JP2005235708A - プロジェクタ型車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 灯具全体のコンパクト化および重量の軽減、並びに左側および右側通行の配光パターンの切替を図ることができること。
【解決手段】 LED11を光源とするカットオフライン形成用、非形成用小プロジェクタ型灯具10A、10Bが、樹脂製の小リフレクタ14A、14Bと小凸レンズ6を用いて形成されている。カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具10Aが左側通行配光と右側通行配光の切替可能に光軸Z回りに回転可能に、カットオフライン非形成用小プロジェクタ型灯具10Bが光軸Z回りの回転を不能にしてハウジング20内に組み込まれている。
【選択図】 図10

Description

本発明は、ヘッドランプとして適用される、LED(発光ダイオード)を光源に用いたプロジェクタ型車両用灯具に関する。
図13は、この種のプロジェクタ型車両用灯具100を示す(例えば、特許文献1参照)。この車両用灯具100は、凹面鏡1の第1焦点の近傍に設けられる光源バルブ2と、光源バルブ2から出射して凹面鏡1で反射された光束をほぼ平行な光束に調光して灯具前方に出射する凸レンズ3とを備えて大略構成されている。
詳しくは、車両用灯具100は、光源バルブ2と凸レンズ3との間にシェード4が設けられており、このシェード4によりすれ違い用のビームとして好適なカットラインを有する配光パターンを得ることができる。
光源バルブ2は、そのフィラメントを凹面鏡1の第1焦点に位置させると共に、その電気接続部を筒状開口部1aに嵌着して取り付けられている。凹面鏡1の開放端にはフレーム5が取り付けられており、フレーム5には凸レンズ3が固着されると共に、シェード4を支承している。
さらに車両用灯具100は、図14に示すように、凹面鏡1の光源バルブ2の装着用の筒状開口部1aに直近の上方に換気用の透孔1bが、同じく直近の下方に換気用の透孔1cがそれぞれ設けられている。
そして車両用灯具100は、点灯時光源バルブ2の周辺が高温になるが、その熱はこれら透孔1b、1c間で生じる熱対流により放熱されるので、光源バルブ2の周辺の昇温が抑制される。
実願平4−76322号(実開平6−41010号)のマイクロフィルム
しかしながら、車両用灯具100においては、光源バルブ2の出射光が高い熱エネルギーを持っているので、凸レンズ3はガラスで形成しなければならず、そのため灯具重量の増大を招く、という課題を有している。
また、車両用灯具100では、例えば、凹面鏡1がアルミ蒸着板、樹脂、あるいは鉄板で形成されており、凸レンズ3がガラスで形成されており、シェード4がアルミ蒸着板、あるいは鉄板で形成されており、フレーム5がアルミ蒸着板で形成されている。このように、車両用灯具100は、各部品に使われている材料が異なるため、各部品を別々に作り、これら複数の部品を組み付ける必要があるが、精度を必要としている光軸方向の寸法が、アッシ(Assy)バラツキや部品寸法バラツキにより、設計値通りになりぬくく、ひいては配光性能についてのバラツキが大きくなる、という課題を有している。
また、車両用灯具100は、部品点数が多く、これにより部品管理が煩雑で、組み付け工数も増大し、ひいてはコスト高を招く、という課題を有している。
さらには、車両用灯具100は、透孔1b、1cが設けられた、凹面鏡1の中央部付近の反射性能が低下し、ひいては配光パターン中央部のホットゾーンの照度が低下する、という課題をも有している。
その上、車両用灯具100は、カットオフラインを有する配光パターンが左側通行配光および右側通行配光のいずれか一方のみの配光パターンしか得られない、という課題をも有している。
そこで、本発明は、灯具重量の軽減および部品点数の削減を図ることができると共に、優れた配光性能を安定して得ることができ、かつ凹面鏡の反射性能を最大限発揮して配光パターンのホットゾーンの充分な照度を得ることが可能であり、さらには左側通行および右側通行の配光パターンを切替により達成することができるプロジェクタ型車両用灯具を提供することを目的としている。
前記した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、凹面鏡の第1焦点の近傍に設けられる光源と、前記光源から出射して前記凹面鏡で反射された光束をほぼ平行な光束に調光して灯具前方に出射する凸レンズとを備えたプロジェクタ型車両用灯具であって、
