JP2005074246A - 厨芥処理機 - Google Patents

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茂 野仲
Atsushi Kimihira
淳 公平
Toshiaki Watanabe
利秋 渡辺
Hiroshi Yajima
洋 矢嶋
Hiroshi Omokawa
寛史 面川
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Abstract

【課題】 化学反応により脱臭器内に高熱を発生させる厨芥ごみが投入された場合でも、触媒を活性温度に保って脱臭性能を維持した状態で運転継続及び再通電可能にする。
【解決手段】 脱臭器温度センサーA17cが所定温度(T1)に達してから所定時間(t4)を超えた時送風手段15と加熱手段14の運転を開始し、脱臭器温度センサーA17cが所定温度(T3)を超えた場合、触媒加熱ヒーター17aをOFFとし、送風手段15及び加熱手段14の運転は継続しながら脱臭器17内の温度の下降を待ち、所定の温度(T2)まで下降したら触媒加熱ヒーター17aを再びONとし、触媒加熱ヒーター17aがON−OFFを繰返して脱臭器温度センサーA17cの温度が所定の温度(T3)を所定の回数越えた場合、触媒加熱ヒーター17a、加熱手段14、電動モーター9を停止して、一定時間(td1)後送風手段15を停止する。
【選択図】 図6


Description

本発明は、一般家庭等で発生する厨芥ごみを加熱乾燥して減容処理する厨芥処理機に関するものである。
厨芥ごみを加熱乾燥して減容処理する従来の厨芥処理機として、例えば特開平9−310979号公報(特許文献1参照)及び特開平10−2667号公報(特許文献2参照)に示すものがある。
これを従来の厨芥処理機の断面図を示した図12により説明すると、40は本体ケース、41は厨芥収納容器で、この厨芥収納容器41内には厨芥ごみを粉砕、攪拌する手段として固定刃42と回転攪拌刃43が設けられている。
固定刃42は厨芥収納容器41の下部内壁に設けられ、回転攪拌刃43は厨芥収納容器41の底面から突き出た回転軸44に固定されている。この回転軸44は攪拌モーター45、減速装置46を介して駆動軸47と連結している。
厨芥収納容器41の上方には厨芥ごみを加熱する加熱ヒーター48と送風ファン49が設けられている。
50は送風ファン49を駆動する送風モーターであり、厨芥収納容器41および加熱ヒーター48の上部に配置されている。そして加熱ヒーター48と送風ファン49によって厨芥ごみの表面上部を加熱し、この加熱された厨芥ごみを攪拌モーター45によって駆動される回転攪拌刃43によって破砕するようにしている。
また、厨芥収納容器41の外周には外側固定容器51が設けられており、この外側固定容器51の上部開口部は蓋52で覆われている。この蓋52には空気を取り入れる空気取り入れ口53が設けられている。そして、外側固定容器51には厨芥収納容器41内で発生した臭気を排出する排気口54が設けられている。
この排気口54は、連結パイプ55と、厨芥収納容器41内で発生した臭気を無臭化する脱臭ヒーター56aと触媒56bと脱臭器温度センサー56cで構成された触媒脱臭器56と、この触媒脱臭器56によって脱臭された気体を本体外に排出する排気ファン57に連通されている。また、脱臭器温度センサー56cは図示するように触媒脱臭器56の外側に設けられており、触媒脱臭器56内の温度が異常に上昇すると通電を遮断する。
58は温度センサーで、厨芥収納容器41の外側下面に当接しており、厨芥収納容器41内の厨芥ごみの温度を検知するものである。
このように構成されたものにおいて、厨芥収納容器41内に厨芥ごみが投入され、運転スイッチ(図示せず)を操作して乾燥運転が開始されると、加熱ヒーター48と送風ファン49によって厨芥ごみの表面上部が加熱される。
