JP2005233390A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
車両の走行中にニュートラルから走行可能なギア段へ操作する際に、摩擦係合要素にライン圧を供給してもショックの発生を回避することができる自動変速機の油圧制御装置を提供すること。
【解決手段】
複数の摩擦係合要素C1、C2、C3、B1、B2と、係合・非係合に応じて油圧を供給する摩擦係合要素を選択するとともに供給する油圧を制御する制御部3、4と、を備え、制御部は、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、出力軸回転数センサ15からの出力回転数に係る情報に基づいて、各摩擦係合要素の出力側回転数を計算する計算手段41と、当該計算手段で計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数と、の差が最も小さい摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択するギア段選択手段42と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図1

Description

本発明は自動変速機の油圧制御装置に関し、特に、車両の走行中にニュートラルから走行可能なギア段へ操作する際に、摩擦係合要素にライン圧を供給してもショックの発生を回避することができる自動変速機の油圧制御装置に関する。
従来、自動変速機において、複数の摩擦係合要素(摩擦クラッチ、摩擦ブレーキ)を係合・非係合させるときの油圧制御は、アキュムレータ及びオリフィスの組み合わせによって行われていた。しかしながら、アキュムレータはその機能を充分に発揮させるために比較的大きな容積を必要とすることから、複数のアキュムレータを設けることによって自動変速機の容積が大きくなる。そこで、アキュムレータ等を用いないで油圧源からの油圧を電磁弁にて直接制御してこれら摩擦係合要素への供給油圧を制御することが提案されており、円滑且つ高レスポンスな変速フィーリングの実現が図られている。
そのような自動変速機の油圧制御装置として、エンジンに連結した自動変速機における所定の摩擦係合装置を解放するとともに他の摩擦係合装置を係合させることにより変速を実行する自動変速機の油圧制御装置において、前記変速の際に前記他の摩擦係合装置に供給する油圧を調圧しかつその調圧特性を変えることのできる調圧機構と、この調圧機構に対して指令信号を出力する調圧指令手段と、前記変速の際のエンジンの吹き上りと前記各摩擦係合装置のタイアップとの少なくともいずれか一方を検出する変速状況検出手段と、その検出結果に基づいて前記調圧機構による調圧特性を変更する調圧特性変更手段とを具備したものがある(特許文献1参照)。
このような自動変速機の油圧制御装置における摩擦係合装置の油圧制御では、変速線図(マップ、データベース)に基づいて油圧をライン圧、減圧、増圧の制御としている。変速線図に基づいて変速を行う場合は、摩擦係合装置の減圧、増圧の調圧制御によってショックを緩和させ、変速させることが可能である。
特開平6−341525号公報
車両の走行中に全摩擦係合要素が非係合状態(いわゆるニュートラル)から所定の摩擦係合要素が係合状態(走行可能なギア段)に操作する場合、少なくとも2つの摩擦係合要素を係合させる必要がある。また、近年の自動変速機では、電磁弁などの油圧制御構成は可能な限り削減されており、これに伴い調圧弁も最小数であるため、2つの摩擦係合要素のうち、いずれかにはライン圧が調圧されずに導入される。一方の摩擦係合要素についてライン圧力を注入し、かつ、他方の摩擦係合要素について増圧制御又は減圧制御すると、ライン圧が注入される摩擦係合要素については、圧力制御が不可能となる。このため、オイルポンプからの高圧のライン圧が注入されたときに、摩擦係合要素の急激な係合によって、当該摩擦係合要素の入力側回転部材と出力側回転部材との同期が急に行われ、衝撃的なショックを発生する場合がある。
本発明の目的は、車両の走行中にニュートラルから走行可能なギア段へ操作する際に、摩擦係合要素にライン圧を供給してもショックの発生を回避することができる自動変速機の油圧制御装置を提供することである。
本発明の第1の視点においては、自動変速機の油圧制御装置において、係合・非係合の組み合せにより複数の変速段を達成する複数の摩擦係合要素と、係合・非係合に応じて油圧を供給する摩擦係合要素を選択するとともに供給する油圧を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、出力軸回転数センサからの出力軸回転数に係る情報に基づいて、各摩擦係合要素の出力側回転数を計算する計算手段と、前記計算手段で計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数と、の差が最も小さい摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択するギア段選択手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の視点においては、自動変速機の油圧制御装置において、係合・非係合の組み合せにより複数の変速段を達成する複数の摩擦係合要素と、係合・非係合に応じて油圧を供給する摩擦係合要素を選択するとともに供給する油圧を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、出力軸回転数センサからの出力軸回転数に係る情報に基づいて、各摩擦係合要素の出力側回転数を計算する計算手段と、前記計算手段で計