JP2005238133A - 厨芥処理機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 厨芥ごみを加熱処理した後の循環する熱風に微細な乾燥ごみが混入している場合でも、脱臭器入気口17eから上記乾燥ごみを吸込むことなく、脱臭器17内のごみ詰まりを防止し、乾燥効率を維持させる。
【解決手段】 厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱する加熱手段14と、この厨芥ごみに熱風を送る送風手段15と、発生した臭気を取り入れる脱臭器入気口17eとこの臭気を脱臭する触媒17bと触媒加熱ヒーター17aとからなる脱臭器17をそなえた厨芥処理機において、送風手段15により厨芥ごみ収納容器4内に熱風を送る吹出し熱風風路12bと厨芥ごみ収納容器4から吐き出される熱風を送風手段15に戻す吸込み熱風風路12cを設け、前記脱臭器入気口17eをこの吸込み熱風風路12c側に設け、かつ吸込み熱風風路12c内の熱風の流れに対して垂直方向、または熱風の流れと同一方向に位置させる構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】 厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱する加熱手段14と、この厨芥ごみに熱風を送る送風手段15と、発生した臭気を取り入れる脱臭器入気口17eとこの臭気を脱臭する触媒17bと触媒加熱ヒーター17aとからなる脱臭器17をそなえた厨芥処理機において、送風手段15により厨芥ごみ収納容器4内に熱風を送る吹出し熱風風路12bと厨芥ごみ収納容器4から吐き出される熱風を送風手段15に戻す吸込み熱風風路12cを設け、前記脱臭器入気口17eをこの吸込み熱風風路12c側に設け、かつ吸込み熱風風路12c内の熱風の流れに対して垂直方向、または熱風の流れと同一方向に位置させる構成とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、一般家庭等で発生する厨芥ごみを加熱乾燥して減容処理する厨芥処理機に関するものである。
厨芥ごみを加熱乾燥して減容処理する従来の厨芥処理機として、例えば、特開2002−292352号公報に示すものがある。
これを従来の厨芥処理機の断面図を示した図10により説明すると、51は本体ケース、54は厨芥ごみ収納容器で、この厨芥ごみ収納容器54内には厨芥ごみを粉砕、攪拌する手段として固定刃55と回転攪拌刃56が設けられている。
固定刃55は厨芥ごみ収納容器54の下部内壁に設けられ、回転攪拌刃56は厨芥ごみ収納容器54の底面から突き出た被駆動回転軸57に固定されている。この被駆動回転軸57は電動モーター59、減速機構60を介して回転駆動軸58と連結している。
厨芥ごみ収納容器54の上方には厨芥ごみを加熱する加熱手段62と送風手段63が設けられている。この加熱手段62と送風手段63によって厨芥ごみの表面上部を加熱し、この加熱された厨芥ごみを電動モーター59によって駆動される回転攪拌刃56によって破砕するようにしている。
64はヒータカバーで、加熱手段62をカバーするものである。64aはヒータカバー64の周側壁に開設されたヒータカバー開口で、厨芥ごみ収納容器54内に送風される空気を厨芥ごみ収納容器54の壁面に当たるようにしている。64bはヒータカバー64の下面に開設されたヒータカバー開口で、厨芥ごみ収納容器54から送風手段63に戻る空気の吸込み口になっている。
また、厨芥ごみ収納容器54の外周には外側固定容器53が設けられており、この外側固定容器53の上部開口部は開閉自在な本体蓋52で覆われている。この本体蓋52の上部には切換スイッチ67が設けられており、これを押すことで電源のon−offを切換える。
そして、本体蓋52には厨芥ごみ収納容器54内で発生した臭気を含んだ気体を排出する脱臭器入気口65eが設けられている。この脱臭器入気口65eは、厨芥ごみ収納容器54内で発生した臭気を無臭化する触媒65aと、この触媒65aを活性化する温度に加熱する脱臭ヒーター65bとで構成された脱臭器65と、この脱臭器65によって脱臭された気体を本体外に排出する排気吸引ファン66に連通されている。