それと同時に、厨芥ごみは固定刃42と回転攪拌刃43によって破砕されながら臭気を含む蒸気を発生する。そして臭気は触媒脱臭器56によって脱臭され、排気ファン57によって本体40外に排出され、乾燥が行なわれる。また、脱臭ヒーター56aの温度コントロールとして、通常は一定に固定された条件で通電され、異常温度上昇時のみ脱臭器温度センサー56cで検知する。一度検知すると脱臭器温度センサー56cがOFF状態となり、再通電することが不可能となる。
温度センサー58は厨芥収納容器41の底面を介して厨芥ごみの温度を検知し、この検知温度が所定の温度に達すると、加熱ヒーター48への通電を停止し、また、所定温度より低下すると加熱ヒーター48への通電を再開し、厨芥ごみを加熱乾燥して減容する。
乾燥が終了すると、図示していないが、蓋52の上面に運転・停止等の操作部として停止スイッチ(図示せず)が設けられていて、手動でこの停止スイッチを操作して運転を停止するか、タイマー機構を用いて運転を停止させるか、又は温度センサー58により厨芥収納容器41の外側下面の温度上昇を検知して自動的に運転を停止させるものである。
また、他の厨芥処理機として、特開平7−294136号公報(特許文献3参照)に示すものがある。
これを図13により説明すると、内部構造そのものは図12に示すものと同様であり、説明を省略するが、制御手段として温度センサーを2個用いた点が図12と相違する。
すなわち、一方の温度センサー59を加熱ヒーター48の近傍で送風ファン49からの送風吹き出し通路に設け、他の温度センサー60を厨芥収納容器41が収納された外側固定容器51の上部外側面に設けたものである。
そして、温度センサー59により送風ファン49からの送風温度を検知し、この検知温度が所定の温度に達すると、加熱ヒーター48への通電を停止し、また、所定温度より低下すると加熱ヒーター48への通電を再開し、厨芥ごみを加熱乾燥して減容するものであり、また、温度センサー60は厨芥収納容器41を収納した外側固定容器51の温度を検知して、その温度が所定温度に達した場合に厨芥ごみの加熱乾燥が終了したと判断して運転を停止するものである。
特開平9−310979号公報
特開平10−2667号公報 特開平7−294136号公報
しかしながら、上記した厨芥処理機は多種多様な処理物が投入されるため、それら処理物の中には触媒脱臭器56内の触媒56bの作用により化学反応を起こして触媒脱臭器56内に高温を発生させる物質を含むものもあり、それらを投入すると、触媒脱臭器56内の温度が異常上昇する度に脱臭器温度センサー56cが検知して通電不可能となり、最後まで処理物を処理することができないという欠点があった。
また、触媒56bはある一定の活性温度になることによって脱臭性能を発揮するため、単純に触媒56bの温度を下げて活性温度以下にしてしまうと、臭いの原因となる。
そこで、前記のような多種多様な処理物が投入された際にも、脱臭用の触媒の温度を常に活性温度に保って脱臭性能を確保する必要があり、脱臭用の触媒の作用により化学反応を起こして高熱を発生させる厨芥処理物が投入された場合においても最後まで処理を終了させるか、または再通電が可能であることが必要である。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1では、厨芥ごみを乾燥処理する厨芥ごみ収納容器と、この厨芥ごみ収納容器を内蔵する外側固定容器と、厨芥ごみ収納容器内の厨芥ごみを加熱する加熱手段と、厨芥ごみ収納容器内の厨芥ごみに加熱手段を通して熱風を送る送風手段と、厨芥ごみ収納容器内の厨芥ごみを攪拌する回転攪拌刃と、回転攪拌刃を駆動する電動モーターと、厨芥ごみ収納容器の上部に配設した開閉自在の本体蓋と、この本体蓋の下面に位置して厨芥ごみ収納容器の上面開口部を塞ぐ内蓋と、触媒加熱ヒーターと触媒と脱臭器温度