JP2005237087A - 可動コイル型リニアモータ及びその固定子の磁気回路の組立方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ヨークと永久磁石とで構成される断面形状が略コの字に形成された固定子の磁気回路と多相コイルを具備すると共に磁気空隙を走行自在に構成された可動子とを備え、前記磁気回路は永久磁石とセンターヨークとセンターヨークを挟み込んで当接する複数のサイドヨークで構成され、前記サイドヨークの少なくとも1つは可動子の走行方向に沿って複数に分割され、かつ可動子の走行路に面して前記サイドヨーク上に永久磁石が載置されている可動コイル型リニアモータ。
【選択図】 図1
Description
図10のリニアモータにおいて、2bは磁石であり、6はベースであり、7は可動子であり、8は支持摺動部材であり、5はコイルであり、9はコイルフレームであり、10は短尺プレートである。この短尺プレート10上に2個の主磁石2a及び2個の補磁用磁石2bが載置されて磁石付短尺プレート11が構成されていると共に、磁石付短尺プレート11が可動子7の走行方向に沿って所定個数配設されている。このリニアモータの磁気回路の組立は、2個の主磁石2a及び2個の補磁用磁石2bからなる磁石列を予め短尺プレート10上に載置して磁石付短尺プレート11を構成し、次に断面形状が略コの字に形成された一体構造のベース6の内側面に磁石付短尺プレート11を配設するという方法によっている。
図11において、101はリニアモータであり、101aは断面形状がコの字の分割型ヨークであり、101bは永久磁石であり、101cはコイル(可動部)であり、102はガイド部であり、103はケーブルベアである。
図12において、121はマグネットヨークを表し、122は断面形状が略コの字の一体ヨークを構成する上側の対向部であり、123は断面形状が略コの字の一体ヨークを構成する下側の対向部であり、124は両者を連結する連結側部である。130及び131はマグネットであり、127及び128は対向するヨーク面であり、125aはねじ孔であり、132は空隙であり、132aは側部開口である。
特許文献2に記載の可動コイル型リニアモータでは断面形状がコの字のヨーク101aが3分割のヨーク板からなるヨーク組立体の構成なので、一体構造の断面コの字ヨークを加工して形成する場合に比べて加工費は安価になる。しかし、このリニアモータの磁気回路の組立は、3分割のヨーク板から断面形状がコの字のヨーク組立体101aを組立た後に、ヨーク組立体101aの対向する内側面に空隙を介して一対の永久磁石101b,101bを接着するという作業になる。この接着作業は特許文献1の磁気回路の組立作業と同様に高価でかつ作業性が悪いものであり、改善が求められていた。
特許文献3に記載の可動コイル型リニアモータでは断面形状が略コの字の一体ヨークを固定子に用いているが、特許文献1の場合と同様に一体ヨークの加工費が高価であり、かつ特許文献1、2と同様に永久磁石を一体ヨーク上に接着する作業は作業性が悪いものである。
本発明の組立方法によれば、一体構造物のセンターヨークと第1サイドヨークの持つ剛性により組立後の磁気回路の剛性が保持され、かつ断面形状が略コの字のベースの内側空間での組立作業負荷を大幅に軽減できるので組立作業を容易かつ高精度で行え、また加工費を低減することができる。
また、本発明の可動コイル型リニアモータの固定子の磁気回路の組立方法において、前記略L字のヨーク組立体の第1サイドヨーク上に前記対向状態の磁石付き第3サイドヨーク片を当接して固定する作業と、前記略L字のヨーク組立体のセンターヨークと前記対向状態の磁石付き第2サイドヨーク片とを当接して固定する作業とは、どちらの作業を先に行ってもよい。
図1、2の可動コイル型リニアモータ40において、42は紙面に対して垂直方向に延設する一体構造体でかつ強磁性のセンターヨーク(例えばSS400製等)である。センターヨーク42の両端上部には面取り部42a,42aが設けてある。面取り部42aを設けたことにより対向するサイドヨーク43,45と44との間に作用する磁気吸引/反発力により発生する撓み量を低減することができ、もって可動コイル型リニアモータ40の推力リップルを低減することができる。43は強磁性の第1サイドヨーク(例えばSS400製等)であり紙面に対して垂直方向に延設する一体構造体である。44は強磁性の第2サイドヨーク(例えばSS400製等)であり紙面に対して垂直方向に延設する複数の第2サイドヨーク片44a,44b・・・(例えば10分割片等)からなる。