JP2017011627A - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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直哉 延谷
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訓稔 山本
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Abstract

【課題】処理の内容そのままをコード画像に埋め込む構成に比べコード画像の情報量の増大を抑制しつつ、コード画像を読み取った際にこのコード画像に埋め込まれた識別子に基づいて、装置においてこの識別子に対応する処理を常に実行する場合に比べ、誤動作の発生を抑制する。
【解決手段】コピー等の機能および機能に付随する設定を含むジョブテンプレートとジョブ番号とを対応付けて自機に記憶させておくとともに、自機のシリアル番号も記憶させておく。シートに形成されたコード画像に埋め込まれたジョブ番号とシリアル番号とを撮影により取得し、自機のシリアル番号と撮影により取得したコードのシリアル番号とが一致しない場合(ステップ60においてNO)に、取得したシリアル番号に対応付けられたジョブテンプレートの実行を禁止する。
【選択図】図15

Description

本発明は、画像処理装置およびプログラムに関する。
公報記載の従来技術として、処理対象の原稿または画像データに対する処理の指示を、原稿に形成された2次元コード画像を読み取って得た2次元コード情報にて受け付け、受け付けた2次元コード情報をデコードして得た指示に基づき、処理対象の原稿または画像データに対する処理を制御する画像データ処理装置が存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の従来技術として、画像のスキャン、印刷、ファクシミリ送信、画像データのファイル出力などの複数の機能を有する画像処理装置において、定型化した処理(定型化処理)を簡単に実現するために、一連の処理の種類やパラメータを定義した情報であるジョブテンプレートを、複数登録できるようにしたものが存在する(特許文献2参照)。
特開2006−80940号公報 特開2007−80024号公報
ここで、処理の内容そのものをコード画像に埋め込む構成を採用した場合には、処理の内容が複雑になるほど、コード画像の情報量が増大することになる。そこで、例えば装置で処理の内容と識別子とを対応付けておき、処理の内容そのものではなく識別子をコード画像に埋め込み、装置において識別子に対応付いた処理を実行することが考えられる。しかしながら、例えば2台の装置で同じ識別子にそれぞれ別の処理が割り当てられていると、一方の装置に他方の装置用のコード画像を読み取らせた場合に、一方の装置において意図しない処理が実行されてしまうことになる。また、例えば1台の装置であっても、1つの識別子に対応付けられた処理の内容がある時点で変更されていると、この装置に変更前の処理に対応するコード画像を読み取らせた場合に、意図しない処理が実行されてしまうことになる。
本発明は、処理の内容そのままをコード画像に埋め込む構成に比べコード画像の情報量の増大を抑制しつつ、コード画像を読み取った際にこのコード画像に埋め込まれた識別子に基づいて、装置においてこの識別子に対応する処理を常に実行する場合に比べ、誤動作の発生を抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、画像処理の設定条件を定めた設定情報と識別子との対応関係を記憶するとともに、当該設定情報の実行条件を定めた実行情報を記憶する記憶手段と、コード画像に埋め込まれた識別子と実行情報とを撮影により取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記実行情報と前記記憶手段が記憶する前記実行情報とが異なる場合に、当該取得手段が取得した前記識別子に対応付けられた前記設定情報の実行を禁止する禁止手段とを含む画像処理装置である。
請求項2記載の発明は、前記取得手段が取得した前記実行情報および前記記憶手段が記憶する前記実行情報は、自機を一意に識別するための識別情報であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記取得手段が取得した前記実行情報および前記記憶手段が記憶する前記実行情報は、対応する設定情報を最後に編集した日時情報であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置である。
請求項4記載の発明は、前記取得手段が取得した前記実行情報と前記記憶手段が記憶する前記実行情報とが同じ場合に、当該取得手段が取得した前記識別子に対応付けられた前記設定情報の実行を許可する許可手段をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像処理装置である。
請求項5記載の発明は、前記設定情報の登録元が自機であるか外部のサーバであるかに関する登録元情報を、前記識別子に対応付けて前記記憶手段に登録する登録手段をさらに含み、前記取得手段は、前記コード画像に埋め込まれた登録元情報をさらに取得し、前記許可手段は、前記取得手段が取得した前記登録元情報が前記サーバであり前記記憶手段が記憶する前記登録元情報が当該サーバである場合に、当該取得手段が取得した前記識別子と対応付けられた前記設定情報の実行を許可することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置である。
請求項6記載の発明は、前記記憶手段に記憶される前記設定情報のうち、前記登録元情報が前記自機に設定されたものについては利用者による編集を受け付け、当該登録元情報が前記サーバに設定されたものについては利用者による編集を受け付けない受付手段をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置である。
請求項7記載の発明は、コンピュータに、画像処理の設定条件を定めた設定情報と識別子との対応関係を記憶手段に記憶させるとともに、当該設定情報の実行条件を定めた実行情報を当該記憶手段に記憶させる機能と、コード画像に埋め込まれた識別子と実行情報とを撮影により取得する機能と、取得した前記実行情報と前記記憶手段が記憶する前記実行情報とが異なる場合に、取得した前記識別子に対応付けられた前記設定情報の実行を禁止する機能とを実現させるプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、処理の内容そのままをコード画像に埋め込む構成に比べコード画像の情報量の増大を抑制しつつ、コード画像を読み取った際にこのコード画像に埋め込まれた識別子に基づいて、装置においてこの識別子に対応する処理を常に実行する場合に比べ、誤動作の発生を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、別の装置用に作成されたコード画像を読み取ることに起因する誤動作の発生を抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、同じ装置用であって設定情報の変更前に作成されたコード画像を読み取ることに起因する誤動作の発生を抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、目的とする画像処理を実行することが可能になる。
請求項5記載の発明によれば、複数の装置で共用可能に設定された画像処理を実行することが可能になる。
請求項6記載の発明によれば、複数の装置で共用可能に設定された画像処理の内容が改変されるのを抑制することができる。
