JP2005236679A - マイクロ波増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源のバースト動作によるトランジスタへの影響を低減できるマイクロ波増幅回路を提供する。
【解決手段】 マイクロ波増幅回路1は、信号を受けるゲートと、バースト動作する電源電圧によってバイアスされ増幅された信号を出力するドレインとを有するトランジスタ21aを備える。また、マイクロ波増幅回路1は、トランジスタ21aのゲートとドレインとの間に接続され、直列に接続された抵抗器R5、ツェナダイオードD1、及びキャパシタC4を有する帰還回路21bを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロ波増幅回路に関するものである。
近年、携帯通信端末数の増加にしたがい、1つの基地局において通信可能なチャネル数をより多くすることが求められている。1つの基地局におけるチャネル数をより多くするためには、通信周波数の間隔をより狭くすることが有効である。従って、現在では、所定の周波数帯域内に比較的狭い周波数間隔で複数の通信チャネルを設定することが一般的となっている。
ところで、比較的狭い間隔で複数の通信チャネルのための周波数を設定する場合、隣り合う通信チャネル間の信号同士の干渉を抑えるためには、基地局内における増幅器の線形性が重要となる。例えば、特許文献1には、増幅器の利得偏差を調整可能なマイクロ波増幅回路が開示されている。
特開2001−352222号公報
基地局内における増幅器の線形性を高めるためには、例えばGaAsなどの化合物半導体からなるMES型FETのように線形性が比較的良いトランジスタによって信号を増幅することが効果的である。本発明者は、このようなトランジスタを用いた増幅器について検討を行っている。そして、本発明者は、以下のような課題を見出した。
1つの基地局につき多数の通信チャネルを設けると、基地局内での電力消費が増加する。この電力消費を抑えるために、基地局では、電源をバースト動作させることが好ましい。しかしながら、電源をバースト動作させた場合、トランジスタのゲートとドレインとの間に接続される帰還回路を介してバースト動作によるサージがトランジスタのゲートに入力され、これによってトランジスタの動作に影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、電源のバースト動作によるトランジスタへの影響を低減できるマイクロ波増幅回路を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明によるマイクロ波増幅回路は、バースト動作する電源電圧によって動作するマイクロ波増幅回路であって、信号を受けるゲート、及び電源電圧によってバイアスされ増幅された信号を出力するドレインを有するトランジスタと、トランジスタのゲートとドレインとの間に接続された帰還回路とを備え、帰還回路が、ゲートとドレインとの間に接続されたツェナダイオードを備えることを特徴とする。
上記したマイクロ波増幅回路では、帰還回路を備えることによって増幅可能な周波数帯域をより広帯域にできる。また、電源電圧のバースト動作によって生じるサージ電圧が帰還回路を介してトランジスタのゲートに伝わる際に、ツェナダイオードが該サージ電圧を所定電圧まで降下させる。従って、このマイクロ波増幅回路によれば、電源のバースト動作によってトランジスタのゲートに印加されるサージ電圧を抑えることができるので、該サージ電圧によってトランジスタが損傷する等の、電源のバースト動作によるトランジスタへの影響を低減できる。
また、マイクロ波増幅回路は、帰還回路が、ゲートとドレインとの間に接続された抵抗素子及び容量素子をさらに備え、抵抗素子、ツェナダイオード、及び容量素子が直列に接続されていることを特徴としてもよい。このように、ツェナダイオードが帰還回路の抵抗素子及び容量素子と直列に接続されることによって、バースト動作による電源電圧の立ち上がり(立ち下がり)時に帰還回路において生じるサージ電圧をツェナダイオードが好適に抑えることができる。従って、このマイクロ波増幅回路によれば、電源のバースト動作によるトランジスタへの影響を好適に低減できる。