52は第2サイドヨーク片の境界である。45は強磁性の第3サイドヨーク(例えばSS400製等)であり紙面に対して垂直方向に延設する複数の第3サイドヨーク片45a,45b・・・(例えば10分割片等)からなる。53は第3サイドヨーク片の境界である。センターヨーク42の左端の平面部42bと第2サイドヨークの段差部44eとが当接された状態でねじ(図示省略)により締結されている。センターヨーク42の右端の平面部42bと第1サイドヨークの段差部43cとが当接された状態でねじ(図示省略)により締結されている。第1サイドヨークの段差部43dに第3サイドヨーク片45a,45b・・・が当接した状態でねじ(図示省略)で締結され、その上に永久磁石41が接着されている。第2サイドヨーク片の段差部44dには永久磁石41が接着されている。一対の永久磁石41,41は図2に示すように一対の対向する永久磁石列(第1永久磁石列410及び第2永久磁石列411)からなる。第1永久磁石列410は左端側から、横方向に配向した補助磁石41bと縦方向に配向した主磁石41aとを交互に配置してある。即ち、主磁石41aと補助磁石41bとを交互に配置しかつ磁気空隙51側に主磁石41aの磁極が順次交互に異極が表れるように配置すると共に、磁気空隙51側に表れている主磁石41aの磁極と同極の補助磁石41bの磁極同志を対向させて主磁石41aを挟み込んで配置してある。第2永久磁石列411の永久磁石の配置も同様であり、磁気空隙51を介して対向する一対の主磁石41a,41aの磁極は異極同志という所謂ハルバッハ型磁気回路を形成している。センターヨーク42とサイドヨーク43,44,45により断面形状が略コの字のヨーク組立体54が形成されている。このヨーク組立体54と永久磁石41により断面形状が略コの字の固定子の磁気回路50が構成されている。
46は多相コイル(例えば3相コイル等)である。49はコイルフレームであり、可動子を構成するテーブル47に接続されている。可動子47は固定子50の上部に設けられた支持摺動部材(例えばリニアモータガイド等)48,48を介して紙面に対して垂直方向に走行自在になっている、
まず、センターヨーク42の右端部平面42bと第1サイドヨークの段差部43cとを当接した状態で螺着して断面形状が略L字のヨーク組立体を形成する。次に、複数の永久磁石41を第3サイドヨーク片45a,45b・・・上に接着し、所定個数の磁石付き第3サイドヨーク片を形成する。並行して複数の永久磁石41を第2サイドヨーク片44a,44b・・・上に接着し、所定個数の磁石付き第2サイドヨーク片を形成する。
次に、所定厚みの非磁性スペーサ(図示省略)を挟んで磁石付き第2サイドヨーク片1片と第3サイドヨーク片1片とを両者間に作用する磁気吸引力により接合する。この一対の接合体は可動コイル型リニアモータ40の可動子47の走行ストロークに見合う個数が準備される。
前記非磁性スペーサ(図示省略)を挟んで第2サイドヨーク片1片と接合された状態の磁石付き第3サイドヨーク片1片を前記略L字のヨーク組立体の第1サイドヨークの段差部43dに当接した状態で螺着する。並行して前記略L字のヨーク組立体のセンターヨーク42の左端部平面42bと前記接合状態の片側の磁石付き第2サイドヨーク片1片の段差部44eとを当接した状態で螺着する。こうして一対の磁石付きサイドヨーク片が前記略L字のヨーク組立体に組み込まれる。この要領で最終的に可動コイル型リニアモータ40の走行ストロークに見合う複数対の接合状態の磁石付き第2サイドヨーク片及び第3サイドヨーク片が順次前記略L字のヨーク組立体のセンターヨーク42及び第1サイドヨーク43に組み付けられて断面形状が略コの字の磁気回路が形成される。
前記組立方法において、前記非磁性スペーサ(図示省略)を挟んで第2サイドヨーク片1片と接合された状態の磁石付き第3サイドヨーク片1片を前記略L字のヨーク組立体の第1サイドヨークの段差部43dに当接した状態で螺着する作業と、前記略L字のヨーク組立体のセンターヨーク42の左端部平面42bと前記接合状態の片側の磁石付き第2サイドヨーク片1片の段差部44eとを当接した状態で螺着する作業とはどちらが先でも良い。
また前記組立方法の変形例として、所定厚みの非磁性スペーサ(図示省略)を挟んで磁気吸引力により接合する磁石付き第2サイドヨーク片及び第3サイドヨーク片の個数は2片以上であっても良い。
