JP2005239120A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送物の最大傾斜角度を大きくして、搬送物の昇降動作等を安定かつ迅速に行う。
【解決手段】 レール51,53により支持された垂直支柱4,4を有する走行フレーム2と、垂直支柱4,4の上下方向に移動可能な昇降部材15,15と、前後の昇降部材15,15と前記レールに直交する水平軸まわりに揺動可能に上端を連結された縦部材26,26及び縦部材26,26の下端に前記水平方向に延びた横部材27,27を有する前後の支持部材25,25と、横部材26,26間に架設された搬送物支持台30と、昇降部材15,15の高低差が大きくなるに従って生じる支持部材25,25の一方の縦部材26の他方の縦部材26方向への揺動を規制するリンク21,22とを備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電解塗装処理又はその前処理等の処理を搬送物(被処理物)に施すために、前記処理を行う処理槽へ前記搬送物を搬入及び搬出する搬送装置に関するものである。
従来の、例えば自動車生産工場における自動車ボディの電解塗装処理又はその前処理等に用いられる、前記処理を行う処理槽へ搬送物(被処理物)を搬入及び搬出する搬送装置として、パワーアンドフリー方式トロリーコンベアのキャリアに組み込まれた昇降装置から垂下する前後一対の吊り索の端末に前記搬送物を載置した支持フレームの前後端をそれぞれ連結し、前記トロリーコンベアにより前記搬送物を前記処理槽上に搬送し、前記昇降装置により前記搬送物を前記処理槽内へ下降させて前記処理槽内の処理液に浸漬させると共に該浸漬状態で前記搬送物を前後に揺動動作させ、前記処理後には前記昇降装置により前記搬送物を前記処理槽から上昇させるものがある(例えば、特許文献1参照。)。このような搬送装置における前記吊り索としてはチェーン等の可撓性材料が用いられているため、前記搬送時、昇降時又は揺動動作時において、慣性力、前記処理液の粘性抵抗力及び前記搬送物内に滞留した空気の浮力等により前記搬送物に不意の揺動が生じ、前記支持フレームが前記処理槽側壁に接触又は衝突する場合がある。このような場合にあっては、前記側壁の壁面又は前記支持フレームの損傷を回避するために、前記搬送時、昇降時及び揺動動作時の動作速度を遅くする必要があり、当該処理工程にかかる時間が長くなるため生産性が低下するという問題がある。
このような課題を解決するためになされた発明である、本願出願人が出願済みの搬送装置として、走行レールと該走行レールに対して上下に平行な案内レールとにより走行可能に支持された、前記走行方向に沿って前後に離間した一対の垂直支柱を有する走行フレームと、前記一対の垂直支柱の各々に該垂直支柱に沿って上下方向に移動可能に支持された、各別又は同時に駆動される前後の昇降部材と、該前昇降部材と前記レールに直交する水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された前縦部材、及び、該前縦部材の下端に設けられた前記レールに直交する水平方向に延びた前横部材を有する前支持部材と、前記後昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された後縦部材、及び、該後縦部材の下端に設けられた、前記前横部材と同方向に延びた後横部材を有する後支持部材と、前記前横部材と前記後横部材との間に枢支連結された搬送物支持台と、前記前支持部材の前方への揺動を規制する、前記前昇降部材に取り付けられた前ストッパと、前記後支持部材の後方への揺動を規制する、前記後昇降部材に取り付けられた後ストッパとを備え、前記前支持部材及び後支持部材の前後方向の揺動範囲を限定するように規制するものがある(特願2002−379402号参照。)。
特願2002−379402号記載の発明(以下において、「先願発明」という。)は、前記構成により、前記搬送物を支持する支持部材の前記レールと直交する水平方向(左右方向)の揺動を防止すると共に、前記搬送物の前後方向の揺動範囲を限定するように規制して、前記電解塗装処理等を行う処理槽への前記搬送物の搬入及び搬出並びに揺動動作を安全且つ短時間に行うものである。また、前記搬送物の前記処理槽内の処理液面に対する傾斜を前記前後の昇降部材の高さの差に基づく傾斜角度よりもさらに急角度とすることができ、前記搬送物の前記処理槽への昇降動作をよりスムーズに行うことができると共に前記処理槽を小形化できるため当該処理工程のスペースを削減することができるという効果も奏するものである。
先願発明は、前記のとおり前記搬送物支持台上の搬送物の前記処理槽内の処理液面に対する傾斜を前記前後の昇降部材の高さの差に基づく傾斜角度よりもさらに急角度とすることができるものであるが、前記搬送物支持台上の搬送物の前記処理槽内の処理液面に対する傾斜を大きくしていくと、前記搬送物を支持する搬送物支持台及び前後の支持部材により構成されるリンク機構の死点に近づくため、該リンク機構の形態が急激に変化して、前記搬送物支持台上の前記搬送物の姿勢及び重心位置が急激に変化する現象(以下において「跳躍現象」という。)が生じる場合がある。
以下において、前記跳躍現象について図を用いて説明する。図13は、先願発明の構成概要及び前記跳躍現象の説明用部分断面図である。図において、本願発明との比較の明瞭化のため、本願の実施の形態で使用する符号を同一又は相当箇所に付している。また、走行フレーム2の走行レール51に沿う前進走行側を前として説明する(図中矢印A方向参照。)。該搬送装置101は、前後の垂直支柱4,4に沿って上下方向に移動可能に支持され、昇降駆動装置35,35により駆動される前後の昇降部材15,15の上下動により、前後の支持部材25,25及び搬送物支持台30により支持された搬送物60を傾斜させるものであるが、例えば、図13のように、後昇降部材15に対して前昇降部材15を下げて、搬送物60を前方に大きく(例えば処理液面に対して60°程度)傾斜させると、搬送物60を支持する搬送物支持台30及び前後の支持部材25,25により構成されるリンク機構の死点に近づくため、慣性力及び粘性抵抗力等により、前記リンク機構のリンクの形態が、図中矢印J1のように急激に変化する場合がある。また、この変化に伴って、搬送物60の姿勢の急激な変化(図中矢印J2参照。)及び重心Gの位置の急激な変化(図中矢印J3参照。)が生じることになる。また、垂直支柱4から前方への搬送物60の突出量も、図中BからCのように変化する。また、このような跳躍現象は、前昇降部材15に対して後昇降部材15を下げて、搬送物60を後方に大きく傾斜させた場合にも、同様に生じるものである。
