JP2005239258A - キャップ装着用治具及び該治具に用いられる玉軸受 - Google Patents

キャップ装着用治具及び該治具に用いられる玉軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】 軸受すき間に起因する磁石間隔の変動を抑制して巻き締めトルクのばらつきを少なくする。
【解決手段】 キャッピングマシンのスピンドル11に取り付けられ、該スピンドル11と連動する治具本体12と、キャップ15を把持するチャック部16と、治具本体12側及びチャック部16側にそれぞれ互いに対向して配置された一対の磁石17,18によってスピンドル11の回転をチャック部16に接続、解除する磁気クラッチ19と、治具本体12とチャック部16との間に配設されて該チャック部16を治具本体12に対して回転可能に支持する玉軸受20とを備えたキャップ装着用治具10において、玉軸受20を2列以上組み合わせて配置し、且つ予圧を付与する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャッピングマシンのスピンドルに取り付けられ、合成樹脂製キャップ等のプレスクリューキャップを把持して容器口部に装着するキャップ装着用治具及び該治具に用いられる玉軸受に関する。
一般に、コンベヤ上を連続して搬送される容器の口部にプレスクリューキャップを螺合して装着するキャッピングマシンにおいては、そのスピンドル先端部分に、キャップを把持して容器口部に装着するためのキャップ装着用治具が取り付けられている。
このキャップ装着用治具1は、図18に示すように、スピンドル2の先端部に取り付けられ、該スピンドル2と連動する治具本体3と、キャップを把持するチャック部4と、治具本体3とチャック部4との間に配設されて該チャック部4を治具本体3に対して回転可能に支持する玉軸受5とを備えている。
ところで、容器口部にキャップを強く締め過ぎると後でユーザが開栓することが困難となり、逆にキャップの締め込みが緩いと雑菌が混入するなどの食品衛生上の問題が生じるため、上記キャップ装着用治具1では、チャック部4で把持したキャップを開封時の所要回転トルクに対応した所定のトルクで容器口部に締め込む必要がある。
そのため、キャップ装着用治具1には、キャップを容器口部に締め込むときに、締め込みトルクが所定のトルクに達するとキャップを把持するチャック部4と治具本体3との接続が解除され、これにより、チャック部4によるキャップの締め込みが停止するクラッチ機構が設けられている。
このクラッチ機構としては、治具本体3に固定された磁石6と、該磁石6に対向してチャック部4に固定された磁石7とを備えた磁気クラッチ8が用いられ、治具本体3側の磁石6とチャック部4側の磁石7との間隔を調整することによって巻き締めトルクを調整するようになっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
そして、所定のトルクに到達するまでは、スピンドル2のトルクをキャップを把持するチャック部4に伝達し、所定のトルクに到達すると治具本体3とチャック部4が滑り、キャップの締め込みを停止する。
特開平9−255089号公報 特開平8−207993号公報
ところが、上記従来のキャップ装着用治具1においては、チャック部4を治具本体3に対して回転可能に支持する玉軸受5に存在するすき間により、治具本体3に固定した磁石6とチャック部4に固定した磁石7との間隔が変動して、伝達トルクの大きさが変化してしまい、チャック部4によるキャップの巻き締めトルクにばらつきが生じるという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、玉軸受のすき間に起因する磁石間隔の変動を抑制して巻き締めトルクのばらつきを少なくすることができるキャップ装着用治具及び該治具に用いられる玉軸受を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、キャッピングマシンのスピンドルに取り付けられ、該スピンドルと連動する治具本体と、キャップを把持するチャック部と、該チャック部側及び前記治具本体側にそれぞれ互いに対向して配置された一対の磁石によって前記スピンドルの回転を前記チャック部に接続、解除する磁気クラッチと、前記治具本体と前記チャック部との間に配設されて該チャック部を前記治具本体に対して回転可能に支持する玉軸受とを備えたキャップ装着用治具において、
