JP2005230737A - 液体の磁気処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気処理装置の処理能力を向上させ、水道水の水質改善、給水管の腐食防止等の効果が一層発揮されるようにする。
【解決手段】液体が貫流するハウジング1と、該ハウジング内に配置された磁石ユニット3とからなり、該磁石ユニットは複数の永久磁石5,7,9,10と複数の磁極板4,6,8に軸棒11を一連に串通してなり、しかも複数の永久磁石をその同極どうしが磁極板と相対するように磁極板を複数の永久磁石間に配置し、該磁極板の外縁に磁力線を誘導する羽根部4a,6a,8a,10aを永久磁石よりも大径なるように突設し、複数の磁極板について該羽根部を軸棒方向に非直線状に並ばせることにより、液体を該ハウジング内で永久磁石の周囲にて蛇行状に貫流させる。
【選択図】図1
【解決手段】液体が貫流するハウジング1と、該ハウジング内に配置された磁石ユニット3とからなり、該磁石ユニットは複数の永久磁石5,7,9,10と複数の磁極板4,6,8に軸棒11を一連に串通してなり、しかも複数の永久磁石をその同極どうしが磁極板と相対するように磁極板を複数の永久磁石間に配置し、該磁極板の外縁に磁力線を誘導する羽根部4a,6a,8a,10aを永久磁石よりも大径なるように突設し、複数の磁極板について該羽根部を軸棒方向に非直線状に並ばせることにより、液体を該ハウジング内で永久磁石の周囲にて蛇行状に貫流させる。
【選択図】図1
Description
本発明は永久磁石によって水等の液体を磁気処理する装置に関するものである。
水道水等の水質を改善し、或いは給水管の腐食を防止するために給水管の途中に永久磁石からなる磁気処理装置を設け、磁界中に水を通過させることが従来からなされている。下記特許文献1はこのような目的で開発された磁気処理装置を示したものである。
特公平3−2032号公報
特公平3−2033号公報
しかしながらこれら従来の磁気処理装置は、永久磁石の配置が磁極との関係から適切でないことや、永久磁石間に非磁性体を介在させたものであったので、磁力線と直交する方向へ水が流れる割合が少なく磁気処理能力が十分に発揮されないという問題があった。
また、従来から螺旋状のガイドを設けて水流を永久磁石の周囲に旋回させる構造もあったが、いずれにしても水流が磁力線を切る割合が少ないことから十分な磁気処理がなされないという問題がある。
また、従来から螺旋状のガイドを設けて水流を永久磁石の周囲に旋回させる構造もあったが、いずれにしても水流が磁力線を切る割合が少ないことから十分な磁気処理がなされないという問題がある。
そこで本発明は磁気処理装置の処理能力を大幅に向上しようとするものである。
そのために請求項1に記載の液体の磁気処理装置は、液体が貫流するハウジングと、該ハウジング内に配置された磁石ユニットとからなり、該磁石ユニットは複数の永久磁石と複数の磁極板に軸棒を一連に串通してなり、しかも複数の永久磁石をその同極どうしが磁極板と相対するように磁極板を複数の永久磁石間に配置し、該磁極板の外縁に磁力線を誘導する羽根部を永久磁石よりも大径なるように突設し、複数の磁極板について該羽根部を軸棒方向に非直線状に並ばせることにより、液体を該ハウジング内で永久磁石の周囲にて蛇行状に貫流させるようにしたことを特徴とする。
また請求項2に記載した液体の磁気処理装置は、請求項1に記載の磁気処理装置において、ハウジングおよび軸棒は非磁性体の金属材料からなるものであり、磁極板は強磁性体の金属材料からなるものであることを特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の磁気処理装置において、ハウジングは円筒形、永久磁石は円盤形、磁極板は分銅形を呈したものであることを特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気処理装置において、ハウジング内に偶数個の磁石ユニットを隣り合うように配置し、隣り合う磁石ユニットにおける磁極板の羽根部が互いに異極の磁力線を誘導するものであるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば優れた処理能力を有する磁気処理装置を提供でき、水道水の水質改善、給水管の腐食防止等に顕著な効果がある。
次に本発明の実施例を説明する。図1はこの磁気処理装置の縦断面図、図2は横断面図で、1は本体1aと蓋体1bとからなる円筒形のハウジング、2a,2bは該ハウジングの両端部に設けられた液体の流入口と流出口である。なお、該ハウジング1はSUS304等の非磁性体の金属材料により成形する。3は該ハウジング内に配置される磁石ユニットで、該磁石ユニットは、図3,図4にも示したように、SUS430等の強磁性体の金属材料からなる磁極板4と、3個の円盤形の磁石体5a,5b,5cを1組とする永久磁石5と、磁極板4と同形同材料の磁極板6と、同じく3個の円盤形の磁石体7a,7b,7cを1組とする永久磁石7と、磁極板4と同形同材料の磁極板8と、同じく3個の円盤形の磁石体9a,9b,9cを1組とする永久磁石9と、磁極板4と同形同材料の磁極板10と、SUS304等の非磁性体の金属材料により成形された長尺ボルトからなる軸棒11およびナット12からなり、該軸棒11を該各永久磁石および磁極板の中心に開設された貫通孔に貫挿することにより該各永久磁石および磁極板を一連に串通する。その際、永久磁石5と永久磁石7と永久磁石9とは互いに同極どうしが磁極板6および磁極板8と相対するように該磁極板6,8を永久磁石5,7,9の間に配置し、該軸棒11の先端にナット12を螺締する。なお、これらの磁極板4,6,8,10は、外縁に磁力線を誘導する羽根部4a,6a,8a,10aが永久磁石5,7,9よりも大径でハウジング1の内径と略々同径なるように突設することにより分銅形に形成されたものである。そして、該各磁極板について羽根部4a,6a,8a,10aが軸棒方向に非直線状に並ぶようにする。
