JP2005233374A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005233374A
JP2005233374A JP2004046133A JP2004046133A JP2005233374A JP 2005233374 A JP2005233374 A JP 2005233374A JP 2004046133 A JP2004046133 A JP 2004046133A JP 2004046133 A JP2004046133 A JP 2004046133A JP 2005233374 A JP2005233374 A JP 2005233374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
power transmission
rotating member
bush
input shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004046133A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
Hideyuki Inose
秀之 猪瀬
Kazuhiro Ozeki
一弘 大関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP2004046133A priority Critical patent/JP2005233374A/ja
Publication of JP2005233374A publication Critical patent/JP2005233374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 第2回転部材を支持する中空の第1回転部材を1ピース構造にし、第1回転部材と第2回転部材間のでシールの取り付けを容易にしながら、部品コストと加工コストと検査コストと作業コストを低減する。
【解決手段】 中空の第1回転部材3と、第1回転部材3の内周側に形成された支持部5で支持され端部に継ぎ手が連結された第2回転部材7と、第1回転部材3と第2回転部材7との間に配置されたシール9とを備え、支持部5に第2回転部材7を支持する環状部材15を圧入し、支持部5をシール9の取り付け部11より大径にした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両の動力伝達装置に関する。
特許文献1に図6のような4輪駆動装置1001が記載されている。この4輪駆動装置1001において、エンジン1003の駆動力はトランスミッション1005からフロントデフ1007を介して左右の前輪に配分され、フロントデフ1007のデフケース1009から入力軸1011とギア組1013とドッグクラッチ1015と方向変換歯車組1017とを介して後輪側に伝達される。
フロントデフ1007と左右の前輪はそれぞれ動力伝達軸1019,1021と継ぎ手1023,1025(等速ジョイント)を介して連結されており、入力軸1011の内周と外周には、特性の異なるトランスミッションオイルとトランスファオイルとの混ざり合いを防ぐためにシール1027,1029がそれぞれ配置されている。
動力伝達軸1019,1021を大径にすれば、内周側に配置されるシール1029の組み付けが容易になるが、継ぎ手1023,1025は動力伝達軸1019,1021と突き当てて軸方向の位置決めをしながら動力伝達軸1019,1021に連結されるから、寸法(特に、径寸法)が決まっている継ぎ手1023,1025との互換性を保つためには動力伝達軸1019,1021を無闇に大径化することができず、従って、シール1029の組み付けは難しい。
そこで、入力軸1011を、大径部を持った部材と小径部を持った部材に2分割し、前者の大径部にシール1029を組み付け、後者の小径部で入力軸1011を支持するように構成することがある。
特開昭62ー59130号公報
しかし、上記のように入力軸を2分割する構成では、トルクを伝達するための2箇の強度部材と、これらの2部材を連結するボルトだけ部品点数が増加する上に、2分割軸には高い加工精度が要求されるから、2部材をボルトで連結した状態でセット加工し、精度検査をする必要があり、それだけ部品コストと加工コストと検査コストが上昇する。
また、組み付けに当たっては、セット加工したものを分解してシールを取り付けた後、再度ボルト止めして精度検査をする必要があり、シールの交換に当たっては分解と再組み立てと精度検査が必要であり、大きな作業コストが掛かる。
