JP2005230342A - パチンコ機の役物における遊技球方向転換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 空間を占有しない構成で球噛み発生を防止でき、あるいは遊技球を球噛み箇所から早い時点で離脱させ得る遊技球方向転換装置を提供する。
【解決手段】 遊技球53を複数通りの箇所から流下させるシーソー部材51と、このシーソー部材から流下された遊技球を傾斜面58の始端側部分で受けて下方に案内するステージ52とを備え、シーソー部材51が、その下端部の傾斜面始端側部分への最接近時には同始端側部分に対して遊技球の直径以下の距離まで近づくように構成されている遊技球方向転換装置において、シーソー部材51の、傾斜面58下方側の下端縁部分に、傾斜面下方側に向けられた球逃し用斜面71を設けた。球噛みを生じ難くし、生じても遊技球が球噛み箇所から簡単に外れ、その際、遊技球を傾斜面下方側に押すように作用する球逃し用斜面71を設けた。
【選択図】 図3
【解決手段】 遊技球53を複数通りの箇所から流下させるシーソー部材51と、このシーソー部材から流下された遊技球を傾斜面58の始端側部分で受けて下方に案内するステージ52とを備え、シーソー部材51が、その下端部の傾斜面始端側部分への最接近時には同始端側部分に対して遊技球の直径以下の距離まで近づくように構成されている遊技球方向転換装置において、シーソー部材51の、傾斜面58下方側の下端縁部分に、傾斜面下方側に向けられた球逃し用斜面71を設けた。球噛みを生じ難くし、生じても遊技球が球噛み箇所から簡単に外れ、その際、遊技球を傾斜面下方側に押すように作用する球逃し用斜面71を設けた。
【選択図】 図3
Description
本発明は、パチンコ機の遊技盤面に配置される役物、特に役物内にあって遊技球の流下方向を複数通りに転換する遊技球方向転換装置に関するものである。
従来から、役物と称される構成部品を遊技盤面に備えたパチンコ機がある。
この役物は、内部に特別な仕掛けを備えた立体的な構造を有し、遊技球の入賞を容易にするための入賞装置である。
この種の役物には、入賞口への入賞率を変化させ、また、遊技者の興趣を高めるため等から、遊技球の流下方向を複数通りに転換する遊技球方向転換装置を内部に備えたものがある。
そしてこの遊技球方向転換装置は、遊技球の流下方向を、主要部の回動動作によって転換する構成をとることが多い(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−293168号公報
この役物は、内部に特別な仕掛けを備えた立体的な構造を有し、遊技球の入賞を容易にするための入賞装置である。
この種の役物には、入賞口への入賞率を変化させ、また、遊技者の興趣を高めるため等から、遊技球の流下方向を複数通りに転換する遊技球方向転換装置を内部に備えたものがある。
そしてこの遊技球方向転換装置は、遊技球の流下方向を、主要部の回動動作によって転換する構成をとることが多い(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら上記従来技術では、次のような問題点があった。
すなわち、従来の遊技球方向転換装置は、上述したように主要部の回動動作を伴うために、主要部付近においてその動作中に遊技球を噛み込み(球噛みが生じ)、その後の動作の進行が不能になることがあった。例えば、左右側が交互に上下動して、上方からの遊技球を左右等、何れかの方向に振分け流下させるシーソー部材が主要部とされた装置では、このシーソー部材から流下された遊技球がシーソー部材下端とその下方の球通路との間に挟まれ、その後の動作進行が不能になることがあった。
この場合、従来は、動作進行が不能になったときにシーソー部材を逆方向に駆動させて隙間をつくり、挟み込まれた遊技球を解放するという方法をとっていたが、これでは事後的な対処となり、球噛みの発生を防止するという根本的な解決とはなっていなかった。
装置を組み込む空間が広ければ、種々の対策をとり得るが、役物における遊技球方向転換装置は、極めて限られた空間内に組み込まれているため、球噛み発生の防止は容易ではない。そこで従来から、装置の組込み空間を拡大させることなく簡単に構成でき、少しでも球噛み発生を防止できる遊技球方向転換装置の出現が望まれていた。
本発明は、上記のような要望に鑑みなされたもので、構成に必要な空間は皆無、つまり、極めて簡単に構成でき、かつ、球噛み発生を防止でき、あるいは遊技球を球噛み箇所からより早く離脱させることのできる、パチンコ機の役物における遊技球方向転換装置を提供することを目的とする。
