JP2005241228A - 調湿機能付き床下暖房システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 冬期の暖房時における室内空気の過乾燥の問題を解決するには、室内に加湿器のような加湿装置を設置するしかなく、これらの加湿装置は室内に設けると専有面積をとり邪魔であり、取り扱いも面倒であった。
【解決手段】 高気密、高断熱建物Ａにおいて基礎断熱された床下の土間コンクリ−ト２の上に敷設した木炭粒５と前記床下空間Ｂに設置した放熱器６と前記床面に設けた排気用通気口７と吸気用通気口７Ａとからなり、前記放熱器６により暖められた空気を温度差を利用して、前記排気用通気口７から室内空間Ｃに送り込み、またその室内空気を前記吸気用通気口７Ａから前記床下空間Ｂへ送り込んで循環させると同時に前記床下に敷設した水蒸気を含んだ木炭粒を介して加湿させることを特徴とする調湿機能付床下暖房システム。
【選択図】 図１
【解決手段】 高気密、高断熱建物Ａにおいて基礎断熱された床下の土間コンクリ−ト２の上に敷設した木炭粒５と前記床下空間Ｂに設置した放熱器６と前記床面に設けた排気用通気口７と吸気用通気口７Ａとからなり、前記放熱器６により暖められた空気を温度差を利用して、前記排気用通気口７から室内空間Ｃに送り込み、またその室内空気を前記吸気用通気口７Ａから前記床下空間Ｂへ送り込んで循環させると同時に前記床下に敷設した水蒸気を含んだ木炭粒を介して加湿させることを特徴とする調湿機能付床下暖房システム。
【選択図】 図１
Description
本発明は、建物の床下暖房システ厶に関する。
従来、暖房システムとして、建物の床下空間を利用してそこに放熱器を設置した床下暖房システムがある。
これは、基礎断熱された建物の床下空間に放熱器を設置して、前記放熱器で暖めた空気を床面に設けられた開口を介して床下空間から室内に導入して室内を暖房するシステムであり、床下の空気と室内の空気を循環させる方式と、外気を床下に導入して、その空気を暖めて温度差を利用して室内に導入する方式がある。
しかしながら、これらの床下暖房システムでは、冬期の暖房期における室内空気の過乾燥の問題を解決するには、室内に加湿器のような加湿装置を設置するしかなく、これらの加湿装置は室内に設けると専有面積をとり邪魔であり、電動の物が多く、水を入れなければならず、湿度調整が難しく、面倒であった。
そこで本発明が解決しようとする課題は、前述の加湿装置を室内に設置する必要がなく、水も電気も使わない調湿機能付き床下暖房システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、高機密、高断熱建物において基礎断熱された床下の土間コンクリ−トの上に敷設した木炭粒と前記床下空間に設置した放熱器と前記床面に設けた排気用通気口と吸気用通気口とからなり、前記床下に設けた前記放熱器により暖められた空気を温度差を利用して前記排気用通気口から室内に送り込み、またその室内空気を前記吸気用通気口から前記床下空間へ送り込んで循環させると同時に、前記床下に敷設した水蒸気を含んだ木炭粒を介して加湿させることを特徴とする調湿機能付き床下暖房システム。
以上説明したように本発明は、今までのような煩わしい手間、即ち湿度調整に必要な加湿器を室内に設置して調湿しなくて良く、床下に敷き詰めた木炭粒が持つ調湿作用で勝手に室内の空気を良好な湿度状態にさせることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態例に基づき、更に詳細に説明する。図１は本発明に係わる調湿機能付き床下暖房システムの原理図である。
図１に示すように、高気密、高断熱機能を有する建物Ａの床下空間Ｂは布基礎１の外側に断熱材３と防湿土間コンクリ−ト２の下に断熱材３、その下に防湿フィルム４を敷設して完全に前記床下空間Ｂは外部と断熱されており、前記土間コンクリ−ト２の上には、不織布の袋に入った木炭粒５がびっしり敷き詰められ、その床下空間Ｂに放熱器６が設置され、床下空間Ｂの空気と室内空間Ｃの空気が循環する為の通気口７を床面に設け、室内空間Ｃには、外気を取り入れる吸気口８と天井面に第３種２４時間換気システム用の排気口９を有している。
木炭粒５の内部はミクロの孔が密集しており、じめじめしているときには空気中の湿気を吸い取り、乾燥してくると湿気を吐き出すという強力な調湿作用を有しており、その木炭粒５は幅５０ｃｍ奥行５０ｃｍ高さ６ｃｍの不織布の袋に入っており、持ち運びが容易で必要に応じて、増やしたり減らしたりすることが簡単にでき、土間コンクリ−ト２上に敷き詰めることにより、木炭粒５が本来有している調湿作用で、室内空間Ｃの湿度を良好な状態即ち、湿度５０％〜６０％程度に保つ為のものであり、放熱器６は床下空間Ｂの空気を加熱し、その加熱した空気を温度差を利用して室内空間Ｃの床面に設けた排気用通気口７を介して前記室内空間Ｃに送り込む機能を有したものであるが、この通気口７は、放熱器６の上方に設けるのは当然であるが、床下空間Ｂの空気と室内空間Ｃの空気を対流させる為には、放熱器６の上方だけでなく、反対方向の床面にも吸気用通気口７Ａを設ける必要があり、この空気の流れを利用して、放熱器６で床下空間Ｂを加熱すると、空気が乾燥すると同時に木炭粒５から調湿作用で水蒸気が吐き出され、暖められた空気と一緒に水蒸気が室内空間Ｃに送り込まれる為、機械的加湿装置を用いなくても室内空気の湿度は良好に保たれるのである。
なお、床下に敷き詰める材料は木炭粒の代わりに竹炭、セラミック炭など、同じ調湿作用を持つものであれば良く、また放熱器は温水パネルでも、蓄熱器、ＦＦストーブでも良い。
また、一般的に市販されている第３種型２４時間換気システムと連動させると、より効果的に空気が対流する。
Ａ…建物、Ｂ…床下空間、Ｃ…室内空間、１…布基礎、２…防湿土間コンクリ−ト、３…断熱材、４…防湿フィルム、５…木炭粒、６…放熱器、７…排気用通気口、７Ａ…吸気用通気口、８…外気用吸気口、９…第３種型２４時間換気システム用排気口
Claims (1)
- 高機密、高断熱建物において基礎断熱された床下の土間コンクリ−トの上に敷設した木炭粒と前記床下空間に設置した放熱器と前記床面に設けた排気用通気口と吸気用通気口とからなり、前記床下に設けた前記放熱器により暖められた空気を温度差を利用して前記排気用通気口から室内に送り込み、またその室内空気を前記吸気用通気口から前記床下空間へ送り込んで循環させると同時に、前記床下に敷設した水蒸気を含んだ木炭粒を介して加湿させることを特徴とする調湿機能付き床下暖房システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004085735A JP2005241228A (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | 調湿機能付き床下暖房システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004085735A JP2005241228A (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | 調湿機能付き床下暖房システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005241228A true JP2005241228A (ja) | 2005-09-08 |
Family
ID=35023137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004085735A Pending JP2005241228A (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | 調湿機能付き床下暖房システム |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2005241228A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009264700A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 加湿器、加湿システム、床下暖房システム及び建物 |
| JP2018146205A (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-20 | トヨタホーム株式会社 | 床下換気システム |
-
2004
- 2004-02-24 JP JP2004085735A patent/JP2005241228A/ja active Pending
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| JP2009264700A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 加湿器、加湿システム、床下暖房システム及び建物 |
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