JP2005234818A - 電子装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 メニュー項目を階層的に構成した階層メニュー構造と、階層メニューの内部を移動するカーソルを具備し、カーソルが各メニュー項目に移動するごとにメニュー項目に関する説明を音声出力する電子装置において、メニュー項目にカーソルが移動した回数をカウントし、カウントされた回数が所定の回数(N>1)以上である場合を監視して、所定の回数以上となったメニュー項目を通知する移動回数検出部31を具備し、移動回数検出部31から通知のあったメニュー項目に関する詳細な説明を音声出力するようにした。
【選択図】 図1
Description
しかし、液晶パネルはその面積と文字サイズの関係から、その電子装置が設定できる機能(メニュー)を全て表示することが難しい。
また、視覚に障害のある使用者の場合には、ハードキーによる操作であればキーの配置を覚えることで触覚に頼る操作もある程度可能であるが、触覚によって知覚できない液晶タッチパネル上の仮想ボタンを操作することは全く不可能であり、決定的なバリアを生む結果となる。
この問題点を解決するため、装置を操作する各項目を階層的構造のメニューで表現し、その階層メニューに関する説明を音声にて出力する電子装置が知られている(特許文献1、2参照)。
この方法によると、視覚情報を用いないで操作できることから、視覚障害を持つ人やあるいは老眼、白内障を持つ高齢者にも使える操作方法となっている。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、使用者が操作に迷って同じメニュー項目を何度も繰り返し通過した場合に、通常のメッセージとは異なる詳細なメッセージを出力することで、使用者にとってメニュー内の移動を円滑に行うことができる電子装置、電子装置の機能を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子装置において、前記メニュー項目に関する詳細な説明は、該メニュー項目が属する階層に関する説明であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子装置において、前記メニュー項目に関する詳細な説明は、該メニュー項目の上位階層のメニュー項目に関する説明であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、コンピュータを、請求項1、2または3に記載した電子装置として機能させるためのプログラムである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載したプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
<実施形態1>
本実施形態1の説明では、本発明の電子装置を複写装置へ組み込んだもの(以下、本装置と呼ぶ)として説明する。
本発明の一実施形態である電子装置を組み込んだ複写装置は、図10に示すように装置本体50と自動原稿給紙装置60およびソータ70の3つのユニットから構成されている。
自動原稿給紙装置60は、原稿束を載置する原稿載置台61、原稿を光学的に読み取るためのコンタクトガラス(図示省略)、読み取った原稿が排出される排紙トレイ62などを有している。原稿載置台61上に置かれた原稿束は、操作パネルのコピースタートキーの押下により1枚ずつ分離されて、コンタクトガラス上に搬送される。コンタクトガラス上で読み取られた原稿は、排紙トレイ62上に排出される。
装置本体50は、反射鏡と第1ミラーと光源とからなる第1スキャナ51と、第2ミラーならびに第3ミラーからなる第2スキャナ52によりコンタクトガラス上の原稿を光学的に走査するスキャナと、このスキャナからの反射像を色フィルタ、レンズを介してCCD上に結像して電気信号に変換する変換部53とを有している。この変換部53で電気信号に変換された画像情報は、A/D変換され、種々の画像処理が施され、デジタル信号に変換される。
さらに、装置本体50は、画像処理された画像情報に基づいて感光体ドラム54に静電潜像を形成するための光書き込み部55と、感光体ドラム54に形成された静電潜像を顕像化する現像器(カラーの場合はカラー現像器)からなる現像部56と、用紙にトナー像を定着させるためのヒートローラと加圧ローラの対からなる定着ローラ部57とを有している。
