのまま表示する等の表示方
式でも良い。
また、パワーセーブ手段35は前記充電モニター手段34aからの情報を入力し、ソーラーセル23の出力電圧が一定時間連続して一定値以下になった場合、又は、二次電池36の充電量が一定値以下になった場合に、補助アンテナ装置20をスタンバイ状態に移行させる。具体的には、マイコン30の内部クロックを停止、又はクロック周波数の低下等を段階的に実行させたり、また、通信手段29への電源停止、液晶パネル24の表示停止等を実施し、補助アンテナ装置20の消費電力を抑制する。尚、補助アンテナ装置20の具体的な動作の流れについては、後述する図5のフローチャートで説明する。
次に、図3に基づいて補助アンテナ装置20に内蔵される共振回路体の他の切替形態を説明する。図2で示した同調回路26と補助アンテナ22とによって成る共振回路体は、コンデンサ26a〜26dと補助アンテナ22のアンテナコイル22bとの並列共振回路であり、該並列共振回路の共振周波数の切替手段としては、アンテナコイル22bに対して複数のコンデンサ26b〜26dをON/OFF制御することにより実現した。しかし、共振回路体の共振周波数の切替形態は他の形態も考えられるので、以下、他の切替形態について説明する。
図3(a)に於いて、同調回路としての二つのコンデンサC1、C2は切替手段としての切替スイッチSW1を挟んで直列に接続され、補助アンテナのアンテナコイルL1に接続されている。ここで、切替スイッチSW1がa側に接続されると、二つのコンデンサC1、C2はアンテナコイルL1に対して直列接続されるので、その合成容量C0は、C0=1/(1/C1+1/C2)となる。また、切替スイッチSW1がb側に接続されると、アンテナコイルL1に対してコンデンサC2のみが接続されるので、その合成容量C0は、C0=C2となる。
例えば、C1=C2=20pFであるとすると、切替スイッチSW1がa側に接続された場合の合成容量C0は10pFとなり、切替スイッチSW1がb側に接続された場合の合成容量C0は20pFとなる。よって、切替スイッチSW1の切替方向によって図2で示したと同様に共振周波数を切り替えることが出来る。この切替形態は、日本に於いて40KHzの福島局と60KHzの九州局の二つの送信局を切り替えて受信する場合などに有効である。
図3(b)では、二つのコンデンサC1、C2が補助アンテナのアンテナコイルL1に対して並列接続されており、コンデンサC2のみに切替スイッチSW2が接続されコンデンサC2を接続又は切断する。ここで、切替スイッチSW2がONするとアンテナコイルL1に対する合成容量C0は、C0=C1+C2となり、切替スイッチSW2がOFFすると、合成容量C0は、C0=C1となる。例えば、C1=C2=10pFであるとすると、切替スイッチSW2がONに於いては合成容量C0=20pFとなり、切替スイッチSW2がOFFに於いては合成容量はC0=10pFとなり、共振周波数を切り替えることが出来る。この切替形態も、図3(a)と同様に二つの送信局を切り替えて受信する場合などに有効である。
次に図3(c)では、同調回路としてのコンデンサC1が一つであり、二つの補助アンテナのアンテナコイルL1とL2が切替手段としての切替スイッチSW1を挟んで直列に接続され、コンデンサC1に接続されている。ここで、切替スイッチSW1がa側に接続されると、コンデンサC1に対してアンテナコイルL2のみが接続されるので、その合成インダクタンスL0は、L0=L2となる。また、切替スイッチSW1がb側に接続されると、コンデンサC1に対して二つのアンテナコイルL1,L2が直列接続されるので、その合成インダクタンスL0は、L0=L1+L2となる。
例えば、L1=L2=300mHであるとすると、切替スイッチSW1がa側に接続された場合の合成インダクタンスL0は300mHとなり、切替スイッチSW1がb側に接続された場合の合成インダクタンスL0は600mHとなる。よって、切替スイッチSW1の切替方向によって図2で示したと同様に共振周波数を切り替えることが出来る。この切替形態も図3(a)と同様に二つの送信局を切り替えて受信する場合などに有効である。
次に図3(d)では、同調回路としてのコンデンサC1が一つであり、二つの補助アンテナのアンテナコイルL1とL2がコンデンサC1に対して並列接続されており、アンテナコイルL1のみに切替スイッチSW2が接続されアンテナコイルL1を接続又は切断する。ここで、切替スイッチSW2がONするとコンデンサC1に対する合成インダクタンスL0は、L0=1/(1/L1+1/L2)となり、切替スイッチSW2がOFFすると、合成インダクタンスL0は、L0=L2となる。
例えば、L1=L2=600mHであるとすると、切替スイッチSW2がONに於いては合成インダクタンスL0=300mHとなり、切替スイッチSW2がOFFに於いては合成インダクタンスはL0=600mHとなり、共振周波数を切り替えることが出来る。この切替形態も、図3(a)と同様に二つの送信局を切り替えて受信する場合などに有効である。
また、図3(d)で示した切替形態の応用として、更に補助アンテナを複数個並列接続し、該補助アンテナの各アンテナコイルに切替手段としての切替スイッチを接続してON/OFF制御することにより、複数の共振周波数を任意に切り替えることが出来る。尚、共振回路体の共振周波数切替手段は、上記の切替手段に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。
また、本発明に於いては切替手段を半導体による切替回路としたが、この構成にも限定されず、例えばトグルスイッチやスライドスイッチ等によるメカ接点式スイッチを用いて同調回路のコンデンサや補助アンテナを切り替え、共振周波数を切り替えても良い。尚、メカ接点式スイッチを用いると、共振周波数切替の自動化等は困難であるが、使用者の操作によって簡単に切り替えることが出来、また、切り替えのために電子回路を必要としないので、電源が不要な補助アンテナ装置を実現出来る。また、メカ接点スイッチによって使用者の手動操作で補助アンテナ装置が共振周波数を切り替える場合は、電波修正時計側で補助アンテナ装置の切り替え状態を認識する手段があると更に良い。例えば、図示しないが補助アンテナ装置と電波修正時計とを有線で接続し、電波修正時計が補助アンテナ装置のメカ接点スイッチの作動状態を電気的に入力して補助アンテナ装置の共振周波数を知り、該共振周波数に合わせて電波修正時計の受信アンテナの共振周波数を切り替え、標準電波を受信する等の動作を実現出来る。
