JP2005236983A - ユーザ選択画像をプリントする方法 - Google Patents

Abstract

【課題】写真のレビュー、選択、プリントを容易に行えるようにする。
【解決手段】画像のコレクションからユーザが選択した画像をプリントする方法で、該画像のサムネイル表現とユーザがマーク可能なフィールドとを有する複数のプルーフシートをプリントするステップ６０２と、プルーフシートのうちの複数のユーザマーク付きプルーフシートを光学スキャンして、少なくとも１つのユーザマーク可能フィールドのうちのマークされたフィールドを検出するステップ６０６と、フィールドのうちのマーク付きフィールドを処理して、スキャンされた各プルーフシートに関連する少なくとも１つの選択画像を求めるステップ６０８と、前記ユーザがマークした複数のプルーフシートがスキャンされた後に、前記少なくとも１つの選択画像をプリントするステップ６１４とを含んでなる方法を提供する。
【選択図】図６

Description

本発明は、ユーザが選択した画像をプリントすることに関する。

本願は、引用することにより本明細書の一部をなすものとする、Monty他による２００１年１月２３日出願の「Wire-Speed Data Transfer in a Storage Virtualization Controller」という名称の同時係属中の米国特許出願第０９／７６７，９３５号に開示されている主題事項に関連する。

複数の人が参加する重要なイベントでは、いくつかの写真からなるコレクションが撮影されることが多い。このようなイベントの例としては、結婚式や家族の集まりやビジネス会議や計画的な旅行などを挙げることができ、その間にプロの撮影者および／または参加者の幾人かが写真を撮影する場合がある。参加者の多くは、これら写真のうちの特定の写真をプリントしたものを各自手に入れたい場合がある。

しかしながら、多数の人々に写真をレビューさせてそれぞれの選択を行わせるプロセスと、別の人または企業についてのプリントを取りまとめ、入手および配布を行わせるプロセスとは、厄介なものであり、時間がかかるものであり得る。さらに、複雑な問題として、購入者によっては限られた金額のみをプリントの購入に費やしたい人がいる場合がある。加えて、場合によっては、購入者は各自のプリントを失くしてしまい、交換を希望するか、または友人もしくは親戚のためにもう１セット入手したい場合がある。これらの理由および他の理由により、本発明が必要となる。

本発明は、画像のコレクションからユーザ選択画像をプリントする方法であって、該画像の少なくともいくつかのサムネイル表現とマークされている場合には少なくとも１つの対応画像を示す少なくとも１つのユーザがマーク可能なフィールドとをそれぞれ有する複数のプルーフシートをプリントするステップと、該プルーフシートのうちの複数のユーザマーク付きプルーフシートを光学スキャンして、前記少なくとも１つのユーザマーク可能フィールドのうちのマークされたフィールドを検出するステップと、前記フィールドのうちの前記マーク付きフィールドを処理して、スキャンされた各プルーフシートに関連する少なくとも１つの選択画像を求めるステップと、前記ユーザがマークした前記複数のプルーフシートがスキャンされた後に、前記少なくとも１つの選択画像をプリントするステップとを含んでなる方法を提供する。

本発明の特徴とその特徴を得る態様と本発明それ自体とは、添付図面と併せて記載される以下の本発明の実施形態の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されるであろう。

これより図面を参照して、任意の追加のユーザ指定プリント特徴に従って、画像のコレクションからのユーザ選択画像をユーザ指定部数分プリントする、本発明により構築されたプリントシステムの実施形態を示す。このシステムは、画像のコレクションに関連するプルーフシートをプリントするプリント構成を含む。ユーザがプルーフシート上のマーキングに入力した後、マークされたプルーフシートは、ユーザマーキングを検出するスキャン構成によって光学スキャンされる。処理構成がユーザマーキングを解釈し、プリント構成に選択画像を指定部数分プリントさせる。

以下にプリントシステムをより詳細にみると、図１を参照して、プリントシステム１０の一実施形態は、多機能プリンタ１００を含む。プリンタ１００は、画像のコレクションに関連する複数のプルーフシート１２０と画像のコレクションから選択された画像に対応するプリント１０４とをプリントするように構成されたプリンタサブシステム１１０を含む。プリンタサブシステム１１０は、用紙またはコート写真媒体等の媒体シート上に所望のイメージング（imaging）を形成するプリント機構１１２を含む。プリント機構１１２は、インクやトナー等の媒体マーキング物質を利用することができる、たとえば、レーザジェット、インクジェット、または他のプリント技術を使用して画像を形成することができる。プリンタサブシステム１１０は、プリントデータを受け取り、プリント機構１１２を制御して対応するイメージングを形成するプリントコントローラ１１４も含む。プリンタ１００は、操作してプリンタ１００にプルーフシート１２０をプリントさせ、および／または、ユーザマーク付きプルーフシート１２０をスキャンさせることができるユーザ制御部（図示せず）も含みうる。

各プルーフシート１２０は、画像のコレクションのサブセットのサムネイル表現１２２と、プリントする画像の少なくとも１つを選択するためにユーザマーク可能な少なくとも１つのフィールド１２４とを含む。サブセットは、コレクション内にある１以上の画像を含みうる。

いくつかの実施形態では、複数のプルーフシートは、画像のコレクションの同じサブセットをそれぞれ示す複数のプルーフシートを含む。より詳細に以下考察するように、複数のプルーフシートのうちの異なるプルーフシートを、その中の幾人かが同じ画像のプリントを得たいと思う可能性がある異なるユーザに配布することができる。他の実施形態では、またより詳細に以下考察するように、プルーフシートのグループがプルーフセットを形成することができ、画像のコレクションをそれぞれ示すプルーフセットを、その中の幾人かがコレクション内の１以上の同じ画像のプリントを得たいと思う場合がある異なるユーザに配布することができる。

プリンタ１００は、１以上のユーザマーク付きプルーフシート１２０をスキャンして、ユーザによりプリントに選択される画像を示すスキャンデータを形成するように構成された光学スキャナサブシステム１３０も含む。スキャナサブシステム１３０は、一実施形態では、スキャンするプルーフシート１２０が位置決めされるプラテンを含むスキャン機構１３２と、スキャン機構１３２を動作させてスキャンデータを得るスキャンコントローラ１３４とを含む。他の実施形態では、スキャナサブシステム１３０は、スキャンの際にプルーフシート１２０を受け取り位置決めする自動文書フィーダ（図示せず）を含みうる。

プリンタ１００は、プリンタサブシステム１１０および光学スキャナサブシステム１３０に結合された処理構成１４０をさらに含む。プリンタ１００の様々なサブシステムおよび構成要素間の結合は、バス１１６を介してのものでありうる。いくつかの実施形態では、処理構成１４０とプリントコントローラ１１４とバス１１６との少なくとも一部が単一のプロセッサに属する場合がある。処理構成１４０は、スキャンコントローラ１３４から受け取ったマーク付きプルーフシート１２０のスキャンデータを処理する。より詳細に以下説明するように、処理構成１４０は、プルーフシート１２０に示されたユーザ選択画像を特定し、各選択画像に関連するプリント部数を求める。処理構成１４０は、各選択画像に対応する画像データを取得し、関連するプリント特徴に従って画像データをレンダリングし、レンダリングされた画像データをプリンタサブシステム１１０に提供して、各選択画像を所望の部数分プリントする。

