JP2005233216A - クランクシャフト用オイルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン200への装着性の向上及びシール性の向上を図ったクランクシャフト用オイルシール205を提供する。
【解決手段】オイルシールリテーナ10の下部張り出し部13を、オイルシール本体20を保持している筒状嵌合部11よりもエンジン200の外側へ向けて張り出した形状とする。このため、下部張り出し部13を、溶接Wd又はボルト・ナットによってオイルパン202の上縁202aへしっかり固定することができ、取付が容易になると共に、下部張り出し部13とオイルパン202との間のシール性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンのクランク室から突出したクランクシャフトの端部から、エンジンオイルが外部へ漏れないように軸封するクランクシャフト用オイルシールに関するものである。
エンジンのクランク室から突出したクランクシャフトの端部を軸封するオイルシールとしては、従来から、例えば下記の特許文献1に記載されたようなものが知られている。
特開2003−42304
図5は、この種の従来のクランクシャフト用オイルシールを、その軸心を通る平面で切断して示す断面図、図6は、同じく装着状態をその軸心を通る平面で切断して示す断面図である。すなわち、従来のクランクシャフト用オイルシール100は、図5に示されるように、金属板からなるオイルシールリテーナ101と、このオイルシールリテーナ101に一体的に保持されたオイルシール本体102とからなる。また、オイルシール本体102は、金属環102bにゴム状弾性材料からなるシールリップ102aを一体成形したもので、金属環102bが、オイルシールリテーナ101に形成された筒状嵌合部101aの内周に圧入嵌着されている。
そしてこのオイルシール100は、図6に示されるように、オイルシールリテーナ101の取付フランジ部101bがエンジン200のシリンダブロック201に固定されると共に、オイルシールリテーナ101の下部張り出し部101cがエンジン200のオイルパン202の上縁202aに固定され、オイルシール本体102におけるシールリップ102aが、エンジン200のクランク室200aからシリンダブロック201の軸受部201aを通じて外部へ突出したクランクシャフト203のフランジ部203aの外周面に、摺動可能に密接されることによって、クランク室200a内のエンジンオイルが外部へ流出するのを防止するものである。なお、図中の参照符号204は、クランクシャフト203のフランジ部203aの外端面に取り付けられたフライホイールである。
しかしながら、従来のクランクシャフト用オイルシール100によれば、オイルシールリテーナ101の筒状嵌合部101aが、取付フランジ部101bから外部(フライホイール204側)へ向けて延びており、このため、オイルシール本体102のシールリップ102aが密接されるクランクシャフト203の大径部203aと、オイルパン202の上縁202aとの位置関係から、オイルシールリテーナ101の下部張り出し部101cが、筒状嵌合部101aの直下で折り返された形状となっている。その結果、オイルシールリテーナ101の下部張り出し部101cをオイルパン202の上縁202aに溶接等によって固定することが困難であり、このため、前記下部張り出し部101cにタッピングによる螺子孔を開設して、ボルトにより緊結しているが、オイルシールリテーナ101は比較的薄肉の金属板を用いているため、タッピングした螺子孔へのボルトの螺合による大きな緊結力が得られにくいといった問題があった。
またこのため、オイルシールリテーナ101の下部張り出し部101cの取付部におけるシール性も低いといった問題もあった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、エンジンへの装着性の向上及びシール性の向上を図ったクランクシャフト用オイルシールを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るクランクシャフト用オイルシールは、下部張り出し部においてエンジンのオイルパンに固定されるオイルシールリテーナの筒状嵌合部の内周に、クランクシャフトの外周面に摺動可能に密接されるオイルシール本体が嵌着され、前記下部張り出し部が、前記筒状嵌合部からエンジンの外側へ向けて突出しているものである。
請求項1の発明に係るクランクシャフト用オイルシールによれば、オイルシールリテーナの下部張り出し部がオイルシール本体を保持している筒状嵌合部よりもエンジンの外側へ向けて張り出した形状であるため、溶接又はボルト・ナットによってオイルパンへしっかり固定することができ、このため取付が容易になると共に、オイルシールリテーナとオイルパンとの間のシール性を向上させることができる。