次に、図4に基づいて、本発明の実施例1の電波修正時計40の内部構成を説明する。42が標準電波を受信する受信アンテナであり、フェライト材料等によって成るアンテナコア42aと該アンテナコア42aを巻回するアンテナコイル42bによって構成される。尚、電波修正時計40がデザイン的に薄型化小型化の要求が強いので、受信アンテナ42も薄くまた短くされており、この結果、受信感度の低下が避けられない。
43はワンチップによって成る同調ICであり、複数のコンデンサ(図示せず)によって構成される同調回路43aと複数のトランジスタ(図示せず)によって構成される切替手段としての切替回路43bを備え、同調信号P10を出力する。ここで、受信アンテナ42のアンテナコイル42bの両端子は同調IC43の同調回路43aと切替回路43
bに接続され、アンテナコイル42bと同調回路43aによって形成される共振回路の共振周波数は、切替回路43bによって切り替えられる。尚、該同調IC43の内部構成は、図2で説明した補助アンテナ装置20の同調IC28と基本構成が等しいので、詳細な説明は省略する。
44は受信ICであり、図示しないが内部に増幅回路、フィルタ回路、デコード回路等を有し、同調信号P10を入力してデジタル信号に変換された復調信号P11を出力する。45は基準信号源であり、図示しないが内部に水晶振動子を備えて基準信号P12を出力する。46は電波修正時計40の全体を制御するマイクロコンピュータ(以下マイコンと略する)である。該マイコン46は前記復調信号P11を入力し、演算回路46aによって時刻情報フォーマットを解読して時刻データP13を出力する。計時回路46bは基準信号P12を入力して、秒、分、時、日等の計時データP14を出力すると共に、前記時刻データP13を入力して時刻修正を実行する。
運針駆動回路46cは、計時データP14を入力して運針駆動のための駆動信号P15を出力する。47はアナログ表示方式による時刻表示手段としての表示装置であり、前記駆動信号P15を入力して一つ以上のモータ47aによって輪列(図示せず)を介して秒針、分針、時針等によって成る表示部47bを駆動する。また、モータ47aのモータコイル(図示せず)は、前記補助アンテナ装置20と各種データを通信する送信手段、又は受信手段としての機能を有する。46dはマイコン46に内蔵される通信手段としての通信回路であり、該通信回路46dは前記モータ47aのモータコイルからの受信信号P16を入力し、送信信号P17をモータコイルへ出力する。
また、マイコン46は、同調IC43の切替回路43bを制御する切替信号P18を出力し、切替回路43bは、該切替信号P18によって同調回路43aの共振周波数を切り替えて特定の送信局の標準電波を受信する。48はリューズ等によって成る入力手段であり、入力信号P19をマイコン46に出力して、時刻等の手動修正を行う。49は一次電池、又は二次電池等によって成る電源部であり、図示しないが電源ラインによって各回路ブロックに電源を供給する。尚、電源部49が二次電池で構成される場合は、図示しないが該電源部にソーラーセル等の発電手段が付加される。また、送信手段、又は受信手段としての機能を有する前記モータ47aと通信手段としての前記通信回路46dが、電波修正時計40が補助アンテナ装置20の近傍に配置されたことを認知する認知手段に含まれる。
次に、本発明の実施例1の電波修正時計40の概略動作を説明する。電源部49によって各回路ブロックに電源が供給されると、マイコン46は初期化処理を実行して各回路ブロックを初期化する。この結果、マイコン46の計時回路46bが出力する計時データP14は初期化されてAM00:00:00となり、この初期化された計時データP14に基づいて運針駆動回路46cから駆動信号P15が出力され、表示部47bの秒針、分針、時針は基準位置であるAM00:00:00に移動される。
次に、計時回路46bは基準信号源45からの基準信号P12を入力して計時データP14の計時を開始し、運針駆動回路46cは1秒毎に順次計時される計時データP14を入力して駆動信号P15を出力し、表示装置47のモータ47aは駆動信号P15によって1秒毎に駆動され、表示部47bは1秒運針を開始する。また、マイコン46は、使用者による入力手段48の操作や一定時間毎のタイマー等によって時刻修正モードに移行し、受信アンテナ42によって標準電波を受信し時刻の自動修正を実行する。
以降、時刻修正モードの動作を説明する。電波修正時計40が使用者の操作やタイマー等によって時刻修正モードに移行すると、マイコン46は予め定められた切替信号P18
を同調IC43の切替回路43bに対して出力し切替回路43bのトランジスタ(図示せず)をON/OFF制御する。同調IC43の同調回路43aのコンデンサ(図示せず)は、該切替回路43bの動作によってアンテナコイル42bに対して接続又は切断される。この結果、同等回路43aと受信アンテナ42によって形成される並列回路の共振周波数が切り替えられ、同調IC43は該共振周波数と等しい周波数の標準電波を選択的に受信して同調信号P10を出力する。
次に、受信IC44は微弱な信号である同調信号P10を入力して増幅し、フィルタ回路(図示せず)によってノイズ成分等を除去し、更にデコード回路(図示せず)によってデジタル信号に変換し、復調信号P11を出力する。次にマイコン46は復調信号P11を入力し、内部の演算回路46aによって時刻情報を解読し、時刻データP13を出力する。計時回路46bは時刻データP13を入力して時刻修正を行い、修正された計時データP14を出力する。運針駆動回路46cは、計時データP14を入力して駆動信号P15を出力し、表示装置47は正しく修正された時刻を表示部47bによって表示する。
以上のように、電波修正時計40は、同調IC43に内蔵される切替手段によって周波数の異なる標準電波を選択的に受信して時刻情報を解読し、正しい時刻に自動修正することが出来る。尚、通信手段によってなされる補助アンテナ装置20との連携動作は、後述する図5のフローチャートによって説明する。
次に図5に基づいて、本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計の連携動作を説明する。図5に於いて右側のフローチャート(ST1〜ST13)は電波修正時計40の動作フローを示し、左側のフローチャート(ST20〜ST31)は補助アンテナ装置20の動作フローを示している。また、右側のフローチャートと左側のフローチャートを結ぶ破線の矢印は、それぞれの動作フローの連携を示している。