前記玉軸受を2列以上組み合わせて配置し、且つ予圧を付与したことを特徴とする。
単列玉軸受は、1列では、予圧をかけたりモーメント荷重を負荷することは困難であるが、2列以上の多列組合せとすることで、ラジアル荷重、アキシアル荷重及びモーメント荷重を負荷することが可能となる。また、予圧を付与することで、玉軸受の軸方向のがたつきが減少して、剛性が高くなる結果、治具本体側の磁石とチャック部側の磁石との間隔を正確に保つことができ、これにより、チャック部によるキャップの巻き締めトルクのばらつきを抑えることができる。
更に、各玉が内外輪の軌道溝に対して常に2点で接触するので、4点接触玉軸受のように、玉の大きなスピンによるトルクの増加を抑制することができ、更には、クロスローラ軸受に比べて転がり抵抗が低くなるので低トルク化を実現することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記玉軸受の軸方向断面幅Bと半径方向断面高さHとの断面寸法比(B/H)が(B/H)<0.60であることを特徴とする。
玉軸受の軸方向断面幅Bと半径方向断面高さHとの断面寸法比(B/H)を(B/H)<0.60とすることで、従来の玉軸受1個のスペースに玉軸受を2個以上組み合わせて配置し、且つ予圧を付与することによって、軸受の軸方向のガタがなくなり、磁石間隔が変動して巻き締めトルクがばらつくことを防ぐことができる。
また、玉径も標準の単列玉軸受の半分程度となるが、逆に1列あたりの玉数が増加し、軸受剛性は標準の玉軸受に対して増加する。なお、キャッピングヘッドの場合は、それほど大荷重が負荷されるわけではないので、玉径を小さくしたことにより軸受の負荷容量が低下しても、転がり疲れ寿命時間が実用上で問題とはならないように設計可能である。
図17は、各種軸受の計算モーメント剛性の比較である。同一サイズ(計算例は、軸受名番7906A相当で、内外径寸法が同じ場合:内輪内径φ30mm、外輪外径φ47mm)では、請求項2に係る単列の幅狭アンギュラ玉軸受(総玉軸受の計算例)を2列組合せた例は、クロスローラ軸受の2倍、標準2列組合せアンギュラ玉軸受の1.7倍、4点接触玉軸受の3倍のモーメント剛性を保持させることが可能である。
また、内外輪の半径方向の断面肉厚が厚く、円環形状での断面2次モーメントが大きいので、内外輪の部品加工時に加工精度が出しやすく、また、軸やハウジングに組み込んだ際、真円度不良等の軸受の変形が出ないため、トルクの増加やトルクむらの発生も少ない。
なお、幅狭玉軸受の適正な玉径は、シール等の装着有無により変化するが、剛性を増加させるため、極端に玉径を小さくすると、玉と内外輪の軌道溝との接触部間の面圧が増加し、耐圧痕性が低下する虞れがあるため、おおむね、軸受幅(B)の30〜90%が望ましい。
また、アンギュラ玉軸受に適用した場合、軸受の接触角は必要な剛性(例えば、モーメント剛性)及び要求トルクにより選ばれるが、おおむね10〜60°の範囲が望ましい。 更に、荷重の方向や大きさに合わせて、必要に応じて、組み合わせた各軸受の接触角を変えてもかまわない。
更には、内外輪の軌道溝の曲率半径は、要求される寿命、剛性やトルク特性に応じて、51%Da〜56%Da(Da:玉径)程度が望ましい。また、内外輪のそれぞれの軌道溝の曲率半径は同一でなくともよいし、組み合される軸受間で異なっていてもよい。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、前記玉軸受の内外輪材料にステンレス鋼を、転動体としての玉にセラミックを用いたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記玉軸受の潤滑剤として、米国農商務省USDA;H−1認可品と同等以上の無毒性を有するグリース或いは潤滑油を用いることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャップ装着用治具の前記治具本体と前記チャック部との間に配設されて該チャック部を前記治具本体に対して回転可能に支持する玉軸受。
