JP2005235821A - Tftアレイ検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クロストークを回避することができると共に、検査物であるTFT基板の移動を簡易化して検査時間を短縮すること、また、TFT基板の一方向のみの片道移動による検査を可能とすること。
【解決手段】電子銃からTFT基板に電子線を照射し、当該電子線照射によりTFT基板のピクセルから発生する二次電子を検出することによってTFTアレイを検査するTFTアレイ検査装置において、電子銃2を複数備え、当該複数の電子銃2を縦方向及び横方向にずらして配置する。また、縦方向又は横方向のうち移動を行わない方向については、電子銃のスキャン範囲を実質的に隣接させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、TFTアレイ検査装置に関し、特に、TFTアレイに電子線を照射する電子銃の配置に関するものである。
TFT(薄膜トランジスタ)をアレイ状に配列した構成として例えば液晶基板があり、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)等に用いられている。
TFTを用いて構成される液晶ディスプレイは、TFT及びピクセル電極が形成された一方のガラス基板と対向電極が形成された他方のガラス基板との間に液晶を流しこんだ液晶パネルを基本構造としている。
TFT及びピクセル電極が形成されたガラス基板(以下「TFT基板」という。)の検査においては、電子線の電圧コントラスト技術を用いることによって、非接触で基板上の各ピクセルの状態を判定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電圧コントラスト技術を用いたTFT基板検査方法は、従来の機械的プローブを用いた検査方法に比べてコストが安く、また、光学的検査方法に比べて、検査速度が速いという利点を有する。
図5は、電圧コントラスト技術を用いたTFTアレイ検査装置を説明するための図である。この検査装置において、検査されるTFT基板は高真空室内に搬送され、ステージ上に配置された状態で検査される。
図5において、検査装置は、電子線発生源21、二次電子検出器24及びデータ処理手段25を備える。電子線発生源21は、TFT基板11の各ピクセル13に電子線22を照射する。二次電子検出器24は、電子線22をTFT基板11の各ピクセル13に照射して発生した二次電子23を検出する。また、二次電子検出器24は、二次電子23の検出量に基づいてピクセル13の電圧波形に対応した波形を表わす信号をデータ処理手段(コンピュータシステム等)25に出力する。データ処理手段25は、二次電子検出器24の出力信号を解析して、ピクセルの状態、特に、ピクセルの欠陥の有無や欠陥の内容を検査する。
また、データ処理手段25は駆動信号供給手段を含むこともでき、TFT基板11の各ピクセル13を駆動するための駆動信号をライン26を介して出力する。この駆動信号の供給は、電子線発生源21による矢印Sで示されたTFT基板11上への電子線22の走査と同期して行われる。
電子線22の走査範囲は限られているため、走査により検査される範囲は所定のスキャン範囲に限られる。そのため、従来TFT基板11の広い範囲を検査するために、複数の電子銃を配置すると共にTFT基板11を移動させている。従来、この複数の電子銃の配置は横一列に十分な間隔を開けて行われている。これは、電子銃を狭い間隔で横一列に並べると、電子銃から照射された電子線が干渉してクロストークが生じ、正確な検査ができなくなるためである。
図6,7は従来の電子銃の配置を説明するための図である。図6において、符号21(21a,21b,21c)は電子銃を示し、符号31(31a,31b,31c)は電子線が走査されるスキャン範囲を示している。従来の電子銃の配置は、電子銃21間の間隔を十分にとることによってスキャン範囲31の重なりを回避している。このような電子銃の配置では、TFT基板11上の広い範囲を走査するためには、TFT基板11を複数回往復させる必要がある。