図5に於いて、電波修正時計40は、通常動作としてモータ47aに1秒毎の駆動信号P15を供給して1秒運針を実行し、表示部47bによって時刻表示を行う(ST1)。ここで、1秒毎に駆動信号P15によって励磁されるモータ47aから1秒毎に磁力線がリークし、該リークした磁力線の近傍に補助アンテナ装置20の補助アンテナ22が配置されていれば、該補助アンテナ22のアンテナコイル22bに1秒毎の誘起起電力が発生する。すなわち、モータ47aからリークされる1秒毎の磁力線が電波修正時計40から送信される認知情報となる。
補助アンテナ装置20の通信手段29は、補助アンテナ22に1秒毎に誘起される前記誘起起電力をアンテナ信号P1、P2を介して入力し、内部で増幅して時計受信信号P6を出力する。マイコン30は該時計受信信号P6を入力し内蔵する時計検出手段32によってデジタル信号に変換する(ST20)。
次に補助アンテナ装置20のマイコン30は、変換されたデジタル信号に1秒毎の運針信号が含まれているかを時計認知手段33によって判定する。肯定判定ならば、フローST22へ進み、否定判定ならばフローST20へ戻る(ST21)。すなわち、補助アンテナ装置20は、電波修正時計40からの1秒運針が検出されるまで、フローST20とフローST21を繰り返し待機状態となる。
フローST21で肯定判定がなされると、補助アンテナ装置20のマイコン30は、時計認知手段33によって時計認知信号P7を出力し通信手段29を介して補助アンテナ22を駆動する(ST22)。ここで、該補助アンテナ22からは時計認知信号P7に基づいた駆動電流によって磁力線が発生し、補助アンテナ装置20の近傍に配置される電波修正時計40に磁力線が伝達される。
電波修正時計40のモータ47aのモータコイル(図示せず)には、前記補助アンテナ22からの磁力線によって誘起起電力が発生し、電波修正時計40のマイコン46は発生した誘起起電力を受信信号P16として入力し、通信回路46dによって増幅後、デジタル信号に変換する(ST2)。
次に電波修正時計40のマイコン46は、デジタル信号に変換された情報に補助アンテナ装置20からの時計認知信号P7が含まれているかを判定する。肯定判定ならばフローST4へ進み、否定判定ならばフローST1へ戻る(ST3)。
次にフローST3で肯定判定がなされたならば、電波修正時計40のマイコン46は、標準電波を受信する受信間隔を通常の受信間隔より短く設定する(ST4)。すなわち、電波修正時計40は時計認知信号P7を検出したことにより、標準電波の受信を補助する補助アンテナ装置20の近傍に配置されたことを知り、標準電波の受信成功率が高まることを想定して、受信間隔を通常の間隔より短く設定する。例えば、通常の受信間隔が3日に1回の間隔であったものを1日に1回の短い間隔に変更する。
次に電波修正時計40は、標準電波の受信開始時間が来たかを判定する。肯定判定ならば(すなわち受信開始時間であるならば)、フローST6へ進み、否定判定ならばフローST1へ戻る(ST5)。
次にフローST5で肯定判定がなされたならば、電波修正時計40は同調IC43の切替回路43bを制御して受信する標準電波の送信局の送信周波数に共振周波数を一致させると共に、受信する標準電波の送信局の周波数データをコード化して補助アンテナ装置20へ送信する(ST6)。例えば、電波修正時計40のマイコン46は、1秒運針のために1秒毎に出力される駆動信号P15の間の期間に、コード化された送信信号P17を通信回路46dによってモータ47aに出力する。
この送信信号P17は、デューティの短いパターン信号であるので、モータ47aは励磁されて動くことはないが、モータ47aから送信信号P17に応じた磁力線が発生する。尚、この送信信号P17の仕様については限定されるものではなく、補助アンテナ装置20側で検出可能であれば、どのような信号形態であっても良い。
次に補助アンテナ装置20の通信手段29は、補助アンテナ22に誘起される誘起起電力を増幅して時計受信信号P6を出力し、マイコン30は、該時計受信信号P6を時計検出手段32によってデジタル信号に変換し、1秒運針によって発生する1秒間隔毎の誘起起電力の間に、前記送信信号P17によって発生するコード化された送信局の周波数データの有無を検出する(ST23)。
次に補助アンテナ装置20のマイコン30は、送信局の周波数データが検出され、且つ、有効データであるかを判定する。肯定判定であれば、フローST25へ進み、否定判定であればフローST20へ戻る(ST24)。すなわち、補助アンテナ装置20は、電波修正時計40からの送信局の周波数データを検出出来なければ、次の動作フローには進まず、再びフローST20の1秒運針検出へ戻る処理となる。
次にフローST24で肯定判定がなされたならば、補助アンテナ装置20のマイコン30は、受信して得た送信局の周波数データに基づいて切替回路27を制御して同調回路26を切り替え、補助アンテナ22との共振周波数を受信する送信局の送信周波数に一致させる(ST25)。これにより、補助アンテナ装置20の共振周波数は受信する送信局の送信周波数に一致すると共に、近傍に配置された電波修正時計40の共振周波数とも一致
するので、補助アンテナ装置20の補助アンテナ22と電波修正時計40の受信アンテナ42は、共振作用によって磁気的に結合され、電波修正時計40の受信アンテナ42の受信感度が高められる。尚、受信して得られた共振周波数の切替情報は、切替記憶手段としてのメモリ31に記憶させ、次の補助アンテナ装置20の起動時に該メモリ31から切替情報を読み出し、初期値として共振周波数の設定に用いることが出来る。
次に補助アンテナ装置20は、切替回路27によって共振周波数の切り替えが完了した時点で、切替完了信号を通信手段29を介して補助アンテナ22に出力し補助アンテナ22を駆動する(ST26)。ここで、該補助アンテナ22からは駆動電流によって磁力線が発生し、補助アンテナ装置20の近傍に配置される電波修正時計40に磁力線が伝達される。
電波修正時計40のモータ47aのモータコイル(図示せず)には、前記補助アンテナ22からの磁力線によって誘起起電力が発生し、電波修正時計40のマイコン46は発生した誘起起電力を受信信号P16として入力し、通信回路46dによって増幅後、デジタル信号に変換する(ST7)。
次に電波修正時計40のマイコン46は、デジタル信号に変換された情報に補助アンテナ装置20からの切替完了信号が含んでいるかどうかを判定する。肯定判定ならばフローST9へ進み、否定判定ならばフローST13へ進む(ST8)。
