JP2005234462A - 顕微鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 顕微鏡本体を載置した移動ステージを片手で簡単に操作できる顕微鏡システムを提供する。
【解決手段】 操作ハンドル17を片手(図示例では右手)で操作し、送りねじ9(または12)を選択し、選択された送りねじ9(または12)について回転操作することで、中板4のXガイド6に沿った移動および上板5のYガイド7に沿った移動を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生理学研究などに用いられる顕微鏡用システムに関するものである。
従来、生理学研究などに用いられる顕微鏡システムとして、図6に示すように構成したものがある。図において、101はベースで、このベース101上には、複数のステージ脚102を介して試料ステージ103が水平方向に支持されている。試料ステージ103には、観察対象となる試料104が載置されている。また、ベース101上には、移動ステージ105が設けられている。移動ステージ105は、図7に示すように下板106、中板107、上板108の三枚重ねで構成されている。そして、下板106と中板107の間に、Yガイド109が設けられ、中板107と上板108の間に、Xガイド110が設けられていて、これらYガイド109とXガイド110により、中板107をY方向に、上板108をX方向にそれぞれ移動可能としている。また、これらYガイド109とXガイド110には、それぞれに対応させてY移動操作部111とX移動操作部112が設けられ、Y移動操作部111を回転操作することで、中板107をYガイド109に沿って直線移動させ、X移動操作部112回転操作することで、上板108をXガイド110に沿って直線移動させるようにしている。このような移動ステージ105上に、顕微鏡本体113が設けられている。顕微鏡本体113は、試料ステージ103上方に水平方向に延びるアーム114を有し、このアーム114先端に鏡筒115が設けられている。鏡筒115には、対物レンズ116を支持するレボルバ117を有するとともに、対物レンズ116を介して取得される試料104の観察像を目視観察する接眼レンズ118が設けられている。これにより、移動ステージ105により顕微鏡本体113側の位置決めを行なうことで、試料ステージ103上の試料104の観察を行なうようにしている。
このように、従来、生理学研究に用いられる顕微鏡システムでは、ベース101側に固定された試料ステージ103に対して顕微鏡本体113を移動ステージ105側に載置し、それぞれを分離させた構造とすることにより、試料観察の際に、特に問題となる試料側の振動を抑制するようにしている。
ところが、このように構成した顕微鏡システムでは、移動ステージ105のX、Y方向の移動操作は、離れて配置されるY移動操作部111とX移動操作部112を各別に操作することになるため、観察主体である顕微鏡本体113の位置決めを行なう場合、Y移動操作部111とX移動操作部112を両手を使って操作する必要がある。このため、その他の焦準ハンドルやマニピュレータなども合わせて操作する必要があるような場合、操作が極めて煩雑となり、操作性の低下を招くという問題を生じる。また、特に、生理学研究で試料として用いられる生体細胞は、表面形状に凹凸を有するものが多く、焦点ずれが生じやすい。このため、移動ステージ105の移動のためY移動操作部111とX移動操作部112を両手を使って操作していたのでは、焦点ずれが発生するたびに移動ステージ105の操作を止めて、焦点合わせのための操作を行なわなくてはならず、試料観察の作業性の低下を招くという問題も生じる。
一方、このようなX、Y方向の移動を可能とした移動ステージとして、特許文献1や特許文献2に開示されるように、試料を載置するステージのXY方向の移動を、X方向とY方向のそれぞれの駆動軸を同軸的に配置したハンドルにより片手で操作可能にしたものがある。
特開平6−222278号公報 特開平9−127427号公報
ところが、これら特許文献1、特許文献2に開示されるものは、一般に広く用いられる試料を載置するステージをハンドル操作により移動させるものであり、上述した試料を載置した試料ステージに対して顕微鏡本体のような重量の大きなものを載置して移動操作される移動ステージに適用したものでない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、顕微鏡本体を載置した移動ステージを片手で簡単に操作できる顕微鏡システムを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、基台上に設けられた試料を載置する固定ステージと、前記基台上に設けられ、直交する2方向に移動可能にした移動ステージと、前記移動ステージ上に設けられ、該移動ステージの移動により前記固定ステージ上の試料を観察する顕微鏡本体と、前記移動ステージの移動方向に対応して設けられ、それぞれの移動方向に駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、前記駆動力伝達手段を選択する選択手段を有し、該選択手段により選択された前記駆動力伝達手段を操作する操作手段とを具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、基台上に設けられた試料を載置する固定ステージと、前記基台上に設けられ、直交する2方向に移動可能にした移動ステージと、前記移動ステージ上に設けられ、該移動ステージの移動操作により前記固定ステージ上の試料を観察する顕微鏡本体と、前記移動ステージの移動方向に対応して設けられ、それぞれの移動方向に駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、前記駆動力伝達手段に連結され、各々の回転軸が同軸的に配置された2つの操作手段とを具備したことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記移動ステージは、相対的に移動する下板、中板、上板の三枚重ねで構成され、前記中板に前記操作手段を設けたことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明において、前記2つの操作手段は、第1のハンドルと第2のハンドルで構成されており、これら第1および第2のハンドルは、それぞれの前記回転軸を前記移動ステージの移動方向に対して垂直方向に配置されることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項2または3記載の発明において、前記2つの操作手段は、第1のハンドルと第2のハンドルで構成されており、これら第1および第2のハンドルは、それぞれの前記回転軸を前記移動ステージの移動方向に対して水平方向に配置されることを特徴としている。
本発明によれば、顕微鏡本体を載置した移動ステージのXY方向の操作を簡単に行なうことができ、移動ステージの操作性を高めることができる。
また、移動ステージのXY方向の移動操作を片手操作で行なうことができるので、仮に、焦点ずれが頻繁に発生しても、空いているもう一方の手で焦準操作を行なうことができるようになり、試料観察の作業性を高めることもできる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる顕微鏡システムに用いられる移動ステージの概略構成を示している。ここでは、試料を載置する固定ステージである試料ステージ、移動ステージ上に載置される顕微鏡本体については、図6で述べた構成に準じるものとして、図示を省略している。
図において、1は基台であるベースで、このベース1上に移動ステージ2が設けられている。移動ステージ2は、それぞれ矩形状をなす下板3、中板4、上板5の三枚重ねで構成され、このうちの下板3がベース1に固定されている。この下板3、中板4、上板5の形状は、例えば丸型であってもよい。
下板3と中板4の間には、Xガイド6が設けられている。Xガイド6は、下板3上面のX方向に沿って形成される凸部6aと中板4下面のX方向に沿って形成される凹部6bとから構成され、中板4側の凹部6bに下板3側の凸部6aを挿入した状態で、中板4をX方向に移動可能としている。
また、中板4と上板5の間には、Yガイド7が設けられている。Yガイド7は、中板4上面のY方向に沿って形成される凹部7aと上板5下面のY方向に沿って形成される凸部7bとから構成され、中板4側の凹部7aに上板5側の凸部7bを挿入した状態で、上板5をY方向に移動可能としている。
下板3のXガイド6に沿った端部には、上方に向けて突起3aが形成されている。また、中板4のXガイド6に沿った端部には、下板3側の突起3aと対向する突起4aが形成されている。突起4aには、ねじ孔8が貫通して形成されている。このねじ孔8には、駆動力伝達手段としての棒状の送りねじ9がねじ込まれている。この送りねじ9は、中板4端部のX方向に沿って配置され、先端を突起3a面に当接可能とし、突起4aへのねじ込み量を変化させることで、中板4をX方向に移動可能にしている。また、送りねじ9の基端面には、例えば、断面が矩形状をした凹部9aが形成されている。この凹部9aの断面形状は、楕円形であってもよい。
下板3と中板4の間には、図2に示すようにばね10が設けられている。このばね10は、下板3に対して中板4を引張るような働きをするもので、この引張力により、送りねじ9の先端を、突起3a面に常時当接させるようにしている。