本発明によれば、玉軸受を2列以上組み合わせて配置し、且つ予圧を付与することにより、ラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けることができると共に、省スペース化、低トルク化及び更なる高剛性化を図ることができ、しかも、予圧を付与することにより、軸受の軸方向のがたつきが減少して剛性が高くなる結果、治具本体側の磁石とチャック部側の磁石との間隔を正確に保つことができ、これにより、チャック部によるキャップの巻き締めトルクのばらつきを抑えることができる。
また、玉軸受の軸方向断面幅Bと半径方向断面高さHとの断面寸法比(B/H)を(B/H)<0.60とすることで、従来の玉軸受1個のスペースに玉軸受を2個以上組み合わせて配置し、且つ予圧を付与することによって、軸受の軸方向のガタがなくなり、磁石間隔が変動して巻き締めトルクがばらつくことを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
本発明の実施の形態の一例であるキャップ装着用治具10は、図1に示すように、キャッピングマシンのスピンドル11に取り付けられ、該スピンドル11と連動する治具本体12と、コンベヤ上を連続して搬送される容器13の口部14に螺着するためのキャップ15を把持するチャック部16と、チャック部16側及び治具本体12側にそれぞれ互いに対向して配置された一対の磁石17,18によってスピンドル11の回転を治具本体12を介してチャック部16に接続、解除する磁気クラッチ19と、治具本体12とチャック部16との間に配設されて該チャック部16を治具本体12に対して回転可能に支持する玉軸受20とを備える。
磁気クラッチ19は、治具本体12側の磁石17とチャック部16側の磁石18との間隔を調整することによってキャップ15の巻き締めトルクを調整するようになっており、所定のトルクに到達するまでは、スピンドル11のトルクをキャップ15を把持するチャック部16に伝達し、所定のトルクに到達すると治具本体12とチャック部16が滑り、キャップ15の締め込みを停止する。
ここで、この実施の形態では、玉軸受20を深溝玉軸受(内径45mm、外径75mm、幅8mm、内外輪の軌道溝の曲率半径は共に52%Da)を接触角20°(背面組合せ)となるように予圧を付与して2列組み合わせて配置し、玉軸受20の軸方向断面幅Bと半径方向断面高さH(=(外輪外径D−内輪内径d)/2)との断面寸法比(B/H)を(B/H)<0.60とすることで、従来の玉軸受1個のスペースに玉軸受を2個以上配置することができ、ラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けることができると共に、低トルク化及び更なる高剛性化を図るようにしている。
また、キャップ装着用治具10は、殺菌、消毒のため、過酢酸や過酸化水素などのオキソニアが噴霧され、金属が腐食しやすい環境にあるため、玉軸受20の内外輪にはステンレス鋼が使用され、玉にはセラミックが使用されている。一般のステンレス鋼として、軸受の内外輪にはSUS440Cが使用できるが、より防錆性を高めるためにSUS630を使用することが好ましい。
また、潤滑剤としては、食品機械に用いられることから、例えば米国農商務省が規定するUSDA;H−1認可品、或いは同等の潤滑剤を用いることが好ましい。例えば、基油にホワイトオイル、増ちょう剤にAlコンプレックス石けんを用いたTHE WHITMOREMANUFACTURING COMPANY製のメダリオン(登録商標)FM抗菌グリースや5090B無毒性グリース等が挙げられる。
更に、内外輪の軌道溝の曲率半径は、通常の内外輪共に52%Da(Da:玉径)の組合せが一般的であるが、内輪と外輪の面圧をできるだけ近づけるには外輪の溝曲率半径を内輪の溝曲率半径より大きくすることが、差動すべりに起因するフレッチング等を防止するには内輪の溝曲率半径を外輪の溝曲率半径より大きくすることが好ましい。面圧の増大による寿命低下、摩擦力の増加によるトルク増大を考慮すると、内外輪の軌道溝の曲率半径は51%Da〜56%Daの範囲で選定することが好ましい。