前記光源は、複数個の小リフレクタの各々に回転楕円曲面あるいは回転楕円曲面を基本にした自由曲面として形成される小凹面鏡の第1焦点の近傍に、前記小凹面鏡に発光部を対向させて1個ずつ設定される複数個のLEDで構成されており、
前記凸レンズは、前記複数個の小リフレクタの各前開口部を覆う複数個の小凸レンズで構成されており、
前記小リフレクタおよび前記小凸レンズは、樹脂で形成されており、
前記複数個の小リフレクタは、カットオフライン形成用小リフレクタとカットオフライン非形成用小リフレクタとから構成されており、
前記カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタは、前記小凹面鏡を一体に形成した上部リフレクタと、メリジオナル像面に沿って形成される折曲エッジ部の前端から後方へ延設される略水平な反射面を有するシェードを一体に形成し前記上部リフレクタに下側から結合する下部リフレクタとを有して構成されると共に、前記上部リフレクタと前記下部リフレクタとを、前記折曲エッジ部が前記小凹面鏡の第2焦点付近になるように位置決めして結合すると共に、前記小凸レンズを前記上部リフレクタと前記下部リフレクタとの間で挟持し、かつ前記LEDを前記上部リフレクタに固定して、それぞれカットオフライン形成用および非形成用小プロジェクタ型灯具を構成し、
前記カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具が左側通行配光と右側通行配光の切替可能に光軸回りに回転可能に、前記カットオフライン非形成用小プロジェクタ型灯具が光軸回りの回転を不能にしてハウジング内に組み込まれていることを特徴とする。
このため、請求項1記載の発明では、カットオフライン形成用および非形成用小プロジェクタ型灯具からなる複数の小プロジェクタ型灯具のLEDの光は、各小プロジェクタ型灯具毎に、小凹面鏡に向かって出射すると共に、この小凹面鏡で反射されて小凸レンズに達し、かつ小凸レンズを通過することによって、平行な光束に調光されて車両用灯具の前方へ出射し、総じて所望の配光パターンを奏することができる。
また、光源として適用したLEDは、それ自体小型であるので、取付に要するスペースを節約することができ、かつその出射光の熱エネルギーもフィラメント付き光源に比べて小さいので、灯室の過度の温度上昇を避けることができると共に、小凸レンズと、カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタとを樹脂製にすることができる。
また、小凸レンズと、カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタは、樹脂製であるので、鉄板やアルミ蒸着板を用いたものに比べ、寸法精度良く形成することができる。
また、シェードは、カットオフライン形成用および非形成用共に、略水平な反射面を有して形成されるものであるから、小凹面鏡の反射光を前記反射面で効率よく前方へ反射させることができ、これにより小凸レンズを介して出射する光束量を増大させることができる。
また、カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタを構成する一方の上部リフレクタには、小凹面鏡が一体に形成されており、かつ他方の下部リフレクタには、シェードが一体に形成されており、これら両リフレクタが結合するので、光学的に位置関係の重要な小凸レンズ、小凹面鏡、LED、およびシェードの相対的な位置を精度良く設定することができる。
また、カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具により、すれ違いビームのカットオフラインを有する配光パターンを奏することができると共に、該カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具を、光軸回りに回転させることにより、左側通行配光と右側通行配光とを切替えることができる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のプロジェクタ型車両用灯具であって、