以下、本発明に係るクランクシャフト用オイルシールの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この形態によるクランクシャフト用オイルシールを、エンジンの後部の一部と共に軸心を通る平面で切断して示す断面図、図2は、図1のクランクシャフト用オイルシールをエンジンの一部と共に軸心を通る平面で切断して示す未装着状態の断面図、図3は、図2におけるIII方向の矢視図、図4は図1の要部を示す部分拡大断面図である。
まず図1において、参照符号200は自動車用エンジンであって、201はこのエンジン200のシリンダブロック、202はオイルパン、203は、ジャーナル部203bにおいてシリンダブロック201の軸受部201aに回転自在に支持されたクランクシャフト、204はシリンダブロック201の軸受部201aの外側に位置してクランクシャフト203に形成されたフランジ部203aの外端面に複数のボルト204aによって同心的に取り付けられたフライホイールである。周知のように、シリンダブロック201の内部には軸受部201aの内周面に通じるオイル通路(不図示)が設けられており、このオイル通路を介して供給されるオイルによって、軸受部201aとクランクシャフト203のジャーナル部203bの間が潤滑されるようになっている。
本発明に係るクランクシャフト用オイルシール205は、軸受部201とクランクシャフト203のジャーナル部203bの間から外側(図1における左側)へ流出するオイルを密封対象とするもので、図2及び図3に示されるように、金属板のプレス成形体であるオイルシールリテーナ10と、このオイルシールリテーナ10に一体的に保持されたオイルシール本体20とからなる。オイルシール本体20とシリンダブロック201との間には、環状のシール室Sが形成され、このシール室Sの下部は、オイルパン202内に通じている。
オイルシールリテーナ10は、内周にオイルシール本体20を保持する筒状嵌合部11と、この筒状嵌合部11における軸方向外側となる端部(図1におけるフライホイール204側となる端部)から外周側へ展開した取付フランジ部12と、この取付フランジ部12の下縁に沿って外側(図1におけるフライホイール204側)へ張り出した下部張り出し部13とを有する。取付フランジ部12は、筒状嵌合部11を略アーチ型に取り囲むように、複数の結合用孔12aが所定間隔で開設されると共に、補強のための周り縁12b及びビード12cが屈曲形成されている。また、下部張り出し部13は、周り縁12bの下端から連続して取付フランジ部12の直線状の下縁に沿って平板状に張り出している。
このオイルシールリテーナ10は、取付フランジ部12がシリンダブロック201にその軸受部201aを略アーチ型に取り囲むように突出形成された取付部201bの端面に密接衝合され、各結合用孔12aに挿通される複数のボルト14によって緊結されると共に、下部張り出し部13が、オイルパン202の上縁202aと密接衝合され、図1に示されるような溶接Wd又は図3及び図4に示されるようなボルト15及びこれに螺合するナット16によって緊結されるようになっている。
オイルシール本体20は、図4に最も明瞭に示されるように、金属製の取付環21と、この取付環21の内周にゴム状弾性材料によって一体成形されたシールリップ22及びダストリップ23とからなる。
詳しくは、取付環21は、金属板を打ち抜きプレス成形することにより製作されたものであって、円筒部21aと、その軸方向外側(図1におけるフライホイール204側)となる端部から軸心と直交する平面状をなして内周側へ延びる内周フランジ部21bとを有する。そして、ゴム状弾性材料からなるシールリップ22及びダストリップ23は、その外周側の共通の基部24が、取付環21における内周フランジ部21bに、その内周端部を埋設した状態に加硫接着されている。
シールリップ22は、先端寄りの内周面にシールエッジ22aが形成され、外周に、前記シールエッジ22aの外周側に位置して、緊迫力を補償するためのエキステンションスプリング25が装着され、シールエッジ22aがクランクシャフト203のフランジ部203aの外周面に密接されるものである。一方、ダストリップ23はシールリップ22と反対側を向いており、クランクシャフト203のフランジ部203aの外周面に密接又は微小隙間を介して近接対向されるものである。
シールリップ22の内周面のうち、シールエッジ22aの外側(ダストリップ23側)のテーパ状内周面には、円周方向に対して所定の角度をなす多数の突条22bが形成されている。これらの突条22bは、それぞれその延長方向と直交する断面が山形をなし、軸回転時に、シール室Sからクランクシャフト203のフランジ部203aの外周面とシールエッジ22aとの密封摺動部を通過した密封対象のオイルを、シール室S側へ押し戻すねじポンプ作用を惹起するものである。
