JP2005233961A - 携帯式物体の情報表示要素のためのバックライト装置 - Google Patents

Abstract

【課題】腕時計等の携帯式物体の情報表示要素を背後から均一に照射可能とするバックライト装置を提供する。
【解決手段】バックライト装置１は、光ガイド・プレート７の裏面に光反射体６、表面に光拡散膜９、整流膜１１、および可視光源２を備える。可視光源２は、光線を光ガイド・プレート７の縁端に供給し、光線が光ガイド・プレート７両面間で進む。光拡散膜９等の層が光ガイド・プレート７の境界域の近くに位置する限界２５から不透明度の低下するゾーン１０’を有し、前記ゾーン１０’が光源の光線を受けることにより、ゾーン１０’にわたって光の強さが減衰される。この不透明度低下ゾーン１０’は、拡散膜に堆積された様々な厚さの半透明金属被覆、複数の小さな孔を穿孔した金属被覆、または複数の金属ドットから形成された金属被覆とされ、光線が部分的に反射され、かつ光ガイド・プレート７に戻ることにより、有用な光子の損失が低減される。
【選択図】図１

Description

本発明は、腕時計等、携帯式物体の情報表示要素のためのバックライト装置に関する。バックライト装置は、表面と裏面を有する光ガイド・プレート、光ガイド・プレートの裏面に位置する光反射体、可視光源を備える。この光源は、光線を光ガイド・プレートの縁端もしくは境界に供給する。この光線は、光ガイド・プレートの両面間に広がり、光ガイド・プレート表面の上方に置かれる表示スクリーンを照射するように向けられる。バックライト装置は、さらに光ガイド・プレート表面の側部に位置付けされ、携帯式物体の表示要素の裏面に面する層を備える。その層は、光ガイド・プレートの境界域の近くに位置する限界から部分的に不透明度が低下する少なくとも１つのゾーンを有し、同ゾーンが光源の光線を受ける。それによって、前記ゾーンを横切る光の強さが減衰される。

腕時計等の物体の場合は、表示要素は、その上で針が時間を示すウオッチ・フェース、時間、テキストまたは画像情報を表示可能な液晶タイプ表示スクリーン、あるいはウオッチ・フェースとスクリーンの組合せとされる。

バックライト装置と称される、特に液晶タイプの表示スクリーンを背後から照射する装置は、既に従来技術に記載されている。バックライト装置は、とりわけコードレス自動車電話、ポータブル・コンピュータ、その他、今日使用されている携帯式物体に見られる。

これらの比較的大きい寸法の物体においては、表示要素をその可視表面全体に亘り背後から均一に照射することは概ね簡単とされる。これを行うため、背後からの照射は、光ガイド・プレートの層に面するように配置された１つまたは複数の光源によって達成される。それらの光源が光ガイド・プレートに光線を供給することによって、光が表示要素側に指向される。幾つかの光源が表示要素の可視部分に対して比較的大きな間隔で離間された状態で、表示要素は比較的均一に照射可能とされる。

腕時計の場合には、ケース内部で利用可能な面域が限られているため、表示要素を背後から照射するのに幾つかの光源を設けるのは困難とされる。ウオッチの望ましい機能をすべて満たすには前記ケース内に取り付ける構成品の数を減らさなければならないため、一般的に１つの光源によって表示要素の照射を保証することとされる。

従来のバックライト装置の場合は、この光源はウオッチのケース内の表示要素の下、表示要素の可視部分の近くの位置に取り付けられる。光源が部分的に表示要素下に隠れたとしても、その光の放射によって光源の位置周囲にハローが生じ、これが表示要素を介して外部に見える。

このハローの光度は、表示要素の他の部分を照射する光度より大きいため、表示要素の背後からの照射は均一とならない。これは、例えば高級品タイプのウオッチに設けるものとした場合に、従来のバックライト装置の主な欠点とされる。

