JP2005232087A - 新規な1,3−ベンゾチアジン化合物とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 新規な1,3−ベンゾチアジン化合物及びその製造方法の提供。
【解決手段】1,3−ベンゾチアジン化合物及びN−スルフェニルアミノ酸エステル化合物あるいは1,2−ベンゾイソチアゾリジン−3−オン化合物を塩基と作用させることによる1,3−ベンゾチアジン化合物の製造。
【化1】
Figure 2005232087

(式中、Rは、水素原子、アルキル基、アラルキル基などから選ばれる原子又は基を表す。
は、アルキル基又はシクロアルキル基を示す。
は、アルキル基、シクロアルキル基などから選ばれる原子又は基を表す。
nは、0または1〜4の整数である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、新規な1,3−ベンゾチアジン化合物とその製造方法に関するものである。
1,3−ベンゾチアジン化合物およびその誘導体においては、種々の生理活性を持つ化合物が報告されている。たとえば、農業用殺菌剤(特許文献1、特許文献2)、雑草の発芽阻止作用(特許文献3)、中枢神経刺激剤(特許文献4、特許文献5)等が知られている。また、抗生物質であるセファロスポリンにも1,3−ベンゾチアジン化合物の部分骨格である1,3−チアジン骨格が含まれている。
これらのことから、新規な1,3−ベンゾチアジン化合物を得ることは、当該技術の背景を考えると重要なことである。
1,3−ベンゾチアジン化合物を合成する方法においては、チオサリチル酸アミド化合物とカルボニル化合物を酸存在下で反応させる方法が報告されている(例えば、非特許文献1)。しかしながら、この方法においては、エステル基のような加水分解を受けやすい置換基を持つ1,3−ベンゾチアジン化合物を得る場合は適応ができないという問題があった。また、特定の置換基の化合物に対しては、この反応では合成できないことが報告されている(非特許文献2)。1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン類から塩基を用いた1,3−ベンゾチアジン化合物も報告されているが、置換基の1例として挙げているのみで、一般性に欠けている(非特許文献2)。
特開昭43−07540号公報 ドイツ特許 2218362号 特開昭44−12420号公報 米国特許 3475423号 フランス特許 2047871号 H. Quiniou andO. Guilloton, Adv. Heterocyclic Chem.,50, 85 (1990). J. C. Grivas, J. Org. Chem., 41, 1325 (1976).
本発明の課題は、新規な1,3−ベンゾチアジン化合物である1,3−ベンゾチアジン−2−カルボン酸エステル化合物およびその新規な製造方法を提供することである。
本発明者らは、1,3−ベンゾチアジン化合物について鋭意研究を重ねた結果、N−スルフェニルアミノ酸エステル化合物と塩基を反応させること、或いは、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物と塩基を反応させることにより、1,3−ベンゾチアジン化合物誘導体を得ることができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1)下記一般式(イ)で表される新規な1,3−ベンゾチアジン化合物。
Figure 2005232087
(式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
nは、0または1〜4の整数である。)
(2) 下記一般式(イ)で表される1,3−ベンゾチアジン化合物を製造する方法において、下記一般式(ロ)で表されるN−スルフェニルアミノ酸エステル化合物と塩基を反応させることを特徴とする1,3−ベンゾチアジン化合物の製造方法。
Figure 2005232087
(式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
nは、0または1〜4の整数である。)

Figure 2005232087
(式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
は、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
nは、0または1〜4の整数である。
は、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。)
(3)前記(2)において、塩基としてアミン類,アルコキシド類を用いることを特徴とする1,3−ベンゾチアジン化合物の製造方法。
(4) 下記一般式(イ)で表される1,3−ベンゾチアジン化合物を製造する方法において、下記一般式(ハ)で表される1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物と塩基を反応させることを特徴とする1,3−ベンゾチアジン化合物の製造方法。
Figure 2005232087
(式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
nは、0または1〜4の整数である。)
Figure 2005232087
(式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
nは、0または1〜4の整数である。)
(5) 上記(4)において、塩基としてアミン類,アルコキシド類を用いることを特徴とする1,3−ベンゾチアジン化合物の製造方法。
本発明により得られる新規な1,3−ベンゾチアジン化合物は、殺菌剤として用いる事ができる。この化合物は、N−スルフェニルアミノ酸エステル化合物と塩基の反応、あるいは1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物と塩基の反応により、製造することができる。
本発明の化合物は、1,3−ベンゾチアジン化合物であり、下記一般式(イ)で表される。
Figure 2005232087
式中、R、R、Rは、以下の通りである。
(1)Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる基を表す。
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2、2−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、N−オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基、N−ノニル基、イソノニル基、N−デカニル基、イソデカニル基、N−ウンデカニル基、イソウンデカニル基、N−ドデカニル基、イソドデカニル基などを挙げることができる。
