JP2005241363A - 測定試薬用担体粒子及び測定試薬 - Google Patents
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Abstract
高い測定精度で抗原抗体反応を測定することが可能であるとともに、長期試薬安定性にも
優れる測定試薬用担体粒子及びそれを用いてなる測定試薬を提供する。
【解決手段】 フェニル基を有する重合性単量体及びフェニル基とスルホン酸リチウム塩
とを有する重合性単量体を共重合して得られる、担体粒子(A)及び担体粒子(B)から
なる測定試薬用担体粒子であって、前記担体粒子(A)と前記担体粒子(B)とは、互い
に異なる平均粒径を有し、前記担体粒子(A)のサイクリックボルタンメトリ測定による
粒子表面のスルホン酸リチウム荷電量は−10〜−25μAであり、前記担体粒子(B)
のサイクリックボルタンメトリ測定による粒子表面のスルホン酸リチウム荷電量は−30
〜−40μAである測定試薬用担体粒子。
【選択図】 なし
Description
検査物質)の担持用として好適な測定試薬用担体粒子及びそれを用いてなる測定試薬に関
する。
学的凝集反応を行ない、対応する抗体又は抗原等の存在を検査する免疫血清学的検査は、
簡便且つ鋭敏な方法であるので、広く利用されている。
を検出するRAテスト、C−反応性タンパク質を検出するCRPテストや、β2マイクロ
グロブリン、ヒトフィブリノーゲン、フェリチン、B型肝炎表面抗原(HBs抗原)、抗
HBs抗体、β2ミクログロブリン抗体、マイコプラズマ抗原、核酸、核タンパク質、エ
ストロゲン、抗エストロゲン抗体等を検出するための数多くの検査試薬が開発されている
。このような免疫血清学的検査に使用される試薬用の担体としてはポリスチレン等の重合
体粒子が広く用いられている。
径が0.05〜1μm程度であって、粒子分布が狭く粒径の揃ったものが好ましい。この
ようなポリスチレンラテックス粒子は、公知の乳化重合法により製造される(例えば、特
許文献1、特許文献2、非特許文献1参照)。
これらの重合体粒子には、抗原又は抗体等の血清学的活性物質を重合体粒子に感作させた
状態のラテックス(以下、感作ラテックスという)中における重合体粒子がコロイド化学
的安定性(以下、単に安定性ともいう)と免疫血清学的凝集反応性又は凝集阻止反応性と
に優れることが求められる。
の低下)を来し、逆に重合体粒子の免疫学的凝集反応性を向上させると、安定性が低下し
、非特異的に凝集しやすくなって、実用に供し得ないものとなる。
重合体粒子を得ることは極めて困難である。近年、免疫学的検査の分野においては、抗原
又は抗体等の血清学的に活性な微量物質を、定性的のみならす、定量的に測定することが
重要となっている。従来は、感作ラテックスをガラス板上で被測定物質と混合して反応さ
せ、感作ラテックス中の重合体粒子の凝集状態を肉眼で観察することによって、被測定物
質を定量的に検出していたが、最近では、凝集反応の肉眼観察の代わりに、例えば、分光
光度計、濁度計、光錯乱測定装置等の光学的装置を用いて被測定物質を定量的に検出する
ことが行われており、例えば、感作ラテックスが凝集する現象を利用して上澄液の濁度の
減少率を測定する方法、及び、感作ラテックスの凝集による吸光度や散乱光を測定する方
法等が知られている(例えば、特許文献3、非特許文献2等参照)。
0、7150、7170、LPIA−A700、S500等の多数のラテックス凝集反応
自動分析測定機が市販されている。
これらのラテックス凝集反応自動分析測定機は感作ラテックスの免疫血清学的凝集反応に
よる反応系の吸光強度や散乱光強度等の光学的特性の変化を測定することによって被測定
物質を定量的に検出しようとするものである。
を開発すべく様々な試みがなされており、例えば、スチレンとスチレンに対し10重量%
以下のスチレンスルホン酸塩とを乳化剤の不存在下で過硫酸塩を重合開始剤として水中で