米国特許第２，８２３，４７６号は、ウオッチ文字板のバックライト装置を記載している。その装置には光ガイド・プレートを含み、その境界に前記プレートの表裏面間に光線を進めて広げる光源が位置する。補償膜を光ガイド・プレートの表面に置くことにより、ウオッチ文字板の明るさが均一となる。前記補償膜の不透明度が光線を受ける光ガイド・プレートの縁端から低下していく。

前記補償膜を得るには、先ず膜に感光性乳剤を設け、膜を装置に置き、光源を点灯し、暗室で乳剤を現像して、不透明度の低下するゾーンを得ることが必要とされる。そのような補償膜を得るためのこれらの作業は、いずれも比較的に複雑かつ経費が掛かり、それが欠点とされる。
米国特許第２，８２３，４７６号

したがって、本発明は、表示要素の、特に光源周辺に位置するゾーンにおける均一な照射を可能とし、かつ容易に実現可能な、携帯式物体の情報表示要素のためのバックライト装置を提供することによって、上述の欠点を改善することをその主たる目的とする。

これに基づき、本発明は腕時計等の携帯式物体の情報表示要素のための前述バックライト装置に関し、同装置は、部分的不透明度ゾーンが前記層に塗布もしくは層内に取り込まれた暗清色調ホワイトもしくはシルバー色素により、あるいは様々な厚さの半透明金属被覆により、あるいは人間の目の分解能よりサイズの小さな様々な径および間隔で複数の孔を穿孔した金属被覆により、あるいは様々な径および間隔の複数の金属ドットから形成された金属被覆によって得られ、それによって光線が部分的に反射させられ、かつ光ガイド・プレートに戻り、有用な光子の損失が低減されることを特徴とする。

本発明によるバックライト装置の長所は、表示要素下、その可視部分の近くに位置する光源によって生じるハローが上記のような色素あるいは上記のような被覆によって得られる不透明度低下ゾーンによって減衰される事実にある。したがって、この不透明度低下ゾーンがあるゆえに、携帯式物体の表示要素の均一照射が可能とされ、それはまた表示要素の視野角次第にもよる。したがって、１つの光源で表示要素を十分に照射可能とされる。この光源は発光ダイオードとすることができ、プリント基板に取り付けられ、プリント基板に取付けられたクロスピース最上部に開いているコンパートメント内に位置する。

当然、光源から定められた距離に離れるとこのハローの光度が低下するので、前記層のゾーンの部分的不透明度も前記光源から離れるに従い低下しなければならない。前記層上の与えられた距離にわたる前記ゾーンの不透明度の低下は、非線形的とすることができる。なぜならば、距離に関するハローの強さの低下も非線形的であるからである。

部分的不透明度の低下するゾーンは、前記層に塗布もしくは一体化された色素により、あるいはオフセット方式により、あるいは様々な厚さの半透明金属被覆により、あるいは人間の目の分解能に関して様々な径および間隔で複数の孔を穿孔した、もしくは様々な径および間隔の金属ドットにより形成の金属被覆により得ることが好ましい。使用する色素は、ブラックもしくはホワイトもしくはシルバーの暗清色系とすることができる。この色素は、例えば、印刷機によって塗布されたインキとされる。部分的不透明度ゾーンが光ガイド・プレート表面の不可欠の部分を形成して、光の一部の拡散反射が光ガイド・プレートに再配分される場合には、ホワイトを使用するのが有利とされる。

部分的不透明度ゾーンを有する層は、光ガイド・プレート表面に置かれた光拡散膜もしくは光整流膜(light rectifier film)とすることもできる。

光ガイド・プレートの周辺には、光反射層により被覆された丸みを付けたコーナーを設けるのが望ましい。その光反射層は完全に不透明のホワイト・ペイント・コーティングもしくは金属被覆とすることができる。発光ダイオードは、したがって丸みを付けたコーナー下に置かれ、光線を垂直方向に供給する。このようにして、光線は光ガイド・プレート縁端の反射層によって反射させられ、光ガイド・プレートの表裏面の間を広がるように進む。