また、第1及び第2のマイクロ波増幅回路は、トランジスタがMES型電界効果トランジスタ(以下、MES型FETという)であることを特徴としてもよい。良好な線形性を示す一方で過電圧に敏感なMES型FETを上記したいずれかのマイクロ波増幅回路に用いることにより、線形性が良く、バースト動作の際にも好適に動作するマイクロ波増幅回路を提供できる。
本発明によるマイクロ波増幅回路によれば、電源のバースト動作によるトランジスタへの影響を低減できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明によるマイクロ波増幅回路の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態によるマイクロ波増幅回路1の全体構成を示す図である。図1を参照すると、マイクロ波増幅回路1は、回路入力11と、回路出力13と、第1、第2、第3の増幅段2、3、4と、第1及び第2の容量手段12、14とを備える。第1の増幅段2は入力2a及び出力2bを有し、第2の増幅段3は入力3a及び出力3bを有し、第3の増幅段4は入力4a及び出力4bを有する。回路入力11と第1の増幅段2の入力2aとは、互いに電気的に接続される。第1の増幅段2の出力2bと第2の増幅段3の入力3aとは、第1の容量手段12を介して互いに電気的に接続される。第2の増幅段3の出力3bと第3の増幅段4の入力4aとは、第2の容量手段14を介して互いに電気的に接続される。第3の増幅段4の出力4bと回路出力13とは、互いに電気的に接続される。各増幅段は、それぞれの入力に受けた信号(マイクロ波)を増幅して出力に提供する。
第1の増幅段2は、トランジスタ21a及び帰還回路21bを含む増幅部21を有する。トランジスタ21aとしては、例えばGaAsといった化合物半導体からなるMES型FETを用いるとよい。トランジスタ21aは、回路入力11からの信号を入力2aを介して受けるゲートと、トランジスタ21aによって増幅された信号を出力2bへ出力するドレインと、接地線15に接続されたソースとを有する。帰還回路21bは、トランジスタ21aのゲートとドレインとの間に接続されており、トランジスタ21aのゲートとドレインとの間に直列に接続された抵抗素子、ツェナダイオード、及び容量素子を有する。また、増幅部21は、トランジスタ21aのドレインにバイアスを与える機能を有する。
また、第1の増幅段2は、入力回路手段22と、入力バイアス手段23と、出力回路手段25とを有する。入力回路手段22及び入力バイアス手段23は、トランジスタ21aのゲートと入力2aとの間に接続される。出力回路手段25は、トランジスタ21aのドレインと出力2bとの間に接続される。入力回路手段22は、第1の増幅段2の入力インピーダンスを規定するための手段である。入力バイアス手段23は、トランジスタ21aのゲートにバイアスを与えるための手段である。出力回路手段25は、第1の増幅段2の出力インピーダンスを規定するための手段である。
第2の増幅段3は、上記した第1の増幅段2と同様の構成を有する。すなわち、第2の増幅段3は、トランジスタ31a及び帰還回路31bを含む増幅部31を有する。トランジスタ31aは、第1の増幅段2の出力2bからの信号を入力3aを介して受けるゲートと、トランジスタ31aによって増幅された該信号を出力3bへ出力するドレインと、接地線15に接続されたソースとを有する。帰還回路31bは、トランジスタ31aのゲートとドレインとの間に接続されており、トランジスタ31aのゲートとドレインとの間に直列に接続された抵抗素子、ツェナダイオード、及び容量素子を有する。また、増幅部31は、トランジスタ31aのドレインにバイアスを与える機能を有する。
また、第2の増幅段3は、入力回路手段32と、入力バイアス手段33と、出力回路手段35とを有する。入力回路手段32及び入力バイアス手段33は、トランジスタ31aのゲートと入力3aとの間に接続される。出力回路手段35は、トランジスタ31aのドレインと出力3bとの間に接続される。入力回路手段32は、第2の増幅段3の入力インピーダンスを規定するための手段である。入力バイアス手段33は、トランジスタ31aのゲートにバイアスを与えるための手段である。出力回路手段35は、第2の増幅段3の出力インピーダンスを規定するための手段である。