画像の画像データは、通常、たとえば、ＪＰＧフォーマットやＧＩＦフォーマットやＢＭＰフォーマット等の予め規定された画像ファイルフォーマット形式で記憶されるデジタルデータとして提供される。いくつかの実施形態では、画像データは、処理構成１４０に結合された媒体インタフェース１５２に断続的に結合可能な記憶媒体１５０に存在する場合がある。記憶媒体１５０は、たとえば、フラッシュメモリまたは回転ディスク技術等を使用することができる。他の実施形態では、画像データは、たとえば、ネットワークカード、モデム、または他のこのような通信装置等の通信インタフェース１５４を介して、処理構成１４０に接続されたプリンタ１００に接続されたコンピュータまたはネットワーク（図示せず）に存在する場合がある。このようなネットワークとしては、たとえば、インターネット、イントラネット、広域ネットワーク（ＷＡＮ）、ローカルエリアネットワーク、ワイヤレスネットワーク、もしくは他の適したネットワーク等、または、このような２以上のネットワークの任意の組み合わせを挙げることができる。さらに他の実施形態では、画像データは、処理構成１４０に結合されたプリンタ１００内の大容量記憶装置１５６に存在する場合がある。プリンタ１００は、これらのおよび他の1以上の画像データファイルアクセス方法を採用することができる。

いくつかの実施形態では、処理構成１４０は、プロセッサ１４２と、プロセッサ１４２に結合されたメモリ１６０とを含む。メモリ１６０は、揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方とデータ記憶構成要素とを含みうる。揮発性構成要素とは、電源が失われるとデータ値を保持しないものである。不揮発性構成要素とは、電源が失われてもデータを保持するものである。したがって、メモリ１６０は、たとえば、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、ハードディスクドライブ、関連するフロッピー（登録商標）ディスクドライブを介してアクセスされるフロッピー（登録商標）ディスク、コンパクトディスクドライブを介してアクセスされるコンパクトディスク、適切なテープドライブを介してアクセスされる磁気テープ、および／または、他のメモリ構成要素もしくはこれらのメモリ構成要素の任意の２以上の組み合わせを含みうる。さらに、ＲＡＭは、たとえば、スタティックランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ＤＲＡＭ）、または、磁気ランダムアクセスメモリ（ＭＲＡＭ）および他のこのような装置を含みうる。ＲＯＭは、たとえば、プログラマブル読み取り専用メモリ（ＰＲＯＭ）、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ（ＥＰＲＯＭ）、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）、または、他の同様のメモリ装置を含みうる。

一実施形態では、プリンタ１００は、メモリ１６０等のコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶され、プロセッサ１４２により実行可能な複数のソフトウェア構成要素を含む。この点に関して、「実行可能」という語は、プロセッサ１４２により、（たとえば、マシンコードなどの）直接的または（たとえば、コンパイルされるソースコードなどの）間接的でありうる形態のプログラムファイルを意味する。さらに、本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される「ソフトウェア」という語は、ファームウェを含むものと広く定義される。実行可能プログラムは、メモリ１６０の任意の部分または構成要素に記憶することができる。各ソフトウェア構成要素は、その構成要素の機能を実施する論理を含む。この点に関して、プリンタ１００は、メモリ、処理時間、および他のサブシステムおよび構成要素へのアクセス等の、プリンタ１００における資源の割り振りおよび使用を制御するオペレーティングシステム１６２を含む。このようにして、オペレーティングシステム１６２は、アプリケーションを構築して実行することができる土台としての役割を果たす。

プリンタ１００は、画像のコレクションのサブセットのプルーフシート１２０をフォーマットし、プルーフシートをプリントするようにプリンタサブシステム１１０を制御するプルーフシート／プルーフセット生成器１６４ソフトウェア構成要素を含む。プルーフシート１２０のフォーマットは、個々のプルーフシート１２０のサブセットにどの画像を含めるかの判断を含みうる。単一のプルーフシートに表現することができる画像よりも多くの画像がコレクションにあるいくつかの実施形態では、生成器１６４は、画像のうちの異なるものをそれぞれ表す複数のプルーフシート１２０を含むプルーフシートセットをフォーマットすることができる。各プルーフシート１２０について、生成器１６４は、サブセット内の画像のサムネイル表現１２２を取得または生成する。本明細書および添付の特許請求の範囲に規定するように、サムネイル表現は画像のミニチュア視覚表現を意味するものと広く理解される。サムネイル表現１２２を画像に生成することは、画像データをミニチュアサイズ、たとえば７５×１００ピクセルでレンダリングすることを含みうる。プルーフシートをフォーマットすることは、その中のいくつかを1以上の画像に関連付けることができるユーザマーク可能フィールド１２４等のユーザマーク可能フィールドをレンダリングすることも含む。ユーザマーク可能フィールドは、プリントサイズ、プリント仕上げ、または、他のプリント特徴と、プリント部数とを示すことができる。フォーマット済みの各プルーフシートにレンダリングされるデータは、媒体シートにプリントするプリンタサブシステム１１０にプリントデータとして出力される。プルーフシート１２０の様々な実施形態のフォーマットとレイアウトと機能とについて、図２〜図５を参照してより詳細に以下に考察する。

プリンタ１００は、各プルーフシートのスキャンデータを処理し、ユーザが要求するプリントを生成するプルーフシート／プルーフセットプロセッサ１７０ソフトウェア構成要素も含む。プルーフシート上の様々なユーザマーク可能フィールドのレイアウトおよび機能を知るマーキング解析器１７２が、スキャンデータにおけるユーザマーキングをフィールドのうちのマークされたフィールドに相関付けて、各ユーザ選択画像１９２、各画像１９２に関連するユーザ指定プリント特徴１９４、プリントコピーカウント１９６、ならびにイベント識別子および／またはユーザ識別子等の他の任意のユーザ入力パラメータまたはプリプリント（preprinted）パラメータを求める。各画像１９２および関連するプリント特徴１９４は、プリント仕様１９０を形成することができ、プリントコピーカウント１９６をプリント仕様１９０に関連付けることができる。

複数のユーザマーク付きプルーフシート１２０がスキャンされ、組み合わせられたユーザ選択画像をプリントする場合には、画像相関器１７４のソフトウェア構成要素がプリント仕様１９０を調べて、同一のプリント仕様１９０を判断する。同一のプリント仕様１９０が特定された場合には、相関器１７４は、同一のプリント仕様１９０に関連するプリントコピーカウント１９６を合算し、同一のプリント仕様１９０の１つのプリントコピーカウント１９６を合算値に設定し、同一のプリント仕様１９０のその他をすべて削除する（またはプリントを阻止する）。このようにして、所望の総部数の画像を最も効率的にプリントすることができ、これは、通常、関連するプリント特徴１９４に従って画像１９２を一度レンダリングすることと、レンダリングされた画像を所望の総数回プリントして、対応する数のプリント１０４を形成することとを含む。画像レンダラ１７６のソフトウェアモジュールがレンダリング動作を行う。画像相関器１７４の一実施形態によって行われる動作について図１２を参照してより詳細に以下に説明する。