シリコン材によるジョイントにより、発光ダイオードの上部をプリント基板の丸みを付けたコーナー下面に合わせ、それによって光学的損失を制限することもできる。このジョイントの屈折率は、発光ダイオードの透明材料の屈折率と光ガイド・プレートの屈折率の中間となるように選択される。

携帯式物体の情報表示要素のためのバックライト装置の目的、利点および特徴は、本発明の少なくとも１つの実施形態に関する以下の説明ならびに図面から一層明らかとなるであろう。

以下の説明においては、当業者によく知られているバックライト装置の諸要素については詳述しない。ここに記載の実施形態は、特に、腕時計の情報表示要素のためのバックライト装置に関する。この表示要素は、液晶半透明タイプ・スクリーンもしくは可視光に対して透明の部分を有するウオッチ・フェースとすることができる。

図１は、腕時計に備えるバックライト装置１の一実施形態の３次元分解図である。この実施形態において、情報表示要素（図示せず）のためのバックライト装置１は、先ずプリント基板３を備え、これに鉛直照射発光ダイオード２および少なくとも１つの電子部品４が取り付けられる。発光ダイオードは、プリント基板３に電気接続された電池もしくはアキュムレータ等の電源（図示せず）により給電される。

プラスチック材料製のフレーム形式であるクロスピース１２が、プリント基板に着脱自在に取り付けられる。これは黒または白色とするのが好ましい。このクロスピースは、プリント基板３の縁に接する脚２６により形成される取付け手段により位置決めされる。クロスピースの外側部分にコンパートメント５が発光ダイオード収容のために設けられる。このコンパートメントは、ダイオード２を一部囲繞する幾つかの垂直壁を有する。

このコンパートメントには、発光ダイオードを完全に囲繞する垂直壁を設け、ダイオードが垂直方向にのみ光線を供給するようにすることもできる。不透明フレーム（図示せず）をコンパートメントの壁と発光ダイオードの間に挿入することもできる。

表示要素のためのバックライト装置１はまた、光ガイド・プレート７と、光ガイド・プレートの裏面に取付けの拡散（正反射）もしくはミラー・タイプ光反射体６と、光ガイド・プレートと表示要素の間に配置された部分的に不透明なゾーン１０’を有する層とを備える。光ガイド・プレート７の表面には、例えば、ナノメートル単位も考えられるサイズのレンズ構成７’が設けられる。このレンズ構成は、光ガイド・プレート７裏面の一部分に設けることもできる。

光ガイド・プレート７はまた、不透明ホワイト・ペイント・コーティング又は金属被覆された丸みを付けたコーナー８を有する。コンパートメント５内の発光ダイオード２は、光ガイド・プレート縁端の丸みを付けたコーナーの直下に配置される。発光ダイオードは、光線がコーナーのホワイト・コーティングによって拡散されて反射又は金属被覆によって鏡のように反射させられるように、光線を丸みを付けたコーナーの方向に垂直に供給する。丸みを付けたコーナーで反射の後、光線は光ガイド・プレートの表裏面の間を広がり、光反射体によって反射させられ、かつナノメートル・レンズ構成によって偏向させられる。

ナノメートル・レンズ構成を伴う光ガイド・プレート７は、ＰＣ（ポリカーボネート）もしくはＰＭＭＡ（ポリメタクリル酸メチル）製とすることができる。

この実施形態において、部分的不透明度ゾーンを伴う層はフレキシブル光拡散膜９とされ、これにフレキシブル光整流膜１１を取り付けることができる。このフレキシブル光整流膜１１は、３Ｍ社製によるＴ−ＢＥＦ９０／２４とすることができる。この整流膜は、その表面または裏面をマイクロプリズムにより構成され、光を表示要素側に整流かつ配向する。マイクロプリズムのラインは、光の整流をより良くし、その強さを極大化するため、光ガイド・プレートの光透過軸に垂直に配置可能とするのが好ましい。表示要素の予め規定された視野角における光度を極大化するには、プリズム・ラインを交差させた２つの整流膜を使用することもできよう。