一方、上板5のYガイド7に沿った側部には、突起5aが形成されている。また、中板4のYガイド7に沿った側部には、上板5側の突起5aと対向する突起4bが形成されている。突起4bには、ねじ孔11が貫通して形成されている。このねじ孔11には、駆動力伝達手段としての棒状の送りねじ12がねじ込まれている。この送りねじ12は、中板4の側部のY方向に沿って配置され、一方端を突起5a面に当接可能とし、突起4bへのねじ込み量を変化させることで、上板5をY方向に移動可能にしている。また、送りねじ12の他方端には、例えば、断面が矩形状をした凹部12aが形成されている。この凹部12aの断面形状は、楕円形であってもよい。
送りねじ12は、下板3上面からの高さが上述した送りねじ9と同じ高さで、且つ送りねじ9の軸中心の方向と直交する方向に配置されている。
上板5と中板4の間には、図2に示すようにばね13が設けられている。このばね13は、上板5と中板4の間を引張るような働きをするもので、この引張力により、送りねじ12の先端を突起5a面に常時当接させるようにしている。
下板3上面の送りねじ9、12のそれぞれの軸中心の交差する位置(図示例では、移動ステージ2の手前側からみて右側)に操作手段としての操作部14が配置されている。この操作部14は、中板4より水平方向に突出した基板15を有している。この基板15は、図3に示すように孔部15aが形成されている。この孔部15aには、回転軸16が直立して挿入されている。この場合、回転軸16は、中間部から下側を段部16aを介して小径部16bに形成され、この小径部16bを基板15の孔部15aに挿入するとともに、抜け止めナット171の装着により、段部16aを孔部15aの開口周縁に当接した状態で、回転可能に支持されている。この場合、回転軸16の回転中心16cは、送りねじ9の軸中心と送りねじ12の軸中心のそれぞれの延長線上の交点に位置するようになっている。
回転軸16には、操作ハンドル17が設けられている。この操作ハンドル17は、棒状をしたもので、回転軸16を貫通し、回転軸16の軸中心と直交する方向に直線移動可能に設けられている。また、操作ハンドル17には、回転軸16を挟んで両側にEリング18a、18bが設けられ、これらEリング18a、18bにより直線方向の移動を所定の範囲に規制されている。また、操作ハンドル17は、基端部に把手部17aを有するとともに、先端部に突起17bを有している。突起17bは、送りねじ9、12に設けられた凹部9a、12aに対応する断面形状をしている。また、操作ハンドル17は、下板3上面からの高さが、上述した送りねじ9、12と同じ高さになるように調整されている。
これにより、操作ハンドル17は、回転軸16を中心に回転させて、送りねじ9(または送りねじ12)の軸中心と一致させ、この状態で、直進移動させることで、先端部の突起17bが送りねじ9(または送りねじ12)の凹部9a(または凹部12a)に嵌合し、送りねじ9(または送りねじ12)の回転を操作できるようにしている。
なお、19は、操作部14を覆うカバーである。
次に、このように構成した実施の形態の作用を説明する。
まず、図示のように操作ハンドル17を送りねじ9の軸中心に一致させた状態で、操作ハンドル17を押し込んでEリング18aが回転軸16に当接するまで移動する。これで、ハンドル17先端部の突起17bが送りねじ9の凹部9aに嵌合する。
この状態から、操作ハンドル17を回転すると、このときの回転方向により、送りねじ9は、突起3a面に当接した状態で、中板4の突起4aへのねじ込み量を変化する。これにより中板4は、Xガイド6に沿って下板3上をX方向に移動される。
次に、操作ハンドル17を手前に引いてEリング18bが回転軸16に当接するまで移動する。これにより、操作ハンドル17先端部の突起17bと送りねじ9の凹部9aの嵌合が解除される。
この状態から、操作ハンドル17を回転軸16を中心に90°回転すると、操作ハンドル17の軸中心と送りねじ9の軸中心が一致する。次に、操作ハンドル17を押し込んでEリング18aが回転軸16に当接するまで移動する。これで、操作ハンドル17先端部の突起17bが送りねじ12の凹部12aに嵌合する。
この状態から、操作ハンドル17を回転すると、このときの回転方向により、送りねじ12は、突起5a面に当接した状態で、中板4の突起4bへのねじ込み量を変化する。これにより、上板5は、中板4上をYガイド7に沿ってY方向に移動される。
従って、このようにすれば、操作ハンドル17を片手(図示例では右手)で操作し、送りねじ9(または12)を選択し、この選択された送りねじ9(または12)について回転操作することで、中板4のXガイド6に沿った移動および上板5のYガイド7に沿った移動をそれぞれ得られるので、重量の大きな顕微鏡本体を載置した移動ステージ2についてもXY方向の操作を簡単に行なうことができ、移動ステージ2の操作性を高めることができる。