プルーフシート１２０がプルーフシートセットの一部である実施形態では、サマリ生成器１７８ソフトウェアモジュールが、各ユーザ識別子に関連するプリント１０４を示す各イベント識別子についてサマリシートをプリントする。したがって、サマリシートは、プリント１０４を様々なユーザに配布するにあたって有用である。サマリシートについて図１３を参照してさらに詳細に以下説明する。

いくつかの実施形態では、ジョブ記憶マネージャ１８０ソフトウェアモジュールが、選択画像と、関連する任意のプリント特徴と、関連するプリント部数を示すプリントジョブ１５８とを生成する。プリントジョブ１５８は、大容量記憶装置１５６に記憶することができる。別法として、プリントジョブ１５８はプリンタ１００に取り付けられた記憶媒体１５０上もしくはコンピュータまたはネットワーク上に記憶することができる。プリントジョブ１５８を記憶する一実施形態について図１５を参照してより詳細に以下に考察する。

いくつかの実施形態では、コストマネージャ１８２ソフトウェアモジュールが、ユーザ指定最大プリントコストを特定し、最大プリントコスト以下の部数分、選択画像をプリントする。コストマネージャ１８２の一実施形態の動作について図１０を参照してより詳細に考察する。

これまで説明したプリンタ１００は複数のソフトウェア構成要素を含むが、代替として、これらの構成要素はハードウェアまたはソフトウェアとハードウェアの組み合わせにおいて実施することもできる。ハードウェアにおいて実施される場合には、構成要素は、複数の技術のいずれか１つまたは組み合わせを採用した回路または状態機械として実施することができる。これらの技術には、１以上のデータ信号が与えられると様々な論理関数を実施する論理ゲートを有する離散論理回路、適切な論理ゲートを有する特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ（ＰＧＡ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、または他の構成要素等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。

プルーフシートの一実施形態のフォーマットとレイアウトと機能とをより詳細に以下に考えると、図２を参照すると、例示的なプルーフシート１２０ａには、９つの画像を有する画像コレクションサブセットが関連付けられる。例示的なプルーフシート１２０ａには９つの画像が関連付けられるが、他のプルーフシート実施形態には、たとえばサムネイル表現サイズ、媒体シートサイズ、プルーフシート上のユーザマーク可能フィールドの数およびタイプ等に応じて、異なる数の画像を関連付けることができる。

サブセット内の各画像について、サムネイル表現２０２と、ファイル名２０４と、画像データの検索に使用可能な光学スキャン可能エンコードパターンを有するＩＤマーカ２０６と、プリントする画像を選択し、プリントサイズおよびプリント仕上げ、および／または、生成する画像プリントの部数等のプリント画像に関連付ける１以上のプリント特徴を指定するためにユーザがマーク可能な１以上のフィールド２２０とを有するユーザマーク可能領域２１０がプルーフシート１２０ａに刷り込まれる。ユーザは、通常、ペンや鉛筆等のマーカを使用してフィールド２２０のほぼすべてを埋めることによってフィールド２２０をマークするが、いくつかの実施形態では、フィールド２２０に置かれる「Ｘ」等の他のマークを使用することができる。別法として、１以上のフィールドは英数字入力フィールドとして構成することができ、このようなフィールドに入力された１以上の英数字キャラクタは、光学文字認識（optical character recognition：以下、「ＯＣＲ」とよぶ）等の技法により光学スキャン後に特定することができる。

通常、各画像に関連するフィールド２２０は同一であるが、別法として、異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザマーク可能領域２１０は、プリント仕上げ下位領域２１０ａやプリントサイズ下位領域２１０ｂやプリントコピーカウント下位領域２１０ｃ等の下位領域に編成することができる。例示的なプルーフシート１２０ａでは、プリント仕上げ下位領域２１０ａは、関連する画像のプリントに使用される印字媒体でのプリント仕上げのタイプをユーザが指定することができる「光沢」フィールドおよび「艶消し」フィールドを含み、プリントサイズ下位領域２１０ｂは、ユーザがプリント画像サイズを指定することができる“８×１０フィールドと“５×７フィールドと“４×６フィールドとを含み、プリントコピーカウント下位領域２１０ｃは、ユーザがプリントする画像の部数を指定することができる“１、“２、“５、および“１０フィールドを含む。通常、各下位領域２１０ａ〜ｃではただ１つのフィールドがマークされる。通常、画像は、関連するフィールド２２０の少なくとも１つがマークされている場合にプリントに選択される。選択画像の特定の下位領域２１０ａ〜２１０ｃのフィールド２２０のいずれもマークされない場合には、通常、デフォルトが割り当てられるか、または、ユーザ選択の無い「無関心（don't care）」状態として扱われる。たとえば、プリント仕上げ下位領域２１０ａまたはプリントサイズ下位領域２１０ｂのいずれかにおける少なくとも１つのフィールド２２０がユーザによりマークされるが、プリントコピーカウント下位領域２１０ｃのいずれのフィールドもマークされない場合には、プリント部数はデフォルトで１にすることができる。同様に、プリントサイズ下位領域２１０ｂまたはプリントコピーカウント下位領域２１０ｃのいずれかにおける少なくとも１つのフィールド２２０がユーザによりマークされるが、プリント仕上げ下位領域２１０ａにおけるいずれのフィールドもマークされない場合には、最も安価なプリント仕上げか、または最後に使用されたプリント仕上げを選択することができる。他の実施形態では、プリンタ１００が、プルーフシートが不適当または不正確にマークされたか否かをユーザに通知することができる。たとえば、プリント仕上げ下位領域２１０ａにおける２つ以上のフィールド２２０のマークは誤りと考えることができる。

いくつかの実施形態では、プルーフシートは１以上の識別子を含みうる。たとえば、例示的なプルーフシート１２０ａは、画像のコレクションを示すイベント識別子２４０およびプルーフシートが提供されるユーザを示すユーザ識別子２４２を含む。通常、これら識別子はプルーフシートにプリントされるが、識別子のいくつかまたはすべてはユーザによりマーク可能である。例示的なプルーフシート１２０ａでは、識別子はバーコードとして示されるが、ＯＣＲ技法により認識可能な英数字表現を含め、他の光学スキャン可能表現を使用することもできる。いくつかの実施形態では、プリントされたユーザ名「Katie Smith」２４４等の英数字表現の識別子も、ユーザの便宜を図ってプルーフシートに含みうる。プルーフシートは、命令または情報を英数字形態、および／または、絵図形態でユーザに提供することができる領域２３０等の情報領域を含みうる。