第3の増幅段4は、トランジスタ41aを含む増幅部41を有する。増幅部41は、入力4aからの信号をトランジスタ41aのゲートに受け、トランジスタ41aのドレインからの信号を出力4bを介して回路出力13へ提供する。また、増幅部41は、トランジスタ41aのドレインにバイアスを与える機能を有する。また、第3の増幅段4は、入力バイアス手段43と、出力回路手段45とを有する。入力バイアス手段43は、トランジスタ41aのゲートと入力4aとの間に接続される。出力回路手段45は、トランジスタ41aのドレインと出力4bとの間に接続される。入力バイアス手段43は、トランジスタ41aのゲートにバイアスを与えるための手段である。出力回路手段45は、第3の増幅段4の出力インピーダンスを規定するための手段である。
第1及び第2の容量手段12、14としては、例えば可変容量素子(トリマブルキャパシタ)を用いるとよい。すなわち、第1及び第2の容量手段12、14の容量を調整可能とすることにより、それぞれの容量手段の前後に接続された増幅段の電気的結合の程度を変化させ、各増幅段の間のインピーダンス整合の程度を変化させることが可能になる。これによって、マイクロ波増幅回路1の利得偏差を調整することが可能になる。
図2は、図1に示したマイクロ波増幅回路1を詳細に示す回路図である。以下、図2を参照しながら、図1に示した各増幅段について順次説明する。
まず、第1の増幅段2について説明する。増幅部21の帰還回路21bは、ノードN2とノードN3との間に接続されている。換言すれば、帰還回路21bは、トランジスタ21aのゲートとドレインとの間に接続されている。帰還回路21bは、トランジスタ21aのドレインからの出力信号の一部をゲートに帰還することによって第1の増幅段2の周波数帯域を拡大するために設けられる。帰還回路21bは、抵抗器R5といった抵抗素子と、ツェナダイオードD1と、キャパシタC4といった容量素子とを含む。抵抗器R5、ツェナダイオードD1、及びキャパシタC4は、ゲートからドレインへの向きを順方向として直列に接続される。すなわち、ツェナダイオードD1は、アノードをノードN2側とし、カソードをノードN3側として接続される。なお、帰還回路21bに含まれる容量素子としては、キャパシタC4以外にも例えばバリキャップ等を用いてもよい。
また、増幅部21は、ノードN3に適切な直流バイアスを与えるために、図示しない正電源に接続される電源線17とノードN3との間に接続されたインダクタL1と、インダクタL1の電源線17側の一端と接地線15との間に接続されたキャパシタC6とを有する。インダクタL1の誘導値Lは、トランジスタ21aの出力インピーダンスに対してωLが十分に小さくなるように設定される。電源線17に接続される正電源は、バースト動作される。ここで、バースト動作とは、例えば正電源がスイッチングされることによって、周期的或いは非周期的に電源電圧が電源線17に印加されることをいう。
入力回路手段22は、回路入力11とノードN2との間に接続されている。入力回路手段22は、直列に接続された抵抗器R1、キャパシタC1、抵抗器R4と、キャパシタC1と抵抗器R4との間のノードN1と接地線15との間に接続されたキャパシタC2とを含む。キャパシタC1は、回路入力11とノードN2との間を直流的に分離すると共に、交流的に結合する。キャパシタC1の容量値Cは、マイクロ波増幅回路1の増幅帯域内の各周波数ωについて、回路入力11から見たトランジスタ21aの入力インピーダンスに対して1/ωCが十分に小さくなるように設定される。
入力バイアス手段23は、回路入力11から直流的に分離されたノードN1に適切な直流バイアスを与えるように設けられる。入力バイアス手段23は、接地線15とノードN1との間に接続された抵抗器R2と、図示しない負電源に接続される電源線16とノードN1との間に接続された抵抗器R3と、電源線16と接地線15との間に接続されたキャパシタC7とを有する。抵抗器R2、R3の抵抗値は、回路入力11から見たトランジスタ21aの入力インピーダンスに比べて十分に大きな値に設定される。