このような跳躍現象が生じると、搬送物60の支持が不安定となると共に前後の支持部材25、25等を昇降させる前後の昇降部材15,15の昇降動作が円滑でなくなる。また、搬送物60を支持する搬送物支持台30及び前後の支持部材25,25により構成されるリンク機構、昇降部材15,15を支持する前後の垂直支柱4,4並びに昇降駆動装置35,35等に大きな負荷がかかるため、前記リンク機構等の機械部品の強度及び剛性を上げる必要があると共に昇降駆動装置35,35の容量を上げる必要がある。
従って、先願発明の構成では、搬送物60の傾斜角度を制限する必要があり、搬送物60の最大傾斜角度は例えば処理液面に対して55°程度とする必要があった。この最大傾斜角度は、従来技術の構成による場合(例えば、特許文献1参照。)に比べ大きい傾斜角度とすることができるものであるが、被処理物である搬送物60(例えば自動車ボディ)に未だ空気溜りが見られるとともに、処理液に入出する際の水切り性の向上等について改善の余地がある。
特開2000−6792号公報(第2−3頁、図1−6)
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、例えば自動車生産工場における自動車ボディ等の搬送物(被処理物)の各作業工程間の搬送、及び、電解塗装処理又はその前後処理等における処理槽内への昇降及び該処理槽内での揺動動作等を行う際に、前記搬送物に作用する慣性力、浮力及び粘性抵抗力等により前記搬送物が不意に動かないようにし、前記搬送物の一連の動作を安定して迅速に行い得る機能を備えた搬送装置を得るという先願発明の目的に加えて、前記跳躍現象による問題を解決して前記搬送物の最大傾斜角度を大きくすることができる搬送装置を得ることを目的とする。
本発明に係る搬送装置は、前記課題解決のために、走行レールと該走行レールに対して上下に平行な案内レールとにより走行可能に支持された、前記走行方向に沿って前後に離間した一対の垂直支柱を有する走行フレームと、前記一対の垂直支柱の各々に該垂直支柱に沿って上下方向に移動可能に支持された、各別又は同時に駆動される前後の昇降部材と、該前昇降部材と前記レールに直交する水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された前縦部材、及び、該前縦部材の下端に設けられた前記レールに直交する水平方向に延びた前横部材を有する前支持部材と、前記後昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された後縦部材、及び、該後縦部材の下端に設けられた、前記前横部材と同方向に延びた後横部材を有する後支持部材と、前記前横部材と前記後横部材との間に枢支連結された搬送物支持台と、前記前後の昇降部材の高低差が大きくなるに従って、前記一方の縦部材が他方の縦部材へ近づく方向へ揺動することを規制する縦部材揺動規制手段とを備えてなるものである。
ここで、前記縦部材揺動規制手段が、前記前縦部材の後面又は前記前昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された前リンクと、該前リンクの下端と前記水平軸まわりに揺動可能に下端が連結されると共に、前記後縦部材の前面又は前記後昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された後リンクとからなる、前記前後の昇降部材の高さが同じ場合に略V字状をなすリンク機構であり、前記前後の昇降部材の高低差が大きくなるに従って、前記前リンクと前記後リンクとの連結部が、前記前後の縦部材の中の高い位置にある方に近づいて該縦部材に当接することにより、前記リンク機構の低い位置にある方のリンクが前記前後の縦部材間に介在して突っ張り、前記高い位置にある方の縦部材が他方の縦部材へ近づく方向へ揺動することを規制するものであると好ましい。
また、前記前縦部材の前方への揺動を規制する、前記前昇降部材に設けられた前ストッパ、及び、前記後縦部材の後方への揺動を規制する、前記後昇降部材に設けられた後ストッパを備えてなると好ましい。
さらに、前記走行フレームの走行方向の所定位置における、前記搬送物支持台に支持された搬送物の下降位置に配設された処理槽の上側及び該上側の前記走行方向の前後の搬送空間を覆う隔壁を備え、該隔壁の下部に、該搬送物が前記昇降方向又は走行方向へ移動しても前記支持部材の縦部材と干渉しないように、前記走行方向に延び、前記縦部材が通過可能なスリットを形成し、該隔壁により前記走行フレーム等の本体側と前記処理槽及び搬送空間とを隔離してなると好ましい。
本発明に係る搬送装置は、走行レールと該走行レールに対して上下に平行な案内レールとにより走行可能に支持された、前記走行方向に沿って前後に離間した一対の垂直支柱を有する走行フレームと、前記一対の垂直支柱の各々に該垂直支柱に沿って上下方向に移動可能に支持された、各別又は同時に駆動される前後の昇降部材と、該前昇降部材と前記レールに直交する水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された前縦部材、及び、該前縦部材の下端に設けられた前記レールに直交する水平方向に延びた前横部材を有する前支持部材と、前記後昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された後縦部材、及び、該後縦部材の下端に設けられた、前記前横部材と同方向に延びた後横部材を有する後支持部材と、前記前横部材と前記後横部材との間に枢支連結された搬送物支持台と、前記前後の昇降部材の高低差が大きくなるに従って、前記一方の縦部材が他方の縦部材へ近づく方向へ揺動することを規制する縦部材揺動規制手段とを備えてなるので、昇降装置から垂下するチェーン等の可撓性材料からなる前後一対の吊り索を昇降させることにより搬送物を昇降させる構成と比較して、前記搬送物に作用する慣性力等による前記レールに直交する水平方向(左右方向)の揺動を防止することができること等により、搬送時、昇降時及び揺動動作時の動作速度を速くすることができるため、生産性を向上することができる。また、前記搬送物支持台及び前後の支持部材により構成されるリンク機構のリンクの形態が急激に変化することがなくなり、前記搬送物の最大傾斜角度を大きくすることができるため、前記搬送物内の空気溜りを略無くすことができると共に処理液に入出する際の水切り性を大幅に改善することができる。また、前記搬送物の最大傾斜角度を大きくすることができるため、処理槽への前記搬送物の搬入及び搬出速度をより速くすることができ、生産性をさらに向上することができる。さらに、前記搬送物を傾斜姿勢にする場合の前記搬送物の前後方向への移動量が少ないため、前記処理槽の全長を短縮することができる。さらにまた、前記搬送物の水平姿勢から傾斜姿勢への姿勢変化に伴う重心位置の変化量が小さいため、前記前後の昇降部材を昇降させる昇降駆動装置の容量を小さくすることができると共に昇降動作が円滑になる。