以下に、プルーフシートの別の実施形態のフォーマットとレイアウトと機能とを考え、図３を参照すると、例示的なプルーフシート１２０ｂは、プルーフシート１２０ａと同様である。しかし、個々の画像に関連付けられるユーザマーク可能領域３１０は、プリントサイズ下位領域しか含まないため、プリントサイズのみを異なる選択画像毎に個々に指定することができる。プルーフシート１２０ｂは、グローバルプリント仕上げ領域３５０およびグローバルプリントコピーカウント領域３６０を含む。領域３５０〜３６０においてユーザによりマークされたフィールド３２０は、選択画像すべてのプリントに適用される。

以下に、プルーフシートのさらに別の実施形態のフォーマットとレイアウトと機能とを考え、図４を参照すると、例示的なプルーフシート１２０ｃはプルーフシート１２０ａと同様である。しかし、プルーフシート１２０ｃは、ジョブ記憶（stored job）領域４５０を含む。ジョブ記憶領域４５０は、スキャンされた１以上のプルーフシートに関連するプリントジョブを記憶する方法を指定する記憶モード下位領域４５２と、記憶されているプリントジョブが保持される期間を指定する保持時間下位領域４５４とを含む。

例示的なプルーフシート１２０ｃは、すべての画像に関連付けられた１つのジョブ記憶領域４５０を示すが、プルーフシート１２０ｃの代替の実施形態は、１以上の画像にそれぞれ関連付けられた複数のジョブ記憶領域を有することができる。さらに、いくつかの実施形態では、各プルーフシートは、ジョブ記憶領域４５０を含むことがあり、マークの付いたジョブ記憶フィールドが、そのプルーフシートで選択された画像のみのプリントジョブに対して適用される。複数のプルーフシートにイベント識別子２４０を介して特定のイベントが関連付けられる場合等の他の実施形態では、複数のプルーフシートのうちの１つのみがジョブ記憶領域４５０を含むことがあり、マークの付いたジョブ記憶フィールドは、イベントに関連する複数のプルーフシートすべてにおける選択画像のプリントジョブに適用される。他の構成および適用もできる。

以下に、プルーフシートのさらに別の実施形態のフォーマットとレイアウトと機能とを考え、図５を参照すると、例示的なプルーフシート１２０ｄは、プルーフシート１２０ｂと同様である。個々の画像に関連付けられたユーザマーク可能領域５１０は、プリントコピーカウント下位領域のみを含むため、プリントの枚数のみを異なる選択画像に対して個々に指定することができる。しかし、プルーフシート１２０ｄは、最大コスト以下の場合に選択画像のプリントを可能にするために使用可能なコスト領域５５０を含む。コスト領域５５０は、選択画像のプリントに許されるトータルでのまたは画像あたりの最大コストを指定する最大コスト下位領域５５２と、ユーザが画像のプリントに際しての使用を好むプリント特徴を指定する所望プリント特徴下位領域５５４と、ユーザが、指定コストの実現のために必要であれば、画像のプリントに際して使用を厭わないプリント特徴を指定する許容可能最小プリント特徴下位領域５５６と、指定コストの実現のために必要であればプリント特徴を調整する順番を指定する優先度下位領域５５８と、指定の最大コストに見合う他のプリント特徴調整についてのユーザへの推奨をイネーブルまたはディスエーブルする推奨調整下位領域５６０とを含む。

いくつかの実施形態では、所望下位領域および許容可能最小下位領域５５４〜５５６は、例示的なプルーフシート１２０ｄにおいて、最良から最悪までの範囲の順番に配置され、たとえば、長寿命は標準よりも良好なタイプのインクである。

例示的なプルーフシート１２０ｄは、すべての画像に関連する１つのコスト領域５５０を示すが、プルーフシートの代替の実施形態は、１以上の画像にそれぞれ関連する複数のコスト領域を有することができる。さらに、いくつかの実施形態では、各プルーフシート１２０ｄはコスト領域５５０を含むことがあり、マークの付いたコストフィールド５２０がそのプルーフシート上で選択された画像のみに適用される。複数のプルーフシートがイベント識別子２４０を介して特定のイベントに関連付けられる場合等、他の実施形態では、複数のプルーフシートのうちの１つのみがコスト領域５５０を含むことがあり、マークの付いたコストフィールド５２０は、イベントに関連する複数のプルーフシートのすべてにおける選択画像に適用される。他の構成および適用も可能である。

図６を参照して最も良く理解される本発明の別の実施形態は、ユーザマーク付きプルーフシートにより選択された画像をプリントする方法である。図６の最上位レベルフローチャートと、図６に関連する図７、図８、図１０、図１２、図１４、および図１５のより低いレベルのフローチャートとは、プリンタ１００において少なくとも一部実施される方法のステップとみなすことができる。別法として、これらフローチャートの部分は、プリンタ１００のプルーフシート／セット生成器１６４およびプルーフシート／セットプロセッサ１７０の動作を説明したものとみなすことができる。

方法６００は、６０２において、画像のコレクションの少なくとも一部に関連する少なくとも１つのプルーフシート１２０をプリントするステップにより開始する。コレクションは、単一のプルーフシート１２０にプリント可能な画像よりも多くの画像を含みうる。いくつかの実施形態では、プルーフシートは１以上のプルーフシートセットに編成することができる。各プルーフシートセットは、通常、画像のコレクション全体を表し、セット内の各プルーフシートは異なる画像のサブセットを表し、各画像にはセット内のプルーフシートのうちのただ１つが関連付けられる。たとえば、プルーフシートセットを複数の異なるユーザのそれぞれに与えることができるように、複数の部数のプルーフシートセットをプリントすることができる。

６０４において、１人以上のユーザがそれぞれ、プルーフシート１２０ａ（図２）上のフィールド２２０等、プルーフシートのうちの少なくとも１つのプルーフシート上のユーザマーク可能フィールドのいくつかにマークを付ける。これまでに述べたように、ユーザによって行われるマーキングにより、プリントする画像が選択され、そのユーザが要求するプリントのプリント特徴およびプリントすべき部数が指定される。６０６において、ユーザマーク付きプルーフシートは光学スキャンされて、マーク付きフィールドが検出される。プルーフシートのフォーマットおよびレイアウトを知るか、または判断することにより、ユーザによりマークされたユーザマーク可能フィールドにユーザマーキングの位置を相関付けることができる。６０８において、マーク付きフィールドが処理されて、選択画像と、プリント特徴やプリント部数等の他の任意の指定パラメータとが求められる。６１０において、いくつかの実施形態では、選択画像のプリントコスト要件が解析されて、プリントコスト要件を満たすことができるか否かが判断される。これら要件は、プルーフシート１２０ｄ（図５）等のプルーフシートのうちの１つにより指定することができる。プリント特徴を変更してコスト要件を満たすようにする調整ルールもまた、プルーフシートのうちの１つにより指定することができる。コスト要件を満たすことができるか、または（６１２の「はい」の分岐等の）コスト要件が指定されていなかった場合には、６１４において、すべてのスキャン済みプルーフシートからの選択画像はすべてプリントされる。所望のプリント部数１０４のプリントは、指定または調整されたプリント特徴に従って行われる。６１６において、いくつかの実施形態では、プリントジョブが記憶され、方法６００は終了する。（６１２の「いいえ」の分岐等の）コスト要件を満たすことができない場合には、プリントするステップ（６１４）も記憶するステップ（６１６）も行われない。