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数と、の差が最も小さく、かつ、当該入力側回転数を上昇させない摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択するギア段選択手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の視点においては、自動変速機の油圧制御装置において、係合・非係合の組み合せにより複数の変速段を達成する複数の摩擦係合要素と、係合・非係合に応じて油圧を供給する摩擦係合要素を選択するとともに供給する油圧を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、出力軸回転数センサからの出力軸回転数に係る情報に基づいて、各摩擦係合要素の出力側回転数を計算する計算手段と、前記計算手段で計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数と、の差が最も小さく、かつ、当該入力側回転数を上昇させる摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択するギア段選択手段と、前記ギア段選択手段により選択されたギア段に係る摩擦係合要素のうちライン圧が供給される摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する入力側回転数と、が同期するように、エンジン回転数を制御するエンジン回転数制御手段と、を備え、前記同期の後、供給する油圧を制御することを特徴とする。
また、本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、前記制御部は、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、アクセルの手動操作を禁止する手動操作禁止手段を備えることが好ましい。
本発明(請求項1)によれば、例えば、緩やかな下り坂で、車速30km/h、4速ギア段、エンジン回転数1000rpm、対応する摩擦係合要素C1の回転数1000rpmで走行中(エンジン回転数とC1の減速比=1:1)、ニュートラルに操作し、惰性走行して、車速30km/h、ニュートラル段、エンジン回転数700rpmになった後、加速しようとDレンジが選択された場合を考える。この場合、車速(出力軸回転数)による変速マップから決められるギア段は、3速ギア段であるが、本発明のギア段選択手段により、各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(エンジン回転数、タービン回転数)と、の差が最も小さくなるように4速ギア段が選択されて摩擦係合要素C2にライン圧が供給され、変速ショックを低減できる。言い換えると、3速ギア段が選択されC1クラッチにライン圧が供給されたことによる、入力側回転数の700rpm(エンジン回転数、タービン回転数)と出力側回転数1000rpm(ライン圧が供給されるC1クラッチの回転数)との差に起因する変速ショックを回避することができる。
本発明(請求項2)によれば、ギア段選択手段により、各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(エンジン回転数、タービン回転数)と、の差が小さく、かつ、当該入力回転数を上昇させないようにギア段が選択されて、エンジン又はタービンの回転数を変速機側から上昇させないため、変速ショックの少ないギア段が選択され、変速ショックを低減させることができる。
本発明(請求項3)によれば、ギア段選択手段により、各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(エンジン回転数、タービン回転数)と、の差が小さく、かつ、当該入力回転数を上昇させないようにギア段が選択されて、さらにエンジン回転数が各摩擦係合要素の出力側回転数と同期するように制御され、変速ショックを低減することができる。
本発明(請求項4)によれば、変速制御の際、車両の運転者がアクセルペダルを踏んだ場合でも、エンジン回転数Neの上昇を防止しつつ、摩擦係合要素にライン圧を供給してもショックの発生を回避することができる。
本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置を含む全体構成を模式的に示したブロック図である。自動変速機1は、エンジン2の出力軸に接続されており、油圧制御部3、電子制御部4を備える。なお、実施形態1では、車両の走行中(前進)のニュートラルから走行可能なギア段への操作を対象とする。
自動変速機1は、エンジン2の出力軸に連結されたトルクコンバータ10と、当該トルクコンバータ10のタービンランナ10aに連結された入力軸11と、差動装置(図示せず)を介して車軸に連結される出力軸12と、入力軸11と連結する第1列のダブルピニオンプラネタリギヤG1と、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤG2と、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤG3とを備えている。そして、自動変速機1の内部には、複数(5つ)の摩擦係合要素としての第1摩擦クラッチC1と、第2摩擦クラッチC2と、第3摩擦クラッチC3と、第1摩擦ブレーキB1と、第2摩擦ブレーキB2とが組み込まれている。この自動変速機1は、油圧制御部3及び電子制御部4によりこれら第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合が選択されることでその変速段及び後述のシフトパターンが切り替えられるようになっている。なお、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2は、それぞれ油圧制御部3により高圧に設定されることで係合状態とされ、同低圧に設定されることで非係合状態とされる。また、トルクコンバータ10は、流体の滑りによる動力伝達ロスを避けるため、その入力側のポンプインペラ10bと出力側のタービンランナ10aとを両者の回転差が小さいときに直結して動力を伝達するロックアップクラッチLUを備えている。
