JP2005231384A

JP2005231384A - 乗降ステップ

Info

Publication number: JP2005231384A
Application number: JP2004039344A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Nakajima; 稔之中嶋
Original assignee: UD Trucks Corp
Current assignee: UD Trucks Corp
Priority date: 2004-02-17
Filing date: 2004-02-17
Publication date: 2005-09-02
Anticipated expiration: 2024-02-17
Also published as: JP4209785B2

Abstract

【課題】本発明は大型トラックの乗降ステップに関し、乗降ステップをフレームに固定するブラケットの外部への露出をなくして見栄えの改善を図り、併せて取付作業性に優れた乗降ステップを提供することを目的とする。
【解決手段】請求項１に係る発明は、大型トラックのキャブの下方に配置され、ブラケットを介してフレームに取り付く乗降ステップの側部と背面部に沿って化粧カバーを取り付け、当該化粧カバーにより、大型トラック外部へのブラケットの露出を防止したことを特徴とする。そして、請求項２に係る発明は、請求項１に記載の乗降ステップに於て、ステップの側部と背面部に化粧カバーの係合部を設け、当該係合部に化粧カバーの下部を係合させると共に、化粧カバーの上部をブラケットにボルト締めしたことを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、大型トラックに装着される乗降ステップに関する。

従来、大型トラックには、キャブへの乗り降りの便に供するために乗降ステップ（以下、「ステップ」という）が装着されており、図７に示すようにステップ１は、１本のブラケット（ハンガ）３を介してフレーム５の左右のサイドレール７に取り付けられている（特許文献１参照。）。
そして、上記ステップ１はキャブの下方に配置されて、キャブへの乗り降りの際に足をかけ易いようになっている。
特開平８−１３３１３５号公報

しかし、上述の如きステップ１の取付構造にあっては、斯様にステップ１をキャブの下方に配置した場合、キャブとステップ１の間からブラケット３が外部に露出して見栄えが悪く、このステップ部分の見た目の改善が望まれていた。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、ステップをフレームに固定するブラケットの外部への露出をなくして見栄えの改善を図り、併せて取付作業性に優れた大型トラックのステップを提供することを目的とする。

斯かる目的を達成するため、請求項１に係る発明は、大型トラックのキャブの下方に配置され、ブラケットを介してフレームに取り付くステップの側部と背面部に沿って化粧カバーを取り付け、当該化粧カバーにより、大型トラック外部へのブラケットの露出を防止したことを特徴とする。
そして、請求項２に係る発明は、請求項１に記載のステップに於て、ステップの側部と背面部に化粧カバーの係合部を設け、当該係合部に化粧カバーの下部を係合させると共に、化粧カバーの上部をブラケットにボルト締めしたことを特徴とし、請求項３に係る発明は、請求項２に記載のステップに於て、化粧カバーの下部とステップ側の係合部に、位置決め部を設けたことを特徴とする。

請求項１に係る発明によれば、化粧カバーによってブラケットが大型トラックの外部へ露出することがなくなるため、従来に比しステップ回りの見栄えが良好となった。
そして、請求項２及び請求項３に係る発明によれば、化粧カバーの下部を係合部に係合させた後、化粧カバーの上部をボルト締めするだけでよく、而も、この際に位置決め部によって化粧カバーの位置決めができるため、化粧カバーの取付作業が極めて容易で作業性に優れた利点を有する。

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１乃至図６は請求項１乃至請求項３に係る発明の一実施形態を示し、図中、１１は断面コ字状に形成された左右のサイドレール１３とこれらの間に架設された複数本のクロスメンバ１５からなる大型トラックのフレームで、その前部にフロントバンパ１７がフレーム１の左右方向に取り付けられている。そして、図示するようにフロントバンパ１７の左右の端部１９はステップ２１方向へ折曲して、当該ステップ２１に近接した構造となっている。

そして、キャブが取り付くフレーム１１（左右のサイドレール１３）の前側に、鋼材からなるステップ取付ブラケット２３を介して金属製のステップ２１が取り付けられている。
而して、ステップ取付ブラケット２３は、サイドレール１３にボルト締めされた第１の分割ブラケット２５と、当該分割ブラケット２５の突出端の外周にボルト締めされた第２の分割ブラケット２７とで構成されており、両分割ブラケット２５，２７は、夫々、断面コ字状に形成され、分割ブラケット２５は、フレーム１１の側方へ水平に突出するようにサイドレール１３のウェブ２９にボルト締めされている。

