JP2005240393A - 杭の回転埋設工法 - Google Patents

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Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
Shinichi Yamato
真一 大和
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Abstract

【課題】 本発明は、掘削排土が少なく、杭の回転埋設時に回転トルクが小さくて済み、
杭の芯ずれや曲がり(逃げ)が発生し難い杭の回転埋設工法を提供することを可能にする
ことを目的としている。
【解決手段】 杭5本体の外周径以上且つ螺旋状羽根5aの外周径よりも小さい径で地盤3を掘削した後、その小径掘削孔4aの先端部に拡大掘削孔4bを形成し、且つ拡大掘削孔4b内に硬化体材料を充填し、次いで螺旋状羽根5aの外周径よりも大きい径で拡大掘削孔4bから地盤3表面に至る所定の位置を引き上げ掘削し、その掘削孔4内に杭5を回転埋設する際に地上に排出された土を杭中空部に埋め戻しながら螺旋状羽根5aを拡大掘削孔4b内に定着するように構成したことを特徴とする杭の回転埋設工法とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、既製杭のプレボーリング工法、特に先端外周部に螺旋状羽根を有する杭のプ
レボーリング回転埋設方法に関するものである。
従来、既製杭の施工法は種々開発されているが、都市部においては低公害工法が要求さ
れる。
従来の螺旋状羽根を有する杭のプレボーリング回転埋設工法としては、予め支持層に達
する深さの縦孔を掘削し、その縦孔の先端部に根固め用のセメントミルクを注入し、その
セメントミルクが固化する前に張り出し翼が設けられた杭を回転させながら挿入し、先端
部が縦孔の下端に到達すると張り出し翼でセメントミルクを下方へ押し付けながら攪拌し
、セメントミルクが縦孔の下部内壁面に押し着けられて球根状に膨出するものがある(例
えば、特許文献1参照。)。
また、予め地盤を掘削しつつセメントミルク等の固化材を注入し、スパイラル翼を有す
る中空管杭を回転させつつ削孔内に埋設するものもある(例えば、特許文献2参照。)。
また、開閉掘削刃の中空シャフトを正回転させて該開閉掘削刃を縮径状態で予め地盤を
掘削しつつセメントミルクを注入攪拌した後、中空シャフトを逆回転させて開閉掘削刃を
拡径状態でその掘削孔の先端部に拡大孔を形成し、その後、再び中空シャフトを正回転さ
せて開閉掘削刃を縮径状態で引き上げた後、螺旋翼が設けられた杭を回転させながら押し
込んで掘削土と混合されたセメントミルクの充満された竪孔内に貫入埋設するものもある
(例えば、特許文献3参照。)。
特許第2683684号公報(図3) 特開平4−185813号公報(第1図〜第2図) 特開昭60−238515号公報(第6図〜第9図)
しかしながら、前述の従来例において、特許文献1の技術では、プレボーリングを杭の
先端外周部に設けられた張り出し翼の外径よりも小さい径で縦孔を掘削しているため、杭
を回転挿入する際に張り出し翼が固い地盤に接触するので大きなトルクを必要とし、杭の
挿入作業に時間がかかるという問題がある。
また、特許文献2、3の技術では、プレボーリングを中空管杭の先端外周部に設けられ
たスパイラル翼の外径よりも大きい径で掘削しているためプレボーリング時に掘削排土が
多く発生し易く、プレボーリングをスパイラル翼の外径よりも大きい径で掘削しているた
め中空管杭を回転埋設する際に杭の芯ずれや曲がり(逃げ)が発生し易いという問題があ