請求項7記載の発明によれば、処理の内容そのままをコード画像に埋め込む構成に比べコード画像の情報量の増大を抑制しつつ、コード画像を読み取った際にこのコード画像に埋め込まれた識別子に基づいて、装置においてこの識別子に対応する処理を常に実行する場合に比べ、誤動作の発生を抑制することができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の斜視図である。 ユーザインタフェースの上面図である。 画像形成装置により人物の存在が検知される範囲を説明する図である。 画像形成装置の機能ブロック図である。 定型処理部の機能ブロック図である。 画像形成装置のモードの制御に関する処理の流れを示すフローチャートである。 画像形成装置を含むネットワークシステムの構成を説明する図である。 自機登録における処理の流れを示すフローチャートである。 ダウンロード登録における処理の流れを示すフローチャートである。 コード画像記録シートの印刷手順を説明するフローチャートである。 画像形成装置における定型処理テーブルの一例を説明するための図である。 他の画像形成装置における定型処理テーブルの一例を説明するための図である。 コード画像の構成を説明するための図である。 (a)〜(d)は、コード画像記録シートの構成の一例を示す図である。 通常モードにおける画像形成装置の動作に関する処理の流れを示すフローチャートである。 画像形成装置および他の画像形成装置と、読み取り対象となるコード画像記録シートの種別と、両者を組み合わせたときの定型処理の可否(許可/禁止)との関係を示す図である。 画像形成装置における修正後の定型処理テーブルの一例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置10の斜視図である。画像処理装置の一例としての画像形成装置10は、スキャン機能、プリント機能、コピー機能およびファクシミリ機能を備えた所謂複合機である。
画像形成装置10は、スキャナ11と、プリンタ12と、ユーザインタフェース(UI)13とを備える。これらのうち、スキャナ11は、原稿に形成された画像を読み取るための装置であり、プリンタ12は、記録材に画像を形成するための装置である。また、ユーザインタフェース13は、使用者が画像形成装置10を使用する際に、使用者による操作(指示)を受け付け、且つ、使用者に対し各種情報の表示を行うための装置である。
本実施の形態のスキャナ11は、プリンタ12の上方に配置されている。また、ユーザインタフェース13は、スキャナ11に取り付けられている。ここで、ユーザインタフェース13は、画像形成装置10を使用する際に使用者が立つ、画像形成装置10(スキャナ11)のフロント側に配置される。そして、ユーザインタフェース13は、画像形成装置10のフロント側に立った使用者が上方から下方を見た状態で操作できるように、上方に向けて配置される。
また、この画像形成装置10は、焦電センサ14と、第1カメラ15と、第2カメラ16とをさらに備える。これらのうち、焦電センサ14および第1カメラ15は、プリンタ12のフロント側且つ左側に取り付けられている。そして、第1カメラ15は、焦電センサ14の上方に配置されている。また、第2カメラ16は、ユーザインタフェース13における左側に、上方に向けて取り付けられている。
ここで、焦電センサ14は、画像形成装置10のフロント側における、使用者を含む移動体(人物等)の移動を検知する機能を有している。また、第1カメラ15は所謂ビデオカメラで構成されており、画像形成装置10のフロント側の画像を撮影する機能を有している。さらに、第2カメラ16も所謂ビデオカメラで構成されており、画像形成装置10の上側の画像を撮影する機能を有している。
図2は、図1に示すユーザインタフェース13の上面図である。ただし、図2は、ユーザインタフェース13に配置される第2カメラ16も、併せて示している。
ユーザインタフェース13は、タッチパネル130と、第1操作ボタン群131と、第2操作ボタン群132と、USBメモリ装着部133とを有する。ここで、第1操作ボタン群131は、タッチパネル130の右側に配置されている。また、第2操作ボタン群132、USBメモリ装着部133および第2カメラ16は、タッチパネル130の左側に配置されている。
ここで、タッチパネル130は、使用者に対し画像を用いた情報を表示し、且つ、使用者からの入力を受け付ける機能を有している。また、第1操作ボタン群131および第2操作ボタン群132は、使用者からの入力を受け付ける機能を有している。さらに、USBメモリ装着部133は、使用者によるUSBメモリの装着を受け付ける機能を有している。
また、ユーザインタフェース13に取り付けられる第2カメラ16は、画像形成装置10を使用する使用者の顔の画像を撮影できる位置に配置されている。そして、第2カメラ16で撮影された画像(使用者の顔の画像を含む)は、タッチパネル130に表示されるようになっている。ここで、本実施の形態では、第1カメラ15で撮影された画像も、タッチパネル130に表示することが可能となっている。なお、以下の説明においては、第1カメラ15が撮影した画像を第1カメラ画像と称し、第2カメラ16が撮影した画像を第2カメラ画像と称する。
図3は、画像形成装置10により人物の存在が検知される範囲を説明する図である。図3には、画像形成装置10およびその周辺を、画像形成装置10の高さ方向上側から平面視したときの図を示す。
図3に示すように、焦電センサ14(図1参照)の検出範囲Fは、画像形成装置10のフロント側に形成され、高さ方向上側からの平面視で扇形である。画像形成装置10を利用しようとする人物が、画像形成装置10に接近した場合、まず、この人物は検出範囲F内に進入する。
図3に示す接近検知範囲R1は、画像形成装置10のフロント側に形成され、高さ方向上側からの平面視で扇形である。接近検知範囲R1は、検出範囲Fの全体を含む(但し、この例では一部を含まない)ように設定される。画像形成装置10に接近した人物は、接近検知範囲R1内に進入する。ここでは、図3に符号「P」を付して表した位置であって第1カメラ15(図1参照)が配置された位置を、画像形成装置10の位置とする。なお、接近検知範囲R1は、ここでは、中心角が180度の扇形(半円形)であるが、中心角は180度以外の角度であってもよい。ただし、第1カメラ15は、少なくとも接近検知範囲R1の全体を撮影範囲とする。
滞在検知範囲R2は、画像形成装置10のフロント側に設定され、高さ方向上側からの平面視で矩形である。この矩形範囲は、画像形成装置10の幅方向の長さがWであり、画像形成装置10の奥行方向の長さがDである。滞在検知範囲R2の幅方向の長さWは、ここでは、画像形成装置10の幅方向の長さと同じである。滞在検知範囲R2は、接近検知範囲R1よりも画像形成装置10に近い距離の範囲である。このため、滞在検知範囲R2は、その全体が接近検知範囲R1内に含まれるように設定される。画像形成装置10を利用しようとする人物(利用者)は、滞在検知範囲R2内に進入した後、この滞在検知範囲R2内に滞在し、ユーザインタフェース13を使用した操作等を行う。
接近検知範囲R1および滞在検知範囲R2の各々における人物の存在の検知は、第1カメラ15の撮影画像(第1カメラ画像)を解析することにより行われる。また、接近検知範囲R1および滞在検知範囲R2の各々は、厳密に図3に示すとおりに設定される必要はなく、第1カメラ15の撮影画像に基づいて特定し得る精度で足りる。
図4は、画像形成装置10の機能ブロック図である。この画像形成装置10は、制御部101と、通信部102と、操作部103と、表示部104と、記憶部105と、画像読取部106と、画像形成部107と、撮影・検知部108と、顔登録認証部109と、定型処理部110とを備える。
制御部101は、例えばCPU(Central Processing Unit)とメモリとを備え、画像形成装置10の各部を制御する。CPUは、メモリまたは記憶部105に記憶されたプログラムを実行する。メモリは、例えばROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを備える。ROMは、予めプログラムやデータを記憶する。RAMは、プログラムやデータを一時的に記憶し、CPUがプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。
なお、制御部101のCPUが実行するプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネットなどの通信手段を用いて画像形成装置10にダウンロードさせてもよい。
通信部102は、図示しない通信回線に接続される通信用のインタフェースである。通信部102は、クライアント装置や他の画像形成装置(ともに図示せず)と、通信回線を介して通信を行う。