図3、4の可動コイル型リニアモータ60において、62は紙面に対して垂直方向に延設する一体構造体でかつ強磁性のセンターヨーク(例えばSS400製等)である。センターヨーク62の両端上部には面取り部62a,62aが設けてあり、対向するサイドヨーク63,65と64との間に作用する磁気吸引/反発力により発生する撓み量を低減することができ、もって可動コイル型リニアモータ60の推力リップルを低減することができる。63は強磁性の第1サイドヨーク(例えばSS400製等)であり紙面に対して垂直方向に延設する一体構造体である。第1サイドヨークの外側面63aがベース70への取付面(基準面)になっている。64は強磁性の第2サイドヨーク(例えばSS400製等)であり紙面に対して垂直方向に延設する複数の第2サイドヨーク片64a,64b・・・(例えば20分割片等)からなる。72は第2サイドヨーク片の境界である。65は強磁性の第3サイドヨーク(例えばSS400製等)であり紙面に対して垂直方向に延設する複数の第3サイドヨーク片65a,65b・・・(例えば20分割片等)からなる。73は第3サイドヨーク片の境界である。センターヨーク62の左端の平面部62bと第2サイドヨークの段差部64eとが当接された状態でねじ(図示省略)により締結されている。センターヨーク62の右端の平面部62bと第1サイドヨークの段差部63cとが当接された状態でねじ(図示省略)により締結されている。第1サイドヨークの段差部63dに第3サイドヨーク片65a,66b・・・が当接した状態でねじ(図示省略)で締結され、その上に永久磁石61が接着されている。第2サイドヨーク片64a,64b・・・の段差部64dには永久磁石61が接着されている。一対の永久磁石61,61は図4に示すように一対の対向する永久磁石列(第1永久磁石列610及び第2永久磁石列611)からなる。第1永久磁石列610は左端側から、横方向に配向した補助磁石61bと縦方向に配向した主磁石61aとを交互に配置してあり、磁気空隙71側に主磁石61aの磁極が順次交互に異極が表れるように配置すると共に、磁気空隙71側に表れている主磁石61aの磁極と同極の補助磁石61bの磁極同志を対向させて主磁石61aを挟み込んで配置してある。第2永久磁石列611の永久磁石の配置も同様であり、磁気空隙71を介して対向する一対の主磁石61a,61aの磁極は異極同志というハルバッハ型磁気回路を形成している。センターヨーク62とサイドヨーク63,64,65により断面形状が略コの字のヨーク組立体77が形成されている。このヨーク組立体77と永久磁石61により断面形状が略コの字の磁気回路78が構成されている。
66は多相コイル(例えば3相コイル)であり、69はコイルフレームであり可動子67に接続されている。可動子67は固定子75の上部に設けられた支持摺動部材(例えばリニアモータガイド等)68,68を介して紙面に対して垂直方向に走行自在になっている、
磁気回路78の組立方法は図1のリニアモータ40の場合と同様であり、この磁気回路78を備えたリニアモータ60は対向する一対の永久磁石列610,611が磁気空隙71を介して上下の位置関係にある状態で使用される用途に好適である。
図5では、図3の一対の永久磁石61,61が一対の永久磁石列(第1永久磁石列620及び第2永久磁石列621)からなる。第1、2永久磁石列620、621はどちらも左端側から、縦方向に配向した主磁石61a’を順次配置して磁気空隙71’側に交互に異極が表れるようになっていると共に、磁気空隙71’を介して対向する一対の主磁石61a’,61a’の磁極は異極同志という磁気回路の構成である。
面取り部の面取り角度は30〜60度にするのが望ましい。面取り角度が前記範囲を外れると撓み抑制の効果が低下する傾向にある。
第2、第3サイドヨーク片の個数は可動子のストローク、永久磁石やヨークの寸法等に依存するので特に限定されないが、1磁気回路あたり5〜50片とするのが実用的であり、10〜30片とするのがより実用性に富む。この範囲を外れると組立の効率や精度の低下を招く。
図6の可動コイル型リニアモータ80は、センターヨーク82として面取り部を有しない平板状の強磁性ヨーク(一体構造体、例えばSS400製等)を用いた以外は、図3の可動コイル型リニアモータ60と同一構成であり、組立方法も同様なので説明を省略する。
図7の磁気回路278において、262は紙面に対して垂直方向に延設する板状の強磁性センターヨーク(一体構造体、例えばSS400製等)である。263は紙面に対して垂直方向に延設する第1サイドヨーク(一体構造体、例えばSS400製等)であり、センターヨーク262と当接して締結された側には面取り部263aが設けてある。264は紙面に対して垂直方向に延設する複数片からなる第2サイドヨーク264(例えばSS400製、15分割片等)であり、センターヨーク262と当接して締結された側には面取り部264aが設けてある。第2センターヨークの段差部264dに永久磁石261が載置されている。第1サイドヨークの段差部263dには永久磁石261を載置した第3サイドヨーク265が固定されている。第3サイドヨーク265は紙面に対して垂直方向に延設する複数片からなる(例えばSS400製、15分割片等)。一対の永久磁石261,261が磁気空隙271を介して対向している。263bはベース等(図示省略)への取付面である。