例えば、図6(a)のTFT基板11上の番号1〜6で領域を走査するには、図6,図7中の(b)〜(g)で示すようにTFT基板11を移動させる必要がある。図6(b)はTFT基板11を図中の上方向に移動することによって領域(丸数字1を付している)を走査する状態を示し、図6(c)はTFT基板11をさらに図中の上方向に移動することによって領域(丸数字2を付している)を走査する状態を示している。次に、TFT基板11を横方向に移動させて図7(d)中の丸数字3を付した領域を走査した後、TFT基板11を下方向に移動させて図7(e)中の丸数字4を付した領域を走査する。さらに、TFT基板11を横方向に移動させて図7(f)中の丸数字5を付した領域を走査した後、TFT基板11を上方向に移動させて図7(g)中の丸数字6を付した領域を走査する。
上記のように、TFT基板11を横方向及び上下方向への移動を順次繰り返すことによって、TFT基板上の広い範囲の走査を行う。
米国特許第5,982,190号明細書
従来のように複数の電子銃の間隔を十分にとり横一列に配置する構成では、電子銃同士によるクロストークを回避することができるが、TFT基板を縦横の2方向について往復移動させる必要があるため、移動に時間を要し、検査時間が長くなるという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決し、クロストークを回避することができると共に、検査物であるTFT基板の移動を簡易化して検査時間を短縮することを目的とし、また、TFT基板の一方向のみの片道移動による検査を可能とすることを目的とする。
上記目的を解決するために、本発明は、電子銃からTFT基板に電子線を照射し、当該電子線照射によりTFT基板のピクセルから発生する二次電子を検出することによってTFTアレイを検査するTFTアレイ検査装置において、電子銃を複数備え、当該複数の電子銃を縦方向及び横方向にずらして配置する。また、縦方向又は横方向のうち移動を行わない方向については、電子銃のスキャン範囲を実質的に隣接させる。
複数の電子銃を縦方向及び横方向にずらして配置することにより、電子銃間のクロストークを防ぐと共に、TFT基板を一方向にのみ片道移動させることで広い範囲を走査することができる。
また、隣接する電子銃の配置の一態様において、TFT基板の移動方向に対して直交する方向では当該電子銃のスキャン範囲の同直交方向の長さを配置間隔とし、一方、TFT基板の移動方向では当該電子銃のスキャン範囲の移動方向の長さの整数倍を配置間隔とする。
また、本発明のTFTアレイ検査装置は、TFT基板の一方向の移動と、当該移動位置での電子線照射の走査及び二次電子形成とを繰り返すことによって、TFT基板上の広範囲の走査を行う。この走査において、TFT基板の一回の移動量は、電子銃のスキャン範囲のTFT基板の移動方向の長さ分とする。これにより、TFT基板上で漏れなく走査を行うことができる。
本発明のTFT検査装置によれば、クロストークを回避することができると共に、検査物であるTFT基板の移動を簡易化して検査時間を短縮することができる。
また、本発明のTFT検査装置によれば、TFT基板を一方向にのみ移動させることで広い範囲を検査することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
本発明のTFTアレイ検査装置は、前記図5に示した構成と同様の構成とすることができ、複数の電子銃を縦方向及び横方向にずらして配置する点に特徴を有する。そこで、以下では、TFTアレイ検査装置自体の構成の説明は省略し、電子銃の配置及びTFT基板の移動について説明する。
はじめに、本発明のTFTアレイ検査装置の電子銃配置の第1の形態を図1,2を用いて説明する。
電子銃配置の第1の形態は、電子銃2(2a〜2l)を縦方向(図中の上下方向)及び横方向(図中の左右方向)にスキャン範囲の分だけずらして配置する形態であり、この電子銃の配置により、各スキャン範囲3(3a〜3l)は縦方向にはスキャン範囲の縦方向の長さ分L2だけずれ、横方向にはスキャン範囲の横方向の長さ分L1だけずれ、隣接するスキャン範囲は隅部分を接点として斜め方向に連続して配置される。
なお、ここでは、TFT基板1(ガラス基板)に一移動方向を図の上方向としているためこの方向を縦方向と称し、この方向と直交する方向を横方向と称することにする。
第1の形態では、横方向について見ると、スキャン範囲は実質的に隣接することになり、横方向に移動させることなく縦方向にのみTFT基板を移動させことによって、TFT基板を走査することができる。
図1,2に示す第1の形態では、電子銃2a〜2d,2e〜2h,2i〜2lをそれぞれ一単位とし、これらを横方向に並べた構成としている。この配置構成により、電子銃2a,2e,2iは横方向に同一の行位置に配置され、電子銃2b,2f,2jは横方向に同一の行位置に配置され、電子銃2c,2g,2kは横方向に同一の行位置に配置され、また、電子銃2d,2h,2lは横方向に同一の行位置に配置される。