以下に、少なくとも１つのプルーフシートをプリントする（６０２）一実施形態をさらに詳細に考え、図７を参照すると、プリントするステップ（６０２）の一環として、７０２において、１以上のプルーフシートをプリントする画像のコレクションが取得される。本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される取得は、記憶媒体１５０もしくはプリンタ１００が取り付けられたコンピュータもしくはネットワーク等のプリンタ１００外のソースからの画像のいくつかまたはすべての画像データの取得、または、大容量記憶装置１５６に記憶されている画像データ等のプリンタ１００により以前に取得済みの画像データの特定を含むものとして広く定義される。７０４において、プリントするプルーフシートがプルーフシートセットの一部であるか否かが判断される。（７０４の「はい」の分岐等の）一部である場合には、７０６において、プリントするプルーフシートに関連する、ユーザ識別子２４２（図２）等のユーザ識別子が特定される。次に、（７０４の「いいえ」の分岐等の）プルーフシートがプルーフシートセットの一部ではない場合には、プリントする現在のプルーフシートに関連付ける画像コレクションのサブセットが、７０８において特定される。（７１０の「はい」の分岐等の）プルーフシートがプルーフセットの一部である場合には、７１２において、画像コレクションに関連付けられる、イベント識別子２４０（図２）等のイベント識別子や、ユーザ識別子２４２等の現在のプルーフシートに関連付けられたユーザ識別子は、プルーフシートへのプリントのためにレンダリングされる。７１４において、サムネイル表現２０２（図２）等のサブセット中の画像のサムネイル表現が、プルーフシートへのプリントのためにレンダリングされる。７１６において、ユーザマーク可能フィールドの表現および他の任意のプリント可能な情報が、プルーフシートへのプリントのためにレンダリングされる。７１８において、レンダリングされフォーマットされたプルーフシートがプリントされる。（７２０の「いいえ」の分岐等の）コレクション内の画像がプルーフシートの１つにまだすべてはプリントされていない場合には、プリントするステップ（６０２）は７０８に続く。（７２０の「はい」の分岐等の）コレクション内のすべての画像がプリントされた場合には、７２２において、すべてのプルーフセットがプリントされたか否かが判断される。すべてのプルーフセットがプリントされた場合、またはプルーフシートがプルーフセットの一部ではない場合には、（７２２の「はい」の分岐のように）プリントするステップ（６０２）は終了する。（７２２の「いいえ」の分岐等の）プリントするプルーフセットがまだ残っている場合には、７２４において、現在の選択画像サブセットはリセットされ、特定する次の画像のサブセットは最初のサブセットであることが示され、プリントするステップ（６０２）は７０６に続く。

これより、マーク付きフィールドを処理するステップ（６０８）の一実施形態をさらに詳細に考え、図８を参照すると、処理するステップ（６０８）の一環として、８０２において、ユーザにより選択された画像が、プルーフシート上で行われたユーザマーキングに基づいて求められる。これまで図２の例示的なプルーフシート１２０ａを参照して説明したように、領域２１０内のユーザマーク可能フィールド２２０のうちの特定のフィールドに個々の画像が関連付けられ、これらのフィールドの１つをマークすることにより、関連する画像がプリントに選択される。８０４において、各選択画像のプリントコピーカウントが求められる。図２〜図３の例示的なプルーフシート１２０ａ〜ｂを参照してこれまで説明したように、下位領域２１０ｃ、３６０内のユーザマーク可能フィールド２２０、３２０は、１以上の選択画像のプリントコピーカウントを示す。８０６において、（もしあれば）各選択画像に関連付けられたプリント特徴が求められる。プリント特徴は、プリントサイズとプリント仕上げと他の特徴とを含みうる。図２〜図３の例示的なプルーフシート１２０ａ〜ｂを参照してこれまで説明したように、下位領域２１０ａ〜ｂ、３５０、３６０におけるユーザマーク可能フィールド２２０、３２０は、１以上の選択画像のプリント特徴を示す。８０８において、（もしあれば）選択画像のプリントに関連付けられたコストパラメータが求められる。コストパラメータは、トータルまたは画像あたりの最大コストと、コスト調整目的で使用される許容可能最小プリント特徴と、プリント特徴調整優先度設定と、推奨調整イネーブル／ディスエーブルフラグとを含みうる。図５の例示的なプルーフシート１２０ｄを参照してこれまで説明したように、下位領域５５２〜５６０におけるユーザマーク可能フィールド５２０はコストパラメータを示す。８１０において、（もしあれば）プルーフシートに関連付けられたプリントジョブの記憶に関連するジョブ記憶パラメータが求められる。ジョブ記憶パラメータは、記憶モードおよび保持時間を含みうる。図４の例示的なプルーフシート１２０ｃを参照してこれまで説明したように、領域４５０におけるユーザマーク可能フィールド４２０は、ジョブ記憶パラメータを示す。

８１２において、各選択画像に関連する画像データが特定される。図２の例示的なプルーフシート１２０ａを参照してこれまで説明したように、画像データの検索に使用可能な光学スキャン可能エンコードパターンを有するＩＤマーカ２０６が、プルーフシートに関連する画像サブセット内の各画像について、プルーフシート上にプリントされる。例示的なプルーフシート１２０ａに示すように、サブセット内の画像の各サムネイル表現２０２に１つのＩＤマーカがあることができ、サムネイル表現２０２の隣に配置することができる。他の実施形態は１つだけのＩＤマーカを含むことがあり、マーカ（複数可）はプルーフシートのどこに配置してもよい。各エンコードパターンは、画像データのファイル名、画像データの記憶場所、または画像データの検索およびアクセスに利用することができる他の任意の情報を示すことができる。

８１４において、同じ画像データに関連し、同じユーザマーク付きプリント特徴を有するいずれの選択画像も、同一のプリント仕様を有する画像として特定される。プリント特徴が指定されない実施形態では、同じ画像データに関連するいずれの選択画像も同一画像として特定される。８１４の後、処理するステップ（６０８）は終了する。