これにより、画像処理後の画像情報は、光書き込み部55においてレーザ光のラスタ走査にて光の点の集合の形で感光体ドラム54の上に書き込まれ、静電潜像が形成される。感光体ドラム54上の静電潜像は、現像部56で顕像化され、給紙カセット58から搬送されてきた用紙に転写される。転写された用紙は、搬送ベルトによって定着部57に送られ、ここでトナー像を用紙上に定着し、ソータ70に排紙される。
ソータ70は、複数の分配ビンを有し、装置本体から排紙されてきた用紙を必要に応じてステープル止めして、これら複数の分配ビンごとにページを揃えて収納するように構成されている。
本実施形態では、このような複写装置に視覚情報を使用しない操作機能を組み込んだものを説明する。
視覚情報を用いるとき(視覚モード)には、液晶表示部2上に表示される文字または絵の項目を押下して設定項目の設定を行う。また、設定項目によって数値を設定するときには、該当するテンキー3を押下することにより行う。
また、視覚情報を用いないとき(非視覚モード)には、設定項目を機能別に分類し、その分類をさらに細分化していくというように多階層を持った単一のメニューを作成し、これを階層メニューデータベースに記憶しておき、使用者の操作に当たってテンキー3を用いて、この階層メニューの階層をたどって所望の設定項目に移動し、これを選択するという操作を繰り返して所望の設定を完了した後に、スタートキー5を押下することによって複写装置の機能が実行される。
この階層メニューは、例えば、「部数設定」、「用紙設定」、「変倍率設定」のようなまだ細目の設定項目があるような場合には、それをサブグループ名としてまとめ、そのサブグループの下にさらに「1部」、「用紙サイズ」、「縮小率や拡大率の%」等といった最終的な1つの設定項目になるまで細分化して作成される。
この階層メニュー上の設定項目の種類としては、次にあげたようなものがある。
・同階層中にひとつだけ選択できる選択項目
・機能のON/OFFをトグルすることができるトグル項目
・数値を設定できる数値項目
・何らかの動作を始動する動作項目
このカーソルを階層メニュー上で上下移動させるときには、テンキー3中の上下方向に配置されたキーの押下によって行い、同一階層の隣接項目に移動させるにはテンキー3中の水平方向に配置されたキーにより行う。
例えば、図4にて、テンキー3の「5」の押下で階層メニューの現在位置(設定項目)の説明がされたとすると、テンキー3中のキー「2」を押下することによって、カーソルを階層上で上にたどらせ、テンキー3中のキー「8」を押下することによって階層上を下にたどらせる。また、テンキー3中のキー「4」を押下することによって同一階層上を左にたどらせ、テンキー3中のキー「6」を押下することによって同一階層上を右にたどらせる。
ここで、テンキー3を用いてカーソルを各設定項目に移動させたときに、その設定項目を音声メッセージでフィードバックすることによって、使用者へ動作結果の確認を行い、その入力および操作結果が確実になされたかを使用者が認識することができ、不安を低減することができる。
例えば、カーソルが階層メニュー上図3に示す「A3」の位置に来たとき、「エーサン」という音声メッセージをフィードバックする(図5参照)。
使用者がカーソルを階層メニューの下層へ移動するように指示したときに、下層の設定項目が複数ある場合、具体的には例えば下に列挙したうちのいずれか予め定めた方法によって、次の下層の設定項目へ移動する。
・下層の最初の項目に移動する。:どれが既定値というわけでもない場合、例えば、原稿の種類を選択するときに使用する。
・下層の既に選択されている項目に移動する。:例えば、その下層の設定項目に、既に設定がなされた項目があれば、その項目以降の設定の続きかまたはその項目の内容を修正するために、その既に設定がなされた項目へ移動する。
・下層の既定値を持つ項目に移動する。:例えば、濃度設定の場合には、「薄い、普通、濃い」の選択項目があるが、一般に、既定値として「普通」を設定しているので、その既定値「普通」の設定項目へ移動する。
または、この循環移動を行わず、端にきたときそれ以上は移動しないようにしてもよい。この場合には、所望の項目を行き過ぎてしまった場合、反対方向に移動キーを押さなくてはならないが、その階層にある項目がどの程度の数であるかを把握することはできる。
このように、使用者がカーソルを同じ階層上で所定の回数以上(例えば、3回以上)行ったり来たりさせてしまっている場合に、階層メニュー上で迷子になってしまっているものとして、次のいずれかまたはそれらを組み合わせた音声詳細メッセージをフィードバックさせる。
このカーソルを行ったり来たりする回数のカウントは、設定項目ごとに行うか、または、階層を下に移動したときのカーソルの初期位置を示す設定項目についてだけカウントするようにしてもよい。