磁気回路278ではセンターヨークではなくサイドヨークに面取り部263a,264aを設けた点で図3の磁気回路78と異なるが、他の構成は同様である。このため、磁気回路278の組立方法は図3の磁気回路78の組立方法と同様である、
磁気回路278ではサイドヨークに面取り部263a,264aを設けたことにより、可動コイル型リニアモータに組み込んだときに磁気吸引力により磁気回路278の磁気空隙271に面する開口側に発生する撓み量を低減できるので推力リップルを低減でき、もって高精度の可動コイル型リニアモータを構成することができる。
(実施例1)
図8(a)、(b)に示す形状の、主磁石61a(厚みTmが22.5mm,長さLm1が27mm,高さHmが88mmの日立金属(株)製NdFeB系異方性焼結磁石、商品名:HS55AH)、補助磁石61b(厚みTmが22.5mm,長さLm2が27mm,高さHmが88mmのNdFeB系異方性焼結磁石、商品名:HS55AH)、センターヨーク62(SS400製、厚みTcが26mm、面取り部62aの幅wは5mmでC5に面取りされている)、第1サイドヨーク63(SS400製、厚みTs1が11.8mm)、第2サイドヨーク片64(SS400製、厚みTs2が21.8mm、ストローク方向に20分割されている)、及び第3サイドヨーク片65(SS400製、厚みTs3が10mm、ストローク方向に20分割されている)を使用し、図3の可動コイル型リニアモータ60用の磁気回路78を組立し、もってリニアモータ60を構成した。
このリニアモータ60に組み込んだ磁気回路78の開口側端点Q及びSの撓み量δ1、δ2を測定した結果、実用上支障の無いレベルになっているのがわかった。撓み量δ1は、図8(a)に示すように、第2サイドヨーク64の締結側端面64bからその外側面64jに沿って接線Eを引き、更に開口側端面64tから接線Fを引いたとき、両者が交差する位置Pと開口側端点Qとの間隔を測定して撓み量δ1とした。撓み量δ2は、第1サイドヨーク63の締結側端面63bから取付面63aに沿って接線Gを引き、更に開口側端面63tから接線Hを引いたとき、両者が交差する位置Rと開口側端点Sとの間隔を測定して撓み量δ2とした。
このリニアモータ60の安定走行状態(ストローク3000mm)における推力−ストローク特性の代表的な測定例を図9に示す。図9では、縦軸に可動子の推力値をとり、横軸に任意位置を原点とした場合の可動子の走行ストローク値をとっている。図9より、推力リップルが4%に抑えられており、従来の可動コイル型リニアモータと同等以上の高精度になっているのがわかった。推力リップルは(安定走行状態での最大推力値−安定走行状態での最小推力値)÷(安定走行状態での推力平均値)×100(%)で定義し、求めた。
図6の可動コイル型リニアモータ80の磁気回路98のセンターヨーク82としてSS400製、厚みTc’が26mmのものを用いた。これ以外の他の構成部品は全て実施例1と同じ部品を使用し、磁気回路98を組立し、もって図6のリニアモータ80を構成した。このリニアモータ60の磁気回路98の撓み量(δ1+δ2)を実施例1と同様にして測定した結果、実施例1に比べて約2倍の撓み量(δ1+δ2)になっており推力リップルは約8%に増大したが、実用上支障は無かった。
図3の磁気回路78を構成する4分割のヨークからなるヨーク組立体77と同一形状寸法に加工した、断面形状が略コの字の一体構造体ヨークを準備した。この一体構造体ヨークを図3のヨーク組立体77に替えて組み込んだ以外は実施例1と同様にして可動コイル型リニアモータを構成した。このリニアモータの推力リップルは実施例1の場合とほぼ同等になっていた。
また本発明のリニアモータ用磁気回路では、磁気空隙の磁束密度分布を高めかつ正弦波に近づけると共に、撓み量δ1,δ2を抑制するために、ヨークの厚みに関して、Ts2=0.7(Ts1+Ts3)〜1.3(Ts1+Ts3)とするのが好ましく、Ts2=0.8(Ts1+Ts3)〜1.2(Ts1+Ts3)とするのが更に好ましい。
なお、Ts1、Ts3の厚みの比率は組立作業の効率、精度を考慮して適宜設定すれば良い。