ステップ８１４の動作について、図９の３つの例示的なマーク付きプルーフシートセットを参照してさらに示すことができる。各プルーフシートセットは３つの個々のプルーフシートを含む。各プルーフシートは、たとえば、図２のプルーフシート１２０ａの形態であることができる。プルーフシートセット９１０は、「Auntie Claire」という名前のユーザによりマークされ、このユーザに関連付けられたプルーフシート９１０ａ〜ｃを含む。プルーフシートセット９２０は、「Aunt Doris」という名前のユーザによりマークされ、このユーザに関連付けられたプルーフシート９２０ａ〜ｃを含む。プルーフシートセット９３０は、「Auntie Evie」という名前のユーザによりマークされ、このユーザに関連付けられたプルーフシート９３０ａ〜ｃを含む。プルーフシート９１０ａ、９２０ａ、９３０ａのすべては、画像Ａ〜Ｆと示される同じ画像のサブセットに関連する。プルーフシートは、明確にするためにユーザマーク付きのフィールドのみが示される概略形態により提示される。ユーザマーキングにより、プルーフシート９１０ａは選択画像９１２を有し、プルーフシート９２０ａは選択画像９２２を有し、プルーフシート９３０ａは選択画像９３２を有する。選択画像９１２および選択画像９３２は両方とも同じ画像Ａを現し、同じユーザマーク付きプリント特徴−指定プリントサイズ８×１０を有するため、同一のプリント仕様を有するものとして表される。しかし、選択画像９２２は、これもまた画像Ａを表しているが、異なるユーザマーク付きプリント特徴−指定プリントサイズ５×７を有する。したがって、選択画像９２２は、選択画像９１２、９３２のいずれとも同じプリント仕様を有さない。さらに詳細に以下考察するように、プリント仕様に関連する、要求総プリント数の画像をより効率的にプリントすることができる場合が多いため、同一のプリント仕様を特定することが有用であり得る。

以下に、コスト要件を満たす（６１０）一実施形態をさらに詳細に考え、図１０および図１１を参照すると、処理すること（６１０）の一環として、１００２において、関連するプリント特徴に従って選択画像をプリントするステップに関連するプリントコストが求められる。一実施形態では、コストを個々の各プリント特徴に関連付けることができ、プリント画像のコストは、プリント特徴に関連するコストを合算することによって計算することができる。例示を目的として、画像あたりのコストは表１に規定するものとする。

図１１は、図５のプルーフシート１２０ｄのユーザマーク付き版である例示的なユーザマーク付きプルーフシート１１１０を示す。ユーザは、画像「Golf.jpg」を一部および画像「P0001.jpg」を一部プリントすると指定した。所望のプリント特徴は、プリントサイズ“８×１０（コスト＄２．００）と、プリント仕上げ「光沢」（コスト＄０．５０）と、インクタイプ「長寿命」（コスト＄１．５０）とである。これらのコストを合算すると、各プリントのコストは、＄４．００、すなわち２枚のプリントに対して総計で＄８．００になる。他の実施形態では、プリントコストを求める異なる方法またはより複雑な方法を使用することが可能なことに留意されたい。

１００４において、プリントコストが最大コストを超えるか否かが判断される。（１００４の「いいえ」の分岐等の）超えない場合には、コスト要件は満たされる。しかし、例示的なユーザマーク付きプルーフシート１１００の場合には、画像あたりのプリントコスト＄４．００はユーザ指定の画像あたりの最大コスト＄２．００を超えるため、実行は１００６に続く。（１００６の「はい」の分岐等の）許容可能最小プリント特徴設定が指定されている場合には、１００８において、画像のプリントに使用するプリント特徴は、ユーザ指定の最大コストに見合おうとして調整される。

一実施形態では、調整は、プリント特徴を現在の設定（最初の所望の設定）から次の望ましさの低い設定に変更することを含みうる。たとえば、インクタイプを所望の設定「長寿命」から次の望ましさの低い設定「標準」に変更する。しかし、１００８において、プリント特徴は指定の許容可能最小設定よりも低い設定には調整されない。いくつかの実施形態では、設定の望ましさは、設定に関連するプリントコストに正比例し得る。

さらに、プリント特徴の調整の優先度がユーザにより指定される場合には、プリント特徴は、指定の順番により、すなわち、優先度のより高いプリント特徴を調整する前に優先度のより低いプリント特徴を調整することにより調整される。たとえば、例示的なプルーフシート１１００では、インクタイプは優先度１（最高優先度）であり、プリント仕上げは優先度２であり、プリントサイズは優先度３（最低優先度）である。したがって、プリントサイズがまず調整され、次にプリント仕上げが調整され、そしてインクタイプが調整される。言い換えれば、ユーザは所望プリントサイズよりも小さいことを厭わずに許容する度合いが高く、寿命の短いインクタイプを使用してのプリントを厭わずに許容する度合いが低い。

上記操作を例示的なプルーフシート１１００に適用することにより、最初の調整はプリントサイズを“５×７に変更することである。これにより、調整後の画像あたりのプリントコストは＄３．００になる。ユーザはプリントサイズ“５×７を許容可能最小と指定しているため、次に高い優先度のプリント特徴であるプリント仕上げが調べられる。しかし、ここでは、許容可能最小設定が所望の設定「光沢」と同じであるため調整は可能でない。そして、最高優先度のプリント特徴であるインクタイプが「標準」に調整される。これにより、調整後の画像あたりのプリントコストは＄２．２５になる。

１０１０において、調整後のプリントコストが最大コストを超えるか否かが判断される。（１０１０の「いいえ」の分岐等の）超えない場合には、コスト要件は満たされる。しかし、例示的なユーザマーク付きプルーフシート１１００の場合には、調整後の画像あたりのプリントコスト＄２．２５は、ユーザ指定の画像あたりの最大コスト＄２．００を超えるため、実行は１０１２に続く。実行は、（１００６の「いいえ」の分岐）許容可能最小プリント特徴設定がユーザにより指定されていなかった場合にも１０１２に続く。

１０１２において、ユーザにより指定されるものを超えたマシン推奨調整を受け入れるか否かが判断される。いくつかの実施形態では、これらマシン推奨調整はコストマネージャ１８２（図１）により生成することができる。マシン推奨調整が許されない場合には、最大コストを満たすことはできない。しかし、例示的なプルーフシート１１１０では、マシン推奨調整が許されるため、１０１４において、最大コストを満たす、または最大コストに近づくようなプリント特徴への調整が提案される。いくつかの実施形態では、最大コストを満たす調整のみが提案され、他の実施形態では、最大コストを満たすことができない場合であっても、最大コストを満たすのに最も近い調整を提案することができる。プルーフシート１１１０の例では、さらにプリントサイズを“４×６に調整することにより、ユーザにより指定された最大コストを満たすプリントコスト＄２．００を実現することができる。（１０１６の「はい」の分岐等の）提案されたこの調整がユーザにより受け入れられる場合には、最大コストが満たされる。（１０１６の「いいえ」の分岐等の）この提案がユーザにとって許容できるものではない場合には、最大コストは満たされない。

以下に、スキャンされたすべてのプルーフシートからのすべての選択画像をプリントする（６１４）一実施形態をさらに詳細に考え、図９および図１２を参照すると、１２０２、１２０４において、同一のプリント仕様１９０（図１）を有する選択画像の集合のプリントが行われる。同一のプリント仕様１９０を有する選択画像の各集合について、１２０２において、集合内の各選択画像に関連するプリントカウントＰが合算されて、集合のトータルプリントカウントＴが形成される。１２０４において、各集合に関連する共通画像データが、集合の共通プリント特徴に従ってＴ部プリントされる。

