JP2005231502A - 擬似駅装置、及び、列車制御装置 - Google Patents

擬似駅装置、及び、列車制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】制御信号の検証に人手がかからない擬似駅装置、及び、列車制御装置を提供する。
【解決手段】既設装置用変換部12は、表示電文S11、及び、制御電文S12を第1の信号S1に変換して出力する。信号処理部11は、コンピュータであり、第1の信号S1に含まれる情報を蓄積するとともに、第2の信号S2を出力する。新設装置用変換部13は、第2の信号S2を表示電文S11に変換して表示電文出力端子33から出力するとともに、第2の制御電文入力端子34に入力された擬似制御電文S31を第3の信号S3に変換して信号処理部11に出力する。信号処理部11は、制御電文S12の情報と、擬似制御電文S31の情報とを比較して、比較結果S51を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、擬似駅装置、及び、列車制御装置に関する。
PRC装置(Programmed Route Control:自動進路制御装置)及びCTC装置(Centralized Traffic Control:列車集中制御装置)は、例えば、新幹線等に用いられている。PRC装置及びCTC装置を用いたCTCシステムでは、CTC中央装置と駅装置との間が、専用の双方向の伝送線(以下、専用回線と称する)で接続されており、この専用回線を用いて、駅装置からCTCシステムに表示電文が供給され、CTCシステムから駅装置に制御電文が供給される。これにより、CTCシステムは、一定線区間の列車の運行状況を直接把握するとともに、連動装置を介して、信号機を制御し、運転士に出発を指示することができる。
上述のCTCシステムにおいて、既設のCTCシステムを新設のCTCシステムに更新(置換)する際には、新設のCTCシステムが、既設のCTCシステムと同等に、表示電文、制御電文等の制御信号を入出力できることを検証する必要がある。
PRC装置及びCTC装置は、自動進路制御、自動復位等の制御内容、及び、その制御を行った時間を制御ジャーナルデータとして蓄積する機能を有しているから、従来、CTCシステムを更新する際には、既設のPRC装置・CTC装置、及び、新設のPRC装置・CTC装置のそれぞれから、制御ジャーナルデータをプリントアウトし、制御ジャーナルデータに記載された各種制御を1つ1つ手作業で比較することにより、入出力された制御信号の内容を検証していた。
このため、制御信号の検証に、人手がかかるという問題、24時間の連続検証ができないという問題、及び、比較結果の整理が困難であるという問題が生じていた。
例えば、特許文献1及び特許文献2は、PRC装置のシミュレータを開示している。このシミュレータを用いて機械的な検証を行えば、PRC装置の出荷前において、人手をかけることなく、24時間の連続検証を行うことができる。
しかし、シミュレータを用いた検証は、社内で行う簡易な試験としては有効であるが、列車の動きが実際と同様に再現できないため、実運用時に不具合が顕在化するおそれがあり、信頼性が低い。このため、CTCシステムを現地に設置した後で、CTCシステムの動作確認や調整に多大な時間を要するという問題が生じていた。
特開2001−058569号公報 特開2002−029423号公報
本発明の課題は、実際の列車の動きに基づいて、制御信号の検証をし得る擬似駅装置、及び、列車制御装置を提供することである。
本発明のもう1つの課題は、制御信号の検証に人手がかからない擬似駅装置、及び、列車制御装置を提供することである。
本発明の更にもう1つの課題は、長時間連続して、制御信号の検証をし得る擬似駅装置、及び、列車制御装置を提供することである。
本発明の更にもう1つの課題は、容易に制御信号の検証をし得る擬似駅装置、及び、列車制御装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る擬似駅装置は、鉄道用擬似駅装置であって、表示電文入力端子と、表示電文出力端子と、第1の制御電文入力端子と、第2の制御電文入力端子と、既設装置用変換部と、新設装置用変換部と、信号処理部とを含む。