また、前記縦部材揺動規制手段が、前記前縦部材の後面又は前記前昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された前リンクと、該前リンクの下端と前記水平軸まわりに揺動可能に下端が連結されると共に、前記後縦部材の前面又は前記後昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された後リンクとからなる、前記前後の昇降部材の高さが同じ場合に略V字状をなすリンク機構であり、前記前後の昇降部材の高低差が大きくなるに従って、前記前リンクと前記後リンクとの連結部が、前記前後の縦部材の中の高い位置にある方に近づいて該縦部材に当接することにより、前記リンク機構の低い位置にある方のリンクが前記前後の縦部材間に介在して突っ張り、前記高い位置にある方の縦部材が他方の縦部材へ近づく方向へ揺動することを規制するものであるので、昇降装置から垂下するチェーン等の可撓性材料からなる前後一対の吊り索を昇降させることにより搬送物を昇降させる構成と比較して、前記搬送物に作用する慣性力等による前記レールに直交する水平方向(左右方向)の揺動を防止することができること等により、搬送時、昇降時及び揺動動作時の動作速度を速くすることができるため、生産性を向上することができる。また、簡素な構成でありながら、前記搬送物支持台及び前後の支持部材により構成されるリンク機構のリンクの形態が急激に変化することを確実になくすことができ、前記搬送物の最大傾斜角度を大きくすることができるため、前記搬送物内の空気溜りを略無くすことができると共に処理液に入出する際の水切り性を大幅に改善することができる。また、前記搬送物の最大傾斜角度を大きくすることができるため、処理槽への前記搬送物の搬入及び搬出速度をより速くすることができ、生産性をさらに向上することができる。さらに、前記搬送物を傾斜姿勢にする場合の前記搬送物の前後方向への移動量が少ないため、前記処理槽の全長を短縮することができる。さらにまた、前記搬送物の水平姿勢から傾斜姿勢への姿勢変化に伴う重心位置の変化量が小さいため、前記前後の昇降部材を昇降させる昇降駆動装置の容量を小さくすることができると共に昇降動作が円滑になる。
さらに、前記前縦部材の前方への揺動を規制する、前記前昇降部材に設けられた前ストッパ、及び、前記後縦部材の後方への揺動を規制する、前記後昇降部材に設けられた後ストッパを備えてなるので、簡素な構成でありながら、前記搬送物に作用する慣性力等による前記搬送物の前後方向の不意の揺動を抑制することができるため、搬送時、昇降時及び揺動動作時の動作速度を速くすることができ、生産性を向上することができる。また、前記前後のストッパにより前記前支持部材及び後支持部材の前後方向の揺動範囲を確実に限定することができるため、信頼性を向上することができる。
さらにまた、前記走行フレームの走行方向の所定位置における、前記搬送物支持台に支持された搬送物の下降位置に配設された処理槽の上側及び該上側の前記走行方向の前後の搬送空間を覆う隔壁を備え、該隔壁の下部に、該搬送物が前記昇降方向又は走行方向へ移動しても前記支持部材の縦部材と干渉しないように、前記走行方向に延び、前記縦部材が通過可能なスリットを形成し、該隔壁により前記走行フレーム等の本体側と前記処理槽及び搬送空間とを隔離してなると、前記処理槽内の処理液又は水の飛散、及び、前記搬送空間内に配設されたスプレーノズル等からの処理液又は水の飛散、並びに、蒸発した処理液又は水による、前記本体側の機械部分の腐食による故障若しくは前記本体側の電気系統の導通不良による故障又は寿命低下等の悪影響が抑制される。また、前記本体側の可動部から発生する塵埃及び油等の前記処理液等への混入並びに前記搬送物表面への付着が抑制される。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、走行フレームの走行レールに沿って前進走行側を前,前方(図中矢印A方向参照。)、その反対側を後,後方とし、走行レールと直交方向で前進走行方向に向かって左側を左,左方、その反対側を右,右方とする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る搬送装置を示す斜視図であり、搬送物を処理槽に下降させその後方を下方に沈めた状態を示している。図2は、図1の搬送物を水平に保った状態における右側面部分断面図であり、2点鎖線は搬送物を処理槽内に下降させた状態を示している。図3は、同じく背面部分断面図(後方から見た部分断面図)であり、2点鎖線は搬送物を上昇させた場合の支持部材等の状態を示している。図4は図1の状態における右側面部分断面図であり、図5は図4の状態から前後の昇降部材の高さを逆にした状態を示している。
自動車の製造ライン等においては、例えば床面50に開口しその開口の下方が槽壁に連なる電解塗装処理又はその前後処理等を行う処理槽54やシャワー式処理設備等が必要に応じ行程順に複数配置されている。そしてその脇には搬送物(被処理物)60(添付図の場合は自動車のボディ)を搬送する搬送設備、例えば、搬送路に沿う床面50に直接又は適宜の架構を介し敷設された走行レール51と、その上方に設けられた架構又は天井52に前記走行レール51に対して上下に平行に架設した案内レール53と、走行レール51上を移動可能な搬送装置(例えば添付図の符号1又は1a等)とを設置する。
図において、本発明に係る搬送装置1は、前後端近傍にモータ駆動の駆動輪7,7を備え走行レール51上を自走可能となした基台3と、基台3の前後端近傍からそれぞれ上方に立設する、走行方向(前進走行方向として、図中矢印A方向参照。)に沿って前後に離間した一対の垂直支柱4,4と、該垂直支柱4,4の上端を互いに連結する水平の補強部材5と、補強部材5の前後端近傍にそれぞれ側方に張り出し形成された支持ブラケット11,11と、支持ブラケット11に設けられて案内レール53の下面と両側面に接する案内部10,10とを有する走行フレーム2を形成する一方、前記垂直支柱4,4にはそれに沿ってそれぞれ昇降可能に支持された昇降部材15,15を備えている。