たとえば、先に説明した例示的なプルーフセット９１０、９２０、９３０に関して、選択画像９１２、９３２は同じプリント仕様１９０を有する。画像９１２の場合にはＰ＝１であり、画像９３２の場合にはＰ＝２である。したがって、画像９１２、９３２に関連する画像データは、プリントサイズ８×１０でＴ＝３部プリントされる。

１２０６において、他のいずれの選択画像とも同じプリント仕様１９０を有さない各選択画像について、画像に関連する画像データは、画像のプリント仕様に従ってＰ部プリントされる。

（１２０８の「はい」の分岐等の）画像の指定に使用されたプルーフシートがプルーフセットの一部であった場合には、１２１０において、サマリシートがプリントされる。図１３の例示的なサマリシート１３１０を参照して最良に理解されるサマリシートの一実施形態は、様々なプリントの適宜ユーザへの配布を支援することができる。サマリシート１３１０は、各選択画像の、各ユーザ識別子に関連するプリントのプリントカウントおよびプリント特徴を示す。たとえば、画像Ａの場合には、１枚の８×１０プリントがAuntie Claireに渡り、２枚の５×７プリントがAunt Dorisに渡り、２枚の８×１０プリントがAuntie Evieに渡る。

以下に、画像データをＮ部数プリントする（１２０２、１２０４、１２０６）一実施形態をさらに詳細に考え、図１４を参照すると、１４０２において、画像データが関連するプリント特徴に従ってレンダリングされる。１４０４において、プリンタサブシステムは、レンダリングされた画像データをＮ部プリントするように構成される。いくつかのプリンタサブシステムの場合には、一度レンダリングし、Ｎ回プリントすると、非常に高速なプリントにすることができるため、時間が節約される。

以下に、プリントジョブを記憶する（６１６）一実施形態をさらに詳細に考え、図１５を参照すると、１５０２において、ジョブ記憶モードが求められる。ジョブ記憶モードは、プルーフシート１２０ｃの記憶モード下位領域４５２内のマーク付きフィールド４２０を介して指定することができる。ジョブ記憶モードにより、マーク付きプルーフシートのみをプリントジョブに記憶することが指定される場合には、１５０４において、各選択画像の識別子および各選択画像に関連するプリント特徴を含むプリントジョブが記憶される。ジョブ記憶モードにより、マーク付きプルーフシートをレンダリングされた画像と共に記憶することが指定される場合には、１５０６において、対応する画像に関連するプリント特徴に従ってレンダリングされた各画像の画像データを含むプリントジョブが記憶される。ジョブ記憶モードにより、マーク付きプルーフシートおよびレンダリングされた画像が別個に記憶されることが指定される場合には、１５０８において、各選択画像のレンダリング画像データファイルが記憶され、各レンダリング画像データファイルの識別子を含むプリントジョブも記憶される。記憶した（１５０４、１５０６、１５０８）後、１５１０において、記憶されたプリントジョブは指定の保持時間だけ保持されるように構成される。保持時間は、プルーフシート１２０ｃの保持時間下位領域４５４内のマーク付きフィールド４２０を介して指定することができる。一実施形態では、保持は、オペレーティングシステム１６２（図１）により行われる削除動作を指定時間にスケジューリングすることによって実現することができる。

記憶されたプリントジョブにより、有利なことに、マーク付きプルーフシートを再度スキャンする必要なく、選択された画像集合を再プリントすることができる。これは、画像集合が最初にプリントされた後にマーク付きプルーフシートが失われるかまたは破壊されるという危険性を軽減する。このようにして、ユーザが各自のプリントを失い、交換を望む場合、または友人もしくは親戚のためにプリントをもう１セット生成したい場合には、便利に実現することができる。記憶されたプリントジョブはリロードすることができ、プリントするステップ（６１４、図１２）が行われてさらなるプリントが生成される。

本発明の別の実施形態は、図１６を参照して最良に理解されるように、画像のコレクションから選択された画像のサブセットをプリントする方法１６００である。１６０２において、画像のコレクションが特定される。１６０４において、少なくとも１つのプルーフセットがプリントされ、各プルーフセットは、ユーザマーク可能フィールドを有する少なくとも１つのプルーフシートを含む。１６０６において、各プルーフセットは、プリントするユーザ固有の画像のサブセットを規定する光学スキャン可能なマークを付けるためにユーザに配布される。１６０８において、ユーザマーク付きプルーフセットが回収される。１６１０において、ユーザマーク付きプルーフシートは光学スキャンされて、ユーザマーク付きフィールドを検出する。１６１２において、ユーザマーク付きフィールドが処理されて、各ユーザ固有のサブセットに関連する画像が求められる。１６１４において、ユーザ固有のサブセットが相関付けられて、特定のプリント特徴の集合に従ってプリントする各画像の総部数が求められる。１６１６において、各画像は、対応する特定のプリント特徴の集合に従って総部数分プリントされる。１６１８において、個々の各サブセット内の画像を示すサマリシートがプリントされる。１６２０において、画像をプリントしたものがサマリシートに従ってユーザに配布される。

上記から、本発明により提供されるプリントシステムと多機能プリンタと方法とは、当該技術分野における大きな進歩を表すことが理解されるであろう。本発明のいくつかの特定の実施形態について説明して図示したが、本発明は、説明され図示された特定の方法、形態、またはパーツの構成に限定されない。本発明のこの説明は、本明細書において説明した要素の新規で非自明な組み合わせをすべて包含し、特許請求の範囲はこれら要素の新規かつ非自明ないずれの組み合わせに対しても本願または後続出願において提示することができることを理解されたい。上記実施形態は例示であり、単一の特徴または要素は、本願または後続出願において請求することができる考えられるすべての組み合わせに対して重要ではない。特記される場合を除き、方法クレームのステップは指定の順序で行う必要はない。本発明は、上記実施態様に限定されず、代わりに、等価物の全範囲を鑑みて添付の特許請求の範囲により規定される。請求項に等価物の「ａ」または「ａ ｆｉｒｓｔ（第１の）」要素と記される場合には、このような請求項は、２つ以上のこのような要素を必要とするわけでもなく、また除外するわけでもなく、１以上のこのような要素の組み込みを含むことを理解されたい。

