JP2005233151A - 内燃機関の油圧システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧によって駆動される油圧機構を油圧システムによって或る特定の状態に安定して保持する。
【解決手段】 油圧により駆動せしめられる油圧機構1と、該油圧機構に油圧を供給する油圧供給手段と、これら油圧機構と油圧供給手段とを結ぶ油圧経路3とを具備する。油圧機構に予め定められた油圧が供給されたときに油圧経路を遮断すると共に該油圧経路を遮断したときに油圧機構側の油圧経路を密閉する手段8をさらに具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の油圧システムに関する。
特許文献1には、内燃機関の吸気弁を駆動するための動弁装置が開示されている。この動弁装置は、選択的に、吸気弁を低いリフト量でもってリフトさせたり、吸気弁を高いリフト量でもってリフトさせたりできるものである。そして、特許文献1記載の内燃機関は、油圧システムを具備し、この油圧システムから供給される油圧によって、高リフト量での吸気弁のリフトと低リフト量での吸気弁のリフトとを切り換えるようにしている。詳細には、動弁装置が油圧によって駆動可能な切換ピンを備え、油圧システムから切換ピンに供給される油圧が低いときには、切換ピンにかけられているバネの付勢力が油圧に勝り、切換ピンがバネの付勢力によって或る特定の位置(以下「第1の位置」という)に位置決めされる。そして、このとき、動弁装置は、低リフト量でもって吸気弁をリフトする。一方、油圧システムから切換ピンに供給される油圧が高くなると、切換ピンにかけられた油圧がバネの付勢力に勝り、切換ピンが油圧によって上記一方の位置とは反対側の位置(以下「第2の位置」という)へと駆動せしめられる。そして、このとき、動弁装置は、高リフト量でもって吸気弁をリフトする。
ところで、特許文献1では、油圧システムから切換ピンに供給される油圧が高くなると、切換ピンが油圧によって上記第2の位置へと駆動せしめられるのであるが、油圧システムから切換ピンに供給される油圧が低くなると、切換ピンはバネの付勢力によって上記第1の位置へと戻されてしまう。そこで、特許文献では、切換ピンを上記第2の位置に保持すべきときには、油圧システムから切換ピンに高い油圧を供給し続けるようにしている。
特開昭64−3212号公報 実開平4−30209号公報
ところで、特許文献1では、油圧システムは、ポンプによって油圧を切換ピンに供給する。ここで、特許文献1記載のポンプは、内燃機関のクランク軸の回転力によって駆動されている(特許文献1に明示の記載はないが、例えば、特許文献1の第4頁右下欄の第3〜5行目には、「油圧は回転数の増加と共に増加する」との記載があることから、特許文献1記載のポンプが内燃機関のクランク軸の回転力によって駆動されているものと推定できる)。このように、ポンプがクランク軸の回転力によって駆動される場合、クランク軸の回転力の変動、すなわち、内燃機関の回転数の変動によって、ポンプから供給される油圧も変動することになる。したがって、切換ピンを上記第2の位置に保持すべきとき、すなわち、切換ピンに高い油圧を供給すべきときに、内燃機関の回転数が小さくなると、ポンプから切換ピンに供給される油圧が低下し、切換ピンが上記第2の位置に保持されない可能性がある。
もちろん、特許文献1記載のポンプがクランク軸の回転力によって駆動されるタイプでなくても、ポンプから出力される油圧が何らかの理由で変動する可能性は少なからずあるので、油圧システムの構成が切換ピンを上記第2の位置に保持すべきときにポンプから切換ピンに高圧の油圧を供給し続けなければならない構成となっている限り、切換ピンを上記第2の位置に安定して保持することができない可能性がある。
一般的に言えば、油圧システムの構成が油圧によって駆動せしめられる油圧機構を或る特定の状態に保持すべきときにポンプ(広義に表現すれば、油圧供給手段)から油圧機構に油圧を供給し続けなければならない構成となっている場合、油圧機構を或る特定の状態に安定して保持することができない可能性がある。
そこで、本発明の目的は、油圧によって駆動される油圧機構を油圧システムによって或る特定の状態に安定して保持することにある。