次に補助アンテナ装置20は、切替完了信号の送出後、再び電波修正時計40の1秒運針の検出を行う(ST27)。すなわち、補助アンテナ装置20の通信手段29は、補助アンテナ22に誘起される誘起起電力をアンテナ信号P1、P2を介して入力し、マイコン30は内蔵する時計検出手段32によってデジタル信号に変換する。
次に補助アンテナ装置20のマイコン30は、変換されたデジタル信号に1秒毎の運針信号が含まれているかを時計認知手段33によって判定する。肯定判定ならば、フローST29へ進み、否定判定ならばスタンバイモードへ進む(ST28)。
次にフローST28で肯定判定がなされると、補助アンテナ装置20のマイコン30は、時計認知手段33によって時計認知信号P7を出力し通信手段29を介して補助アンテナ22を駆動する(ST29)。ここで、該補助アンテナ22からは時計認知信号P7に基づいた駆動電流によって磁力線が発生し、補助アンテナ装置20の近傍に配置される電波修正時計40に磁力線が伝達される。
電波修正時計40のモータ47aのモータコイル(図示せず)には、前記補助アンテナ22からの磁力線によって誘起起電力が発生し、電波修正時計40のマイコン46は発生した誘起起電力を受信信号P16として入力し、通信回路46dによって増幅後、デジタル信号に変換する(ST9)。
次に電波修正時計40のマイコン46は、デジタル信号に変換された情報に補助アンテナ装置20からの時計認知信号P7を含んでいるかどうかを判定する。肯定判定ならばフローST11へ進み、否定判定ならばフローST13へ進む(ST10)。
次にフローST10で肯定判定がなされると、電波修正時計40は標準電波の受信を開始し、マイコン46は受信IC44から出力される復調信号P11を内部の演算回路46aで、予め記憶されている受信アルゴリズムAによって解読し必要な時刻情報を得る(ST11)。尚、受信アルゴリズムAは、年、月、日、曜日、時、分、秒のすべての時刻情報を受信し解読するアルゴリズムである。
次に電波修正時計40は復調信号P11の解読完了後、受信終了信号をアンテナ装置20へ送信する(ST12)。例えば、前記送信局の周波数データの送信と同様の手法で、電波修正時計40のマイコン46は、1秒運針のために1秒毎に出力される駆動信号P15の間の期間に、受信終了信号を送信信号P17として通信回路46dによってモータ47aに出力する。この送信信号P17は、デューティの短いパターン信号であるので、モータ47aは励磁されて動くことはないが、モータ47aから送信信号P17に応じた磁力線が発生する。尚、電波修正時計40は受信終了信号の送信によって標準電波の受信動作を完了し、通常の1秒運針動作に移行すると共に、受信結果(受信成功/失敗、受信レベルなど)を表示部47bによって表示しても良い。
次に、電波修正時計40のフローST8とST10で否定判定がなされた場合のフローST13を説明する。電波修正時計40は標準電波の受信を開始し、マイコン46は受信IC44から出力される復調信号P11を内部の演算回路46aで、予め記憶されている受信アルゴリズムBによって解読し必要な時刻情報を得る(ST13)。尚、受信アルゴリズムBは、例えば秒同期だけや分同期だけの時刻情報を受信し解読するアルゴリズムである。
ここで、受信アルゴリズムBが選択される理由は、フローST8又はST10で否定判定がなされたことにより、電波修正時計40の近傍に補助アンテナ装置20が配置されていないと判断し、標準電波の受信成功率を高め、且つ、無駄な電力消費を抑制するために少ない時刻情報(例えば、秒同期だけ、分同期だけ)だけの解読を実行することによる。また、別の動作フローとして、フローST8又はST10で否定判定がなされた場合は、電波修正時計40単体での受信動作は困難と判断して受信動作を行わずに受信終了する等、時計認知信号等の受信成否によって標準電波の受信動作を異ならせても良い。尚、電波修正時計40はフローST13終了によって標準電波の受信動作を完了し、通常の1秒運針動作に移行すると共に、受信結果(受信成功/失敗、受信レベルなど)を表示部47bによって表示しても良い。また、電波修正時計がオールリセット(初期化処理)や時刻修正などによって現在時刻の把握が出来ない状態に於いては、補助アンテナ装置が近傍にない場合であっても秒同期情報以外のタイムコード(すなわち、分、時など)も受信することが望ましい。また、時差の修正を目的とした時のみの修正に関しては時データを含まない受信アルゴリズムで受信することが望ましい。
また、図5で示すフローチャートは限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。また、実施例1に於いては、受信する送信局データを電波修正時計40から補助アンテナ装置20に転送し、両者の共振周波数を一致させたが、この方式に限定されない。すなわち、受信する送信局データを補助アンテナ装置20のメモリ31で記憶し、該記憶された送信局データを補助アンテナ装置20から電波修正時計40に転送することにより、補助アンテナ装置20によって電波修正時計40が受信する送信局を決定させても良い。
また、図5で示すフローチャートは、電波修正時計40が補助アンテナ装置20からの時計認知信号の受信成功後、補助アンテナ装置20と電波修正時計40の共振周波数を一致させる動作を説明したが、この動作に限定されるものではない。例えば、電波修正時計40が補助アンテナ装置20からの時計認知信号の受信を成功したならば、標準電波の受信を直ちに開始する(すなわち強制受信動作)等、電波修正時計40の動作を通常と異なる動作に変更したり、また、各種設定値の修正等の制御を行っても良い。尚、補助アンテナ装置20と電波修正時計40に通信手段が不要であるならば、補助アンテナ装置20は共振周波数の切り替えを入力スイッチ25等によって手動で行うことにより、両者の共振周波数を一致させることが出来る。
以上のように本発明の実施例1で明らかにした電波修正時計の補助アンテナ装置及び電波修正時計によれば、電波修正時計が選択した共振周波数に、補助アンテナ装置の共振回路体の共振周波数を切替手段によって切り替え一致させることが出来るので、電波修正時計が周波数の異なる複数の送信局を選択したとしても、電波修正時計の受信アンテナと補助アンテナ装置の補助アンテナを常に共振作用によって磁気結合させることが出来、この結果、周波数の異なる各地域各国の送信局の標準電波を高感度で、且つ、高い信頼性で受信することが出来る。
