JP2005055195A - 電波修正時計及びその制御方法 - Google Patents

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Kazuhiro Kobayashi
和弘 小林
Akinari Takada
顕斉 高田
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Abstract

【課題】国や地域によって異なる時差を、簡単な操作で時差入力が出来ると共に、標準電波を受信できなくても簡単な手動操作で時刻修正が出来る電波修正時計を実現する。
【解決手段】時刻情報を含む標準電波を受信する受信部20と、受信した標準電波を解読して時刻情報を出力する制御手段25aと、該時刻情報に基づいて時刻を計時する計時手段25cと、該計時手段25cによって計時された計時情報を表示する表示部3と、前記時刻情報に対する時差情報を入力する入力操作部27と、該入力操作部27によって入力された前記時差情報を記憶する記憶回路26と、前記時差情報によって前記時刻情報を修正する時刻修正手段25bとを備え、更に、時差解除手段25dによって、記憶回路26に記憶された時差情報を無効に出来るように構成した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は時刻情報を含む標準電波を受信し、受信した時刻情報に基づいて時刻を自動修正する電波修正時計に関し、特に時差設定及び時刻修正方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
時刻情報を含む標準電波を小型アンテナで受信し、時刻修正を自動的に行う電波修正時計は、アンテナの小型高性能化、受信装置の低消費電力化、コストダウン等の技術開発が進み、製品化が盛んに行われている。また、標準電波を送信する送信局も日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアと各国各地域で建設が進み世界的な広がりを見せている。しかし、このような電波修正時計は、受信した標準電波の時刻情報を正確に表示することが出来るが、この機能には不都合な面も有している。例えば、電波修正時計の使用者が時間に余裕を持たせるために、受信した標準時より一定時間だけ時間を進めて表示しようとしても、電波修正時計は標準電波を受信すると、受信した標準時に自動修正されるので、標準時に対し一定時間を進めたり遅れたりして表示させることは困難であった。
【0003】
このような問題点を解決するために、時刻情報を含む電波を受信する時刻情報受信手段と、受信した時刻情報と表示する表示時刻情報との差分となる時刻差分情報を1分単位で入力する入力手段と、時刻差分情報を記憶する記憶手段と、時刻差分情報に基づいて表示時刻情報を補正する時刻補正手段とを備えた時計装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
上記時計装置によれば、受信した時刻情報に対して、使用者の意図する通りに、表示時刻を進ませる、あるいは、遅らせることが出来るので、時刻表示の信頼性が高いだけでなく、使用者の意図する時刻を任意に時刻表示出来るので、使い勝手の良い時計として使用することが出来る。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−13280号公報(特許請求の範囲、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記時計装置では、時刻情報に対する差分設定が1分単位であるので、分単位での時刻差分情報の入力では、比較的簡単に時刻差分情報を入力できるが、時刻差分情報が1時間を超すような場合などでは、入力操作回数が増えて非常に煩わしい操作となる。特に時計の使用者が、標準電波のエリア内で時差の異なる国や地域に移動した場合、その国や地域の標準時に時刻を合わせる必要が生じるが、時差が変わる最小単位は通常1時間であるので、時刻差分情報を入力する場合は、少なくても1時間以上の時刻差分情報を入力する必要があり、1分単位での入力では入力操作が煩わしく操作性に大きな問題がある。
【0007】
また、時刻情報を含む標準電波を受信できない場合は、手動操作によって時刻を修正する必要があるが、上記提案の時計装置では、時刻情報を含む標準電波を受信できない場合の時刻修正が考慮されていないために、何らかの原因で標準電波を受信できない場合等では、時計としての機能を果たすことが出来ない可能性があり、基本的な機能に問題がある。
【0008】
本発明の目的は上記課題を解決して、時差の異なる国や地域を移動することに伴い時差設定を行う場合、時差設定操作が容易であり、且つ、標準電波を受信出来ない場合に於いても、簡単な手動操作で時刻修正が出来る、操作性と信頼性に優れた電波修正時計を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の電波修正時計は、下記記載の構成と方法を採用する。
【0010】
本発明の電波修正時計は、時刻情報を含む標準電波を受信する受信手段と、受信した標準電波を解読して時刻情報を出力する制御手段と、該時刻情報に基づいて時刻を計時する計時手段と、該計時手段によって計時された計時情報を表示する表示手段と、前記時刻情報に対する時差情報を入力する入力手段と、該入力手段によって入力された前記時差情報を記憶する記憶手段と、前記時差情報によって前記時刻情報を修正する時刻修正手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の電波修正時計により、時差情報を入力手段によって入力し記憶出来るので、国や地域の時差に応じた時刻の修正を容易に、且つ、確実に行うことが出来る。
【0012】
また、前記入力手段は、前記時差情報を1時間単位で入力する第1の入力操作系統を備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、時差情報の入力を1時間単位で行うことが出来るので、時差設定を迅速に行うことが出来る。
【0014】
また更に、前記入力手段は、前記計時手段によって計時される前記計時情報を1時間単位で修正する第2の入力操作系統と、前記計時情報を1分単位で修正する第3の入力操作系統の、いずれか一つ、または、両方を備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、手動によって時刻修正を行う場合、時間の修正は1時間単位で行い、分の修正は1分単位で行うことが出来るので、時刻修正を容易に、且つ、確実に行うことが出来る。
【0016】
また更に、前記記憶手段が記憶する前記時差情報を、前記入力手段の操作によって無効にする時差解除手段を備えることを特徴とする。
【0017】
これにより、入力した時差情報を無効にすることが出来るので、次回受信する標準電波の時刻情報が時差情報によって修正されることなく、受信した時刻情報をそのまま表示することが出来る。
【0018】
本発明の制御方法は、標準電波を受信する工程と、受信した標準電波を解読して時刻情報を出力する工程と、該時刻情報を計時して計時情報を出力する工程と、該計時情報を表示する工程と、前記時刻情報に対する時差情報を入力する工程と、該時差情報を記憶する工程と、前記時差情報によって前記時刻情報を修正する工程と、を有することを特徴とする。
【0019】
本発明の制御方法により、入力工程によって入力された時差情報により、受信工程によって受信された時刻情報を修正するので、国や地域の時差に応じた時刻表示が可能となり、時差設定が容易で信頼性の高い電波修正時計を提供することが出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施形態である電波修正時計と標準電波を送信する送信局との関係を示した説明図である。図1に於いて、1はアナログ表示方式の電波修正時計である。2は金属等によって成る外装であり、3は表示手段としての表示部であり、秒針3a、分針3b、時針3c、及び日付を表示する日付表示部3dによって構成される。
【0021】
4は超小型の受信アンテナであり、外装2の内部の12時方向に配置されているが、この位置に限定されるものではなく、例えば9時方向に配置されてもよい。5は入力手段の一部に相当する時刻や日付を修正するリューズであり、後述するが複数の電気的なスイッチと連動している。6と7は入力手段の一部に相当する操作ボタンであり、後述するがそれぞれ電気的なスイッチと連動している。8は使用者(図示せず)の腕に装着するためのバンドである。