共重合させ、次いでアルカリ性の条件下で加熱するラテックスの製造方法が開示されてい
る(例えば、特許文献4参照)。
ないという問題点がある。スチレンに対する重合開始剤の量を増量すれば、均一な粒径を
有し安定性に優れるラテックスを得ることは可能となるが、このラテックスを用いて測定
試薬を調製した場合、測定感度が低くなり、また、非特異的凝集反応を起こす確率が高く
なって、安定性に優れる測定試薬を得られないという別の問題が発生する。
サイズを有する、少なくとも2種類のラテックス粒子を含有する測定試薬が開示されてい
る(例えば、特許文献5)。また、平均粒径の異なる2種類以上のラテックス粒子に抗体
又は抗原を感作して混合した懸濁液、又は、平均粒径の異なる2種類以上のラテックス粒
子を混合した後、抗体又は抗原を感作したラテックスと、感作した抗体に対する抗原又は
感作した抗原に対する抗体とを水溶媒中で反応させ、光を照射し、その吸光度変化を測定
して、抗原抗体反応を測定する方法において、平均粒径が0.05〜0.3μmの範囲に
あるラテックス粒子と、平均粒径が0.3〜1.0μmの範囲にあるラテックス粒子とを
混合すること、及び、混合したラテックス粒子の平均粒径の少なくとも2.5倍であり、
かつ、0.6〜2.4μmの波長の光を照射する抗原抗体反応の測定法が開示されている
(例えば、特許文献6)。
溶性担体粒子の凝集を観察することによって抗原を検出又は測定する方法であって、抗体
として分析対象抗原に対するポリクローナル抗体とモノクローナル抗体の両方を用いる免
疫学的粒子凝集反応方法が開示されている(例えば、特許文献7参照)。
、水溶媒中で抗原と反応させ、不溶性担体と抗原の結合物を選択的に凝集させるに当たり
、不溶性担体として平均粒径の異なる2種以上の担体を用い、これら不溶性担体に各モノ
クローナル抗体をそれぞれ担持させることを特徴とする高感度免疫測定法が開示されてい
る(例えば、特許文献8参照)。
いモノクローナル抗体を感作し、平均粒径の大きい方の担体粒子には反応速度の大きいモ
ノクローナル抗体を感作した感作粒子混合物を用いて凝集法により免疫測定を行うことが
開示されている(例えば、非特許文献2参照)。
測定可能な濃度範囲が狭く、特に濃度70mg/dl以上の高濃度領域の測定が困難であ
るという問題点を有する。一般に、臨床検査における免疫血清学的検査では、低濃度領域
に臨床的な判定を下すための重要なポイントを有するものが多いが、一方ではイムノグロ
ブリンのように高濃度で存在する成分のみならず、低濃度領域から高濃度領域にいたる幅
広い濃度範囲で存在する成分も知られている。例えば、炎症マーカーであるC−反応性蛋
白質(CRP)、血清アルブミンA(SAA)、アレルギー炎症等の指標となるIgE等
は、低濃度領域から高濃度領域にいたる幅広い濃度範囲で存在する成分の代表的なもので
ある。
低濃度領域から高濃度領域にいたる幅広い濃度範囲にわたって抗原抗体反応の測定を可能
にするためには、例えば、平均粒径の異なる2種類以上のラテックス粒子にそれぞれ抗体
又は抗原を感作し、一定の比率で混合するラテックス試薬調製方法により得られるラテッ
クス試薬を用いることが有効とされている(例えば、特許文献6参照)。
テックス粒子が有する測定可能な濃度範囲が広いという利点と、平均粒径が大きい方のラ
テックス粒子が有する低濃度領域における測定感度が高いという利点とを兼備するもので
ある。
能な濃度範囲は広いものの、測定精度については必ずしも充分ではないという問題点があ
る。また、ラテックス凝集反応自動分析測定機と測定試薬との両面からアプローチするこ
とにより、測定可能な濃度範囲の拡大や測定精度の向上を図る方法も検討されている(例
えば、非特許文献2)。
しかし、上記方法は、高濃度領域における測定が困難であるため、測定可能な濃度範囲は
必ずしも広がっていないという問題点を有する。