すなわち、従来の遊技球方向転換装置は、上述したように主要部の回動動作を伴うために、主要部付近においてその動作中に遊技球を噛み込み(球噛みが生じ)、その後の動作の進行が不能になることがあった。例えば、左右側が交互に上下動して、上方からの遊技球を左右等、何れかの方向に振分け流下させるシーソー部材が主要部とされた装置では、このシーソー部材から流下された遊技球がシーソー部材下端とその下方の球通路との間に挟まれ、その後の動作進行が不能になることがあった。
この場合、従来は、動作進行が不能になったときにシーソー部材を逆方向に駆動させて隙間をつくり、挟み込まれた遊技球を解放するという方法をとっていたが、これでは事後的な対処となり、球噛みの発生を防止するという根本的な解決とはなっていなかった。
装置を組み込む空間が広ければ、種々の対策をとり得るが、役物における遊技球方向転換装置は、極めて限られた空間内に組み込まれているため、球噛み発生の防止は容易ではない。そこで従来から、装置の組込み空間を拡大させることなく簡単に構成でき、少しでも球噛み発生を防止できる遊技球方向転換装置の出現が望まれていた。
本発明は、上記のような要望に鑑みなされたもので、構成に必要な空間は皆無、つまり、極めて簡単に構成でき、かつ、球噛み発生を防止でき、あるいは遊技球を球噛み箇所からより早く離脱させることのできる、パチンコ機の役物における遊技球方向転換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、左右各側が交互に上下動して、上方から受けた遊技球を少なくとも左右何れかの方向に振分け流下させるシーソー部材と、このシーソー部材の前記上下動の動作面方向と交差する方向に延出する傾斜面を有し、前記シーソー部材から流下された遊技球を該傾斜面の始端側部分で受けて該傾斜面の下り側に案内するステージとを備え、前記シーソー部材の左右各側の下端部が、前記傾斜面の始端側部分への最接近時には該始端側部分に対して前記遊技球の直径以下の距離まで近づくように構成されたパチンコ機の役物における遊技球方向転換装置において、前記シーソー部材の、前記傾斜面の下り側に位置する下端縁部分に、該傾斜面下り側に向けられた球逃し用斜面が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、シーソー部材の、ステージ傾斜面の下り側に位置する下端縁部分に、ステージ傾斜面下り側に向けられた球逃し用斜面を形成したので、空間を占有しない構成で球噛み発生を事前に防止でき、あるいは遊技球を球噛み箇所からより早く外せる、パチンコ機の役物における遊技球方向転換装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、各図間において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明による遊技球方向転換装置が適用されたパチンコ機の遊技盤面の一例を示す図である。
この図において、Gは遊技盤である。この遊技盤Gの盤面(遊技盤面)1上には、次のような盤面構成部品等が設けられている。
すなわち盤面1上には、外レール2、左上風車3、ファール球防止板4、内レール5、左サイド飾り6、左下風車7、左上入賞口8、左中入賞口9、左始動入賞口10、アウト口11、右始動入賞口12及び中始動入賞口13が設けられている。
同じく盤面1上には、右中入賞口14、右上入賞口15、右下風車16、右サイド飾り17、大入賞口18、多数の遊技釘19(一部のみ示す)、右上風車20及び中上入賞口21が設けらている。
図1は、本発明による遊技球方向転換装置が適用されたパチンコ機の遊技盤面の一例を示す図である。
この図において、Gは遊技盤である。この遊技盤Gの盤面(遊技盤面)1上には、次のような盤面構成部品等が設けられている。
すなわち盤面1上には、外レール2、左上風車3、ファール球防止板4、内レール5、左サイド飾り6、左下風車7、左上入賞口8、左中入賞口9、左始動入賞口10、アウト口11、右始動入賞口12及び中始動入賞口13が設けられている。
同じく盤面1上には、右中入賞口14、右上入賞口15、右下風車16、右サイド飾り17、大入賞口18、多数の遊技釘19(一部のみ示す)、右上風車20及び中上入賞口21が設けらている。
上記レール2,5により案内されて盤面1の上部に打ち込まれた遊技球(図示せず)は、盤面1上に配置された遊技釘19、風車3,20,7,16等によって流下の方向に変化を与えられながら、各入賞口21,18,8,15,9,14,10,12,13へ入賞する。入賞しなかった遊技球はアウトロ11から遊技盤G外に排出される。