【0022】
10は標準時である時刻情報を含む標準電波を送信する送信局である。11は標準電波を放射する送信アンテナであり、12は標準時を高精度で計時する原子時計である。13は送信アンテナ11から送信される時刻情報としての標準時を搬送する標準電波である。標準電波13は通常数十KHzの長波によってなり、半径900Km程度の範囲で受信することが出来る。尚、標準電波13の送信周波数や時刻情報フォーマットは、各国又は各地域の送信局でそれぞれ個別に設定されている。
【0023】
ここで、電波修正時計1で標準電波13を受信するには、好ましくは電波修正時計1の受信アンテナ4が配置されている位置を、送信局10がある方向に向け、受信開始ボタン(例えば操作ボタン7)を押下する。これにより、電波修正時計1は受信動作を開始し、標準電波13を受信する。次に電波修正時計1は標準電波13の時刻情報フォーマットに対応する解読アルゴリズムを用いて解読し、秒分時や日付等の時刻情報と必要に応じて閏年やサマータイムの有無データ等を取得し、取得した時刻情報を計時して表示部3によって時刻情報や日付を表示する。尚、標準電波の受信は深夜などのノイズが少なく受信環境の良い時刻に定期的に実行させることが好ましい。
【0024】
次に図2に基づいて本発明の実施形態である電波修正時計1の回路ブロックの構成と動作を説明する。図2に於いて、20は受信手段としての受信部であり、標準電波を受信する受信アンテナ4と、該受信アンテナ4と同調して標準電波を選択的に受信するための同調IC21によって構成され、同調信号P10を出力する。23は受信ICであり、同調信号P10を入力してデジタル化された復調信号P11を出力する。24は基準信号源であり、内部に水晶振動子(図示せず)を有し時刻を計時するための基準信号P12を出力する。
【0025】
25はマイクロコンピュータ(以降、マイコンと略す)であり、詳細は後述するが復調信号P11と基準信号P12を入力して計時情報としての計時データP13を出力する。26は記憶手段としての記憶回路であり、マイコン25からの時差情報としての時差データP14を記憶する。27は入力手段の一部に相当する入力操作部であり、スイッチS1〜S6によって構成され、それぞれスイッチ信号P1〜P6を出力し、該スイッチ信号P1〜P6はマイコン25に入力される。尚、スイッチS1〜S6の片側の端子は、電源Vddに接続される。
【0026】
ここで、スイッチS1は図1で示した操作ボタン6が押下されることによりONし、スイッチS2は操作ボタン7が押下されることによりONする。また、スイッチS3は図1で示したリューズ5を1段引くことによりONし、スイッチS4はリューズ5を2段引くことによりONする。また、スイッチS5はリューズ5を電波修正時計1の12時方向に回転することによりONし、スイッチS6はリューズ5を6時方向に回転することによりONする。
【0027】
次に、マイコン25の主要な内部機能を説明する。25aは受信した標準電波を解読する制御手段であり、受信IC23からの復調信号P11を入力して時刻情報としての時刻データP15を出力する。25bは時刻修正手段であり、時刻データP15と記憶回路26からの時差データP14とを入力し、時刻情報としての時刻設定データP16を出力する。25cは計時手段であり、時刻設定データP16と基準信号P12とを入力し、計時情報としての計時データP13を出力する。
【0028】
25dは時差解除手段であり、時差解除信号P17を記憶回路26に対して出力する。また、マイコン25は標準電波の受信開始を指示する受信開始信号P18を、同調IC21と受信IC23に出力する。また、図示しないが、マイコン25は入力操作部27からのスイッチ信号P1〜P6を入力して、各動作モードに切り替える制御機能を有する。以上のように、マイコン25は電波修正時計1の中核を担うエレメントであり、電波修正時計1の動作フロー全体を制御する。また、前述の操作ボタン6、7とリューズ5と入力操作部27及びマイコン25が、特許請求の範囲に於ける第1、第2、第3の入力操作系統に相当する。
【0029】
次に表示部3は、前述した如く秒針3a、分針3b、時針3c、日付表示部3dによって構成され、図示しないがモータと輪列等による機械伝達機構を有し、計時データP13を入力して時刻を表示する。尚、表示部3に内蔵されるモータは、秒針3aと分針3bを駆動する第1のモータと、時針3cと日付表示部3dを駆動する第2のモータによって構成される。28は電源であり、一次電池又は太陽電池(図示せず)により充電される二次電池等によって成り、図示しないが電源ラインを介して各回路ブロックに電源を供給する。
【0030】
次に図2に基づいて、本発明の実施形態である電波修正時計1の基本動作を説明する。電源28が電源ライン(図示せず)を介して各回路ブロックに電力を供給すると、マイコン25は初期化処理を実行して各回路ブロックを初期化する。この結果、マイコン25の計時手段25cは初期化されてAM00:00:00となり、表示部3は計時手段25cからの計時データP13によって駆動され、表示部3の秒針3a、分針3b、時針3cは、基準位置であるAM00:00:00に移動し、また、日付表示部3dも基準位置に移動する。
【0031】
次に基準信号源24は基準信号P12の出力を開始し、マイコン25は、該基準信号P12を入力して計時手段25cによって1秒毎の計時を開始し、計時データP13を更新する。表示部3はマイコン25からの計時データP13によって1秒ごとの運針を開始する。次にマイコン25は、外部からの受信開始操作(例えば操作ボタン7の押下)、又は、内部のタイマーによる受信開始命令を受けて、受信開始信号P18を出力する。受信部20の同調IC21は、受信開始信号P18を入力して受信アンテナ4と共に同調回路を形成し、選択された標準電波を受信して同調信号P10を出力する。
【0032】
次に、受信IC23は、受信開始信号P18によって同調信号P10の増幅及び検波を開始し、デジタル化された復調信号P11を出力する。マイコン25の制御手段25aは、復調信号P11を入力して内部に記憶している解読アルゴリズムに従って復調信号P11の時刻情報フォーマットを解読し、秒、分、時、日等の標準時としての時刻情報を取得する。
【0033】
マイコン25の時刻修正手段25bは、制御手段25aによって取得された時刻情報としての時刻データP15を入力し、該時刻データP15と、記憶回路26に記憶されている時差データP14とを加算し、その加算結果を時刻設定データP16として出力する。すなわち、時刻設定データP16は、時刻データP15が時差データP14によって修正された時刻情報となる。
【0034】
次に計時手段25cは、入力された時刻設定データP16を計時情報として記憶し、該記憶された計時情報を前記基準信号P12によって順次1秒毎に計時し、計時データP13として出力する。この結果、表示部3は受信して取得された時刻データP15に時差データP14が加算され修正された時刻を表示し、1秒運針を継続する。
【0035】
また、時差解除手段25dは、詳細は後述するが、入力操作部27の操作によって時差解除信号P17を出力する。記憶回路26は、時差解除信号P17を入力すると、記憶している時差データP14を消去し時差データP14は零時間となる。ここで、時差データP14が消去され零時間になると、時刻設定データP16は時刻データP15に等しくなり、この結果、表示部3は、受信して取得された時刻データP15による時刻をそのままを表示する。尚、記憶回路26に記憶される時差データP14は、入力操作部27を操作することにより入力され記憶されるが、入力方法の詳細は後述する。
【0036】
次に図3と図4及び図8に基づいて、本発明の第1の実施形態である電波修正時計1の時差設定及びカレンダ・秒分修正方法を説明する。図3は時差設定方法を示すフローチャートであり、図4は、カレンダ・秒分修正方法を示すフローチャートである。また、図8は本発明の第1の実施形態に於ける時差設定モードでの電波修正時計1の表示部3の表示状態を示しており、この図8も含めて第1の実施形態を説明する。
【0037】
