JP2019139500A - 手書きフォント生成装置、画像形成装置および手書きフォント生成方法 - Google Patents

手書きフォント生成装置、画像形成装置および手書きフォント生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】手書きフォントを少ない文字入力でもって的確かつ迅速に生成することを可能とする。【解決手段】画像形成装置1は、手書き文字の輪郭データとこれに対応する文字の基本フォントデータとを、設定部105に設定された複数の検出項目のうち当該基本フォントデータが有する検出項目について比較し、設定部105に設定された複数の検出項目において既に比較済みの検出項目が含まれる場合には、比較済みの検出項目については比較しない比較部106と、検出項目の比較結果の内容を基本フォントデータに反映させた手書きフォントデータを作成する手書きフォントファイル作成部107と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、手書きフォント生成装置、画像形成装置および手書きフォント生成方法に関し、特に、ユーザーによる手書き文字の特徴を示す手書きフォントを少ない文字入力でもって的確かつ迅速に生成するための技術に関する。
例えば、パーソナルコンピューター等の情報処理装置において、文字フォント作成用のソフトウェアを実行するCPUと、ペンタブレット等の文字入力装置とを備え、ユーザーが文字入力装置により文字の線や曲線を描くことで、ユーザー独自の文字フォントを作成可能とするものがある。この情報処理装置によれば、文字毎に文字の線や曲線を描くため、文字毎に、より細かく好みの字体を作成することができる。
しかしながら、上記の情報処理装置では、文字毎に個別に字体を作成しなければならないため、ひらがな、カタカナ、漢字、英数字及び記号等の全ての文字(例えば、日本の文字コード規格であるJIS X 0213では、合計11,233個の文字)についてユーザー独自の文字フォントを作成するには、非常に手間がかかる。また、個人ユーザーの場合は、独自の文字フォントを作成することが実質上困難である。
そこで、個人ユーザーであっても独自の文字フォントを作成可能とするために、特許文献1には、ユーザーが代表字を手書きした手書き文字を入力し、この手書き文字を構成する筆画を基本構成要素とし、この基本構成要素の組み合わせにより個性化フォントを生成することが記載されている。
特開2017−78854号公報
しかしながら、特許文献1の手書きフォント生成方法では、ユーザーによる手書き文字のみで、当該手書き文字の各筆画の特徴、各筆画間の相互間隔等の特徴を取得している。すなわち、手書き文字は、比較判断の基準となる基本文字データとの比較が行われていない。このため、例えば筆画のはらいの長さ、筆画の傾斜角度、筆画のはねの角度等の特徴が客観的に特定できないことから、手書き文字の特徴を正確に把握することができない。このように正確でない手書き文字の特徴を、他の文字に適用しても、ユーザーによる筆跡特徴を他の文字に的確に反映させることはできない。したがって、手書きフォントを的確に生成することができない。また、入力された複数の手書き文字おいて同じ筆画を有する場合でも、同じ筆画について重複して特徴を取得するため、効率が悪いという問題もある。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、手書きフォントを少ない文字入力でもって的確かつ迅速に生成することを可能とすることを目的とする。
本発明の一局面にかかる手書きフォント生成装置は、ユーザーによる手書き文字を含む画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部が取得した画像に含まれる手書き文字を特定する手書き文字特定部と、前記手書き文字特定部が特定した手書き文字の輪郭データを生成する輪郭データ生成部と、前記手書き文字特定部が特定した手書き文字と一致するテキスト文字を取得するテキスト文字取得部と、予め定められた複数の文字ごとに対応する複数の基本フォントデータを有する基本フォントファイルが予め記憶された基本フォントファイル記憶部と、前記テキスト文字取得部が取得したテキスト文字に対応する文字の前記基本フォントデータを前記基本フォントファイル記憶部から読み出す読み出し部と、ユーザーによる手書き文字の特徴を検出するための複数の検出項目が予め設定された設定部と、前記輪郭データ生成部が生成した輪郭データと、前記読み出し部が読み出した前記基本フォントデータとを、前記設定部に設定された前記複数の検出項目のうち当該基本フォントデータが有する検出項目について比較し、前記設定部に設定された前記複数の検出項目において既に比較済みの検出項目が含まれる場合には、当該比較済みの検出項目と同じである、当該基本フォントデータが有する検出項目については比較しない比較部と、前記設定部に設定された前記複数の検出項目のうち前記比較部によって比較された検出項目について当該比較部による比較結果を記憶する比較結果記憶部と、前記比較結果記憶部において前記比較部による比較結果が記憶された記憶済み検出項目の比較結果の内容を前記基本フォントデータに反映させた手書きフォントデータを作成し、当該作成した手書きフォントデータを有する手書きフォントファイルを手書きフォントファイル記憶部に記憶させる手書きフォントファイル作成部と、変更指示を受けると、変更指示の対象である文字データを、前記手書きフォントファイル記憶部に記憶された手書きフォントファイルの手書きフォントデータに変更するフォント変更部と、を備えるものである。
また、本発明の別の一局面にかかる画像形成装置は、画像を記録紙に形成する画像形成部と、上記の手書きフォント生成装置と、を備えるものである。
また、本発明の別の一局面にかかる手書きフォント生成方法は、ユーザーによる手書き文字を含む画像を取得する画像取得ステップと、前記画像取得ステップで取得した画像に含まれる手書き文字を特定する手書き文字特定ステップと、前記手書き文字特定ステップで特定した手書き文字の輪郭データを生成する輪郭データ生成ステップと、前記手書き文字特定部が特定した手書き文字と一致するテキスト文字を取得するテキスト文字取得ステップと、予め定められた複数の文字ごとに対応する複数の基本フォントデータを有する基本フォントファイルが予め記憶された基本フォントファイル記憶部から、前記テキスト文字取得ステップで取得したテキスト文字に対応する文字の前記基本フォントデータを読み出す読み出しステップと、前記輪郭データ生成ステップで生成した輪郭データと、前記読み出しステップで読み出した前記基本フォントデータとを、ユーザーによる手書き文字の特徴を検出するための予め設定された複数の検出項目について比較し、前記複数の検出項目において既に比較済みの検出項目が含まれる場合には、当該比較済みの検出項目と同じである、当該基本フォントデータが有する検出項目については比較しない比較ステップと、前記予め設定された複数の検出項目のうち前記比較ステップで比較された検出項目について当該比較ステップによる比較結果を記憶する比較結果記憶ステップと、前記比較結果記憶ステップにおいて前記比較ステップによる比較結果が記憶された記憶済み検出項目の比較結果の内容を前記基本フォントデータに反映させた手書きフォントデータを作成し、当該作成した手書きフォントデータを有する手書きフォントファイルを手書きフォントファイル記憶部に記憶させる手書きフォントファイル作成ステップと、変更指示を受けると、変更指示の対象である文字データを、前記手書きフォントファイル記憶部に記憶された手書きフォントファイルの手書きフォントデータに変更するフォント変更ステップと、を備えるものである。