また、この脱臭器入気口65eは、後述するように送風手段63によって厨芥ごみを乾燥させるために循環している熱風の流れに正対するように設置され、その熱風を効率よく吸込めるようになっている。
68は容器センサーで、厨芥ごみ収納容器54の外側下面に当接しており、厨芥ごみ収納容器54内の厨芥ごみの温度を検知するものである。
このように構成されたものにおいて、厨芥ごみ収納容器54内に厨芥ごみが投入され、切換スイッチ67を操作して乾燥運転が開始されると、送風手段63が動作し、矢印のように厨芥収納容器54内に熱風を循環させて厨芥ごみの表面上部が加熱される。
送風手段63で送風された空気の流れを説明すると、送風手段63により送り出された空気は加熱手段62によって暖められた後、ヒータカバー開口64aを通って厨芥収納容器54の壁面に吹き付けられる。
そして、厨芥収納容器54の壁面に沿って厨芥ごみに当てられ、厨芥ごみを乾燥しながらヒータカバー開口64bを通り、送風手段63に戻るという流れで循環する。
この循環風は、温度センサー69の検出する雰囲気温度が所定の温度に維持されるように加熱手段62に電力を供給しながら循環させられる。
それと同時に、厨芥ごみは固定刃55と回転攪拌刃56によって破砕されながら臭気を含む蒸気を発生する。そして臭気は脱臭器65によって脱臭され、脱臭された蒸気は排気吸引ファン66によって本体ケース51外に排出され、乾燥が進行する。
容器センサー68は厨芥ごみ収納容器54の底面を介して厨芥ごみの温度を検知し、この検知温度が所定の温度に達すると、加熱手段62への通電を停止し、また、所定温度より低下すると加熱手段62への通電を再開し、厨芥ごみを加熱乾燥して減容する。
乾燥が終了すると、手動で切換スイッチ67を操作して運転を停止するか、タイマー機構を用いて運転を停止させるか、または容器センサー68により厨芥ごみ収納容器54の外側下面の温度上昇を検知して自動的に運転を停止させるものである。
しかしながら、厨芥ごみを加熱した後の熱風には、微量ではあるが乾燥処理された微細な厨芥ごみを含んでおり、上記した従来の厨芥処理機においては、脱臭器入気口が、厨芥ごみを乾燥させるために循環している熱風の流れに正対して設置されており、熱風により厨芥ごみが押し込まれるようになってそこから上記の微細な厨芥ごみが侵入し、脱臭器内に蓄積されてしまっていた。その結果、脱臭器内を流れる風量が減少してしまい、乾燥効率を低下させてしまうという欠点があった。
そこで、本発明では、前記のように循環する熱風に乾燥処理された厨芥ごみを含んでいたとしても、脱臭器入気口からの厨芥ごみの侵入を防ぎ、乾燥効率の性能を確保することを目的とするものである。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたもので、具体的には、厨芥ごみを乾燥処理する厨芥ごみ収納容器と、この厨芥ごみ収納容器を内蔵する外側固定容器と、厨芥ごみ収納容器内の厨芥ごみを加熱する加熱手段と、厨芥ごみ収納容器内の厨芥ごみに加熱手段を通して熱風を送る送風手段と、厨芥ごみ収納容器内の厨芥ごみを攪拌する回転攪拌刃と、厨芥ごみ収納容器の上部に配設した開閉自在の本体蓋と、この本体蓋の下面に位置して厨芥ごみ収納容器の上面開口部を塞ぐ内蓋と、厨芥ごみ収納容器内で発生した臭気を取り入れる脱臭器入気口とこの臭気を脱臭する触媒と触媒加熱ヒーターとからなる脱臭器をそなえた厨芥処理機において、前記外側固定容器の外側に送風手段と、加熱手段と、送風手段により厨芥ごみ収納容器内に熱風を送る吹出し熱風風路と厨芥ごみ収納容器から吐き出される熱風を送風手段に戻す吸込み熱風風路を設け、前記脱臭器入気口をこの吸込み熱風風路側に設け、かつ吸込み熱風風路内の熱風の流れに対して垂直方向、または熱風の流れと同一方向に位置させるようにしたものである。
以上説明したように、本発明によれば、脱臭器入気口の熱風の吸込み口を、熱風吸気口から流れてくる熱風の流れに対して垂直方向、または熱風の流れと同一方向に位置させるようにしたので、熱風に含まれている乾燥処理後の微細な厨芥ごみの脱臭器内への侵入を防ぐことができ、これによって脱臭器内を通る風量を減少させることがなくなり、乾燥効率を維持することができる。