上記課題を解決するために、1番目の発明では、油圧により駆動せしめられる油圧機構と、該油圧機構に油圧を供給する油圧供給手段と、これら油圧機構と油圧供給手段とを結ぶ油圧経路とを具備する内燃機関の油圧システムにおいて、上記油圧機構に予め定められた油圧が供給されたときに上記油圧経路を遮断すると共に該油圧経路を遮断したときに油圧機構側の油圧経路を密閉する手段をさらに具備する。
上記課題を解決するために、2番目の発明では、油圧により駆動せしめられる油圧機構と、該油圧機構に油圧を供給する油圧供給手段と、これら油圧機構と油圧供給手段とを結ぶ主油圧経路とを具備する内燃機関の油圧システムにおいて、前記主油圧経路を遮断すると共に該主油圧経路を遮断したときに上記油圧機構側の主油圧経路を密閉する遮断・密閉手段と、該遮断・密閉手段よりも油圧機構側の主油圧経路と該遮断・密閉手段とを結ぶと共に該遮断・密閉手段に主油圧経路を遮断させる油圧を該遮断・密閉手段よりも油圧機構側の主油圧経路から該遮断・密閉手段に供給する副油圧経路とをさらに具備し、主油圧経路が遮断・密閉手段により遮断されたときに副油圧経路も密閉される。
1番目の発明では、油圧経路を遮断することができ、油圧経路を遮断すれば、油圧供給手段からの油圧の変動の影響を油圧機構が受けることがなくなり、また、油圧経路が遮断されたときには、油圧機構側の油圧経路が密閉されるので、油圧機構側の油圧経路内の油圧が或る特定の圧力に維持される。したがって、1番目の発明によれば、油圧機構が油圧システムによって或る特定の状態に安定して保持される。
また、2番目の発明では、主油圧経路を遮断することができ、油圧経路を遮断すれば、油圧供給手段からの油圧の変動の影響を油圧機構が受けることがなくなり、また、主油圧経路が遮断されたときには、油圧機構側の主油圧経路が密閉されるので、油圧機構側の主油圧経路内の油圧が或る特定の圧力に維持される。したがって、2番目の発明によれば、油圧機構が油圧システムによって或る特定の状態に安定して保持される。
さらに、2番目の発明では、油圧機構に向かって油圧供給手段から供給される油圧でもって主油圧経路が遮断される。したがって、2番目の発明によれば、比較的簡便な構成で、主油圧経路が遮断される。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1〜図5は、本発明の油圧システムの実施の形態を示している。なお、図1〜図5において、網掛けで示した部分は、作動油を示している。また、本発明の油圧システムの利用例は、後に、図6以降の図面を参照して説明する。
油圧システムは、油圧供給手段としての油圧ポンプPと、該油圧ポンプPから供給される油圧によって駆動せしめられる油圧機構1とを具備する。油圧ポンプPは、内燃機関の出力、より特定的には、クランク軸の回転力によって駆動され、オイルパン2内の作動油を油圧機構1に向かって吐出する。また、油圧ポンプPと油圧機構1とは油圧経路(以下「主油圧経路」という)3によって互いに接続されている。したがって、油圧ポンプPから出力された油圧は、主油圧経路3を介して油圧機構1に供給されることになる。
油圧機構1は、主油圧経路3を介して該油圧機構1に供給される油圧によって駆動され移動せしめられる部材(以下「ピストン」という)4と、該ピストン4に供給される油圧に抵抗する力を該ピストンに加える抵抗手段であるバネ5とを有する。したがって、油圧機構1では、ピストン4に供給される油圧がバネ5の抵抗力(すなわち、付勢力)よりも小さいと、ピストン4は、バネ5の付勢力によって、第1の位置(この位置は、図1で見て、ピストン4が油圧機構1内で左側に寄った位置であって、以下この位置を「非作動位置」といい、図1に示されているピストン4の位置がこの第1の位置である)に向かって移動せしめられ、最終的には、この非作動位置に位置決めされる。
一方、ピストン4に供給される油圧がバネ5の付勢力よりも大きくなると、ピストン4は、油圧によって、上記非作動位置とは反対側の第2の位置(この位置は、図1で見て、ピストン4が油圧機構1内で右側に寄った位置であって、以下この位置を「作動位置」といい、図3に示されているピストン4の位置がこの第2の位置である)に向かって移動せしめられ、最終的には、この作動位置に位置決めされる。
油圧ポンプPは、バネ5の付勢力よりも大きい油圧をピストン4に供給するので、ピストン4が非作動位置にあるときに、油圧ポンプPからピストン4に油圧が供給されると、この油圧によって、ピストン4は、非作動位置から作動位置に向かって移動せしめられることになる。