そこで、この発明は、第2回転部材を支持部で支持する中空の第1回転部材との間にシールを配置した動力伝達装置であって、第1回転部材を1ピース構造にし、シールの取り付けを容易にしながら、部品コストと加工コストと検査コストと作業コストを低減することができる動力伝達装置の提供を目的とする。
請求項1の動力伝達装置は、原動機からの駆動力によって回転する中空の第1回転部材と、第1回転部材の内周側に形成された支持部で支持されると共に、端部に継ぎ手が連結された第2回転部材と、第1回転部材と第2回転部材との間に配置されたシールとを備えた動力伝達装置であって、第1回転部材の前記支持部に第2回転部材を支持する環状部材を配置すると共に、前記支持部を、前記シールの取り付け部より大径か、あるいは、同径にしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された動力伝達装置であって、前記シールが、前記環状部材に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載された動力伝達装置であって、前記環状部材が、第1回転部材の前記支持部に圧入されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載された動力伝達装置であって、前記シールと、前記環状部材の内周に形成され第2回転部材を支持する支持部とが、軸方向に間隔を置いて配置されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載された動力伝達装置であって、前記シールと、環状部材の前記支持部との間に、オイル抜きの孔が設けられていることを特徴とする。
請求項1の動力伝達装置は、第1回転部材に形成された支持部の内周に第2回転部材をその内周で支持する環状部材を配置すると共に、第1回転部材内周の支持部をシールの取り付け部(の外周)より大径か、あるいは、同径にした。
従って、例えば、シールと環状部材が別体のとき、第1回転部材に対して、シールを取り付けた後環状部材を取り付ければ、第1回転部材を2分割せずに、また、継ぎ手に連結される第2回転部材を大径化しないでも、シールを容易に取り付けることができる上に、第2回転部材と継ぎ手との互換性が保たれる。
従って、第1回転部材を2分割する従来の構成と異なり、2分割された2箇の強度部材と、これらを連結するボルトなどが不要になって部品点数の増加が防止される上に、2分割軸のセット加工や精度検査、セット加工後の組み付け時に行われる分解と再組み立てと精度検査、シールの交換時の分解と再組み立てと精度検査などが不要になるから、これらに伴う部品コスト、加工コスト、検査コスト、作業コストなどの発生が避けられる。
また、第1回転部材上の、環状部材の支持部とシールの取り付け部とを同径にする構成では、第1回転部材の内周に径の異なった2個所の取り付け部を加工する必要がなくなり、加工が容易になるから、加工コストをそれだけ低減することができる。
請求項2の動力伝達装置は、請求項1の構成と同等の作用・効果を得ることができる。
また、シールを環状部材に取り付けてこれらを一体にしたことにより、環状部材を取り付け、あるいは、取り外すだけで、シールと環状部材の両方を取り付け、あるいは、取り外すことができるから、シール及び環状部材の組み付け作業と交換作業が極めて容易になる。
また、シールと環状部材とを一体にしたこの構成では、第1回転部材に環状部材の支持部だけを加工すればすむから、加工が容易になり、加工コストをそれだけ低減することができる。
請求項3の動力伝達装置は、請求項1または請求項2の構成と同等の作用・効果を得ることができる。
また、環状部材を第1回転部材の支持部に圧入するこの構成では、環状部材の組み付けコストが安価になる上に、環状部材を所定の位置に保持する他の保持手段が不要になる。
請求項4の動力伝達装置は、請求項1〜請求項3の構成と同等の作用・効果を得ることができる。
また、シールと、環状部材の内周に形成された第2回転部材の支持部とを軸方向に間隔を置いて配置したことにより、これらを径方向にオーバーラップして配置した構成と較べると、それだけ小径に構成され、車載性が向上する。
請求項5の動力伝達装置は、請求項4の構成と同等の作用・効果を得ることができる。
また、環状部材上の支持部と、シールと間にオイル抜きの孔を設けたことにより、この支持部とシールの各摺動部に送られるオイルが増量され、潤滑・冷却効果がそれだけ向上する。
次に実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1によってトランスファ1(本発明の第1実施形態:動力伝達装置)の説明をする。