部分的不透明度ゾーンは、拡散膜９上を限界２５まで広がっている。限界は図３ａおよび３ｂを参照してより明らかに分かるように、光源からの決められた距離ｄ１までの表示要素の可視部分の境界線を表す。この距離ｄ１は、腕時計の場合は必ずしも表示要素に対して垂直とは限らない表示要素の自然な視野角により決めることができる。

表示要素の可視部分は、表示要素を保持するウオッチ・ガラス（図示せず）の不透明な立ち上がり支持部により決められるのが好ましいことに留意されたい。立ち上がり支持部とガラス縁またはウオッチのケースが本質的に透明の場合は、例えば図３ｂに黒色で示すように、表示要素の可視部分を囲っている一部または完全に不透明の層１０を拡散膜９に設けることが必要とされよう。

光源により生じ、表示要素の外側から見えるハローの光度は、限界２５から距離ｄ１まで非線形的に低下し、それから先の光度は本質的に均一とされる。これに鑑み、表示要素全体の均一な照度を保証するには、前記ゾーンの不透明度が、ハローの光度と同様に、限界２５から光源からの距離ｄ１まで、非線形的に低下しなければならない。前記ゾーンの部分的不透明度は、限界２５で約８０％とし、これより距離ｄ１に至り０％とすることができる。

図６は、表示要素縦横の光度を光源の位置との距離に関して簡略に表したものである。ハローの光度は距離ｄ１までは非線形的に低下することが分かり、それから先の光度は多かれ少なかれ一定と見なすことができよう。部分的不透明度ゾーンの層が無ければ、表示要素全体の光度は曲線ａで示される。この層があれば、光度は、ハッチングした部分で示されるように、前記不透明度ゾーンによって減衰された曲線ｂにより均一に示される。その結果、不透明度ゾーンの各ポイントにおける不透明度は、必然に曲線ａで示される強さのレベルに対応するものとされる。

図１、３ａ、３ｂに簡略に示す拡散膜９上の部分的不透明度ゾーン１０’は、拡散体のフレキシブルな膜に堆積もしくは一体化された色素、あるいはオフセット方式によって得られる。使用する色素は、ブラック、シルバーもしくはホワイトの暗清色系とすることができる。このブラック色素は、例えば、印刷機によって塗布されたインキとされる。ブラックの場合、部分的不透明度ゾーンを通過する光は部分的に吸収されて失われるのに対し、ホワイトの場合は、光が部分的に拡散反射されて光ガイド・プレートに戻ることによって、有用な光子の損失が低減される。その回収された光子は、光ガイド・プレート７の明るさがより低い他のゾーンに指向させることができる。

色素に代えて、部分的不透明度ゾーン１０’は、様々な厚さの半透明金属被覆、もしくは人間の目の分解能に準じて様々な径と間隔の複数の孔を穿孔した金属被覆、もしくは穿孔テンプレートにより得られる様々な径と間隔の複数の金属ドットにより形成された金属被覆によっても得ることができる。この金属被覆は、真空蒸着プロセスによって製作可能とされ、薄い被覆またはテンプレートの孔はレーザ・ビームもしくは他のホトリソグラフィック・プロセスにより穿孔可能とされる。

図３ｂに示すように、拡散膜には、表示要素の背景に特定のパターン１９、例えば少なくとも１つのアルファベット文字、少なくとも１つの記号もしくは画像が生成される別の部分的不透明度ゾーンを含むようにすることができる。前記ゾーンの不透明度変更によれば、モノクロ画像を表現可能とされる。

部分的不透明度ゾーンは、もちろん、拡散膜と異なる層により形成することもできる。このゾーンは、光ガイド・プレートの表面、整流膜１１もしくは表示要素の裏面に直接形成することもできる。光ガイド・プレート上のゾーンの場合には、光源側から表示要素の可視部分の境界線に対応する限界から暗い色調を帯びていくホワイトを選択することが好ましい。光ガイド・プレートに直接堆積されたこのホワイト色により、光が部分的に拡散反射され、したがって先に説明のように有用な光子の回収が可能とされる。