高い測定感度及び高い測定精度で抗原抗体反応を測定することが可能であるとともに、長
期試薬安定性にも優れる測定試薬用担体粒子及びそれを用いてなる測定試薬を提供するこ
とを目的とする。
量が互いに異なる特定の範囲にあり、かつ、平均粒径が互いに異なる2種類の担体粒子を
用いることにより、低濃度領域から高濃度領域にいたる幅広い濃度範囲において、特に高
濃度領域において、プロゾーンの影響を受けずに直性性に優れ、高い測定感度及び高い測
定精度で測定することが可能であるとともに、長期試薬安定性にも優れる測定試薬を得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
塩とを有する重合性単量体を共重合して得られる、担体粒子(A)及び担体粒子(B)か
らなる測定試薬用担体粒子であって、上記担体粒子(A)と上記担体粒子(B)とは、互
いに異なる平均粒径を有し、上記担体粒子(A)のサイクリックボルタンメトリ測定によ
る粒子表面のスルホン酸リチウム荷電量は−10〜−25μAであり、上記担体粒子(B
)のサイクリックボルタンメトリ測定による粒子表面のスルホン酸リチウム荷電量は−3
0〜−40μAである測定試薬用担体粒子である。
以下に本発明を詳述する。
基を有する重合性単量体、及び、フェニル基とスルホン酸リチウム塩とを有する重合性単
量体を共重合して得られるものである。
上記フェニル基を有する重合性単量体としては特に限定されず、例えば、スチレン、ジビ
ニルベンゼン、エチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロ
スチレン、クロロメチルスチレン等が挙げられる。中でも、スチレンが好ましく用いられ
る。これらのフェニル基を有する重合性単量体は単独で用いられてもよく、2種以上が併
用されてもよい。
粒子表面にスルホン酸リチウム塩基を含有せしめることができる単量体であれば特に限定
されず、例えば、スチレンスルホン酸リチウム塩、ジビニルベンゼンスルホンリチウム酸
塩、エチルスチレンスルホン酸リチウム塩、α−メチルスチレンスルホン酸リチウム塩等
が挙げられる。中でも、スチレンスルホン酸リチウム塩が好ましく用いられる。これらの
フェニル基とスルホン酸リチウム塩とを有する重合性単量体は単独で用いられてもよく、
2種以上が併用されてもよい。
を有する重合性単量体100重量部に対して、好ましくは、下限が0.0001重量部、
上限が10重量部である。0.0001重量部未満であると、スチレンスルホン酸リチウ
ム塩を有する重合性単量体の添加効果が認められ難くなり、10重量部を超えると、得ら
れた担体粒子の凝集反応性が低下し感度が鈍くなる場合がある。より好ましくは、下限が
0.0001重量部、上限が4重量部であり、更に好ましくは、下限が0.0001重量部
、上限が2重量部であり、特に好ましくは、下限が0.001重量部、上限が1.5重量
部である。
る。上記担体粒子(A)及び上記担体粒子(B)の平均粒径が同じであると、低濃度領域
から高濃度領域にいたる幅広い濃度範囲において、特に高濃度領域において、高い測定感
度及び高い測定精度で抗原抗体反応を測定することが不可能となる。
に限定されないが、好ましくは、下限が0.01μm、上限が1.5μmである。上記担
体粒子の好適な平均粒径は該粒子が使用される測定方法、測定機器によって異なるが、上
記範囲をはずれると、測定試薬用担体粒子及び測定試薬の長期安定性が低下して、測定試
薬が非特異的凝集を起こし易くなることがある。また、平均粒径が0.01μm未満であ
ると、凝集による光学的変化量が小さすぎて、測定に必要な感度が得られなかったり、又
は、試薬調製時の遠心分離工程に多くの時間がかかりすぎて効率が悪く試薬コストが高く
なってしまう。また、平均粒径が1.5μmを超えると、被測定物質が多いときに、担体
粒子の凝集による光学的変化量が測定可能領域を超えてしまい、高濃度領域では被測定物