トランスファ1は後輪駆動ベースの4輪駆動車に用いられており、その動力系は、エンジン(原動機)と、トランスミッションと、トランスファ1と、ベベルギア式差動機構を有するフロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル装置)と、左右の等速ジョイント(継ぎ手)及び前車軸及び前輪と、継ぎ手及び後輪側プロペラシャフトと、リヤデフ(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)と、左右の後車軸及び後輪などから構成されており、エンジンの駆動力はトランスミッションからフロントデフに伝達され、等速ジョイントと前車軸から左右の前輪に配分されると共に、トランスファ1から継ぎ手と後輪側プロペラシャフトとを介しリヤデフに伝達され後車軸から左右の後輪に配分される。
[トランスファ1の構成]
トランスファ1は、エンジンからの駆動力によって回転する中空の入力軸3(第1回転部材)と、入力軸3の内周側に形成された支持部5で支持され、端部に等速ジョイント(継ぎ手)が連結された動力伝達軸7(第2回転部材)と、入力軸3と動力伝達軸7との間に配置されたシール9とを備えた動力伝達装置であって、動力伝達軸7を内周の支持部13で支持するブッシュ15(環状部材)を入力軸3の支持部5に圧入し、支持部13との間に軸方向の間隔を置きながら入力軸3の取り付け部11にシール9を取り付け、支持部5と取り付け部11とを同径にし、入力軸3にオイル抜きの孔17を形成し、このオイル抜き孔17をブッシュ15の支持部13とシール9との間に対向する位置に設けた。
トランスファ1はトランスファオイルが充填されたトランスファケース19に収容されている。
入力軸3はスラストベアリング21,21によりトランスファケース19に支承されており、フロントデフのデフケースを介して入力するエンジンの駆動力によって回転する。動力伝達軸7はフロントデフ(ベベルギア式差動機構)の右サイドギアに連結されており、入力軸3を貫通し、右端のフランジ部23で右の等速ジョイント側フランジ部に連結され、等速ジョイントを介して右前輪に連結されている。
支持部5と取り付け部11は入力軸3の内周にそれぞれ形成されており、これらは同径に加工されている。また、シール9は、基部25の外周を取り付け部11に圧入されると共に、リップ27を動力伝達軸7の外周に接触させており、ブッシュ15は支持部5に圧入されている。オイル抜きの孔17は、入力軸3に設けられており、ブッシュ15の支持部13とシール9との間の空間55に対向している。
また、上記のように支持部5と取り付け部11が同径に加工されているから、入力軸3の取り付け部11にシール9を圧入した後、支持部5にブッシュ15を圧入すれば、シール9とブッシュ15の取り付けが完了する。
ブッシュ15の内周(支持部13)には螺旋状のオイル溝29が形成され、右端にはオイル流路になる切り欠き31が形成されている。入力軸3が回転するとオイル抜き孔17からオイルが排出され、切り欠き31からオイルが流入してオイル溝29に供給され、このようなオイルの循環によってブッシュ15の支持部13及びシール9のリップ27と動力伝達軸7との摺動面に充分なオイルが送られ、大きな潤滑・冷却効果が得られる。
トランスファケース19の左端側では、入力軸3との間にシール33が配置されており、シール33は入力軸3の外周側で、また、シール9は入力軸3の内周側で、それぞれトランスミッションオイルとトランスファオイルとの混ざり合いを防止している。
また、シール9の基部25は入力軸3(取り付け部11)に圧入されたことによってガスケットの機能が得られ、ブッシュ15の外周も入力軸3(支持部5)に圧入されたことによってシール機能が得られ、それぞれ上記のオイル混ざり合い防止機能を向上させている。
入力軸3にはベベルギア35がボルト37で固定されており、ベベルギア35はベベルギア39と噛み合っている。ベベルギア39はドライブピニオンシャフト41の前端に形成されている。ドライブピニオンシャフト41はスラストベアリング43,45によりトランスファケース19に支承されており、ドライブピニオンシャフト41にはフランジ47がスプライン連結され、ナット49で固定されており、フランジ47は継ぎ手を介して後輪側プロペラシャフトに連結され、後輪側プロペラシャフトは継ぎ手を介してリヤデフに連結されている。