センサーAとからなる脱臭器をそなえた厨芥処理機において、前記脱臭器温度センサーAを脱臭器内に臨ませ、通電開始によりこの触媒加熱ヒーターの運転を開始し、脱臭器温度センサーAが所定温度(T1)に達してから所定時間(t4)を超えた時、送風手段と加熱手段の運転を開始し、脱臭器温度センサーAが所定の温度(T3)を超えた場合、触媒加熱ヒーターをOFFとし、送風手段及び加熱手段の運転は継続しながら脱臭器内の温度の下降を待ち、所定の温度(T2)まで下降したら触媒加熱ヒーターを再びONとし、触媒加熱ヒーターがON−OFFを繰返して脱臭器温度センサーAの温度が所定の温度(T3)を所定の回数越えた場合、送風手段以外の触媒加熱ヒーター、加熱手段、電動モーターを停止して、一定時間(td1)後送風手段を停止する機能を備えたものである。
また請求項2では、脱臭器温度センサーAが所定の温度(T3)を超えた場合、または脱臭器温度センサーAの温度上昇が所定の温度傾斜(ΔTf2/Δt2)を超えた時触媒加熱ヒーターをOFFとし、送風手段及び加熱手段の運転は継続し、脱臭器内の温度の下降を待ち続けている間に、脱臭器内の温度上昇が続き、所定の温度(T4)を超えた場合、送風手段以外の触媒加熱ヒーター、加熱手段、電動モーターを停止して、一定時間(td3)後送風手段を停止する機能を備えたものである。
本発明は請求項1又は請求項2に記載したように、脱臭器内に脱臭器温度センサーAを臨ませ、脱臭器内の温度制御を行なうことにより、従来のように脱臭器内の温度の異常上昇によって脱臭器の外に設けた脱臭器温度センサーBが動作して再通電できない不具合を解決することができる。
また、触媒の作用により化学反応を起こして脱臭器内に高熱を発生させる厨芥処理物が投入される場合であっても、脱臭器内の脱臭器温度センサーAによって脱臭器内の温度制御を行なうことにより触媒の温度を活性温度以下に下げることなく制御し、脱臭性能を維持し、安定的に触媒温度を保つことができる。
以下本発明の一実施例を図1から図11により説明する。
まず、図1から図11において、1は金属製又は樹脂からなる厨芥処理機の本体ケース、2はこの本体ケース1の上部に開閉自在に配設された本体蓋で、後部を蓋ヒンジ2aにより枢支され、前部にフック2bを設けている。また、この本体蓋2は後部側、即ち、本体蓋2の蓋ヒンジ2a側が高く、前面に向けて下向きに傾斜しており、蓋ヒンジ2aにバネやダンパー等の公知の機構を設けて急開閉しないように保持されている。
3は本体ケース1内に取り付けられた外側固定容器で、アルミや表面に防錆処理を施した鋼板により成形されている。4は厨芥ごみ収納容器で、外側固定容器3の内部に取り出し自在に配設されている。また、この厨芥ごみ収納容器4は表面に厨芥ごみがこびり付きにくいように剥離処理を施した鋼板や耐熱性、難燃性、さらには加水分解性に優れた分子配合を有した樹脂を混合したもので成形されている。
5は厨芥ごみ収納容器4の側面および底面より内向きに形成した凸部である。この凸部5は、別部品により設けることも可能であるが、本実施例では、厨芥ごみ収納容器4に直接成形している。
6は回転攪拌刃で、厨芥ごみ収納容器4内の下部に設置されており、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを攪拌するほかに、凸部5と連携して厨芥ごみを破砕するものである。
7は被駆動回転軸で、厨芥ごみ収納容器4の底部に設けられ、その先端が連結機構を介して回転攪拌刃6と連結しており、厨芥ごみ収納容器4の取り外しの際には容器4ごと取り外されるものである。
8は回転駆動軸で、外側固定容器3の底部に取り付けられており、被駆動回転軸7と着脱自在に連結して被駆動回転軸7に回転力を伝えるものである。9は電動モーターで、回転駆動軸8を回転させるための回転力を発生するものである。10は減速機構で、電動モーター9の回転力を減速して回転駆動軸8に伝達するもので、ギヤやベルトにより構成されている。