特に、薄型化小型化を図ったデザイン優先の電波修正時計を実現しようとすると、内蔵される受信アンテナは薄く短くなければ実現できず、このような受信アンテナでは受信感度が著しく低下するため、本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計は、デザインや質感を優先した電波修正時計に対して極めて効果が大きい。また、本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計は通信手段を有し、互いに情報交換を行って自動的に共振周波数を一致させるので、煩わしい操作を必要としない操作性に優れた電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計を提供出来る。
また、電波修正時計の補助アンテナ装置は、電源としてソーラーセルと二次電池を有し、また、パワーセーブ機能等を有して低消費電力を実現しているので、室内の照明等で十分に動作が可能であり、電池交換等の作業が不要なメンテナンス性に優れた補助アンテナ装置を提供出来る。尚、図2で示した補助アンテナ装置の回路ブロック及び図4で示した電波修正時計の回路ブロックは、この回路構成に限定されるものではなく、機能を満たすものであればどのような構成であっても良い。
また、補助アンテナ装置20の切替回路27はMOS型トランジスタを想定して説明したが、これに限定されず、例えばバイポーラ型トランジスタであっても良い。また、補助アンテナ装置20の切替情報を記憶する切替記憶手段としてのメモリ31は、マイコン30に内蔵される不揮発性メモリが好ましいが、これに限定されず、例えば、外付けのヒューズROMや、切替情報が固定でよければ、回路基板のパターンカット等でも良い。
尚、本実施例に於いては、補助アンテナ装置20及び電波修正時計40は共振周波数を切り替えて周波数の異なる2局以上の標準電波を受信することを前提として説明したが、この構成に限定されるものではなく、1局の標準電波を受信する補助アンテナ装置及び電波修正時計であっても良い。すなわち、補助アンテナ装置及び電波修正時計は受信する標準電波の周波数が固定であっても、電波修正時計が補助アンテナ装置の近傍に配置されたことを認知する認知手段を備え、該認知手段によって電波修正時計が補助アンテナ装置の近傍に配置されたことを知ることにより、受信間隔の変更、強制受信の開始、受信アルゴリズムの切り替え等、異なる動作を実行させることが出来る。
次に図6に基づいて本発明の実施例2としての電波修正時計の補助アンテナ装置及び電波修正時計の概略を説明する。図6に於いて50は本発明の実施例2の電波修正時計の補助アンテナ装置である。該補助アンテナ装置50の大部分の基本構成は実施例1で示した補助アンテナ装置20と同等であるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。60は本発明の実施例2の電波修正時計であり、該電波修正時計60の大部分の基本構成は実施例1で示した電波修正時計40と同等であるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。70は外部の制御機器としてのパーソナルコンピュータ(以下パソコンと略す)である。
ここで、補助アンテナ装置50は、ここでは図示しないが内部に第2の通信手段として
のインターフェース回路(以下I/F回路と略す)を有している。このI/F回路は、例えばパソコンに標準装備されているUSBインターフェース(UNIVERSAL SERIAL BUSインターフェースの略)などが汎用性があって都合がよい。51は、補助アンテナ装置50に内蔵されるI/F回路とパソコン70を結ぶインターフェースケーブル(以下I/Fケーブルと略す)であり、該I/Fケーブル51を介してパソコン70からの操作で、補助アンテナ装置50、又は電波修正時計60の各種設定を行うことが出来る。
例えば、パソコン70からの操作により、補助アンテナ装置50を介して電波修正時計60の時刻修正、または、受信する送信局の選択、または、標準電波を受信する受信開始時間の設定、時差修正、強制受信等、様々な電波修正時計60に対する設定を行うことが出来る。
次に図7に基づいて、本発明の実施例2の電波修正時計の補助アンテナ装置50の回路構成を説明する。尚、補助アンテナ装置50の大部分の要素は実施例1で示した補助アンテナ装置20と同等であるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。52は前述した第2の通信手段としてのI/F回路であり、マイコン30とI/F信号P21によって接続される。また、該I/F回路52は前述したI/Fケーブル51によってパソコン70(図6参照)と接続され、様々なデータ通信を実行することが出来る。電波修正時計60は、補助アンテナ装置50の近傍に配置されるので、補助アンテナ装置50の補助アンテナ22と電波修正時計60の受信アンテナ42は隣接して磁気結合される。
次に図7に基づいて補助アンテナ装置50の動作を説明する。例えば、パソコン70からの操作により、電波修正時計60の時刻を設定する場合を想定して説明を行う。ここで、パソコン70の操作により、設定用の時刻データがI/Fケーブル51を介して補助アンテナ装置50のI/F回路52に送出される。I/F回路52に時刻データが入力されると、マイコン30はI/F信号P21を介して時刻データを読み込み、一時的にマイコン30内のメモリ31に記憶する。
更にマイコン30は、通信手段29を介して補助アンテナ22に誘起される誘起起電力を検出し、電波修正時計60からの1秒運針の有無を調べて、電波修正時計60が補助アンテナ装置50の近傍に配置されていることを確認する。次にマイコン30は、メモリ31に一時的に記憶した時刻データを再び読み出し、該時刻データをコード化して時計認知手段33と通信手段29を介して補助アンテナ22を駆動する。電波修正時計60は、補助アンテナ22からの磁力線を受信アンテナ42で検出し、コード化された時刻データを解読して時刻修正を行う。
以上のように補助アンテナ装置50は、I/F回路52によってパソコン70からの各種情報を読み取り、磁気結合された電波修正時計60に対して様々な設定を行うことが出来る。また、逆に、補助アンテナ装置50は電波修正時計60の時刻情報や設定情報を、補助アンテナ22によって受信し、更にI/F回路52を介してパソコン70に転送することも可能である。例えば、電波修正時計60の高精度な時刻情報をI/F回路52を介してパソコン70に転送し、パソコンの時刻情報と電波修正時計の時刻情報を一致させる等の応用が可能である。