また上記実施の形態及び実施例では3相コイルの場合を記載したが、2相あるいは4相以上の多相コイルの場合も本発明の可動コイル型リニアモータを構成するのに何ら支障は無い。
また上記実施の形態及び実施例ではNdFeB系のブロック状永久磁石を使用したが、特に限定されず、適宜の材質、形状品を用いることができる。
41,61,81,261:永久磁石、
41a,61a,61a’:主磁石、41b、61b:補助磁石、
42,62,82,262:センターヨーク、
42a,62a,263a,264a:面取り部、
42b,62b:端部平面部、
43,63,63’,83,263:第1サイドヨーク、
43a,63a,83a,263b:取付面、
43c,43d,44d,44e,63c,63d,64d,64e,83c,83d,84d,84e,263d,264d:段差部、
44,64,84,263,264:第2サイドヨーク、
44a,44b,64a,64b,64a’、64b’:第2サイドヨーク片、
46、66,86:多相コイル、
45,65,85,265:第3サイドヨーク、
45a、45b,65a,65b,65a’,65b’:第3サイドヨーク片、
47,67、87:可動子(テーブル)、
48,68,88:支持摺動部材(リニアモータガイド)、
49、69,89:コイルフレーム、
51、71,71’,91,271:磁気空隙、
52,53,72,73:境界、
50,75,95:固定子、
54,77,97:ヨーク組立体、
70,90:ベース、
78,98,278:磁気回路、
410,610:第1永久磁石列、
411,611:第2永久磁石列。
Claims (5)
- ヨークと永久磁石とで構成されると共に断面形状が略コの字に形成された磁気回路を有する固定子と、前記磁気回路に沿って形成された磁気空隙と、多相コイルを具備すると共に前記磁気空隙を走行自在に構成された可動子とを備えた可動コイル型リニアモータであって、
前記磁気回路は永久磁石とセンターヨークとセンターヨークを挟み込んで当接する複数のサイドヨークとから構成されており、前記サイドヨークの少なくとも1つは可動子の走行方向に沿って複数に分割され、かつ可動子の走行路に面して前記サイドヨーク上に永久磁石が載置されていることを特徴とする可動コイル型リニアモータ。 - サイドヨークは、センターヨークを挟み込んで当接する第1サイドヨーク及び第2サイドヨークと、第1サイドヨークと当接しかつ第2サイドヨークと空隙を介して対向する第3サイドヨークとからなり、
第2サイドヨーク上に配設された複数の永久磁石からなる第1永久磁石列と第3サイドヨーク上に配設された複数の永久磁石からなる第2永久磁石列とで空隙を介して対向する一対の永久磁石列が形成されている請求項1に記載の可動コイル型リニアモータ。 - サイドヨークとセンターヨークとが当接する位置の近傍におけるセンターヨーク側またはサイドヨーク側が面取りされている請求項1または2に記載の可動コイル型リニアモータ。
- 対向する一対の永久磁石列が磁気空隙を介して上下の位置関係にある状態で使用される請求項2または3に記載の可動コイル型リニアモータ。
- センターヨークと、センターヨークを挟み込んで当接する第1サイドヨーク及び第2サイドヨークと、第1サイドヨークと当接しかつ第2サイドヨークと空隙を介して対向する第3サイドヨークとからなる断面形状が略コの字に形成されたヨーク組立体を有し、前記ヨーク組立体における対向する第2サイドヨーク及び第3サイドヨーク上には一対の永久磁石列が空隙を介して対向して配設されており、第2サイドヨーク及び/または第3サイドヨークは前記永久磁石列の配設方向に沿って複数に分割された第2サイドヨーク片及び/または第3サイドヨーク片を有する可動コイル型リニアモータの固定子の磁気回路の組立方法であって、
センターヨークと第1サイドヨークとを固定して断面形状が略L字のヨーク組立体を形成すると共に、複数の永久磁石を載置した磁石付き第2サイドヨーク片及び複数の永久磁石を載置した磁石付き第3サイドヨーク片とを空隙を介して対向した状態にせしめ、次に前記略L字のヨーク組立体の第1サイドヨーク上に前記対向状態の磁石付き第3サイドヨーク片を当接して固定すると共に、前記略L字のヨーク組立体のセンターヨークと前記対向状態の磁石付き第2サイドヨーク片とを当接して固定することにより断面形状が略コの字の磁気回路を形成することを特徴とする可動コイル型リニアモータの固定子の磁気回路の組立方法。
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