表示電文入力端子には、表示電文が入力される。表示電文は、既設の駅装置から既設CTCシステムに供給される電文である。既設CTCシステムは、既設のPRC装置及び既設のCTC中央装置を含んでいる。
第1の制御電文入力端子には、制御電文が入力される。制御電文は、既設CTCシステムから既設の駅装置に供給される電文である。表示電文出力端子は、新設CTCシステムに電文を出力し得る端子である。新設CTCシステムは、新設のPRC装置及び新設のCTC中央装置を含んでいる。第2の制御電文入力端子には、新設CTCシステムから擬似制御電文が入力される。擬似制御電文は、既設の駅装置を制御するために、新設CTCシステムが生成した電文である。
既設装置用変換部は、表示電文、及び、制御電文を第1の信号に変換して出力する。第1の信号は、コンピュータで処理可能な信号である。信号処理部は、コンピュータであり、第1の信号に含まれる情報を蓄積するとともに、第2の信号を出力する。第2の信号は、表示電文に含まれる情報を含む。新設装置用変換部は、第2の信号を表示電文に変換して表示電文出力端子から出力するとともに、第2の制御電文入力端子に入力された擬似制御電文を第3の信号に変換して信号処理部に出力する。第3の信号は、コンピュータで処理可能な信号であり、擬似制御電文に含まれる情報を含む。信号処理部は、制御電文の情報と、擬似制御電文の情報とを比較して、比較結果を出力する。
本発明に係る擬似駅装置は、既設の駅装置、既設のCTC回線、既設のPRC装置、既設のCTC中央装置、新設のPRC装置、及び、新設のCTC中央装置と組合されて、列車制御装置を構成する。
既設のCTC中央装置は、既設のPRC装置に接続され、既設CTCシステムを構成するとともに、既設のCTC回線を介して、既設の駅装置に接続される。新設のCTC中央装置は、新設のPRC装置に接続され、新設CTCシステムを構成する。
列車制御装置において、本発明に係る擬似駅装置は、上述したものでなり、表示電文入力端子及び第1の制御電文入力端子が既設のCTC回線を介して、既設の駅装置、及び、既設CTCシステムに接続され、表示電文出力端子及び第2の制御電文入力端子が新設CTCシステムに接続される。
上述したように、本発明に係る擬似駅装置は、表示電文入力端子と、第1の制御電文入力端子と、既設装置用変換部と、新設装置用変換部と、信号処理部とを含む。既設装置用変換部は、表示電文入力端子に入力された表示電文、及び、第1の制御電文入力端子に入力された制御電文を第1の信号に変換して出力する。第1の信号は、コンピュータで処理可能な信号であるから、信号処理部は、第1の信号を処理することが可能となる。具体的には、信号処理部は、第1の信号に含まれる表示電文及び制御電文の情報を蓄積するとともに、第2の信号を出力することができる。
本発明に係る擬似駅装置は、表示電文出力端子を含む。新設装置用変換部は、信号処理部が出力した第2の信号を表示電文に変換して、表示電文出力端子から出力する。このため、新設CTCシステムは、実際に既設CTCシステムに供給される表示電文と同一の電文に基づいて擬似制御電文を生成することができる。
このように、擬似制御電文は、シミュレーションにより作成された電文ではなく、実列車の走行データである表示電文に基づいて生成されているから、実際に既設の駅装置やCTC回線に接続したときに出力される電文と同様の電文となる。
本発明に係る擬似駅装置は、第2の制御電文入力端子を含む。第2の制御電文入力端子には、新設CTCシステムから擬似制御電文が入力され、新設装置用変換部は、第2の制御電文入力端子に入力された擬似制御電文を第3の信号に変換して信号処理部に出力する。
第3の信号は、第1の信号と同様に、コンピュータで処理可能な信号であるから、信号処理部は、第1の信号に含まれる制御電文の情報と、第3の信号に含まれる擬似制御電文の情報とを比較して、比較結果を出力することができる。