また、昇降部材15,15をそれぞれ個別又は同時に昇降可能な昇降駆動装置35,35をそれぞれ設け、更に、縦部材26の下端に走行フレーム2の走行方向に向かって右方即ち搬送路側に向け延出する水平の横部材27を有してなる略L字状の一対の支持部材25,25を、縦部材26上端を各昇降部材15にそれぞれ枢軸18により枢支し、且つ、支材部材25,25の横部材27,27にまたがる搬送物支持台30を前後傾斜可能に横部材27,27と枢支連結している。さらに、前支持部材25の縦部材26の後面には、走行レール51に直交する水平軸まわりに揺動可能に前リンク21の上端21aが連結されており、後支持部材25の縦部材26の前面には、前記水平軸まわりに揺動可能に後リンク22の上端22aが連結されている。さらにまた、前リンク21の下端21bと後リンク22の下端22bとは、前記水平軸まわりに揺動可能に連結されている。
前記搬送装置1は、前後の昇降部材15,15の高さが同じではないとき、即ち前後の昇降部材15,15及び支持部材25,25に高低差を設けた場合、支持部材25,25の横部材27,27との間に該前後の横部材27,27と前記水平軸まわりに揺動可能に架設された搬送物支持台30が前記高低差に応じて前後に傾斜する。この傾斜に伴い、前支持部材25は後方へ、また後支持部材25は前方へと搬送物支持台30によって互いに引き寄せられ互いに僅かに揺動する。また、前後の支持部材25,25は、それぞれ枢軸18,18により枢支されているため、前後の支持部材25,25及び搬送物支持台30は、前後方向に揺動可能となっている。従って、前後の支持部材25,25の前後方向の揺動範囲を限定するように規制する手段として、搬送物60の前方及び後方の最大傾斜に必要な支持部材25,25の前後揺動を許容しそれ以上の前後揺動を規制する、支持部材25,25側面に当接するストッパ20,20を昇降部材15,15に設けている。
次に、前記搬送装置1の詳細構造を以下に順次説明する。まず、走行フレーム2については、基台3から立設する一対の垂直支柱4、4は、例えば水平断面が四角の角パイプ材からなり、その下端部を基台3に溶接又はボルト等で固着する。一対の垂直支柱4,4の間隔は、一対の前後の支持部材25,25により被処理物(図の場合は乗用車のボディ)60を安定支持することができ、且つ、搬送並びに昇降及び前後傾斜等の動作を支障なく行うことができる間隔とする。走行フレーム2の基台3の前後には、走行車輪の軸に減速機等を介し走行駆動モータ9を連結した構成からなる駆動輪7をそれぞれ取り付けてなる走行装置6を有し、駆動輪7,7の回転駆動により走行フレーム2が走行レール51上を自走可能にする。
走行装置6は、基台3の前後に垂直支軸6aを介して左右方向変換可能に取り付けられ、走行レール51の軌道がカーブしていても脱線することなく駆動輪7が走行レール51に沿って走行するように構成している。なお、駆動輪7は、前後いずれか一方のみを駆動輪として他方を従動輪としてもよいし、或いは、駆動輪7すべてを走行モータを有しない車輪又は走行レール51上を摺動する摺動片に替えて、走行レール51の近傍に沿って敷設したチェーン又はロープ等に走行フレームを連結し、該チェーン又はロープ等を別の駆動装置で牽引して走行フレーム2を移動させる構成としてもよい。
走行フレーム2上部の補強部材5の前後に設ける案内部10,10は、補強部材5の前後端近傍から案内レール53側に張り出す支持ブラケット11,11と、各支持ブラケット11にそれぞれ回転可能に取り付けた一対の対向水平ローラ13,13及び一個の垂直ローラ12とを有してなる。水平ローラ13,13を案内レール53の左右側面に当接させ且つ垂直ローラ12が案内レール53の下面に当接させる。これにより支持フレーム2の左右の倒れと浮き上がりを規制し走行用駆動輪7と協働して走行フレーム2を走行レール51及び案内レール53の方向に移動可能に支持する支持構造を形成する。
そして案内部10には、案内レール53とは反対側に水平の張り出し部を設け、該張り出し部に複数の給電素子56を取り付けると共に、走行フレーム2の走行時の給電素子56の移動軌跡と対面する天井52には、給電素子56と接する給電線57を架設し、該給電線57から給電素子56を介して電源の供給を受け、図示しないケーブルを経由して走行フレーム2に設置した図示しない制御盤に給電する。また、走行フレーム2の駆動輪7等適宜の箇所にはエンコーダ等の適宜の位置センサ(図示しない)を設けて走行位置を検知し、搬送物60の各処理工程位置で搬送装置1の走行を停止させる。つまり、前記位置センサは、走行動作から昇降操作そして前後揺動操作等に移行する位置等走行フレームの位置を検知する手段である。
なお、案内レール53を天井52ではなく例えば床面50近傍の低位置に架設する場合、前記案内部10はそれに応じて低位置に設ける。そして倒れ防止と浮き上がり防止の水平ローラ13と垂直ローラ12は、案内レールの形状に応じこれに合う適宜の姿勢と位置関係に配置すればよい。また、水平ローラ13と垂直ローラ12は、案内レールに接する摺動片に替えてもよい。或いはまた、図示は省略するが案内レールについては、走行レール51を固定支持する架構部材等適宜の垂直部と水平部とを案内レールの機能を担う部材として利用する形態であってもよい。
次に、前後の昇降部材15,15について説明する。昇降部材15は、垂直支柱4に対し適宜の隙間を隔ててその前後及び搬送路側(支持部材25取り付け側)の3方を囲む枠部材16と、枠部材16の上下に水平軸まわりに回転可能に取り付けられ、垂直支柱4を挟んで互いに対向し且つ垂直支柱4と接して枠部材16を垂直移動可能に案内支持する複数のローラ19と、支持部材25側の側壁に張り出し形成された枢軸取付部17と、該枢軸取付部17に固設され支持部材25上端を前後揺動可能に(走行レール51に直交する水平軸まわりに揺動可能に)枢支する枢軸18とを有してなる。また、昇降部材15,15には、枢軸18,18に枢支された前後の支持部材25,25の側方に当接し、前後の支持部材25,25の前後方向の揺動範囲を限定するように規制する手段である、枢軸取付部17,17に固設されたストッパ20,20が設けられている。これらのストッパ20,20は、例えば、搬送物支持台30が最大傾斜した状態で支持部材25,25の各内側面にそれぞれ当接する位置、或いは搬送物支持台30が水平状態における支持部材25,25の外側面にそれぞれ当接する位置のいずれかに設ければよい。