操作部103は、使用者の操作に応じた情報を制御部101に入力する。この例において、操作部103は、ユーザインタフェース13に設けられたタッチパネル130、第1操作ボタン群131および第2操作ボタン群132によって実現される。
表示部104は、使用者に対し各種情報を表示する。この例において、表示部104は、ユーザインタフェース13に設けられたタッチパネル130によって実現される。
記憶部105は、例えばハードディスクであり、制御部101により用いられる各種のプログラムやデータを記憶する。
画像読取部106は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。この例において、画像読取部106はスキャナ11によって実現される。
画像形成部107は、画像データに応じた画像を用紙等のシート状の記録材に形成する。この例において、画像形成部107はプリンタ12によって実現される。なお、画像形成部107は、電子写真方式により画像を形成してもよいし、その他の方式により画像を形成してもよい。
撮影・検知部108は、撮影対象の撮影あるいは移動体の検知を行う。この例において、撮影・検知部108は、焦電センサ14、第1カメラ15および第2カメラ16によって実現される。
顔登録認証部109は、この画像形成装置10を使用することが可能な使用者について、事前に、この使用者の顔画像を用いた登録を行う。ここで、登録においては、使用者の顔画像の撮影を行うとともに、撮影で得られた顔画像から特徴量の抽出を行う。そして、使用者のIDと、使用者の顔画像と、使用者の顔画像から抽出された特徴量とを対応付けて記憶させる。また、顔登録認証部109は、使用者がこの画像形成装置10を使用しようとする際に、この使用者の顔画像を用いた認証を行う。ここで、認証においては、使用者の顔画像の撮影を行うとともに、撮影で得られた顔画像から特徴量の抽出を行う。そして、今回の撮影で得られた特徴量が、既に登録されている特徴量と一致するか否かを調べ、一致するものがある場合には画像形成装置10の使用を許可し、一致するものがない場合には画像形成装置10の使用を禁止する。なお、この画像形成装置10では、顔認証を使用するか否かの設定を行うことが可能となっている。そして、本実施の形態の画像形成装置10では、顔認証を使用しない設定が行われているものとする。
定型処理部110は、この画像形成装置10に設定された定型処理を実行させるための定型処理テーブルの作成、および、作成した定型処理テーブルに基づいて得られたコード画像を含む印刷データの作成等を行う。ここで、定型処理は、この画像形成装置10で実行可能な各機能(スキャン、プリント、コピー、ファクシミリ等)と、それぞれの機能に付随して設定される各種パラメータとを、対応付けて登録しておき、使用者が定型処理の実行を指示した場合に、その定型処理の機能および各種パラメータを呼び出して、その処理を実行するものをいう。
この画像形成装置10では、スキャン処理、コピー処理、プリント処理、ファクシミリ送信処理およびファクシミリ受信処理が行われる。スキャン処理とは、原稿の画像を読み取って画像データを生成する処理をいう。このスキャン処理は、画像読取部106によって行われる。コピー処理とは、原稿の画像を読み取って画像データを生成し、この画像データに基づいて記録材に画像を形成する処理をいう。このコピー処理は、画像読取部106および画像形成部107によって行われる。プリント処理とは、外部に設けられたクライアント装置から受信した画像データに基づいて記録材に画像を形成する処理をいう。このプリント処理は、通信部102および画像形成部107によって行われる。ファクシミリ送信処理は、原稿の画像を読み取って画像データを生成し、生成した画像データをファクシミリ装置に送信する処理をいう。このファクシミリ送信処理は、画像読取部106及び通信部102によって行われる。ファクシミリ受信処理は、ファクシミリ装置から受信した画像データに基づいて記録材に画像を形成する処理をいう。このファクシミリ受信処理は、通信部102および画像形成部107によって行われる。
図5は、図4に示す定型処理部110の機能ブロック図である。
本実施の形態の定型処理部110は、作成部111と、格納部112と、抽出部113と、解析部114と、照合・設定部115と、指示部116とを有する。
作成部111は、ユーザインタフェース13等を介して受け付けた使用者の指示に基づいて、定型処理の内容を記述した定型処理テーブルの作成を行う。また、作成部111は、作成した定型処理テーブルの格納部112への登録指示を行う。さらに、作成部111は、格納部112に登録された定型処理テーブルに基づき、コード画像を含む印刷データの作成および出力を行う。
格納部112は、作成部111から登録指示が行われた定型処理テーブルの登録(格納)を行う。ここで、格納部112は、電源を供給しなくても、記憶している情報の保持が可能な不揮発性メモリで構成される。なお、定型処理部110に格納部112を設けるのではなく、画像形成装置10に設けられた記憶部105を格納部112として使用してもかまわない。
抽出部113は、第1カメラ15が撮影した画像(第1カメラ画像)から、コード画像の抽出を行う。
解析部114は、抽出部113が抽出したコード画像を解析してコード画像に含まれるコードを取得する。
照合・設定部115は、解析部114が解析したコードと、格納部112に登録されている定型処理テーブルに登録されるコードとの照合を行う。また、照合・設定部115は、一致するコードが存在していた場合に、対応する定型処理を実行するための各種パラメータの設定を行う。
指示部116は、照合・設定部115によって設定された定型処理を実行するための指示を、画像形成装置10を構成する各部に出力する。
ここで、本実施の形態の画像形成装置10は、通常モードおよびスリープモードという、消費電力量が異なる2つのモードのいずれかに従って動作する。画像形成装置10が通常モードで動作するときには、画像形成装置10の各部に、各種処理の実行に要する電力が供給される。一方、画像形成装置10がスリープモードで動作するときには、画像形成装置10の少なくとも一部への電力供給が停止させられ、画像形成装置10の消費電力量が通常モードのときよりも少なくなる。ただし、画像形成装置10がスリープモードで動作するときにも、制御部101、焦電センサ14および第1カメラ15への電力供給が行われ、これら各部が、スリープモード時においても動作を行い得るようになっている。
図6は、画像形成装置10のモードの制御に関する処理の流れを示すフローチャートである。なお、この説明では、初期状態において、画像形成装置10がスリープモードに設定されているものとする。
画像形成装置10がスリープモードで動作するとき、制御部101は、焦電センサ14による赤外線の量の検出結果を監視して、検出範囲F内に人物が存在するかどうかを判断する。そして、人物が検出範囲F内に進入すると、制御部101は、焦電センサ14の検出結果に基づいて、検出範囲F内の人物の存在を検知する(ステップ1)。
検出範囲F内の人物の存在を検知すると、制御部101は、第1カメラ15への電力供給を開始させるとともに、第1カメラ15を起動させて接近検知範囲R1の撮影を開始させる(ステップ2)。第1カメラ15により撮影が開始されると、制御部101は、第1カメラ15から取得した撮影画像(第1カメラ画像)を解析して人物の動きを検出する処理を開始する(ステップ3)。
ステップ3で開始される人物の動きを検出する処理において、制御部101は、画像形成装置10から人物までの距離を推定するとともに、人物の動きを示す動きベクトルを算出する。この人物の動きを検出する処理は公知の方法により行われてよいが、例えば、制御部101は、撮影画像から検出した身体の部位の大きさに基づいて、画像形成装置10から人物までの距離を推定する。また、制御部101は、第1カメラ15の撮影画像に対しフレーム処理を施し、複数フレームの撮影画像を時系列順に比較する。この際、制御部101は、人物の身体の部位として、例えばつま先を検出し、検出した部位の動きを解析して動きベクトルを算出する。例えば、制御部101は、第1カメラ15から取得した撮影画像を平面画像に補正(平面視展開)してから人物の動きを検出する。