上記一単位を構成する電子銃の個数は2以上の任意とすることができる。図1,2の例は、4個の電子銃を単位として配置した例である。TFTアレイ検査装置が備える全電子銃を連続して配置する構成とすることもできるが、この場合には、配置する電子銃の個数分だけ縦方向の長さが長くなる。したがって、電子銃の配置により長さを考慮する場合には、適当な個数を単位として配置することが適当である。
TFT基板1は、図中の上方向に順次移動させながら、各移動位置において電子銃2による走査を行い、各スキャン範囲3での検査信号を取得する。図1(a)中のTFT基板1に示す格子の枠は、電子銃2により走査されるスキャン範囲を模式的に表し、各格子枠内に付した番号(1〜4)は、以下の図1(b),図1(c),図2(d),図2(e)において走査されるスキャン範囲を表している。
図1(b)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第1行目を電子銃2a,2e,2iにより走査を行う段階を示している。この移動により、電子銃2a,2e,2iのスキャン範囲3a,3e,3iは、TFT基板1の第1行目のうちで図1(b)中で番号1を付した範囲のみを走査し、残りの範囲については走査しない。未走査の領域は、以下の各段階で順次走査が行われる。
図1(b)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させる。この移動量をスキャン範囲3の縦方向の長さ分とすることにより、縦方向での走査の漏れを防ぐことができる。図1(c)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第1行目を電子銃2b,2f,2jにより走査し、第2行目を電子銃2a,2e,2iで走査する段階を示している。
この段階では、電子銃2a,2e,2iのスキャン範囲3a,3e,3iは、TFT基板1の第2行目のうちで図1(c)中の2行目の番号2を付した範囲を走査し、2行目の残りの範囲については走査しない。また、電子銃2b,2f,2jのスキャン範囲3b,3f,3jは、TFT基板1の第1行目のうちで図1(c)中の1行目の番号2を付した範囲を走査し、1行目の残りの範囲については走査しない。
図1(c)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させる。前段階と同様に、この移動量をスキャン範囲3の縦方向の長さ分とすることにより、縦方向での走査の漏れを防ぐことができる。図2(d)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第1行目を電子銃2c,2g,2kにより走査し、第2行目を電子銃2b,2f,2jで走査し、第3行目を電子銃2a,2e,2iで走査する段階を示している。
この段階では、電子銃2a,2e,2iのスキャン範囲3a,3e,3iは、TFT基板1の第3行目のうちで図2(d)中の3行目の番号3を付した範囲を走査し、3行目の残りの範囲については走査しない。また、電子銃2b,2f,2jのスキャン範囲3b,3f,3jは、TFT基板1の第2行目のうちで図21(d)中の2行目の番号3を付した範囲を走査し、2行目の残りの範囲については走査しない。また、電子銃2c,2g,2kのスキャン範囲3c,3g,3kは、TFT基板1の第1行目のうちで図2(d)中の1行目の番号3を付した範囲を走査し、1行目の残りの範囲については走査しない。
同様にして、図2(d)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、電子銃2a〜2lにより各位置における走査を行う。図2(e)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第1行目〜第4行目において、各電子銃2a〜2lによって走査する状態を示している。
図2(e)の段階により、TFT基板1の第1行目は全て走査が完了することになる。なお、第2行目〜第4行目には未走査範囲が残っているが、以後の各段階で走査が行われる。
さらに、同様にして、図2(e)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、電子銃2a〜2lにより各位置における走査を行う。図2(f)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第2行目〜第5行目において、各電子銃2a〜2lによって走査する状態を示している。