前記アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基を挙げることができる。
前記ヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基を挙げることができる。
前記アルコキシアルキル基としては、メトキシエチル基、エトキシエチル基を挙げることができる。
前記アルコキシカルボニルアルキル基としては、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基などを挙げることができる。
前記フェノキシアルキル基としては、フェノキシメチル基、フェノキシエチル基、フェノキシプロピル基を挙げることができる。
前記カルバモイルアルキル基としては、カルバモイルメチル基、カルバモイルエチル基を挙げることができる。
前記インドールアルキル基としては、インドールメチル基、インドールエチル基、インドールプロピル基を挙げることができる。
前記アルキルチオアルキル基としては、メチルチオメチル基、メチルチオエチル基、エチルチオエチルを挙げることができる。
(2)Rは、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2、2−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基である。これらのアルキル基は、アルコキシル基、ジアルキルアミノ基の置換基により置換されていてもよい。
前記シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基である。
(3)Rは、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
前記アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2−ヘキシル基、
N−オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基などを挙げることができる。
前記シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを挙げることができる。
前記アルコキシル基の具体例を示すと、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ヘキシロキシ基等が挙げられる。
前記アルコキシカルボニル基の具体例を示すと、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ヘキシロキシカルボニル基等が挙げられる。
前記ハロゲン原子は、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素を挙げることができる。
nは0または1〜4の整数である。
この化合物は、殺菌剤として有効である。
本発明の1,3−ベンゾチアジン化合物誘導体を製造する一つの方法の出発物質は、N−スルフェニルアミノ酸エステル化合物である。
この化合物は、下記一般式(ロ)で示される公知化合物である。
Figure 2005232087
式中、R、R、Rは、前記一般式(イ)で表される1,3−ベンゾチアジン化合物誘導体の置換基の場合と同じである。
(1)Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる基を表す。
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2、2−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、N−オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基、N−ノニル基、イソノニル基、N−デカニル基、イソデカニル基、N−ウンデカニル基、イソウンデカニル基、N−ドデカニル基、イソドデカニル基などを挙げることができる。
前記アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基を挙げることができる。
前記ヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基を挙げることができる。
前記アルコキシアルキル基としては、メトキシエチル基、エトキシエチル基を挙げることができる。
前記アルコキシカルボニルアルキル基としては、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基などを挙げることができる。
前記フェノキシアルキル基としては、フェノキシメチル基、フェノキシエチル基、フェノキシプロピル基を挙げることができる。
前記カルバモイルアルキル基としては、カルバモイルメチル基、カルバモイルエチル基を挙げることができる。
前記インドールアルキル基としては、インドールメチル基、インドールエチル基、インドールプロピル基を挙げることができる。
前記アルキルチオアルキル基としては、メチルチオメチル基、メチルチオエチル基、エチルチオエチルを挙げることができる。
を示す。
(2)Rは、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2、2−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基である。これらのアルキル基は、アルコキシル基、ジアルキルアミノ基の置換基により置換されていてもよい。
前記シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基である。
(3)Rは、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
前記アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2−ヘキシル基、
N−オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基などを挙げることができる。
前記シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを挙げることができる。
前記アルコキシル基は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ヘキシロキシ基などを挙げることができる。