出力回路手段25は、ノードN3とノードN4との間に接続され、第1の増幅段2の出力インピーダンスを規定する。出力回路手段25は、ノードN3とノードN4との間に接続されたキャパシタC5と、接地線15とノードN4との間に接続されたスタブ導波路S1とを有する。
第1の容量手段12は、トリマブルキャパシタC8といった可変容量素子を有する。トリマブルキャパシタC8は、ノードN4とノードN5との間に接続されており、第1の増幅段2と第2の増幅段3とを直流的に分離するとともに、交流的に結合する。また、トリマブルキャパシタC8は、その容量値が調整されることによって、第1の増幅段2と第2の増幅段3との間のインピーダンス整合の程度を変化させる。
次に、第2の増幅段3について説明する。増幅部31の帰還回路31bは、ノードN7とノードN8との間に接続されている。換言すれば、帰還回路31bは、トランジスタ31aのゲートとドレインとの間に接続されている。帰還回路31bは、抵抗器R9といった抵抗素子と、ツェナダイオードD2と、キャパシタC10といった容量素子とを含む。抵抗器R9、ツェナダイオードD2、及びキャパシタC10の接続状態及び作用は、第1の増幅段2における抵抗器R5、ツェナダイオードD1、及びキャパシタC4の接続状態及び作用と同様である。
また、増幅部31は、ノードN8に適切な直流バイアスを与えるために、電源線17とノードN8との間に接続されたインダクタL2と、インダクタL2の電源線17側の一端と接地線15との間に接続されたキャパシタC12とを有する。インダクタL2の誘導値Lは、トランジスタ31aの出力インピーダンスに対してωLが十分に小さくなるように設定される。
入力回路手段32は、ノードN5とノードN7との間に接続された抵抗器R6を有し、第2の増幅段3の入力インピーダンスを規定する。
入力バイアス手段33は、第1の増幅段2のノードN4から直流的に分離されたノードN7に適切な直流バイアスを与えるように設けられる。入力バイアス手段33は、接地線15とノードN7との間に接続された抵抗器R7と、電源線16とノードN7との間に接続された抵抗器R8と、電源線16と接地線15との間に接続されたキャパシタC9とを有する。抵抗器R7、R8の抵抗値は、トランジスタ31aの入力インピーダンスに比べて十分に大きな値に設定される。
出力回路手段35は、ノードN8とノードN9との間に接続され、第2の増幅段3の出力インピーダンスを規定する。出力回路手段35は、ノードN8とノードN9との間に接続されたキャパシタC11と、接地線15とノードN9との間に接続されたスタブ導波路S2とを有する。
第2の容量手段14は、トリマブルキャパシタC13といった可変容量素子を有する。トリマブルキャパシタC13は、ノードN9とノードN10との間に接続されており、第2の増幅段3と第3の増幅段4とを直流的に分離するとともに、交流的に結合する。また、トリマブルキャパシタC13は、その容量値が調整されることによって、第2の増幅段3と第3の増幅段4との間のインピーダンス整合の程度を変化させる。
次に、第3の増幅段4について説明する。増幅部41は、トランジスタ41aを有する。トランジスタ41aは、ゲートがノードN10に、ドレインがノードN11に、ソースが接地線15に、それぞれ接続されている。なお、この増幅部41は、周波数帯域を拡大するよりも電力増幅することを優先している。しかしながら、このことは帰還回路を排除する趣旨ではなく、増幅部41も上記した増幅部21及び31の帰還回路21b及び31bと同様の帰還回路を有してもよい。
また、増幅部41は、ノードN11に適切な直流バイアスを与えるために、電源線17とノードN11との間に接続されたスタブ導波路S4と、スタブ導波路S4の電源線17側の一端と接地線15との間に接続されたキャパシタC17とを有する。
入力バイアス手段43は、ノードN9から直流的に分離されたノードN10に適切な直流バイアスを与えるように設けられている。入力バイアス手段43は、接地線15とノードN10との間に接続された抵抗器R11、R13と、電源線16とノードN10との間に接続された抵抗器R12と、電源線16と接地線15との間に接続されたキャパシタC16と、抵抗器R11及びR13の接続点(ノードN6)と接地線15との間に接続されたキャパシタC15とを有する。抵抗器R11、R12、及びR13の抵抗値は、トランジスタ41aの入力インピーダンスに比べて十分に大きな値に設定される。