本発明によれば、手書き文字の輪郭データと、当該手書き文字と一致するテキスト文字に対応する文字の基本フォントデータとを、設定部に設定された複数の検出項目のうち当該基本フォントデータが有する検出項目について比較するので、手書きフォントを的確に生成することができる。また、設定部に設定された複数の検出項目において既に比較済みの検出項目が含まれる場合には、当該比較済みの検出項目と同じである、当該基本フォントデータが有する検出項目については比較しないので、手書きフォントを迅速に生成することができる。また、全ての文字について手書き文字を入力する必要がなく、ユーザーによる手書き文字の特徴を検出するための複数の検出項目を満たす一部の文字についての手書き文字を入力すればよいことから、少ない文字入力で済む。以上のことから、手書きフォントを少ない文字入力でもって的確かつ迅速に生成することができる。
本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の外観を示す斜視図である。 本実施形態の画像形成装置の主要内部構成例を示す機能ブロック図である。 検出項目関連情報記憶テーブルの一例を示す図である。 手書きフォントファイルを生成する処理の一例を示すフローチャートである。 手書き文字の輪郭データと基本フォントデータとを検出項目について比較することを説明するための図である。 検出項目の比較結果が反映されたフォントと未反映のフォントとを有する作成途中の手書きフォントファイルのデータ内容の一例を示す図である。 検出項目の比較結果の反映状況を記憶する比較結果反映状況記憶テーブルの一例を示す図である。 (A)、(B)のそれぞれは、未比較の検出項目を含む手書き文字の画像を要求する報知画面の一例を示す図である。 全ての検出項目について比較結果が記憶された検出項目関連情報記憶テーブルの一例を示す図である。 作成完了の手書きフォントファイルのデータ内容の一例を示す図である。 新たな原稿の文字を手書きフォントに変更する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の外観を示す斜視図である。本発明の一実施形態にかかる画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。
図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体2と、装置本体2の上方に配置された画像読取部5と、画像読取部5と装置本体2との間に設けられた連結部3とから構成される。
画像形成装置1の外郭を構成する筐体7には、画像形成装置1の様々な機能を実現するための複数の構成機器が収容されている。例えば、筐体7には、画像読取部5、画像形成部12(図2)、定着部13(図2)、給紙部30等が収容されている。
画像読取部5は、原稿搬送部6と、原稿搬送部6により搬送されてくる原稿又は不図示のコンタクトガラスに載置された原稿を光学的に読み取るスキャナーとを有するADF(Auto Document Feeder)である。画像形成装置1が画像読取動作を行う場合、画像読取部5は、原稿搬送部6により搬送されてくる原稿又は不図示のコンタクトガラスに載置された原稿を1枚ずつ読み取ることで、原稿の画像を取得する。なお、画像読取部5は、特許請求の範囲における画像取得部の一例となる。
画像形成部12は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、及び転写装置を備え、画像読取部5によって読み取られた画像や、ネットワーク接続されたパーソナルコンピューターなどのコンピューター200や他のファクシミリ装置から送られてくる印刷データを用いて、給紙部30から供給される記録紙に画像を形成(印刷)する。画像形成済みの記録紙は定着部13による定着処理を受けた後、排出トレイ4に排出される。
操作部47は、例えば、当該画像形成装置1により可能な機能の実行を指示するためのスタートキーやユーザー(操作者)の操作を確定させる決定キー(エンターキー)、更に、数値入力を行うための数値入力キー等を備える。
また、操作部47は、ユーザーへの操作案内等を表示する表示部473を備えている。表示部473はタッチパネルになっており、ユーザーは表示部473に表示される画像やアイコンに触れることで画像形成装置1を操作することができる。
次に、画像形成装置1の構成を説明する。図2は画像形成装置1の主要内部構成例を示す機能ブロック図である。
画像形成装置1は、制御ユニット10を備える。制御ユニット10は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。プロセッサーは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。
画像読取部5は、制御ユニット10による制御の下、光照射部及びCCDセンサー等を有する読取機構を備える。画像読取部5は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサーで受光することにより、原稿から画像を読み取る。
画像処理部31は、画像読取部5で読み取られた原稿画像を、必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部31は、画像読取部5により読み取られた画像が画像形成部12により画像形成された後の品質を向上させるために、シェーディング補正等の予め定められた画像処理を行う。
画像メモリー32は、画像読取部5による読取で得られた原稿画像を一時的に記憶したり、画像形成部12による画像形成の対象となる画像を一時的に保存したりする領域である。
画像形成部12は、画像読取部5で読み取られた原稿画像、ネットワーク接続されたコンピューター200から受信した印刷データ等の画像形成を行う。
定着部13は、画像形成部12の画像形成処理により表面に画像(トナー像)が形成された記録紙を加熱し、熱圧着により当該画像を記録しに定着させる定着処理を行う。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付ける。操作部47は、ユーザーへの操作案内等を表示する表示部473を備えている。
ファクシミリ通信部71は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送受信を行うものである。