前記カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタにおける前記上部および下部リフレクタには、前記小凸レンズの固定部が一体に形成されると共に、前記上部リフレクタには、光源固定部が一体に形成されており、かつ
前記LEDは、サブアッシ部材として、前記光源固定部を介して前記上部リフレクタに固定されていることを特徴とする。
このため、請求項2記載の発明では、光学的に位置関係の重要な小凸レンズ、小凹面鏡、LED、およびシェードの相対的な位置を精度良く設定することができる。
以上、詳述したように、請求項1記載の発明によれば、光源として適用したLEDは、それ自体小型であるので、取付に要するスペースを節約して小リフレクタを小型化することができ、かつその出射光の熱エネルギーもフィラメント付き光源に比べて小さいので、灯室の過度の温度上昇を避けることができると共に、小凸レンズと、カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタとを樹脂製にすることができ、総じて車両用灯具全体のコンパクト化および重量の軽減を図ることができる。
また、請求項1記載の発明によれば、小凹面鏡に換気用の孔を穿設する必要がないこと、およびカットオフライン形成用および非形成用小リフレクタは、共にシェードを略水平な反射面を有して構成したことにより、小凹面鏡の反射性能を最大限発揮して小凸レンズを介して出射する光束量を増大させることができるので、配光パターンのホットゾーンの充分な照度を得ることができ、ひいては走行車線の視認性を向上させることができる。
また、請求項1記載の発明によれば、小凸レンズと、カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタは、樹脂製であるので、鉄板やアルミ蒸着板を用いたものに比べ、寸法精度良く形成することができること、およびカットオフライン形成用および非形成用小リフレクタを構成する一方の上部リフレクタには、小凹面鏡が一体に形成されており、かつ他方の下部リフレクタには、シェードが一体に形成されており、これら両リフレクタが結合されることにより、光学的に位置関係の重要な小凸レンズ、小凹面鏡、LED、およびシェードの相対的な位置を精度良く設定することができ、これにより光学的に優れた小プロジェクタ型灯具を品質の安定したものとして形成することができる。
さらに、請求項1記載の発明によれば、部品点数が少ないので、部品管理も容易で、容易に組み立てることができ、ひいてはコストの低減化をも図ることができる。
また、請求項1記載の発明によれば、カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具を、光軸回りに回転させることにより、左側通行配光と右側通行配光とを切替えることができ、これにより配光パターンの切り替え機能を有する多機能化されたプロジェクタ型車両用灯具を提供することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、LEDのサブアッシ部材を、光源固定部を介して上部リフレクタに固定すると共に、小凸レンズを、カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタにおける上部および下部リフレクタに一体に形成された小凸レンズの固定部を介して両リフレクタ間に固定するようにしたので、請求項1記載の発明の効果に加えて、光学的に位置関係の重要な小凸レンズ、小凹面鏡、LED、およびシェードの相対的な位置を一層精度良く設定することができ、これにより光学的に優れた小プロジェクタ型灯具を品質の安定したものとして容易に形成することができる。
以下、本発明を、その実施の形態に基づいて説明する。なお、図13、図14に開示したものと同一機能を奏する構成要素は、同一符号を付して説明する。
図1〜図3は、本発明のプロジェクタ型車両用灯具Aを示す。この車両用灯具Aは、LED11を光源とする複数個の小プロジェクタ型灯具10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h、10i、10jをハウジング20内に組み込んで大略構成されている。