11は本体蓋2内の下面に固定された内蓋で、ステンレスや表面に防錆処理を施した鋼板又は耐熱性、難燃性、加水分解性に優れた樹脂製若しくは樹脂と金属の組み合わせにより構成されており、本体蓋2の傾斜形状に合わせて上面の周縁部に本体蓋2の後部側、即ち、本体蓋2の蓋ヒンジ2a側が高く、前面に向けて下向きに傾斜する周側壁11aを有している。
また、この内蓋11は、該内蓋11と本体蓋2とに夫々嵌合部を設けて取り外し自在な構造とすることもでき、さらに、本体蓋2と一体に成形することもできる。
また、この内蓋11は、厨芥ごみ収納容器4の上部開口部を覆うように設けられており、厨芥ごみ収納容器4との接触部にゴムや軟質の樹脂によるパッキン11iを設けることで、厨芥ごみ収納容器4とパッキン11iを介して密閉構造としている。
また、内蓋11は、周側壁11aの後部側に熱風吹出部11bと、それより開口面積の大きい熱風吸気部11cを周方向に沿って並べて開口するとともに、熱風吹出部11b直下の平面部に厨芥ごみ収納容器4内と連なる熱風吹出穴11eを設け、両者をカバーガイド11dで連結している。なお、熱風吹出穴11eは穴部の周縁部につばを形成した鎧穴でもよい。
また、前記平面部の略中央部付近には複数の丸穴又は格子形状の小穴よりなる熱風吸込穴11fが設けられ、その下面側は厨芥ごみ収納容器4内と連なり、上面側は熱風吸気部11cに連なっている。
また、熱風吸込穴11fと熱風吸気部11cとの間にはその通風路を遮らない範囲で突壁11gが設けられている。
さらに、内蓋11の下面で熱風吹出穴11eと熱風吸込穴11fとの間には両穴を通る熱風が交じり合わないように仕切り壁11hを設けている。
12は耐熱樹脂よりなる略逆L状の熱風循環風路ケースで、外側固定容器3の外側で本体ケース1の中に納められており、その内部を仕切り壁12aによって左右二つの熱風風路12b、12cに仕切っており、その上端略水平部に内蓋11の熱風吹出部11bと連なる熱風吹出口12d及び熱風吸気部11cと連なる熱風吸気口12eを設けている。
また、この熱風循環風路ケース12は、耐熱性、加水分解性などに優れたPPSや結晶性のPSや耐熱性PPによって二つ以上のケース部品12f、12gを組み合わせて形成されているものであり、各ケース部品12f、12gの合わせ部12hはSUS等の金属線を介して加熱溶着によるシール又はシール材さらにはパッキンにより循環風が後記脱臭器17に導かれる以外に外部に漏れないようにシールされている。
また、熱風吹出口12d及び熱風吸気口12eは熱風を整流するために複数の縦型ルーバーにより形成されており、かつ、熱風吹出口12dの開口面積を熱風吸気口12eの面積より小さくして両口を通る熱風の風速に差を持たせるようにしている。
13は熱風循環風路ケース12内の下部に設けた連絡口で、円形のベルマウス状の穴により形成されており、仕切り壁12aによって仕切られた二つの熱風風路12b、12cを連絡するとともに、後記送風手段15の循環ファン15aを駆動するファンモーター15bのシャフト15cを貫通させている。
14は電熱ヒーターよりなる加熱手段で、熱風風路12bの中に配置され、その周囲を熱風風路12bの内壁面に近接して配置された遮熱用の金属ケース14aによって囲まれている。尚、この加熱手段14は電磁誘導加熱やマイクロ波加熱であってもよい。
15は送風手段で、片面が開放状のターボファン又はラジアルファンよりなる循環ファン15aと、この循環ファン15aを駆動するファンモーター15bと、そのシャフト15cとで構成され、循環ファン15aの吸い込み側は連絡口13を介して熱風風路12cに対応し、吹き出し側は加熱手段14の配置された熱風風路12b側に対応している。
16は送風手段15近傍の熱風風路12bから分岐した熱風分岐口で、その出口に分岐パイプ16aが接続され、その途中に脱臭器17が接続され、その終端は排気吸引ファン18の吸入口19に接続されている。