本発明の実施形態によるプリントシステムの概略ブロック図である。 図１のプリントシステムによりプリント可能であり、プリントする画像の選択およびプリント特徴の指定に使用可能な、本発明の実施形態によるプルーフシートの一実施形態を示す図である。 図１のプリントシステムによりプリント可能であり、プリントする画像の選択およびプリント特徴の指定に使用可能な、本発明の実施形態によるプルーフシートの別の実施形態の図である。 図１のプリントシステムによりプリント可能であり、プリントジョブの記憶に使用可能な、本発明の実施形態によるプルーフシートの別の実施形態の図である。 図１のプリントシステムによりプリント可能であり、最大コストに従っての画像のプリントに使用可能な、本発明の実施形態によるプルーフシートの別の実施形態の図である。 画像のコレクションからユーザ選択画像をプリントする方法の本発明の実施形態によるフローチャートである。 図６のプルーフシートプリント態様の本発明による一実施形態のより低いレベルのフローチャートである。 図６のマーク付きフィールド処理態様の本発明による一実施形態のより低いレベルのフローチャートである。 図８および図１２のフローチャートの動作を示す例として有用な３つの例示的なユーザマーク付きプルーフシートセットの図である。 図６のコスト要件合わせ態様の本発明による一実施形態のより低いレベルのフローチャートである。 図１０のフローチャートの動作を示す例として有用な図５のプルーフシートの例示的なユーザマーク付きコピーの図である。 図６の選択画像プリント態様の本発明による一実施形態のより低いレベルのフローチャートである。 図１のプリントシステムによりプリント可能であり、プリント画像の配布に使用可能な本発明の実施形態によるサマリシートの一実施形態の図である。 図１２のコピープリント態様の本発明による一実施形態のより低いレベルのフローチャートである。 図６のプリントジョブ記憶態様の本発明による一実施形態のより低いレベルのフローチャートである。 画像のコレクションから選択された画像のサブセットをプリントする方法の本発明の実施形態によるフローチャートである。

符号の説明

１００ 多機能プリンタ
１２０ プルーフシート

Claims (12)

1. 画像のコレクションからユーザが選択した画像をプリントする方法であって、
   該画像の少なくともいくつかのサムネイル表現と、マークされている場合には少なくとも１つの対応画像を示す少なくとも１つのユーザがマーク可能なフィールドとをそれぞれ有する複数のプルーフシートをプリントするステップと、
   該プルーフシートのうちの複数のユーザマーク付きプルーフシートを光学スキャンして、前記少なくとも１つのユーザマーク可能フィールドのうちのマークされたフィールドを検出するステップと、
   前記フィールドのうちの前記マーク付きフィールドを処理して、スキャンされた各プルーフシートに関連する少なくとも１つの選択画像を求めるステップと、
   前記ユーザがマークした前記複数のプルーフシートがスキャンされた後に、前記少なくとも１つの選択画像をプリントするステップと
   を含んでなる方法。
2. 前記処理するステップは、各選択画像に関連するプリントカウントを求めることを含み、
   前記プリントするステップは、
   前記選択画像のうちの同一の画像を決定することと、
   前記同一の選択画像の前記プリントカウントを合算して、トータルプリントカウントＴを求めることと、
   前記同一の選択画像のうちの１つをＴ部プリントすることと
   を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記少なくとも１つのユーザマーク可能フィールドは、前記画像のうちの少なくとも１つの画像に関連するプリント特徴をさらに示しており、
   前記処理するステップは、前記マークされたユーザマーク可能フィールドを処理して、前記選択画像のうちの少なくとも１つの画像に関連する少なくとも１つの指定プリント特徴を特定することを含み、
   前記求めるステップは、前記選択画像と前記関連する指定プリント特徴との組み合わせの中から同一のものを求めることを含むものである請求項２に記載の方法。
4. 前記Ｔ部プリントすることは、
   前記同一の選択画像のうちの１つを一度レンダリングして、レンダリング画像を形成することと、
   前記レンダリング画像をＴ回プリントすることと
   を含む請求項２に記載の方法。
5. 前記処理するステップは、プリントジョブを形成することを含み、前記プリントジョブをメモリに記憶することを含む請求項２に記載の方法。
6. 前記少なくとも１つの選択画像のプリントに関連するプリントコストを求めることと、
   前記プリントコストがユーザ指定最大コストを超える場合には、前記プリントを阻止することと
   を含む請求項２に記載の方法。
7. 画像のコレクションからユーザが選択した画像をプリントする方法であって、
   プルーフシートをそれぞれ含む複数のプルーフセットをプリントするステップであって、該プルーフシートは、前記画像の少なくともいくつかのサムネイル表現と、該サムネイル表現のうちの少なくとも１つに関連する少なくとも１つのユーザがマーク可能なプリント特徴フィールドと、前記サムネイル表現のうちの少なくとも１つに関連する少なくとも１つのユーザマーク可能プリントカウントフィールドとを有するものであるプリントするステップと、
   前記プルーフシートの少なくともいくつかを光学スキャンして、前記プリント特徴フィールドおよびプリントカウントフィールドのうちのユーザマーク付きフィールドを検出するステップと、
   前記ユーザマーク付きフィールドを処理して選択画像を求め、少なくとも１つのプリント特徴およびプリントカウントを各選択画像にさらに関連付け、各選択画像および関連するプリント特徴はプリント仕様を形成するステップと、
   前記プリント仕様のうちの同一のものを決定するステップと、
   前記同一のもののすべてに関連する前記プリントカウントを合算して、トータルプリントカウントＴを求めるステップと、
   前記関連するプリント特徴に従って前記同一のものに関連する前記選択画像をＴ部プリントするステップと
   を含んでなる方法。
8. 前記複数のプルーフセットのそれぞれは前記画像のコレクションを表し、前記プルーフセットのうちの１つの中の各プルーフシートは前記画像のコレクションの一意のサブセットを表し、前記１つのプルーフセット内の個々の各プルーフシートは他の各プルーフセット内の別の個々のプルーフシートと同じ画像を表すものである請求項７に記載の方法。
9. 前記複数のプルーフセットをプリントするステップは、各プルーフシートに前記プルーフセットに関連するイベント識別子をプリントすることを含む請求項８に記載の方法。
10. 前記プリント特徴は、プリントサイズと用紙タイプと媒体マーキング物質とのうちの少なくとも１つである請求項７に記載の方法。
11. 画像のコレクションから選択された画像と前記画像のコレクションに関連する複数のプルーフシートとをプリントするように構成されたプリンタサブシステムであって、各プルーフシートは、前記画像のコレクションの同じサブセットのサムネイル表現と前記画像のうちの少なくとも１つの画像をプリント用に選択するためにユーザがマーク可能な少なくとも１つのフィールドとを含むものであるプリンタサブシステムと、
    該プルーフシートのうちのユーザがマークしたプルーフシートをスキャンして、前記選択画像を示すスキャンデータを形成するように構成された光学スキャナサブシステムと、
    前記スキャンデータを処理して、前記選択画像を特定し、前記選択画像のそれぞれに関連するプリントの部数を求め、前記プリンタサブシステムを制御して、前記選択画像のそれぞれを前記部数プリントするように構成され、前記プリンタサブシステムおよび前記光学スキャナサブシステムに結合された処理構成と
    を含んでなる多機能プリンタ。
12. 前記選択画像および前記プリント部数を示すプリントジョブを生成するようさらに構成された前記処理構成に結合され、前記プリントジョブを記憶するように構成された大容量記憶装置をさらに含む請求項１１に記載の多機能プリンタ。

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