また、本実施例では、I/F回路52を用いて有線によってパソコン70と接続したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、無線LANによってパソコン70と補助アンテナ装置50を接続しても良い。また、I/F回路52もパソコン70も使用せず、補助アンテナ装置50の入力手段としての入力スイッチ25から、使用者の操作によっ
て時刻修正、受信する送信局の選択、標準電波を受信する受信開始時間の設定、時差修正、強制受信等、様々な設定を入力し、通信手段29を介して近傍に配置される電波修正時計60の設定や制御を行っても良い。
次に図8に基づいて本発明の実施例2の電波修正時計60の回路構成を説明する。尚、電波修正時計60の大部分の要素は実施例1で示した電波修正時計40と同等であるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。図8に於いて61は通信手段としての通信回路である。該通信回路61は受信アンテナ42を受信手段又は送信手段として用い、受信アンテナ42のアンテナコイル42bからのアンテナ信号P22、P23を入力し、また、通信データP24をマイコン46の演算回路46aに出力する。
次に図8によって電波修正時計60の動作を説明する。例えば、パソコン70からの操作により、電波修正時計60の時刻を設定する場合を想定して説明を行う。ここで、前述した如く、電波修正時計60の近傍に配置された補助アンテナ装置50の補助アンテナ22から、コード化された時刻データが磁力線によって電波修正時計60の受信アンテナ42に伝達されたとする。このとき、受信アンテナ42には、補助アンテナ22からの磁力線によって誘起起電力が発生し、アンテナ信号P22、P23を介して通信回路61に入力される。通信回路61は、入力された誘起起電力を増幅し通信データP24としてマイコン46に転送する。
マイコン46の演算回路46aは、通信データP24を解読して時刻データP13を出力する。計時回路46bは、時刻データP13を入力して時刻修正を行い計時データP14を出力する。運針駆動回路46cは修正された計時データP14を入力して表示装置47のモータ47aを駆動する駆動信号P15を出力する。表示装置47のモータ47aは、駆動信号P15によって駆動され、表示部47bは修正された時刻を表示する。
尚、通信回路61を双方向性の通信回路とするならば、上記の説明とは逆に、計時回路46bの計時データP14を演算回路46aによってコード化し、該コード化された時刻情報を通信回路61によって受信アンテナ42から送信し、補助アンテナ装置50を介してパソコン70に伝達することも出来る。また、パソコン70からの電波修正時計60に対する設定は時刻情報に限らず、前述したように、受信する送信局の選択や標準電波を受信する受信開始時間の設定等、様々な設定をパソコン70から実行することが出来る。
また、実施例2で示した電波修正時計60は、補助アンテナ装置50との送信手段、受信手段として受信アンテナ42を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、実施例1で示した電波修正時計40のように、送信手段、受信手段としてモータ47aを用いても良い。また、実施例2に於いて通信回路61はマイコン46の外付け回路としたがマイコン46に内蔵させても良い。また、実施例1及び2に於いて、電波修正時計が補助アンテナ装置の近傍に配置されたことを認知する認知手段や補助アンテナ装置と電波修正時計の間の通信手段として、補助アンテナ22、モータ47a、受信アンテナ42等による磁気結合(すなわち運針パルスを利用など)を採用したが、この手段に限定されるものではなく、小電力の無線通信手段や、受光素子、発光素子による光通信手段、または、電気的接点を用いた有線通信手段等であっても実現出来ることは言うまでもない。
以上のように本発明の実施例2で示した電波修正時計の補助アンテナ装置及び電波修正時計によれば、補助アンテナ装置に第2の通信手段としてのI/F回路を有し、外部の制御機器と接続して様々な設定情報を入力できるので、補助アンテナ装置の近傍に配置される電波修正時計に対して、外部の制御機器から時刻修正や各種設定を迅速に、また簡単に行うことが出来、電波修正時計の操作性向上に大きな効果を発揮出来る。
次に図9に基づいて本発明の実施例3としての電波修正時計の補助アンテナ装置及び電波修正時計の概略を説明する。図9に於いて80は本発明の実施例3の電波修正時計の補助アンテナ装置である。該補助アンテナ装置80の大部分の基本構成は実施例1で示した補助アンテナ装置20と同等であるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は一部省略する。カバーケース21は補助アンテナ装置80の各構成要素を支え、補助アンテナ装置80の磁気特性を低下させないために非金属材料のプラスチック等により形成される。
ソーラーセル23は、前記カバーケース21の上面に組み込まれ、光発電をなして補助アンテナ装置80の電力源として機能する。81は時刻表示手段としての液晶パネルであり、カバーケース21の側面に配置され切替表示手段及び充電量表示手段としての機能も有している。入力スイッチ25はカバーケース21の上面に組み込まれ、補助アンテナ装置80の設定切替や、近傍に配置される電波修正時計の設定等を行う。21aは前記カバーケース21の一方の側面に形成された突出片であり、電波修正時計40のバンド41を取り付けて電波修正時計40を補助アンテナ装置80の近傍に配置する機能を備えている。
ここで、補助アンテナ装置80の回路構成は実施例1又は実施例2で示した回路構成(図2及び図7参照)と基本構成は同じであるが、追加回路として例えば、電波修正時計40に内蔵される受信IC44や計時手段としての計時回路46bと同等の回路を備えている。これにより、補助アンテナ装置80は、補助アンテナ22で標準電波を受信して時刻修正を自動的に行う電波修正時計機能を有し、前記液晶パネル81によって時刻情報を表示することが出来る。