このようにこの実施の形態では、従来の玉軸受1個のスペースに玉軸受20を2列組み合わせて配置し、且つ予圧を付与して使用するようにしているので、ラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けることができると共に、低トルク化及び更なる高剛性化を図ることができ、しかも、予圧を付与することにより、軸受の軸方向のがたつきが減少して剛性が高くなる結果、治具本体12側の磁石17とチャック部16側の磁石18との間隔を正確に保つことができ、これにより、チャック部16によるキャップ15の巻き締めトルクのばらつきを抑えることができる。
また、玉軸受20の軸方向断面幅Bと半径方向断面高さHとの断面寸法比(B/H)を(B/H)<0.60としているので、従来の玉軸受1個のスペースに玉軸受を2個以上組み合わせて配置し、且つ予圧を付与することによって、軸受の軸方向のガタがなくなり、磁石間隔が変動して巻き締めトルクがばらつくことを防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、玉軸受として深溝玉軸受20を例に採ったが、これに代えて、アンギュラ玉軸受を2個用い、予圧をかけて使用してもよい。2個のアンギュラ玉軸受を背面組み合わせで使用する場合、アンギュラ玉軸受の接触角は15〜40°が使用できる。
図2はアンギュラ玉軸受の一例を示したものであり、このアンギュラ玉軸受100は、外輪101の軌道溝101aと内輪102の軌道溝102aとの間に多数の玉103が転動自在に配設され、軸方向断面幅Bと半径方向断面高さH(=(外輪外径D−内輪内径d)/2)との断面寸法比(B/H)が(B/H)<0.60とされている。
ここで、図3に示すように、アンギュラ玉軸受100を2列背面組合せとし、7208A(接触角30°)の2列組合せアンギュラ玉軸受と置き換える場合を例に採る。
7208Aのアンギュラ玉軸受は、内輪内径φ40mm、外輪外径φ80mm、軸方向断面幅(軸受単体幅)Bが18mmであるので、断面寸法比(B/H)=0.9である。したがって、アンギュラ玉軸受100では、断面寸法比(B/H)=0.45(内輪内径及び外輪外径はそのままで、軸方向断面幅(軸受単体幅)を9mmとした)としている。
もちろん、必要に応じて、アンギュラ玉軸受100の断面寸法比(B/H)を0.45未満或いは0.45を超える(但し(B/H)<0.60)ように設定してもかまわない。因みにアンギュラ玉軸受100の接触角は例えば30°としている。
なお、図18において、巻き締めトルクが所定のトルクまで到達し、磁気クラッチの作用により治具本体3とチャック部4が滑って巻き締めが終了しても、チャック部4の慣性モーメントが大きい場合には、チャック部4の慣性トルクでキャップを締めすぎてしまうという問題がある。
そこで、図3では、玉103のピッチ円直径はチャック部4に固定される内輪の重量を減少させ、チャック部4の慣性モーメントを減少させることにより、慣性トルクによるキャップの巻き締めすぎを防ぐため、次式(1)のように玉ピッチ円直径を内輪102側にずらしている。但し、軸受1列あたりの玉数を増やして更にモーメント剛性を増加させたい場合は、次式(2)を採用して、逆に玉103のピッチ円直径を外輪側にずらして図4に示す構造としてもよいし、次式(3)を採用して玉103のピッチ円直径を内輪と外輪の中央としてもよい(図示せず)。
玉のピッチ円直径<(内輪内径+外輪外径)/2 …(1)
玉のピッチ円直径>(内輪内径+外輪外径)/2 …(2)
玉のピッチ円直径=(内輪内径+外輪外径)/2 …(3)
また、必要に応じて、図5に示すように、組み合わされる左右の玉軸受の玉ピッチ円直径を同―値とせずともよいし、組み合わされる左右の玉軸受の玉103の径を同一値としなくてもよい。加えて、組み合わせる2個の玉軸受の断面寸法比(B/H)は同一でなく、例えば玉径の小さい方を、玉径の大きい方より小さくしても構わない。更に、玉103の軸方向ピッチも軸方向中心でなくともよく、シールや保持器の装着有無やモーメントの作用点間距離の確保等のために玉103の軸方向ピッチを軸方向にずらしてもよい。
図6は、軸方向の一方の端部に環状シール体104を装着したアンギュラ玉軸受100を2列背面組み合わせたものである。