また、油圧システムは、主油圧経路3上に、主油圧経路3を遮断したり開放したりする弁(以下「油圧制御弁」という)6を具備する。油圧制御弁6が主油圧経路3を開放しているときには、油圧ポンプPから油圧機構1に向かって油圧が供給される。図2〜図4に示されている状態が、油圧制御弁6が主油圧経路3を開放している状態である。一方、油圧制御弁6が主油圧経路3を遮断しているときには、油圧ポンプPから油圧機構1への油圧の供給は遮られる。図1および図5に示されている状態が、油圧制御弁6が主油圧経路3を遮断している状態である。また、油圧制御弁6には、電子制御装置(ECU)7が接続されており、この電子制御装置7によって油圧制御弁6の動作が制御される。すなわち、油圧制御弁6は電子的に制御される弁である。
さらに、油圧システムは、油圧制御弁6よりも油圧機構1側の主油圧経路3上に、主油圧経路3を遮断したり開放したりする弁(以下「減圧弁」という)8を具備する。減圧弁8は、副油圧経路(詳細は後述する)9を介して該減圧弁8に供給される油圧によって駆動され移動せしめられる部材(以下「ピストン」という)10と、該ピストン10に供給される油圧に抵抗する力を該ピストンに加える抵抗手段であるバネ11とを有する。したがって、減圧弁8では、ピストン10に供給される油圧がバネ11の抵抗力(すなわち、付勢力)よりも小さいと、ピストン10は、バネの付勢力によって、第1の位置(この位置は、図1で見て、ピストン10が減圧弁8内で下側に寄った位置であって、以下この位置を「開放位置」といい、図1に示されているピストン10の位置がこの第1の位置である)に向かって移動せしめられ、最終的には、この開放位置に位置決めされる。
一方、副油圧経路9を介してピストン10に供給される油圧がバネ11の付勢力よりも大きくなると、ピストン10は、油圧によって、上記開放位置とは反対側の第2の位置(この位置は、図1で見て、ピストン10が減圧弁8内で上側に寄った位置であって、以下この位置を「遮断位置」といい、図4に示されているピストン10の位置がこの第2の位置である)に向かって移動せしめられ、最終的には、この遮断位置に位置決めされる。
油圧ポンプPは、バネ11の付勢力よりも大きい油圧をピストン10に供給するので、ピストン10が開放位置にあるときに、油圧ポンプPから副油圧経路9を介してピストン10に油圧が供給されると、この油圧によって、ピストン10は、開放位置から遮断位置に向かって移動せしめられることになる。なお、減圧弁8のバネ11の付勢力は、油圧機構1のバネ5の付勢力よりも大きい。
減圧弁8が主油圧経路3を開放しているときには、油圧ポンプPから供給される油圧が油圧機構1に到達することができる。図1〜図3および図5に示されている状態が、減圧弁8が主油圧経路3を開放している状態である。一方、減圧弁8が主油圧経路3を遮断しているときには、油圧ポンプPから供給される油圧は油圧機構1に到達することはできない。図4に示されている状態が、減圧弁8が主油圧経路3を遮断している状態である。このように、減圧弁8は、油圧で制御される弁である。
また、副油圧経路9は、減圧弁8よりも油圧機構1側の主油圧経路3から分岐し、減圧弁8のピストンに主油圧経路3を遮断させるように該減圧弁8に油圧を供給することができるように該減圧弁8に接続されている。また、副油圧経路9は、オイルパン2へも延びている。
さらに、上述した油圧制御弁6は、減圧弁8よりもオイルパン2側で副油圧経路9を遮断したり開放したりすることもできる。油圧制御弁6が副油圧経路9を開放しているときには、副油圧経路9を介して作動油がオイルパン2に戻される。したがって、このとき、油圧機構1のピストンおよび減圧弁8のピストンにかかっていた油圧が抜かれることになる。図1および図5に示されている状態が、油圧制御弁6が副油圧経路9を開放している状態である。もちろん、油圧制御弁6が副油圧経路9を遮断しているときには、作動油がオイルパン2に戻されることはない。図2〜図4に示されている状態が、油圧制御弁6が副油圧経路9を遮断している状態である。なお、図示した実施形態では、油圧制御弁6は、主油圧経路3を開放しているときに副油圧経路9を遮断し、一方、主油圧経路3を遮断しているときに副油圧経路9を開放するようになっている。