図3に於いて、電波修正時計1は、1秒ごとの通常運針を行っている(フローST1)。図8(a)は通常運針での表示部3の表示状態を示し、一例としてAM10時10分00秒で日付は7日を表示している。また、表示部3の周辺部の50秒の位置には、時差がセットされているという意味の“SET”という文字が、また、45秒の位置には、時差がセットされていないという意味の“±0”という文字がマーキングされている。これは、時差データP14の記憶状態を秒針3aで示すためのものであり、詳細な説明は後述する。尚、本実施形態では、50秒と45秒の位置に“SET”と“±0”をマーキングしたが、各々別の位置にマーキングしても良く、また、それぞれの文字も任意に定めて良い。
【0038】
尚、フローST1での通常運針では、リューズ5は零段の位置(すなわち、スイッチS3、S4は共にOFF)であることを前提とする。
また、ここでの通常運針は、標準電波を受信して標準時に正しく同期して正確な時刻を運針しているケースと、何かの理由で標準電波が受信できない、または、標準電波の受信をしていない状態で運針を行っているケースの、二通りのケースが想定出来る。
【0039】
次にマイコン25は、スイッチ信号P1を入力してスイッチS1の状態を知り、スイッチS1が押下されたか否かを判断する。肯定判定されると(すなわち操作ボタン6が押下)フローST3へ進み、否定判定されるとフローST10に進む(フローST2)。ここで、スイッチS1は時差設定モードへ移行するためのスイッチとして機能し、フローST3以降は、時差設定モードとなる。
【0040】
以下、フローST3以降、すなわち、時差設定モードの動作フローを説明する。電波修正時計1が時差設定モードに移行すると、秒針3aは時差データP14が既に記憶回路26に記憶され設定されている場合は、前述した表示部3の“SET”の位置に移動し、また、時差データP14が設定されていない場合(すなわち時差データP14=零時間)は、前述した表示部3の“±0”の位置に移動する(フローST3)。図8(b)はフローST3での表示部3の表示状態の一例を示し、ここでは、時差が設定されていないので秒針3aは“±0”の位置、すなわち、45秒の位置に移動している。よって、フローST3では、使用者が時差設定の有無を秒針3aの動きによって確認することが出来る。
【0041】
次に時差設定モードでの、リューズ5を回転して行う時差入力フローについて説明する。マイコン25は、スイッチ信号P5を入力してリューズ5の12時方向への回転に連動してONするスイッチS5の状態を検知し、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が12時方向に回転された)されるとフローST11へ進み、否定判定されると次のフローST5に進む(フローST4)。
【0042】
フローST4で肯定判定されると、マイコン25は時差データP14を1時間加算して記憶回路26に新しい時差データP14を記憶させると共に、内部の計時手段25cの計時情報である計時データP13も1時間加算する(フローST11)。ここで、計時手段25cが1時間加算される結果、計時データP13は、AM10時10分からAM11時10分となり、表示部3の時針3cは1時間分進んだ位置に移動する。尚、フローST11終了後はフローST4に戻り、スイッチS5の判定が繰り返し実行される。
【0043】
この結果、使用者がリューズ5を12時方向に続けて回転するならば、フローST11が続けて実行され、時差データP14は連続的に加算されて記憶回路26に記憶されると共に、時針3cも1時間単位で進み動作を繰り返す。図8(c)は、リューズ5を回転矢印Aの方向(すなわち12時方向)に回転させることにより、2時間分の時差が加算され時針3cが矢印Eで示すように2時間分進んで、時刻表示がPM12時10分となった状態を示している。
【0044】
次にフローST4で否定判定されると、マイコン25は、スイッチ信号P6を入力してリューズ5の6時方向への回転に連動してONするスイッチS6の状態を検知し、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が6時方向に回転された)されるとフローST12へ進み、否定判定されるとフローST6に進む(フローST5)。
【0045】
フローST5で肯定判定されると、マイコン25は時差データP14を1時間減算して記憶回路26に新しい時差データP14を記憶させると共に、内部の計時手段25cの計時情報である計時データP13も1時間減算する(フローST12)。ここで、計時手段25cが1時間減算される結果、計時データP13は、AM10時10分からAM9時10分となり、表示部3の時針3cは1時間分遅れた位置に移動する。尚、フローST11終了後はフローST4に戻り、スイッチS5、S6の判定が繰り返し実行される。
【0046】
この結果、使用者がリューズ5を6時方向に続けて回転するならば、フローST12が続けて実行され、時差データP14は連続的に減算されて記憶回路26に記憶されると共に、時針3cも1時間単位で遅れ動作を繰り返す。図8(d)は、リューズ5を回転矢印Bの方向(すなわち6時方向)に回転させることにより、2時間分の時差が減算され、時針3cが矢印Fで示すように2時間分遅れて、時刻表示がAM8時10分となった状態を示している。
【0047】
次にフローST5で否定判定されると、マイコン25はスイッチ信号P1を入力してスイッチS1の状態を検知し、スイッチS1が押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン6が押下)されるとフローST1の通常運針へリターンし、否定判定されると次のフローST7に進む(フローST6)。すなわち、フローST3以降の時差設定モードに於いて、再度、スイッチS1が押下されると通常運針に戻る動作となる。
【0048】
次にフローST6で否定判定されると、マイコン25は内部のタイマー(図示せず)の値を調べ、予め定められた時間経過(例えば10秒)が過ぎているか否かを判断する。肯定判定(すなわちタイマー零秒)されるとフローST1の通常運針へリターンし、否定判定されると次のフローST8に進む(フローST7)。ここで、マイコン25の内部のタイマーは、すべてのスイッチS1〜S6がOFF状態の時にカウントダウンするので、フローST7は使用者が時差設定モードに於いて、無操作状態を一定期間続けることにより、自動的に通常運針に戻るオートリターン機能として動作する。
【0049】
次にフローST7で否定判定されると、マイコン25はスイッチ信号P2を入力してスイッチS2の状態を知り、スイッチS2が一定期間長く押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン7が長く押下)されるとフローST13に進み、否定判定されるとフローST4に戻る(フローST8)。
【0050】
次にフローST8で肯定判定されると、マイコン25は時差解除手段25dを起動して時差解除信号P17を出力し、記憶回路26に記憶されている時差データP14を消去して零時間とし、その後、フローST4にリターンする(フローST13)。これにより、次に標準電波を受信した場合、マイコン25の時刻修正手段25bは、受信した時刻情報としての時刻データP15と時差データP14を加算して時刻設定データP16を出力するが、時差データP14は消去されているので、結果として時刻設定データP16は時刻データP15と等しくなり、表示部3に表示される時刻は時刻データP15、すなわち、受信した標準時となる。
【0051】
また、フローST8で否定判定されて、フローST13が実行されずにスイッチS1の押下やタイマー動作で通常運針にリターンした場合は、記憶回路26の時差データP14は消去されず有効である。そしてその後、標準電波を受信した場合は、マイコン25の計時手段25cに入力される時刻設定データP16は、前述した如く、時刻修正手段25bにより、時刻データP15と記憶回路26の時差データP14が加算あるいは減算された値となる。この結果、表示部3に表示される時刻は、受信された標準時(すなわち時刻データP15)に時差データP14を加味した時刻となる。
【0052】
次に、フローST2で否定判定された場合について説明する。マイコン25はスイッチ信号P3を入力してスイッチS3の状態を検知し、スイッチS3がONされたか否か(すなわち、リューズ5が1段引きされたか否か)を判断する。肯定判定されるとカレンダ・秒分修正モードへ移行し、否定判定されるとフローST1にリターンして通常運針を継続する(フローST10)。