以下、本発明の一実施例を図1から図9により説明する。
まず、図1から図6において、1は金属製又は樹脂からなる厨芥処理機の本体ケース、2はこの本体ケース1の上部に開閉自在に配設された本体蓋で、後部を蓋ヒンジ2aにより枢支され、前部にフック2bを設けている。また、この本体蓋2は後部側、即ち、本体蓋2の蓋ヒンジ2a側が高く、前面に向けて下向きに傾斜しており、蓋ヒンジ2aにバネやダンパー等の公知の機構を設けて急開閉しないように保持されている。
3は本体ケース1内に取り付けられた外側固定容器で、アルミや表面に防錆処理を施した鋼板により成形されている。4は厨芥ごみ収納容器で、外側固定容器3の内部に取り出し自在に配設されている。また、この厨芥ごみ収納容器4は表面に厨芥ごみがこびり付きにくいように剥離処理を施した鋼板や耐熱性、難燃性、さらには加水分解性に優れた分子配合を有した樹脂を混合したもので成形されている。
5は厨芥ごみ収納容器4の側面および底面より内向きに形成した凸部である。この凸部5は、別部品により設けることも可能であるが、本実施例では、厨芥ごみ収納容器4に直接成形している。
6は回転攪拌刃で、厨芥ごみ収納容器4内の下部に設置されており、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを攪拌するほかに、凸部5と連携して厨芥ごみを破砕するものである。
7は被駆動回転軸で、厨芥ごみ収納容器4の底部に設けられ、その先端が連結機構を介して回転攪拌刃6と連結しており、厨芥ごみ収納容器4の取り外しの際には容器4ごと取り外されるものである。
8は回転駆動軸で、外側固定容器3の底部に取り付けられており、被駆動回転軸7と着脱自在に連結して被駆動回転軸7に回転力を伝えるものである。9は電動モーターで、回転駆動軸8を回転させるための回転力を発生するものである。10は減速機構で、電動モーター9の回転力を減速して回転駆動軸8に伝達するもので、ギヤやベルトにより構成されている。
11は本体蓋2内の下面に固定された内蓋で、ステンレスや表面に防錆処理を施した鋼板又は耐熱性、難燃性、加水分解性に優れた樹脂製若しくは樹脂と金属の組み合わせにより構成されており、本体蓋2の傾斜形状に合わせて上面の周縁部に本体蓋2の後部側、即ち、本体蓋2の蓋ヒンジ2a側が高く、前面に向けて下向きに傾斜する周側壁11aを有している。
また、この内蓋11は、該内蓋11と本体蓋2とに夫々嵌合部を設けて取り外し自在な構造とすることもでき、さらに、本体蓋2と一体に成形することもできる。
また、この内蓋11は、厨芥ごみ収納容器4の上部開口部を覆うように設けられており、厨芥ごみ収納容器4との接触部にゴムや軟質の樹脂によるパッキン11iを設けることで、厨芥ごみ収納容器4とパッキン11iを介して密閉構造としている。
また、内蓋11は、周側壁11aの後部側に熱風吹出部11bと、それより開口面積の大きい熱風吸気部11cを周方向に沿って並べて開口するとともに、熱風吹出部11b直下の平面部に厨芥ごみ収納容器4内と連なる熱風吹出穴11eを設け、両者をカバーガイド11dで連結している。なお、熱風吹出穴11eは穴部の周縁部につばを形成した鎧穴でもよい。
また、前記平面部の略中央部付近には複数の丸穴又は格子形状の小穴よりなる熱風吸込穴11fが設けられ、その下面側は厨芥ごみ収納容器4内と連なり、上面側は熱風吸気部11cに連なっている。
また、熱風吸込穴11fと熱風吸気部11cとの間にはその通風路を遮らない範囲で突壁11gが設けられている。
さらに、内蓋11の下面で熱風吹出穴11eと熱風吸込穴11fとの間には両穴を通る熱風が交じり合わないように仕切り壁11hを設けている。
12は耐熱樹脂よりなる略逆L状の熱風循環風路ケースで、外側固定容器3の外側で本体ケース1の中に納められており、その内部を仕切り壁12aが吹出し熱風風路12b、吸込み熱風風路12cを仕切っており、その上端略水平部に内蓋11の熱風吹出部11bと連なる熱風吹出口12d及び熱風吸気部11cと連なる熱風吸気口12eを設けている。