ネットワークインターフェイス部91は、LANボード等の通信モジュールから構成され、当該ネットワークインターフェイス部91に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内のコンピューター200等と種々のデータの送受信を行う。画像形成装置1には複数のコンピューター200が接続され得る。
HDD(Hard Disk Drive)92は、各種のデータやプログラム、画像読取部5によって読み取られた原稿画像等を記憶する大容量の記憶装置である。また、HDD92は、後述する基本フォントファイル記憶部921と比較結果記憶部922と手書きフォントファイル記憶部923とを備えている。
駆動モーター70は、画像形成部12や定着部13等における各回転部材及び搬送ローラー対等に回転駆動力を付与する駆動源である。
更に、画像形成装置1は、制御ユニット10(より正確に言えば、制御ユニット10における手書きフォント生成機能の構成)、HDD92等からなる手書きフォント生成装置8を備えており、詳細は後述するが、ユーザーによる手書き文字の特徴を示す手書きフォントを生成することが可能となっている。すなわち、画像形成装置1は、手書きフォント生成機能を有している。
制御ユニット10は、制御部100と、手書き文字特定部101と、輪郭データ生成部102と、テキスト文字取得部103と、読み出し部104と、設定部105と、比較部106と、手書きフォントファイル作成部107と、フォント変更部108と、を備える。
制御ユニット10は、HDD92に記憶された制御プログラムが上記プロセッサーで実行されることにより、制御部100と、手書き文字特定部101と、輪郭データ生成部102と、テキスト文字取得部103と、読み出し部104と、設定部105と、比較部106と、手書きフォントファイル作成部107と、フォント変更部108として機能する。なお、制御ユニット10の上記の各構成要素は、前述の制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
制御部100は、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。また、制御部100は、画像読取部5、原稿搬送部6、画像処理部31、画像メモリー32、画像形成部12、定着部13、操作部47、表示部473、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、及びHDD(ハードディスクドライブ)92等と接続され、これら各部の駆動制御を行う。
画像読取部5は、ユーザーによる手書き文字を含む原稿を読み取ることにより、ユーザーによる手書き文字を含む画像を取得する。例えば、原稿には、ユーザーによる手書き文字(例えばボールペンで書かれた手書き文字)が記載される手書き文字領域が予め定められており、画像読取部5は、手書き文字が手書き文字領域に記載された原稿を読み取り、手書き文字を含む画像を取得する。
手書き文字特定部101は、画像読取部5が取得した画像に含まれる手書き文字を特定する。すなわち、取得した画像中における手書き文字の文字部分が検出(抽出)される。例えば、手書き文字特定部101は、画像読取部5が取得した画像中の手書き文字領域における手書き文字を、既知の文字の切り出し処理を行うことにより特定する。
輪郭データ生成部102は、手書き文字特定部101が特定した手書き文字の輪郭データを生成する。例えば、輪郭データ生成部102は、既知のエッジ検出処理により、手書き文字の輪郭を抽出し、次に、この抽出した輪郭内に、例えば、上記の文字の切り出し処理において検出した手書き文字の各画素の濃度情報を付加することにより、手書き文字の濃度情報を維持した輪郭データを生成する。
テキスト文字取得部103は、手書き文字特定部101が特定した手書き文字と一致するテキスト文字を取得する。例えば、テキスト文字取得部103は、既知のOCR処理を行って、画像読取部5が取得した画像中の手書き文字領域において手書き文字特定部101が特定した手書き文字と一致するテキスト文字(テキストデータ)を取得する。なお、テキスト文字取得部103は、取得したテキスト文字(テキストデータ)の文字コードを、テキスト文字ファイルを用いて特定する。このテキスト文字ファイルには、複数のテキスト文字と、当該各テキスト文字を特定するための文字コードとが対応付けて予め記憶されており、テキスト文字取得部103は、テキスト文字ファイルを用いて、取得したテキスト文字に対応する文字コードを特定する。
基本フォントファイル記憶部921には、予め定められた複数の文字(例えば、JIS X 0213の場合には11,233個の文字)ごとに対応する複数の基本フォントデータを有する基本フォントファイルが予め記憶されている。また、基本フォントファイル記憶部921には、例えば、ボールペン用の基本フォントファイルが記憶されている。このボールペン用の基本フォントファイルは、例えば11,233個の文字がボールペンで書かれた基本フォントデータからなる。ボールペン用の基本フォントファイルとしている理由は、原稿の手書き文字領域にボールペンで書かれた手書き文字と比較するのに適しているからである。
読み出し部104は、テキスト文字取得部103が取得したテキスト文字に対応する文字の基本フォントデータを基本フォントファイル記憶部921から読み出す。具体的には、基本フォントファイルには、複数の基本フォントデータと、当該各基本フォントデータを特定するための文字コードとが対応付けて予め記憶されている。なお、基本フォントデータの文字コードと、前述したテキスト文字の文字コードとは共通している。読み出し部104は、テキスト文字取得部103が取得したテキスト文字の文字コードを、テキスト文字ファイルを用いて特定し、この特定した文字コードと一致する文字コードの基本フォントデータを基本フォントファイル記憶部921から読み出す。例えば、テキスト文字取得部103が取得したテキスト文字が「人」であった場合は、テキスト文字の「人」の文字コードと一致する文字コードをボールペン用の基本フォントファイルの中の基本フォントデータを検索することにより、テキスト文字の「人」に対応するボールペン字の「人」の基本フォントデータが読み出される。
設定部105には、図3に示すように、ユーザーによる手書き文字の特徴を検出するための複数の検出項目が予め設定されている。図3は、検出項目関連情報記憶テーブルの一例を示す図である。比較結果記憶部922は、図3に示す検出項目関連情報記憶テーブルを備えている。検出項目関連情報記憶テーブルには、複数の検出項目が予め設定されている。
複数の検出項目は、ユーザーによる手書き文字全体の特徴、手書き文字を構成する各筆画の特徴、各筆画間の相互間隔等の特徴に大別される。図3に示すように、複数の検出項目としては、文字の大きさ、文字の傾き角度、文字の線幅、文字の濃度、左はらいの長さ、左はらいの傾き、右はらいの長さ、右はらいの傾き、はねの強さ、横線の傾き、横線の左長さ、横線の右長さ、縦線上部の突出長さ、接筆部分、複数の点の打ち方、横線の間隔のバランス、へんとつくりの間隔の広さなどがある。それらの検出項目のコード番号として、「T001」〜「T017」が割り当てられている。検出項目は、コード番号によって特定される。