また、図１に示すように分割ブラケット２７は下方へ側面視Ｌ字状に形成されて、垂直な下端側のウェブ３１に、サイドレール１３に沿って一枚の矩形状のプレートからなるステー取付ブラケット３３がボルト締めされており、当該ステー取付ブラケット３３は、その右側端部が分割ブラケット２７のウェブ３１に上下の複数箇所で固定されている。
そして、ステー取付ブラケット３３の背面側に、２本の側面視Ｌ字状のステー３５，３７の一端側がボルト締めされており、図２に示すように当該ステー３５，３７の他端側３９，４１はステー取付ブラケット３３の下部からフレーム１１の側方へ平行に突出して、その上部にステップ２１がボルト締めされて載置されている。

図３乃至図５に示すようにステップ２１は、平面視略台形形状の枠体４３と、当該枠体４３内にリブ４５が格子状に一体成形されたスノコ部４７とからなり、斯様にリブ４５を格子状に設けてスノコ部４７に複数の間隙４９を開口させることで、スノコ部４７に水が溜まったり泥が堆積することを防止している。そして、ステップ２１は、予めステー取付ブラケット３３とステー３５，３７を介して分割ブラケット２７に取り付けられており、これらは一体にユニット化されている。

そして、図１及び図２に示すようにステップ２１の側部と背面部に沿って化粧カバー５１が取り付けられている。
即ち、ステップ２１をフレーム１１に取り付けるステー取付ブラケット２３とステー取付ブラケット３３のうち、ステップ取付けブラケット２３はキャブに覆われて外部に露出することはないが、ステー取付ブラケット３３はその上部を除く部分がキャブ側部の下方から外部に露出して見栄えの悪いものとなっている。

そこで、ステー取付ブラケット３３の外部への露出を防止するため、上述の如くステップ２１に化粧カバー５１を取り付けたものである。
図６に示すように化粧カバー５１は、図３及び図５に示す枠体４３の前後の側部５３，５５と背面部５７の外形形状に沿って硬質樹脂で形成された板状の薄肉な平面視略コ字状をなし、その背面部５８の上部の左右２カ所に、ステー取付ブラケット３３との取付孔５９が開口する取付片６１が上方へ突設されている。

一方、図３乃至図５に示すようにステップ２１の枠体４３には、化粧カバー５１を係合する２つの係合部６３，６５が一体に設けられており、一方の係合部６３は枠体４３の背面部５７に設けられ、他方の係合部６５は枠体４３の側部５３に設けられている。
図３及び図４に示すように係合部６３は、枠体４３の下部から当該枠体４３に沿って上方へ側面視Ｌ字状に突設された係合片６７を有し、その内側には、上下方向に亘って２本の細長い側面視略三角形状のガイド片６９が平行に設けられている。

そして、上記ガイド片６９に対向して枠体４３の外周には、２本の細長い側面視略矩形状のガイド片７１が上下方向に亘って設けられており、当該ガイド片７１と上記ガイド片６９とに案内されて、上方から差し込まれた化粧カバー５１の下部が両ガイド片６９，７１間に係合されるようになっている。
更に、上記係合片６７の内側底部には、台形形状に盛り上がった位置決め部７３が形成されている。そして、図６に示すように化粧カバー５１の背面部５８の下部に、上記位置決め部７３の外形形状に沿って凹状の位置決め部７５が設けられており、化粧カバー５１の取り付けの際に、上記位置決め部７３にこの位置決め部７５を合わせることで、化粧カバー５１の位置決めが容易にできるようになっている。

一方、図３乃至図５に示すように枠体４３の側部５３に設けられた係合部６５も、枠体４３の下部から当該枠体４３に沿って上方へ側面視Ｌ字状に係合片７７が突設され、当該係合片７７の内周は下方へ傾斜する傾斜面７９となっている。
そして、上記係合片７７に対向して枠体４３の外周には、２本の細長い側面視略矩形状のガイド片８１が上下方向に亘って設けられており、当該ガイド片８１と上記傾斜面７９とに案内されて、上方から差し込まれた化粧カバー５１の下部がこれらの間に係合されるようになっている。

更に、上記係合片７７の内側底部には、台形形状に盛り上がった位置決め部８３が形成されている。そして、図６に示すように化粧カバー５１の側面部８５の下部に、上記位置決め部８３の外形形状に沿って凹状の位置決め部８７が設けられており、化粧カバー５１の取り付けの際に、上記位置決め部８３にこの位置決め部８７を合わせることで、化粧カバー５１の位置決めが簡単にできるようになっている。