次に、本実施形態の油圧システムの作動について説明する。図1に示されている状態では、油圧制御弁6は主油圧経路3を遮断しており且つ副油圧経路9を開放している。この状態では、油圧制御弁6よりも下流側(すなわち、油圧制御弁6よりも油圧機構1側)の主油圧経路3および副油圧経路9へは、油圧は供給されておらず、また、油圧制御弁6よりも下流側の主油圧経路3および副油圧経路9内の作動油は、オイルパン2に戻されている。したがって、油圧機構1のピストン4にも減圧弁8のピストン10にも油圧は供給されていないので、油圧機構1のピストン4は非作動位置にあり、減圧弁8のピストン10は開放位置にある。
この状態から油圧制御弁6が電子制御装置(ECU)7によって駆動せしめられ、油圧制御弁6が主油圧経路3を開放すると共に副油圧経路9を遮断すると、図2に示されているように、油圧制御弁6よりも下流側へ油圧が供給される。このとき、減圧弁8のピストン10は開放位置にあって、主油圧経路3を開放していることから、油圧が主油圧経路3を介して油圧機構1のピストン4に達すると共に副油圧経路9を介して減圧弁8のピストン10にも達する。そして、副油圧経路9が油圧制御弁6によって遮断されていることから、主油圧経路3および副油圧経路9内の油圧が次第に高くなる。
上述したように、減圧弁8のバネの付勢力は油圧機構1のバネ5の付勢力よりも大きく、油圧機構1のピストン4にかかる油圧と減圧弁8のピストン10にかかる油圧とが等しいので、図2に示されているように、油圧によって、減圧弁8のピストン10よりも先に、油圧機構1のピストン4が非作動位置から作動位置に向かって移動せしめられる。
そして、油圧機構1のピストン4が作動位置に達すると、このピストン4はもはや移動することができなくなるので、図3に示されているように、減圧弁8のピストン10が開放位置から遮断位置に向かって移動せしめられる。
そして、図4に示されているように、減圧弁8のピストン10が遮断位置に達すると、減圧弁8が主油圧経路3を遮断し、減圧弁8よりも下流側に作動油が供給されなくなるので、減圧弁8のピストン10が遮断位置に停止することになる。
この図4に示されている状態では、減圧弁8よりも下流側(すなわち、減圧弁8よりも油圧機構1側)の主油圧経路3および副油圧経路9が密閉され、油圧機構1のピストン4および減圧弁8のピストン10にかかる油圧が一定に保たれるので、油圧機構1のピストン4は作動位置に保持され、減圧弁8のピストン10は遮断位置に保持されることになる。この状態では、油圧機構1は油圧ポンプPから隔離されているので、油圧ポンプPによる作動油の吐出量に変動があったとしても、その変動は油圧機構1に影響を及ぼすことはない。したがって、油圧機構1のピストン4が安定して作動位置に保持されることになる。
一方、図4に示されている状態から、油圧制御弁6が電子制御装置(ECU)7によって駆動せしめられ、油圧制御弁6が主油圧経路3を遮断すると共に副油圧経路9を開放すると、図5に示されているように、副油圧経路9を介して作動油がオイルパン2に戻され、油圧機構1のピストン4や減圧弁8のピストン10にかかっていた油圧が低下する。したがって、油圧機構1のピストン4は作動位置から非作動位置に向かって移動し、減圧弁8のピストン10は遮断位置から開放位置に向かって移動し、最終的には、図1に示されている状態となる。
この状態でも、油圧機構1は油圧ポンプPから隔離されているので、油圧ポンプPによる作動油の吐出量が多くなったとしても、それが油圧機構1に影響することはない。したがって、油圧機構1のピストン4を素早く作動位置から非作動位置に移動させることができる(油圧機構1が油圧ポンプPから隔離されていない場合に、油圧ポンプPによる作動油に吐出量が多くなると、油圧機構1のピストン4にかかっている油圧の低下が遅くなることから、油圧機構1のピストン4を素早く作動位置から非作動位置に移動させることができない)。
本発明の油圧システムは、例えば、図6〜図9に示されているように、内燃機関の吸気弁を駆動するための動弁機構に利用される。図6〜図9において、12は燃焼室、13は吸気弁、14は吸気弁13を案内するためのガイド壁、15は吸気弁13が着座するバルブシート、16はカム、17はカム16の動力を吸気弁13に伝えるためのロッカアーム、18はロッカアーム17を支持するピボット機構をそれぞれ示している。