バックライト装置は、腕時計ケースの組立作業が容易でなければならないため、これを形成するすべての要素を予め組み立てておかなければならない。これを行うため、図１を参照して、フレーム形式のクロスピース１２に先ず第１内側ショルダ１３を設ける。この内側ショルダはその側壁に配置された２つのフレキシブル・フィンガ１５を有する。反射体６と光ガイド・プレート７が、第１ショルダの支持面と２つのフレキシブル・フィンガ１５の間に保持される。

クロスピースには、拡散膜９および／または整流膜１１を取付けとする場合には、第１ショルダ１３の上に第２内側ショルダ１４をも備える。拡散膜９は、先ず第２ショルダに当接させられ、第２ショルダ側壁のハウジング１６内に挿入されるタブ２０により保持される。整流膜１１を次いで拡散膜９に当接させ、拡散膜の場合と同様、同じくハウジング１６内に挿入されるタブ２１により保持される。このようにして、光透過もしくは反射要素がすべてクロスピースに保持され、クロスピース自体がプリント基板に組み付けられ、これに発光ダイオード２が固定される。

反射体６、光ガイド・プレート７、拡散膜９、整流膜１１は、それぞれ表示要素の可視部分の表面積より大きいかまたは等しい表面積を有する。

同じく図１から明らかな通り、不透明度減少ゾーンが設けられる拡散膜には、丸みを付けたコーナー８上に置かれる部分がある。拡散膜のこの部分は、完全に不透明のブラック層１０によって被覆され、図３ａに示すように、不透明度減少ゾーンの始まりの限界までに及ぶ。

すべての要素が組み付けられたバックライト装置の形状は、図２ａ、２ｂから一層明らかとされる。図２ａ、２ｂの前記装置を形成する要素については、特に図１に関して既に記載したので、ここに改めて記載はしない。

バックライト装置の２つの変形について、図４、５を参照して説明を追加する。上記に説明した要素には当然同一符号を付し、簡略に説明するに留める。

部分断面図に示すバックライト装置は、プリント基板３、プリント基板に固定された発光ダイオード２、ダイオード２のコンパートメント５を有するクロスピース１２、反射体６、光ガイド・プレート７、拡散膜９、さらに最後に整流膜１１を備える。

図４に示すように、発光ダイオード２は、光ガイド・プレートの裏面から僅かの間隔で丸みを付けたコーナー直下に位置付けされる。したがって、エア・ギャップがダイオード２の上面を丸みを付けたコーナー８から離している。反射体６の縁端がコンパートメントの上縁と同一面に揃う。反射体の縁端は、発光ダイオードの光出口縁端に直付けとして、丸みを付けたコーナーにより反射された光が失われないようにできれば好ましい。

部分的不透明度ゾーン１０’はダイオードからの距離が増すにつれて減少するので、すべての光透過および反射要素によって再指向および配向された光Ｆ_Lの強さは、いずれのポイントでも本質的に等しく、したがって表示要素が均一に照射される。

図５に示す変形において、シリコン製によるジョイント１７が発光ダイオード２の上部をプリント基板の丸みを付けたコーナーの下面に合わせるように設けられる。このジョイントは、発光ダイオードの透明な材料の屈折率と光ガイド・プレートの屈折率との中間の屈折率を有することが好ましい。

発光ダイオード２が完全に収容されるコンパートメント５を設けたクロスピース１２の各部は、完全に不透明のケージとすることができる。それによって、ウオッチのガラス縁あるいはケースが透明の場合に、寄生的光効果を回避することができる。

もちろん、ダイオードを光ガイド・プレートと同じ面に置くことにより、ダイオードが光線を光ガイド・プレートの縁端を介して水平方向に供給するようにすることも考えられる。その場合は、光ガイド・プレートに丸みを付けたコーナーは設けない。