また、この熱風循環風路ケース12は、耐熱性、加水分解性などに優れたPPSや結晶性のPSや耐熱性PPによって二つ以上のケース部品12f、12gを組み合わせて形成されているものであり、各ケース部品12f、12gの合わせ部12hはSUS等の金属線を介して加熱溶着によるシール又はシール材さらにはパッキンにより循環風が後記脱臭器17に導かれる以外に外部に漏れないようにシールされている。
また、熱風吹出口12d及び熱風吸気口12eは熱風を整流するために複数の縦型ルーバーにより形成されており、かつ、熱風吹出口12dの開口面積を熱風吸気口12eの面積より小さくして両口を通る熱風の風速に差を持たせるようにしている。
13は熱風循環風路ケース12内の下部に設けた連絡口で、円形のベルマウス状の穴により形成されており、仕切り壁12aによって仕切られた吹出し熱風風路12b、吸込み熱風風路12cを連絡するとともに、後記送風手段15の循環ファン15aを駆動するファンモーター15bのシャフト15cを貫通させている。
14は電熱ヒーターよりなる加熱手段で、吹出し熱風風路12bの中に配置され、その周囲を吹出し熱風風路12bの内壁面に近接して配置された遮熱用の金属ケース14aによって囲まれている。尚、この加熱手段14は電磁誘導加熱やマイクロ波加熱であってもよい。
15は送風手段で、片面が開放状のターボファン又はラジアルファンよりなる循環ファン15aと、この循環ファン15aを駆動するファンモーター15bと、そのシャフト15cとで構成され、循環ファン15aの吸い込み側は連絡口13を介して吸込み熱風風路12cに対応し、吹き出し側は加熱手段14の配置された熱風風路12b側に対応している。
16は分岐パイプで、熱風吸気口12e近傍に脱臭器入気口17eを有しており、その途中に脱臭器17が接続され、脱臭器排気口17fを通してその終端は排気吸引ファン18の吸入口19に接続されている。本実施例では分岐パイプ16は脱臭器入気口17e部分から脱臭器17に接続する部分まで一体のものとしたが、パイプの加工性などに応じて複数の部品で構成してもよい。
ここで、脱臭器入気口17eは、図6(a)に示すように吸込み熱風風路12c内の熱風の流れイに対して、垂直方向に設けている。また、図6(b)に示すように熱風の流れイと同一方向となるように設けてもよい。
前記脱臭器17の内部には、複数の小穴よりなる触媒17bと触媒加熱ヒーター17aが設けられ、また、脱臭器17の蓋には脱臭器17内に臨むように脱臭器温度センサーA17cと脱臭器17の外側面に位置するように脱臭器温度センサーB17dが設けられ、図5に示すように熱風吸気口12eから吸込まれてきた循環熱風を吸込み熱風風路12cの熱風吸気口12e近傍に設けられた脱臭器入気口17e、分岐パイプ16を通して触媒17bに流入させ、脱臭器排気口17fを通って排気吸引ファン18で吸引して本体ケース1の外部に排気するものである。
ここで、脱臭器温度センサーA17cは脱臭器17内の温度を検出し、脱臭器17内の温度コントロールを行っている。脱臭器温度センサーB17dは脱臭器17の温度が異常に上昇したとき、それを検出して通電を止めるものである。
また、排気吸引ファン18は循環ファン15aより直径が小さく、ターボファン又はラジアルファンによって構成され、送風手段15のファンモーター15bによって駆動されるようになっており、その収納ケース20は図3に示すように熱風循環風路ケース12のケース部品12gの外側面にこれと一体に成形されている。
また、収納ケース20の側壁の中心部にはファンモーター15bのシャフト15cを貫通させるとともに、収納ケース20内の排気吸引ファン18と脱臭器入気口17eを連絡する円形のベルマウス状の吸入口19及び排気の排出口18aが設けられている。
21は送風手段15と対向したケース部品12fを切欠し、そこに取り外し自在に配置したサービス点検用の蓋体である。
22は温度センサーBで、送風手段15の熱風吹出口12d内に臨ませてあり、該熱風吹出口12dから内蓋11を通して厨芥ごみ収納容器4内に流入する温風温度を検知して加熱手段14と送風手段15の動作を制御する。