次に、制御部101は、接近検知範囲R1内の人物の接近を検知したかどうかを判断する(ステップ4)。例えば、人物が接近検知範囲R1内にあり、且つ、画像形成装置10の方向に移動していると判断した場合に、制御部101は人物の接近を検知したと判断する(ステップ4においてYES)。
なお、制御部101は、焦電センサ14により人物の存在が検知されている期間においては、人物の動きを検出する処理を行い、ステップ4の処理で接近の有無を判断する処理を繰り返す(ステップ4においてNO)。
ステップ4で肯定の判断(YES)を行った場合、制御部101は、画像形成装置10のモードを、スリープモードから通常モードに移行させる(ステップ5)。その際、制御部101は、通常モードに応じた電力供給を画像形成装置10の各部に行うように指示するとともに、画像形成装置10の各部を起動させる。このとき、制御部101は、第2カメラ16への電力供給を開始させ、第2カメラ16を起動させる。
なお、制御部101は、接近検知範囲R1内の人物の存在を検知した場合に、直ちに通常モードへ移行させるのでなく、画像形成装置10への接近を検知した場合に、通常モードへ移行させる。このため、人物が接近検知範囲R1を通り過ぎただけの場合に、画像形成装置10がスリープモードから通常モードに移行してしまう機会が少なくなる。
次に、制御部101は、滞在検知範囲R2内に人物が存在(つまり滞在)しているかどうかを検知する処理(滞在検知)を開始する(ステップ6)。制御部101は、第1カメラ15の撮影画像を解析して人物の身体の部位を検出し、検出した部位の位置及び大きさに基づいて、滞在検知範囲R2内の人物の存在を検知する。例えば、制御部101は、検出した身体の部位の大きさに基づいて、画像形成装置10から人物までの距離を推定し、検出した身体の部位の位置に基づいて人物が存在する方向を特定する。
次に、制御部101は、滞在検知範囲R2内に人物が存在するかどうかを判断する(ステップ7)。例えば、ステップ7において肯定の判断(YES)を行った場合は、ステップ6で開始した滞在検知の処理を続行する。したがって、制御部101は、滞在検知範囲R2内の人物の存在を検知しなくなるまで、通常モードのまま、滞在検知範囲R2内の人物の存在を検知する処理を繰り返す。
ここで、画像形成装置10を使用した作業を終了した等の理由で、人物が滞在検知範囲R2外へ移動した場合を考える。この場合、制御部101は、ステップ7において否定の判断(NO)を行う。そして、制御部101は、タイマによる計時を開始する(ステップ8)。すなわち、制御部101は、滞在検知範囲R2内に人物が存在しなくなったときからの経過時間をタイマで計る。
次に、制御部101は、滞在検知範囲R2内に人物が存在するかどうかを判断する(ステップ9)。ステップ9において、制御部101は、滞在検知範囲R2内に人物が存在しなくなった後、再び人物の存在を検知するようになったかどうかを判断する。例えば人物が画像形成装置10から次第に離れ、滞在検知範囲R2内に人物が存在しなくなった場合には、制御部101は、ステップ9で「NO」と判断し、ステップ10に進む。
次に、制御部101は、タイマによる計時時刻が設定期間を経過したかどうかを判断する(ステップ10)。設定期間は、例えば1分であるが、1分以外の時間に設定されていてもよい。ステップ10において否定の判断(NO)を行った場合、制御部101は、ステップ9に戻る。すなわち、制御部101は、ステップ9、10において、滞在検知範囲R2内に人物が存在しない期間が、設定期間分だけ継続するかどうかを判断することとなる。
一方、ステップ10で肯定の判断(YES)を行った場合、制御部101は、画像形成装置10のモードを通常モードからスリープモードに移行させる(ステップ11)。ここで、制御部101は、画像形成装置10の各部にスリープモード時の電力供給をするように指示を行うとともに、スリープモード時に停止させる画像形成装置10の各部の動作を停止させる。その後、制御部101は、検出範囲F内で人物の存在を検知しなくなると、第1カメラ15の動作を停止させる。
ここで、タイマによる計時を開始した後、滞在検知範囲R2内に人物が存在しなくなったときから設定期間が経過する前に、制御部101が再び人物の存在を検知した場合を考える。この場合、制御部101は、ステップ9で「YES」と判断して、ステップ12に進む。次に、制御部101は、タイマによる計時を停止してリセットする(ステップ12)。そして、制御部101は、人物が滞在検知範囲R2内に存在しなくなったことによるスリープモードへの移行を中止し、ステップ6へと戻る。すなわち、制御部101は、人物が滞在検知範囲R2内に存在する場合の処理を再び実行する。
なお、ここでは、同一人物である人物が戻ってきた場合を例としているが、前とは別の人物が滞在検知範囲R2内に移動した場合にも、制御部101は、ステップ9で「YES」と判断する。
図7は、画像形成装置10を含むネットワークシステムの構成を説明するための図である。
このネットワークシステムは、画像形成装置10と、他の画像形成装置20と、サーバ40と、これら画像形成装置10、他の画像形成装置20およびサーバ40を接続するネットワーク30とを有している。
この例において、他の画像形成装置20は、画像形成装置10と同じく、所謂複合機によって構成される。この例において、画像形成装置10および他の画像形成装置20は、同一機種であるものとする。ただし、他の画像形成装置20は、画像形成装置10と同一機種である必要はなく、別機種であってもよい。なお、他の画像形成装置20が画像形成装置10とは別機種である場合においても、他の画像形成装置20はカメラ(画像形成装置10における第1カメラ15に相当するもの)を備えている。
サーバ40は、コンピュータ装置によって構成される。本実施の形態のサーバ40は、画像形成装置10および他の画像形成装置20が使用する各種プログラムや各種データを記憶しており、画像形成装置10や他の画像形成装置20からの要求を受け付けると、対応するプログラムやデータ等を要求元に送信する。
本実施の形態では、画像形成装置10および他の画像形成装置20のそれぞれに、シリアル番号が付与されている。この例において、画像形成装置10のシリアル番号はNo.1であり、他の画像形成装置20のシリアル番号はNo.2であるものとする。そして、このシリアル番号は、画像形成装置10(他の画像形成装置20)に設けられた記憶部105(格納部112でもよい)に記憶されている。
ここで、本実施の形態では、記憶部105および格納部112が、記憶手段の一例としての機能を有している。また、制御部101および定型処理部110が、取得手段、禁止手段、許可手段、登録手段および受付手段の一例としての機能を有している。また、画像形成装置10および他の画像形成装置20は、それぞれ、自機の一例として機能することがある。
では次に、使用者による定型処理の登録について説明を行う。ここでは、画像形成装置10における定型処理の登録を例として説明を行うが、他の画像形成装置20においても、同じ手順にて定型処理の登録が行われる。
また、定型処理の登録には、使用者が画像形成装置10にて手動入力で作成した定型処理を登録する場合(自機登録と称する)と、使用者が画像形成装置10にてサーバ40からダウンロードした定型処理を登録する場合(ダウンロード登録と称する)とがある。以下では、まず自機登録の手順を説明し、次にダウンロード登録の手順を説明する。
図8は、自機登録における処理の流れを示すフローチャートである。
定型処理登録(自機登録)の処理が開始されると、作成部111は、操作部103を介して、使用者による、定型処理を登録しようとするジョブ番号の選択を受け付ける(ステップ21)。次に、作成部111は、表示部104(タッチパネル130)に、定型処理の編集に用いられるジョブテンプレートの編集画面を表示させる(ステップ22)。それから、作成部111は、操作部103を介して、使用者によるジョブテンプレートの編集を受け付ける(ステップ23)。
そして、使用者によるジョブテンプレートの編集が終了し、操作部103を介してジョブテンプレートの登録の指示を受け付けると、作成部111は、登録が指示されたジョブテンプレートを、ステップ21で受け付けたジョブ番号と対応付けて格納部112に記録する(ステップ24)。続いて、作成部111は、ステップ24で格納部112に記録したジョブテンプレートに、このジョブテンプレートの登録元が自機であることを対応付けて記録する(ステップ25)。次いで、作成部111は、ステップ24で格納部112に記録したジョブテンプレートに、このジョブテンプレートの最終編集日時(最初の場合は登録した時刻)を対応付けて記録する(ステップ26)。以上により、自機登録の処理が完了する。