また、移動ステージ2のXY方向の移動操作を操作ハンドル17の片手操作で行なうことができるので、仮に、焦点ずれが頻繁に発生しても、空いているもう一方の手で焦準操作を行なうことができるようになり、試料観察の作業性を高めることもできる。
なお、上述した実施の形態では、操作ハンドル17を右手で操作するのに便利なように、移動ステージ2の手前側から見て右側に操作ハンドル17を配置した例を述べたが、左側に配置することもできる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図4は、本発明の第2の実施の形態にかかる顕微鏡システムに用いられる移動ステージの概略構成を示している。ここでは、試料を載置する固定側のステージ、移動ステージに載置される顕微鏡本体については、図6で述べた構成に準じるものとして、図示を省略している。
図において、21はベースで、このベース21上に移動ステージ22が設けられている。移動ステージ22は、それぞれ矩形状をなす下板23、中板24、上板25の三枚重ねで構成され、このうちの下板23がベース21に固定されている。この下板23、中板24、上板25の形状は、例えば丸型であってもよい。
下板23と中板24の間には、Y方向に沿って2本のYガイド26が設けられている。Yガイド26は、下板23上面のY方向に沿って配置されるガイドレール26aと中板24下面のY方向に沿ってガイドレール26aに対応して配置される摺動部26bとから構成され、下板23側のガイドレール26aに中板24側の摺動部26bを案内させることで、下板23に対して中板24をY方向に移動可能としている。
また、中板24と上板25の間には、X方向に沿って2本のXガイド27が設けられている。Xガイド27は、中板24上面のX方向に沿って平行に配置されるガイドレール27aと上板25下面のX方向に沿って形成される摺動部27bとから構成され、中板24側のガイドレール27aに上板25側の摺動部27bを案内させることで、中板24に対して上板25をX方向に移動可能としている。
下板23のYガイド26に沿った側面には、駆動力伝達手段を構成するラック28が配置されている。この場合、ラック28は、側面端部からY方向に所定距離だけ延長して配置されている。また、上板25のXガイド27に沿った側面には、駆動力伝達手段を構成するラック29が配置されている。この場合、ラック29は、側面端部からX方向に所定距離だけ延長して配置されている。
中板24には、ラック28と29の軸中心が直交する位置(図示例では、移動ステージ22の手前側からみて右側)に操作部30が配置されている。この操作部30は、中板24のラック28と29の軸中心が直交する位置に突起301を有している。この突起301には、孔部302が形成されている。この孔部302には、操作ハンドル31が直立して挿入して保持されている。操作ハンドル31を操作手段とする。また、操作ハンドル31は、操作ツマミであってもよい。
操作ハンドル31は、筒状の第1のハンドル31aと、この第1のハンドル31aの中空部に同軸的に配置された第2のハンドル31bを有し、これら第1のハンドル31aと第2のハンドル31bを独立して回転操作できるようになっている。第2のハンドル31bは、両端部を第1のハンドル31aの中空部から突出して配置され、先端部には、ラック28とともに駆動力伝達手段を構成するピニオン32が設けられている。このピニオン32は、ラック28に噛合するもので、第2のハンドル31bの回転操作によりラック28をY方向に直線移動させる力を作用する。この場合、ラック28が設けられる下板23はベース21上に固定されているので、ピニオン32の回転により中板24側がY方向に移動するようになっている。また、第1のハンドル31aの途中、ラック29とともに駆動力伝達手段を構成するピニオン33が設けられている。このピニオン33は、ラック29に噛合するもので、第1のハンドル31aの回転操作によりピニオン33を介してラック29移動し、上板25をX方向に直線移動させるようになっている。
このような構成において、操作ハンドル31の第1のハンドル31aを回転操作すると、ピニオン33を介してラック29がX方向に直線移動し、上板25は、中板24上をXガイド27に沿ってX方向に駆動される。
また、操作ハンドル31の第2のハンドル31bを回転操作すると、ピニオン32を介してラック28をY方向に移動させる力を作用する。この場合、ラック28が設けられる下板23は、ベース21上に固定されているので、ピニオン32の回転により中板24が下板23上をYガイド26に沿ってY方向に駆動される。