油圧制御部3は、油圧制御装置の一部であり、電子制御部4により駆動制御されることで内部の油圧回路を切り替え(リニヤソレノイド、コントロールバルブ、シフトバルブ等の電磁弁を制御)、油圧を供給する摩擦係合要素(係合・非係合となる摩擦係合要素)を選択するとともに供給する油圧を制御する。
電子制御部4は、油圧制御装置の一部であり、マイクロコンピュータを備えており、変速線図(マップ、データベース)を格納する。電子制御部4は、各種センサの出力を入力するとともに、これらに基づき油圧制御部3が備える電磁弁(リニヤソレノイド、コントロールバルブ、シフトバルブ等)を駆動制御する。電子制御部4は、計算手段41と、ギア段選択手段42と、を有する。計算手段41は、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際(ポジションセンサ14からNレンジからDレンジへのレンジ信号を受けたとき)に、出力軸回転数センサ15からの出力軸回転数Noに係る情報に基づいて、各摩擦係合要素の出力側回転数を計算する手段である。ギア段選択手段42は、計算手段41で計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(タービン回転数センサ13からのタービン回転数Ntに相当)と、の差が最も小さい摩擦係合要素(第1摩擦クラッチC1、第2摩擦クラッチC2)にライン圧が供給されるギア段を選択して、油圧制御部3を制御して選択したギア段を確立する手段である。実施形態1では、入力軸11(タービンランナ10a)のタービン回転数Ntを検出するタービン回転数センサ13が設けられており、当該タービン回転数センサ13の出力情報(タービン回転数Nt)が電子制御部4に入力される。また、運転者の操作によるセレクターレバー(図示せず)のポジション、すなわち走行レンジ(Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ)を検出するポジションセンサ14が設けられており、当該ポジションセンサ14の出力情報(走行レンジ)も電子制御部4に入力される。また、出力軸12の回転数Noを検出する出力軸回転数センサ15が設けられており、当該出力軸回転数センサ15の出力情報(出力軸回転数No)も電子制御部4に入力される。また、エンジンの回転数Neを検出するエンジン回転数センサ16が設けられており、当該エンジン回転数センサ16の出力情報(エンジン回転数Ne)も電子制御部4に入力される。また、エンジン2のスロットル開度θ(エンジン負荷に相当する)を検出するスロットル開度センサ17が設けられており、当該スロットル開度センサ17の出力情報(スロットル開度θ)も電子制御部4に入力される。
次に、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2を係合・非係合させるための油圧制御部3の構成及びその制御態様の一例について図面を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態1に適用される油圧回路図である。
図2に示されるように、この油圧制御部3は、オイルポンプ(図示せず)からの吐出圧に基づき生成したライン圧PLを導入しており、マニュアルバルブ21と、ライン圧PLを利用して通電電流に応じた調整圧をそれぞれ出力する第1リニアソレノイドバルブ22、第2リニアソレノイドバルブ23及び第3リニアソレノイドバルブ24と、第1コントロールバルブ25、第2コントロールバルブ26、発進コントロールバルブ27及びLU(ロックアップ)コントロールバルブ28と、第1シフトバルブ31、第2シフトバルブ32、第3シフトバルブ33及び第4シフトバルブ34と、3つのON−OFFソレノイドバルブ35、36、37とを備えている。
マニュアルバルブ21は、セレクターレバー(図示せず)の操作によって選択される走行レンジに連動した油圧回路の切り替えを行う。すなわち、このマニュアルバルブ21は、セレクターレバー(図示せず)の操作に連動してケーシング51内を摺動するバルブ本体52を備えている。そして、マニュアルバルブ21は、ライン圧PLを導入する第1ポート51a、ケーシング51内の油圧を低圧DLの予圧回路へと排出する排出部及び排出経路を構成する第2ポート51b、第3ポート51c及び第4ポート51d、第1チェックボール(逆止弁)53の一側及び他側(自由流の上流側及び下流側)にそれぞれ接続された第5ポート51e及び第6ポート51f、第3シフトバルブ33に接続された第7ポート51g、並びに第1シフトバルブ31に一側が接続された第2チェックボール55の他側(自由流の上流側)に接続された第8ポート51hを有している。なお、実施形態1では、第1チェックボール53の一側及び他側をバイパスする油路が設けられており、この油路には第1オリフィス54が設けられている。また、第2チェックボール55の一側及び他側をバイパスする油路が設けられており、この油路には第2オリフィス56が設けられている。これら第1及び第2オリフィス54、56による絞り量は、係合状態にあった摩擦係合要素からの急激な油圧の排出を抑制するように設定されている。一方、第2〜第4ポート51b〜51dにはオリフィスが設けられておらず、例えば、漏洩した油圧(高圧)を迅速に排出しうるようになっている。