すなわち、実施例3の補助アンテナ装置80は、近傍に配置された電波修正時計40の補助アンテナとして受信感度を高める機能を有すると共に、標準電波を受信して時刻情報を自動修正する電波修正時計の機能を備えている。このため、補助アンテナ装置80は、通常状態に於いては電波修正置き時計として使用され、使用者が夜間等に電波修正時計40を突出片21aに置くことにより、該電波修正時計40の補助アンテナとして、電波修正時計40の受信感度を高め、信頼性の高い受信動作を実現させることが出来る。尚、時刻表示手段としてデジタル表示方式の液晶パネル81を示したが、この方式には限定されず、アナログ表示方式等の他の表示方式を用いても良い。
以上のように、本発明の実施例3によるならば、補助アンテナ装置80に時計機能を持たせ、時刻表示手段によって時刻の表示が出来るので、補助アンテナの機能と共に電波修正置き時計としての活用が可能であり、利便性の高い補助アンテナ装置を提供出来る。
尚、本発明に於いては、標準電波を受信する電波修正時計の受信アンテナ等や補助アンテナ装置の補助アンテナを情報伝達する通信手段として併用したが、この構成に限定されず、電波修正時計に限らずに、通常の腕時計や置き時計に小型の送信アンテナ、又は受信アンテナを内蔵し、該送信アンテナ、又は受信アンテナを本発明の通信手段によって磁気結合させることにより、近距離通信手段として近傍に配置された複数の時計間(例えば腕時計と腕時計の間や腕時計と置き時計の間など)の様々な情報伝達に応用することが可能である。また、時計に限らず、送信アンテナ、又は受信アンテナを内蔵した各種携帯機器の近距離通信手段として応用することも出来る。
次に図10に基づいて本発明の実施例4としての電波修正時計の補助アンテナ装置及び電波修正時計の概略を説明する。図10に於いて90は本発明の実施例4の電波修正時
計の補助アンテナ装置である。該補助アンテナ装置90の大部分の基本構成は実施例1で示した補助アンテナ装置20と同等であるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は一部省略する。91は、補助アンテナ装置90に組み込まれる補助アンテナであり、略U字形状のアンテナコア91aと、該アンテナコア91aを巻回するアンテナコイル91bによって構成される。アンテナコア91aは略平行して延びる二つの先端部91c、91dを有し、アンテナコイル91bはアンテナコア91aの底部に巻回される。この結果、二つの先端部91c、91d(すなわち非巻線部)は、アンテナコイル91bより外側に突出している。尚、アンテナコア91aはフェライト材料であることが望ましいが、他の磁性材料でも良い。
92はカバーケースであり、前記略U字形状の補助アンテナ91を内蔵するために側面に二つの凸部92a、92bを有し、該二つの凸部92a、92bの間に電波修正時計40を配置するための突出片92cを備えている。この構造により、電波修正時計40を突出片92c上に配置すると、補助アンテナ91はU字形状の先端部91c、91dで電波修正時計40を囲むような位置関係となる。尚、他の構成要素は実施例1と同等であるので説明は省略する。
次に、実施例4の補助アンテナ装置90の作用を説明する。略U字形状の補助アンテナ91の先端部91c、91dの間に電波修正時計40を配置すると、補助アンテナ91と電波修正時計40の受信アンテナ42との共振作用によって発生する磁力線93は、図示するようにアンテナコイル91bに対して外側に突出している二つの先端部91c、91dの間で発生する。この結果、電波修正時計40の周辺に磁力線93が集中するので、電波修正時計40の受信アンテナ42には多くの磁力線が通過し、電波修正時計40の受信感度は更に向上する。
以上のように、本発明の実施例4によるならば、略U字形状した補助アンテナ91の先端部91c、91dの間に電波修正時計40を配置することにより、共振作用によって発生する磁力線93が電波修正時計40の周辺に集中するので、該電波修正時計40の受信感度を更に高めることが出来、信頼性の高い標準電波の受信が可能となる。尚、補助アンテナの形状は棒状やU字形状に限定されず、半円形状やその他の形状でも良い。また、補助アンテナを小型化すると共に、他の構成部品も小型化し、補助アンテナ装置が電波修正時計に着脱できる構造とし、補助アンテナ装置を装着した状態で、使用者の腕に取り付けられる構造を採用しても良い。
尚、本発明の実施形態ではアナログ表示方式の電波修正時計を提示したが、これに限定されることはなく、デジタル表示方式、または、アナログとデジタルの複合表示方式の電波修正時計であっても良い。
本発明の実施例1の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計の上面外観図である。 本発明の実施例1の電波修正時計の補助アンテナ装置の回路ブロック図である。 本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置に内蔵される共振回路体の他の切替形態を示し、コンデンサが直列接続される切替形態の説明図である。 本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置に内蔵される共振回路体の他の切替形態を示し、コンデンサが並列接続される切替形態の説明図である。 本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置に内蔵される共振回路体の他の切替形態を示し、補助アンテナが直列接続される切替形態の説明図である。 本発明の電波修正時計の補助アンテナ装置に内蔵される共振回路体の他の切替形態を示し、補助アンテナが並列接続される切替形態の説明図である。 本発明の実施例1の電波修正時計の回路ブロック図である。 本発明の実施例1の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例2の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計及び外部の制御機器との関係を説明する外観図である。 本発明の実施例2の電波修正時計の補助アンテナ装置の回路ブロック図である。 本発明の実施例2の電波修正時計の回路ブロック図である。 本発明の実施例3の電波修正時計の補助アンテナ装置と電波修正時計の外観斜視図である。 本発明の実施例4の電波修正時計の補助アンテナ装置と該補助アンテナ装置に内蔵される補助アンテナの上面外観図である。 従来の補助アンテナ装置と電波修正時計の上面図である。 従来の補助アンテナ装置の作用を説明する説明図である。
符号の説明
1、20、50、80、90 補助アンテナ装置
2、22、91 補助アンテナ
2a、22a、42a、91a アンテナコア
2b、22b、42b、91b、L1、L2 アンテナコイル