従って、このようにしても、操作ハンドル31の第1のハンドル31aと第2のハンドル31bを選択し、それぞれを片手(図示例では右手)で回転操作することで、上板25のXガイド27に沿った移動および中板23のYガイド26に沿った移動をそれぞれ得られるので、顕微鏡本体を載置した移動ステージ22のXY方向の操作を簡単に行なうことができ、移動ステージ22の操作性を高めることができる。
また、移動ステージ22のXY方向の移動操作を操作ハンドル31の片手操作で行なうことができるので、仮に、焦点ずれが頻繁に発生しても、空いているもう一方の手で焦準操作を行なうことができるようになり、試料観察の作業性を高めることもできる。
なお、上述した実施の形態では、操作ハンドル31を右手で操作するのに便利なように、移動ステージ22の手前側から見て右側に操作ハンドル31を配置した例を述べたが、左側に配置することもできる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
図5は、本発明の第3の実施の形態にかかる顕微鏡システムに用いられる移動ステージの概略構成を示すものである。ここでも、試料を載置する固定側のステージ、移動ステージに載置される顕微鏡本体については、図6で述べた構成に準じるものとして、図示を省略している。
図において、41はベースで、このベース41上に移動ステージ42が設けられている。移動ステージ42は、それぞれ矩形状をなす下板43、中板44、上板45の三枚重ねで構成され、このうちの下板43がベース41に固定されている。この下板43、中板44、上板45の形状は、例えば丸型であってもよい。
下板43と中板44の間には、X方向に沿って2本のXガイド46が設けられている。図示例では、一方のXガイド46のみ示している。Xガイド46は、下板43上面のX方向に沿って配置されるガイドレール46aと中板44下面のX方向に沿ってガイドレール46aに対応して配置される摺動部46bとから構成され、下板43側のガイドレール46aに中板44側の摺動部を案内させることで、下板43に対して中板44をX方向に移動可能としている。
また、中板44と上板45の間には、Yガイド47が設けられている。Yガイド47は、中板44上面のY方向に沿って平行に配置されるガイドレール47aと上板45下面のY方向に沿って形成される摺動部47bとから構成され、中板44側のガイドレール47aに上板45側の摺動部47bを案内させることで、中板44に対して上板45をY方向に移動可能としている。
下板43のXガイド46に沿った側面には、ラック48が配置されている。また、上板45のYガイド47に沿った側面には、ラック49が配置されている。この場合、ラック49は、側面端部からY方向に所定距離だけ延長して配置されている。
中板44には、ラック48と49の軸中心が直交する位置(図示例では、移動ステージ22の手前側からみて右側)に操作部51が配置されている。この操作部51は、中板44のXガイド46に沿った側面に突起511を有している。この突起511には、孔部512が形成されている。この孔部512には、操作ハンドル52がXガイド46に沿って横向きにして保持されている。操作ハンドル52を操作手段とする。また、操作ハンドル52は、操作ツマミであってもよい。
操作ハンドル52は、筒状の第1のハンドル52aと、この第1のハンドル52aの中空部の同軸上に配置された第2のハンドル52bを有し、これら第1のハンドル52aと第2のハンドル52bを独立して回転操作できるようになっている。第2のハンドル52bは、両端部を第1のハンドル52aの中空部から突出して配置され、突起511の孔部512を貫通した先端部にピニオン53が設けられている。このピニオン53は、傘歯車54を介してラック48に噛合するもので、第2のハンドル52bの回転操作により傘歯車54を介してラック48をX方向に直線移動させる力を作用する。この場合、ラック48が設けられる下板43はベース41上に固定されているので、ピニオン53の回転により中板44側がY方向に移動するようになっている。また、第1のハンドル52aには、ピニオン55が設けられている。このピニオン55は、傘歯車56を介してラック49に噛合するもので、第1のハンドル52aの回転操作によりピニオン55、傘歯車56を介してラック49移動し、上板45をY方向に直線移動させるようにしている。
このような構成において、操作ハンドル52の第1のハンドル52aを回転操作すると、ピニオン55、傘歯車56を介してラック49がY方向に直線移動し、上板45は、中板24上をYガイド47に沿ってY方向に駆動される。
また、操作ハンドル52の第2のハンドル52bを回転操作すると、ピニオン53、傘歯車56を介してラック48をX方向に移動させる力を作用する。この場合、ラック48が設けられる下板43は、ベース41上に固定されているので、ピニオン53の回転により中板44が下板43上をXガイド46に沿ってX方向に駆動される。