第1コントロールバルブ25は、第1リニアソレノイドバルブ22から出力される調整圧を導入するとともに、導入した調整圧に応じてライン圧PLから制御圧を生成してこれを出力する。第2コントロールバルブ26は、第2リニアソレノイドバルブ23から出力される調整圧を導入するとともに、導入した調整圧に応じてライン圧PLから制御圧を生成してこれを出力する。発進コントロールバルブ27及びLUコントロールバルブ28は、第3リニアソレノイドバルブ24から出力される調整圧を互いに選択的に導入するとともに、導入した調整圧に応じてライン圧PLから制御圧を生成してこれを出力する。
なお、発進コントロールバルブ27は、特に発進時(後進若しくは1速)において制御圧を出力するためのものである。一方、LUコントロールバルブ28は、特に出力軸12の高速回転時(実施形態1では3速〜6速)においてトルクコンバータ10のロックアップピストンLU(図示せず)に対して制御圧を出力するためのものである。従って、これら発進コントロールバルブ27及びLUコントロールバルブ28は同時に使用されることがないため、第4シフトバルブ34により切り替えられて共通の第3リニアソレノイドバルブ24により選択的に制御圧を出力するようになっている。
第1〜第4シフトバルブ31〜34は、ライン圧PL若しくは第1及び第2コントロールバルブ25、26、発進コントロールバルブ27、LUコントロールバルブ28から出力された制御圧を導入する。また、これとともに供給される油圧に応じた作動状態に応じて第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2へのライン圧PL若しくは制御圧の供給を切り替える。
ON−OFFソレノイドバルブ35、36は、通電電流に応じて第1及び第2シフトバルブ31、32に供給される油圧を切り替えてその作動状態をそれぞれ切り替える。また、ON−OFFソレノイドバルブ37は、通電電流に応じて第3及び第4シフトバルブ33、34に供給される油圧を切り替えてその作動状態を同時に切り替える。
ここで、第1、第3リニアソレノイドバルブ22、24は、非通電状態において零となる調整圧を対応する第1コントロールバルブ25、発進コントロールバルブ27或いはLUコントロールバルブ28にそれぞれ出力するようになっている。また、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなる調整圧を対応する第1コントロールバルブ25、発進コントロールバルブ27或いはLUコントロールバルブ28にそれぞれ出力するようになっている。そして、第1、第3リニアソレノイドバルブ22、24は、通電電流が零となるときに調整圧が第1コントロールバルブ25、発進コントロールバルブ27或いはLUコントロールバルブ28にそれぞれ供給されないようになっている。また、第2リニアソレノイドバルブ23は、非通電状態において最大値となる調整圧を、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて小さくなる調整圧を対応する第2コントロールバルブ26に出力するようになっている。すなわち、第2リニアソレノイドバルブ23は、通電電流が最大値となるときに調整圧が第2コントロールバルブ26に供給されないようになっている。
そして、第1コントロールバルブ25、発進コントロールバルブ27あるいはLUコントロールバルブ28は、それぞれ第1、第3リニアソレノイドバルブ22、24が非通電状態において零となる制御圧を生成し、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなる制御圧を生成するようになっている。また、第2コントロールバルブ26は、第2リニアソレノイドバルブ23が非通電状態において最大値となる制御圧を生成し、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて小さくなる制御圧を生成するようになっている。そして、第1コントロールバルブ25、発進コントロールバルブ27、LUコントロールバルブ28は、それぞれ第1、第3リニアソレノイドバルブ22、24の通電電流が零となるときに実質的に零となる制御圧を生成するようになっている。また、第2コントロールバルブ26は、第2リニアソレノイドバルブ23の通電電流が最大値となるときに実質的に零となる制御圧を生成するようになっている。
また、ON−OFFソレノイドバルブ35、36は、それぞれ通電状態で油圧を第1及び第2シフトバルブ31、32に供給し、非通電状態で油圧を第1及び第2シフトバルブ31、32に供給しない常閉弁である。ON−OFFソレノイドバルブ37は、通電状態で油圧を第3及び第4シフトバルブ33、34に供給し、非通電状態で油圧を第3及び第4シフトバルブ33、34に供給しない常閉弁である。
第1及び第2シフトバルブ31、32は、それぞれON−OFFソレノイドバルブ35、36から油圧が供給されることで第1作動状態(図2において、弁体が下側に配置される状態)に設定されるようになっている。一方、第1及び第2シフトバルブ31、32は、油圧の供給が停止されることで第2作動状態(図2において、弁体が上側に配置される状態)に設定されるようになっている。また、第3及び第4シフトバルブ33、34は、ON−OFFソレノイドバルブ37から油圧が供給されることで同時に第1作動状態(図2において、弁体が下側に配置される状態)に設定される。一方、ON−OFFソレノイドバルブ37から油圧の供給が停止されることで同時に第2作動状態(図2において、弁体が上側に配置される状態)に設定されるようになっている。