いずれにしても、同じ階層にて迷子になった場合は、次のような音声詳細メッセージを出力する。
(1)この階層に関する説明を詳細音声メッセージとして出力する。
例えば、図5の用紙設定の音声詳細メッセージに示したように、「この階層では「A3」「A4」「A5」に設定することができます」というように、この階層に属する設定項目をすべて網羅した詳細音声メッセージにする。
(2)上位階層の設定項目に関する説明を詳細音声メッセージとして出力する。
例えば、図6の用紙設定の音声詳細メッセージに示したように、「この階層は「用紙設定」に関するものです」といように、上位階層の設定項目(「用紙設定」)を含んだメッセージにする。
(3)カーソルのある上位階層以外の設定項目の説明を詳細音声メッセージとして出力する。
例えば、図7の用紙設定の音声詳細メッセージに示したように、「他の階層には「部数設定」「変倍率設定」があります」といように、上位階層の設定項目(「用紙設定」)以外の設定項目を含んだ詳細音声メッセージにする。
また、カーソルが現在階層メニュー上のどの設定項目にいるのかを知りたいときには、例えば、テンキー3中のキー「5」を押下することにより、その設定項目に対する情報提供を音声メッセージでフィードバックさせて、使用者はカーソルの現在位置を知ることができる。例えば、「用紙はA4に設定されています」というように音声メッセージでフィードバックする。
また、使用者が直接設定したい設定項目へ移動することができる。例えば、テンキー3中のキー「0」を押下した後、設定項目に対して一意に割り当てられた項目番号を入力し、その項目番号に対応する設定項目へカーソルを直接移動させることができる。
また、テンキー3中のキー「9」を押下した後、使用者が設定項目の項目番号や設定項目名を発声し、それを本装置が音声認識し、その設定項目へカーソルを直接移動させることができる。このようにして、使用者は階層メニュー内の移動を円滑に行うことができる。
上記のように設定すべき項目を選択または数値入力が終了したとき、その設定項目の内容を確定するには、テンキー3中のキー「#」を押下する。これにより確定された設定項目を液晶表示部2へ表示するとともに、その確定された動作内容を説明する音声メッセージでフィードバックを行う。例えば、「変倍率は縮小70%に設定されました」という音声メッセージでフィードバックする。
上記の各操作によって現在までに設定されたすべての設定項目の内容を知りたいときには、設定確認キー6を押下する。これにより、使用者が既定値から設定を変更したすべての設定項目の設定値をまとめて読み上げる。
さらに、テンキー3を用いて階層メニュー上に配置された設定項目を移動・選択操作を行う際に、動作の結果の確認を使用者へ動作イメージをわかせるような動作音、設定項目のタイプを弁別する音アイコンおよびコピーの部数のような数値入力が終了するまで流すBGM(Back Ground Music)で通知することにより、使用者が今どのような状態かを認識でき、確実に入力したかまたは操作が完了したかどうかの不安を低減することができる。
制御部10は、通常は「視覚モード」であり、使用者がヘッドフォンとマイクを備えたヘッドセットを挿入した場合や特定のキーを押下した場合に、「非視覚モード」で全体の制御を行って、使用者からの各種の入力操作やその処理結果を表示する等の制御を行う。
入力部20は、視覚モードのときには、液晶表示部2上に設置されたタッチパネルを用いて、表示された各種の設定項目を選択するための入力やテンキー3で数値等を入力する。
入力部20は、非視覚モードのときには、階層メニューの階層構造上でカーソルを移動させる方向移動キー、設定項目の選択・確定等を行うテンキーから数字を入力し、入力された移動方向や数値をメニュー制御部30へ引き渡す。また、音声入力された場合には、発声された設定項目名を音声認識し、その認識結果の設定項目をメニュー制御部30へ引き渡す。
このとき、同時に、使用者が選択・確定した設定項目を液晶表示部2上に表示するとともに、動作音、音声ガイダンス、BGM等を出力する。
メニュー制御部30は、メッセージ出力部32を起動して、カーソルの移動した先の設定項目に対する音声メッセージを出力させる。
また、メニュー制御部30は、カーソルが階層を下にたどる場合、下位階層に属するすべての設定項目に保持されるカーソルの移動回数を数えるカウンタをゼロにクリアし、カーソルが下位階層の最初に移動した先の設定項目のカウンタを1に設定する。さらに、カーソルを同じ階層で左右に移動させたとき、通過した設定項目の移動回数カウンタを1つ進める。