ピボット機構18は、ハウジング19と、且つロッカアーム17を実際に支持するピボット20とを具備する。ピボット20は、ハウジング19内で往復動(図6では、概して、上下動)可能にハウジング19内に収容されている。また、ピボット20の底壁面とハウジング19の内壁面との間には、バネ21が配置されている。さらに、ピボット20には穴22が設けられており、この穴22に対応してハウジング19の側壁には貫通穴23が設けられている。ピボット20の穴22には該穴22内で往復動可能にピストン4が収容されている。また、ピボット20の穴22がハウジング側壁の貫通穴23に整列したときには、ピストン4は、このハウジング側壁の貫通穴23内に入り込んだり、該貫通穴23から抜け出したりすることができる。また、ピストン4の底壁面とピボット20の穴22を画成する壁面との間には、バネ5が配置されている。
図6〜図9に示した例では、ピボット20の穴22内に収容されているピストン4が油圧機構1の一部を構成するピストン4に相当し、ピストン4の底壁面とピボット20の穴22を画成する壁面との間に配置されているバネ5が油圧機構1の一部を構成するバネ5に相当する。したがって、図8および図9に矢印Aで示したように、本発明の油圧システムからこのピボット20の穴22内に収容されているピストン4に油圧が供給される。
次に、図6〜図9に示した例の動作について説明する。図6は、ピボット20の穴22内に収容されているピストン4に油圧がかけられていない状態を示している。すなわち、図6に示した状態では、本発明の油圧システムは、図1に示した状態にある。この状態では、ピストン4は、ピボット20の穴22とハウジング側壁の貫通穴23との両方に収容され、ピボット20とハウジング19とを連結している。このため、ピボット20にロッカアーム17から力が加わったとしても、ピボット20はハウジング19内では移動しない。
したがって、このとき、カム16によってロッカアーム17が動かされると、図7に示されているように、ピボット20がロッカアーム17の支点となって、カム16からの動力がロッカアーム17を介して吸気弁13に伝えられるので、吸気弁13はリフトせしめられる(すなわち、バルブシート15から離される)。この場合、燃焼室12に空気が吸入される。
一方、油圧システムが図2に示されている状態となり、そして、図3に示されている状態を経て、図4に示されている状態となると、動弁機構は図8に示されている状態となる。この状態では、ピストン4は、ピボット20の穴22にのみ収容されており、ピボット20はハウジング19から切り離されている。このため、ピボット20にロッカアーム17から力が加わると、ピボット20はハウジング19内で移動可能である。
したがって、このとき、カム16によってロッカアーム17が動かされると、図9に示されているように、吸気弁13がロッカアーム17の支点となって、カム16からの動力がロッカアーム17を介してピボット20に伝えられ、ピボット20がハウジング19内で往復動することになる。この場合、吸気弁13はリフトされず、燃焼室12には空気は吸入されない。
こうした動弁機構に本発明の油圧システムを利用すると、吸気弁13の開弁モードを吸気弁13をリフトさせないモード(以下「停止モード」という)に維持すべきときに、内燃機関の回転数が変動したとしても、吸気弁13の開弁モードが安定して停止モードに維持される。また、吸気弁13の開弁モードを停止モードから吸気弁13をリフトさせるモード(以下「作動モード」という)に切り換えるべきときには、吸気弁13の開弁モードが素早く停止モードから作動モードに切り換えられる。
図10は、本発明の油圧システムを動弁機構に利用したときに、吸気弁13の開弁モードを制御するフローチャートの一例を示した図である。図10に示した例では、始めに、ステップ10において、吸気弁13の開弁モード(以下単に「開弁モード」という)を作動モード(これは、上述したように、吸気弁13をリフトするモードである)にすべきか否かが判別される。ここで、開弁モードを作動モードにすべきであると判別されたときには、ステップ13において、現在の開弁モードが作動モードにある場合(より詳細には、油圧システムが図1に示されている状態にある場合)には、現在の開弁モードが維持され(より詳細には、油圧制御弁6の位置が図1に示されているように主油圧経路3を遮断し且つ副油圧経路9を開放している位置に維持され)、一方、現在の開弁モードが停止モードにある場合(より詳細には、油圧システムが図4に示されている状態にある場合)には、開弁モードが作動モードへ切り換えられる(より詳細には、油圧制御弁6の位置を主油圧経路3を開放し且つ副油圧経路9を遮断している位置から、主油圧経路3を遮断し且つ副油圧経路9を開放する位置に切り換えられる)。