なお、第1〜第3リニアソレノイドバルブ22〜24、ON−OFFソレノイドバルブ35〜37への通電制御は、タービン回転数センサ13、ポジションセンサ14、出力軸回転数センサ15、エンジン回転数センサ16、スロットル開度センサ17の出力情報に基づいて、電子制御部4が行う。これにより、所定のシフトパターンが選択されて当該シフトパターンで選択可能な所要のギア段を達成する。
次に、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合と、その対応する変速段との関係について、図面を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態1が適用される自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合と、その対応する変速段との関係を示す一覧図である。なお、自動変速機の構成部については図1を参照されたい。
なお、図3において、○印は第1リニアソレノイドバルブ22により制御可能な摩擦係合要素を、△印は第2リニアソレノイドバルブ23により制御可能な摩擦係合要素を、□印は第3リニアソレノイドバルブ24により制御可能な摩擦係合要素をそれぞれ表している。換言すると、○印は第1コントロールバルブ25からの制御圧を供給可能な摩擦係合要素を、△印は第2コントロールバルブ26からの制御圧を供給可能な摩擦係合要素を、□印は発進コントロールバルブ27からの制御圧を供給可能な摩擦係合要素を、それぞれ表している。
この自動変速機1は、後進と、ニュートラルと、1速から4速のアンダードライブと、5速及び6速のオーバードライブとを有する後進1段、前進6段の変速段を達成している。すなわち、ニュートラルでは、全ての摩擦係合要素が非係合状態になっている。また、1速では、第1摩擦クラッチC1が制御圧(増圧)によって係合し、その他は係合していない。また、2速では、第1摩擦クラッチC1が制御圧(増圧)によって係合し、かつ、第1摩擦ブレーキB1が制御圧(増圧)によって係合し、その他は係合していない。また、3速では、第1摩擦クラッチC1がライン圧PLによって係合し、かつ、第3摩擦クラッチC3が制御圧(減圧)によって係合し、その他は係合していない。また、4速では、第1摩擦クラッチC1が制御圧(増圧)によって係合し、かつ、第2摩擦クラッチC2がライン圧PLによって係合し、その他は係合していない。また、5速では、第2摩擦クラッチC2がライン圧PLによって係合し、かつ、第3摩擦クラッチC3が制御圧(減圧)によって係合し、その他は係合していない。さらに、6速では、第2摩擦クラッチC2がライン圧PLによって係合し、かつ、第1摩擦ブレーキB1が制御圧(増圧)によって係合し、その他は係合していない。なお、図3では、セレクターレバー(図示せず)の操作によって選択される走行レンジ(Nレンジ、Dレンジ)と変速段との基本的な関係についても併せ示している。また、実施形態1では、車両の走行中(前進)のニュートラルから走行可能なギア段への操作を対象とするので、後進(Rレンジ)については省略する。
次に、実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の動作について説明する。車両の走行中は通常はDレンジで走行しているが、停止寸前にクリープ力によるブレーキ操作力増加を嫌い、Nレンジに操作してクリープ力をなくし、その後、停車する前に再度走行したいため、再びDレンジに操作して走行する場合がある。また、トラック等では、低速走行時(例えば40km/h)でも燃費向上のためNレンジに操作して、エンジン回転数を低減し燃料消費を抑えた後、加速の必要が生じてDレンジに操作する場合がある。これらの場合において、アキュムレータを廃止し、かつ、走行ギア段構成のため2つの摩擦係合要素を係合させる時にどちらか一方にライン圧PLを供給する自動変速機(図3のような自動変速機)では、摩擦係合要素の入力側回転数(タービン回転数Nt)と、対応する摩擦係合要素の出力側回転数との回転差が大きいとショックが生じる場合がある。
このようなショックを回避するための電子制御部4の動作は以下の通りである。NレンジからDレンジへ切り替わった時の出力軸回転数No(車速でも可)に基づいて、少なくともライン圧PLを供給することになる各摩擦係合要素(図3の自動変速機では第1摩擦クラッチC1及び第2摩擦クラッチC2)に係る各摩擦係合要素の出力側回転数を計算する。各摩擦係合要素の出力側回転数は、出力軸回転数No、各ギア段のギア比(定数)、減速比(定数)によって計算することができる。例えば、3速でライン圧が供給される第1摩擦クラッチC1の出力側回転数は、「(出力軸回転数No)×(3速ギア比)」により計算でき、4速でライン圧が供給される第2摩擦クラッチC2の出力側回転数は、「(出力軸回転数No)×(4速ギア比)」により計算でき、5速でライン圧が供給される第2摩擦クラッチC2の出力側回転数は、「(出力軸回転数No)×(5速ギア比)」により計算でき、6速でライン圧が供給される第2摩擦クラッチC2の出力側回転数は、「(出力軸回転数No)×(6速ギア比)」により計算できる(図3参照)。なお、図3の1速及び2速ではライン圧が供給される摩擦係合要素がないので、この場合には1速及び2速が選択されず、3〜6速におけるライン圧が供給される摩擦係合要素の出力側回転数が計算されることになる。
次に、計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(タービン回転数Nt)との差が最も小さい摩擦係合要素(第1摩擦クラッチC1又は第2摩擦クラッチC2)にライン圧が供給されるギア段(図2では3〜6速)を選択し、供給する油圧を制御(前置制御)する。