出力回路手段45は、ノードN11と回路出力13との間に接続され、第3の増幅段4の出力インピーダンスを規定する。出力回路手段45は、ノードN11とノードN12との間に接続されたキャパシタC18と、ノードN12と接地線15との間に接続されたスタブ導波路S5と、ノードN12と接地線15との間に接続されたキャパシタC20と、ノードN12と回路出力13との間に接続されたキャパシタC22とを有する。キャパシタC22は、回路出力13とノードN12との間を直流的に分離すると共に、交流的に結合する。マイクロ波増幅回路1の増幅帯域内において、マイクロ波増幅回路1の出力インピーダンスが例えば50Ωになるように出力回路手段45の各素子が設けられる。
以上の構成を有するマイクロ波増幅回路1の動作について説明する。ここでは、特に、第1の増幅段2の動作について説明する。なお、第2の増幅段3の動作についても、以下に説明する第1の増幅段2の動作と同様である。
図3は、第1の増幅段2の動作を説明するための回路図である。図3においては、第1の増幅段2の構成のうち、入力回路手段22及び出力回路手段25の図示を省略している。第1の増幅段2においては、まず、電源線16に負の電源電圧V(例えば−3[V])が印加される。この電源電圧Vは入力バイアス手段23の抵抗器R2及びR3によって分圧され、ノードN1にはバイアス電圧Vが印加されることとなる。
また、電源線17に正の電源電圧V(例えば12[V])が印加される。この電源電圧Vは、マイクロ波増幅回路1の外部に設けられた正電源がバースト動作されることにより印加される。電源電圧Vは、電源線17からインダクタL1を介してノードN3にバイアス電圧として印加される。
続いて、入力信号であるマイクロ波MW1が入力2aに入力される。マイクロ波MW1は、ノードN1及びN2を通ってトランジスタ21aのゲートに入力される。そして、トランジスタ21aにおいてマイクロ波MW1が増幅される。トランジスタ21aのドレインから増幅されたマイクロ波MW2が出力され、ノードN3を通って出力2bに達する。また、このとき、広い周波数帯域のマイクロ波MW1を増幅可能とするために、マイクロ波MW2の一部が帰還回路21bのキャパシタC4及び抵抗器R5を介してトランジスタ21aのゲート(ノードN2)に帰還される。
図4(a)は、図3に示す第1の増幅段2のA点(電源線17)における電位変動を示すグラフである。A点の電位は、例えば図4(a)に示すように電源電圧Vが印加される時間帯(時刻tからtの間)にVとなり、他の時間帯ではノードN2におけるバイアス電圧Vとほぼ等しくなる。
図4(b)は、増幅部21がツェナダイオードD1を備えない場合を仮定したときの、図3に示す第1の増幅段2のB点(ツェナダイオードD1のアノード)における電位変動を示すグラフである。増幅部21がツェナダイオードD1を備えない場合、B点においては、図4(b)に示すように電源電圧の立ち上がり時(時刻t)及び立ち下がり時(時刻t)にサージ電圧V(>V)、V(<V)が生じる。そして、このサージ電圧V、VがノードN2を介してトランジスタ21aのゲートに加わることとなる。
これに対し、図4(c)は、増幅部21がツェナダイオードD1を備える本実施形態でのB点における電位変動を示すグラフである。本実施形態においては、電源電圧の立ち上がり時(時刻t)及び立ち下がり時(時刻t)に生じるサージ電圧V、VのピークがツェナダイオードD1によって所定電圧(V、V)に抑えられる。従って、電源電圧の立ち上がり時及び立ち下がり時に、トランジスタ21aのゲートに加わるサージ電圧はV、Vとなる。