前記アルコキシカルボニル基は、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ヘキシロキシカルボニル基などを挙げることができる。
ハロゲン原子は、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素を挙げることができる。
nは、0または1〜4の整数である。
(4)Rは、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2、2−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基である。これらのアルキル基は、アルコキシル基、ジアルキルアミノ基の置換基により置換されていてもよい。これらの脂肪族炭化水素基は、アルコキシル基、ジアルキルアミノ基等の置換基により置換されていてもよい。
前記シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基である。
前記一般式(ロ)で示されるN−スルフェニルアミノ酸エステル化合物は、公知化合物である。この化合物は、公知の方法である、N−スルフェニルベンゾイミダゾール化合物あるいはスルフェンアミド化合物とアミノ酸エステル化合物を反応させることにより得ることができる。
本発明の物質である前記一般式(イ)で表される1,3−ベンゾチアジン化合物は、前記一般式(ロ)で表されるN−スルフェニルアミノ酸エステル化合物と塩基を反応させることにより得ることができる(方法1)。
塩基としてアミン類またはアルコキシド類が用いられる。
具体的なアミン類としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジメチルベンジルアミン、ジエチルベンジルアミン、ピリジン、ピコリン、N,N−ジメチルアミノピリジン等を挙げることができる。
具体的なアルコキシド類としては、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムプロポキシド、カリウムt−ブトキシド等を挙げることができる。
この反応は、反応溶媒の存在下に行うことが望ましい。
この反応溶媒には、極性又は非極性溶媒が適宜用いられる。
溶媒としては、具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、アニソール等の溶媒中で行われる。また、これらの溶媒は、単独または混合溶媒として使用することができる。
反応条件は以下の通りである。
反応温度は、0〜120℃の範囲で行うことができる。この温度未満の条件で行うと、反応が遅くなり、反応時間が長くなる。
また、この温度を超えると、反応温度が高くなりすぎ、分解反応や副反応が多くなる。この温度範囲は、さらに、20〜100℃の範囲で行うことが、さらに好ましい。
反応時間は反応温度により左右され、一概に定めることはできないが、通常は2〜30時間で十分である。
本発明の1,3−ベンゾチアジン化合物誘導体を製造する他の一つの方法で用いられる出発物質は、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物である。
この化合物は、下記一般式(ハ)で示される公知化合物である。
Figure 2005232087
式中、R、R、Rは、前記一般式(イ)で表される1,3−ベンゾチアジン化合物誘導体の置換基の場合と同じである。
(1)Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる基を表す。
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2、2−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、N−オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基、N−ノニル基、イソノニル基、N−デカニル基、イソデカニル基、N−ウンデカニル基、イソウンデカニル基、N−ドデカニル基、イソドデカニル基などを挙げることができる。
前記アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基を挙げることができる。
前記ヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基を挙げることができる。
前記アルコキシアルキル基としては、メトキシエチル基、エトキシエチル基を挙げることができる。
前記アルコキシカルボニルアルキル基としては、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基などを挙げることができる。
前記フェノキシアルキル基としては、フェノキシメチル基、フェノキシエチル基、フェノキシプロピル基を挙げることができる。
前記カルバモイルアルキル基としては、カルバモイルメチル基、カルバモイルエチル基を挙げることができる。
前記インドールアルキル基としては、インドールメチル基、インドールエチル基、インドールプロピル基を挙げることができる。
前記アルキルチオアルキル基としては、メチルチオメチル基、メチルチオエチル基、エチルチオエチルを挙げることができる。
を示す。
(2)Rは、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2、2−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基などである。これらのアルキル基は、アルコキシル基、ジアルキルアミノ基の置換基により置換されていてもよい。
前記シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基である。
(3)Rは、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
前記アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、N−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、N−ペンチル基、イソペンチル基、t−ペンチル基、N−ヘキシル基、イソヘキシル基、2−ヘキシル基、N−オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基などを挙げることができる。
炭素数3〜8のシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを挙げることができる。
前記アルコキシル基は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ヘキシロキシ基などを挙げることができる。