従って、このようにしても、操作ハンドル52の第1のハンドル52aと第2のハンドル52bを選択し、それぞれを片手(図示例では右手)で回転操作することで、上板45のYガイド47に沿った移動および中板44のXガイド46に沿った移動をそれぞれ得られるので、上述した第2の実施の形態と同様な効果を得られる。
なお、上述した実施の形態では、操作ハンドル52を右手で操作するのに便利なように、移動ステージ42の手前側から見て右側に操作ハンドル52を配置した例を述べたが、左側に配置することもできる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる顕微鏡システムの要部の概略構成を示す図。 第1の実施の形態の図1をV−Vから断面して矢印方向に見た図。 第1の実施の形態に用いられる操作部の概略構成を示す図。 本発明の第2の実施の形態にかかる顕微鏡システムの要部の概略構成を示す図。 本発明の第3の実施の形態にかかる顕微鏡システムの要部の概略構成を示す図。 従来の顕微鏡システムの概略構成を示す図。 従来の顕微鏡システムに用いられる移動ステージの概略構成を示す図。
符号の説明
1…ベース、2…移動ステージ、3…下板、3a…突起
4…中板、4a…突起、4b…突起
5…上板、5a…突起、6…Xガイド、6a…凸部、6b…凹部
7…Yガイド、7a…凹部、7b…凸部
8、11…孔、9、12…送りねじ、9a.12a…凹部
10,13…ばね、14…操作部、15…基板
15a…孔部、16…回転軸、16a…段部、16b…小径部
16c…回転中心、171…ナット、17…操作ハンドル
17a…把手部、17b…突起、18a、18b…Eリング
21…ベース、22…移動ステージ、23…下板
24…中板、25…上板、26…Yガイド
26a…ガイドレール、26b…摺動部、27…Xガイド
27a…ガイドレール、27b…摺動部
28、29…ラック、30…操作部
301…突起、302…孔部、31…操作ハンドル
31a…第1のハンドル、31b…第2のハンドル
32、33…ピニオン、41…ベース、42…移動ステージ
43…下板、44…中板、45…上板
46…Xガイド、46a…ガイドレール
47…Yガイド、47a…ガイドレール、47b…摺動部
48、49…ラック、51…操作部、511…突起
512…孔部、52…操作ハンドル、52a…第1のハンドル
52b…第2のハンドル、53…ピニオン、54…傘歯車
55…ピニオン、56…傘歯車、

Claims (5)

  1. 基台上に設けられた試料を載置する固定ステージと、
    前記基台上に設けられ、直交する2方向に移動可能にした移動ステージと、
    前記移動ステージ上に設けられ、該移動ステージの移動により前記固定ステージ上の試料を観察する顕微鏡本体と、
    前記移動ステージの移動方向に対応して設けられ、それぞれの移動方向に駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、
    前記駆動力伝達手段を選択する選択手段を有し、該選択手段により選択された前記駆動力伝達手段を操作する操作手段と
    を具備したことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 基台上に設けられた試料を載置する固定ステージと、
    前記基台上に設けられ、直交する2方向に移動可能にした移動ステージと、
    前記移動ステージ上に設けられ、該移動ステージの移動操作により前記固定ステージ上の試料を観察する顕微鏡本体と、
    前記移動ステージの移動方向に対応して設けられ、それぞれの移動方向に駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、
    前記駆動力伝達手段に連結され、各々の回転軸が同軸的に配置された2つの操作手段と
    を具備したことを特徴とする顕微鏡システム。
  3. 前記移動ステージは、相対的に移動する下板、中板、上板の三枚重ねで構成され、前記中板に前記操作手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の顕微鏡システム。
  4. 前記2つの操作手段は、第1のハンドルと第2のハンドルで構成されており、
    これら第1および第2のハンドルは、それぞれの前記回転軸を前記移動ステージの移動方向に対して垂直方向に配置されることを特徴とする請求項2または3記載の顕微鏡システム。
  5. 前記2つの操作手段は、第1のハンドルと第2のハンドルで構成されており、
    これら第1および第2のハンドルは、それぞれの前記回転軸を前記移動ステージの移動方向に対して水平方向に配置されることを特徴とする請求項2または3記載の顕微鏡システム。
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