以上に説明した本実施形態によるマイクロ波増幅回路1は、次の効果を有する。すなわち、本実施形態によるマイクロ波増幅回路1では、増幅部21(31)が帰還回路21b(31b)を備えることにより、増幅可能な周波数帯域をより広帯域にできる。また、電源電圧Vを印加する電源のバースト動作によって生じるサージ電圧が帰還回路21b(31b)を介してトランジスタ21a(31a)のゲートに伝わる際に、ツェナダイオードD1(D2)が該サージ電圧を所定電圧まで降下させる。従って、本実施形態のマイクロ波増幅回路1によれば、電源のバースト動作によってトランジスタ21a(31a)のゲートに印加されるサージ電圧を抑えることができるので、該サージ電圧によってトランジスタ21a(31a)が損傷する等の、電源のバースト動作によるトランジスタ21a(31a)への影響を低減できる。
また、本実施形態のように、帰還回路21b(31b)が抵抗器R5(R9)及びキャパシタC4(C10)を備え、抵抗器R5(R9)、ツェナダイオードD1(D2)、及びキャパシタC4(C10)が直列に接続されていることが好ましい。このように、ツェナダイオードD1(D2)が帰還回路21b(31b)の抵抗器R5(R9)及びキャパシタC4(C10)と直列に接続されることによって、バースト動作による電源電圧Vの立ち上がり(立ち下がり)時に帰還回路21b(31b)において生じるサージ電圧をツェナダイオードD1(D2)が好適に抑えることができる。従って、本実施形態のマイクロ波増幅回路1によれば、電源のバースト動作によるトランジスタ21a(31a)への影響を好適に低減できる。
また、本実施形態のように、トランジスタ21a、31aはMES型FETであることが好ましい。例えばGaAsといった化合物半導体からなるMES型FETは他のFETと比較して線形性が比較的良いが、特にゲートは過電圧に対して異常を生じ易い傾向がある。従って、上記した効果を有する本実施形態のマイクロ波増幅回路1にMES型FETを用いることにより、線形性が良く、バースト動作の際にも好適に動作するマイクロ波増幅回路1を好適に実現できる。
本発明によるマイクロ波増幅回路は、上記した実施形態に限られるものではなく、他にも様々な変形が可能である。例えば、上記した実施形態の帰還回路では、トランジスタのドレインとゲートとの間にキャパシタ、ツェナダイオード、抵抗器の順に直列に接続されているが、これらの素子の順序は上記した実施形態に限られず、様々な順序に配置することができる。
図1は、本実施形態によるマイクロ波増幅回路の全体構成を示す図である。 図2は、図1に示したマイクロ波増幅回路を詳細に示す回路図である。 図3は、第1の増幅段の動作を説明するための回路図である。 図4(a)は、図3に示す第1の増幅段のA点における電位変動を示すグラフである。図4(b)は、増幅部がツェナダイオードを備えない場合を仮定したときのB点における電位変動を示すグラフである。図4(c)は、増幅部がツェナダイオードを備える本実施形態でのB点における電位変動を示すグラフである。
符号の説明
1…マイクロ波増幅回路、2…第1の増幅段、3…第2の増幅段、4…第3の増幅段、2a、3a、4a…入力、2b、3b、4b…出力、11…回路入力、12…第1の容量手段、13…回路出力、14…第2の容量手段、15…接地線、16、17…電源線、21、31、41…増幅部、21a、31a、41a…トランジスタ、21b、31b…帰還回路、22、32…入力回路手段、23、33、43…入力バイアス手段、25、35、45…出力回路手段。

Claims (3)

  1. バースト動作する電源電圧によって動作するマイクロ波増幅回路であって、
    信号を受けるゲート、及び前記電源電圧によってバイアスされ増幅された信号を出力するドレインを有するトランジスタと、
    前記トランジスタの前記ゲートと前記ドレインとの間に接続された帰還回路と
    を備え、
    前記帰還回路が、前記ゲートと前記ドレインとの間に接続されたツェナダイオードを備えることを特徴とする、マイクロ波増幅回路。
  2. 前記帰還回路が、前記ゲートと前記ドレインとの間に接続された抵抗素子及び容量素子をさらに備え、
    前記抵抗素子、前記ツェナダイオード、及び前記容量素子が直列に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロ波増幅回路。
  3. 前記トランジスタがMES型電界効果トランジスタであることを特徴とする、マイクロ波増幅回路。
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