質の量に応じた光学的変化量が得られず、定量的な測定ができなくなってしまう。より好
ましくは、下限が0.05μm、上限が0.8μmである。
定方法、測定機器によって異なるが、粒径分布が狭く粒子径が揃っていることが好ましい
。粒径が揃っていないと試薬製造時のロット再現性が悪く、これらを試薬に用いた場合、
測定結果の再現性が低下するため好ましくない。
上記粒径分布は、下記式で定義される担体粒子の変動係数(Cv値)が10%以下である
ことが好ましく、より好ましくは5%以下であり、特に好ましくは3%以下である。
変動係数(Cv値)=(粒子径の標準偏差/平均粒径)×100
電量は、担体粒子(A)が−10〜−25μAであり、担体粒子(B)が−30〜−40
μAである。本発明において、担体粒子のサイクリックボルタンメトリ測定による粒子表
面のスルホン酸リチウム荷電量は、以下のようにして測定する。即ち、透析セルロースチ
ューブ膜に濾過処理後ラテックスを注入後、自動注廃水、及び、攪拌機能付ガラス円筒管
透析装置(積水化学工業社製)を用い、7日間連続処理したラテックスを10%に調整後
5mL採取し、蒸留水にて2〜10%濃度に希釈した試料を用い、W(作用電極、特殊カ
ーボン電極)で、Ref(Ag・AgCl)電極、C(対極電極、Pt)を用い、−1〜
1Vまでサイクリックボルタンメトリ(CV)を測定する。
ぼすことを見出し、担体粒子の表面荷電量を特定の範囲に限定した。
上記担体粒子(A)のサイクリックボルタンメトリ測定による粒子表面のスルホン酸リチ
ウム荷電量が−10μA未満であると、調製された測定試薬が非特異的凝集を起こし易く
なり、逆に−25μAを超えると、担体粒子及び得られる測定試薬の長期安定性が不充分
となる。
ウム荷電量が−30μA未満であると、調製された測定試薬が、特に高濃度領域において
免疫血清学的凝集反応性が低下して、測定感度や測定精度が不充分となり、逆に−45μ
Aを超えると、得られる測定試薬は低濃度領域から高濃度領域にいたる全ての濃度範囲に
おいて免疫血清学的凝集反応性が低下して、測定感度や測定精度が不充分となる。
算の重量比で、担体粒子(A)/担体粒子(B)=1/10〜10/1であることが好ま
しい。上記範囲外であると、低濃度領域から高濃度領域にいたる幅広い濃度範囲において
、特に高濃度領域において、高い測定感度及び高い測定精度で抗原抗体反応を測定するこ
とが不可能となる。
て水が仕込まれた反応器内に、上記フェニル基を有する重合性単量体、及び、上記フェニ
ル基とスルホン酸リチウム塩とを有する重合性単量体を加え、重合開始剤を添加し、窒素
雰囲気化で攪拌しながら加熱して共重合を行う方法等が挙げられる。この製造方法におけ
る重合反応温度は、下限が50℃、上限が100℃であり、好ましくは、下限が60℃、
上限が85℃である。また、重合反応に要する時間は、重合性単量体組成、重合性単量体
濃度、重合開始剤等により変わるが、通常5〜50時間である。
は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等が好適に用いられる。上
記重合開始剤の添加量としては、重合性単量体100重量部に対して、下限が0.01重
量部、上限が1重量部であることが好ましい。0.01重量部未満であると、重合がスム
ースに進行しない場合があり、1重量部を超えると、重合時にエマルションがクリーム状
化したり、得られた担体粒子を試薬として使用する際に、抗原・抗体が吸着し難くなり非
特異凝集を起こし易く、凝集反応性が低下し感度が鈍くなることがある。
行ってもよいし、乳化剤の非存在(非共存)下で行ってもよい。
上記乳化剤としては特に限定されず、例えば、エーテル型、エーテルエステル型、エステ
ル型、含窒素型等のノニオン性(非イオン性)界面活性剤;カルボン酸塩、スルホン酸塩