本発明に係る擬似駅装置では、信号処理部を用いて、機械的に、制御電文と擬似制御電文とを比較して、比較結果を出力する。このため、制御信号の記録、及び、検証に人手がかからない。また、信号処理部を用いて、機械的に制御信号を検証しているので、容易に検証結果を蓄積することができ、容易に検証結果を確認(モニタ)することができる。
また、信号処理部を用いて、人手によらずに自動的に制御信号を検証しているので、長時間、例えば、24時間連続して、制御信号を検証し得る。また、人手を用いていないので、検証する制御信号の量が膨大になっても、誤りを生じることなく、容易、迅速、確実に制御信号を検証し得る。
また、本発明に係る列車制御装置では、シミュレーションにより作成された電文ではなく、実列車の走行データである表示電文に基づいて生成された擬似制御電文を用いて、新設CTCシステムの動作確認ができるから、新設CTCシステムを現地に設置した後で、動作確認や調整に手間や時間を要しない。
また、本発明に係る列車制御装置では、新設PRC装置及び新設CTC中央装置を接続した状態で検証を行うことができるから、新設PRC装置−新設CTC中央装置相互間の情報伝達を含めた信頼性のある検証を行うことができる。
更に、本発明に係る列車制御装置においては、既設CTCシステムを通常に機能させている状態で、新設CTCシステムの検証を行うから、新設CTCシステムの検証を長時間行った場合でも、通常の列車運行に支障をきたさない。このため、既設CTCシステムを新設CTCシステムに置換える前に、十分に時間をかけて新設CTCシステムを調整することができるから、新設CTCシステムを現地に設置した後で、動作確認や調整に手間や時間を要しない。また、新設CTCシステムの信頼性を確保することができ、安全な列車運行を実現することができる。
また、既設装置用変換部、又は、新設装置用変換部は、例えば、RS−232Cケーブル、LANケーブル、電話回線、光ファイバ回線等の汎用回線を用いて、信号処理部と接続することができる。これにより、例えば、既設CTCシステムが広島に設置されている場合でも、オンラインで、東京の工場で新設CTCシステムの検証を行うことができる。
また、信号処理部は、表示電文の情報を蓄積しているから、オフラインで、何回でも、同一内容の表示電文を新設CTCシステムに供給し、検証を行うことができる。
本発明の他の特徴及びそれによる作用効果は、添付図面を参照し、実施例によって更に詳しく説明する。
図1は本発明に係る列車制御装置の一実施例を示すブロック図である。図1において、図示の列車制御装置は、本発明に係る擬似駅装置1と、既設のCTC駅装置63と、既設のPRC装置61と、既設のCTC中央装置62と、新設のPRC装置51と、新設のCTC中央装置52と、既設のCTC回線30とを含む。既設のPRC装置61及び既設のCTC中央装置62は、既設CTCシステム60を構成しており、新設のPRC装置51及び新設のCTC中央装置52は、新設CTCシステム50を構成している。
既設のCTC回線30は、L回線用及びR回線用の2対の回線であるが、図においては、L回線用又はR回線用の1対の回線のみを示してある。CTC回線30は、自動進路制御、自動復位等のCTC制御に用いる電文(以下、表示電文、又は、制御電文と称する)を伝送するための回線であるが、列番シフト等の準制御電文を伝送してもよい。以下、表示電文、制御電文及び準制御電文を制御信号と称することがある。
既設のCTC中央装置62は、既設のPRC装置61に接続されるとともに、既設のCTC回線30を介して、既設のCTC駅装置63に接続される。新設のCTC中央装置52は、新設のPRC装置51に接続される。
擬似駅装置1は、鉄道用擬似駅装置であって、表示電文入力端子31と、表示電文出力端子33と、第1の制御電文入力端子32と、第2の制御電文入力端子34と、既設装置用変換部12と、新設装置用変換部13と、信号処理部11とを含む。
既設装置用変換部12、及び、新設装置用変換部13は、CTC回線に伝送される電文と、コンピュータで処理可能な信号とを変換する回路であって、その内部に信号伝送ケーブルを含んでいてもよい。信号処理部11は、コンピュータである。コンピュータとは、計算機であり、例えば、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ等を挙げることができる。