その後は、Dレンジにおける一般制御が行われ、変速線図に基づいて最適な変速が行われることになる。例えば、前置制御でギア段が4速にした後、一般制御でギア段が3速に変速することがある(4速のままの場合もある)。これにより、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、ライン圧を用いてもショックの発生を回避することができる。
次に、本発明の実施形態2について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態2に係る自動変速機の油圧制御装置におけるギア段の選択を説明するためのイメージ図である。図5は、自動変速機の油圧制御装置におけるニュートラルから3速に変速した場合のエンジンからのトルク、第1摩擦クラッチC1の実圧、出力軸回転数、タービン回転数、及びエンジン回転数の関係を示したグラフである。図6は、自動変速機の油圧制御装置におけるニュートラルから4速に変速した場合のエンジンからのトルク、第2摩擦クラッチC2の実圧、出力軸回転数、タービン回転数、及びエンジン回転数の関係を示したグラフである。
実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置では、摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の出力側回転数との差が最も小さい摩擦係合要素(第1摩擦クラッチC1又は第2摩擦クラッチC2)にライン圧が供給されるギア段を選択していたが、摩擦係合要素の出力側回転数が対応する摩擦係合要素の入力側回転数より大きいと、係合される摩擦係合要素がエンジン回転数(タービン回転数)を上昇させる状態、すなわちエンジンブレーキの影響によって、小さなショックを生ずる場合がある。そこで、実施形態2に係る自動変速機の油圧制御装置(電子制御部4のギア段選択手段42)では、計算手段41で計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(タービン回転数Ntに相当)と、の差が最も小さく、かつ、入力側回転数を上昇させない摩擦係合要素(第1摩擦クラッチC1又は第2摩擦クラッチC2)にライン圧が供給されるギア段を選択して、油圧制御部3を制御して選択したギア段に入れる(図1参照)。なお、その他の構成については、実施形態1と同様である。
すなわち、電子制御部4は、NレンジからDレンジへ切り替わった時の出力軸回転数No(車速でも可)に基づいて、ライン圧PLを供給することになる各摩擦係合要素(図3では第1摩擦クラッチC1及び第2摩擦クラッチC2)に係る各摩擦係合要素の出力側回転数を計算し、計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(タービン回転数)との差が最も小さく、かつ、当該入力側回転数を上昇させない摩擦係合要素(第1摩擦クラッチC1又は第2摩擦クラッチC2)にライン圧が供給されるギア段を選択し、供給する油圧を制御する。その後は、Dレンジにおける一般制御が行われ、変速線図に基づいて最適な変速が行われることになる。
例えば、車速が20km/hのときにNレンジからDレンジに入れると3速又は4速が選択される可能性がある(図4参照)。3速に変速された場合、ライン圧PLが供給されるのは第1摩擦クラッチC1であるが(図3参照)、第1摩擦クラッチC1の出力側回転数の方がタービン回転数Nt(第1摩擦クラッチC1の入力側回転数に相当しアイドリング回転数とほぼ同じ)よりも高いので(図4参照)、第1摩擦クラッチC1の係合により、タービン回転数Ntが上昇し、エンジン回転数Neが上昇し、出力軸回転数Noが下降し、エンジンからのトルクが一時的に大きくマイナス(エンジン側へのトルク伝達)になり(図5参照)、エンジンブレーキの影響でわずかなショックが発生する。一方、4速に変速された場合、ライン圧PLが供給されるのは第2摩擦クラッチC2であるが(図3参照)、第2摩擦クラッチC2の出力側回転数の方がタービン回転数Nt(第2摩擦クラッチC2の入力側回転数に相当しアイドリング回転数とほぼ同じ)よりも低いので(図4参照)、第2摩擦クラッチC2の係合により、タービン回転数Ntが下降し、エンジン回転数Neが下降するが、出力軸回転数No、及びエンジンからのトルクがあまり変わらないので(図6参照)、ショックがほとんど発生しない。よって、入力側回転数(タービン回転数Nt)を上昇させない摩擦係合要素(ここでは第2摩擦クラッチC2)にライン圧PLが供給されるギア段(4速)を選択すれば、ライン圧を供給しても、より効果的にショックの発生を回避することができる。
次に、本発明の実施形態3について図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態3に係る自動変速機の油圧制御装置を含む全体構成を模式的に示したブロック図である。