23は温度過昇防止器で、熱風吹出口12dのある熱風循環風路ケース12の外側面に設けられており、熱風吹出口12dの異常温度上昇を防止する。
24は温度センサーAで、送風手段15の熱風吸気口12e内に臨ませてあり、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱した後の熱風温度を検知して、電動モーター9の駆動を制御し、回転攪拌刃6の攪拌タイミングの制御と乾燥終了の判定を行なう。
次に、図7は制御回路のブロック図を示すものであり、25は制御手段で、その入力側には前記した温度センサーB22及び温度センサーA24、脱臭器温度センサーA17cが接続されており、出力側には加熱手段14、送風手段15、触媒加熱ヒーター17aが夫々接続されている。
次に、上記厨芥処理機の動作について説明する。
本体蓋2のフック2bを外すと、本体蓋2はヒンジ2aを支点にバネの力で開く。このとき、内蓋11も一緒に上方に持ち上げられ、厨芥ごみ収納容器4の上面開口部が外部に露出する。
そこで、厨芥ごみ収納容器4内に厨芥ごみを収納し、そののち、本体蓋2を閉める。本体蓋2は本体ケース1とフック2bにより固定される。
この状態で、図8に示すように、電源スイッチ(図示せず)を投入すると、運転状態に入り、電動モーター9が一定時間(約5秒間)駆動して厨芥ごみ収納容器4内の回転攪拌刃6が右左、右左と2回正逆回転し、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみが偏らないように平らにならし、その後、電動モーター9は停止し、回転攪拌刃6も回転を停止する。
また、前記電源スイッチの投入によって図9に示すように制御手段25は触媒加熱ヒーター17aをONとし、脱臭器温度センサーA17cの検出する温度が所定温度(T1)に達してから所定時間(t4)を超えた時、熱風循環風路ケース12内の加熱手段14と送風手段15をONとしてファンモーター15bが駆動され、循環ファン15a及び排気吸引ファン18が回転する。循環ファン15aで発生した風は吹出し熱風風路12bを矢印のように上昇して加熱手段14の周囲を通る間に熱風となり、さらに上昇して熱風吹出口12dから本体蓋2の内蓋11の周側壁11aに開口した熱風吹出部11bを通り、カバーガイド11dに誘導されて内蓋11の熱風吹出穴11eから厨芥ごみ収納容器4内に流入する。
そして、熱風吸気口12eを通る熱風の温度が約100℃になると、それを温度センサーA24が検知して再び電動モーター9を駆動させ、厨芥ごみ収納容器4内の回転攪拌刃6が左4回、右4回と正逆回転動作を繰り返し、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱乾燥しながら攪拌し、さらに、回転攪拌刃6と凸部5が連携して破砕し、減縮する。
その後、臭気を含んだ熱風は厨芥ごみ収納容器4内を上昇して内蓋11の熱風吸込穴11fから内蓋11の上面に吸い込まれ、さらに、突壁11gを乗り越えて熱風吸気部11cに達し、熱風循環風路ケース12の熱風吸気口12eから矢印のように吸込み熱風風路12c内に流入し、連絡口13から再び循環ファン15aによって吹出し熱風風路12bに流出する。
以後、この熱風循環サイクルを繰り返し、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱、乾燥し、減縮する。このとき、加熱手段14から送風手段15によって熱風吹出口12dを通して厨芥ごみ収納容器4内に吹き出される熱風は温度センサーB22によって145℃程度に保たれるように制御される。尚、この熱風が150℃まで上昇した時は異常と判断し、温度過昇防止器23が動作して運転を止める。
一方、熱風吸気口12eより熱風循環風路ケース12に吸込まれてきた熱風の一部は、吸込み熱風風路12cに設けた脱臭器入気口17e、分岐パイプ16を通して脱臭器17に流入し、ここで脱臭されて排気吸引ファン18により排出口18aを通して本体ケース1の外部に排出される。