軸方向の一方の端部に環状シール体104を装着したアンギュラ玉軸受100を2列組み合わせて取り付けた後(シール取り付け面を外側に向けて組み合わせる)は、軸受使用中に外部からの異物やごみ等の侵入及び封入グリースの外部への洩れを防止することが可能である。環状シール体104は、この例では、外輪101のシール溝104aに押し込んで挿入する非接触型(内輪102と非接触)で金属芯金105の補強タイプのゴムシール(例えばニトリルゴム・アクリルゴムやフッ素ゴム)106とし、組み合わせ端面と反対側のみ環状シール体104を装着して省スペース化を図っている。
図7は、軸方向の両端部に環状シール体104を装着したアンギュラ玉軸受100を示したものである。
軸方向の両端部に環状シール体104を装着したアンギュラ玉軸受100を取り付けた後は、軸受使用中に外部からの異物やごみ等の侵入を防止すると共に、軸受取扱い時や軸やハウジングヘの組込み時においても、異物やごみ等の侵入及び封入グリースの外部への洩れを防止することが可能となる。組み合わせについては、2列でモーメント剛性を増加させるためには、モーメントの作用点距離が大きくとれる背面組み合わせ(図3等で接触角がハの字の向きとなっている)を採用するのが望ましい。
更に剛性が必要な場合は、図8及び図9に示すように、3列以上の多列組み合わせとしても構わないし、何らかの理由(例えば、軸受組込み時にミスアライメント発生が避けられず、軸受の内部荷重負荷を極力抑えたい場合等)で、モーメント剛性を小さくしたい場合は、図10に示すように、正面組み合わせ(接触角の向きが逆ハの字)等の配列としてもよい。
また、環状シール体は、図6及び図7で示した非接触型ではなく、接触型の金属芯金補強タイプのゴムシール(ゴム材質は、例えばニトリルゴム・アクリルゴムやフッ素ゴム)でもよいし、外輪101のシール溝に加締め加工する金属シールド板でもかまわない。また、環状シール体を内輪102側のシール溝に押し込んで挿入したり、又は加締め加工で取り付けるようにしてもよい(外輪と接触又は非接触する構造)。
内輪102、外輪101及び玉103の材料は、耐食材料であるステンレス系材料(例えば、SUS440C等のマルテンサイト系ステンレス鋼材やSUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼材、SUS630等の析出硬化系ステンレス鋼材など)、チタン合金やセラミック系材料(例えば、Si3 4 、SiC、Al2 3 、ZrO2 等)を採用することができる。特に、内輪102、外輪101にステンレス鋼材料、玉103にセラミック系材料を用いるのがより好ましい。
図11は、軸方向の一方の端部(組合せ側端面と反対側の端部)に環状シール体104を装着し、且つ玉103を転動可能に保持する保持器110aを備えたアンギュラ玉軸受100を2列背面組み合わせたものである。保持器110aはプレス保持器で、SPCC材やステンレス鋼材を用いている。
また、保持器としては、例えば、図12〜図15に示すように、円環部111と、該円環部111の一端部に周方向に略等間隔で複数箇所軸方向に突設された柱部112と、各柱部112間に形成されて玉103を周方向に転動可能に保持するポケット部113とを備えた柔軟性のある冠形保持器110を採用することもできる。保持器110の材質は、例えば、ポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド等の合成樹脂材とし、必要に応じて、合成樹脂材にガラス繊維や炭素繊維等の補強材を混入した材料を用いる。
また、この例では、軸受の負荷容量や剛性を上げるために、隣り合う玉103間の円周方向ピッチは極力小さくし、できる限り玉数を多くしている。更に、必要に応じて玉103の軸方向ピッチをできるだけ組合せ側端面の反対側にずらし(図11:X1 >X2 )、保持器110の円環部111が軸受組合せ端面側になるように配置しており、モーメント剛性を上げるための作用点間距離を大きくとれるようにすることも可能である。
なお、総玉軸受の場合も、環状シール体の装着の有無等、必要に応じて同様に玉の軸方向ピッチを幅中央ではなく、軸方向の左右いずれかの方向(軸受合わせ端面側、あるいは反対側)にずらしてもかまわない。
保持器付きの軸受は、回転が1方向の連続回転や大きなモーメント荷重が加わる条件等、各玉の接触角の変化による公転速度のばらつきが発生しやすい条件等で、総玉軸受を使用した場合の玉間の接触や玉つまりが生じやすい用途で低トルク、低発熱等の点で、より良い効果を発揮する。