表示電文出力端子33及び第2の制御電文入力端子34は、新設CTCシステム50に接続される。表示電文入力端子31及び第1の制御電文入力端子32は、既設のCTC回線30を介して、既設CTCシステム60に接続される。
図示の列車制御装置において、表示電文入力端子31には、表示電文S11が入力される。表示電文S11は、既設のCTC駅装置63から既設CTCシステム60に供給される電文である。
第1の制御電文入力端子32には、制御電文S12が入力される。制御電文S12は、既設CTCシステム60から既設のCTC駅装置63に供給される電文である。
既設装置用変換部12は、表示電文入力端子31に供給された表示電文S11、及び、第1の制御電文入力端子32に供給された制御電文S12を第1の信号S1に変換して出力する。第1の信号S1は、コンピュータで処理可能な信号である。
既設装置用変換部12は、CTC回線30を伝達することに起因する時間遅れや、CTC回線30を伝達する際に施される増幅・変調などの要素を考慮した信号処理を端子31、32に入力される電文に付加してもよい。
信号処理部11は、第1の信号S1に含まれる情報を蓄積するとともに、第2の信号S2を出力する。第2の信号S2は、表示電文S11に含まれる情報を含む。新設装置用変換部13は、第2の信号S2を表示電文S11に変換し、表示電文出力端子33から新設CTCシステム50に表示電文S11を出力する。
新設CTCシステム50は、表示電文S11を用いて、擬似制御電文S31を生成し、擬似制御電文S31を第2の制御電文入力端子34に供給する。擬似制御電文S31は、既設のCTC駅装置63を制御するための電文である。
新設装置用変換部13は、第2の制御電文入力端子34に入力された擬似制御電文S31を第3の信号に変換して信号処理部11に出力する。第3の信号は、コンピュータで処理可能な信号であり、擬似制御電文S31に含まれる情報を含む。
新設装置用変換部13は、CTC回線30を伝達することに起因する時間遅れや、CTC回線30を伝達する際に施される増幅・変調などの要素を考慮した信号処理を端子33、34から入出力する電文に付加してもよい。
信号処理部11は、制御電文S12の情報と、擬似制御電文S31の情報とを比較して、入出力端子35から比較結果S51を出力する。検証にあたっては、制御電文S12及び擬似制御電文S31の情報を互いにつき合わせ、制御電文S12−擬似制御電文S31間の時間差、情報の過不足等を比較することにより、新設CTCシステム50と、既設CTCシステム60との間の動作の違いを検証することができる。
ここで、例えば、制御電文S12及び擬似制御電文S31は、同一の表示電文S11に基づいて生成されているから、両者が全く同一の情報を含む場合は、新設CTCシステム50が、既設CTCシステム60と同様に機能していると判断することができる。
また、信号処理部11は、CTC回線30に列番シフト等の準制御電文が伝送されている場合、制御電文と同様に、列番シフト等の準制御電文についても、列番変化情報のつき合わせを行い、情報の時間差、過不足等を比較することにより、新設CTCシステム50と、既設CTCシステム60との間の動作の違いを検証することができる。
信号処理部11は、CTC回線30を伝達することに起因する時間遅れや、CTC回線30を伝達する際に施される増幅・変調などの要素を考慮して、信号処理をしてもよい。入出力端子35には、例えば、キーボードやマウスから所望の信号S52を入力してもよい。
信号S52の内容としては、例えば、制御電文S12及び擬似制御電文S31の比較結果や蓄積した情報を紙に印刷する旨の命令、表示電文出力端子33から同一内容の表示電文S11を繰り返し出力する旨の命令、蓄積した情報を消去する旨の命令等を挙げることができる。また、信号処理部11は、コンピュータであるから、検証結果や蓄積された情報を画面に表示したり、紙に印刷して出力することもできる。