3、26a〜26d、C1、C2 コンデンサ
4、21、92 カバーケース
4a、21a、92c 突出片
10、40、60 電波修正時計
10a、40a 外装
11、41 バンド
12、42 受信アンテナ
13、93 磁力線
23 ソーラーセル
24、81 液晶パネル
24a 切替表示部
24b 充電量表示部
25 入力スイッチ
26、43a 同調回路
27、43b 切替回路
27a〜27c トランジスタ
28、43 同調IC
29 通信手段
30、46 マイコン
31 メモリ
32 時計検出手段
33 時計認知手段
34 充電手段
34a 充電モニター手段
34b 過充電防止手段
35 パワーセーブ手段
36 二次電池
37 クイックスタートコンデンサ
44 受信IC
45 基準信号源
46a 演算回路
46b 計時回路
46c 運針駆動回路
46d、61 通信回路
47 表示装置
47a モータ
47b 表示部
48 入力手段
49 電源部
51 I/Fケーブル
52 I/F回路
70 パソコン
91c、91d 先端部
92a、92b 凸部
SW1、SW2 切替スイッチ
P1、P2、P22、P23 アンテナ信号
P3〜P5、P18 切替信号
P6 時計受信信号
P7 時計認知信号
P10 同調信号
P11 復調信号
P16 受信信号
P17 送信信号

Claims (11)

  1. 周波数の異なる複数の標準電波を選択的に受信可能な電波修正時計が有する受信アンテナに対して、共振作用を及ぼす補助アンテナ装置であって、
    該補助アンテナ装置は、前記複数の標準電波に対して、前記受信アンテナに前記共振作用を及ぼす共振回路体を有することを特徴とする補助アンテナ装置。
  2. 前記補助アンテナ装置は、さらに、外部操作スイッチと、該外部操作スイッチの操作に基づいて、前記共振回路体の共振周波数を、前記複数の標準電波におけるいずれか一つの標準電波に対応した共振周波数に切り替える切替手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の補助アンテナ装置。
  3. 前記共振回路体は、前記受信アンテナに共振作用を及ぼすアンテナコアと該アンテナコアに巻回したアンテナコイルとより成る補助アンテナを有し、前記アンテナコアは、略平衡して延びる二つの先端部を有する略U字形状であり、前記アンテナコアにおける前記二つの先端部の間に、前記電波修正時計を配置する配置部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の補助アンテナ装置。
  4. 受信アンテナと該受信アンテナの共振周波数を切り替える第1の切替手段とを備え、前記共振周波数を切り替えることにより周波数の異なる複数の標準電波を受信する電波修正時計と、前記受信アンテナに共振作用を及ぼす共振回路体と該共振回路体の共振周波数を少なくとも二つ以上切り替える第2の切替手段とを備えた補助アンテナ装置と、を有する時刻情報受信システムであって、
    前記電波修正時計または前記補助アンテナ装置のうちの一方が、前記共振周波数に関する情報を送信する第1の通信手段を有し、前記電波修正時計または前記補助アンテナ装置のうちの他方が、前記共振周波数に関する情報を受信する第2の通信手段を有し、
    該第2の通信手段が受信した前記共振周波数に関する情報に基づいて、該第2の通信手段を有する前記電波修正時計または前記補助アンテナ装置が、前記第1の切替手段または前記第2の切替手段によって前記共振周波数を切り替えることを特徴とする時刻情報受信システム。
  5. 前記電波修正時計が前記第1の通信手段を有し、前記補助アンテナ装置が前記第2の通信手段を有し、
    前記補助アンテナ装置は、前記第2の通信手段が受信した前記共振周波数に関する情報に基づいて、前記第2の切替手段によって前記共振周波数を切り替えることを特徴とする請求項4に記載の時刻情報受信システム。
  6. 前記電波修正時計が前記第2の通信手段を有し、前記補助アンテナ装置が前記第1の通信手段を有し、
    前記電波修正時計は、前記第2の通信手段が受信した前記共振周波数に関する情報に基づいて、前記第1の切替手段によって前記共振周波数を切り替えることを特徴とする請求項4に記載の時刻情報受信システム。
  7. 前記電波修正時計は、さらに、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを認知する認知手段を有し、前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合と認知しない場合とにおいて、それぞれ異なる受信動作を行うことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の時刻情報受信システム。
  8. 前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合には、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知しない場合よりも短い受信間隔で受信動作を行うことを特徴とする請求項7に記載の時刻情報受信システム。
  9. 前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合と認知しない場合とにおいて、それぞれ異なるアルゴリズムで受信動作を行うことを特徴とする請求項7に記載の時刻情報受信システム。
  10. 前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知しない場合には、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合よりも少ない情報を前記標準電波から取得するアルゴリズムで受信動作を行うことを特徴とする請求項9に記載の時刻情報受信システム。
  11. 前記電波修正時計は、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知しない場合には、所定間隔で受信動作を行い、該電波修正時計が前記補助アンテナ装置の近傍にあることを前記認知手段が認知した場合には、前記所定間隔の受信動作に加えて、さらに、前記認知手段による認知に基づいて受信動作を行うことを特徴とする請求項7に記載の時刻情報受信システム。
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