この状態で厨芥ごみの加熱、乾燥、減容が進行していくと、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみの含水率が下がり、熱風吸気口12eを通る熱風の温度が約120℃に上昇する。これを温度センサーA24が検知して乾燥、減容が終了したと判断し、電動モーター9への通電を止めるとともに、回転攪拌刃6の回転も止める。このとき、加熱手段14への通電も停止する。送風手段15及び触媒加熱ヒーター17aにはその後も一定時間通電され、順次触媒加熱ヒーター17a、送風手段15が停止して運転が終了する。
ここで脱臭器17へ通じる脱臭器入気口17eの配置について説明すると、この脱臭器入気口17eは、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱後の熱風を脱臭器17へ送るためのものである。そして、本発明では、より効果的にこの熱風を脱臭器入気口17eより取り込むために、脱臭器入気口17eを吸込み熱風風路12c側に設け、かつ熱風の流れイに対して垂直方向、または熱風の流れイと同一方向に設置している。
従って、本発明によれば、吸込み熱風風路12cを循環する熱風に乾燥処理された微細な厨芥ごみを含んでいたとしても、熱風により厨芥ごみが押し込まれることがなく、脱臭器17内への脱臭器入気口17eからの厨芥ごみの侵入を防ぐことができ、脱臭器17内を通る風量を保つことにより乾燥効率の性能を確保することができるものである。
2・・・本体蓋
3・・・外側固定容器
4・・・厨芥ごみ収納容器
6・・・回転攪拌刃
11・・・内蓋
12b・・吹出し熱風風路
12c・・吸込み熱風風路
14・・・加熱手段
15・・・送風手段
17・・・脱臭器
17a・・触媒加熱ヒーター
17b・・触媒
17e・・脱臭器入気口
3・・・外側固定容器
4・・・厨芥ごみ収納容器
6・・・回転攪拌刃
11・・・内蓋
12b・・吹出し熱風風路
12c・・吸込み熱風風路
14・・・加熱手段
15・・・送風手段
17・・・脱臭器
17a・・触媒加熱ヒーター
17b・・触媒
17e・・脱臭器入気口
Claims (1)
- 厨芥ごみを乾燥処理する厨芥ごみ収納容器(4)と、この厨芥ごみ収納容器(4)を内蔵する外側固定容器(3)と、厨芥ごみ収納容器(4)内の厨芥ごみを加熱する加熱手段(14)と、厨芥ごみ収納容器(4)内の厨芥ごみに加熱手段(14)を通して熱風を送る送風手段(15)と、厨芥ごみ収納容器(4)内の厨芥ごみを攪拌する回転攪拌刃(6)と、厨芥ごみ収納容器(4)の上部に配設した開閉自在の本体蓋(2)と、この本体蓋(2)の下面に位置して厨芥ごみ収納容器(4)の上面開口部を塞ぐ内蓋(11)と、厨芥ごみ収納容器(4)内で発生した臭気を取り入れる脱臭器入気口(17e)とこの臭気を脱臭する触媒(17b)と触媒加熱ヒーター(17a)とからなる脱臭器(17)をそなえた厨芥処理機において、前記外側固定容器(3)の外側に送風手段(15)と、加熱手段(14)と、送風手段(15)により厨芥ごみ収納容器(4)内に熱風を送る吹出し熱風風路(12b)と厨芥ごみ収納容器(4)から吐き出される熱風を送風手段(15)に戻す吸込み熱風風路(12c)を設け、前記脱臭器入気口(17e)をこの吸込み熱風風路(12c)側に設け、かつ吸込み熱風風路(12c)内の熱風の流れに対して垂直方向、または熱風の流れと同一方向に位置させることを特徴とした厨芥処理機。
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Cited By (1)
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2004
- 2004-02-27 JP JP2004052610A patent/JP2005238133A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200465495Y1 (ko) | 2007-12-31 | 2013-02-28 | 주식회사 동양 | 음식물 쓰레기 처리기 |
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