ハウジング20は、前部を開口したケーシング22と、ケーシング22の開口部を覆う素通しガラス21とから構成されている。そして、複数個の小プロジェクタ型灯具10a〜10jは、取付具23を介してケーシング22に固着されることによってハウジング20内に組み込まれている。このとき、取付具23は、図外の2個のアジャストスクリュウとピボット構造とにより、複数個の小プロジェクタ型灯具10a〜10jの全体を上下左右に光軸調整可能にケーシング22に支持されている。なお、図1および図2中、符号26、27は、それぞれクリアランスランプ、フロントターンランプである。
また、複数の小プロジェクタ型灯具10a〜10jは、総じてヘッドランプ機能を奏するように構成されるもので、その取付位置によって、例えば次の配光パターンが得られるように設計される。
図6は、その配光パターンで、(a)は水平拡散タイプ(第1配光パターン)、(b)は集光フラットタイプ(第2配光パターン)、(c)は左側通行用のすれ違いビームのカットオフラインを有する水平拡散タイプ(第3配光パターン)、(d)は左側通行用のすれ違いビームのカットオフラインを有する集光フラットタイプ(第4配光パターン)をそれぞれ示す。
そして、複数の小プロジェクタ型灯具10a〜10j中、小プロジェクタ型灯具10a、10c、10d、10gは、第3配光パターン(図6(c)参照)が得られるように設計され、小プロジェクタ型灯具10b、10e、10fは、第4配光パターン(図6(d)参照)が得られるように設計され、小プロジェクタ型灯具10h、10i、10jは、第1配光パターン(図6(a)参照)が得られるように設計される。そして車両用灯具Aは、総じて、図9に示す、すれ違いビームに適した左側通行配光パターンLPを奏することができる。
第1実施形態としての車両用灯具Aにおいて、第3および第4配光パターンを奏する小プロジェクタ型灯具10a、10b、10c、10d、10e、10f、10gは、図4、図7、および図10に示すカットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具10Aで構成されており、第1および第2配光パターンを奏する小プロジェクタ型灯具10h、10i、10jは、図4、および図7に示すカットオフライン非形成用小プロジェクタ型灯具10Bで構成されている。
小プロジェクタ型灯具10A、10Bにおいて、光源は、図7に示すように、複数個のカットオフライン形成用小リフレクタ14Aおよびカットオフライン非形成用小リフレクタ14Bの各々に回転楕円曲面あるいは回転楕円曲面を基本にした自由曲面として形成される小凹面鏡7の第1焦点F1の近傍に、小凹面鏡7に発光部11aを対向させて1個ずつ設定される複数個のLED11で構成されている。
凸レンズは、複数個の小リフレクタ14A、14Bの各前開口部を覆う複数個の小凸レンズ6で構成されており、小リフレクタ14A、14B、および小凸レンズ6は、樹脂で形成されている。このときの小凸レンズ6は、例えば、非球面の両凸レンズ(図4および図7(b)参照)が用いられており、また樹脂材は、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂が用いられ、特に小凸レンズ6用としては、光学的特性の優れたアクリル樹脂が用いられる。
カットオフライン形成用小リフレクタ14Aは、小凹面鏡7を一体に形成した上部リフレクタ12と、メリジオナル像面に沿って形成される折曲エッジ部4aの前端から後方へ延設される略水平な反射面4bを有するシェード4を一体に形成し上部リフレクタ12にそれぞれ下側から結合する下部リフレクタ13Aとを有して構成されている。
また、カットオフライン非形成用小リフレクタ14Bは、小凹面鏡7を一体に形成した上部リフレクタ12と、メリジオナル像面に沿って形成される折曲エッジ部4aの前端から後方へ延設される略水平な反射面4bを有するシェード4を一体に形成し上部リフレクタ12に下側から結合する下部リフレクタ13Bとを有して構成されている。
具体的には、上部リフレクタ12は、カットオフライン形成用および非形成用共に、その後部側に小凹面鏡7を形成すると共に、小凹面鏡7の前端部分に連続させて小凹面鏡7よりも大径の上部ケーシング部15が形成されており、かつ内面に反射部材を蒸着することによって両者は同様に構成されている。