前記アルコキシカルボニル基は、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ヘキシロキシカルボニル基などを挙げることができる。
ハロゲン原子は、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素を挙げることができる。
nは、0または1〜4の整数である。

前記一般式(ハ)で表される1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物は、公知の方法により1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物のアルキル化反応または2,2’-ジチオジ安息香酸アミド化合物の環化反応により得ることができる。
本発明の物質である前記一般式(イ)で表される1,3−ベンゾチアジン化合物は、前記一般式(ハ)で表される1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物と塩基を反応させることにより得ることができる(方法2)。
塩基としてアミン類またはアルコキシド類が用いられる。
具体的なアミン類としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジメチルベンジルアミン、ジエチルベンジルアミン、ピリジン、ピコリン、N,N−ジメチルアミノピリジン等を挙げることができる。
具体的なアルコキシド類としては、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムプロポキシド、カリウムt−ブトキシド等を挙げることができる。
この反応は、反応溶媒の存在下に行うことが望ましい。
この反応溶媒には、極性又は非極性溶媒が適宜用いられる。
溶媒としては、具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、アニソール等の溶媒中で行われる。また、これらの溶媒は、単独または混合溶媒として使用することができる。
反応条件は以下の通りである。
反応温度は、0〜120℃の範囲で行うことができる。この温度未満の条件で行うと、反応が遅くなり、反応時間が長くなる。
また、この温度を超えると、反応温度が高くなりすぎ、分解反応や副反応が多くなる。この温度範囲は、さらに、20〜100℃の範囲で行うことが、さらに好ましい。
反応時間は反応温度により左右され、一概に定めることはできないが、通常は2〜30時間で十分である。
前記の二つの方法を式で示すと、以下の通りである。
方法1は、方法2の反応工程を含めて一段階で進行させるものである。
Figure 2005232087
本発明で得られる1,3−ベンゾチアジン化合物の具体例について例示すると以下の化学式(1)〜(3)で示される化合物である。
Figure 2005232087
次に、実施例により、発明の内容をさらに詳細に説明する。
なお、この実施例は、本発明の理解を容易にするためにあげた一例であり、本発明は、これに限定されるものではない。
下記実施例によって製造される1,3−ベンゾチアジン化合物(1)〜(3)は、前記で示した化合物(1)〜(3)に対応するもので、その物性値としては、各種スペクトルの測定値および元素分析値に基づいて、その構造を同定した。
内容積50mlのガラス製容器中にN−(2-メトキシカルボニルベンゼンスルフェニル)フェニルグリシンメチルエステル(100mg,0.29mmol)をメタノール(7ml)に溶解させ、ナトリウムメトキシド(0.12mmol)を加えて還流下4時間反応させた。反応終了後、メタノールを減圧下留去させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン)で精製することにより、化合物(1)の1,3−ベンゾチアジンを収量31.2mg(収率36%)で得た。この化合物は酢酸エチル−ヘキサンより再結晶を行うことによりさらに精製することができた。
融点 151.8-152.8 ℃. 1H NMR (CDCl3) δ3.84 (3H, s), 7.21 (1H, td, J =7.9, 1.5 Hz), 7.25-7.36 (5H, m), 7.37 (1H, brs), 7.67-7.71 (2H, m), 8.06 (1H, dd,J = 7.9, 1.5 Hz). 13C NMR(CDCl3) δ 54.4, 69.1, 126.6, 126.9,127.4, 127.5, 128.6, 129.2, 130.1, 132.8, 133.6, 138.1, 164.3, 168.6. IR (KBr) νmax 3165, 3059, 1744, 1663, 1447, 1362, 1267, 1246, 1038, 747, 694 cm-1.元素分析 C16H13NO3Sとしての計算値: C, 64.20; H, 4.38;N, 4.68. 実測値: C, 63.83; H, 4.18;N, 4.52.
実施例1の反応を室温で5時間行うことにより,化合物(1)の1,3−ベンゾチアジンを収量32.3mg(収率43%)で得た。
内容積50mlのガラス製容器中にN−(2-メトキシカルボニルベンゼンスルフェニル)アラニンメチルエステル(100mg,0.38mmol)をトルエン(7ml)に溶解させ、トリエチルアミン(77mg,0.76mmol)を加えて100℃で17時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン:アセトン:エタノール=100:5:1)で精製することにより、化合物(2)の1,3−ベンゾチアジンを収量15.4mg(収率17%)で得た。この化合物は酢酸エチル−ヘキサンより再結晶を行うことによりさらに生成することができた。
融点 190.1-191.1 ℃. 1H NMR (CDCl3) δ1.91 (3H, s), 3.75 (3H, s),7.08 (1H, brs), 7.23-7.30 (2H, m), 7.41 (1H, td, J = 7.9, 1.5 Hz), 8.16 (1H, dd, J= 7.9, 1.2 Hz). 13C NMR (CDCl3) δ 25.9, 53.8, 62.5, 126.5, 126.5, 127.0, 130.0, 132.7, 133.6, 165.0,170.9. IR (KBr) νmax 3177, 3063, 2915, 1742, 1661,1588, 1445, 1379, 1263, 1200, 1111, 1069, 976, 783, 748 cm-1. 元素分析 C11H11NO3Sとしての計算値: C, 55.68; H, 4.67;N, 5.90. 実測値: C, 55.78; H, 4.51;N, 5.79.