実施形態2に係る自動変速機の油圧制御装置では、入力側回転数を上昇させない摩擦係合要素(第1摩擦クラッチC1又は第2摩擦クラッチC2)にライン圧が供給されるギア段を選択していたが、車速によっては、出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(タービン回転数Nt)と、の差が最も小さく、かつ、入力側回転数を上昇させない摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択できない場合がある。つまり、摩擦係合要素における回転数の差が最も小さいにもかかわらず、入力側回転数を上昇させることになってしまう場合がある。そこで、実施形態3に係る自動変速機の油圧制御装置では、摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(タービン回転数Nt)と、の差が最も小さく、かつ、当該入力側回転数を上昇させる摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択するギア段選択手段42と、ギア段選択手段42により選択されたギア段に係る摩擦係合要素のうちライン圧が供給される摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する入力側回転数(タービン回転数Nt)と、が同期するように、エンジン回転数Neを制御するエンジン回転数制御手段43と、を備える。
電子制御部4は、エンジン2を制御するエンジン制御部5と電気的に接続している。電子制御部4のエンジン回転数制御手段43は、ギア段選択手段42により選択されたギア段に係る摩擦係合要素のうちライン圧が供給される摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する入力側回転数(タービン回転数Nt)と、が同期するように、エンジン制御部5を介してエンジン回転数Neを制御する。なお、エンジン制御部5は、制御に必要なエンジン運転状態に関する情報を収集し、あらかじめ定められたプログラムに従って計算を行い、インジェクタ、イグナイタ等のアクチュエータを制御するエンジンコントロールユニットである。また、その他の構成については、実施形態2と同様である。
実施形態3に係る自動変速機の油圧制御装置の動作について説明すると、NレンジからDレンジへ切り替わった時の出力軸回転数No(車速でも可)に基づいて、ライン圧PLを供給することになる各摩擦係合要素(図3の自動変速機では第1摩擦クラッチC1及び第2摩擦クラッチC2)に係る各摩擦係合要素の出力側回転数を計算し、計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する入力側回転数(タービン回転数Nt)の差が最も小さく、かつ、当該入力側回転数を上昇させる摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択し、選択されたギア段に係る摩擦係合要素のうちライン圧が供給される摩擦係合要素の出力側回転数と、入力側回転数と、が同期するように、エンジン回転数Neを制御(これに伴ってタービン回転数Ntも制御)し、同期後、供給する油圧を制御する。これにより、入力側回転数(タービン回転数Nt)を上昇させる摩擦係合要素(第2摩擦クラッチC2)にライン圧PLが供給されるギア段(4速)を選択した場合でも、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際におけるライン圧の供給によるショックの発生を回避することができる。
次に、本発明の実施形態4について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施形態4に係る自動変速機の油圧制御装置を含む全体構成を模式的に示したブロック図である。
ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、車両の運転者がNレンジで誤ってアクセルペダルを踏んでしまった場合、アクセル開度が変化してエンジン回転数Neが上がり、油圧制御に適さない場合がある。そこで、実施形態4に係る自動変速機の油圧制御装置における電子制御部4では、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、アクセルの手動操作を禁止(アクセルペダルの操作を無視)する手動操作禁止手段44を備える。
実施形態4に係る自動変速機の油圧制御装置の動作について説明すると、NレンジからDレンジへ切り替わってから変速が終了するまでアクセルの手動操作を禁止する。アクセルの手動操作が禁止されている間に、NレンジからDレンジへ切り替わった時の出力軸回転数No(車速でも可)に基づいて、ライン圧PLを供給することになる各摩擦係合要素(図3の自動変速機では第1摩擦クラッチC1及び第2摩擦クラッチC2)に係る各摩擦係合要素の出力側回転数を計算し、計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数(タービン回転数Nt)の差が最も小さく、かつ、当該入力側回転数を上昇させる摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択し、選択されたギア段に係る摩擦係合要素のうちライン圧が供給される摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する入力側回転数と、が同期するように、エンジン回転数Neを制御(これに伴ってタービン回転数Ntも制御)し、同期後、供給する油圧を制御する。これにより、車両の運転者がアクセルペダルを踏んだ場合でも、エンジン回転数Neの上昇を防止しつつ、ライン圧の供給によるショックの発生を回避することができる。