また、トランスファケース19に対して、動力伝達軸7との間及びドライブピニオンシャフト41(フランジ47)との間にはシール51,53が配置されており、トランスファケース19からのトランスファオイルの漏れと外部からの異物の侵入を防止している。
[トランスファ1の効果]
トランスファ1は、動力伝達軸7用の支持部5をシール9用の取り付け部11と同径にしたから、取り付け部11にシール9を取り付けた後、ブッシュ15を支持部5に圧入すれば、入力軸3を2分割せずに、また、等速ジョイントに連結される動力伝達軸7を大径化せずに、シール9の取り付けを容易に行える上に、動力伝達軸7と等速ジョイントとの互換性が保たれる。
従って、入力軸を2分割する従来の構成と異なり、2分割された強度部材と、これらの2部材を連結するボルトなどが不要になって部品点数の増加が防止される上に、2分割軸のセット加工や精度検査、組み付け時に行われるセット加工後の分解と再組み立てと精度検査、シールの交換時の分解と再組み立てと精度検査などが不要になるから、これらに伴う部品コスト、加工コスト、検査コスト、作業コストなどの発生が避けられる。
また、ブッシュ15の支持部5とシール9の取り付け部11とを同径にしたことにより、入力軸3に径の異なった2個所の取り付け部を加工する必要がなくなるから加工が容易になり、加工コストをそれだけ低減することができる。
また、シール9とブッシュ15を互いの径方向にではなく、軸方向に配置したから、トランスファ1がそれだけ小径に形成され、車載性が向上する。
また、シール9とブッシュ15と間にオイル抜きの孔17を設けたことにより、シール9(リップ27)とブッシュ15(支持部13)に送られるオイルが増量され、潤滑・冷却効果がそれだけ向上する。
(第2実施形態)
図2によってトランスファ101(本発明の第2実施形態:動力伝達装置)の説明をする。以下、第1実施形態のトランスファ1との共有部材に同一の符号を与えて引用しながら、トランスファ1との相違点を説明する。
[トランスファ101の構成]
トランスファ101は、エンジンからの駆動力によって回転する中空の入力軸3と、入力軸3の内周側に形成された支持部5で支持され、端部に等速ジョイント(継ぎ手)が連結された動力伝達軸7と、入力軸3と動力伝達軸7との間に配置されたシール103とを備えた動力伝達装置であって、動力伝達軸7を内周の支持部105で支持するブッシュ107(環状部材)を入力軸3の支持部5に圧入し、支持部105との間に軸方向間隔を置きながらブッシュ107の溝109(取り付け部)にシール103を取り付けてこれらを一体にし、支持部5を溝109より大径にし、入力軸3にオイル抜き孔17を設け、オイル抜き孔17に対向してブッシュ107にオイル抜き孔111を設けた。
シール103は断面がX字状のシール(Xリング)であり、上記のようにブッシュ107の溝109に装着されてブッシュ107と一体にされている。従って、入力軸3(支持部5)にブッシュ107を圧入するだけでシール103とブッシュ107の取り付けが完了する。また、このようにブッシュ107を取り付けるとシール103は動力伝達軸7の外周と接触してシール機能を得る。
ブッシュ107の内周(支持部105)には螺旋状のオイル溝113が形成され、右端にはオイル流路になる切り欠き115が形成されている。入力軸3が回転するとオイル抜き孔111を介しオイル抜き孔17からオイルが排出され、切り欠き115からオイルが流入してオイル溝113に供給され、このようなオイルの循環によってブッシュ107(支持部105)及びシール103と動力伝達軸7との摺動面に充分なオイルが送られ、大きな潤滑・冷却効果が得られる。
トランスファケース19左端側のシール33は入力軸3の外周側で、また、シール103は入力軸3の内周側で、それぞれトランスミッションオイルとトランスファオイルとの混ざり合いを防止していると共に、ブッシュ107の外周も入力軸3に圧入したことによってシール機能が得られ、上記のオイル混ざり合い防止機能を向上させている。
[トランスファ101の効果]
トランスファ101は、シール103とブッシュ107を一体にしたから、入力軸3にブッシュ107を圧入するだけで、入力軸3を2分割せずに、また、等速ジョイントに連結される動力伝達軸7を大径化せずに、シール103の取り付けを容易に行える上に、動力伝達軸7と等速ジョイントとの互換性が保たれる。
従って、入力軸を2分割する従来の構成と異なり、部品点数の増加が防止されると共に、部品コスト、加工コスト、検査コスト、作業コストなどの上昇が避けられる。
また、シール103とブッシュ107を一体にしたから、これらの取り付け部を個別に加工する必要がなくなって入力軸3の加工が容易になり、加工コストがそれだけ低減される。