上述したように、本発明に係る擬似駅装置1は、表示電文入力端子31と、第1の制御電文入力端子32と、既設装置用変換部12と、新設装置用変換部13と、信号処理部11とを含む。既設装置用変換部12は、表示電文入力端子31に入力された表示電文S11、及び、第1の制御電文入力端子32に入力された制御電文S12を第1の信号S1に変換して出力する。第1の信号S1は、コンピュータで処理可能な信号であるから、信号処理部11は、第1の信号S1を処理することが可能となる。具体的には、信号処理部11は、第1の信号S1に含まれる表示電文S11及び制御電文S12の情報を蓄積するとともに、第2の信号S2を出力することができる。
本発明に係る擬似駅装置1は、表示電文出力端子33を含む。新設装置用変換部13は、信号処理部11が出力した第2の信号S2を表示電文S11に変換して、表示電文出力端子33から出力する。このため、新設CTCシステム50は、実際に既設CTCシステム60に供給される表示電文S11と同一の電文に基づいて擬似制御電文S31を生成することができる。
このように、擬似制御電文S31は、シミュレーションにより作成された電文ではなく、実列車の走行データである表示電文S11に基づいて生成されているから、実際に既設のCTC駅装置63やCTC回線30に接続したときに出力される電文と同様の電文となる。
本発明に係る擬似駅装置1は、第2の制御電文入力端子34を含む。第2の制御電文入力端子34には、新設CTCシステム50から擬似制御電文S31が入力され、新設装置用変換部13は、第2の制御電文入力端子34に入力された擬似制御電文S31を第3の信号S3に変換して信号処理部11に出力する。
第3の信号S3は、第1の信号S1と同様に、コンピュータで処理可能な信号であるから、信号処理部11は、第1の信号S1に含まれる制御電文S12の情報と、第3の信号S3に含まれる擬似制御電文S31の情報とを比較して、比較結果を出力することができる。
本発明に係る擬似駅装置1では、信号処理部11を用いて、機械的に、制御電文S12と擬似制御電文S31とを比較して、比較結果を出力する。このため、制御信号の記録、及び、検証に人手がかからない。また、信号処理部11を用いて、機械的に制御信号を検証しているので、容易に検証結果の蓄積をすることができ、容易に検証結果の確認(モニタ)をすることができる。
また、信号処理部11を用いて、機械的に制御信号を検証しているので、長時間、例えば、24時間連続して、制御信号の検証をし得る。また、人手を用いていないので、検証する制御信号の量が膨大になっても、誤りを生じることなく、容易、迅速、確実に制御信号を検証し得る。
また、本発明に係る列車制御装置では、シミュレーションにより作成された電文ではなく、実列車の走行データである表示電文S11に基づいて生成された擬似制御電文S31を用いて、新設CTCシステム50の動作確認ができるから、新設CTCシステム50を現地に設置した後で、動作確認や調整に手間や時間を要しない。
また、本発明に係る列車制御装置では、新設PRC装置51及び新設CTC中央装置52を接続した状態で検証を行うことができるから、新設PRC装置51−新設CTC中央装置52相互間の情報伝達を含めた信頼性のある検証を行うことができる。
更に、本発明に係る列車制御装置においては、既設CTCシステム60を通常に機能させている状態で、新設CTCシステム50の検証を行うから、新設CTCシステム50の検証を長時間行った場合でも、通常の列車運行に支障をきたさない。このため、既設CTCシステム60を新設CTCシステム50に置換える前に、十分に時間をかけて新設CTCシステム50を調整することができるから、新設CTCシステム50を現地に設置した後で、動作確認や調整に手間や時間を要しない。また、新設CTCシステム50の信頼性を確保することができ、安全な列車運行を実現することができる。
また、既設装置用変換部12、又は、新設装置用変換部13は、例えば、RS−232Cケーブル、LANケーブル、電話回線、光ファイバ回線等の汎用回線を用いて、信号処理部11と接続することができる。これにより、例えば、既設CTCシステム60が広島に設置されている場合でも、オンラインで、東京の工場で新設CTCシステム50の検証を行うことができる。