なお、前記ローラ19は、図示は省略するが、垂直支柱4に接して摺動する摺動片に替えることも可能である。また、垂直支柱4は水平断面が四角形の角パイプで形成する以外に、水平断面が三角形、多角形、円形、楕円形のいずれの形状で形成してもよく、いずれの場合も昇降部材15の枠部材16内周部の形状は垂直支柱4に適合する形状にする。また、前記前後の支持部材25,25の前後方向の揺動範囲を限定するように規制する手段としては、前記ストッパによる構成が簡素な構成であると共に信頼性等の観点から好ましいといえるが、前記ストッパによる構成に限定されるものではなく、例えば、前記枢軸18,18及び、後述の搬送物支持台30の横部材27,27との枢支部29,29の少なくともいずれかに適宜のアクチュエータ及び回転角度センサ(例えばエンコーダ等)又はリミットスイッチを設けることにより、前後の支持部材25,25の前後方向の揺動範囲を限定するようにしてもよい。
次に、昇降駆動装置35,35について説明する。昇降駆動装置35は、走行フレーム2の各垂直支柱4,4それぞれの上下端近傍に、それぞれスプロケット36,36aを回転可能に設置し、該両スプロケット36,36aにチェーン37を巻き掛けそのチェーンの両端を昇降部材15の上下に形成した係止部38,38aにそれぞれ係止してエンドレスの昇降牽引機構を構成すると共に、前記下方のスプロケット36aは、走行フレーム2の基台3に設置した昇降駆動モータ39の出力軸に連結して構成する。
チェーン37には、係止部38,38aにスプリング式又はねじ式緊張装置(図示しない)等適宜の緊張手段を設けるとよい。チェーン37の駆動手段としては、下方スプロケット36aを駆動することに代え、図示は省略するが、チェーン37の経路の途中にチェーン37と噛み合う第3のスプロケットを配置し、該第3のスプロケットを昇降駆動モータに連結し、チェーン37を前記第3のスプロケットを経由して巻き掛けた構成としてもよい。また、前記のいずれの場合も、チェーンとスプロケットは、ワイヤーロープと滑車に代えてもよい。
次に、前後の支持部材25,25について説明する。支持部材25は、その上端が前記昇降部材15の枢軸18に枢支された長寸の縦部材26と、該縦部材26の下端から前記搬送路側に曲折して延出する水平の横部材27とを有する略L字状に形成した部材からなり、横部材27はその長手方向と直交する断面が円形に形成されている。なお、横部材27は、前記のように縦部材26と一体形成する他、図9に例示する別の支持部材25aの様に、縦部材26aと横部材27aとに分割形成し、縦部材26aの下端に横部材27aを脱着可能に取り付けてもよい。このように分割可能な構造にすると、各種搬送物の寸法や形状に適合する異形状の複数の横部材27aを準備し、搬送物の種類に応じて適宜付け替えたり、或いは塗料等が付着したり損耗した際のメンテナンス作業等に便利である。
次に、前リンク21及び後リンク22について説明する。前記のとおり、前リンク21及び後リンク22は、その下端同士21b,22bが走行レール51に直交する水平軸まわりに揺動可能に連結され、上端21a,22aは昇降部材15,15に前記水平軸まわりに揺動可能に連結されている。図2のように、前後の昇降部材15,15の高さが同じ場合には、前リンク22及び後リンク23からなるリンク機構の形態は略V字状をなしている。また、前リンク21及び後リンク22は同一の長さとしており、該長さは、前後の昇降部材15,15が垂下状態にある場合の前後の昇降部材15,15間の距離よりも若干短い寸法に設定している。そして、前後の昇降部材15,15の高低差が徐々に大きくなるに従って、前リンク21及び後リンク22の連結部である下端21b,22bが高い位置にある方の支持部材25の縦部材26に近づき、やがて当接する。なお、この当接部は、本願の添付図においては、縦部材26,26を円管として、前リンク21及び後リンク22を角管とした場合の例を示しているため、角管である前リンク21及び後リンク22の連結部である下端21b,22bを面で受けるべく円管である縦部材26に当接部材23,24を設けている。また、前記当接部は、前記リンク機構の下端21b,22bと前記縦部材とが直接当接するようにしてもよい。
なお、前リンク21の上端21aは、前昇降部材15と前記水平軸まわりに揺動可能に連結してもよい。また、後リンク22の上端22aは、後昇降部材15と前記水平軸まわりに揺動可能に連結してもよい。さらに、前リンク21と後リンク22の長さは、必ずしも同一とせずに、どちらかを長く形成してもよい。
このような構成により、図4のように、後昇降部材15の高さが前昇降部材15の高さよりも所定値以上低くなった場合に、前記リンク機構の後リンク22が前支持部材25の縦部材26と後支持部材25の縦部材26との間に介在して突っ張ることにより前支持部材25の後方への揺動が規制される。さらに、図5のように、前昇降部材15の高さが後昇降部材15の高さよりも所定値以上低くなった場合に、前記リンク機構の前リンク21が後支持部材25の縦部材26と前支持部材25の縦部材26との間に介在して突っ張ることにより後支持部材25の前方への揺動が規制される。なお、前記所定値は、一対の垂直支柱4,4の離間距離、搬送物60の最大傾斜角度等を考慮して設定される。
即ち、前記前後の昇降部材15,15の高低差が徐々に大きくなるに従って、前記前リンク21と前記後リンク22との連結部21b,22bが、高い位置にある前記支持部材25の縦部材26に近づいて該縦部材26に当接することにより、低い位置にある前記リンク機構の一方のリンク21又は22が前記前支持部材25の縦部材26と前記後支持部材25の縦部材26との間に介在して突っ張り、高い位置にある前記支持部材25が低い位置にある前記支持部材25方向へ揺動することが規制されるため、前記前支持部材25の縦部材26と前記後支持部材25の縦部材26との間隔が狭くなりすぎないように該間隔の狭小化が抑制される。このような前リンク21及び後リンク22による略V字状のリンク機構により、前後の昇降部材15,15の高低差が大きくなるに従って前後の支持部材25,25の一方の縦部材26が他方の縦部材26に近づく方向へ揺動することを抑制する縦部材揺動規制手段が構成される。
次に、搬送物支持台30について説明する。前後一対の支持部材25,25それぞれの下端の横部材27,27には、支材部材25,25の横部材27,27間に架設された搬送物支持台30が、横部材27,27と走行レール51に直交する水平軸まわりに揺動可能に(前後傾斜可能に)枢支連結されている。搬送物支持台30の横部材27,27との枢支部29,29の構造は、断面円形の横部材27に対しルーズに嵌合する環状部材を搬送物支持台30の下面前後に固設したものである。このような構造により、前後の昇降部材15,15が同に高さで等速昇降すると搬送物支持台30は水平に保たれ、前後の昇降部材15,15のいずれか一方のみを昇降するか又は前後の昇降部材15,15を互いに逆方向に昇降させると搬送物支持台30を前後に傾斜させることが可能である。