このように構成した磁気処理装置では、図示したように、磁極板4と磁極板6とは異極に磁化され、磁極板6と磁極板8とも異極に磁化され、磁極板8と磁極板10とも異極に磁化されることから、図1に破断線で示したように、羽根部4aと羽根部6aとの間に磁束密度の高い磁力線が走り、羽根部6aと羽根部8aとの間、および羽根部8aと羽根部10aとの間にも磁束密度の高い磁力線が走る。一方、流入口2aからハウジング内に流入した水等の液体は、永久磁石5,7,9の周囲を流出口2bに向かって流れるが、羽根部4a,6a,8a,10aに邪魔され、矢印で示したように蛇行することから上記磁力線を何度か直交状に過ぎることとなる。
なお、上記磁極板4,6,8,10は羽根部4a,6a,8a,10aに磁力線を誘導するため強磁性体の金属材料からなるものであるのに対し、ハウジング1は非磁性体の金属材料からなるものとすることで、羽根部4a,6a,8a,10a間を走る磁力線が該ハウジング1に迂回しないようにし、液体の流れと交差する磁力線の磁束密度を一層高いものに保つことができる。また、軸棒11を非磁性体の金属材料からなるものとすることで、各永久磁石5,7,9が磁極板4,6,8,10に及ぼす磁化を妨げないようにすることができる。なお、この実施例では永久磁石5,7,9は夫々3個の円盤形の磁石体を1組として使用したが、永久磁石単体を用いてもよい。また、フェライト磁石の他、種々の強力な永久磁石を使用し得る。また、永久磁石や磁極板等の数、形状等はこの実施例に限定されるものでないことは言うまでもない。
このようにこの装置を貫流する液体は磁力線を過ぎることで強力に磁化処理され、水道水の場合は飲料水等の生活用水として好ましい水質に改善されたり、給水管の腐食が防止される等の顕著な効果がある。また、液体燃料をこの磁気処理装置に貫流させることにより、内燃機関の燃費を向上させる等の効果もあり得る。
一方、図5,図6に示した実施例は、太径のハウジング1内に上記磁石ユニット3を4つ隣り合うように配置することにより、この磁気処理装置を通過し得る液体の流量を増大可能にしたもので、この場合、隣り合う磁石ユニットにおける磁極板の羽根部が互いに異極の磁力線を誘導するものであるようにし、隣り合う磁石ユニットの羽根部間にも磁力線が走るようにする。なお、14はハウジング内で4つの磁石ユニット3を等間隔に支持するために設けられた端板である。このように磁石ユニットを配置することにより、磁石ユニット間を流れる液体は上記磁力線とも交差することとなり、内径を大きくし流量を増大させても十分な磁化処理能力を保持することができる。また、このように複数の磁石ユニットを配置し、かつ隣り合う磁石ユニットの羽根部間にも磁力線が走るようにするために、ハウジング1内に配置する磁石ユニットの本数は2個、4個、6個等の偶数個とするのが望ましい。
また図7は、この種の磁気処理装置の設置例を示した給水配管図で、ビル21の屋上に設置された給水タワー15に給水する給水管16に磁気処理装置17を設けるとともに、該給水タワーに循環路20を設け、該給水タワー内の水をポンプ18によって磁気処理装置19に絶えず循環させ何度もこの磁気処理装置19に貫流させることで、該給水タワー内の水の磁気処理が一層促進されるようにしたものである。
1 ハウジング
3 磁石ユニット
4,6,8 磁極板
4a,6a,8a,10a 羽根部
5,7,9,10 永久磁石
11 軸棒
3 磁石ユニット
4,6,8 磁極板
4a,6a,8a,10a 羽根部
5,7,9,10 永久磁石
11 軸棒
Claims (4)
- 液体が貫流するハウジングと、該ハウジング内に配置された磁石ユニットとからなり、該磁石ユニットは複数の永久磁石と複数の磁極板に軸棒を一連に串通してなり、しかも複数の永久磁石をその同極どうしが磁極板と相対するように磁極板を複数の永久磁石間に配置し、該磁極板の外縁に磁力線を誘導する羽根部を永久磁石よりも大径なるように突設し、複数の磁極板について該羽根部を軸棒方向に非直線状に並ばせることにより、液体を該ハウジング内で永久磁石の周囲にて蛇行状に貫流させるようにしたことを特徴とする液体の磁気処理装置。
- ハウジングおよび軸棒は非磁性体の金属材料からなるものであり、磁極板は強磁性体の金属材料からなるものである請求項1に記載の液体の磁気処理装置。
- ハウジングは円筒形、永久磁石は円盤形、磁極板は分銅形を呈したものである請求項1または2に記載の液体の磁気処理装置。
- ハウジング内に偶数個の磁石ユニットを隣り合うように配置し、隣り合う磁石ユニットにおける磁極板の羽根部が互いに異極の磁力線を誘導するものであるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体の磁気処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004045184A JP2005230737A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 液体の磁気処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004045184A Pending JP2005230737A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 液体の磁気処理装置 |
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Country | Link |
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2004
- 2004-02-20 JP JP2004045184A patent/JP2005230737A/ja active Pending
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