った。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、掘削排土が少なく
、杭の回転埋設時の回転トルクが小さくて済み、杭の芯ずれや曲がり(逃げ)が発生し難
い杭の回転埋設工法を提供せんとするものである。
前記目的を達成するための本発明に係る杭の回転埋設工法は、先端外周部に螺旋状羽根を有する杭を埋設するにあたり、杭本体径の70%以上且つ螺旋状羽根外周径よりも小さい径で地盤を掘削した後、その掘削孔の先端部に拡大掘削孔を形成し、且つ該拡大掘削孔内に硬化体材料を充填し、次いで前記螺旋状羽根の外周径よりも大きい径で前記拡大掘削孔から地表面または地表面付近に至る所定の位置を引き上げ掘削し、その掘削孔内に前記杭を回転埋設して前記螺旋状羽根を前記拡大掘削孔内に定着する際に地上に排出された
土を杭中空部に埋め戻しながら杭を設置することを特徴とする。
本発明は、上述の如く構成したので、先ず、杭本体径の70%以上且つ螺旋状羽根の外
周径よりも小さい径で地盤を掘削することで、杭を回転埋設する際の回転トルクを低減す
ると共に、杭の回転埋設時に杭の曲がり(逃げ)が生じないように杭本体の外周に適度な
地盤の硬さを残すことが出来、先行掘削径は好ましくは、杭本体径の90%以上である。
特に杭本体径以上であると、回転埋設する際の回転トルクを最も低減すると共に、杭の回
転埋設時に杭の曲がり(逃げ)が生じなく、さらに好ましい。
次にその掘削孔の先端部に拡大掘削孔を形成し、且つ該拡大掘削孔内に硬化体材料を充
填することで、掘削孔内に杭を回転埋設して螺旋状羽根を拡大掘削孔内に配置して定着さ
せて拡大根固め球根部を形成することが出来、大きな杭先端支持力を得ることが出来る。
硬化体材料の一例としては、セメント硬化体用スラリーを注入したり、セメント粉体等を
充填することでも良い。セメント粉体は掘削時等に使用される水や地盤内に含まれる水と
混合されてスラリーと化すことが出来る。
次に螺旋状羽根の外周径よりも大きい径で拡大掘削孔から地表面または地表面付近に至
る所定の位置を引き上げ掘削することで、例えば硬い地層の所定の位置を拡大掘削して螺
旋状羽根の外周地盤を広範囲に緩めることが出来るので杭の回転埋設時の回転トルクを低
減することが出来、掘削孔は先行掘削により生じた空洞部と拡大掘削により生じた軟弱部
の2層構造となるため先行掘削による導孔によって杭の回転埋設時の先端抵抗が小さく、
杭先端の逃げが生じない理想的な掘削孔が造成出来る。
前記引き上げ掘削は、拡大掘削孔から地表面または地表面付近に至るまでほぼ杭の全長
に亘って拡大掘削して螺旋状羽根の外周地盤を広範囲に緩めることでも良い。
杭の埋設定着工程では、それまでの掘削工程等で地上に排出された土を杭中空部に埋め戻しながら杭を回転埋設するので、最終的な総排土量を少なく出来る。
本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、掘削排土が少なく、杭の回転埋設時
に回転トルクが小さくて済み、杭の芯ずれや曲がり(逃げ)が発生し難い杭の回転埋設方
法を提供することが出来る。
図により本発明に係る杭の回転埋設工法の一実施形態を具体的に説明する。図1及び図
2は本発明に係る杭の回転埋設工法を説明する図、図3は拡大掘削孔から地表面または地
表面付近に至る所定の位置を選択的に部分拡大掘削する様子を示す図、図4は杭の先端外
周部に設けた各種の螺旋状羽根の構成を示す図である。
図1において、1は図示しないオーガーモータにより回転駆動され、杭5を埋設する掘
削孔4を掘削するための掘削ロッドであり、該掘削ロッド1の周面には螺旋状羽根1aが