前記脱臭器17の内部には、複数の小穴よりなる酸化触媒17bと触媒加熱ヒーター17aが設けられ、また、脱臭器17の蓋には脱臭器17内に臨むように脱臭器温度センサーA17cと脱臭器17の外側面に位置するように脱臭器温度センサーB17dが設けられ、図5に示すように循環ファン15aから吹き出された循環熱風の一部を熱風吹出口12dの入り口付近から金属ケース14aとケース部品12gとの隙間及び熱風分岐口16、分岐パイプ16aを通して酸化触媒17bに流入させ、排気吸引ファン18で吸引して本体ケース1の外部に排気するものである。
また、排気吸引ファン18は循環ファン15aより直径が小さく、ターボファン又はラジアルファンによって構成され、送風手段15のファンモーター15bによって駆動されるようになっており、その収納ケース20は図3に示すように熱風循環風路ケース12のケース部品12gの外側面にこれと一体に成形されている。
また、収納ケース20の側壁の中心部にはファンモーター15bのシャフト15cを貫通させるとともに、収納ケース20内の排気吸引ファン18と分岐パイプ16aを連絡する円形のベルマウス状の吸入口19及び排気の排出口18aが設けられている。
21は送風手段15と対向したケース部品12fを切欠し、そこに取り外し自在に配置したサービス点検用の蓋体である。
22は温度センサーBで、送風手段15の熱風吹出口12d内に臨ませてあり、該熱風吹出口12dから内蓋11を通して厨芥ごみ収納容器4内に流入する温風温度を検知して加熱手段14と送風手段15の動作を制御する。
23は温度過昇防止器で、熱風吹出口12dのある熱風循環ケース12の外側面に設けられており、熱風吹出口12dの異常温度上昇を防止する。
24は温度センサーAで、送風手段15の熱風吸気口12e内に臨ませてあり、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱した後の熱風温度を検知して、電動モーター9の駆動を制御し、回転攪拌刃6の攪拌タイミングの制御と乾燥終了の判定を行なう。
次に、図6は制御回路のブロック図を示すものであり、25は制御手段で、その入力側には前記した温度センサーB22及び温度センサーA24、脱臭器温度センサーA17cが接続されており、出力側には加熱手段14、送風手段15、触媒加熱ヒーター17aが夫々接続されている。
次に、上記厨芥処理機の動作について説明する。
本体蓋2のフック2bを外すと、本体蓋2はヒンジ2aを支点にバネの力で開く。このとき、内蓋11も一緒に上方に持ち上げられ、厨芥ごみ収納容器4の上面開口部が外部に露出する。
そこで、厨芥ごみ収納容器4内に厨芥ごみを収納し、そののち、本体蓋2を閉める。本体蓋2は本体ケース1とフック2bにより固定される。
この状態で、図7に示すように、電源入りスイッチを投入すると、運転状態に入り、電動モーター9が一定時間(約5秒間)駆動して厨芥ごみ収納容器4内の回転攪拌刃6が右左、右左と2回正逆回転し、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみが偏らないように平らにならし、その後、電動モーター9は停止し、回転攪拌刃6も回転を停止する。
また、前記電源入りスイッチの投入によって乾燥運転が開始されると、図8に示すように制御手段25は触媒加熱ヒーター17aをONとし、脱臭器温度センサーA17cの検出する温度が所定温度(T1)に達してから所定時間(t4)を超えた時、熱風循環風路ケース12内の加熱手段14と送風手段15をONとしてファンモーター15bが駆動され、循環ファン15a及び排気吸引ファン18が回転する。循環ファン15aで発生した風は熱風風路12bを矢印のように上昇して加熱手段14の周囲を通る間に熱風となり、さらに上昇して熱風吹出口12dから本体蓋2の内蓋11の周側壁11aに開口した熱風吹出部11bを通り、カバーガイド11dに誘導されて内蓋11の熱風吹出穴11eから厨芥ごみ収納容器4内に流入する。