ここで、このカウンタは、設定項目ごとに設けずに、階層を下に移動したときの初期位置を示す設定項目についてだけカウンタを設け、この設定項目についてのみカウントするようにしてもよい。
さらに、移動回数検出部31は、設定項目ごとに設けられたカウンタの値を監視し、このカウンタが所定の回数を超えた場合、このカウンタに対応する設定項目名をメニュー制御部30へ通知する。
メニュー制御部30は、移動回数検出部31からの通知を受け、詳細メッセージ出力部34を起動させて、所定の回数を超えた設定項目名の詳細音声メッセージを出力させる。
メッセージ出力部32は、メニュー制御部30から渡された設定項目名に対応する音声メッセージを音声メッセージファイル33から取り出して、ヘッドフォンに音声メッセージを出力する(図5参照)。
この音声メッセージファイル33は、階層名または設定項目名に対する音声情報を次のいずれかのデータ形式で登録しておく。
・録音した音声データ
・CELP(Code Excited Linear Prediction)などにより音声を圧縮したデータ
・音声合成のためのテキストデータ
この場合には、メッセージ出力部32では音声合成してから出力するようになっている。
詳細メッセージ出力部34は、メニュー制御部30から渡された設定項目名に対応する詳細音声メッセージを詳細音声メッセージファイル35から取り出して、ヘッドフォンに詳細音声メッセージを出力する(図5、図6、図7参照)。
この詳細音声メッセージファイル35は、階層名または設定項目名に対する音声情報を音声メッセージファイル33と同様なデータ形式で登録しておく。
(1)この階層に関する説明を詳細音声メッセージとして出力する。
例えば、図5に示したように、「この階層では「A3」「A4」「A5」に設定することができます」というように、この階層に属する設定項目をすべて網羅したメッセージにする。
(2)上位階層の設定項目に関する説明を詳細音声メッセージとして出力する。
例えば、図6に示したように、「この階層は「用紙設定」に関するものです」といように、上位階層の設定項目(「用紙設定」)を含んだメッセージにする。
(3)カーソルのある上位階層以外の設定項目の説明を詳細音声メッセージとして出力する。
例えば、図7に示したように、「他の階層には「部数設定」「変倍率設定」があります」といように、上位階層の設定項目(「用紙設定」)以外の設定項目を含んだ詳細音声メッセージにする。
例えば、使用者が「A4の原稿を拡大してA3に複写したい(拡大率141%)」場合、異なる階層(例えば「用紙設定」の下の階層)で何度(例えば、3回以上)も行ったり来たりしているときを考える。
この場合には、例えば、「この階層では「A3」「A4」「A5」に設定することができます」というように、この階層に属する設定項目をすべて網羅したメッセージとする。
または、「この階層は「用紙設定」に関するものです」のように、上位階層の設定項目(「用紙設定」)を含んだメッセージとする。
さらに、これら2つをまとめて、「この階層は「用紙設定」に関するものです。この階層では「A3」「A4」「A5」に設定することができます」を含んだメッセージとすることもできる。
また、「この階層は「用紙設定」に関するものです。この階層では「A3」「A4」「A5」に設定することができます。他の階層には「部数設定」「変倍率設定」があります」を含んだメッセージとすることもできる。
実行部40は、各種の設定項目が選択・確定された後、スタートキー5を押下することによって、複写機能を実行させる。
以上のように本装置を構成することによって、使用者が設定したい設定項目がない階層において、必要な設定項目を探すために行ったり来たり何度も同じ設定項目に移動した際に、その移動回数を検出して所定の回数(N回)以上(N>1)になったときに、詳細メッセージを出力することで、使用者に必要な設定項目が当該階層にないことを知らせ、使用者が必要な設定項目を探しやすくなる。
また、本発明の電子装置を電車等の切符券売機に適用することもできる。
この場合には、使用者は、タッチパネルやテンキー、各種ボタンなど切符券売機の操作面にあるメニュー操作部を利用して、目的の駅や人数、種類(大人/子供)などの設定を行う。
例えば、路線に関する階層メニューが図8のように組上げられているものとし、この階層メニューに対する音声メッセージおよび詳細音声メッセージを図9のように設定してあるものとする。
ここで、使用者の目的地が「飯田橋」であり、「飯田橋」は「春日」の隣の駅であることが分かっている場合に、実施形態1で上述したような音声メッセージだけを頼りにカーソルを移動させると、「春日」から目的の「飯田橋」に移動するのは容易ではない。