また、シール103とブッシュ107の支持部105とを互いの径方向にではなく、軸方向に配置したから、トランスファ101がそれだけ小径に形成され、車載性が向上する。
また、入力軸3にオイル抜き孔17を設け、ブッシュ107にオイル抜き孔111を設けたから、シール103とブッシュ107に送られるオイルが増量され、潤滑・冷却効果が向上する。
(第3実施形態)
図3によってトランスファ201(本発明の第3実施形態:動力伝達装置)の説明をする。以下、第1実施形態のトランスファ1との共有部材に同一の符号を与えて引用しながら、トランスファ1との相違点を説明する。
[トランスファ201の構成]
トランスファ201は、エンジンの駆動力によって回転する中空の入力軸3と、入力軸3の内周側に設けられた支持部5で支持され端部に等速ジョイント(継ぎ手)が連結される動力伝達軸7と、入力軸3と動力伝達軸7との間に配置されたシール203とを備えた動力伝達装置であって、動力伝達軸7を内周の支持部205で支持するブッシュ207(環状部材)を入力軸3の支持部5に圧入し、支持部205との間に軸方向間隔を置きながらブッシュ207の取り付け部209にシール203を取り付けてブッシュ207と一体にし、支持部5を取り付け部209より大径にし、入力軸3にオイル抜き孔17を設け、オイル抜き孔17に対向してブッシュ207にオイル抜き孔211を設けた。
シール203は基部213をブッシュ207の取り付け部209に圧入してブッシュ207と一体にされており、従って、入力軸3(支持部5)にブッシュ207を圧入するだけでシール203とブッシュ207の取り付けが完了する。また、このようにブッシュ207を取り付けるとシール203はリップ215が動力伝達軸7と接触してシール機能を得る。
ブッシュ207の内周には螺旋状のオイル溝217が形成され、右端にはオイル流路になる切り欠き219が形成されている。入力軸3が回転するとオイル抜き孔211を介しオイル抜き孔17からオイルが排出され、切り欠き219からオイルが流入してオイル溝217に供給され、このようなオイルの循環によってブッシュ207及びシール203と動力伝達軸7との摺動面に充分なオイルが送られ、大きな潤滑・冷却効果が得られる。
トランスファケース19左端側のシール33は入力軸3の外周側で、また、シール203は入力軸3の内周側で、それぞれトランスミッションオイルとトランスファオイルとの混ざり合いを防止していると共に、ブッシュ207の外周も入力軸3に圧入されたことによってシール機能が得られ、上記のオイル混ざり合い防止機能を向上させている。
[トランスファ201の効果]
トランスファ201は、シール203とブッシュ207を一体にしたから、入力軸3にブッシュ207を圧入するだけで、入力軸3を2分割せずに、また、等速ジョイントに連結される動力伝達軸7を大径化せずに、シール203の取り付けを容易に行える上に、動力伝達軸7と等速ジョイントとの互換性が保たれる。
従って、入力軸を2分割する従来の構成と異なり、部品点数の増加が防止されると共に、部品コスト、加工コスト、検査コスト、作業コストなどの上昇が避けられる。
また、シール203とブッシュ207を一体にしたことにより、これらの取り付け部を個別に加工する必要がなくなって入力軸3の加工が容易になり、加工コストがそれだけ低減される。
また、シール203とブッシュ207の支持部205とを互いの径方向にではなく、軸方向に配置したから、トランスファ201がそれだけ小径に形成され、車載性が向上する。
また、入力軸3にオイル抜きの孔17を設け、ブッシュ207にオイル抜き孔211を設けたから、シール203とブッシュ207に送られるオイルが増量され、潤滑・冷却効果が向上する。
(第4実施形態)
図4によってトランスファ301(本発明の第4実施形態:動力伝達装置)の説明をする。以下、第1実施形態のトランスファ1との共有部材に同一の符号を与えて引用しながら、トランスファ1との相違点を説明する。
[トランスファ301の構成]
トランスファ301は、エンジンの駆動力によって回転する中空の入力軸3と、入力軸3の内周側に設けられた支持部5で支持され端部に等速ジョイント(継ぎ手)が連結される動力伝達軸7と、入力軸3と動力伝達軸7との間に配置されたシール303とを備えた動力伝達装置であって、動力伝達軸7を内周の支持部305で支持するブッシュ307(環状部材)を入力軸3の支持部5に圧入し、支持部305との間に軸方向間隔を置きながらブッシュ307の左端部内周の取り付け部にシール303を固定して一体にし、支持部5をブッシュ307の前記取り付け部より大径にし、入力軸3にオイル抜き孔17を設け、オイル抜き孔17に対向してブッシュ307にオイル抜き孔309を設けた。