図示は省略するが、搬送物支持台30には、搬送物を固定する適宜の固定手段を設ける。該固定手段は、搬送物の形状に合わせ適宜の形態に形成するが、支持台そのものを搬送物に合わせて専用の固定手段を備えた支持台にする他、同じ支持台で他種類の搬送物を搬送可能なように、支持台上に搬送物を固定支持するアダプターを設けるか或いは支持台上に固定ボルト用の孔を多数貫通形成する等、その他適宜の方法がある。又は前述のように、支持部材25下端の横部材27そのものを搬送物に合わせた支持台に形成し、これを縦部材26下端に前後傾斜可能に取り付ける方法も可能である。なお、搬送物支持台30については、図示のような矩形枠の形態に限らず、搬送物の種類や形状或いは処理工程の作業内容に応じ、例えば網目状部材、板状部材、棒状部材、或いは網籠等適宜の形態を選択的に採用することができる。
次に、以上の構成からなる搬送装置の動作を説明する。本発明に係る搬送装置1は、例えば自動車等の製造ラインの適宜の工程に設置され、搬送物60を搬送する搬送路の始点から終点に亘って走行レール51と案内レール53が連続して平行に設置され、それに沿って走行フレーム2が走行する。例えば搬送路の始点において、昇降駆動装置35,35により支持部材25,25を床面又は適宜の高さに下降させ、搬送物支持台30に搬送物60を支持固定した後、昇降駆動装置35により搬送物60を適宜の高さに水平に持ち上げて該水平を保持し、走行装置6,6により水平方向に移動させる。そして、例えば電解塗装処理工程又はその前後処理工程の処理槽54の上に到達すると、前記位置センサ(図示しない)が作動して走行装置6,6を停止させ、昇降駆動装置35,35により支持部材15,15を下降させ、搬送物60を処理槽54内の処理液中に浸漬させる。搬送物60の形状により内部に空気が滞留する場合は、例えば前後の昇降駆動装置35,35により動作する前後の昇降部材15,15の昇降速度を変えて、搬送物支持台30を前後に傾斜させ搬送物60を前後に揺動動作させる。そして処理工程終了後、昇降駆動装置35,35を動作させて搬送物60を処理槽54から引き上げ、走行装置6を動作させて次の処理槽等へ搬送物60を搬送する。
前記搬送時、昇降時又は揺動動作時において、慣性力、前記処理液の粘性抵抗力及び搬送物60内に滞留した空気の浮力等が搬送物に作用しても、支持部材25,25の上端を枢支する枢軸18,18が該枢軸回りの揺動以外を拘束する。また、昇降部材15,15の枢軸18,18近傍に設けたストッパ20,20が、前ストッパ20が前支持部材25の前方への揺動を規制し、後ストッパ20が後支持部材25の後方への揺動を規制するため、支持部材25,25の前後方向の揺動範囲を限定することができる。従って、搬送路周辺の壁や機材或いは処理槽54の側壁55等への衝突が回避でき、前記搬送、昇降及び揺動動作を安全且つ迅速に行うことができる。
図6〜図8は、前記前後の昇降部材15,15の高低差が大きくなるに従って、前後の支持部材25,25の一方の縦部材26が他方の縦部材26方向へ揺動することを規制する縦部材揺動規制手段である、前記前リンク21及び後リンク22により構成される略V字状のリンク機構の動作及び作用の説明図である。また、図6は、後昇降部材15の高さに対して前昇降部材15の高さを低くする方向に前後の昇降部材15,15の高低差を徐々に大きくしていき、前リンク21と後リンク22との連結部21b,22bが、高い位置にある支持部材である後支持部材25の縦部材26に近づいて当接した状態を示している。図7は、さらに前記高低差を大きくして、搬送物60の前方への傾斜を略最大とした状態を示している。図8は、同様に、前昇降部材15の高さに対して後昇降部材15の高さを低くする方向に前後の昇降部材15,15の高低差を徐々に大きくしていき、前リンク21と後リンク22との連結部21b,22bが、高い位置にある支持部材である前支持部材25の縦部材26に近づいて当接した後、さらに前記高低差を大きくして、搬送物60の後方への傾斜を略最大とした状態を示している。
例えば図6のように前リンク21と後リンク22との連結部21b,22bが後支持部材25の縦部材26に当接した状態から、さらに、図7にように前後の昇降部材15,15の高低差を大きくしていくと、前リンク21が前支持部材25の縦部材26と後支持部材25の縦部材26との間に介在して突っ張り、高い位置にある後支持部材25の縦部材26が低い位置にある前支持部材25の縦部材26方向へ揺動することが規制される。同様に、前後の昇降部材15,15の高低差を、前昇降部材15の高さに対して後昇降部材15の高さを低くする方向に大きくしていくと、後リンク22が前支持部材25の縦部材26と後支持部材25の縦部材26との間に介在して突っ張り、高い位置にある前支持部材25の縦部材26が低い位置にある後支持部材25の縦部材26方向へ揺動することが規制される(搬送物60の後方への傾斜を略最大とした状態である図8参照。)。
この結果、先願発明の構成例である図13の説明で示したような、搬送物60を支持する搬送物支持台30及び前後の支持部材25,25により構成されるリンク機構のリンクの形態が、該リンク機構の死点に近づいた場合に急激に変化する前記跳躍現象を無くすことができるため、図7及び図8のように搬送物60の前方及び後方への傾斜を大きくすることができる。例えば、前方及び後方への搬送物60の最大傾斜角度を、処理液面に対して70°程度としても、安定した動作が可能であり、このように搬送物60の最大傾斜角度を大きくすることができるため、搬送物60内の空気溜りを略無くすことができると共に処理液に入出する際の水切り性を大幅に改善することができる。
また、搬送物60の最大傾斜角度を大きくすることができるため、処理槽54への搬送物60の搬入及び搬出速度を速くすることができ、生産性を向上することができる。さらに、最大傾斜時における搬送物60の垂直支柱からの突出量が、例えば図7のDのように大幅に小さくなる(比較のために図13のB及びCも参照。)。従って、搬送物60を傾斜姿勢にする場合の搬送物60の前後方向への移動量が少ないため、処理槽54の全長を短縮することができる。さらにまた、搬送物60の水平姿勢から傾斜姿勢への姿勢変化に伴う重心Gの位置変化量が小さく(例えば、図2、図6、図7参照。比較のために図13も参照。)、搬送物60を水平状態から最大傾斜状態にするとき、搬送物60を最大傾斜状態から水平状態に戻すとき、或いは最大高低差を維持して前後の支持部材を同時に上昇させるとき等、殆どの昇降動作において搬送物等の負荷を両方の昇降用駆動装置35,35で分担することができるため、昇降用駆動装置35,35の容量を小さくすることができる。また、前後の支持部材25,25の縦部材26,26に当接して突っ張る前リンク21及び後リンク22が昇降部材15,15に及ぼす垂直方向の分力は小さいため、該分力が昇降用駆動装置35,35に対する負荷には殆どならないと共に前記分