以上の説明から、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱せずにバックライト装置の無数の変形が当業者によって考えられよう。光度を意図的に減衰させることにより表示要素を通じて特定の効果を与えることが望ましい場合には、他に１つまたは複数の部分的不透明度ゾーンを層上に設けることができる。それらの別のゾーンは、光ガイド・プレートの表面または裏面の側部に置くことができる。前記の部分的不透明度ゾーンは、鮮明な色の色素によって実現できる。装置の可能な設備は、光ガイド・プレート付き反射体のみ使用し、これに１つまたは複数の部分的不透明度ゾーンを設けて、生産コストを制限することである。反射板およびプレートは１つの一体要素を形成することができる。

本発明によるバックライト装置の分解斜視図である。 すべての要素が組み立てられた本発明によるバックライト装置の平面図および斜視図である。 本発明によるバックライト装置の拡散膜の２つの実施形態の平面図である。 本発明によるバックライト装置の拡散膜の２つの実施形態の平面図である。 本発明によるバックライト装置の第１実施形態の光源のレベルにおける部分断面略図である。 本発明によるバックライト装置の第２実施形態の光源のレベルにおける部分断面略図である。 バックライト装置から出る光の光度を、強さの減衰がある場合およびない場合について、光源からの距離に関して簡略に示したグラフである。

符号の説明

１ バックライト装置、２ 可視光源、３ プリント基板、５ コンパートメント、６ 反射体、７ 光ガイド・プレート、７’ レンズ構成、８ 丸みを付けたコーナー、８’ 光反射層、９ 拡散膜、１０ 不透明ブラック層、１０’ 部分的不透明度ゾーン、１１ 光整流膜、１２ クロスピース、１３ 第１内側ショルダ、１４ 第２内側ショルダ、１５ フレキシブル・フィンガ、１６ ハウジング、１７ ジョイント、１９ 部分的不透明度ゾーン、２０、２１ タブ、２５ 限界、２６ 取付け手段

Claims (14)