【0053】
次に、図4に基づいて手動によるカレンダ・秒分修正方法を説明する。前記フローST10に於いて肯定判定がなされると、図4で示すフローST20以降のカレンダ・秒分修正モードに移行する。ここで、マイコン25はスイッチ信号P4を入力してスイッチS4の状態を検知し、スイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ5が2段引きされたか否か)を判断する。肯定判定されると秒分修正モードのフローST30に進み、否定判定されるとカレンダ修正モードのフローST21に進む(フローST20)。
【0054】
次に、フローST20で否定判定された場合のカレンダ修正モードを説明する。マイコン25はスイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が12時方向に回転された)されるとフローST22に進み、否定判定されるとフローST23に進む(フローST21)。
【0055】
フローST21で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの月データを+1加算し、計時手段25cの出力である計時データP13を更新して、図示しないが秒針3aを予め定められた月表示位置に移動する。(フローST22)。また、詳細は省略するが、月修正だけでなく閏年からの経過年の修正も月修正と共に行うようにしても良い。尚、フローST22終了後、後述するフローST25に進む。
【0056】
次に、フローST21で否定判定がなされると、マイコン25はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が6時方向に回転された)されるとフローST24に進み、否定判定されるとフローST25に進む(フローST23)。
【0057】
フローST23で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの月データを−1減算し、計時手段25cの出力である計時データP13を更新して、図示しないが秒針3aを予め定められた月表示位置に移動する。(フローST24)。また、詳細は省略するが、月修正だけでなく閏年からの経過年の修正も月修正と共に行うようにしても良い。尚、フローST24終了後、フローST25に進む。
【0058】
次に、フローST22及びフローST24の終了後、又は、フローST23で否定判定がなされた場合、マイコン25はスイッチ信号P3を入力してスイッチS3の状態を知り、スイッチS3がONしているか否か(すなわち、リューズ5が1段引きされているか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST20にリターンし、否定判定されるとカレンダ・秒分修正モードを終了して通常運針にリターンする(フローST25)。
【0059】
次に、フローST20で肯定判定された場合の秒分修正モードを説明する。マイコン25は、計時データP13の秒データを零秒にリセットして秒針3aを零秒位置に移動させる(フローST30)。
【0060】
次にマイコン25は、スイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を検知し、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が12時方向に回転された)されるとフローST32に進み、否定判定されるとフローST33に進む(フローST31)。
【0061】
フローST31で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの分データを+1加算し、計時手段25cの出力である計時データP13によって、図示しないが分針3bを1分進める(フローST32)。尚、フローST32終了後、フローST99に進む。
【0062】
次に、フローST31で否定判定がなされると、マイコン25はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が6時方向に回転された)されるとフローST34に進み、否定判定されるとフローST99に進む(フローST33)。
【0063】
フローST33で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの分データを−1減算し、計時手段25cの出力である計時データP13によって、図示しないが分針3bを1分遅らせる(フローST34)。尚、フローST34終了後、フローST99に進む。
【0064】
次に、マイコン25はスイッチ信号P4を入力してスイッチS4の状態を検知し、スイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ5が2段引きされているか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST31に進み、否定判定されるとフローST25に進む(フローST99)。これにより、分針3bの修正が完了した時点で、電話等による標準時の零秒に合わせてリューズ5を零段に戻せば、フローST99とフローST25で共に否定判定されて通常運針にリターンするので、秒針3aも正確に時刻合わせを行うことが出来る。
【0065】
以上のように、本発明の第1の実施形態によるならば、操作ボタン6を押下することにより、電波修正時計1は時差設定モードに移行し、リューズ5の零段位置でリューズ5を12時方向、又は6時方向に回転させることにより、受信した時刻情報に対する時差データP14を1時間単位で入力することが出来る。この時差設定モードでの入力操作系統が、特許請求の範囲に於ける第1の入力操作系統に相当する。
【0066】
また、リューズ5を1段引き状態にすることにより、電波修正時計1はカレンダ修正モードに移行し、リューズ5を12時方向、又は6時方向に回転させることにより、手動操作でカレンダ修正(すなわち、月及び閏年の経過年修正)を行うことが出来る。また、リューズ5を2段引き状態にすることにより、電波修正時計1は秒分修正モードに移行し、リューズ5を12時方向、又は6時方向に回転させることにより、計時データP13を1分単位で修正することが出来る。この秒分修正モードでの入力操作系統が、特許請求に範囲於ける第3の入力操作系統に相当する。
【0067】
次に、時差設定モードで入力され記憶された時差データP14が、実際の電波修正時計1の使用状態に於いてどのように用いられるかを説明する。使用状態の第1の例として、電波修正時計1の使用者がヨーロッパのドイツに滞在してドイツの標準電波送信局であるDCF77を受信しているとする。このとき、電波修正時計1はDCF77の標準電波によってドイツの標準時を正確に表示している。ここで、電波修正時計1の使用者がドイツからイギリスに移動したとする。イギリスでは、DCF77の標準電波を受信することが出来るが、イギリスの標準時はドイツの標準時より1時間遅れているので、時刻修正が必要となる。
【0068】
そこで、電波修正時計1の使用者は、イギリスに到着した時点で、図3のフローチャートで示したように、通常運針状態から操作ボタン6を操作してスイッチS1を押下し、フローST3より始まる時差設定モードに移行させる。そしてリューズ5を6時方向に回転させてスイッチS6をONさせ、フローST12を実行させることにより時差データP14を1時間減算させる。この結果、記憶回路26には、時差データP14として−1時間の値が記憶され、また、マイコン25の計時手段25cが記憶する計時情報も1時間分減算されるので、時針3cは1時間遅れた時刻、すなわち、イギリスの標準時に等しい時刻を表示する。
【0069】
次に、イギリスに於いて電波修正時計1は、ドイツの送信局DCF77を受信する。ここで、DCF77の標準時はイギリスの標準時より1時間進んでいるので、電波修正時計1はイギリスの標準時より1時間進んだ時刻情報を受信することになる。しかし、マイコン25の時差設定手段25bは、前述した如く、受信した時刻データP15と記憶回路26に記憶されている時差データP14を加算して時刻設定データP16を出力するので、該時刻設定データP16は、時刻データP15から時差データP14の−1時間が減算された値となり、結果として、表示部3は受信したDCF77の標準時より1時間分遅れた時刻、すなわち、イギリスの標準時に等しい時刻を正確に表示することが出来る。
【0070】