上記のようにシール303をブッシュ307と一体したから、入力軸3の支持部5にブッシュ307を圧入するだけでシール303とブッシュ307の取り付けが完了し、ブッシュ307を取り付けるとシール303は入力軸3と動力伝達軸7との間でシール機能を得る。
入力軸3が回転するとオイル抜き孔309を介しオイル抜き孔17からオイルが排出されてオイルの循環が促進され、ブッシュ307及びシール303と動力伝達軸7との摺動面に充分なオイルが送られ、大きな潤滑・冷却効果が得られる。
トランスファケース19左端側のシール33は入力軸3の外周側で、また、シール303は入力軸3内周と動力伝達軸7外周との間で、それぞれトランスミッションオイルとトランスファオイルとの混ざり合いを防止している。
[トランスファ301の効果]
トランスファ301は、シール303とブッシュ307を一体にしたから、入力軸3にブッシュ307を圧入するだけで、入力軸3を2分割せずに、また、等速ジョイントに連結される動力伝達軸7を大径化せずに、シール303の取り付けを容易に行える上に、動力伝達軸7と等速ジョイントとの互換性が保たれる。
従って、入力軸を2分割する従来の構成と異なり、部品点数の増加が防止されると共に、部品コスト、加工コスト、検査コスト、作業コストなどの上昇が避けられる。
また、シール303とブッシュ307を一体にしたことにより、これらの取り付け部を個別に加工する必要がなくなって入力軸3の加工が容易になり、加工コストがそれだけ低減される。
また、シール303とブッシュ307の支持部305とを互いの径方向にではなく、軸方向に配置したから、トランスファ301がそれだけ小径に形成され、車載性が向上する。
また、入力軸3にオイル抜きの孔17を設け、ブッシュ307にオイル抜き孔309を設けたから、シール303とブッシュ307に送られるオイルが増量され、潤滑・冷却効果が向上する。
(第5実施形態)
図5によってトランスファ401(本発明の第5実施形態:動力伝達装置)の説明をする。以下、第1実施形態のトランスファ1との共有部材に同一の符号を与えて引用しながら、トランスファ1との相違点を説明する。
[トランスファ401の構成]
トランスファ401は、エンジンの駆動力によって回転する中空の入力軸3と、入力軸3の内周側に設けられた支持部5で支持され端部に等速ジョイント(継ぎ手)が連結される動力伝達軸7と、入力軸3と動力伝達軸7との間に配置されたシール403とを備えた動力伝達装置であって、動力伝達軸7を内周の支持部405で支持するブッシュ407(環状部材)を入力軸3の支持部5に圧入し、支持部405との間に軸方向間隔を置きながらブッシュ407の左端部外周の取り付け部409にシール303を固定して一体にし、支持部5を取り付け部409より大径にし、入力軸3にオイル抜き孔17を設け、オイル抜き孔17に対向してブッシュ407にオイル抜き孔411を設けた。
シール403は基部413をブッシュ407の取り付け部409に圧入してブッシュ407と一体にされており、入力軸3の支持部5にブッシュ407を圧入するだけでシール403とブッシュ407の取り付けが完了し、ブッシュ407を取り付けるとシール403のリップ415が動力伝達軸7と接触する。
ブッシュ407の内周には螺旋状のオイル溝417が形成され、右端にはオイル流路になる切り欠き419が形成されている。入力軸3が回転するとオイル抜き孔411を介しオイル抜き孔17からオイルが排出され、切り欠き419からオイルが流入してオイル溝417に供給され、このようなオイルの循環によってブッシュ407及びシール403と動力伝達軸7との摺動面に充分なオイルが送られ、大きな潤滑・冷却効果が得られる。
トランスファケース19左端側のシール33は入力軸3の外周側で、また、シール403は入力軸3の内周側で、それぞれトランスミッションオイルとトランスファオイルとの混ざり合いを防止している。また、シール403の基部413と入力軸3との間でガスケット機能が得られ、ブッシュ407の外周も入力軸3に圧入したことによってシール機能が得られ、それぞれ上記のオイル混ざり合い防止機能を向上させている。
[トランスファ401の効果]
トランスファ401は、シール403とブッシュ407を一体にしたから、入力軸3にブッシュ407を圧入するだけで、入力軸3を2分割せずに、また、等速ジョイントに連結される動力伝達軸7を大径化せずに、シール403の取り付けを容易に行える上に、動力伝達軸7と等速ジョイントとの互換性が保たれる。