1. 腕時計等の携帯式物体の情報表示要素用のバックライト装置（１）であり、表面および裏面を有する光ガイド・プレート（７）と、該光ガイド・プレートの裏面に置かれる光反射体（６）と、光線を前記光ガイド・プレートの境界もしくは縁端に供給し、光線が前記光ガイド・プレートの２つの面の間に広がる可視光源（２）と、前記光ガイド・プレートの表面の側部から設けられており、携帯式物体の表示要素の裏面に面する層であり、その層は前記光ガイド・プレートの境界域の近くに位置する限界（２５）から部分的に不透明度が低下するゾーン（１０’）を少なくとも１つ有し、前記ゾーンで前記光源の光線を受け、それによって前記ゾーンにわたって光の強さが減衰される層とを備えるバックライト装置において、前記部分的不透明度ゾーンが前記層に塗布もしくは層内に取り込まれた暗清色調ホワイトもしくはシルバー色素により、あるいは様々な厚さの半透明金属被覆により、あるいは人間の目の分解能よりサイズの小さな様々な径および間隔で複数の孔を穿孔した金属被覆により、あるいは様々な径および間隔の複数の金属ドットから形成された金属被覆によって得られ、それによって光線が部分的に反射され、かつ光ガイド・プレートに戻り、有用な光子の損失が低減されることを特徴とするバックライト装置。
2. 前記ゾーンの部分的不透明度が前記光ガイド・プレート縁端近くの前記限界から非線形的に低下することを特徴とする請求項１に記載のバックライト装置（１）。
3. 前記部分的不透明度ゾーン（１０’）を伴う前記層が前記光ガイド・プレート（７）の表面と一体部分とされるか、もしくは表示要素の偏光膜のように使用されることを特徴とする請求項２に記載のバックライト装置（１）。
4. 前記部分的不透明度ゾーン（１０’）を伴う前記層を前記光ガイド・プレートの表面に置かれた光拡散膜（９）または光整流膜（１１）とする請求項２に記載のバックライト装置（１）。
5. 発光ダイオード等の光源を１つ備えて、表示要素を背後から照射することを特徴とする請求項１から４の一項に記載のバックライト装置（１）。
6. 前記反射体（６）、前記光ガイド・プレート、拡散体を保持するフレームを形成するクロスピース（１２）と、光源とする発光ダイオードが固定されたプリント基板（３）とを備え、前記発光ダイオード（２）を収容するコンパートメント（５）が前記クロスピース周辺に設けられ、該クロスピースが取付け手段（２６）によって前記プリント基板に着脱自在に取付けかつ位置決めされることとを特徴とする請求項４に記載のバックライト装置（１）。
7. 前記クロスピース（１２）が、前記反射体（６）と前記光ガイド・プレート（７）とを保持する第１内側ショルダ（１３）の側面に配置された２つのフレキシブル・フィンガ（１５）を有し、前記第１ショルダの支持面と各フレキシブル・フィンガの間に前記反射体（６）と前記光ガイド・プレート（７）が挿入されることを特徴とする請求項６に記載のバックライト装置（１）。
8. 前記フレキシブル・フィンガ（１５）上に、フレキシブルな拡散膜（９）を受ける第２内側ショルダ（１４）を前記クロスピースに設け、前記拡散膜が前記クロスピースの前記第２ショルダ側面に凹設のハウジング（１６）内に挿入されるタブ（２０）によって保持され、フレキシブルで透明な光整流膜（１１）が拡散膜上に置かれ、別のタブ（２１）によって前記第２ショルダの前記ハウジング（１６）内に保持されることとを特徴とする請求項７に記載のバックライト装置（１）。
9. 前記光ガイド・プレート（７）がその周辺に、光反射層（８’）で被覆された丸みを付けたコーナー（８）および光ガイド・プレート表面または裏面の一区分にナノメートルサイズのマイクロプリズムもしくはレンズ構成（７’）を有し、かつ、光線を前記光ガイド・プレート裏面に対して垂直方向に供給するように発光ダイオード（２）等の前記光源を前記丸みを付けたコーナー下に配置して、それによって前記光線が光ガイド・プレート縁端の反射層によって反射させられ、かつ光ガイド・プレート表裏面の間内を進むこととを特徴とする請求項１から８の一項に記載のバックライト装置（１）。
10. 拡散膜（９）の一部が前記丸みを付けたコーナー（８）に位置し、前記拡散膜の前記一部が、完全に不透明のブラック層（１０）で被覆され、その層が不透明度低下ゾーンの始まりの限界まで及び、前記丸みを付けたコーナーは不透明ホワイト層もしくは金属被覆により被覆されることとを特徴とする請求項９に記載のバックライト装置（１）。
11. 前記発光ダイオード（２）が側壁を備える前記クロスピースの前記コンパートメントに収容され、同側壁は前記プリント基板（３）の上面から前記ダイオードを部分的もしくは完全に囲繞し、前記反射体の縁端が前記コンパートメントの上側縁端と同一面に揃うこととを特徴とする請求項６に記載のバックライト装置（１）。
12. シリコン材によるジョイント（１７）が前記発光ダイオード（２）の上部を前記プリント基板の丸みを付けたコーナーの下面に合わせ、前記ジョイントが前記発光ダイオードの透明材料の屈折率と前記光ガイド・プレート（７）の屈折率の中間の屈折率を有することを特徴とする請求項６に記載のバックライト装置（１）。
13. 前記光ガイド・プレート（７）、前記反射体（６）、前記部分的不透明度ゾーンが１つの要素を形成することを特徴とする請求項１に記載のバックライト装置（１）。
14. １つまたは複数の別の部分的不透明度ゾーン（１９）を前記層に含ませることによってそれらの別のゾーンを介して光度を自動的に減衰させ、それによって特定の効果もしくはパターンを表示要素を介して生成させることを特徴とする請求項１に記載のバックライト装置（１）。

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