また、使用者がイギリスからドイツに戻った場合も、上記方法と同様な操作で時差設定を行うことが出来る。すなわち、使用者がイギリスからドイツに戻った時点で、図3のフローチャートで示したように、通常運針状態から操作ボタン6を操作してスイッチS1を押下し、フローST3より始まる時差設定モードに移行させる。そしてリューズ5を12時方向に回転させてスイッチS5をONさせ、フローST11を実行させることにより時差データP14を1時間加算させる。
【0071】
この結果、記憶回路26には、元の時差データP14に+1時間加算された値が記憶され、また、マイコン25の計時手段25cも1時間加算されるので、時針3cは1時間進んだ時刻、すなわち、ドイツの標準時に等しい時刻を表示する。尚、記憶回路26には、イギリス滞在中に−1時間の時差データP14が記憶されていたので、この値に+1時間が加算され、結果として記憶回路26の時差データP14は零時間となる。
【0072】
次に、ドイツに戻った電波修正時計1は、DCF77を受信する。ここで、マイコン25の時刻修正手段25bは、前述した如く受信したDCF77の時刻情報である時刻データP15と、記憶回路26に記憶されている時差データP14を加算して時刻設定データP16を出力するが、時差データP14は前述の如く零時間であるので、結果として、表示部3は、受信したDCF77の標準時、すなわち、滞在しているドイツの標準時を正確に表示することが出来る。
【0073】
次に、第1の実施形態で示した電波修正時計1の使用形態の第2の例を説明する。使用形態の第2の例としては、電波修正時計1が何らかの理由により、標準電波を受信できないか、又は、受信していないときで、時刻表示が狂っている為に手動操作で時刻やカレンダを合わせる必要が生じた場合である。例えば、電波修正時計1の使用者が標準電波の届かない建物内に長時間滞在している場合、又は、電池交換直後等で、まだ、標準電波を受信していない場合などが考えられる。このよう場合は、取りあえず手動操作で時刻やカレンダを合わせて使用し、後で標準電波を受信して正確な時刻合わせを行うことで当該電波修正時計を使用することが出来る。
【0074】
ここで手動による時刻修正操作としてまず使用者は、電波修正時計1の秒と分を合わせるために、通常運針状態からリューズ5を2段引きして秒分修正モードに移行させ(すなわち、図4のフローST30以降の動作フロー)、リューズ5を12時方向、又は、6時方向に回転させて分を合わせる。次に、必要に応じてリューズ5を1段引きにしてカレンダ修正モードに移行させ、月及び閏年の経過年の修正を行う。
【0075】
次にリューズ5を元の零段の位置に戻し、時差設定モードに移行させるために操作ボタン6を操作してスイッチS1を押下する。これにより、図3で示したフローST3に制御が移行して時差設定モードとなる。この状態で、リューズ5を12時方向、又は、6時方向に回転させれば、時差データP14が記憶回路26に記憶されると共に、計時手段25cの時間データが修正されるので時針3cが1時間ステップで進み、又は遅れて、時間を合わせることが出来る。
【0076】
次に、操作ボタン7を操作してスイッチS2を長く(例えば2秒以上)押下する。これにより、電波修正時計1は図3で示したフローST13を実行し、記憶回路26の記憶内容を消去して時差データP14の値を零時間とし、入力した時差データP14を無効にすることが出来る。但し、フローST13の時差データ消去の操作では、表示部3に表示される時刻は前回受信した時刻には戻らず、フローST11あるいはフローST12にて設定した時刻の表示を維持する。
【0077】
以上の操作により、次回、電波修正時計1が標準電波を受信して時刻を自動修正する場合、記憶回路26に記憶された時差データP14は無効とされているので、受信して取得した時刻データP15は時差データP14によって修正されることがなく、受信した標準時を正確に表示することが出来る。また逆に、次回の受信に成功しなかった場合(又は受信動作を実施しなかった場合)は、前記フローST11あるいはフローST12でのマニュアル操作による現在時刻設定によって、当該電波修正時計を利用することが出来る。
【0078】
以上の操作により使用者は、電波修正時計1の時刻表示が狂っている場合でも、手動操作によって簡単に時刻やカレンダを修正することが出来る。尚、修正手順は上記の手順に限定されるものではなく、例えば、時差設定モードによって時間を修正してから、カレンダ修正モードに移行し、次に秒分修正モードに移行しても良い。
【0079】
以上のように本発明の第1の実施形態によれば、通常運針状態に於いて、操作ボタン6を押下しただけで時差設定モードに移行し、リューズ5の操作により1時間単位で時差設定をすることが出来るので、電波修正時計の使用者が、時差の異なる国や地域に移動したとしても、時差設定を簡単に素早く行うことが出来、操作性に優れた電波修正時計を実現することが出来る。また、時差設定を行う場合も、手動による時修正を行う場合も、同一の操作ボタン(例えば操作ボタン6)を操作することにより、時差設定モード又は時修正モードに移行することが出来るので、修正操作の流れに一貫性があり、操作が簡単で分かりやすい電波修正時計を提供できる。
【0080】
更には、手動による時修正の場合、一つの操作(例えば操作ボタン7長押下)で記憶された時差データP14を消去して無効に出来るので、後で標準電波を受信したとしても、受信した標準電波の標準時に正しく自動修正することが出来、時差設定と手動による時修正を確実に分離し、どのような使用形態に於いても、常に正しく時刻を表示する信頼性の高い電波修正時計を提供することが出来る。
【0081】
次に図5〜図7、及び図9に基づいて、本発明の第2の実施形態である電波修正時計1の時差設定及びカレンダ・時刻修正方法を説明する。図5は時差設定方法を示すフローチャートであり、図6は手動によるカレンダ・秒分修正方法を示すフローチャートであり、図7は手動による時・日付修正方法を示すフローチャートである。また、図9は本発明の第2の実施形態に於ける時差設定モードでの電波修正時計1の表示部3の表示状態を示しており、この図9も含めて第2の実施形態を説明する。
【0082】
図5に於いて、電波修正時計1は、1秒ごとの通常運針を行っている(フローST40)。図9(a)は通常運針での表示部3の表示状態を示し、一例としてAM10時10分00秒で日付は7日を表示している。尚、フローST40での通常運針では、リューズ5は零段の位置(すなわち、スイッチS3、S4は共にOFF)であることを前提とする。また、ここでの通常運針は、標準電波を受信して標準時に正しく同期して正確な時刻を運針しているケースと、何かの理由で標準電波が受信できない、または、標準電波の受信をしていない状態で運針を行っているケースの、二通りのケースが想定出来る。
【0083】
次にマイコン25は、スイッチ信号P1を入力してスイッチS1の状態を知り、スイッチS1が押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン6が押下)されるとフローST42へ進み、否定判定されるとフローST50に進む(フローST41)。ここで、スイッチS1は時差設定モードへ移行するためのスイッチとして機能し、フローST42以降は、時差設定モードとなる。
【0084】
以下、フローST42以降、すなわち、時差設定モードの動作フローを説明する。ここで、電波修正時計1が時差設定モードに移行すると、時差状態モニタとして秒針3aが既に設定されている時差に従って移動し、使用者に現在設定されている時差の設定状態を表示する(フローST42)。一例を説明すると、設定されている時差が零時間の場合は、秒針3aは30秒の位置に移動し、設定されている時差が+1時間の場合は、秒針3aは35秒の位置に移動し、設定されている時差が+2時間の場合は、秒針3aは40秒の位置に移動する。
【0085】
また、設定されている時差が−1時間の場合は、秒針3aは25秒の位置に移動し、設定されている時差が−2時間の場合は、秒針3aは20秒の位置に移動する。尚、この時差状態モニタを分かりやすく使用者に伝えるために、図9で示すように、電波修正時計1の表示部3の外側周辺に、−2、−1、0、+1、+2とマーキングすると分かりやすい。図9(b)は時差状態モニタの一例を示し、ここでは、時差は設定されておらず零時間であるために、秒針3aは時差零時間の位置、すなわち、30秒の位置に移動している。尚、図9(b)で示す時差状態モニタの形態は、これに限定されるものではなく、そのモニタ方法は任意であって良い。