従って、入力軸を2分割する従来の構成と異なり、部品点数の増加が防止されると共に、部品コスト、加工コスト、検査コスト、作業コストなどの上昇が避けられる。
また、シール403とブッシュ407を一体にしたことにより、これらの取り付け部を個別に加工する必要がなくなって入力軸3の加工が容易になり、加工コストがそれだけ低減される。
また、シール403とブッシュ407の支持部405とを互いの径方向にではなく、軸方向に配置したから、トランスファ401がそれだけ小径に形成され、車載性が向上する。
また、入力軸3にオイル抜きの孔17を設け、ブッシュ407にオイル抜き孔411を設けたから、シール403とブッシュ407に送られるオイルが増量され、潤滑・冷却効果が向上する。
[本発明の範囲に含まれる他の態様]
上記第1〜第5実施形態において具体的に示したように、「第1回転部材と第2回転部材との間に配置されたシール」とは、第1回転部材と第2回転部材間のいかなる位置、又は、いかなる形状をもって、第1、第2回転部材間に配置されるシールをも含むものであり、環状部材を介するか否か、いずれでも良く、シールの区画機能を有する構造であれば、種々の構造を取り得ることができる。
第1実施形態の断面図である。 第2実施形態の断面図である。 第3実施形態の断面図である。 第4実施形態の断面図である。 第5実施形態の断面図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1 トランスファ(動力伝達装置)
3 入力軸(第1回転部材)
5 第1回転部材の内周側に形成された支持部
7 動力伝達軸(第2回転部材)
9 シール
11 シールの取り付け部
13 ブッシュ側の支持部
15 ブッシュ(環状部材)
17 オイル抜きの孔
101 トランスファ(動力伝達装置)
103 シール
105 ブッシュ側の支持部
107 ブッシュ(環状部材)
109 ブッシュの溝(シールの取り付け部)
111 オイル抜き孔
201 トランスファ(動力伝達装置)
203 シール
205 ブッシュ側の支持部
207 ブッシュ(環状部材)
209 シールの取り付け部
211 オイル抜き孔
301 トランスファ(動力伝達装置)
303 シール
305 ブッシュ側の支持部
307 ブッシュ(環状部材)
309 オイル抜き孔
401 トランスファ(動力伝達装置)
403 シール
405 ブッシュ側の支持部
407 ブッシュ(環状部材)
409 シールの取り付け部
411 オイル抜き孔

Claims (5)

  1. 原動機からの駆動力によって回転する中空の第1回転部材と、
    第1回転部材の内周側に形成された支持部で支持されると共に、端部に継ぎ手が連結された第2回転部材と、
    第1回転部材と第2回転部材との間に配置されたシールとを備えた動力伝達装置であって、
    第1回転部材の前記支持部に第2回転部材を支持する環状部材を配置すると共に、前記支持部を、前記シールの取り付け部より大径か、あるいは、同径にしたことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載された発明であって、
    前記シールが、前記環状部材に取り付けられていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された発明であって、
    前記環状部材が、第1回転部材の前記支持部に圧入されていることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載された発明であって、
    前記シールと、前記環状部材の内周に形成され第2回転部材を支持する支持部とが、軸方向に間隔を置いて配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項4に記載された発明であって、
    前記シールと、環状部材の前記支持部との間に、オイル抜きの孔が設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
JP2004046133A 2004-02-23 2004-02-23 動力伝達装置 Pending JP2005233374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004046133A JP2005233374A (ja) 2004-02-23 2004-02-23 動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004046133A JP2005233374A (ja) 2004-02-23 2004-02-23 動力伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005233374A true JP2005233374A (ja) 2005-09-02