「文字の大きさ」は、後述する比較部106が、手書き文字自体の大きさを判断するためのものである。例えば、比較部106は、手書き文字領域に形成された行欄からはみ出る場合は大きいと判断し、当該行欄よりも下回る場合に小さいと判断する。比較部106は、この大小の程度については、当該行欄を基準に数値化して判断する。
「文字の傾きの角度」は、手書き文字が、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに対する傾き(図5の傾きの角度θ)の程度を、比較部106が判断するためのものである。
「文字の線幅」及び「文字の濃度」は、手書き文字が、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに対する線幅及び濃度の程度を、比較部106が判断するためのものである。
「左はらいの長さ」は、例えば「人」、「木」、「広」などの漢字の手書き文字に含まれる左はらいの長さが、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに対して、どの程度長いのか又は短いのかを、比較部106が数値化して判断するためのものである。
「右はらいの長さ」は、例えば「人」、「木」、道」などの漢字の手書き文字に含まれる右はらいの長さが、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに対して、どの程度長いのか又は短いのかを、比較部106が数値化して判断するためのものである。
「はねの強さ」は、例えば「子」、「月」、「風」などの漢字の手書き文字に含まれるはねの強さが、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに対して、どの程度しっかりと書くのか、書かないのかを、比較部106が数値化して判断するためのものである。
「縦線上部の突出の長さ」は、例えば手書き文字の縦線上部が、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに対して、どの程度突出しているかを、比較部106が数値化して判断するためのものである。ひらがなであれば、例えば「あ」「か」「さ」などが該当し、漢字であれば、例えば「木」、「来」、「車」などが該当する。
「接筆部分」は、例えば「口」などの漢字の手書き文字の左上の角が、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに比べて、どの程度繋がっているのか又は離れているのかを、比較部106が数値化して判断するためのものである。
「複数の点の打ち方」は、例えば「心」、「馬」、「鳥」など複数の点を打つ手書き文字が、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに対して、点の間隔がどの程度離れているのかを、比較部106が数値化して判断するためのものである。
「横線の間隔のバランス」は、例えば「日」、「目」、「馬」などの手書き文字の複数の横線が、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに対して、どの程度ずれているのかを、比較部106が数値化して判断するためのものである。
「へんとつくりの間隔の広さ」は、例えば手書き文字の漢字のへんとつくりの間隔が、当該手書き文字に対応する文字の基本フォントデータに対して、どの程度離れているのか又は離れていないのかを、比較部106が数値化して判断するためのものである。
比較部106は、輪郭データ生成部102が生成した輪郭データと、読み出し部104が読み出した基本フォントデータとを、設定部105に設定された複数の検出項目のうち当該基本フォントデータが有する検出項目について比較する。本実施形態では、比較部106は、図5に示すように、手書き文字の輪郭データを基本フォントデータと同じ大きさに合わせるために正規化し、輪郭データと基本フォントデータとを重ね合わせて輪郭データの特徴、すなわち、複数の検出項目について基本フォントデータと比較した比較結果を抽出する。これにより、複数の検出項目についての比較結果を取得することができる。
また、比較部106は、設定部105に設定された複数の検出項目において既に比較済みの検出項目が含まれる場合には、当該比較済みの検出項目と同じである、当該基本フォントデータが有する検出項目については、比較しない。これにより、比較済みの検出項目と同じである検出項目については、再度の比較を行わないようにしているので、重複して比較結果を取得することを防止できる。すなわち、比較結果の取得について効率を大幅に改善することができる。
比較結果記憶部922は、図3に示す検出項目関連情報記憶テーブルと、図7に示す比較結果反映状況記憶テーブルとを備えている。比較結果記憶部922は、設定部105に設定された複数の検出項目のうち比較部106によって比較された検出項目について当該比較部106による比較結果を、比較結果記憶部922の図3に示す検出項目関連情報記憶テーブルに記憶する。
手書きフォントファイル作成部107は、比較結果記憶部922において比較部106による比較結果が記憶された記憶済み検出項目の比較結果の内容を基本フォントデータに反映させた手書きフォントデータを作成し、当該作成した手書きフォントデータを有する手書きフォントファイルを手書きフォントファイル記憶部923に記憶させる。
また、比較結果記憶部922は、比較部106による比較結果の反映状況を、図7に示す比較結果反映状況記憶テーブルに記憶する。比較結果反映状況記憶テーブルには、複数の文字(11,233個の文字)と、各文字について予め設定された少なくとも1つ以上の検出項目(つまり、ユーザーによる手書き文字の特徴を検出のために必要な検出項目)のコード番号と、が予め設定されている。すなわち、複数の基本フォントデータ毎に、基本フォントデータと当該基本フォントデータが有する検出項目との対応関係が予め記憶されている。更に、この比較結果反映状況記憶テーブルには、各文字の検出項目について、比較部106による比較結果の反映の有無が記録可能となっている。なお、比較結果記憶部922の比較結果反映状況記憶テーブルは、特許請求の範囲における対応関係記憶部の一例となる。