図9は、ダウンロード登録における処理の流れを示すフローチャートである。
定型処理登録(ダウンロード登録)の処理が開始されると、作成部111は、サーバ40から、定型処理を登録しようとするジョブ番号の指定を受け付ける(ステップ31)。次に、作成部111は、通信部102からネットワーク30を介してサーバ40に問い合わせを行い、対象となるジョブテンプレートをダウンロードする。そして、作成部111は、ダウンロードしたジョブテンプレートを、ステップ31で受け付けたジョブ番号と対応付けて格納部112に記録する(ステップ32)。続いて、作成部111は、ステップ32で格納部112に記録したジョブテンプレートに、このジョブテンプレートの登録元がサーバであることを対応付けて記録する(ステップ33)。次いで、作成部111は、通信部102からネットワーク30を介してサーバ40に問い合わせを行い、ステップ32で記録したジョブテンプレートの最終編集日時をダウンロードする。そして、作成部111は、ステップ32で格納部112に記録したジョブテンプレートに、ダウンロードした最終編集日時を対応付けて記録する(ステップ34)。以上により、ダウンロード登録の処理が完了する。
ここで、本実施の形態では、自機登録を行ったジョブテンプレートについては、画像形成装置10での登録後の修正(再編集)が許可されている。この場合は、ジョブ番号の指定を受け付けることで対応するジョブテンプレートを編集画面上に表示させ、操作部103を介してジョブテンプレートの修正を受け付けるとともに修正したジョブテンプレートを格納部112に記録させる。そして、修正したジョブテンプレートを格納部112に記録した時刻を、このジョブテンプレートの最終編集日時として記録(上書き)する。
一方、本実施の形態において、ダウンロード登録を行ったジョブテンプレートについては、画像形成装置10での登録後の修正(再編集)が禁止されている。したがって、ダウンロード登録の場合、サーバ40に登録されているジョブテンプレートそのものが更新(修正)されない限り、このジョブテンプレートの最終編集日時は不変である。
以下の説明においては、上述した定型処理登録において格納部112に記録される、ジョブ番号、ジョブテンプレート、登録元および最終編集日時を対応付けたものを、定型処理テーブルと称する。
また、本実施の形態では、自機登録あるいはダウンロード登録による定型処理登録を行った後に、登録した定型処理を画像形成装置10に実行させる際に、使用者が使用するコード画像記録シートの印刷が行われる。
図10は、コード画像記録シートの印刷手順を説明するためのフローチャートである。
この処理が開始されると、作成部111は、操作部103を介して、印刷しようとする定型処理のジョブ番号の選択を受け付ける(ステップ41)。次に、作成部111は、格納部112から、ステップ41で受け付けたジョブ番号に対応する定型処理テーブルを読み出す(ステップ42)。
そして、作成部111は、ステップ42で読み出した定型処理テーブルにおいて、登録元が自機となっているか否かを判断する(ステップ43)。ステップ43で肯定の判断(YES)を行った場合、作成部111は、記憶部105から自機のシリアル番号(この例において、画像形成装置10の場合はNo.1、他の画像形成装置20の場合はNo.2)を読み出し(ステップ44)、ステップ46へと移行する。一方、ステップ43で否定の判断(NO)を行った場合、すなわち、登録元がサーバとなっていた場合、作成部111は、シリアル番号をNo.0に設定し、ステップ46へと移行する。
続いて、作成部111は、ステップ41で受け付けたジョブ番号と、ステップ44またはステップ45で得たシリアル番号と、ステップ42で読み出した定型処理テーブルから取得した最終編集日時とをコード化し、得られたコードを含むコード画像データを作成する(ステップ46)。それから、作成部111は、ステップ46で作成したコード画像データと、ステップ42で読み出した定型処理テーブルから取得した名称および最終編集日時を有する文字画像データとを含む印刷データの作成を行い、画像形成部107(プリンタ12)に出力する(ステップ47)。そして、印刷データを受け取ったプリンタ12は、記録材上にこの印刷データに基づく画像形成を行い、コード画像を含むコード画像記録シート50(後述する図14参照)として出力する。以上により、一連の処理が完了する。
次に、定型処理テーブルについて説明を行う。
図11は、画像形成装置10における定型処理テーブルの一例を示す図である。この定型処理テーブルは、画像形成装置10に設けられた格納部112(記憶部105でもよい)に登録されている。
また、図12は、他の画像形成装置20における定型処理テーブルの一例を示す図である。この定型処理テーブルは、他の画像形成装置20に設けられた格納部(図示せず)に登録されている。
図11および図12に示す定型処理テーブルは、それぞれ、ジョブ番号と、ジョブテンプレートと、登録元と、最終編集日時とを対応付けて構成される。また、ジョブテンプレートは、名称と、種別と、種別に付随するパラメータとを対応付けたものとなっている。ここで、ジョブ番号は図8のステップ21または図9のステップ31で設定される。また、ジョブテンプレートの内容は図8のステップ24または図9のステップ32で設定される。さらに、登録元は図8のステップ25または図9のステップ33で設定される。さらにまた、最終編集日時は図8のステップ26または図9のステップ34で設定される。
また、ジョブテンプレートにおける「種別」は、定型処理の主たる機能を意味するものであって、ここでは、スキャン、プリント、コピー、ファクシミリのいずれかとなる。さらに、ジョブテンプレートにおける「パラメータ」は、上記種別に付随するものであって、例えばコピーの場合は、パラメータとして、カラーモード(カラー、白黒)、読取解像度、原稿種別(写真原稿、文字原稿、文字/写真原稿)等が挙げられる。さらにまた、ジョブテンプレートにおける「名称」は、この定型処理に対して命名されるものであって、例えば定型処理の内容を端的に説明する文言等が採用され得る。
まず、図11に示す定型処理テーブルについて説明を行う。
図11に示す定型処理テーブルにおいて、ジョブ番号は、定型処理毎に画像形成装置10が付与するものであって、ここでは4つのジョブ番号(「J0001」〜「J0003」、「J0999」)が設定されている。なお、ここでは、4つの定型処理が登録されている場合を例としているが、3つ以下であってもよいし5つ以上であってもかまわない。
図11に示す定型処理テーブルにおいて、ジョブ番号が「J0001」に設定された定型処理では、種別が「コピー」に設定されている。また、「J0001」の定型処理では、パラメータが、「カラーモード:カラー、読取解像度:600dpi、原稿種別:写真、入力面:両面、出力面:片面、1枚あたりの頁数:1」に設定されている。さらに、「J0001」の定型処理では、名称が「カラーコピー」に設定されている。さらにまた、「J0001」の定型処理では、登録元が「自機」に、最終編集日時が「2015/03/16 13:00:00」に、それぞれ設定されている。
次に、図11に示す定型処理テーブルにおいて、ジョブ番号が「J0002」に設定された定型処理では、種別が「ファクシミリ(送信)」に設定されている。また、「J0002」の定型処理では、パラメータが、「カラーモード:白黒、読取解像度:200dpi、原稿種別:文字、入力面:片面、宛先:03−XXXX−XXXX」に設定されている。さらに、「J0002」の定型処理では、名称が「FAX注文」に設定されている。さらにまた、「J0002」の定型処理では、登録元が「自機」に、最終編集日時が「2015/03/15 14:00:00」に、それぞれ設定されている。