そして、熱風吸気口12eを通る熱風の温度が約100℃になると、それを温度センサーA24が検知して再び電動モーター9を駆動させ、厨芥ごみ収納容器4内の回転攪拌刃6が左4回、右4回と正逆回転動作を繰り返し、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱乾燥しながら攪拌し、さらに、回転攪拌刃6と凸部5が連携して破砕し、減縮する。
その後、臭気を含んだ熱風は厨芥ごみ収納容器4内を上昇して内蓋11の熱風吸込穴11fから内蓋11の上面に吸い込まれ、さらに、突壁11gを乗り越えて熱風吸気部11cに達し、熱風循環風路ケース12の熱風吸気口12eから矢印のように熱風風路12c内に流入し、連絡口13から再び循環ファン15aによって熱風風路12bに流出する。
以後、この熱風循環サイクルを繰り返し、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱、乾燥し、減縮する。このとき、加熱手段14から送風手段15によって熱風吹出口12dを通して厨芥ごみ収納容器4内に吹き出される熱風は温度センサーB22によって145℃程度に保たれるように制御される。尚、この熱風が150℃まで上昇した時は異常と判断し、温度過昇防止器23が動作して運転を止める。
一方、送風手段15の循環ファン15aにより吹き出された熱風の一部は熱風吹出口12dの入り口付近から金属ケース14aとケース部品12gとの隙間及び熱風分岐口16、分岐パイプ16aを通して脱臭器17に流入し、ここで脱臭されて排気吸引ファン18により排出口18aを通して本体ケース1の外部に排出される。
この状態で厨芥ごみの加熱、乾燥、減容が進行していくと、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみの含水率が下がり、熱風吸気口12eを通る熱風の温度が約120℃に上昇する。これを温度センサーA24が検知して乾燥、減容が終了したと判断し、電動モーター9への通電を止めるとともに、回転攪拌刃6の回転も止める。このとき、加熱手段14への通電も停止する。送風手段15及び触媒加熱ヒーター17aにはその後も一定時間通電され、順次触媒加熱ヒーター17a、送風手段15が停止して運転が終了する。なお、この厨芥ごみの加熱、乾燥、減容の過程で脱臭器温度センサーB17dは脱臭器17内の温度が異常に上昇したときにそれを検出して通電を止める。
次に、投入された処理物から発生し脱臭器17内の触媒17bの作用により化学反応を起こして脱臭器17内に高温を発生させる物質(以下、反応物質と称する)により、この反応物質が化学反応して脱臭器17内を高温にさせる場合の制御方法を図9〜11を参照して説明する。この場合は脱臭器温度センサーA17cの時間当たりの温度上昇傾斜は図8に示す通常の処理物の場合より急なものとなる。
ここで、制御手段25は、脱臭器温度センサーA17cの検出する触媒17bの温度を監視するとともに時間的な温度変化を常に演算処理している。具体的には、脱臭器温度センサーA17cの検出する温度が所定時間(Δt)の間に上昇する温度上昇分(ΔT)を常に把握し、この時間的な温度傾斜(ΔT/Δt)が所定の時間的な温度傾斜(ΔTf/Δt)以上か否かを判断している。なお、所定の時間的な温度傾斜(ΔTf/Δt)は、前述したように温度センサーA24が約100℃になり電動モーター9が動作を始めるまでの間(以後、通電初期と称する)や、その後電動モーター9が動作して回転攪拌刃6が攪拌を始めた後など運転中の動作状態によって変化させるが製品の仕様に合わせて適切な値に定めればよい。