更に、ポケット部113の入り口部を玉径より若干小さくして引っかかり(パチン代)を設ければ、内輪102及び外輪101に組み込む際、玉103の脱落がなく軸受の組立が容易である。
保持器の形状は、特に限定されず、各玉103間に配置するセパレータタイプの保持器の他、いずれの方式でもよい。また、材料も合成樹脂材ではなく、金属材料でもかまわない。
図16は、玉の大きさが異なる2つの深溝玉軸受30,40を組み合わせて配置し、且つ予圧を付与した例であり、深溝玉軸受30,40の内外輪にはステンレス鋼を用い、玉にセラミックを用いて、防錆性、耐摩耗性を高めている。この場合、セラミック玉は一般に高価であるので、荷重を負荷する側の玉軸受30の玉に比べて反負荷側の玉軸受40の玉を小さくすることによって、軸受の価格を下げることができる。
また、荷重を負荷する側の玉軸受30の玉の数に比べて反負荷側の玉軸受40の玉の数を少なくすることによっても、軸受の価格を下げることができる。
本発明の実施の形態の一例であるキャップ装着用治具を説明するための要部断面図である。 幅狭の単列玉軸受の変形例を説明するための要部断面図である。 図2の幅狭単列玉軸受を2列背面組合せで組み合わせた状態を示す要部断面図である。 2列幅狭玉軸受の変形例を示す要部断面図である。 2列幅狭玉軸受の変形例を示す要部断面図である。 2列幅狭玉軸受の変形例を示す要部断面図である。 幅狭の単列玉軸受の変形例を示す要部断面図である。 図2の単列玉軸受を3列組み合わせた状態を示す要部断面図である。 図2の単列玉軸受を4列組み合わせた状態を示す要部断面図である。 図2の単列玉軸受を2列正面組合せで組み合わせた状態を示す要部断面図である。 2列幅狭玉軸受の変形例を示す要部断面図である。 保持器の径方向に沿う断面図である。 保持器を径方向内側から見た部分斜視図である。 図12の矢印B方向から見た図である。 図12の矢印A方向から見た図である。 本発明の他の実施の形態であるキャップ装着用治具を説明するための要部断面図である。 各種軸受での計算モーメント剛性の比較を示すグラフ図である。 従来のキャップ装着用治具を説明するための要部断面図である。
符号の説明
10 キャップ装着用治具
11 スピンドル
12 治具本体
15 キャップ
16 チャック部
17 磁石
18 磁石
19 磁気クラッチ
20 玉軸受

Claims (5)

  1. キャッピングマシンのスピンドルに取り付けられ、該スピンドルと連動する治具本体と、キャップを把持するチャック部と、該チャック部側及び前記治具本体側にそれぞれ互いに対向して配置された一対の磁石によって前記スピンドルの回転を前記チャック部に接続、解除する磁気クラッチと、前記治具本体と前記チャック部との間に配設されて該チャック部を前記治具本体に対して回転可能に支持する玉軸受とを備えたキャップ装着用治具において、
    前記玉軸受を2列以上組み合わせて配置し、且つ予圧を付与したことを特徴とするキャップ装着用治具。
  2. 前記玉軸受の軸方向断面幅Bと半径方向断面高さHとの断面寸法比(B/H)が(B/H)<0.60であることを特徴とする請求項1に記載したキャップ装着用治具。
  3. 前記玉軸受の内外輪材料にステンレス鋼を、転動体としての玉にセラミックを用いたことを特徴とする請求項1又は2に記載したキャップ装着用治具。
  4. 前記玉軸受の潤滑剤として、米国農商務省USDA;H−1認可品と同等以上の無毒性を有するグリース或いは潤滑油を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャップ装着用治具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャップ装着用治具の前記治具本体と前記チャック部との間に配設されて該チャック部を前記治具本体に対して回転可能に支持する玉軸受。
JP2004054888A 2004-02-27 2004-02-27 キャップ装着用治具及び該治具に用いられる玉軸受 Pending JP2005239258A (ja)

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