図2(f)の段階により、TFT基板1の第2行目は全て走査が完了することになる。なお、第3行目〜第5行目には未走査範囲が残っているが、以後の各段階で走査が行われる。
上記したように、第1の形態では、横方向についてスキャン範囲は実質的に隣接した構成であって、横方向に移動させることなく縦方向にのみTFT基板を移動させことによってTFT基板を走査することができ、また、電子銃の縦方向の配置ずれによりスキャン範囲のもれについても、TFT基板を順次移動させることによって埋め合わせが行われる。
次に、本発明のTFTアレイ検査装置の電子銃配置の第2の形態を図3を用いて説明する。
電子銃配置の第2の形態は、第1の形態と同様に、電子銃2(2a〜2l)を縦方向(図中の上下方向)及び横方向(図中の左右方向)にスキャン範囲の分だけずらして配置する形態である。第2の形態では、電子銃を縦方向に2行に渡って交互に配置するものであり、この電子銃の配置により、各スキャン範囲3(3a〜3l)は上下の2行にスキャン範囲の縦方向の長さ分L2だけずれ、横方向にはスキャン範囲の横方向の長さ分L1だけずれて配置される。第2の形態は、第1の形態において行数を2行した構成に対応するものである。
第2の形態においても、横方向について見ると、スキャン範囲は実質的に隣接することになり、横方向に移動させることなく縦方向にのみTFT基板を移動させことによって、TFT基板を走査することができる。
図3に示す第2の形態では、電子銃2a,2c,…を横方向に並べた配置行と、2b,2d,…を横方向に並べた配置行とが、スキャン範囲の縦方向の長さ分L2だけずらして配置される。各行における電子銃間の間隔は、スキャン範囲の横方向の長さ分L1とする。この配置によれば、電子銃の縦方向の長さは2つの電子銃の配置により定まる長さとなる。
TFT基板1は、図中の上方向に順次移動させながら、各移動位置において電子銃2による走査を行い、各スキャン範囲3での検査信号を取得する。図3(a)中のTFT基板1に示す格子の枠は、電子銃2により走査されるスキャン範囲を模式的に表している。
図3(b)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第1行目を電子銃2a,2c,…により走査を行う段階を示している。この移動により、電子銃2a,2c,…のスキャン範囲3a,3c,…は、TFT基板1の第1行目の範囲を一つおきで走査し、残りの範囲については走査しない。未走査の領域は、次の段階で走査が行われる。
図3(b)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させる。この移動量をスキャン範囲3の縦方向の長さ分L2とすることにより、縦方向での走査の漏れを防ぐことができる。図3(c)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第1行目を電子銃2b,2d,…により走査し、第2行目を電子銃2a,2c,…で走査する段階を示している。
この段階では、電子銃2a,2c,…のスキャン範囲3a,3c,…は、TFT基板1の第2行目の範囲を一つおきで走査し、残りの範囲については走査しない。また、電子銃2b,2d,…のスキャン範囲3b,3d,…は、TFT基板1の第1行目において、図3(b)の段階で走査し残した範囲を走査する。このとき、既に走査した範囲については走査しない。これにより、TFT基板1の第1行目は全て走査されることになる。
図3(c)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させる。前段階と同様に、この移動量をスキャン範囲3の縦方向の長さ分L2とすることにより、縦方向での走査の漏れを防ぐことができる。図3(d)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第2行目を電子銃2b,2d,…により走査し、第3行目を電子銃2a,2c,…で走査する段階を示している。
この段階では、電子銃2a,2c,…のスキャン範囲3a,3c,…は、TFT基板1の第3行目の範囲を一つおきで走査し、残りの範囲については走査しない。また、電子銃2b,2d,…のスキャン範囲3b,3d,…は、TFT基板1の第2行目において、図3(c)の段階で走査し残した範囲を走査する。このとき、既に走査した範囲については走査しない。これにより、TFT基板1の第2行目は全て走査されることになる。