続いて、図11に示す定型処理テーブルにおいて、ジョブ番号が「J0003」に設定された定型処理では、種別が「スキャン」に設定されている。また、「J0003」の定型処理では、パラメータが、「カラーモード:白黒、読取解像度:600dpi、原稿種別:文字/写真、入力面:片面、宛先:¥¥test¥orderbackup」に設定されている。さらに、「J0003」の定型処理では、名称が「注文書格納」に設定されている。さらにまた、「J0003」の定型処理では、登録元が「自機」に、最終編集日時が「2015/03/15 16:00:00」に、それぞれ設定されている。
最後に、図11に示す定型処理テーブルにおいて、ジョブ番号が「J0999」に設定された定型処理では、種別が「コピー」に設定されている。また、「J0999」の定型処理では、パラメータが、「カラーモード:白黒、読取解像度:600dpi、原稿種別:写真、(原稿読取時の)入力面:片面、(画像形成時の)出力面:両面、(画像形成時の)1枚あたりの頁数:2」に設定されている。さらに、「J0999」の定型処理では、名称が「節約コピー」に設定されている。さらにまた、「J0999」の定型処理では、登録元が「サーバ」に、最終編集日時が「2015/03/15 12:00:00」に、それぞれ設定されている。
このように、図11に示す定型処理テーブルを有する画像形成装置10では、ジョブ番号「J0001」〜「J0003」の定型処理が自機登録であるのに対し、ジョブ番号「J0999」の定型処理はダウンロード登録である。
次いで、図12に示す定型処理テーブルについて説明を行う。
図12に示す定型処理テーブルにおいて、ジョブ番号は、定型処理毎に他の画像形成装置20が付与するものであって、ここでは2つのジョブ番号(「J0001」、「J0999」)が設定されている。なお、ここでは、2つの定型処理が登録されている場合を例としているが、1つであってもよいし3つ以上であってもかまわない。
図12に示す定型処理テーブルにおいて、ジョブ番号が「J0001」に設定された定型処理では、種別が「ファクシミリ(送信)」に設定されている。また、「J0001」の定型処理では、パラメータが、「カラーモード:白黒、読取解像度:200dpi、原稿種別:文字、入力面:片面、宛先:04−YYYY−YYYY」に設定されている。さらに、「J0001」の定型処理では、名称が「FAX返信」に設定されている。さらにまた、「J0001」の定型処理では、登録元が「自機」に、最終編集日時が「2015/03/20 10:00:00」に、それぞれ設定されている。
また、図12に示す定型処理テーブルにおいて、ジョブ番号が「J0999」に設定された定型処理では、種別が「コピー」に設定されている。また、「J0999」の定型処理では、パラメータが、「カラーモード:白黒、読取解像度:600dpi、原稿種別:写真、(原稿読取時の)入力面:片面、(画像形成時の)出力面:両面、(画像形成時の)1枚あたりの頁数:2」に設定されている。さらに、「J0999」の定型処理では、名称が「節約コピー」に設定されている。さらにまた、「J0999」の定型処理では、登録元が「サーバ」に、最終編集日時が「2015/03/15 12:00:00」に、それぞれ設定されている。
このように、図12に示す定型処理テーブルを有する他の画像形成装置20では、ジョブ番号「J0001」の定型処理が自機登録であるのに対し、ジョブ番号「J0999」の定型処理はダウンロード登録である。
ここで、図11に示す定型処理テーブルにおけるジョブ番号「J0001」の定型処理と、図12に示す定型処理テーブルにおけるジョブ番号「J0001」の定型処理とは、ジョブ番号は一致しているものの、ジョブテンプレートの内容、登録元および最終編集日時は相違している。これらの定型処理は、画像形成装置10および他の画像形成装置20が利用者による手動入力に基づいて自機登録を行ったものであり、利用者によってジョブ番号が設定されるようになっている。
一方、図11に示す定型処理テーブルにおけるジョブ番号「J0999」の定型処理と、図12に示す定型処理テーブルにおけるジョブ番号「J0999」の定型処理とは、ジョブ番号が一致し、且つ、ジョブテンプレートの内容、登録元および最終編集日時も一致している。これらの定型処理は、画像形成装置10および他の画像形成装置20がサーバ40からダウンロード登録を行ったものであり、サーバ40によって同じジョブ番号が指定されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、定型処理テーブルにおけるジョブテンプレートが設定情報に対応しており、ジョブテンプレートにおける種別およびパラメータが画像処理の設定条件に対応している。また、定型処理テーブルにおけるジョブ番号が識別子に対応している。さらに、シリアル番号および最終編集日時の両者が実行情報に対応しており、シリアル番号が識別情報に、最終編集日時が日時情報に、それぞれ対応している。そして、定型処理テーブルにおける登録元が登録元情報に対応している。
図13は、本実施の形態で用いたコード画像52の構成を説明するための図である。
このコード画像52は、全体として正方形状を呈している。また、コード画像52は、小さな正方形状のドットを上下左右に配列させるとともに、これら複数のドットのいずれか1つ以上を塗りつぶすことで、水平方向(横方向)および垂直方法(縦方向)に情報を持たせる2次元コードで構成される。
本実施の形態のコード画像52は、正方形状を呈する全体領域であるコード記録領域520を7×7(49個)の領域に分割して構成されている。このコード記録領域520において、基準となる1つの領域(ドット)をコード基準領域521と称する。
図14は、本実施の形態で用いたコード画像記録シート50の構成の一例を示す図である。ここで、図14(a)は、画像形成装置10に登録されたジョブ番号「J0001」の定型処理(図11参照)に対応するコード画像記録シート50を例示している。また、図14(b)は、画像形成装置10に登録されたジョブ番号「J0999」の定型処理(図11参照)に対応するコード画像記録シート50を例示している。さらに、図14(c)は、他の画像形成装置20に登録されたジョブ番号「J0001」の定型処理(図12参照)に対応するコード画像記録シート50を例示している。さらにまた、図14(d)は、他の画像形成装置20に登録されたジョブ番号「J0999」の定型処理(図12参照)に対応するコード画像記録シート50を例示している。
図14(a)〜図14(d)に示すコード画像記録シート50は、それぞれ、用紙等からなるシート51と、シート51の一方の面(記録面)に形成される、コード画像52および説明画像53とを有している。また、説明画像53は、名称画像531と最終編集日時画像532を含んでいる。
これらのうち、コード画像52は、図13に示す2次元コードで構成されている。ここで、コード画像52は、例えばJISA4サイズ(縦置き)のシート51のうち、上側の半分以上の面積を占める大きさを有している。そして、コード画像52には、定型処理テーブルに記述されるジョブ番号およびその最終編集日時と、この定型処理の登録元となった機器のシリアル番号とを含むコードが記録されている。
本実施の形態では、コード画像52に埋め込まれるジョブ番号が識別子に対応している。また、コード画像52に埋め込まれる最終編集日時およびシリアル番号が実行情報に対応している。
また、説明画像53は、コード画像52の下方に配置されている。そして、説明画像53のうち、名称画像531はコード画像52の下方に、最終編集日時画像532は名称画像531の下方に、それぞれ配置される。ここで、名称画像531は、この定型処理に付された名称(定型処理テーブルに記述)を文字で表記したものである。また、最終編集日時画像532は、この定型処理の最終編集日時(定型処理テーブルに記述)を文字で表記したものである。
そして、説明画像53(名称画像531および最終編集日時画像532)は、これらに対してコード画像52を上方に位置させた場合に、使用者が読める向きとなるように文字が配列されている。なお、コード画像記録シート50に、コード画像52に加えて説明画像53を記録しているのは、使用者がコード画像52を見ただけでは、対応する定型処理の内容を把握することが実質的に不可能となるためである。