また、制御部100は、比較結果記憶部922を検索することにより、複数の検出項目のうち比較部106により未だ比較されていない検出項目を特定し、図7に示す比較結果反映状況記憶テーブルを検索することにより、未だ比較されていない検出項目を含む基本フォントデータを特定し、この特定した基本フォントデータの文字についての手書き文字を含む画像を要求する報知処理を行う。すなわち、制御部100は、比較結果記憶部922において設定部105に設定された複数の検出項目において比較部106により未だ比較されていない検出項目がある場合に、当該未だ比較されていない検出項目を含む手書き文字を含む画像を要求する報知として、図8(A)、(B)に示すような報知表示を表示部473に表示させる報知処理を行う。これによれば、ユーザーによる手書きフォントデータの作成に際して不足している手書き文字を、ユーザーに適切に要求することができ、ユーザーによる手書きフォントデータの作成を補助(アシスト)することができ、迅速に手書きフォントデータを作成できる。また、ユーザーによる手書きフォントデータの作成に際して不足している手書き文字を、ユーザーが調べる必要がないため、ユーザー負担を削減することができる。
また、画像読取部5が新たな原稿を読み取る、又は、新たな原稿の画像データをコンピューター200から受信するなどにより、新たな原稿に文字データが含まれている場合に、フォント変更部108は、この新たな原稿に文字データを手書きフォントに変更するとの変更指示を操作部47が受けると、変更指示の対象である文字データ(すなわち、新たな原稿の文字データ)を、手書きフォントファイル記憶部923に記憶された手書きフォントファイルの手書きフォントデータに変更する。このように手書きフォントに変更された原稿は、画像形成部12により、記録紙に画像形成することが可能である。また、手書きフォントに変更された原稿データは、ネットワークインターフェイス部91によってコンピューター200に送信すること、又は、ファクシミリ通信部71によって送信することも可能である。
次に、本実施形態の画像形成装置1において、手書きフォントデータを作成する処理を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、画像形成装置1において、原稿搬送部6に、ユーザーによる手書き文字を含む原稿が載置され、表示部473に表示された「手書きフォントデータの作成開始」のボタン表示に、ユーザーが触れると、このユーザーによる接触操作が表示部473のタッチパネル機能によって検出され、操作部47から作成開始指示信号が制御部100に出力される。制御部100は、作成開始指示信号を受信すると、原稿搬送部6に、載置された原稿の搬送を開始させ、原稿搬送部6により搬送される原稿の画像が画像読取部5によって読み取られる(S11:画像取得ステップ)。例えば、原稿の手書き文字領域には、1文字目に「子」の漢字が記載され、2文字目に「人」の漢字が記載されていたとする。
手書き文字特定部101は、画像読取部5が取得した画像に含まれる手書き文字を特定する(S12:手書き文字特定ステップ)。ここでは、手書き文字の「子」と、手書き文字の「人」とが、画像データとして特定される。
輪郭データ生成部102は、手書き文字特定部101が特定した手書き文字の輪郭データを生成する(S13:輪郭データ生成ステップ)。図5に示すように、手書き文字の「子」のの輪郭データが生成される。また、手書き文字の「人」の輪郭データも生成される。
テキスト文字取得部103は、OCR処理を行って、画像読取部5が取得した画像中の手書き文字領域において手書き文字特定部101が特定した手書き文字と一致するテキスト文字(テキストデータ)を取得する(S14:テキスト文字取得ステップ)。
読み出し部104は、テキスト文字取得部103が取得したテキスト文字に対応する文字の基本フォントデータを、基本フォントファイル記憶部921から読み出す(S15:読み出しステップ)。例えば、テキスト文字取得部103が取得したテキスト文字が「子」であれば、読み出し部104は、テキスト文字の「子」の文字コードと一致する文字コードをボールペン用の基本フォントファイルの中の基本フォントデータを検索することにより、テキスト文字の「子」に対応するボールペン字の「子」の基本フォントデータを読み出す。
比較部106は、手書き文字の輪郭データ(図5では「子」の輪郭データ)を基本フォントデータ(図5では「子」の基本フォントデータ)と同じ大きさに合わせるために正規化し、輪郭データと基本フォントデータとを重ね合わせて輪郭データの特徴、すなわち、複数の検出項目について基本フォントデータと比較した比較結果を抽出する(S16:比較ステップ)。
例えば、図5に示すように、手書き文字である「子」の検出項目である「はねの強さ」は、基本フォントデータの「はねの強さ」よりも弱くなっている。すなわち、「はね」の長さが短くなっている。この短さは、例えば、基本フォントデータの矩形領域(正方形領域)を構成するドット単位に対応する正規化単位で言えば「−2」となっている(つまり、2ドット分短くなっている)。また、検出項目である「横線の左長さ」及び「横線の右長さ」については、基本フォントデータの「横線の左長さ」及び「横線の右長さ」よりも短くなっている。この短さは、例えば正規化単位で言えば「−1」となっている。なお、上記の比較結果については、正規化単位の表記としているが、正規化された両データの位置座標を用いて、輪郭データの基本フォントデータに対する長さの差異の程度、傾きの程度を比較結果として記憶するなどとしてもよい。
比較結果記憶部922は、設定部105に設定された複数の検出項目のうち比較部106によって比較された検出項目について当該比較部106による比較結果を、比較結果記憶部922の図3に示す検出項目関連情報記憶テーブルに記憶する(S17:比較結果記憶ステップ)。
例えば、図5に示すように、手書き文字が「子」である場合には、図3に示す検出項目である「はねの強さ」、「横線の傾き」、「横線の左長さ」、「横線の右長さ」の比較結果が、例えば「−2」、「+1」、「−1」、「−1」と記憶され、「入力文字」の欄に「子」が記憶されている。また、原稿の手書き文字領域における1文字目の手書き文字が「子」であったため、図3に示す検出項目である「文字の大きさ」、「文字の傾き角度」、「文字の線幅」、「文字の濃度」の比較結果が、例えば「0」、「−1」、「+1」、「+1」と記憶され、「入力文字」の欄に「子」が記憶されている。また、2文字目の手書き文字「人」の検出項目についても比較結果がそれぞれ記憶されている。
手書きフォントファイル作成部107は、比較結果記憶部922において比較部106による比較結果が記憶された記憶済み検出項目の比較結果の内容を基本フォントデータに反映させた手書きフォントデータを作成し、当該作成した手書きフォントデータを有する手書きフォントファイルを手書きフォントファイル記憶部923に記憶させる(S18:手書きフォントファイル作成ステップ)。
具体的には、上記S17において、例えば「子」、「人」の手書き文字の特徴すなわち、コード番号が「T005」〜「T012」である検出項目の比較結果が記憶されている。これらの記憶済み検出項目の比較結果の内容を、複数の基本フォントデータのうち当該検出項目を有する基本フォントデータに順次に反映させることで手書きフォントデータが作成される。この時点では、図6に示すように、ユーザーの筆跡特徴が一部の文字のみに反映され、他の文字には反映されていない。