図9(a)において、反応物質により触媒17bの温度が上昇して、脱臭器温度センサーA17cの温度が所定温度(T3)を超えた(本実施例では370℃)場合、触媒加熱ヒーター17aをOFFとし、加熱手段14と送風手段15の運転は継続する。これによって触媒17bの作用による反応物質の化学反応が抑制されて発熱が減退し、脱臭器温度センサーA17c温度が低下してゆく。そして、脱臭器温度センサーA17c温度が所定温度(T2)以下(本実施例では340℃)に下がったら触媒加熱ヒーター17aを再びONとし、以後この動作で運転を継続する。
つまり、触媒17bの温度が所定温度(T2)以下となれば、触媒17bの作用による厨芥ごみに含まれる反応物質の化学反応が低調となり、激しい発熱が収まったと見なせるので触媒17bを再度加熱し、触媒17bの温度を活性温度に維持し、通常の乾燥運転状態とする。所定温度(T3)は、触媒17bの活性温度領域内で高い温度値に設定する。また、所定温度(T2)は、触媒17bの活性温度領域内で所定温度(T3)より低い値に設定する。
この状態で運転を再開したとき、図9(b)に示すように再び脱臭器温度センサーA17c温度が所定温度(T3)に達した回数が所定の回数(N)を超えた(本実施例では2回)場合は、送風手段15以外の触媒加熱ヒーター17a、加熱手段14、電動モーター9を停止して、一定時間(td1)後(本実施例では1分後)に送風手段15も停止し運転を終了する。所定の回数を超えるまでは、このまま通常運転を継続して終了する。
これは、最初に所定温度(T3)を超えた場合に運転を終了してしまうと反応物質が少量であった場合でもすぐに処理不能となってしまい使い勝手が良くない。そこで、ある程度時間をかければそのような反応物質が排出されてしまい化学反応が抑制されることになるため、所定の回数まで処理を終了させずに運転を続けるものである。
これにより、反応物質による触媒17bの温度上昇があっても、触媒17bを活性温度に維持しながら最後まで処理を終了させることができる。
次に、反応物質の化学反応により触媒17bの温度が急激に上昇する場合を説明する。この場合は、脱臭器温度センサーB17dが動作して再通電不能になってしまうのを防ぐことが必要である。
図10において、反応物質により触媒17bの温度が急激に上昇して、通電初期に、脱臭器17の脱臭器温度センサーA17cの温度上昇が所定の温度傾斜(ΔTf1/Δt1)を超えた時(本実施例では、180秒間の間に100deg以上の温度上昇としている)、触媒加熱ヒーター17aおよび加熱手段14をOFFとし一定時間(td2)後(本実施例では1分後)に送風手段15もOFFとし運転を終了する。なお、Δt1経過するまでに攪拌開始のタイミングになった場合はそのまま攪拌を開始する。
また、図11(a)において、脱臭器温度センサーA17cが、最初の攪拌後の温度上昇が所定の温度傾斜(ΔTf2/Δt2)を超えた時(本実施例では、240秒間で80deg以上の温度上昇としている)、触媒加熱ヒーター17aをOFFとして加熱手段14と送風手段15の運転は継続し、脱臭器温度センサーA17c温度が所定温度(T2)以下(本実施例では340℃)に下がるまで待ち続け、所定温度(T2)以下に下がったら触媒加熱ヒーター17aを再びONとして運転を継続する。
さらに、前記のように触媒加熱ヒーター17aがOFFとなっている状態でも図11(b)に示すように脱臭器温度センサーA17cが温度上昇を続け所定温度(T4)に達した(本実施例では400℃)場合、送風手段15以外の加熱手段14、電動モーター9をOFFとして、一定時間(td3)後(本実施例では1分後)送風手段15も停止する。所定温度(T4)は、触媒17bに損害を与えない上限に近い温度値に設定する。
これらにより、脱臭器17が高温になった場合でも、脱臭器温度センサーB17dが動作して再通電不能になってしまうのを防ぐことができる。