力の影響が小さいため昇降部材15,15の動作が円滑になる。
なお、以上の説明においては、前後の昇降部材15,15の高低差が大きくなるに従って、前後の支持部材25,25の一方の縦部材26が他方の縦部材26方向へ揺動することを規制する縦部材揺動規制手段が前記略V字状のリンク機構である場合について説明したが、前記縦部材揺動規制手段としては、このような構成に限定されるものではない。例えば、前記縦部材間の間隔の狭小化を抑制するようにエアーシリンダ等の直動アクチュエータを設ける構成、又は、枢軸18,18の揺動を抑制するアクチュエータを設ける構成等を採用することもできる。
図9は、本発明に係る搬送装置の昇降駆動装置及び支持部材の別の実施形態を示す正面部分断面図(後方から見た部分断面図)である。また、図9は、垂直支柱4に昇降可能に取り付けた昇降部材15aを昇降駆動する昇降駆動装置35aを示す部分図である。この図に示す搬送装置1aの昇降駆動装置35aは、走行フレーム2の前後一対の垂直支柱4,4のそれぞれに、各垂直支柱4に沿ってこれと平行にそれぞれ設置したねじ棒40を備えている。各ねじ棒40は、各走行フレーム2上端の補強部材5から側方に張り出した支持ブラケット11に対しベアリング41を介して上端部を回転可能に支持され、その下端は、走行フレーム1の基台3に設置されたねじ棒回転駆動装置44に連結支持されている。ねじ棒40には、略全長に亘ってねじ部42が形成され、該ねじ部42にはこれに螺合するナット部材43が装着される。該ナット部材43は、垂直支柱4に沿って昇降可能に支持された昇降部材15aに連結され、ねじ棒回転駆動装置44によりねじ棒40を回転させるとナット部材43が昇降し、これによって昇降部材15aが昇降する。
該搬送装置1aにおいては、昇降駆動装置35aの垂直支柱4,4及び昇降部材15a,15aが、前記搬送装置1の垂直支柱4,4と昇降部材15,15と同じ構造からなるが、昇降部材15aは、枠部材16aのねじ棒40側の側面に、ナット部材43と連結する連結部材(図示しない)を有し、前述の実施例におけるチェーン係止部38,38aは備えていない。また、支持部材25aは、縦部材26aとその下端から水平に側方に延出する横部材27aとを分割形成し、横部材27aの基端を縦部材26aの下端に脱着可能に取り付けて構成している。搬送装置1aは、前記昇降駆動装置35aと支持部材25aを除く他の部分については、前記搬送装置1と同じ構造からなり、前記搬送装置1についての説明と同様の作用効果を奏するものである。また、前記支持部材25aは、前記搬送装置1の支持部材25に付け替えることができる。
なお、昇降部材の昇降駆動装置としては、以上に説明した、ロープ又はチェーンとそれを駆動する駆動装置とで構成するエンドレスの牽引機構、及び、ねじ棒とこれに螺合するナット部材とねじ棒回転駆動装置とで構成する機構等が最適であるが、この他にも種々の機構を用いてよい。図示は省略するが例えば、油圧又は空気作動式のシリンダ装置を用い、その一端を走行フレーム側に、その他端を走行フレームの垂直支柱に昇降可能に支持された昇降部材側にそれぞれ連結し、シリンダの伸縮で昇降部材を昇降させる機構、或いは、前記垂直支柱に沿ってラックを取り付け、該ラックに噛み合うピニオンを前記昇降部材に取り付け、該ピニオンをモータで回転駆動して昇降する機構等々、その他ここに列挙記載しないものも含め各種機構が選択的に採用可能である。
実施の形態2.
図10〜図12は、本発明の実施の形態2に係る搬送装置を示す説明図であり、図10は隔壁の構成例の右側面を示す模式図、図11は図10のX1−X1断面図、図12は図10のX2−X2断面図である。また、図10〜図12において、実施の形態1の図1〜図3と同一の符号は同一又は相当部分を示しており、図1〜図3とは、隔壁58及びスプレーノズル46〜48を設けている点のみが異なっている。
図11のスプレーノズル45,45からは処理液が噴出し、該噴出処理液により電解塗装処理等を行う処理槽54内の処理液が循環して、搬送物(被処理物)60への電解塗装等の処理効率及び品質が向上する。あるいは、スプレーノズル45,45からは水が噴出し、該水により水洗処理を行う処理槽54内の水が循環して、搬送物(被処理物)60の水洗の処理効率が向上する。また、図12のスプレーノズル46〜48からは、処理工程に応じて処理液又は水が噴霧され、搬送物(被処理物)60への電解塗装処理若しくはその前後処理又は水洗等がなされる。
走行方向(図10中の矢印A参照。)の所定位置における、搬送物の下降位置に配設された処理槽54の上側及び該上側の前記走行方向の前後の搬送空間Sは、隔壁58により覆われており、該隔壁58には、搬送物(被処理物)60が昇降方向又は走行方向へ移動しても、該搬送物(被処理物)60を支持する支持部材25,25の縦部材26,26と干渉しないように、前記走行方向に延び、該縦部材26,26が通過可能なスリットSLが形成されている。
例えば、隔壁58の左壁は、その下部において上左壁58aと下左壁58bとに分離しており、上左壁58a及び下左壁58bとの左右方向(前記走行方向に直交する水平方向)の間隙Eが前記スリットSLを形成している。そして、該間隙Eは縦部材26,26の左右方向長さよりも若干大きく設定されているため、該縦部材26,26の昇降動作によっても、隔壁58と縦部材26,26とは干渉しない(例えば、図11及び12参照。)。また、該スリットSLは前記走行方向に延びているため、該縦部材26,26の走行動作によっても、隔壁58と縦部材26,26とは干渉しない。さらに、該スリットSLは、隔壁58の下部に形成されているため、昇降部材15,15の下降位置においても隔壁58と該昇降部材15,15とは干渉せず(図11参照。)、昇降部材15,15の上昇位置においても隔壁58と支持部材25,25の横部材27.27とは干渉しない(図12参照。)。