詳述すれば、図6に示す手書きフォントファイルのデータ内容は、コード番号が「T005」〜「T012」である検出項目を有する複数の文字(例えば、「一」、「人」、「大」、「天」、「子」、「小」など)については、記憶済み検出項目の比較結果の内容が反映されており(図6に示す比較結果が反映されたフォント)、コード番号が「T005」〜「T012」である検出項目を有さない複数の文字(例えば、「馬」、「記」など)については、該当する検出項目が無いので、記憶済み検出項目の比較結果の内容が反映されていない(図6に示す未反映のフォント)。なお、本実施形態では、後述する図9に示すように全ての検出項目の比較結果が記憶された後に、コード番号が「T001」〜「T004」である検出項目の比較結果の内容を反映させるようにしているが、その都度反映させるようにしてもよい。
比較結果記憶部922は、比較部106による比較結果の反映状況を、図7に示す比較結果反映状況記憶テーブルに記憶する(S19)。
例えば、図7に示すように、手書きフォントデータの文字である「子」については、全ての検出項目(コード番号が「T009」〜「T012」である検出項目)について比較結果が反映されているので、反映有りを示す「1」が記憶されている。なお、手書きフォントデータの文字である「木」については、全ての検出項目(コード番号が「T005」〜「T008」、「T013」である検出項目)のうち、コード番号が「T005」〜「T008」の検出項目について比較結果が反映されているので、反映有りを示す「1」が記憶され、それ以外のコード番号が「T013」の検出項目(「縦線上部の突出の長さ」)については、未だ比較結果が取得されていないため、反映無しを示す「0」が記憶されている。
図4に戻って、制御部100は、比較結果記憶部922において設定部105に設定された複数の検出項目において比較部106により未だ比較されていない検出項目があるか否かを判定する(S20)。制御部100は、図3に示す検出項目関連情報記憶テーブルの複数の検出項目のうち比較結果が未入力の検出項目を特定する。図3では、コード番号が「T013」〜「T017」である検出項目(「接筆部分」、「複数の点の打ち方」、「横線の間隔のバランス」、「へんとつくりの間隔の広さ」の検出項目)の比較結果が未入力であるため、この「T013」〜「T017」である検出項目が特定される。
制御部100は、未だ比較されていない検出項目があると判定した場合(S20「Yes」)、当該未だ比較されていない検出項目を含む手書き文字を含む画像を要求する報知として、報知表示を表示部473に表示させる(S21)。例えば、制御部100は、図3に示すように、検出項目関連情報記憶テーブルにおいて比較結果が記憶されていない検出項目を特定する。図3では、未だ比較されていない複数の検出項目が「T013」〜「T017」の検出項目となっている。そして、制御部100は、図7に示す比較結果反映状況記憶テーブルを検索することにより、未だ比較されていない検出項目を含む基本フォントデータを特定する。例えば、未だ比較されていない検出項目が「T013」の場合には、図7に示す比較結果反映状況記憶テーブルの文字のうち、検出項目「T013」の反映の有無が「0」である文字を検索する。ここでは、「木」の検出項目の「T013」の反映の有無が「0」であるため、基本フォントデータの文字(候補文字)として「木」が特定される。なお、未だ比較されていない1つの検出項目については、予め定められた数(例えば、3個)の候補文字が特定されることで、当該候補文字の検索を終了することで、候補文字の検索処理負担を低減できる。また、他の検出項目「T014」〜「T017」についても上記と同様に、候補文字として「口」、「馬」、「日」、「記」が特定される。制御部100は、これらの候補文字(「木」、「口」、「馬」、「日」、「記」)についての手書き文字をそれぞれ含む画像を要求する図8(A)に示すような報知表示(「木」、「口」、「馬」、「日」、「記」を要求する表示)を表示部473に表示させる。
ところで、制御部100は、未だ比較されていない複数の検出項目(図3では「T013」〜「T017」である検出項目)の候補文字の中で共通する候補文字を有するか否かを判断し、共通する候補文字を優先的に選択するようにしてもよい。例えば、図3では、「T014」及び「T017」の検出項目の候補文字として「記」が共通し、「T015」及び「T016」の検出項目の候補文字として「馬」が共通するため、「記」及び「馬」を候補文字として優先させる。制御部100は、図8(B)に示すような報知表示(「木」、「馬」、「記」を要求する表示)を表示部473に表示させる。これにより、ユーザーに要求する手書き文字の数を抑えることができ、ユーザーへの作業負担を抑えることができる。
制御部100は、手書き文字を含む画像を取得したか否かを判定する(S22)。制御部100は、原稿の画像が画像読取部5によって読み取られた場合(S22「Yes」)、S12に進み、読み取られていない場合(S22「No」)、図8(A)又は図8(B)に示す報知表示を継続させる。なお、予め定められた待機時間が経過した時点で、画像読取部5による読み取りが行われていない場合には、本処理を終了するようにしてもよい。
例えば、「木」、「馬」、「記」の手書き文字が記載された原稿の画像が画像読取部5によって読み取られ(S22「Yes」)、上記S12〜S17が行われて、図9に示す「T013」〜「T017」の検出項目についての比較結果が記憶され、上記S18〜S19が行われて、図10に示す手書きフォントデータが作成される。
図4に戻って、制御部100は、未だ比較されていない検出項目がないと判定した場合(S20「No」)は、本処理を終了する。すなわち、全ての検出項目の比較結果の内容が全ての基本フォントデータに対して反映され、図10に示すように、全ての文字(11,233個の文字)の手書きフォントデータの作成が完了する。
次に、本実施形態の画像形成装置1において、例えば新たな原稿の文字を手書きフォントに変更する処理を、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、画像形成装置1において、制御部100は、文字データが含まれる新たな原稿の有無を判断する(S31)。例えば、画像形成装置1はログイン機能を備えており、ログインしたユーザーに対して特定の処理(原稿の読取機能、手書きフォント使用機能、画像形成機能、送信機能など)が許可され、ログインしていないユーザーに対して当該特定の処理が許可されない。ログインしたユーザーにより原稿搬送部6に新たな原稿がセットされ、画像読取部5が新たな原稿(文字データを含む原稿)を読み取った場合、又は、ログインしたユーザーにより、新たな原稿の画像データをコンピューター200から受信した場合、制御部100は、新たな原稿ありと判断する。制御部100は、新たな原稿ありと判断した場合(S31「Yes」)に、当該新たな原稿の文字データを手書きフォントに変更するとの変更指示の有無を判断する(S32)。例えば、表示部473には、手書きフォントの使用を指示するためのアイコンなどの指示受付画像を含む設定画面が表示される。ログインしたユーザーによるアイコンの押下の有無が、表示部473のタッチパネル機能によって検出され、操作部47から変更指示信号が制御部100に出力される。制御部100は、変更指示信号を受信すると、変更指示の有りと判断する。そして、新たな原稿に文字データを手書きフォントに変更するとの変更指示を操作部47が受けた場合(S32「Yes」)、フォント変更部108は、変更指示の対象である文字データ(すなわち、新たな原稿の文字データ)を、手書きフォントファイル記憶部923に記憶された手書きフォントファイルの手書きフォントデータに変更する(S33:フォント変更ステップ)。例えば、フォント変更部108は、当該アイコンが押下されると、ログインしたユーザーによる登録済みの手書きフォントデータ(前述の図4に示す処理により作成済みの手書きフォントデータ)を用いて、新たな原稿の文字データを手書きフォントデータに変更する。