同様に、図3(d)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させる。図3(e)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第3行目を電子銃2b,2d,…により走査し、第4行目を電子銃2a,2c,…で走査する段階を示している。
この段階では、電子銃2a,2c,…のスキャン範囲3a,3c,…は、TFT基板1の第4行目の範囲を一つおきで走査し、残りの範囲については走査しない。また、電子銃2b,2d,…のスキャン範囲3b,3d,…は、TFT基板1の第3行目において、図3(d)の段階で走査し残した範囲を走査する。このとき、既に走査した範囲については走査しない。これにより、TFT基板1の第3行目は全て走査されることになる。
上記したように、第2の形態では、横方向についてスキャン範囲は実質的に隣接した構成であって、横方向に移動させることなく縦方向にのみTFT基板を移動させことによってTFT基板を走査することができ、また、電子銃の縦方向の配置ずれによりスキャン範囲のもれについても、TFT基板を順次移動させることによって埋め合わせが行われる。
次に、本発明のTFTアレイ検査装置の電子銃配置の第3の形態を図4を用いて説明する。
電子銃配置の第3の形態は、第2の形態において、電子銃2(2a〜2l)の縦方向(図中の上下方向)の間隔を、スキャン範囲の縦方向の長さの整数倍だけずらして配置する形態である。
この電子銃の配置により、各スキャン範囲3(3a〜3l)は上下の2行にスキャン範囲の縦方向の長さ分L2の整数倍だけずれ、横方向にはスキャン範囲の横方向の長さ分L1だけずれる。この配置では、第2の形態と異なって、隣のスキャン範囲は連続しておらず、各スキャン範囲は分離した状態となる。
第3の形態においても、横方向について見ると、スキャン範囲は実質的に隣接することになり、横方向に移動させることなく縦方向にのみTFT基板を移動させことによって、TFT基板を走査することができる。
図4に示す第3の形態では、電子銃2a,2c,…を横方向に並べた配置行と、2b,2d,…を横方向に並べた配置行とが、スキャン範囲の縦方向の長さ分L2の2倍だけずらして配置される。各行における電子銃間の間隔は、スキャン範囲の横方向の長さ分L1とする。この配置によれば、電子銃の縦方向の長さは2つの電子銃の配置により定まる長さとなる。
また、縦方向についてスキャン範囲の縦方向の長さの整数倍だけずらして配置することにより、隣のスキャン範囲との間には、少なくともスキャン範囲の縦方向の長さ分あるいは横方向の長さ分の間隔が設けられることになり、電子銃のクロストークを十分に低減させることができる。
TFT基板1は、図中の上方向に順次移動させながら、各移動位置において電子銃2による走査を行い、各スキャン範囲3での検査信号を取得する。図4(a)中のTFT基板1に示す格子の枠は、電子銃2により走査されるスキャン範囲を模式的に表している。
図4(b)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第1行目を電子銃2a,2c,…により走査を行う段階を示している。この移動により、電子銃2a,2c,…のスキャン範囲3a,3c,…は、TFT基板1の第1行目の範囲を一つおきで走査し、残りの範囲については走査しない。未走査の領域は、次の段階で走査が行われる。
図4(b)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させる。この移動量をスキャン範囲3の縦方向の長さ分L2とすることにより、縦方向での走査の漏れを防ぐことができる。図4(c)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第2行目を電子銃2a,2c,…で走査する段階を示している。
この段階では、電子銃2a,2c,…のスキャン範囲3a,3c,…は、TFT基板1の第2行目の範囲を一つおきで走査し、残りの範囲については走査しない。また、電子銃2b,2d,…のスキャン範囲3b,3d,…は、TFT基板1の第1行目に達していない。
図4(c)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させる。前段階と同様に、この移動量をスキャン範囲3の縦方向の長さ分L2とすることにより、縦方向での走査の漏れを防ぐことができる。図4(d)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第1行目を電子銃2b,2d,…により走査し、第3行目を電子銃2a,2c,…で走査する段階を示している。