また、信号処理部11は、表示電文S11の情報を蓄積しているから、オフラインで、何回でも、同一内容の表示電文S11を新設CTCシステム50に供給し、検証を行うことができる。
更に、本発明に係る列車制御装置は、CTC回線30に列番シフト等の準制御電文が伝送されている場合、制御電文と同様に、列番シフト等の準制御電文についても検証することができる。
図2は本発明に係る列車制御装置の一実施例を更に詳細に説明するブロック図である。図2において、既設のCTC駅装置63、既設のCTC回線30、既設のPRC装置61、既設のCTC中央装置62、及び、既設装置用変換部12は、第1の地域、例えば、広島に備えられている。
新設のCTC中央装置52、新設のPRC装置51、信号処理部11、及び、新設装置用変換部13は、広島から遠く離れた第2の地域、例えば、東京の工場に備えられている。既設装置用変換部12−信号処理部11間は、例えば、RS−232Cケーブル、LANケーブル、電話回線、光ファイバ回線等の汎用回線を用いて接続されている。
このような構成を有する図示の列車制御装置は、既設装置30、61、62、63間に伝送されている表示電文S11をオンラインで新設CTCシステム50に送信し、制御電文S12及び擬似制御電文S31に含まれる情報をオンラインで信号処理部11に送信し、信号処理部11にてオンラインで信号処理することができる。このため、図示の列車制御装置は、東京の工場内に於いて、リアルタイムで新設CTCシステム50の機能検証を行うことができる。
また、図示の列車制御装置は、CTC回線30のような専用回線ではなく、既存の汎用回線を用いて、例えば、広島−東京間のように離れた距離を接続できるから、高コスト化することなく実現できる。
更に、図示の列車制御装置は、複数区間にまたがるCTCシステムを構成する多数のPRC装置及びCTC中央装置について、1箇所(例えば、東京の工場)で、同時に、検証を行うことができるので、作業効率が向上する。
また、図示の列車制御装置は、図1に示した列車制御装置と同様の構成を有するので、同様の作用効果を奏することができる。
図3、図4は本発明に係る列車制御装置の別の一実施例を説明するブロック図である。図において、図1〜図2に現れた構成部分と同一の部分については、同一の参照符号を付し、重複説明を省略する。
図3、図4において、擬似駅装置1は、接続端子36、37を有する。接続端子36、37は、信号処理部11−新設装置用変換部13間を接続、又は、分離する端子である。
図3において、信号処理部11は、既設装置用変換部12、及び、既設装置30、61、62、63に接続され、新設装置用変換部13と分離している。この状態で、信号処理部11は、既設装置用変換部12から第1の信号S1か供給され、既設装置30、61、62、63間に伝送されている表示電文S11及び制御電文S12を蓄積する。
その後、図4に示すように、信号処理部11は、新設CTCシステム50に接続された新設装置用変換部13に接続される。この状態で、信号処理部11は、新設装置用変換部13を介して、所定の時間帯の表示電文S11を新設CTCシステム50に出力する。新設CTCシステム50は、擬似制御電文S31を出力し、信号処理部11には、新設装置用変換部13を介して、第3の信号S3が入力される。
このような構成を有する図示の列車制御装置は、任意の時間帯の表示電文S11について、制御電文S12及び擬似制御電文S31を何回でも繰返して検証できるから、信頼性のある検証を実現することが可能となる。
また、図示の列車制御装置は、第1の地域(広島)−第2の地域(東京)間を結ぶ汎用回線が不要になるので、その分だけ低コスト化を図ることができる。
また、図示の列車制御装置は、図1、図2に示した列車制御装置と同様の構成を有するので、同様の作用効果を奏することができる。
詳細な説明は省略するが、例えば、擬似駅装置1全体を東京の新設CTCシステム50から分離し、広島の既設装置30、61、62、63に接続して表示電文S11及び制御電文S12を蓄積した後、擬似駅装置1全体を既設装置30、61、62、63から分離し、新設CTCシステム50に接続して検証を実行してもよいことは言うまでもない。