取り付けられており、先端部に拡大掘削ビット2が設けられている。
また、螺旋状羽根1aと拡大掘削ビット2との間には掘削ロッド1と一体的に回転する
攪拌翼9と、掘削ロッド1に対して回転自在に設けられた共廻り防止装置10が取り付けら
れている。
拡大掘削ビット2には、図1(c)に示すように、掘削ロッド1の逆転に伴って地盤3
との接触により拡開し得る一対の拡大掘削刃6が設けられている。そして、図1(a)に
示すように、掘削ロッド1が正転する状態では拡大掘削刃6は螺旋状羽根1aの外径より
も内部に収納した状態で係止される。また、掘削ロッド1が正転するとき、螺旋状羽根1
aの正転により該掘削ロッド1は地盤3を掘り下げる方向に進行する。
また、図1(c)に示すように、掘削ロッド1が逆転する状態では、拡大掘削刃6が地
盤3の壁面に接触して食い込み、その抵抗力により該拡大掘削刃6が拡開し、該拡大掘削
刃6は螺旋状羽根1aの外径よりも外側に突出した状態で係止される。また、掘削ロッド
1が逆転するとき、螺旋状羽根1aの逆転により該掘削ロッド1は地盤3から引き上げる
方向に進行する。
掘削ロッド1は内部が中空で配管を兼ねており、図1(a)に示すように先行掘削する
際にその先端部ノズルからエアーや水、掘削液などを噴出するように構成されている。図
1中、8は拡大掘削ビット2の先端部で螺旋状羽根1aの外径よりも内部に設けられた掘
削刃である。
図1(a)〜(d)は上記拡大掘削ビット2を用いて、先端外周部に螺旋状羽根5aを
有する杭5を埋設する掘削孔4の先端部を拡大掘削する様子を示す図であり、先ず、杭芯
位置に掘削ロッド1の先端に設けられた拡大掘削ビット2の軸心を合わせ、図示しないオ
ーガーモータを回転駆動して掘削ロッド1を正転しつつ図1(a)に示すように、拡大掘
削刃6を収納した状態で地盤3を掘り下げて螺旋状羽根1aの外径に応じた小径掘削孔4
aを形成する。
掘削ロッド1の螺旋状羽根1aの外周径は、図2に示す既成杭5本体の外周径よりも大
きく、且つ杭5の先端外周部に設けられた螺旋状羽根5aの外周径よりも小さい外周径で
設定されており、これにより図1(a)に示す掘削ロッド1で掘削される小径掘削孔4a
は杭5本体の外周径よりも大きく且つ螺旋状羽根5aの外周径よりも小さい径で掘削され
る。
既成杭5としてはコンクリート杭、鋼管コンクリート杭、鋼管杭が挙げられる。尚、先
端に設けられる螺旋状羽根5aを鋼製とする場合は、先端の杭を鋼管コンクリート杭、鋼
管杭にするか、コンクリート杭の場合でも鋼管で腹巻し、これに溶接して取り付ける方法
等により設ければ良い。また、コンクリート杭の場合はコンクリート製の螺旋状羽根を型
枠を用いて杭本体と一体化成形しても良い。
掘削の際は、地上に設置されたコンプレッサー等から掘削ロッド1の内部に設けられた
配管にエアーを供給し、その配管先端ノズルからエアーを噴射しながら掘削を行い、図2
(b)に示すように地盤3を所定深さまで掘り下げる。先行掘削時に水、掘削液等を使用
せず、掘削エアーを利用すると、産業廃棄物を少なく出来、現場をきれいに施工出来る。
もちろん、水、掘削液等を使用しても良い。砂質系の崩壊性地盤を掘削する際に適量のベ
ントナイト掘削液を使用すると、掘削トルクや杭の埋設トルクを小さくするばかりでなく
、最終的な総排土量が少なくなる場合もある。
地盤3を所定の深さまで掘削した後は、図1(c)に示すように、掘削ロッド1を逆転
させて拡大掘削刃6を拡開させて掘削し、該掘削ロッド1を所定区間引き上げて掘削孔4
の先端部に拡大掘削孔4bを形成すると共に地上に設置されたバッチャープラントから掘