【0086】
次にマイコン25は、スイッチ信号P3とP4を入力してスイッチS3とスイッチS4の状態を検知し、スイッチS3又はスイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ5が1段引きされたか2段引きされたか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST44に進み、否定判定されるとフローST51に進む(フローST43)。
【0087】
次に、リューズ5を回転して行う時差設定方法を説明する。マイコン25は、スイッチ信号P5を入力してリューズ5の12時方向への回転に連動してONするスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が12時方向に回転された)されるとフローST53へ進み、否定判定されると次のフローST45に進む(フローST44)。
【0088】
フローST44で肯定判定されると、マイコン25は時差データP14を1時間加算して記憶回路26に更新された時差データP14を記憶させると共に、計時手段25cも1時間加算する(フローST53)。ここで、計時手段25cに1時間加算されるので計時データP13は、AM10時10分からAM11時10分となり、該計時データP13によって駆動される表示部3の時針3cは1時間分進んだ時刻に移動する。また、時差状態モニタである秒針3aも、時差が1時間加算されたことにより時差+1の位置(すなわち35秒の位置)に移動する。尚、フローST53終了後はフローST44に戻り、スイッチS5の判定が繰り返し実行される。
【0089】
この結果、使用者がリューズ5を12時方向に続けて回転するならば、フローST53が続けて実行され、時差データP14は連続的に加算されて記憶回路26に記憶されると共に、時差状態モニタである秒針3aは時差設定状態を示し、時針3cも1時間単位で進み動作を繰り返す。図9(c)はリューズ5が1段引きされて、更にリューズ5を回転矢印Cの方向(すなわち12時方向)に回転させることにより、2時間分の時差が加算され時針3cが、矢印Gで示すように2時間分進み、時刻表示がPM12時10分となった状態を示している。また、時差状態モニタである秒針3aは、時差+2の位置に移動して時差の設定量を表示する。
【0090】
次にフローST44で否定判定されると、マイコン25は、スイッチ信号P6を入力してリューズ5の6時方向への回転に連動してONするスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が6時方向に回転された)されるとフローST54に進み、否定判定されると次のフローST46に進む(フローST45)。
【0091】
フローST45で肯定判定されると、マイコン25は時差データP14を1時間減算して記憶回路26に更新された時差データP14を記憶させると共に、内部の計時手段25cも1時間減算する(フローST54)。ここで、計時手段25cが1時間減算されるので計時データP13は、AM10時10分からAM9時10分となり、該計時信号P13によって駆動される表示部3の時針3cは1時間分遅れた時刻に移動する。また、時差状態モニタである秒針3aも、時差が1時間減算されたことにより時差−1の位置(すなわち25秒の位置)に移動する。尚、フローST54終了後はフローST44に戻り、スイッチS5、S6の判定が繰り返し実行される。
【0092】
この結果、使用者がリューズ5を6時方向に続けて回転するならば、フローST54が続けて実行され、時差データP14は連続的に減算されて記憶回路26に記憶されると共に、時差状態モニタである秒針3aは時差設定状態を示し、時針3cも1時間単位で遅れ動作を繰り返す。図9(d)はリューズ5が一段引きされて、更にリューズ5を回転矢印Dの方向(すなわち6時方向)に回転させることにより、2時間分の時差が減算され時針3cが、矢印Hで示すように2時間分遅れ、時刻表示がPM8時10分となった状態を示している。また、時差状態モニタである秒針3aは、時差−2の位置に移動して時差の設定量を表示する。
【0093】
次にフローST45で否定判定されると、マイコン25は、スイッチ信号P3とP4を入力してスイッチS3とスイッチS4の状態を知り、スイッチS3とスイッチ4がOFFされたか否か(すなわち、リューズ5が零段に戻ったか否か)を判断する。肯定判定されると通常運針のフローST40にリターンし、否定判定されるとフローST44にリターンし、スイッチS5、S6の判定が繰り返し実行される(フローST46)。
【0094】
次にフローST51以降を説明する。フローST43で否定判定されると、マイコン25は、スイッチ信号P1を入力してスイッチS1の状態を知り、スイッチS1が押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン6が押下)されるとフローST40の通常運針へリターンし、否定判定されると次のフローST52に進む(フローST51)。すなわち、フローST42の時差状態モニタに於いて、再度、操作ボタン6によってスイッチS1が押下されると、通常運針に戻る動作となる。
【0095】
次にフローST51で否定判定されると、マイコン25は、内部のタイマー(図示せず)の値を調べ、予め定められた時間経過が過ぎているか否かを判断する。肯定判定されるとフローST40の通常運針へリターンし、否定判定されるとフローST42の時差状態モニタにリターンする(フローST52)。ここで、マイコン25の内部のタイマーは、すべてのスイッチS1〜S6がOFF状態の時にカウントダウンするので、フローST52は使用者が時差状態モニタに於いて、無操作状態を一定期間続けることにより、自動的に通常運針に戻るオートリターン機能として動作する。
【0096】
ここで、時差設定モードを終了して通常運針にリターンした後に標準電波を受信すると、マイコン25の計時手段25cに入力される時刻設定データP16は、第1の実施形態と同様に、標準電波を受信して得られた時刻データP15と記憶回路26の時差データP14が時刻修正手段25bによって加算された値となる。この結果、表示部3に表示される時刻は、受信した標準時に時差データP14が加算された時刻となり、設定された時差データP14によって表示時刻が修正される。
【0097】
次に前述のフローST41に於いて否定判定されると、マイコン25は、スイッチ信号P3を入力してスイッチS3の状態を知り、スイッチS3がONされたか否か(すなわち、リューズ5が1段引きされたか否か)を判断する。肯定判定されるとカレンダ・時刻修正モードへ移行し、否定判定されるとフローST40の通常運針にリターンする(フローST50)。
【0098】
次に、図6に基づいてカレンダ・時刻修正方法を説明する。前記フローST50に於いて肯定判定がなされると、図6で示すフローST60以降のカレンダ・時刻修正モードに移行する。ここで、マイコン25はスイッチ信号P2を入力してスイッチS2の状態を知り、スイッチS2がONされたか否か(すなわち、操作ボタン7が操作されたか否か)を判断する。肯定判定されると手動時・日付修正モードに進み、否定判定されると次のフローST61に進む(フローST60)。
【0099】
次にフローST60で否定判定されると、マイコン25はスイッチ信号P4を入力してスイッチS4の状態を知り、スイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ5が2段引きされたか否か)を判断する。肯定判定されると秒分修正モードのフローST70に進み、否定判定されるとカレンダ修正モードのフローST62に進む(フローST61)。
【0100】
次に、フローST61で否定判定された場合のカレンダ修正モードを説明する。マイコン25は、スイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が12時方向に回転された)されるとフローST63に進み、否定判定されるとフローST64に進む(フローST62)。
【0101】
フローST62で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの月データを+1加算し、計時手段25cの出力である計時データP13によって、図示しないが秒針3aを予め定められた月表示位置に移動する(フローST63)。また、詳細は省略するが、月修正だけでなく閏年からの経過年の修正も月修正と共に行うようにしても良い。尚、フローST63終了後、後述するフローST66に進む。