また、下部リフレクタ13Aおよび13Bは、折曲エッジ部4aの形状の違い以外は共通の構成要素を有して構成されており、シェード4と下部ケーシング部16とを備えて構成されている。シェード4は、図7(b)に示すように、逆L字状の断面を有して下部ケーシング部16の後端部分に立設させて形成されており、上部の折曲エッジ部4aがメリジオナル像面に沿って形成されると共に、内面に反射部材を蒸着することによってその上辺部に相当する反射面4bがリフレクタ機能を有して形成されている。
折曲エッジ部4aは、下部リフレクタ13Aにおいては図6(c)あるいは(d)に示すカットオフラインに相似する形状に形成されており、下部リフレクタ13Bにおいては図6(a)あるいは(b)に示すカットオフラインのように水平に形成されている。
このとき下部リフレクタ13Aの折曲エッジ部4aは、例えば、図11に示す小プロジェクタ型灯具10Aの正面図上、光軸Zを境にして水平の一側部分と、下がり傾斜の他側部分とを有して形成されている。すなわち、折曲エッジ部4aは、図11(a)に示す左側通行配光位置では、水平の右側部分と、下がり傾斜の左側部分とを有して形成されており、図11(b)に示す右側通行配光位置では、下がり傾斜の右側部分と、水平の左側部分とを有して形成されている。
小リフレクタ14A(14B)は、両リフレクタ12、13A(13B)をそれぞれの外周部に形成したフランジ部12a、13aを当接させて結合手段により結合することにより構成される。
すなわち、小リフレクタ14A(14B)は、上部リフレクタ12と下部リフレクタ13A(13B)とを、折曲エッジ部4aが小凹面鏡7の第2焦点F2付近になるように位置決めして結合すると共に、小凸レンズ6を上部リフレクタ12と下部リフレクタ13A(13B)との間で挟持して取り付けることによって構成される。
このときの結合手段は、図4および図7(a)に示すように、ねじ8と、上部リフレクタ12のフランジ部12aに穿設したねじ孔17と、下部リフレクタ13A(13B)に一体に設けられた結合ボス部18とにより構成されており、ねじ8を、ねじ孔17(図7(a)参照)を透通させて結合ボス部18(図4参照)に螺合させることによって、両リフレクタ12、13A(13B)を結合することができる。
これにより、小リフレクタ14A(14B)は、前側の略半部分が両ケーシング部15、16により閉鎖断面の前側灯室14aに構成されており、後側の略半部分が小凹面鏡7とシェード4の反射面4bとによる閉鎖断面の前部と、小凹面鏡7のみによる略半円形断面の後部とを有する後側灯室14bとして構成されている。
カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタ14Aおよび14Bは、各上部リフレクタ12の後側灯室14bの後部に、発光部11aを小凹面鏡7に対向させてLED11を固定することによって、それぞれカットオフライン形成用および非形成用小プロジェクタ型灯具10Aおよび10Bを構成することができる。
このときLED11は、その発光部11aが小凹面鏡7の第1焦点F1の近傍に位置するように固定され、かつ発光部11aを、小凸レンズ6の中心部位と第1焦点F1を通る灯具10A(10B)の光軸Zに対して略直交方向に配置して設置されている。図8は、LED11の発光部11aから出射される光の出射パターンL0を示しており、図7(b)の破線は、その出射パターンL0の光の小凹面鏡7への入射状態を示している。
車両用灯具Aは、複数個の小プロジェクタ型灯具10a〜10jを、カットオフライン形成用および非形成用小プロジェクタ型灯具10Aおよび10Bで構成するものであり、図3および図4に示すように、第1取付具23a、第2取付具23b、および第3取付具23cからなる取付具23を適宜用いて、小凸レンズ6を素通しガラス21に対向させると共に、上部および下部リフレクタ12および13A(13B)をそれぞれ上側および下側になるようにしてケーシング22に取り付けられる。
このとき、カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具10Aは、左側通行配光と右側通行配光の切替可能に光軸Z回りに回転可能に、カットオフライン非形成用小プロジェクタ型灯具10Bは、光軸Z回りの回転を不能にしてそれぞれ組み込まれる。
具体的には、小プロジェクタ型灯具10Aは、図10に示すように、該灯具10Aを光軸Z回りに回転させることができるアクチュエータ30を備えて組み込まれる。