削ロッド1の内部に設けられた配管に例えば硬化体材料の一例として根固め液であるセメ
ント硬化体用スラリーを供給し、その配管先端ノズルから拡大掘削孔4b内にセメント硬
化体用スラリーを注入する。
尚、拡大掘削孔4b内に充填する硬化体材料としては、セメント粉体等を充填すること
でも良い。セメント粉体は掘削時等に使用される水や地盤3内に含まれる水と混合されて
スラリーと化すことが出来る。
尚、図1(b)において、掘削刃8が目的の深さまで到達する以前に掘削ロッド1を正
転から逆転に切り替えて拡大掘削刃6を拡開させて地盤3を掘り下げ掘削し、掘削孔4の
先端部に拡大掘削孔4bを形成することも出来る。
そして、必要に応じて、図1(d)に示すように、掘削ロッド1を上下反復しながら拡
大掘削孔4bを掘削すると共に、地上に設置されたバッチャープラントから掘削ロッド1
の内部に設けられた配管に硬化体材料の一例として根固め液であるセメント硬化体用スラ
リーを供給し、その配管先端ノズルから拡大掘削孔4b内にセメント硬化体用スラリーを
注入する。注入するセメント硬化体用スラリーとしては、セメントミルク等が適用出来る
その後、図1(e)に示すように、オーガーモータの回転を逆回転に維持したまま拡大
掘削ビット2を地盤3表面まで引き上げ掘削し、拡大掘削孔4bに連続した大径掘削孔4
cを形成する(図1(f)参照)。
拡大掘削刃6の外周径は杭5の螺旋状羽根5aの外周径よりも大きい外周径で設定され
ており、これにより図1(e)に示す掘削ロッド1で掘削される大径掘削孔4cは、杭5
の螺旋状羽根5aの外周径よりも大きい径で拡大掘削孔4bから地盤3表面に至るまで引
き上げ掘削される。
なお、地表面付近の所定区間に必ずしも大径掘削孔4cを設ける必要はない。杭5に大
きな水平抵抗を期待したい場合は、地表面付近の所定深さまで逆転拡大掘削して引き上げ
た後、正転に戻して引き続き引き上げることで杭頭付近の所定区間の地盤を広範囲に緩め
ることを避けることもできる。また、必要に応じて杭頭付近の所定区間、または、全区間
にセメント硬化体用スラリーを注入して杭周辺部を強固に硬化させることでさらに大きな
水平抵抗をもたせることもできる。
図2は図1に示すように地盤3に小径掘削孔4aを先行掘削し、その先端部に拡大掘削
孔4bを形成し、その拡大掘削孔4b内に硬化体材料の一例としてセメント硬化体用スラ
リーを注入した後、該拡大掘削孔4bから小径掘削孔4aの外周で同軸上に大径掘削孔4
cを地盤3表面に至るまで引き上げ掘削をして掘削孔4を形成し、その掘削孔4に杭5を
回転埋設する様子を示す図である。
図2(a)に示すように、拡大掘削孔4b内に注入したセメント硬化体用スラリーが硬
化する前に、先端外周部に螺旋状羽根5aを設けた杭5を図示しないオーガーモータにセ
ットし、杭芯位置に杭5先端の軸心を合わせ、該オーガーモータを回転駆動して杭5を正
転しつつ地盤3を掘り下げて掘削孔4内に回転埋設する。
このとき、図2(a)に示すように、それまでの掘削工程等により地表面に排出された土11を中空の杭5内部に充填して埋め戻すことにより排土量の低減を図ることが出来る。2本以上の杭を接続する場合は、杭の接続毎に下杭中空部に排出土を埋め戻した方が低減効率がよくなることもある。
そして、図2(b)に示すように、杭5の螺旋状羽根5aが拡大掘削孔4b内に配置さ
れるまで杭5を回転埋設し、拡大掘削孔4b内に注入したセメント硬化体用スラリーが硬
化することで杭5の螺旋状羽根5aを拡大掘削孔4b内に定着し、拡大根固め球根部を形
成した杭5を地盤3に埋設することが出来る。掘削孔4内の土砂は杭5を回転埋設する際
に掘削孔4の側壁面側に圧縮されて締め固められて定着される。