ここで、図14(a)に示すコード画像52には、ジョブ番号「J0001」、最終編集日時「2015/03/16 13:00:00」、シリアル番号「No.1」を含むコードが埋め込まれている。また、図14(b)に示すコード画像52には、ジョブ番号「J0999」、最終編集日時「2015/03/15 12:00:00」、シリアル番号「No.0」を含むコードが埋め込まれている。さらに、図14(c)に示すコード画像52には、ジョブ番号「J0001」、最終編集日時「2015/03/20 10:00:00」、シリアル番号「No.2」を含むコードが埋め込まれている。さらにまた、図14(d)に示すコード画像52には、ジョブ番号「J0999」、最終編集日時「2015/03/15 12:00:00」、シリアル番号「No.0」を含むコードが埋め込まれている。
図14(b)に示すコード画像記録シート50および図14(d)に示すコード画像記録シート50は、ダウンロード登録した同内容の定型処理(節約コピー)に対応したものとなっている。このため、図14(b)に示すコード画像52と図14(d)に示すコード画像52とでは、上述したようにコードに埋め込まれるジョブ番号、最終編集日時およびシリアル番号が同じであることから、その構成(塗りつぶし)も同じになる。
では次に、画像形成装置10の動作について説明を行う。
図15は、通常モードにおける画像形成装置10の動作に関する処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、基本的に、画像形成装置10に設けられた制御部101および定型処理部110が実行する。なお、ここでは詳細な説明を行わないが、他の画像形成装置20も、画像形成装置10と同じ動作を行う。
通常モードで動作する画像形成装置10において、指示部116は、表示部104(タッチパネル130)に、コピー等の各種機能(サービス)の選択を受け付けるサービス選択画面(メニュー画面)を表示させる(ステップ51)。次に、制御部101は、上述した図6記載の処理において、スリープモードへの移行条件を満たしたか否かを判断する(ステップ52)。ステップ52で肯定の判断(YES)を行った場合、制御部101は、通常モードからスリープモードへの移行を開始させ(ステップ53)、この処理を終了する。
ステップ52で否定の判断(NO)を行った場合、制御部101は、操作部103(ユーザインタフェース13)を介して、利用者によるサービス選択画面の操作を受け付けたか否かを判断する(ステップ54)。ステップ54で肯定の判断(YES)を行った場合、すなわち、利用者によるコピー等のサービスの選択を受け付けた場合、制御部101は、利用者の手動によるサービスの受け付け処理を開始し(ステップ55)、サービスの受け付け処理を完了し且つサービスの実行を行った後に、ステップ51に戻って処理を続行する。
一方、ステップ54で否定の判断(NO)を行った場合、抽出部113は、第1カメラ15から取得した撮影画像(第1カメラ画像)を用いてコード画像52の抽出処理を行う(ステップ56)。そして、抽出部113は、第1カメラ画像からコード画像52を抽出したか否かを判断する(ステップ57)。ステップ57で否定の判断(NO)を行った場合は、ステップ52に戻って処理を続行する。なお、ここでは、ステップ56において、第1カメラ15から取得した撮影画像(第1カメラ画像)を用いてコード画像52の抽出処理を行っているが、例えば第2カメラ16から取得した撮影画像(第2カメラ画像)を用いてコード画像52の抽出処理を行うようにしてもよい。
これに対し、ステップ57で肯定の判断(YES)を行った場合、解析部114は、抽出したコード画像52に対するコード解析を行う(ステップ58)。ステップ58では、コード解析に伴い、コード画像52に埋め込まれていたコードの内容すなわちジョブ番号、シリアル番号および最終編集日時を取得する。
そして、照合・設定部115は、ステップ58における解析結果に基づき、取得したコードのシリアル番号がNo.0であるか否かを判断する(ステップ59)。ステップ59で肯定の判断(YES)を行った場合は、後述するステップ61へと進む。
一方、ステップ59で否定の判断(NO)を行った場合、照合・設定部115は、記憶部105から自機(画像形成装置10)のシリアル番号を取得し、自機のシリアル番号(この例ではNo.1)および取得したコードのシリアル番号が同じであるか否かを判断する(ステップ60)。ステップ60で肯定の判断(YES)を行った場合はステップ61へと進み、否定の判断(NO)を行った場合は後述するステップ65へと進む。
ステップ59で肯定の判断(YES)を行った場合およびステップ60で肯定の判断(YES)を行った場合、照合・設定部115は、自機(画像形成装置10)の定型処理テーブル(図11参照)から、ステップ58で取得したジョブ番号に対応する定型処理の内容を取得する。そして、照合・設定部115は、取得した定型処理の内容から得た自機(画像形成装置10)の最終編集日時およびステップ58で取得したコードの最終編集日時が同じであるか否かを判断する(ステップ61)。
ステップ61で肯定の判断(YES)を行った場合、指示部116は、表示部104(タッチパネル130)に、この定型処理を実行させるか否かの選択を受け付ける確認画面を表示させる(ステップ62)。この確認画面には、例えば実行ボタンが表示される。そして、指示部116は、確認画面に表示された実行ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップ63)。ステップ63で否定の判断(NO)を行った場合は、ステップ63に戻って実行ボタンの押下を待つ。
一方、ステップ63で肯定の判断(YES)を行った場合、指示部116は、コード画像記録シート50におけるコード画像52から特定された定型処理を実行させるための指示を制御部101に出力する(ステップ64)。これに伴い、特定された定型処理の実行が開始される。そして、ステップ51に戻って処理を続行する。
他方、ステップ60で否定の判断(NO)を行った場合およびステップ61で否定の判断(NO)を行った場合、指示部116は、制御部101に対し、コード画像記録シート50(コード画像52)の読み取りに基づく定型処理が実行できないことを意味するエラーの発生を報知し(ステップ65)、ステップ51へと戻って処理を続行する。なお、エラーが報知された制御部101は、表示部104にエラーの発生を表示させる等の措置を行う。
図16は、画像形成装置10および他の画像形成装置20と、読み取り対象となるコード画像記録シート50と、両者を組み合わせたときの定型処理の可否(許可/禁止)との関係を示す図である。ここで、図16に示す(a)〜(d)は、それぞれ、図14(a)〜(d)に対応するものとなっている。
まず、画像形成装置10の場合について説明を行う。
例えば図14(a)に示すコード画像記録シート50を画像形成装置10に読み取らせた場合、図15に示すフローチャートにおいて、ステップ59で否定の判断(NO)がなされた後にステップ60で肯定の判断(YES)がなされ、さらにステップ61で肯定の判断(YES)がなされることにより、対応する定型処理(図11に示すジョブ番号「J0001」:カラーコピー)の実行が許可される。また、例えば図14(b)に示すコード画像記録シート50を画像形成装置10に読み取らせた場合、図15に示すフローチャートにおいて、ステップ59で肯定の判断(YES)がなされた後にステップ61で肯定の判断(YES)がなされることにより、対応する定型処理(図11に示すジョブ番号「J0999」:節約コピー)の実行が許可される。
これに対し、例えば図14(c)に示すコード画像記録シート50を画像形成装置10に読み取らせた場合、図15に示すフローチャートにおいて、ステップ59で否定の判断(NO)がなされた後にステップ60で否定の判断(NO)がなされることにより、対応する定型処理(図12に示すジョブ番号「J0001」:FAX返信)の実行が禁止される。この場合、画像形成装置10に登録された同じジョブ番号の定型処理(図11に示すジョブ番号「J0001」:カラーコピー)も実行されないことになる。さらに、例えば図14(d)に示すコード画像記録シート50を画像形成装置10に読み取らせた場合、図15に示すフローチャートにおいて、ステップ59で肯定の判断(YES)がなされた後にステップ61で肯定の判断(YES)がなされることにより、対応する定型処理(図12に示すジョブ番号「J0999」:節約コピー)の実行が許可される。
次に、他の画像形成装置20の場合について説明を行う。