このように構成された車両用灯具Aは、カットオフライン形成用および非形成用共に、LED11の光Lは、図7(b)に示すように、その発光部11aから小凹面鏡7に向かって出射すると共に、小凹面鏡7で反射された後、小凹面鏡7の第2焦点F2の位置に形成したシェード4に集光し、集光した光の内一部がシェード4に遮られると共に他の一部は反射面4bで反射されて、総じてカットオフラインを備えた配光パターンとなって車両用灯具Aの前方に投光される。
そして車両用灯具Aは、カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具10Aが、図11(a)の左側通行配光位置にあるときは、総じて図9に示す配光パターンLPを示すことになる。この配光パターンLPは、カットオフラインCLの形成により、左側通行のすれ違い用のビームとして好適な左側通行配光となっている。
また、シェード4は、カットオフライン形成用および非形成用共に、略水平な反射面4bを有して形成されるものであるから、小凹面鏡7の反射光を反射面4bで効率よく前方へ反射させることができ、これにより小凸レンズ6を介して出射する光束量を増大させることができ、ひいては照度向上を図ることができる。
さらに、小凹面鏡7に温度調整用の孔を穿設する必要がないので、小凹面鏡7の反射性能を最大限発揮することができ、前述した反射面4bの反射と相俟ってホットゾーンLP1(図9参照)の照度を向上させることができる。
また、光源として適用したLED11は、それ自体小型であるので、取付に要するスペースを節約して小リフレクタ14A(14B)を小型化することができ、かつその出射光Lの熱エネルギーもフィラメント付き光源(図13の光源バルブ2参照)に比べて小さいので、灯室の過度の温度上昇を避けることができると共に、小凸レンズ6および小リフレクタ14A(14B)を樹脂製にすることができ、総じて灯具Aのコンパクト化および重量の軽減を図ることができる。
また、小凸レンズ6と、カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタ14Aおよび14Bは、樹脂製であるので、鉄板やアルミ蒸着板を用いたものに比べ、寸法精度良く形成することができること、およびカットオフライン形成用および非形成用小リフレクタ14Aおよび14Bを構成する一方の上部リフレクタ12には、小凹面鏡7が一体に形成されており、かつ他方の下部リフレクタ13A(または13B)には、シェード4が一体に形成されており、これら両リフレクタ12、13A(または13B)が結合されるので、光学的に位置関係の重要な小凸レンズ6、小凹面鏡7、LED11、およびシェード4の相対的な位置を精度良く設定することができ、ひいては光学的に優れた小プロジェクタ型灯具10A、10Bを品質の安定したものとして形成することができる。
また、車両用灯具Aは、カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具10Aを、アクチュエータ30の駆動により光軸Z回りに回転させることにより、左側通行配光と右側通行配光とを切替えることができる。
すなわち、図11(a)および(b)は、カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具10Aの左側通行配光位置および右側通行配光位置をそれぞれ示しており、図11(a)の灯具10Aをa矢印方向へ略15°回転させることにより、該灯具10Aを右側通行配光位置にすることができると共に、図11(b)の灯具10Aをb矢印方向へ略15°回転させることにより、該灯具10Aを左側通行配光位置にすることができる。
そして、この車両用灯具Aでは、小プロジェクタ型灯具10a、10b、10c、10d、10e、10f、10gが、カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具10Aで構成されているので、回転後はこれらの小プロジェクタ型灯具が左側通行または右側通行の配光位置の小プロジェクタ型灯具10Aで構成されることになる。