杭5の頭部外周の地表面付近は所定の深さだけセメントミルク等を充填して表層の地盤
改良を施すことが出来る。
上記杭5の回転埋設方法によれば、先ず、杭5本体の外周径よりも大きく且つ螺旋状羽
根5aの外周径よりも小さい径で地盤3を掘削することで、杭5を回転埋設する際の回転
トルクを低減すると共に、杭5の回転埋設時に杭5の曲がり(逃げ)が生じないように杭
5本体の外周に適度な地盤3の硬さを残すことが出来る。
次にその小径掘削孔4aの先端部に拡大掘削孔4bを形成し、且つ該拡大掘削孔4b内
に硬化体材料となるセメント硬化体用スラリーを注入することで、掘削孔4内に杭5を回
転埋設して螺旋状羽根5aを拡大掘削孔4b内に配置して定着させて拡大根固め球根部を
形成することが出来、大きな杭先端支持力を得ることが出来る。
次に螺旋状羽根5aの外周径よりも大きい径で拡大掘削孔4bから地盤3表面付近に至
るまで引き上げ掘削することで、杭5のほぼ全長に亘って拡大掘削して螺旋状羽根5aの
外周地盤3を広範囲に緩めることが出来るので杭5の回転埋設時の回転トルクを低減する
ことが出来、掘削孔4は先行掘削により生じた空洞部からなる小径掘削孔4aと拡大掘削
により生じた軟弱部からなる大径掘削孔4cの2層構造となるため先行掘削による導孔に
よって杭5の回転埋設時の先端抵抗が小さく、杭先端の逃げが生じない理想的な掘削孔4
が造成出来る。
また、本実施形態では、水などの掘削液を使用せず、地盤3を緩めることを主目的とし
て掘削するので掘削時の排土が殆ど無い。
また、先行掘削は掘削ロッド1の回転を正回転で行い、引き上げは掘削時とは逆回転で
行うので緩めた地盤3を掘削孔4内に残す力が働くので掘削排土を更に少なくすることが
出来る。
尚、前記実施形態では、掘削ロッド1を逆転させて拡大掘削刃6を拡開させる構成とし
たが、掘削ロッド1内に別途油圧経路を内蔵した掘削装置を用いて拡大掘削刃6を油圧機
構等により拡開させる構成とすることが出来る。この場合、掘削ロッド1を正転のままで
掘削することも出来、拡大掘削孔4bの外径と大径掘削孔4cの外径とを異なる外径に調
節することも容易に出来る。
また、掘削ロッド1内に別途高圧水配管を内蔵した掘削装置を用いることにより、高圧
ジェット水によって拡大掘削を行うことも可能である。この場合も掘削ロッド1を正転の
ままで掘削することも出来る。
図3は図1(d)に示す拡大掘削孔4bから地表面または地表面付近に至る所定の位置
を選択的に部分拡大掘削する様子を示す図であり、拡大掘削孔4bから予め計測された地
盤3の硬い地層3aに至るまでは掘削ロッド1を正転しつつ拡大掘削刃6を収納した状態
で地盤3を引き上げ掘削し、拡大掘削刃6が硬い地層3aの下部に到達した段階で掘削ロ
ッド1を逆転させて拡大掘削刃6を拡開させた状態で地盤3の硬い地層3aの範囲で引き
上げ掘削して、拡大掘削孔4bとは不連続の大径掘削孔4cを掘削孔4の中間部に形成す
る。
そして、拡大掘削刃6が硬い地層3aの上部を通過した段階で掘削ロッド1を正転しつ
つ拡大掘削刃6を収納した状態で地盤3表面に至るまで引き上げ掘削する。その他は図1
及び図2で前述したと同様に施工することが出来る。
図4は杭5の先端外周部に設けた各種の螺旋状羽根5aの構成を示す図である。図2に
示して前述した杭5の先端外周部に設けた螺旋状羽根5aは、外周径が同径で3枚の螺旋
状羽根5aを杭5の先端外周部に設けた場合の一例であるが、図4(a)に示すように、
3枚の螺旋状羽根のうち最先端部の螺旋状羽根5aの外周径を大径とし、中間部及び上部
の螺旋状羽根5bの外周径を小径とすることが出来る。
杭5の支持力は、該杭5の先端部の断面積に応じて大きくなるため、最先端部の螺旋状