【0102】
次に、フローST62で否定判定がなされると、マイコン25はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が6時方向に回転された)されるとフローST65に進み、否定判定されると後述するフローST66に進む(フローST64)。
【0103】
フローST64で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの月データを−1減算し、計時手段25cの出力である計時データP13によって、図示しないが秒針3aを予め定められた月表示位置に移動する(フローST65)。また、詳細は省略するが、月修正だけでなく閏年からの経過年の修正も月修正と共に行うようにしても良い。尚、フローST65終了後、フローST66に進む。
【0104】
次に、フローST63及びフローST65の終了後、又は、フローST64で否定判定がなされた場合、マイコン25はスイッチ信号P3を入力してスイッチS3の状態を知り、スイッチS3がONしているか否か(すなわち、リューズ5が1段引きされているか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST60にリターンし、否定判定されるとカレンダ・時刻修正モードを終了して通常運針にリターンする(フローST66)。
【0105】
次に、フローST61で肯定判定された場合に移行する秒分修正モードについて説明する。マイコン25は、計時データP13の秒データを零秒にリセットして秒針3aを零秒位置に移動させる(フローST70)。
【0106】
次にマイコン25は、スイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が12時方向に回転された)されるとフローST72に進み、否定判定されるとフローST73に進む(フローST71)。
【0107】
次にフローST71で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの分データを+1加算し、計時手段25cの出力である計時データP13によって、図示しないが分針3bを1分進める(フローST72)。尚、フローST72終了後、フローST98に進む。
【0108】
次にフローST71で否定判定がなされると、マイコン25はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が6時方向に回転された)されるとフローST74に進み、否定判定されるとフローST98に進む(フローST73)。
【0109】
次にフローST73で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの分データを−1減算し、計時手段25cの出力である計時データP13によって、図示しないが分針3bを1分遅らせる(フローST74)。尚、フローST74終了後、フローST98に進む。
【0110】
次に、マイコン25はスイッチ信号P4を入力してスイッチS4の状態を検知し、スイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ5が2段引きされているか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST71に進み、否定判定されるとフローST66に進む(フローST98)。これにより、分針3bの修正が完了した時点で、電話等による標準時の零秒に合わせてリューズ5を零段に戻せば、フローST98とフローST66で共に否定判定されて通常運針にリターンするので、秒針3aも正確に時刻合わせを行うことが出来る。
【0111】
次に図7に基づいて手動時・日付修正方法を説明する。前記フローST60で肯定判定がなされると、マイコン25はスイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が12時方向に回転された)されるとフローST81へ進み、否定判定されるとフローST82に進む(フローST80)。
【0112】
次にフローST80で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの時データを+1加算し、計時手段25cの出力である計時データP13によって、図示しないが時針3cを1時間進める。また、表示部3に内蔵される輪列機構(図示せず)によって時針3cが午前零時付近になると、日付表示部3dが1日進む(フローST81)。尚、フローST81終了後、後述するフローST84に進む。
【0113】
次にフローST80で否定判定がなされると、マイコン25はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ5が6時方向に回転された)されるとフローST83へ進み、否定判定されるとフローST84に進む(フローST82)。
【0114】
次にフローST82で肯定判定がなされると、マイコン25は計時手段25cの時データを−1減算し、計時手段25cの出力である計時データP13によって、図示しないが時針3cを1時間遅らせる(フローST83)。尚、フローST83終了後、フローST84に進む。
【0115】
次にフローST84以降を説明する。フローST81及びフローST83終了後、又はフローST82で否定判定されると、マイコン25はスイッチ信号P2を入力してスイッチS2の状態を知り、スイッチS2が押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン7が押下)されるとカレンダ・時刻修正モードであるフローST60にリターンし、否定判定されると次のフローST85に進む(フローST84)。
【0116】
次にフローST84で否定判定されると、マイコン25は内部のタイマー(図示せず)の値を調べ、予め定められた時間経過が過ぎているか否かを判断する。肯定判定されるとカレンダ・時刻修正モードであるフローST60にリターンし、否定判定されると手動時・日付修正モードの先頭フローであるフローST80にリターンする(フローST85)。
【0117】
尚、手動時・日付修正モードに於いて時間を修正した場合は、マイコン25の計時手段25cに対して時データの加算又は減算が実施されるだけであり、時差データP14を記憶する記憶回路26に対しては、加算も減算も行われず、時差データP14は初期値(すなわち零時間)を保持する。このため、手動時・日付修正モードを終了後、標準電波の受信を行った場合、時差設定手段25bによって時刻データP15と記憶回路26の時差データP14とが加算されて時刻設定データP16が出力されるが、前述した如く時差データP14は零時間を保持しているので、受信して取得された時刻データP15は、時差データP14によって修正されることなく計時手段25cに時刻設定データP16として入力され、結果として表示部3には、受信した標準電波の標準時が表示される。
【0118】
尚、第2の実施形態に於いて、通常運針状態から操作ボタン6押下後に移行する時差設定モードでの入力操作系統が特許請求の範囲に於ける第1の入力操作系統に相当する。また、リューズ5の1段引き状態から操作ボタン7押下後に移行する手動時・日付修正モードでの入力操作系統が、特許請求の範囲に於ける第2の入力操作系統に相当する。また、リューズ5の2段引きで移行する秒分修正モードでの入力操作系統が特許請求の範囲に於ける第3の入力操作系統に相当する。
【0119】
以上のように本発明の第2実施形態によれば、国や地域を移動したことによって必要が生じる時差設定への移行には、操作ボタン6の押下で行い、手動による時刻修正のためにはリューズ5を引き出す操作で行う等、時差設定と時刻修正の操作系統を異ならせて、目的によって分離された操作形態としたので、使用者にとって分かりやすく使い勝手の良い電波修正時計を提供することが出来る。
【0120】
また、時差設定モードへの移行は本発明の第1の実施形態と同様に、通常運針状態に於いて、操作ボタン6を押下するだけで時差設定モードに移行し、リューズ5の操作により1時間単位で時差設定をすることが出来るので、電波修正時計の使用者が、時差の異なる国や地域に移動したとしても、時差設定を簡単に素早く行うことが出来、操作性に優れた電波修正時計を実現することが出来る。