制御部100は、手書きフォントに変更された原稿の画像形成についての指示の有無を判断する(S34)。制御部100は、画像形成の指示を受けた場合(S34「Yes」)、画像形成部12により、手書きフォントに変更された原稿を記録紙に画像形成させる(S35)。このように手書きフォントに変更された原稿は、画像形成部12により、記録紙に画像形成することが可能である。制御部100は、S35の処理の後、本処理を終了する。なお、制御部100は、新たな原稿に文字データが含まれていない場合(S31「No」)、手書きフォントへの変更指示を受けなかった場合(S32「No」)、又は、画像形成の指示を受けかった場合(S34「No」)、本処理を終了する。
なお上記では、ログインしたユーザーによる新たな原稿の文字を、当該ユーザーが登録済みの手書きフォントに変更し、手書きフォントに変更した原稿データを印刷出力しているが、新たな原稿のスキャン後に、このスキャン原稿の文字を、当該ユーザーが登録済みの手書きフォントに変更し、手書きフォントに変更した原稿データを、他のコンピューター200にメール送信したり、ファクシミリ通信部71によりファクシミリ送信したりしてもよい。
このように本実施形態の画像形成装置1によれば、比較部106は、手書き文字の輪郭データと、当該手書き文字と一致するテキスト文字に対応する文字の基本フォントデータとを、設定部105に設定された複数の検出項目において未だ比較されていない検出項目のうち当該基本フォントデータが有する検出項目について比較し、手書きフォントファイル作成部107は、検出項目の比較結果の内容を基本フォントデータに反映させた手書きフォントデータを作成するので、手書きフォントを的確かつ迅速に生成することができる。また、全ての文字について手書き文字を入力する必要がなく、ユーザーによる手書き文字の特徴を検出するための複数の検出項目を満たす一部の文字についての手書き文字を入力すればよいことから、少ない文字入力で済む。よって、手書きフォントを少ない文字入力でもって的確かつ迅速に生成することができる。
また、比較部106は、輪郭データ生成部102が生成した輪郭データと、読み出し部104が読み出した基本フォントデータとを、図9に示すように線幅を検出する検出項目と、濃度を検出する検出項目とについて比較するので、ユーザーの手書き文字の特徴として、筆圧の強さ(つまり、手書き文字の濃度)及び文字の線幅(つまり、手書き文字の線の太さ又は細さ)について反映させた手書きフォントデータを作成することができる。すなわち、ユーザーの字形の特徴に加えて、ユーザーの筆圧及び線幅の特徴を反映させた、更に個性的な手書きフォントデータを作成することができる。
なお、上述した実施形態では、ボールペン風の手書きフォントデータからなる手書きフォントファイルについて説明してきたが、これに限定されない。例えば、筆記具の種類に応じた手書きフォントファイルを作成可能な構成としてもよい。
例えば、操作部47(受付部)は、手書き文字についての筆記具の種類の指示を受け付け、基本フォントファイル記憶部921には、筆記具の種類毎に基本フォントファイル(例えば、ボールペン用、シャープペンシル用、万年筆用、毛筆用の各基本フォントファイルなど)が記憶され、読み出し部104は、テキスト文字取得部103が取得したテキスト文字に対応する文字の基本フォントデータを、操作部47が受け付けた筆記具の種類に対応する基本フォントファイルの基本フォントデータの中から読み出す構成としてもよい。
この構成によれば、筆記具に応じた手書きフォントファイルを作成できる。すなわち、シャープペンシル風の手書きフォントデータからなる手書きフォントファイル、万年筆風の手書きフォントデータからなる手書きフォントファイル、毛筆風の手書きフォントデータからなる手書きフォントファイルをそれぞれ作成することができる。
また、輪郭データ生成部102は、画像読取部5が、同一の手書き文字が含まれる画像を予め定められた特定数(例えば3枚)だけ取得した場合、又は、同一の手書き文字が予め定められた特定数(例えば3個)含まれる画像を取得した場合に、手書き文字特定部101が特定した手書き文字の輪郭データを特定数生成し、当該特定数の手書き文字の輪郭データを平均化した輪郭データを生成するようにしてもよい。これによれば、ユーザーの手書き文字の特徴を取得する際のばらつきが低減でき、ユーザー本来の手書き文字の特徴を反映した手書きフォントデータを作成することができる。
なお、上述した実施形態では、画像読取部5がユーザーによる手書き文字を含む原稿を読み取っているが、ユーザーによる手書き文字を含む原稿の画像データをコンピューター200から受信したり、携帯端末などで撮影された手書き文字を含む原稿の画像データを当該携帯端末から受信したりすることで取得するようにしてもよい。
上述した実施形態のように作成された手書きフォントファイルをウェブサービスアプリケーションプログラミングインターフェース(Web Service API)に入れ、この手書きフォントをインターネットインタフェースに定義するようにしてもよい。これによれば、インターネットを介して、手書きフォントを利用することができる。
尚、上記実施形態で説明した画像形成装置1による手書きフォント生成方法は、プログラムとして提供することができる。このプログラムは、コンピューターにより読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリーなどに記録される。この場合、当該プログラムを記録したコンピューターにより読み取り可能な非一時的な記録媒体が、本発明の一実施形態となる。
1 画像形成装置
5 画像読取部(画像取得部)
10 制御ユニット
47 操作部(受付部)
92 HDD
100 制御部
101 手書き文字特定部
102 輪郭データ生成部
103 テキスト文字取得部
104 読み出し部
105 設定部
106 比較部
107 手書きフォントファイル作成部
108 フォント変更部
921 基本フォントファイル記憶部
922 比較結果記憶部