、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等のアニオン性(陰イオン性)界面活性剤、脂肪族
4級アンモニウム塩等のカチオン性(陽イオン性)界面活性剤;ベタイン型、アミノカル
ボン酸塩型等の両面界面活性剤等が挙げられる。これらの乳化剤は、単独で用いられても
よく、2種以上が併用されてもよい。
上記乳化剤を用いた場合には、重合後の後処理工程において、例えば、重合後に透析等を
行うことにより乳化剤を除去することが好ましい。
表面のスルホン酸リチウム荷電量が、担体粒子(A)では−10〜−25μAとなり、上
記担体粒子(B)では−30〜−40μAとなる量であればよく特に限定されないが、フ
ェニル基を有する重合性単量体に対して、1重量%以下であることが好ましく、より好ま
しくは0.5重量%以下であり、更に好ましくは、下限が0.01重量%、上限が0.0
2重量%である。
在(共存)下で行ってもよいし、乳化剤の非存在(非共存)下で行ってもよいが、得られ
る担体粒子(A)及び担体粒子(B)の耐湿性や耐水性がより優れたものとなることから
、乳化剤の非存在下で共重合反応を行うことが好ましい。換言すれば、上記担体粒子(A
)及び上記担体粒子(B)は、実質的に乳化剤を含有していないことが好ましい。
物質を担持させることにより測定試薬を得ることができる。このような測定試薬もまた、
本発明の1つである。
阻止反応を利用する免疫血清学的検査試薬や生化学測定法において、通常使用される生理
活性物質であれば特に限定されないが、なかでも、抗原又は抗体として機能するものが好
ましく用いられる。
質、エストロゲン脂質等が挙げられる。
上記抗原としては、例えば、各種抗原、レセプター、酵素等が挙げられ、より具体的には
、β2マイクログロブリン、C−反応性蛋白質(CRP)、ヒトフィブリノーゲン、フェ
リチン、リウマチ因子(RA)、α−フェトプロテイン(AFP)、マイコプラズマ抗原
、HBs抗原等が例示される。
には、抗ストレプトリジンO抗体、抗エストロゲン抗体、β2マイクログロブリン抗体、
梅毒トレポネーマ抗体、梅毒脂質抗原に対する抗体、HBs抗体、HBc抗体、HBe抗
体等が例示される。また、上記抗体としては、免疫グロブリン分子自体の他、例えば、F
(ab’)2のような免疫グロブリン分子の断片であってもよい。
されない。
本発明の測定試薬用担体粒子に、被測定物質と特異的に結合する物質を担持する方法とし
ては特に制限されず、従来公知の方法により、物理的及び/又は化学的結合により担持さ
せればよい。
H5.0〜9.0の緩衝液であれば特に限定されないが、例えば、リン酸緩衝液、グリシ
ン緩衝液、トリス緩衝液、ホウ酸緩衝液、クエン酸緩衝液等が挙げられる。
感剤を用いてもよい。上記増感剤としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロー
ス等のアルキル化多糖類;プルラン、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
るため、又は、試薬の安定性を高めるために、アルブミン(牛血清アルブミン、卵性アル
ブミン)、カゼイン、ゼラチン等のタンパク質、タンパク質分解物、アミノ酸、界面活性
剤等を含有してもよい。
質との反応により生じる凝集の度合いを光学的に測定することにより、検体中の被測定物
質の反応量を測定することができる。
集の形成を濁度の増加としてとらえる比濁法、凝集の形成を粒度分布又は平均粒径の変化
としてとらえる方法、凝集の形成による前方散乱光の変化を積分球を用いて測定し透過光
強度との比を比較する積分球濁度法等が挙げられる。上記の測定法においては、異なる時
点で少なくとも2つの測定値を得、これらの時点間における測定値の増加分、すなわち増
加速度に基づき凝集の程度を求める速度試験(レートアッセイ)、及び、通常は反応の終
点と考えられるある時点で1つの測定値を得、この測定値に基づき凝集の程度を求める終