この段階では、電子銃2a,2c,…のスキャン範囲3a,3c,…は、TFT基板1の第3行目の範囲を一つおきで走査し、残りの範囲については走査しない。また、電子銃2b,2d,…のスキャン範囲3b,3d,…は、TFT基板1の第1行目に達し、この列を初めて走査することになる。このとき、第1行目において既に走査した範囲については走査しない。これにより、TFT基板1の第1行目は全て走査されることになる。
同様に、図4(d)の範囲の走査が終了した後、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させる。図4(e)は、TFT基板1を縦方向(図の上方向)に移動させ、TFT基板1の第2行目を電子銃2b,2d,…により走査し、第4行目を電子銃2a,2c,…で走査する段階を示している。
この段階では、電子銃2a,2c,…のスキャン範囲3a,3c,…は、TFT基板1の第4行目の範囲を一つおきで走査し、残りの範囲については走査しない。また、電子銃2b,2d,…のスキャン範囲3b,3d,…は、TFT基板1の第2行目において、図3(c)の段階で走査し残した範囲を走査する。このとき、第2行目において既に走査した範囲については走査しない。これにより、TFT基板1の第2行目は全て走査されることになる。
上記したように、第3の形態では、横方向についてスキャン範囲は実質的に隣接した構成であって、横方向に移動させることなく縦方向にのみTFT基板を移動させことによってTFT基板を走査することができ、また、電子銃の縦方向の配置ずれによりスキャン範囲のもれについても、TFT基板を順次移動させることによって埋め合わせが行われる。
また、隣のスキャン範囲との間には、少なくともスキャン範囲の縦方向の長さ分あるいは横方向の長さ分の間隔が設けられることになるため、スキャン範囲間のマージンを十分にとることができる。
本発明のTFTアレイ検査装置は、図5に示す構成において、TFT基板あるいはTFT基板を支持するステージを駆動する機構を備える。上記したTFT基板の移動と電子銃の走査とは、駆動機構を電子銃の走査と同期させることにより行うことができる。
本発明のTFTアレイ検査装置は、液晶アレイ基板のほか、有機ELアレイ基板の検査等に適用することができる。
本発明のTFTアレイ検査装置の電子銃配置の第1の形態を説明するための図である。 本発明のTFTアレイ検査装置の電子銃配置の第1の形態を説明するための図である。 本発明のTFTアレイ検査装置の電子銃配置の第2の形態を説明するための図である。 本発明のTFTアレイ検査装置の電子銃配置の第3の形態を説明するための図である。 電圧コントラスト技術を用いたTFTアレイ検査装置を説明するための図である。 従来の電子銃の配置を説明するための図である。 従来の電子銃の配置を説明するための図である。
符号の説明
1…TFT基板、2…電子銃、3…スキャン範囲、11…TFT基板、13…ピクセル、21…電子銃、22…電子線、24…二次電子検出器、25…データ処理手段。

Claims (4)

  1. 電子銃からTFT基板に電子線を照射し、当該電子線照射によりTFT基板のピクセルから発生する二次電子を検出することによってTFTアレイを検査するTFTアレイ検査装置において、
    前記電子銃を複数備え、当該複数の電子銃を縦方向及び横方向にずらして配置することを特徴とするTFTアレイ検査装置。
  2. 前記縦方向又は横方向のうち移動を行わない方向については、電子銃のスキャン範囲を実質的に隣接させることを特徴とする請求項1に記載のTFTアレイ検査装置。
  3. 隣接する電子銃の配置は、
    TFT基板の移動方向に対して直交する方向において、当該電子銃のスキャン範囲の同直交方向の長さを配置間隔とし、
    TFT基板の移動方向において、当該電子銃のスキャン範囲の移動方向の長さの整数倍を配置間隔とすることを特徴とする請求項1に記載のTFTアレイ検査装置。
  4. TFT基板の移動と当該移動位置での電子線照射の走査及び二次電子形成とを繰り返し、
    前記TFT基板の一回の移動量は、電子銃のスキャン範囲のTFT基板の移動方向の長さ分であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のTFTアレイ検査装置。
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