本発明の一実施例の縦断面図である。 本発明の一実施例の要部構造概略斜視図である。 本発明の一実施例の他の要部構造概略斜視図である。 本発明の一実施例の要部内部説明図である。 本発明の一実施例の他の部品の内部説明図である。 本発明の一実施例の制御部のブロック図である。 本発明の一実施例の基本的な制御シーケンスである。 本発明の一実施例の基本的な制御方法の説明図で、通常の厨芥ごみの場合を示す図である。 本発明の一実施例の基本的な制御方法の説明図で、異常を起こす厨芥ごみの場合を示す図である。 本発明の一実施例の基本的な制御方法の説明図で、他の異常を起こす厨芥ごみの場合を示す図である。 本発明の一実施例の基本的な制御方法の説明図で、さらに他の異常を起こす厨芥ごみの場合を示す図である。 従来例の縦断面図である。 他の従来例の縦断面図である。
符号の説明
2 本体蓋
3 外側固定容器
4 厨芥ごみ収納容器
6 回転攪拌刃
9 電動モーター
11 内蓋
12b 熱風風路
12c 熱風風路
12d 熱風吹出口
12e 熱風吸気口
14 加熱手段
15 送風手段
17 脱臭器
17a 触媒加熱ヒーター
17b 触媒
17c 脱臭器温度センサーA
17d 脱臭器温度センサーB
22 温度センサーB
24 温度センサーA

Claims (2)

  1. 厨芥ごみを乾燥処理する厨芥ごみ収納容器(4)と、この厨芥ごみ収納容器(4)を内蔵する外側固定容器(3)と、厨芥ごみ収納容器(4)内の厨芥ごみを加熱する加熱手段(14)と、厨芥ごみ収納容器(4)内の厨芥ごみに加熱手段(14)を通して熱風を送る送風手段(15)と、厨芥ごみ収納容器(4)内の厨芥ごみを攪拌する回転攪拌刃(6)と、回転攪拌刃(6)を駆動する電動モーター(9)と、厨芥ごみ収納容器(4)の上部に配設した開閉自在の本体蓋(2)と、この本体蓋(2)の下面に位置して厨芥ごみ収納容器(4)の上面開口部を塞ぐ内蓋(11)と、触媒加熱ヒーター(17a)と触媒(17b)と脱臭器温度センサーA(17c)とからなる脱臭器(17)をそなえた厨芥処理機において、前記脱臭器温度センサーA(17c)を脱臭器(17)内に臨ませ、通電開始によりこの触媒加熱ヒーター(17a)の運転を開始し、脱臭器温度センサーA(17c)が所定温度(T1)に達してから所定時間(t4)を超えた時、送風手段(15)と加熱手段(14)の運転を開始し、脱臭器温度センサーA(17c)が所定の温度(T3)を超えた場合、触媒加熱ヒーター(17a)をOFFとし、送風手段(15)及び加熱手段(14)の運転は継続しながら脱臭器(17)内の温度の下降を待ち、所定の温度(T2)まで下降したら触媒加熱ヒーター(17a)を再びONとし、触媒加熱ヒーター(17a)がON−OFFを繰返して脱臭器温度センサーA(17c)の温度が所定の温度(T3)を所定の回数越えた場合、送風手段(15)以外の触媒加熱ヒーター(17a)、加熱手段(14)、電動モーター(9)を停止して、一定時間(td1)後送風手段(15)を停止することを特徴とする厨芥処理機。
  2. 脱臭器温度センサーA(17c)が所定の温度(T3)を超えた場合、または脱臭器温度センサーA(17c)の温度上昇が所定の温度傾斜(ΔTf2/Δt2)を超えた時触媒加熱ヒーター(17a)をOFFとし、送風手段(15)及び加熱手段(14)の運転は継続し、脱臭器(17)内の温度の下降を待ち続けている間に、脱臭器(17)内の温度上昇が続き、所定の温度(T4)を超えた場合、送風手段(15)以外の触媒加熱ヒーター(17a)、加熱手段(14)、電動モーター(9)を停止して、一定時間(td3)後送風手段15を停止することを特徴とする請求項1記載の厨芥処理機。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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