点試験(エンドポイントアッセイ)を利用できるが、測定の簡便性、迅速性の点から比濁
法による速度試験を行うことが好ましい。
領域から高濃度領域にいたる幅広い濃度範囲において、特に高濃度領域において、高い測
定感度及び高い測定精度で抗原抗体反応を測定することが可能であり、かつ、長期安定性
にも優れる。
されるものではない。
攪拌機、冷却コイル、温度検出器、ジャケット等を装備したガラス反応器(容量2L)に
、表1に記載した組成で水、スチレン及びスチレンスルホン酸リチウムを仕込み、窒素置
換したのち、攪拌しながら反応温度を71〜73℃に制御して48時間共重合反応を行な
った。重合開始剤としては過硫酸カリウムを用い、過硫酸カリウム0.5gを蒸留水10
gに溶解し水溶液として使用した。得られたラテックスを取り出し、ペーパー濾紙にて濾
過した。濾過処理後、得られた担体粒子の平均粒径、固形分濃度、及び、サイクリックボ
ルタンメトリ測定による担体粒子表面のスルホン酸リチウム荷電量を測定した。なお、担
体粒子の平均粒径は、透過型電子顕微鏡にて担体粒子を撮影し、直接続された画像解析装
置により測定した。
析セルロースチューブ膜に濾過処理後ラテックスを注入後、自動注廃水、及び、攪拌機能
付ガラス円筒管透析装置(積水化学工業社製)を用い、7日間連続処理したラテックスを
10%に調整後5mL採取し、蒸留水にて1.25〜10%濃度に希釈調整した試料を用
い、W(作用電極、特殊カーボン電極)で、Ref(Ag・AgCl)電極、C(対極電
極、Pt)を用い、−1〜1Vまでサイクリックボルタンメトリ(CV)の測定を行った
。
結果を表1及び表2に示した。
試料1の担体粒子を固形分濃度が10%濃度となるようにグリシン緩衝液に分散させたも
のを、8mLガラス管に250μL注入し、次いで、抗ヒトCRP山羊血清(DAKO社
製、タンパク質濃度18mg/mL;以下、抗体溶液という)170μLを添加し、37
℃で1時間攪拌し、担体粒子に抗ヒトCRP山羊抗体を吸着させた後、BSA(牛血清ア
ルブミン)を1%含むグリシン緩衝液(pH8.5)2080μLを加え、37℃にて6
0分攪拌してブロッキング処理を行った。次にブロッキング処理品を、8mL遠心管に分
取し、18000rpmで40分間遠心分離処理した後、上清を廃棄し、BSA含有グリ
シン緩衝液(pH8.5)に再分散させて、余剰抗体を除去するための洗浄処理を2回繰
り返し行なった後、BSA含有グリシン緩衝液(pH8.5)を2.5mL添加し、超音
波処理した後、更にBSA含有グリシン緩衝液(pH8.5)を追加し、最終液量を5m
Lにし、測定試薬とした。
積当たりの抗体感作量が試料1と同じになるようBSA含有グリシン緩衝液(pH8.5
)を調整したこと、並びに、試料2及び比較試料2の担体粒子に対する遠心処理条件を1
8000rpmで25分間とし、試料3及び比較試料4の担体粒子に対する遠心処理条件
を18000rpmで15分間としたこと以外は、試料1の担体粒子を用いた場合と同様
にして調製した。なお、比較試料3では、重合中にクリーム状になり正常なラテックスが
得られなかった。
上記の方法にて調製した各測定試薬を用いて以下の測定条件にて、CRP濃度0.08〜
130mg/dLの検体測定時の吸光度変化量を測定した。
測定機種:日立7150形自動分析装置
検体:3μL
希釈液:270μL(1%BSA含有グリシン緩衝液(pH8.5))
測定試薬:90μL
測定波長:800nm
測光ポイント:2ポイント30−50p
測定結果を、図1及び2に示した。
各試料及び比較試料の担体粒子を1:10又は10:1で混合した試薬を用い、各試料及
び比較試料の担体粒子(単品)と同様にして、CRP濃度0.5〜130mg/dLの検
体測定時の吸光度変化量を測定した。
測定結果を、図3及び4に示した。
において、特に高濃度領域において、高い測定感度及び高い測定精度で抗原抗体反応を測