このため、小プロジェクタ型灯具10a、10c、10d、10gは、回転前は第3配光パターン(図6(c)参照)を奏するが、回転後は右側通行用のカットラインを有するすれ違いビーム用水平拡散タイプ(第5配光パターン)(図12(a)参照)を奏することになり、小プロジェクタ型灯具10b、10e、10fは、回転前は第4配光パターン(図6(d)参照)を奏するが、回転後は右側通行用のカットラインを有するすれ違いビーム用集光フラットタイプ(第6配光パターン)(図12(b)参照)を奏することになり、かつ他の小プロジェクタ型灯具10h、10i、10jは、回転不能で、第1配光パターン(図6(a)参照)を奏することになり、総じて車両用灯具Aは、回転前はカットオフラインを有するすれ違いビーム用の左側通行配光パターンLP(図9参照)を奏するが、回転後はカットオフラインを有するすれ違いビーム用の右側通行配光パターン(図12(c)参照)を奏することになる。
しかして車両用灯具Aは、カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具10Aで構成されている小プロジェクタ型灯具10a、10b、10c、10d、10e、10f、10gを回転させることにより、左側通行配光と右側通行配光との切替を行うことができる。
また好ましくは車両用灯具Aは、本実施形態のように、カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタ14Aおよび14Bにおける上部および下部リフレクタ12および13A(13B)には、小凸レンズ6の固定部が一体に形成されると共に、上部リフレクタ12には、光源固定部19が一体に形成されており、かつLED11は、サブアッシ部材として、光源固定部19を介して上部リフレクタ12に固定されている。
具体的には、小凸レンズ6の固定部は、図7(b)に示すように、上部リフレクタ12を構成する上部ケーシング部15の前端の内周に沿って溝状に形成されている上側レンズ固定部15aと、下部リフレクタ13A(13B)を構成する下部ケーシング部16の前端の内周に沿って溝状に形成されている下側レンズ固定部16aとから構成されている。
このとき小凸レンズ6は、薄肉状の外周フランジ部6aを有して構成されており、両リフレクタ12、13A(13B)の結合の際に、その外周フランジ部6aを両固定部15a、16aに嵌着させて取り付けられる。また、LED11は、図4および図5に示すように、取付板9に固着されてサブアッシされており、取付板9を上部リフレクタ12の後側の略半部分に設けた光源固定部19にねじ24で結合することにより、その発光部11aを小凹面鏡7に対向させて取り付けられる。図4および図5中、符号25は4本のリード線で、内2本がLED11のリード線で、他の2本が冷却素子用である。
また、光源固定部19は、図4に示すように、中央にねじ孔を有するボス部として、小凹面鏡7の両側のフランジ部12aの裏面側に形成されている。LED11のサブアッシ部材を、この光源固定部19を介して上部リフレクタ12に固定することによって、LED11の発光部11aが小凹面鏡7の第1焦点F1の近傍に精度良く位置するようになる。
この構成では、光学的に位置関係の重要な小凸レンズ6、小凹面鏡7、LED11、およびシェード4の相対的な位置を精度良く設定することができる。
本発明の実施形態としてのプロジェクタ型車両用灯具の全体の正面図である。 図1のプロジェクタ型車両用灯具のII−II線に沿う断面図である。 図1のプロジェクタ型車両用灯具のIII−III線に沿う断面図である。 図1のプロジェクタ型車両用灯具に適用される小プロジェクタ型灯具の分解側面図である。 図4の小プロジェクタ型灯具の光源に適用されるLEDのサブアッシ部材の斜視図である。 図1のプロジェクタ型車両用灯具を構成する複数個の小プロジェクタ型灯具の各々の配光パターンで、(a)は水平拡散タイプ、(b)は集光フラットタイプ、(c)は左側通行用のカットラインを有するすれ違いビーム用水平拡散タイプ、(d)は左側通行用のカットラインを有するすれ違いビーム用集光フラットタイプをそれぞれ示す。 本発明のプロジェクタ型車両用灯具を構成するカットオフライン形成用および非形成用小プロジェクタ型灯具の共通する構成を示しており、(a)はその平面図、(b)は(a)のVIIb−VIIb線に沿う断面図、(c)は前方から見た正面図である。 図7の小プロジェクタ型灯具に適用したLEDの出射光の出射パターンを示すグラフである。 図7の小プロジェクタ型灯具で構成されるプロジェクタ型車両用灯具の左側通行配光パターンを示すグラフである。 図7のカットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具で、(a)はその平面図、(b)は(a)のXb−Xb線に沿う断面図、(c)は前方から見た正面図である。 