内容積50mlのガラス製容器中にN−(2-メトキシカルボニルベンゼンスルフェニル)アラニンメチルエステル(100mg,0.38mmol)をメタノール(7ml)に溶解させ、ナトリウムメトキシド(0.23mmol)を加えて室温で5時間反応させた。反応終了後、メタノールを減圧下留去させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン:アセトン:エタノール=100:5:1)で精製することにより、化合物(2)の1,3−ベンゾチアジンを収量37.4mg(収率41%)で得た。この化合物は酢酸エチル−ヘキサンより再結晶を行うことによりさらに精製することができた。
内容積50mlのガラス製容器中にN−(2-メトキシカルボニルベンゼンスルフェニル)グリシンメチルエステル(100mg,0.39mmol)をトルエン(7ml)に溶解させ、トリエチルアミン(78mg,0.78mmol)を加えて100℃で28時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン:酢酸エチル=10:1)で精製することにより、化合物(3)の1,3−ベンゾチアジンを収量14.9mg(収率17%)で得た。
1H NMR(CDCl3) δ3.78(3H, s), 5.37 (1H, d, J = 4.0 Hz),6.65 (1H, brs), 7.23-7.26 (2H, m), 7.36 (1H, td, J = 7.6, 1.5 Hz), 8.08 (1H, dd, J= 7.9, 1.2 Hz). 13C NMR (CDCl3) δ 53.7, 54.1, 126.7, 127.2, 127.9, 130.2, 132.6, 133.9, 164.4, 167.8.IR (KBr) νmax 3171, 3061, 2957, 1738, 1665, 1443, 1395, 1321, 1236, 1175, 986,747 cm-1.
内容積50mlのガラス製容器中に2-(3-オキソ-1,2-ベンゾイソチアゾリン-2-イル)プロピオン酸メチル(100mg,0.42mmol)をトルエン(7ml)に溶解させ、トリエチルアミン(85mg,0.84mmol)を加えて100℃で7時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン:アセトン:エタノール=100:5:1)で精製することにより、化合物(2)の1,3−ベンゾチアジンを収量28.0mg(収率28%)で得た。
内容積50mlのガラス製容器中に2-(3-オキソ-1,2-ベンゾイソチアゾリン-2-イル)酢酸メチル(100mg,0.45mmol)をトルエン(7ml)に溶解させ、トリエチルアミン(91mg,0.90mmol)を加えて100℃で15時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧下留去させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン:酢酸エチル=10:1)で精製することにより、化合物(3)の1,3−ベンゾチアジンを収量13.0mg(収率13%)で得た。

Claims (5)

  1. 下記一般式(イ)で表される1,3−ベンゾチアジン化合物
    Figure 2005232087
    (式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
    は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
    は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
    nは0または1〜4の整数である。)
  2. 下記一般式(イ)で表される1,3−ベンゾチアジン化合物を製造する方法において、下記一般式(ロ)で表されるN−スルフェニルアミノ酸エステル化合物と塩基を反応させることを特徴とする1,3−ベンゾチアジン化合物の製造方法。
    Figure 2005232087
    (式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
    は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
    は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
    nは、0または1〜4の整数である。)
    Figure 2005232087
    (式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
    は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
    は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
    nは、0または1〜4の整数である。
    は、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。)
  3. 上記請求項2において、塩基としてアミン類,アルコキシド類を用いることを特徴とする1,3−ベンゾチアジン化合物の製造方法。
  4. 下記一般式(イ)で表される1,3−ベンゾチアジン化合物を製造する方法において、下記一般式(ハ)で表される1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物と塩基を反応させることを特徴とする1,3−ベンゾチアジン化合物の製造方法。
    Figure 2005232087
    (式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
    は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
    は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
    nは、0または1〜4の整数である。)
    Figure 2005232087
    (式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、アラルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルチオアルキル基、フェノキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、インドールアルキル基から選ばれる原子又は基を表す。
    は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8のシクロアルキル基を示す。
    は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ニトロ基から選ばれる基を表す。
    nは、0または1〜4の整数である。)
  5. 上記請求項4において、塩基としてアミン類,アルコキシド類を用いることを特徴とする1,3−ベンゾチアジン化合物の製造方法。
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