本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置を含む全体構成を模式的に示したブロック図である。 本発明の実施形態1に適用される油圧回路図である。 本発明の実施形態1が適用される自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合と、その対応する変速段との関係を示す一覧図である。 本発明の実施形態2に係る自動変速機の油圧制御装置におけるギア段の選択を説明するためのイメージ図である。 自動変速機の油圧制御装置におけるニュートラルから3速に変速した場合のエンジンからのトルク、第1摩擦クラッチC1の実圧、出力軸回転数No、タービン回転数Nt、及びエンジン回転数Neの関係を示したグラフである。 自動変速機の油圧制御装置におけるニュートラルから4速に変速した場合のエンジンからのトルク、第2摩擦クラッチC2の実圧、出力軸回転数No、タービン回転数Nt、及びエンジン回転数Neの関係を示したグラフである。 本発明の実施形態3に係る自動変速機の油圧制御装置を含む全体構成を模式的に示したブロック図である。 本発明の実施形態4に係る自動変速機の油圧制御装置を含む全体構成を模式的に示したブロック図である。
符号の説明
1 自動変速機
2 エンジン
3 油圧制御部
4 電子制御部
5 エンジン制御部
10 トルクコンバータ
10a タービンランナ
10b ポンプインペラ
11 入力軸
12 出力軸
13 タービン回転数センサ
14 ポジションセンサ
15 出力軸回転数センサ
16 エンジン回転数センサ
17 スロットル開度センサ
21 マニュアルバルブ
22 第1リニアソレノイドバルブ
23 第2リニアソレノイドバルブ
24 第3リニアソレノイドバルブ
25 第1コントロールバルブ
26 第2コントロールバルブ
27 発進コントロールバルブ
28 LU(ロックアップ)コントロールバルブ
31 第1シフトバルブ
32 第2シフトバルブ
33 第3シフトバルブ
34 第4シフトバルブ
35、36、37 ON−OFFソレノイドバルブ
41 計算手段
42 ギア段選択手段
43 エンジン回転数制御手段
44 アクセル操作禁止手段
51 ケーシング
51a 第1ポート
51b 第2ポート
51c 第3ポート
51d 第4ポート
51e 第5ポート
51f 第6ポート
51g 第7ポート
51h 第8ポート
52 バルブ本体
53 第1チェックボール(逆止弁)
54 第1オリフィス
55 第2チェックボール
56 第2オリフィス
G1 ダブルピニオンプラネタリギヤ
G2、G3 シングルピニオンプラネタリギヤ
C1 第1摩擦クラッチ
C2 第2摩擦クラッチ
C3 第3摩擦クラッチ
B1 第1摩擦ブレーキ
B2 第2摩擦ブレーキ
LU ロックアップクラッチ

Claims (4)

  1. 係合・非係合の組み合せにより複数の変速段を達成する複数の摩擦係合要素と、
    係合・非係合に応じて油圧を供給する摩擦係合要素を選択するとともに供給する油圧を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、出力軸回転数センサからの出力回転数に係る情報に基づいて、各摩擦係合要素の出力側回転数を計算する計算手段と、
    前記計算手段で計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数と、の差が最も小さい摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択するギア段選択手段と、
    を備えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 係合・非係合の組み合せにより複数の変速段を達成する複数の摩擦係合要素と、
    係合・非係合に応じて油圧を供給する摩擦係合要素を選択するとともに供給する油圧を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、出力軸回転数センサからの出力回転数に係る情報に基づいて、各摩擦係合要素の出力側回転数を計算する計算手段と、
    前記計算手段で計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数と、の差が最も小さく、かつ、当該入力側回転数を上昇させない摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択するギア段選択手段と、
    を備えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  3. 係合・非係合の組み合せにより複数の変速段を達成する複数の摩擦係合要素と、
    係合・非係合に応じて油圧を供給する摩擦係合要素を選択するとともに供給する油圧を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、出力軸回転数センサからの出力回転数に係る情報に基づいて、各摩擦係合要素の出力側回転数を計算する計算手段と、
    前記計算手段で計算した各摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する摩擦係合要素の入力側回転数と、の差が最も小さく、かつ、当該入力側回転数を上昇させる摩擦係合要素にライン圧が供給されるギア段を選択するギア段選択手段と、
    前記ギア段選択手段により選択されたギア段に係る摩擦係合要素のうちライン圧が供給される摩擦係合要素の出力側回転数と、対応する入力側回転数と、が同期するように、エンジン回転数を制御するエンジン回転数制御手段と、
    を備え、
    前記同期の後、供給する油圧を制御することを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記制御部は、ニュートラルから走行可能なギア段への操作の際に、アクセルの手動操作を禁止する手動操作禁止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の自動変速機の油圧制御装置。
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