以上、実施の形態を参照して説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々の変形、変更が可能であることは言うまでもない。
本発明に係る列車制御装置の一実施例を示すブロック図である。 本発明に係る列車制御装置の一実施例を更に詳細に説明するブロック図である。 本発明に係る列車制御装置の別の一実施例を説明するブロック図である。 本発明に係る列車制御装置の別の一実施例を説明する別のブロック図である。
符号の説明
1 擬似駅装置
31 表示電文入力端子
33 表示電文出力端子
32 第1の制御電文入力端子
34 第2の制御電文入力端子
12 既設装置用変換部
13 新設装置用変換部
11 信号処理部

Claims (3)

  1. 表示電文入力端子と、表示電文出力端子と、第1の制御電文入力端子と、第2の制御電文入力端子と、既設装置用変換部と、新設装置用変換部と、信号処理部とを含む鉄道用擬似駅装置であって、
    前記表示電文入力端子には、表示電文が入力され、前記表示電文は、既設の駅装置から既設CTCシステムに供給される電文であり、前記既設CTCシステムは、既設のPRC装置及び既設のCTC中央装置を含んでおり、
    前記第1の制御電文入力端子には、制御電文が入力され、前記制御電文は、前記既設CTCシステムから前記既設の駅装置に供給される電文であり、
    前記表示電文出力端子は、新設CTCシステムに電文を出力し得る端子であり、前記新設CTCシステムは、新設のPRC装置及び新設のCTC中央装置を含んでおり、
    前記第2の制御電文入力端子には、前記新設CTCシステムから擬似制御電文が入力され、前記擬似制御電文は、前記既設の駅装置を制御するために、前記新設CTCシステムが生成した電文であり、
    前記既設装置用変換部は、前記表示電文、及び、前記制御電文を第1の信号に変換して出力し、前記第1の信号は、コンピュータで処理可能な信号であり、
    前記信号処理部は、コンピュータであり、前記第1の信号に含まれる情報を蓄積するとともに、第2の信号を出力し、前記第2の信号は、前記表示電文に含まれる情報を含み、
    前記新設装置用変換部は、前記第2の信号を前記表示電文に変換して前記表示電文出力端子から出力するとともに、前記第2の制御電文入力端子に入力された前記擬似制御電文を第3の信号に変換して前記信号処理部に出力し、前記第3の信号は、コンピュータで処理可能な信号であり、前記擬似制御電文に含まれる情報を含み、
    前記信号処理部は、前記制御電文の情報と、前記擬似制御電文の情報とを比較して、比較結果を出力する
    擬似駅装置。
  2. 請求項1に記載された擬似駅装置であって、接続端子を有し、
    前記接続端子は、前記新設装置用変換部と、前記信号処理部とを接続、又は、分離するための端子であり、
    前記信号処理部は、前記新設装置用変換部と分離した状態で、前記第1の信号に含まれる情報を蓄積し、前記新設装置用変換部と接続した状態で、前記第2の信号及び前記第3の信号を入出力する
    擬似駅装置。
  3. 既設の駅装置と、既設のCTC回線と、既設のPRC装置と、既設のCTC中央装置と、擬似駅装置と、新設のPRC装置と、新設のCTC中央装置とを含む列車制御装置であって、
    前記既設のCTC中央装置は、前記既設のPRC装置に接続され、既設CTCシステムを構成するとともに、前記既設のCTC回線を介して、前記既設の駅装置に接続され、
    前記新設のCTC中央装置は、前記新設のPRC装置に接続され、新設CTCシステムを構成し、
    前記擬似駅装置は、請求項1又は2に記載されたものでなり、前記表示電文入力端子及び前記第1の制御電文入力端子が前記既設のCTC回線を介して、前記既設の駅装置、及び、前記既設CTCシステムに接続され、前記表示電文出力端子及び前記第2の制御電文入力端子が前記新設CTCシステムに接続される
    列車制御装置。
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