Family

ID=35016536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004046133A Pending JP2005233374A (ja) 2004-02-23 2004-02-23 動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005233374A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008169951A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 動力伝達装置
WO2011068042A1 (ja) * 2009-12-03 2011-06-09 Ntn株式会社 シール面の加工方法
US9222570B2 (en) 2012-02-15 2015-12-29 GKN Driveline Japan Ltd. Power transmission apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008169951A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 動力伝達装置
WO2011068042A1 (ja) * 2009-12-03 2011-06-09 Ntn株式会社 シール面の加工方法
JP2011115891A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Ntn Corp シール面の加工方法
US9989101B2 (en) 2009-12-03 2018-06-05 Ntn Corporation Method of machining sealing surface
US9222570B2 (en) 2012-02-15 2015-12-29 GKN Driveline Japan Ltd. Power transmission apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1605178A2 (en) Flange assembly for supporting a bearing and an end fitting in a driveshaft assembly
US20170108106A1 (en) Differential device and method of assembling the same
WO2013047695A1 (ja) インホイール型モータ内蔵車輪用軸受装置
JP2009019743A (ja) 動力伝達装置
US9169916B2 (en) Power takeoff unit for automobile
JP2003184999A (ja) アクスル潤滑剤の隔離
JP2005233374A (ja) 動力伝達装置
JP2008110748A (ja) 4輪駆動車の動力伝達構造
JP4994298B2 (ja) 動力伝達装置
JP6217660B2 (ja) 車両の駆動装置
US11242897B2 (en) Coupling assembly having angled fastener holes
JP4645277B2 (ja) 4輪駆動装置
JP4525208B2 (ja) ピニオン軸支持用軸受装置
JP6065928B2 (ja) 車両の駆動装置
JP2008057633A (ja) 動力伝達装置
JP4313578B2 (ja) トルク伝達装置
JP3069239B2 (ja) デフ入力軸支持部のオイルシール装置
JP4857132B2 (ja) トランスファ
JP2006199222A (ja) 車両用動力伝達装置
RU2744102C1 (ru) Главная передача транспортного средства
JP2008208947A (ja) 歯車装置
JP5166754B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2015169281A (ja) サポートベアリングの取付構造
JP2007085437A (ja) 動力伝達装置
JP2005106196A (ja) デファレンシャル装置