これが視覚モードで動作するのであれば、カーソルのある位置の駅名を表示するだけでなく、同時に「三田線を選択中」のような表示を駅名とは別の欄に表示できるので、上記のような不都合は生じない。
また、非視覚モードであっても、常に駅名の後に現在選択中のメニューが「三田線」沿線の駅名である旨を音声メッセージで提示することも可能であるが、非常に冗長である上に、肝心の駅名を聞き逃す恐れがある。
例えば、カーソルが「白山」や「千石」に移動したときには、音声メッセージをそれぞれ「ハクサン」、「センゴク」とする。
しかし、メニュー制御部30では、駅名ごとにカーソルの通過回数をカウントさせておき、移動回数検出部31では駅ごとの通過回数が所定の回数(N>1)以上になったとき、詳細メッセージを音声出力させるようにする(図9参照)。
詳細音声メッセージとしては、次の(1)、(2)のいずれかまたはこれらの組み合わせで作成し、カーソルが下位階層へ移動するときの階層名または設定項目に対応させて、この詳細メッセージを保持する。例えば、ある路線で複数の乗換駅がある場合には、その駅ごとに詳細音声メッセージを用意する。
(1)上位階層である路線に関する説明を詳細音声メッセージとして出力する。
例えば、カーソルが三田線の「春日」にある場合、「選択されている路線は三田線です」という詳細音声メッセージとする。
(2)カーソルのある路線以外の路線の説明を詳細音声メッセージとして出力する。
例えば、「他の路線には「大江戸線」があります」といように、上位階層の路線名(「三田線」)以外の路線名を含んだ詳細音声メッセージにする。
上述の例の場合、カーソルが三田線の「水道橋」「春日」「白山」「千石」を行ったり来たりと移動した場合、「春日」への移動回数が所定の回数(5回)以上になったときに、「選択されている路線は三田線です。他に大江戸線があります」を音声出力する。
これにより、使用者は、「三田線」以外に「大江戸線」にも「春日」の駅があることがわかり、「大江戸線」の階層メニューから目的の「飯田橋」を探すことができる。
なお、上述の実施形態では、本発明の電子装置の組み込み対象を複写装置および切符券売機として説明したが、これに限ったものではなく、多様化したキー操作を階層メニューとして操作する装置に組み込むことで同様の効果が期待できる。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
なお、プログラムを格納する記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
あるいは、ネットワークを介して接続したサーバコンピュータの記憶装置に格納されたプログラムを直接供給されるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
また、ロードしたプログラムを実行することにより上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明を構成することになる。
このように、上述した実施形態の機能をプログラム化して流通させることによって、コスト、可搬性、汎用性を向上させることができる。
Claims (5)
- メニュー項目を階層的に構成した階層メニュー構造と、該階層メニュー構造の内部のメニュー項目を移動するカーソルを具備し、該カーソルが各メニュー項目に移動するごとに該メニュー項目に関する説明を音声出力する電子装置において、メニュー項目に該カーソルが移動した回数をカウントするメニュー制御部と、該カウントされた回数が所定の回数N(N>1)以上である場合を監視して、所定の回数以上となったメニュー項目を前記メニュー制御部へ通知する移動回数検出部を具備し、前記メニュー制御部は、前記移動回数検出部から通知のあったメニュー項目に関する詳細な説明を音声出力することを特徴とする電子装置。
- 請求項1に記載の電子装置において、前記メニュー項目に関する詳細な説明は、該メニュー項目が属する階層に関する説明であることを特徴とする電子装置。
- 請求項1または2に記載の電子装置において、前記メニュー項目に関する詳細な説明は、該メニュー項目の上位階層のメニュー項目に関する説明であることを特徴とする電子装置。
- コンピュータを、請求項1、2または3に記載した電子装置として機能させるためのプログラム。
- 請求項4に記載したプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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