例えば図14(a)に示すコード画像記録シート50を他の画像形成装置20に読み取らせた場合、図15に示すフローチャートにおいて、ステップ59で否定の判断(NO)がなされた後にステップ60で否定の判断(NO)がなされることにより、対応する定型処理(図11に示すジョブ番号「J0001」:カラーコピー)の実行が禁止される。この場合、他の画像形成装置20に登録された同じジョブ番号の定型処理(図12に示すジョブ番号「J0001」:FAX返信)も実行されないことになる。
また、例えば図14(b)に示すコード画像記録シート50を他の画像形成装置20に読み取らせた場合、図15に示すフローチャートにおいて、ステップ59で肯定の判断(YES)がなされた後にステップ61で肯定の判断(YES)がなされることにより、対応する定型処理(図11に示すジョブ番号「J0001」:カラーコピー)の実行が許可される。
これに対し、例えば図14(c)に示すコード画像記録シート50を他の画像形成装置20に読み取らせた場合、図15に示すフローチャートにおいて、ステップ59で否定の判断(NO)がなされた後にステップ60で肯定の判断(NO)がなされ、さらにステップ61で肯定の判断(YES)がなされることにより、対応する定型処理(図12に示すジョブ番号「J0001」:FAX返信)の実行が許可される。さらに、例えば図14(d)に示すコード画像記録シート50を他の画像形成装置20に読み取らせた場合、図15に示すフローチャートにおいて、ステップ59で肯定の判断(YES)がなされた後にステップ61で肯定の判断(YES)がなされることにより、対応する定型処理(図12に示すジョブ番号「J0999」:節約コピー)の実行が許可される。
図17は、画像形成装置10における修正後の定型処理テーブルの一例を説明するための図である。ここで、図17に示す修正後の定型処理テーブルは、図11に示す定型処理テーブル(修正前の定型処理テーブル)におけるジョブ番号「J0002」の定型処理の内容を、利用者が後に修正したものとなっている。なお、図17に示す修正後の定型処理テーブルにおけるジョブ番号「J0001」、「J0003」および「J0999」の各定型処理の内容は、図11に示す修正前の定型処理テーブルと同じである。
図17に示す修正後の定型処理テーブルにおいて、ジョブ番号が「J0002」に設定された定型処理では、種別が「ファクシミリ送信」のままであり、名称も「FAX注文」のままであり、登録元も「自機」のままである。ただし、図17に示す「J0002」の定型処理では、図11に示す「J0002」の定型処理に対し、パラメータの一部の内容(宛先)が修正(「03−XXXX−XXXX」→「03−ZZZZ−ZZZZ」)されており、その結果、最終編集日時も変更(「2015/03/15 14:00:00」→「2015/04/22 19:00:00」)されている。
ここで、図17に示す修正後の定型処理テーブルが登録された画像形成装置10に、図11に示す修正前の定型処理テーブルにおけるジョブ番号「J0002」に基づくコード画像が記録されたコード画像記録シート50を読み取らせた場合について考えてみる。
この場合、図15に示すフローチャートにおいて、ステップ59で否定の判断(NO)がなされた後にステップ60で肯定の判断(YES)がなされ、さらにステップ61で否定の判断(NO)がなされることにより、対応する定型処理(図17に示すジョブ番号「J0002」:FAX注文)の実行が禁止される。この場合、画像形成装置10に過去に登録されていた同じジョブ番号の定型処理(図11に示すジョブ番号「J0002」:FAX注文)も実行されないことになる。
なお、本実施の形態では、シート51にコード画像52を形成してなるコード画像記録シート50を画像形成装置10に読み取らせる構成を採用していたが、これに限られるものではない。例えばタブレット端末やスマートフォンなどのデバイスに設けられた表示装置に表示させたコード画像52を、画像形成装置10に読み取らせる構成としてもよい。
また、本実施の形態では、コード画像52として所謂2次元コードを用いていたが、これに限られるものではなく、例えばバーコード等の1次元コードを用いてもよい。
さらに、本実施の形態では、機器(複合機)のそれぞれに付与されるシリアル番号を識別情報として用いていたが、例えば機器の通信部102を構成するハードウェアに設定されたMACアドレスを識別情報として用いてもかまわない。また、各機器を一意に識別できるものであれば、シリアル番号やMACアドレス以外を識別情報として用いてもよい。
10…画像形成装置、11…スキャナ、12…プリンタ、13…ユーザインタフェース、14…焦電センサ、15…第1カメラ、16…第2カメラ、20…他の画像形成装置、30…ネットワーク、40…サーバ、50…コード画像記録シート、51…シート、52…コード画像、53…説明画像、101…制御部、102…通信部、103…操作部、104…表示部、105…記憶部、106…画像読取部、107…画像形成部、108…撮影・検知部、109…顔登録認証部、110…定型処理部、111…作成部、112…格納部、113…抽出部、114…解析部、115…照合・設定部、116…指示部

Claims (7)

  1. 画像処理の設定条件を定めた設定情報と識別子との対応関係を記憶するとともに、当該設定情報の実行条件を定めた実行情報を記憶する記憶手段と、
    コード画像に埋め込まれた識別子と実行情報とを撮影により取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記実行情報と前記記憶手段が記憶する前記実行情報とが異なる場合に、当該取得手段が取得した前記識別子に対応付けられた前記設定情報の実行を禁止する禁止手段と
    を含む画像処理装置。
  2. 前記取得手段が取得した前記実行情報および前記記憶手段が記憶する前記実行情報は、自機を一意に識別するための識別情報であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記取得手段が取得した前記実行情報および前記記憶手段が記憶する前記実行情報は、対応する設定情報を最後に編集した日時情報であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記取得手段が取得した前記実行情報と前記記憶手段が記憶する前記実行情報とが同じ場合に、当該取得手段が取得した前記識別子に対応付けられた前記設定情報の実行を許可する許可手段をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記設定情報の登録元が自機であるか外部のサーバであるかに関する登録元情報を、前記識別子に対応付けて前記記憶手段に登録する登録手段をさらに含み、
    前記取得手段は、前記コード画像に埋め込まれた登録元情報をさらに取得し、
    前記許可手段は、前記取得手段が取得した前記登録元情報が前記サーバであり前記記憶手段が記憶する前記登録元情報が当該サーバである場合に、当該取得手段が取得した前記識別子と対応付けられた前記設定情報の実行を許可すること
    を特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記記憶手段に記憶される前記設定情報のうち、前記登録元情報が前記自機に設定されたものについては利用者による編集を受け付け、当該登録元情報が前記サーバに設定されたものについては利用者による編集を受け付けない受付手段をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. コンピュータに、
    画像処理の設定条件を定めた設定情報と識別子との対応関係を記憶手段に記憶させるとともに、当該設定情報の実行条件を定めた実行情報を当該記憶手段に記憶させる機能と、
    コード画像に埋め込まれた識別子と実行情報とを撮影により取得する機能と、
    取得した前記実行情報と前記記憶手段が記憶する前記実行情報とが異なる場合に、取得した前記識別子に対応付けられた前記設定情報の実行を禁止する機能と
    を実現させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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