【0121】
また、手動によるカレンダ・時刻修正に於いて、月や閏年の経過年の修正はリューズ5を1段引きで行い、また、時間修正はリューズ5の1段引きから操作ボタン7の押下後に行い、更には、秒分修正はリューズ5の2段引きで行うと言うように、月、時と日付、秒分の各修正を、それぞれ異なる操作系統で実施することが出来るので、修正時間の短縮が可能であり、手動による時刻修正に於いても操作性に優れた電波修正時計を提供することが出来る。
【0122】
次に、本発明の別の実施形態である電波修正時計を図10に基づいて説明する。
図10に於いて、30は本発明の別の実施形態である電波修正時計であり、図1で示した電波修正時計1と同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
ここで、受信アンテナ4は外装2の内部の略9時方向に配置されており、操作ボタン6は外装2の略2時方向、操作ボタン7は外装2の略4時方向に配置されている。このように、受信アンテナ4と、操作ボタン6、7が外装2の周辺で対向する位置、すなわち具体的には、操作ボタン6と操作ボタン7とを結ぶ線(実線I)と平行で、ムーブメントの中心を通る線の反対側の領域に受信アンテナ4を配置することで、電波修正時計のサイズを小さくすることが出来る。
【0123】
尚、本発明のそれぞれの実施形態は、秒分に一つのモータ、時及び日表示に一つのモータとした2モータシステムの電波修正時計として説明したが、このモータ構成に限定されるものではない。例えば、2モータシステムであっても、秒分時を一つのモータとし、日表示を他のもう一つのモータとして構成しても良い。また、秒を一つのモータとし、分時及び日表示を他のもう一つのモータとして構成しても良い。また、2モータシステムに限らず3モータシステムで構成しても良い。
【0124】
例えば、秒を第1のモータとし、分時を第2のモータとし、日表示を第3のモータとして構成しても良い。また、秒分を第1のモータとし、時を第2のモータとし、日表示を第3のモータとして構成しても良い。また、秒を第1のモータとし、分を第2のモータとし、時と日表示を第3のモータとして構成しても良い。更には、4モータシステムで構成しても良い。この場合は、各秒、分、時、日表示をそれぞれ一つずつのモータによって駆動するように構成できる。
【0125】
また、図2で示した本発明の回路構成は、制御系をマイコン25によって構成したがこの構成に限定されるものではない。例えば、マイコンを用いることなく、それぞれの制御機能をハードウエアによって構成し実現しても良い。また、記憶回路26はマイコン25の外部に配置したが、この構成にも限定されず、マイコン25に内蔵させても良い。また、入力手段として回転式のリューズ5を用いたが、この入力方式にも限定されず、例えば、外装2の周辺部に多数の操作ボタンを配置し、それぞれの操作ボタンに固有の機能を設けても良い。
【0126】
また、本発明の実施形態として示した各フローチャートは、これに限定されるものではなく、各機能を満たすものであれば、動作フローは任意に定めることが出来る。また、記憶回路26に記憶される時差データP14は1時間単位としたが、この値に限定されるものではなく、例えば、5分単位、10分単位であっても良い。そして、時差修正という概念ではなく、使用者が時間に余裕を持たせるために、例えば、記憶回路26に10分の値を記憶するようにすれば、電波修正時計1は受信した標準時に対して、常に10分間進んだ時刻を表示することが出来る。
【0127】
尚、本発明の実施形態ではアナログ表示方式の電波修正時計を提示したが、これに限定されることはなく、デジタル表示方式、または、アナログとデジタルの複合表示方式の電波修正時計であっても良い。また、本発明の制御方法は時計に限定されるものではなく、電波修正時計機能を有する電子機器に幅広く応用することが可能である。
【0128】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように本発明によれば、簡単な操作で1時間単位によって時差情報を入力して記憶し、受信した標準電波の標準時に前記記憶した時差情報を反映して表示出来るので、電波修正時計の使用者が、時差の異なる国や地域に移動したとしても、その国や地域の標準時に対応した時刻を正確に素早く表示できるので、操作性に優れ、信頼性の高い電波修正時計を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電波修正時計と標準電波を送信する送信局との関係を示した説明図である。
【図2】本発明の実施形態である電波修正時計の回路ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態である電波修正時計の時差設定方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態である電波修正時計のカレンダ・秒分修正方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態である電波修正時計の時差設定方法を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態である電波修正時計のカレンダ・秒分修正方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態である電波修正時計の時・日付修正方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態である電波修正時計の時差設定モードに於ける表示状態を示す説明図である。
【図9】本発明の第2の実施形態である電波修正時計の時差設定モードに於ける表示状態を示す説明図である。
【図10】本発明の別の実施形態である電波修正時計を示した説明図である。
【符号の説明】
1、30 電波修正時計
2 外装
3 表示部
3a 秒針
3b 分針
3c 時針
3d 日付表示部
4 受信アンテナ
5 リューズ
6、7 操作ボタン
8 バンド
10 送信局
11 送信アンテナ
12 原子時計
13 標準電波
20 受信部
21 同調IC
23 受信IC
24 基準信号源
25 マイコン
25a 制御手段
25b 時刻修正手段
25c 計時手段
25d 時差解除手段
26 記憶回路
27 入力操作部
28 電源部
S1〜S6 スイッチ
P1〜P6 スイッチ信号
P10 同調信号
P11 復調信号
P12 基準信号
P13 計時データ
P14 時差データ
P15 時刻データ
P16 時刻設定データ
P17 時差解除信号
P18 受信開始信号

Claims (5)

  1. 時刻情報を含む標準電波を受信する受信手段と、受信した標準電波を解読して前記時刻情報を出力する制御手段と、前記時刻情報に基づいて時刻を計時する計時手段と、該計時手段によって計時された計時情報を表示する表示手段と、前記時刻情報に対する時差情報を入力する入力手段と、該入力手段によって入力された前記時差情報を記憶する記憶手段と、前記時差情報によって前記時刻情報を修正する時刻修正手段と、を有することを特徴とする電波修正時計。
  2. 前記入力手段は、前記時差情報を1時間単位で入力する第1の入力操作系統を備えることを特徴とする請求項1記載の電波修正時計。
  3. 更に、前記入力手段は、前記計時手段によって計時される前記計時情報を1時間単位で修正する第2の入力操作系統と、前記計時情報を1分単位で修正する第3の入力操作系統の、いずれか一つ、または、両方を備えることを特徴とする請求項1または2記載の電波修正時計。
  4. 更に、前記記憶手段が記憶する前記時差情報を、前記入力手段の操作によって無効にする時差解除手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の電波修正時計。
  5. 標準電波を受信する工程と、受信した標準電波を解読して時刻情報を出力する工程と、該時刻情報を計時して計時情報を出力する工程と、該計時情報を表示する工程と、前記時刻情報に対する時差情報を入力する工程と、該時差情報を記憶する工程と、前記時差情報によって前記時刻情報を修正する工程と、を有することを特徴とする電波修正時計の制御方法。
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