羽根5aの外周径を大径とすることで、杭5の支持力を確保することが出来、残りの中間
部及び上部の螺旋状羽根5bの外周径を小径とすることでコストダウンを図ることが出来
る。
図4(b)に示す杭5は既製コンクリート杭の一例であり、杭5の先端部が拡径された
拡径部5cを有して構成されている。これにより拡径部5cの外周部に設けられる最先端
部の螺旋状羽根5aの外周径を大径とし、中間部及び上部の螺旋状羽根5bの外周径を小
径とすることが出来、最先端部の螺旋状羽根5aの幅を小さくすることでコストダウンを
図ることが出来る。
図4(c)に示す螺旋状羽根5dは半リング形状に2分割した構成であり、杭5の軸方
向に対して傾斜すると共に互いに交差する方向に配置することで位相ずれを有して杭5の
先端外周部に設けたものである。
また、図4(d)に示す螺旋状羽根5eは三日月形状に4分割した構成であり、杭5の
軸方向に対して傾斜する方向に順次配置することで位相ずれを有して杭5の先端外周部に
設けたものである。
また、図4(e)に示す螺旋状羽根5fは複数枚の平鋼を杭5の軸方向に対してやや傾
斜する方向に配置すると共に全体が螺旋状に配列されるように杭5の先端外周部に設けて
多分割した構成である。
図4(c)〜図4(e)に示すように、杭5の先端外周部に設けられる螺旋状羽根を複
数に分割することによりコストダウンを図ることが出来る。
図4(f)は最先端部の螺旋状羽根5aの外周径を大径とし、中間部及び上部の螺旋状
羽根の代わりに外周径が小径の突条リング12を複数設けたものである。また、図4(g)
は最先端部の螺旋状羽根を外周径が大径で、半リング形状に2分割した図4(c)と同様
な螺旋状羽根5dとし、中間部及び上部の螺旋状羽根の代わりに高さの小さい突起13を複
数設けたものである。図4(f),(g)に示すように、杭5の先端外周部に設けられる
螺旋状羽根の代わりに外周径が小径の突条リング12や高さの小さい突起13とすることによ
りコストダウンを図ることが出来る。
本発明の活用例として、コンクリート杭、鋼管コンクリート杭、鋼管杭等の既製杭のプ
レボーリング工法、特に先端外周部に螺旋状羽根を有する杭のプレボーリング回転埋設方
法に適用することが出来る。
本発明に係る杭の回転埋設工法を説明する図である。 本発明に係る杭の回転埋設工法を説明する図である。 拡大掘削孔から地表面または地表面付近に至る所定の位置を選択的に部分拡大掘削する様子を示す図である。 杭の先端外周部に設けた各種の螺旋状羽根の構成を示す図である。
符号の説明
1…掘削ロッド
1a…螺旋状羽根
2…拡大掘削ビット
3…地盤
3a…硬い地層
4…掘削孔
4a…小径掘削孔
4b…拡大掘削孔
4c…大径掘削孔
5…杭
5a,5b,5d,5e…螺旋状羽根
5c…拡径部
6…拡大掘削刃
8…掘削刃
9…攪拌翼
10…共廻り防止装置
11…発生土
12…突条リング
13…突起

Claims (1)

  1. 先端外周部に螺旋状羽根を有する杭を埋設するにあたり、前記杭本体径の70%以上且つ前記螺旋状羽根の外周径よりも小さい径で地盤を掘削した後、その掘削孔の先端部に拡大掘削孔を形成し、且つ該拡大掘削孔内に硬化体材料を充填し、次いで前記螺旋状羽根の外周径よりも大きい径で前記拡大掘削孔から地表面または地表面付近に至る所定の位置を引き上げ掘削し、その掘削孔内に前記杭を回転埋設して前記螺旋状羽根を前記拡大掘削孔内に定着する際に地上に排出された土を杭中空部に埋め戻しながら杭を設置することを特徴とする杭の回転埋設工法。
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