このようにして、搬送装置1の垂直支柱4,4、昇降部材15,15、走行レール51及び案内レール53、走行駆動モータ9,9及び昇降駆動装置35,35等の本体側(走行フレーム2等の本体側)と、搬送装置1の支持部材25,25の横部材27,27、搬送物支持台30及び搬送物(被処理物)60等を含む処理槽54及び前記搬送空間Sとは、隔壁58により隔離されている。ここで、スリットSLに弾性シール59(図12参照。)又はエアーカーテン等を設けてもよい。該弾性シール59又はエアーカーテン等を設ければ、前記隔壁58による前記搬送装置1の本体側と前記処理槽54及び搬送空間Sとの隔離性能がさらに向上する。
このような構成の隔壁58を設けることにより、処理槽54内の処理液又は水の飛散、及び、スプレーノズル45〜48からの処理液又は水の飛散、並びに、蒸発した処理液又は水による、搬送装置1の前記本体側の機械部分の腐食による故障若しくは前記本体側の電気系統の導通不良による故障又は寿命低下等の悪影響が抑制される。また、搬送装置1の前記本体側の可動部から発生する塵埃及び油等の前記処理液等への混入並びに搬送物(被処理物)60表面への付着が抑制される。よって、搬送装置1の信頼性及び実用性並びに搬送物(被処理物)の品質の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る搬送装置を示す斜視図であり、搬送物を処理槽に下降させその後方を下方に沈めた状態を示している。 図1の搬送物を水平に保った状態における右側面部分断面図であり、2点鎖線は搬送物を処理槽内に下降させた状態を示している。 図2における搬送物を処理槽内に下降させた状態の背面部分断面図であり、2点鎖線は搬送物を上昇させた場合の支持部材等の状態を示している。 図1の状態における右側面部分断面図である。 図4の状態から前後の昇降部材の高さを逆にした状態を示す右側面部分断面図である。 縦部材揺動規制手段である略V字状のリンク機構の動作及び作用の説明図である。 縦部材揺動規制手段である略V字状のリンク機構の動作及び作用の説明図である。 縦部材揺動規制手段である略V字状のリンク機構の動作及び作用の説明図である。 本発明に係る搬送装置の昇降駆動装置及び支持部材の別の実施形態を示す正面部分断面図である。 本発明の実施の形態2に係る搬送装置における隔壁の構成例を示す模式図である。 図10のX1−X1断面図である。 図10のX2−X2断面図である。 先願発明の構成概要及び跳躍現象の説明用右側面部分断面図である。
符号の説明
1,1a 搬送装置
2 走行フレーム
3 基台
4 垂直支柱
5 補強部材
6 走行装置
6a 垂直支軸
7 駆動輪
9 走行駆動モータ
10 案内部
11 支持ブラケット
12 垂直ローラ
13 水平ローラ
15,15a 昇降部材
16,16a 枠部材
17 枢軸取付部
18 枢軸
19 ローラ
20 ストッパ
21 前リンク
21a 上端
21b 下端(連結部)
22 後リンク
22a 上端
22b 下端(連結部)
23,24 当接部材
25,25a 支持部材
26,26a 縦部材
27,27a 横部材
29 枢支部
30 搬送物支持台
35,35a 昇降駆動装置
36,36a スプロケット
37 チェーン
38,38a 係止部
39 昇降駆動モータ
40 ねじ棒
41 ベアリング
42 ねじ部
43 ナット部材
44 ねじ棒回転駆動装置
45,46,47,48 スプレーノズル
50 床面(搬送路床面)
51 走行レール
52 天井(上方支持架構)
53 案内レール
54 処理槽
55 側壁
56 給電素子
57 給電線
58 隔壁
58a 上左壁
58b 下左壁
59 弾性シール
60 搬送物(被処理物)
A 走行方向
S 搬送空間
SL スリット

Claims (4)

  1. 走行レールと該走行レールに対して上下に平行な案内レールとにより走行可能に支持された、前記走行方向に沿って前後に離間した一対の垂直支柱を有する走行フレームと、
    前記一対の垂直支柱の各々に該垂直支柱に沿って上下方向に移動可能に支持された、各別又は同時に駆動される前後の昇降部材と、
    該前昇降部材と前記レールに直交する水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された前縦部材、及び、該前縦部材の下端に設けられた前記レールに直交する水平方向に延びた前横部材を有する前支持部材と、
    前記後昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された後縦部材、及び、該後縦部材の下端に設けられた、前記前横部材と同方向に延びた後横部材を有する後支持部材と、
    前記前横部材と前記後横部材との間に枢支連結された搬送物支持台と、
    前記前後の昇降部材の高低差が大きくなるに従って、前記一方の縦部材が他方の縦部材へ近づく方向へ揺動することを規制する縦部材揺動規制手段とを備えてなる搬送装置。
  2. 前記縦部材揺動規制手段が、前記前縦部材の後面又は前記前昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された前リンクと、該前リンクの下端と前記水平軸まわりに揺動可能に下端が連結されると共に、前記後縦部材の前面又は前記後昇降部材と前記水平軸まわりに揺動可能に上端が連結された後リンクとからなる、前記前後の昇降部材の高さが同じ場合に略V字状をなすリンク機構であり、前記前後の昇降部材の高低差が大きくなるに従って、前記前リンクと前記後リンクとの連結部が、前記前後の縦部材の中の高い位置にある方に近づいて該縦部材に当接することにより、前記リンク機構の低い位置にある方のリンクが前記前後の縦部材間に介在して突っ張り、前記高い位置にある方の縦部材が他方の縦部材へ近づく方向へ揺動することを規制するものである請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記前縦部材の前方への揺動を規制する、前記前昇降部材に設けられた前ストッパ、及び、前記後縦部材の後方への揺動を規制する、前記後昇降部材に設けられた後ストッパを備えてなる請求項1又は2記載の搬送装置。
  4. 前記走行フレームの走行方向の所定位置における、前記搬送物支持台に支持された搬送物の下降位置に配設された処理槽の上側及び該上側の前記走行方向の前後の搬送空間を覆う隔壁を備え、該隔壁の下部に、該搬送物が前記昇降方向又は走行方向へ移動しても前記支持部材の縦部材と干渉しないように、前記走行方向に延び、前記縦部材が通過可能なスリットを形成し、該隔壁により前記走行フレーム等の本体側と前記処理槽及び搬送空間とを隔離してなる請求項1記載の搬送装置。
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