定することが可能であるとともに、長期安定性にも優れる測定試薬用担体粒子及び測定試
薬を提供することができる。
Claims (7)
- フェニル基を有する重合性単量体及びフェニル基とスルホン酸リチウム塩とを有する重合
性単量体を共重合して得られる、担体粒子(A)及び担体粒子(B)からなる測定試薬用
担体粒子であって、
前記担体粒子(A)と前記担体粒子(B)とは、互いに異なる平均粒径を有し、
前記担体粒子(A)のサイクリックボルタンメトリ測定による粒子表面のスルホン酸リチ
ウム荷電量は−10〜−25μAであり、前記担体粒子(B)のサイクリックボルタンメ
トリ測定による粒子表面のスルホン酸リチウム荷電量は−30〜−40μAである
ことを特徴とする測定試薬用担体粒子。 - 担体粒子(A)及び担体粒子(B)の平均粒径は、0.01〜1.5μmである
ことを特徴とする請求項1記載の測定試薬用担体粒子。 - 担体粒子(A)及び担体粒子(B)の混合比は、固形分換算の重量比で、担体粒子(A)
/担体粒子(B)=1/10〜10/1であることを特徴とする請求項1又は2記載の測
定試薬用担体粒子。 - フェニル基を有する重合性単量体は、スチレンであることを特徴とする請求項1、2又は
3記載の測定試薬用担体粒子。 - フェニル基とスルホン酸リチウム塩とを有する重合性単量体は、スチレンスルホン酸リチ
ウム塩であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の測定試薬用担体粒子。 - 担体粒子(A)及び担体粒子(B)は、フェニル基を有する重合性単量体、及び、フェニ
ル基とスルホン酸リチウム塩とを有する重合性単量体を、乳化剤の不存在下で共重合して
得られることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の測定試薬用担体粒子。 - 請求項1、2、3、4、5又は6記載の測定試薬用担体粒子に、被測定物質と特異的に結
合する物質を担持させてなることを特徴とする測定試薬。
Priority Applications (1)
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JP2004049911A JP2005241363A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | 測定試薬用担体粒子及び測定試薬 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009109214A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Hitachi Maxell Ltd | 単一粒子測定可能な粒子サイズ分布を持つ機能性粒子およびそれを用いた標的物質の分離方法 |
JP2015105315A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 東ソー有機化学株式会社 | 有機溶剤への溶解性と耐熱性に優れたスチレンスルホン酸リチウム共重合体、ならびに当該スチレンスルホン酸リチウム共重合体を用いた帯電防止剤 |
-
2004
- 2004-02-25 JP JP2004049911A patent/JP2005241363A/ja active Pending
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JP2009109214A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Hitachi Maxell Ltd | 単一粒子測定可能な粒子サイズ分布を持つ機能性粒子およびそれを用いた標的物質の分離方法 |
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