一方、ステップ10において、開弁モードを作動モードではなく、停止モード(これは、上述したように、吸気弁13をリフトさせないモードである)にすべきであると判別されたときには、ステップ11において、停止モードへの切換条件(例えば、吸気弁13のリフト途中でないか等)が成立しているか否かが判別される。ステップ11において停止モードへの切換条件が成立していないと判別されると、ルーチンはステップ10に戻る。そして、この場合、ステップ11において停止モードへの切換条件が成立していると判別されるまで、ステップ10とステップ11とが繰り返されることになる。
ステップ11において、停止モードへの切換条件が成立していると判別されたときには、ステップ12において、現在の開弁モードが停止モードにある場合(より詳細には、油圧システムが図4に示されている状態にある場合)には、現在の開弁モードを維持し(より詳細には、油圧制御弁6の位置が図4に示されているように主油圧経路3を開放し且つ主油圧経路3を遮断している位置に維持され)、一方、現在の開弁モードが作動モードにある場合(より詳細には、油圧システムが図1に示されている状態にある場合)には、開弁モードを停止モードへ切り換える(より詳細には、油圧制御弁6の位置が主油圧経路3を遮断し且つ副油圧経路9を開放している位置から、主油圧経路3を開放し且つ副油圧経路9を遮断する位置に切り換えられる)。
本発明の油圧システムの実施の形態を示した図である。 図1とは異なる状態にある油圧システムを示した図である。 図1および図2とは異なる状態にある油圧システムを示した図である。 図1〜図3とは異なる状態にある油圧システムを示した図である。 図1〜図4とは異なる状態にある油圧システムを示した図である。 本発明の油圧システムを内燃機関の吸気弁を駆動するための動弁機構に利用した場合を示した図であって、ここでは、油圧機構が非作動状態にあるところが示されている。 図6と同様の図であるが、ここでは、カムによって吸気弁がリフトせしめられたところが示されている。 図6と同様の図であるが、ここでは、油圧機構が作動状態にあるところが示されている。 図6と同様の図であるが、ここでは、カムによって油圧機構が駆動せしめられたところが示されている。 本発明の油圧システムを内燃機関の吸気弁を駆動するための動弁機構に利用した場合において、吸気弁の開弁モードを制御するフローチャートの一例を示した図である。
符号の説明
1…油圧機構
2…オイルパン
3…主油圧経路
4,10…ピストン
5,11…バネ
6…油圧制御弁
8…減圧弁
9…副油圧経路
12…燃焼室
13…吸気弁
16…カム
17…ロッカアーム
18…ピボット機構
P…油圧ポンプ

Claims (2)

  1. 油圧により駆動せしめられる油圧機構と、該油圧機構に油圧を供給する油圧供給手段と、これら油圧機構と油圧供給手段とを結ぶ油圧経路とを具備する内燃機関の油圧システムにおいて、上記油圧機構に予め定められた油圧が供給されたときに上記油圧経路を遮断すると共に該油圧経路を遮断したときに油圧機構側の油圧経路を密閉する手段をさらに具備することを特徴とする油圧システム。
  2. 油圧により駆動せしめられる油圧機構と、該油圧機構に油圧を供給する油圧供給手段と、これら油圧機構と油圧供給手段とを結ぶ主油圧経路とを具備する内燃機関の油圧システムにおいて、前記主油圧経路を遮断すると共に該主油圧経路を遮断したときに上記油圧機構側の主油圧経路を密閉する遮断・密閉手段と、該遮断・密閉手段よりも油圧機構側の主油圧経路と該遮断・密閉手段とを結ぶと共に該遮断・密閉手段に主油圧経路を遮断させる油圧を該遮断・密閉手段よりも油圧機構側の主油圧経路から該遮断・密閉手段に供給する副油圧経路とをさらに具備し、主油圧経路が遮断・密閉手段により遮断されたときに副油圧経路も密閉されることを特徴とする油圧システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008190392A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Otics Corp 可変動弁機構
JP2015529781A (ja) * 2012-09-25 2015-10-08 ルノー・トラックス 弁作動機構及びかかる弁作動機構を備えた自動車

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