オイルシール本体20は、取付環21の円筒部21aが、オイルシールリテーナ10の筒状嵌合部11の内周に、適当な締め代をもって圧入され密嵌されることによって、このオイルシールリテーナ10に保持されている。そして、図1に示されるエンジン200への取付状態では、シールリップ22がエンジン200側(シール室S側)を向き、ダストリップ23がエンジン200の外側(フライホイール204側)を向いている。
以上のように構成されたクランクシャフト用オイルシール205によれば、オイルシール本体20を保持しているオイルシールリテーナ10が、先に説明したように、取付フランジ部12において、シリンダブロック201の取付部201bの端面に複数のボルト14によって取り付けられ、下部張り出し部13において、オイルパン202の上縁202aに取り付けられる。特に、本発明によれば下部張り出し部13がオイルシール本体20を嵌合している筒状嵌合部11よりもエンジン200の外側へ張り出した形状であるため、その固定手段として、図1に示されるような溶接Wd又は図3及び図4に示されるようなボルト15及びナット16を用いることができ、しっかりと固定することができる。
シリンダブロック201内を通る不図示のオイル通路によりシリンダブロック201の軸受部201aの内周へ供給されたオイルは、クランクシャフト203のジャーナル部203bの間を潤滑した後、その一部はクランクシャフト203のフランジ部203a側へ流出して遠心力によりシール室Sへ飛散するがクランクシャフト用オイルシール205のオイルシール本体20によってフライホイール204側への流出を阻止され、オイルパン202内へ落下する。このとき、シールリップ22の内周面に形成された突条22bが、流出しようとするオイルをシール室S側へ押し戻すねじポンプ作用を惹起するので、優れたシール性を発揮する。また、オイルシール本体20のシールリップ22とクランクシャフト203のフランジ部203aとの摺動部は、シール室Sへ飛散したオイルによって良好に潤滑される。
このとき、上述のように、オイルシールリテーナ10の下部張り出し部13が、溶接Wd又はボルト15及びこれに螺合するナット16によって、オイルパン202の上縁202aにしっかり密接した状態に固定されているので、シール室Sからオイルパン202内へ落下するオイルがオイルシールリテーナ10の下部から外部へ漏洩するのを有効に防止することができる。
本発明に係るクランクシャフト用オイルシールの好ましい実施の形態を、エンジンの一部と共に軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図1のクランクシャフト用オイルシールをエンジンの後部の一部と共に軸心を通る平面で切断して示す未装着状態の断面図である。 図2におけるIII方向の矢視図である。 図1の要部を示す部分拡大断面図である。 従来のクランクシャフト用オイルシールを、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図5のクランクシャフト用オイルシールの装着状態を、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
符号の説明
200 エンジン
201 シリンダブロック
201a 軸受部
201b 取付部
202 オイルパン
202a 上縁
203 クランクシャフト
203a フランジ部
204 フライホイール
205 クランクシャフト用オイルシール
10 オイルシールリテーナ
11 筒状嵌合部
12 取付フランジ部
13 下部張り出し部
14,15 ボルト
16 ナット
20 オイルシール本体
21 取付環
21a 円筒部
21b 内周フランジ部
22 シールリップ
23 ダストリップ
24 基部
25 エキステンションスプリング

Claims (1)

  1. 下部張り出し部(13)においてエンジン(200)のオイルパン(202)に固定されるオイルシールリテーナ(10)の筒状嵌合部(11)の内周に、クランクシャフト(203)の外周面に摺動可能に密接されるオイルシール本体(20)が嵌着され、前記下部張り出し部(13)が、前記筒状嵌合部(11)からエンジン(200)の外側へ向けて突出していることを特徴とするクランクシャフト用オイルシール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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