図10のカットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具の前方から見た正面図で、(a)は左側通行配光位置、(b)は右側通行配光位置をそれぞれ示す。 図11の回転後のカットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具を構成要素とするプロジェクタ型車両用灯具の奏する配光パターンで、(a)は右側通行用のカットラインを有するすれ違いビーム用水平拡散タイプ、(b)は右側通行用のカットラインを有するすれ違いビーム用集光フラットタイプ、(c)は車両用灯具全体の奏する右側通行用のカットラインを有するすれ違いビーム用配光パターンをそれぞれ示す。 従来のプロジェクタ型車両用灯具の中央従断面図である。 図13のプロジェクタ型車両用灯具に適用された凹面鏡の正面図である。
符号の説明
4 シェード
4a 折曲エッジ部
4b 反射面
6 小凸レンズ
7 小凹面鏡
9 取付板(サブアッシ部材)
10A カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具
10B カットオフライン非形成用小プロジェクタ型灯具
10a、〜、10j 小プロジェクタ型灯具
11 LED
11a 発光部(LEDの)
12 上部リフレクタ
13A、13B 下部リフレクタ
14A カットオフライン形成用小リフレクタ
14B カットオフライン非形成用小リフレクタ
15a 上側レンズ固定部(小凸レンズの固定部)
16a 下側レンズ固定部(小凸レンズの固定部)
19 光源固定部
20 ハウジング
A プロジェクタ型車両用灯具
F1 第1焦点(小凹面鏡の)
F2 第2焦点(小凹面鏡の)
Z 光軸

Claims (2)

  1. 凹面鏡の第1焦点の近傍に設けられる光源と、前記光源から出射して前記凹面鏡で反射された光束をほぼ平行な光束に調光して灯具前方に出射する凸レンズとを備えたプロジェクタ型車両用灯具であって、
    前記光源は、複数個の小リフレクタの各々に回転楕円曲面あるいは回転楕円曲面を基本にした自由曲面として形成される小凹面鏡の第1焦点の近傍に、前記小凹面鏡に発光部を対向させて1個ずつ設定される複数個のLEDで構成されており、
    前記凸レンズは、前記複数個の小リフレクタの各前開口部を覆う複数個の小凸レンズで構成されており、
    前記小リフレクタおよび前記小凸レンズは、樹脂で形成されており、
    前記複数個の小リフレクタは、カットオフライン形成用小リフレクタとカットオフライン非形成用小リフレクタとから構成されており、
    前記カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタは、前記小凹面鏡を一体に形成した上部リフレクタと、メリジオナル像面に沿って形成される折曲エッジ部の前端から後方へ延設される略水平な反射面を有するシェードを一体に形成し前記上部リフレクタに下側から結合する下部リフレクタとを有して構成されると共に、前記上部リフレクタと前記下部リフレクタとを、前記折曲エッジ部が前記小凹面鏡の第2焦点付近になるように位置決めして結合すると共に、前記小凸レンズを前記上部リフレクタと前記下部リフレクタとの間で挟持し、かつ前記LEDを前記上部リフレクタに固定して、それぞれカットオフライン形成用および非形成用小プロジェクタ型灯具を構成し、
    前記カットオフライン形成用小プロジェクタ型灯具が左側通行配光と右側通行配光の切替可能に光軸回りに回転可能に、前記カットオフライン非形成用小プロジェクタ型灯具が光軸回りの回転を不能にしてハウジング内に組み込まれていることを特徴とするプロジェクタ型車両用灯具。
  2. 請求項1記載のプロジェクタ型車両用灯具であって、
    前記カットオフライン形成用および非形成用小リフレクタにおける前記上部および下部リフレクタには、前記小凸レンズの固定部が一体に形成されると共に、前記上部リフレクタには、光源固定部が一体に形成されており、かつ
    前記LEDは、サブアッシ部材として、前記光源固定部を介して前記上部リフレクタに固定されていることを特徴とするプロジェクタ型車両用灯具。
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