そして、ステップ２１のフレーム１１への取付けに当たり、上記化粧カバー５１は予めステップ２１に取り付いて一体にユニット化されている。
その他、図１中、８９は分割ブラケット２７の側部（フレーム１１の後方側）に取り付く薄肉なプレート状の泥ハネカバーで、タイヤから飛散する泥や水をこの泥ハネカバー８９で遮って、ステップ２１が泥や水で汚れることがないようになっている。

尚、既述したようにフロントバンパ１７の左右の端部１９はステップ２１方向へ折曲して当該ステップ２１に近接しているが、ステップ２１をより安定させるために、当該端部１９と前記ステー取付ブラケット３３の左側端部との間をブラケット等の連結部材で連結してもよい。
本実施形態はこのように構成されているから、ステー取付ブラケット３３とステー３５，３７を介してステップ２１を分割ブラケット２７に取り付けた後、図１の如く枠体４３の側部５３，５５と背面部５７に沿って化粧カバー５１を上方に配置し、前記係合部６３のガイド片６９，７１と係合部６５のガイド片７９，８１に沿って化粧カバー５１を差し込み、位置決め部７３と位置決め部７５及び位置決め部８３，８７を合わせることで化粧カバー５１の下部が係合部６３，６５に係合される。そして、既述した取付片６１を介して化粧カバー５１の上部２カ所をボルト締めすることで、化粧カバー５１がステップ２１に取り付くこととなる。

そして、サイドレール１３のウェブ２９に分割ブラケット２５をボルト締めした後、ステップ２１が取り付いてユニット化された分割ブラケット２７を分割ブラケット２５の突出端の外周にボルト締めすることで、ステップ２１がフレーム１１に取り付き、化粧カバー５１がステー取付ブラケット３３の外部への露出を防止する。
また、既述したようにフロントバンパ１７の左右の端部１９はステップ２１方向へ折曲して当該ステップ２１に近接しているため、フロントバンパ１７が変形する軽衝突時にステップ２１に当該端部１９が衝突してステップ２１が車両後方へと押されるが、分割ブラケット２７が破損ないしは変形してその衝撃を吸収することで、ステップ２１や分割ブラケット２５側の損傷，変形を防止する。

従って、修理の際には分割ブラケット２７のみを交換すればよい。
このように本実施形態によれば、化粧カバー５１によってステー取付ブラケット３３が大型トラックの外部へ露出することがなくなり、この結果、従来に比しステップ２１回りの見栄えが良好となった。
而も、化粧カバー５１の取付けは、ステップ２１の上方から化粧カバー５１の下部を係合部６３，６５に差し込んでこれを係合させた後、化粧カバー５１の上部２カ所をボルト締めするだけでよく、また、この際に位置決め部７３，７５，８３，８７によって化粧カバー５１の位置決めができるため、化粧カバー５１の取付作業が極めて容易で作業性に優れた利点を有する。

請求項１乃至請求項３の一実施形態に係るステップの取付構造の斜視図である。ステップの取付構造の平面図である。ステップの平面図である。ステップの側面図である。ステップの斜視図である。化粧カバーの斜視図である。従来のステップの取付構造の斜視図である。

符号の説明

１１フレーム
１３サイドレール
１５クロスメンバ
１７フロントバンパ
２１ステップ
２３ステップ取付ブラケット
２５，２７分割ブラケット
３３ステー取付ブラケット
３５，３７ステー
４３枠体
４７スノコ部
５１化粧カバー
６１取付片
６３，６５係合部
６７，７７係合片
６９，７１，８１ガイド片
７３，７５，８３，８７位置決め部
７９傾斜面

Claims

大型トラックのキャブの下方に配置され、ブラケットを介してフレームに取り付く乗降ステップの側部と背面部に沿って化粧カバーを取り付け、当該化粧カバーにより、大型トラック外部へのブラケットの露出を防止したことを特徴とする乗降ステップ。
乗降ステップの側部と背面部に化粧カバーの係合部を設け、当該係合部に化粧カバーの下部を係合させると共に、化粧カバーの上部をブラケットにボルト締めしたことを特徴とする請求項１に記載の乗降ステップ。
化粧カバーの下部と乗降ステップ側の係合部に、位置決め部を設けたことを特徴とする請求項２に記載の乗降ステップ。