923 手書きフォントファイル記憶部

Claims (8)

  1. ユーザーによる手書き文字を含む画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した画像に含まれる手書き文字を特定する手書き文字特定部と、
    前記手書き文字特定部が特定した手書き文字の輪郭データを生成する輪郭データ生成部と、
    前記手書き文字特定部が特定した手書き文字と一致するテキスト文字を取得するテキスト文字取得部と、
    予め定められた複数の文字ごとに対応する複数の基本フォントデータを有する基本フォントファイルが予め記憶された基本フォントファイル記憶部と、
    前記テキスト文字取得部が取得したテキスト文字に対応する文字の前記基本フォントデータを前記基本フォントファイル記憶部から読み出す読み出し部と、
    ユーザーによる手書き文字の特徴を検出するための複数の検出項目が予め設定された設定部と、
    前記輪郭データ生成部が生成した輪郭データと、前記読み出し部が読み出した前記基本フォントデータとを、前記設定部に設定された前記複数の検出項目のうち当該基本フォントデータが有する検出項目について比較し、前記設定部に設定された前記複数の検出項目において既に比較済みの検出項目が含まれる場合には、当該比較済みの検出項目と同じである、当該基本フォントデータが有する検出項目については比較しない比較部と、
    前記設定部に設定された前記複数の検出項目のうち前記比較部によって比較された検出項目について当該比較部による比較結果を記憶する比較結果記憶部と、
    前記比較結果記憶部において前記比較部による比較結果が記憶された記憶済み検出項目の比較結果の内容を前記基本フォントデータに反映させた手書きフォントデータを作成し、当該作成した手書きフォントデータを有する手書きフォントファイルを手書きフォントファイル記憶部に記憶させる手書きフォントファイル作成部と、を備える手書きフォント生成装置。
  2. 前記設定部は、前記複数の検出項目として、前記基本フォントデータに対する前記輪郭データの線幅を検出する検出項目と、前記基本フォントデータに対する前記輪郭データの濃度を検出する検出項目とのうち少なくとも一方が含まれて設定されており、
    前記比較部は、前記輪郭データ生成部が生成した輪郭データと、前記読み出し部が読み出した前記基本フォントデータとを、前記線幅を検出する検出項目と、前記濃度を検出する検出項目との少なくとも一方について比較する、請求項1に記載の手書きフォント生成装置。
  3. 前記複数の基本フォントデータ毎に、前記基本フォントデータと当該基本フォントデータが有する検出項目との対応関係を予め記憶した対応関係記憶部と、
    前記比較結果記憶部を検索することにより、前記複数の検出項目のうち前記比較部により未だ比較されていない検出項目を特定し、前記対応関係記憶部を検索することにより、前記未だ比較されていない検出項目を含む基本フォントデータを特定し、前記特定した基本フォントデータの文字についての手書き文字を含む画像を要求する報知処理を行う制御部と、を備える、請求項1又は請求項2に記載の手書きフォント生成装置。
  4. 前記輪郭データ生成部は、前記画像取得部が、同一の手書き文字が含まれる画像を予め定められた特定数だけ取得した場合、又は、同一の手書き文字が予め定められた特定数含まれる画像を取得した場合に、前記手書き文字特定部が特定した手書き文字の輪郭データを前記特定数生成し、当該特定数の手書き文字の輪郭データを平均化した輪郭データを生成する、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の手書きフォント生成装置。
  5. 前記手書き文字についての筆記具の種類の指示を受け付ける受付部を備え、
    前記基本フォントファイル記憶部は、前記基本フォントファイルを前記筆記具の種類ごとに記憶し、
    前記読み出し部は、前記テキスト文字取得部が取得したテキスト文字に対応する文字の前記基本フォントデータを、前記受付部が受け付けた筆記具の種類に対応する前記基本フォントファイルの基本フォントデータの中から読み出す、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の手書きフォント生成装置。
  6. 変更指示を受けると、変更指示の対象である文字データを、前記手書きフォントファイル記憶部に記憶された手書きフォントファイルの手書きフォントデータに変更するフォント変更部を備える、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の手書きフォント生成装置。
  7. 画像を記録紙に形成する画像形成部と、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の手書きフォント生成装置と、を備える画像形成装置。
  8. ユーザーによる手書き文字を含む画像を取得する画像取得ステップと、
    前記画像取得ステップで取得した画像に含まれる手書き文字を特定する手書き文字特定ステップと、
    前記手書き文字特定ステップで特定した手書き文字の輪郭データを生成する輪郭データ生成ステップと、
    前記手書き文字特定部が特定した手書き文字と一致するテキスト文字を取得するテキスト文字取得ステップと、
    予め定められた複数の文字ごとに対応する複数の基本フォントデータを有する基本フォントファイルが予め記憶された基本フォントファイル記憶部から、前記テキスト文字取得ステップで取得したテキスト文字に対応する文字の前記基本フォントデータを読み出す読み出しステップと、
    前記輪郭データ生成ステップで生成した輪郭データと、前記読み出しステップで読み出した前記基本フォントデータとを、ユーザーによる手書き文字の特徴を検出するための予め設定された複数の検出項目について比較し、前記複数の検出項目において既に比較済みの検出項目が含まれる場合には、当該比較済みの検出項目と同じである、当該基本フォントデータが有する検出項目については比較しない比較ステップと、
    前記予め設定された複数の検出項目のうち前記比較ステップで比較された検出項目について当該比較ステップによる比較結果を記憶する比較結果記憶ステップと、
    前記比較結果記憶ステップにおいて前記比較ステップによる比較結果が記憶された記憶済み検出項目の比較結果の内容を前記基本フォントデータに反映させた手書きフォントデータを作成し、当該作成した手書きフォントデータを有する手書きフォントファイルを手書きフォントファイル記憶部に記憶させる手書きフォントファイル作成ステップと、
    変更指示を受けると、変更指示の対象である文字データを、前記手書きフォントファイル記憶部に記憶された手書きフォントファイルの手書きフォントデータに変更するフォント変更ステップと、を備える手書きフォント生成方法。
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