図示例において、上記大入賞口18は、盤面1上のほぼ中央に配置されたセンタ飾り兼用のセンタ役物31に設けられている。
センタ役物31は、図2に取り出し、拡大して示すように、正面側には、上記大入賞口18の他、天飾り32、動画表示装置43、左羽根33及び右羽根34が設けられている。同じく正面側には、上プロペラ35、下プロペラ36、左球経路変化部37、右球経路変化部38、中球経路変化部39、その他、いくつかの装飾部等が設けられている。
このセンタ役物31は、基本的には各々正面を向いた2機の単発飛行機40,41を上下に配置したデザインを有し、上プロペラ35、下プロペラ36は、2機の単発飛行機40,41の各プロペラを構成する。
センタ役物31は、図2に取り出し、拡大して示すように、正面側には、上記大入賞口18の他、天飾り32、動画表示装置43、左羽根33及び右羽根34が設けられている。同じく正面側には、上プロペラ35、下プロペラ36、左球経路変化部37、右球経路変化部38、中球経路変化部39、その他、いくつかの装飾部等が設けられている。
このセンタ役物31は、基本的には各々正面を向いた2機の単発飛行機40,41を上下に配置したデザインを有し、上プロペラ35、下プロペラ36は、2機の単発飛行機40,41の各プロペラを構成する。
上記中球経路変化部39は、図示するようにセンタ役物31の内部、ここでは単発飛行機41の下方、奥側(盤面裏面側)に設けられている。この中球経路変化部39は、大入賞口18への入賞率を変化させ、また、遊技者の興趣を高めるため等から、遊技球の流下方向を複数通りに転換する遊技球方向転換装置42を構成している。この例では、下側の単発飛行機41の奥側から落下した遊技球を受けてその流下方向を左、右又は中の何れかの方向に転換する遊技球方向転換装置42を構成している。
このような遊技球方向転換装置42及びその周辺部分を図3に取り出して示す。
この図に示すように、遊技球方向転換装置42は、シーソー部材51とステージ52とを備える。
この場合、シーソー部材51は、左右各側が交互に上下動(以下、揺動という。)して、上方から受けた遊技球を左、右又は中の何れかの方向に振り分け流下させるように構成されている。具体的には、シーソー部材51は、ほぼ逆三角形状、逆台形状ないし下向きの弧状に、ここでは下向きのほぼ円弧状に形成され、上部の奥行方向には遊技球53が載る程度の幅をもつ台板54を有し、中央には貫通穴55があけられている。このシーソー部材51の奥側(盤面裏面側)には円板状の背面板56が固着され、この背面板56が、詳細を後述するシーソー部材駆動装置によって正逆方向に往復回動されることにより、シーソー部材51が揺動するように構成されている。
このシーソー部材51は、図示休止位置において、左右各側(台板54)がほぼ水平状態(詳しくは中央の貫通穴55に向けてやや下り傾斜した状態)となるように形成されている。
中央ガイド57は、シーソー部材51が図示休止位置にある場合に、このシーソー部材51の貫通穴55に入った遊技球53をステージ52の後述中央通路に入るように案内するガイドであり、上記背面板56に固着されている。
この図に示すように、遊技球方向転換装置42は、シーソー部材51とステージ52とを備える。
この場合、シーソー部材51は、左右各側が交互に上下動(以下、揺動という。)して、上方から受けた遊技球を左、右又は中の何れかの方向に振り分け流下させるように構成されている。具体的には、シーソー部材51は、ほぼ逆三角形状、逆台形状ないし下向きの弧状に、ここでは下向きのほぼ円弧状に形成され、上部の奥行方向には遊技球53が載る程度の幅をもつ台板54を有し、中央には貫通穴55があけられている。このシーソー部材51の奥側(盤面裏面側)には円板状の背面板56が固着され、この背面板56が、詳細を後述するシーソー部材駆動装置によって正逆方向に往復回動されることにより、シーソー部材51が揺動するように構成されている。
このシーソー部材51は、図示休止位置において、左右各側(台板54)がほぼ水平状態(詳しくは中央の貫通穴55に向けてやや下り傾斜した状態)となるように形成されている。
中央ガイド57は、シーソー部材51が図示休止位置にある場合に、このシーソー部材51の貫通穴55に入った遊技球53をステージ52の後述中央通路に入るように案内するガイドであり、上記背面板56に固着されている。
ステージ52は、シーソー部材51の揺動動作面方向(背面板56の板面方向)と交差する方向に延出する傾斜面58を有し、シーソー部材51から流下された遊技球53をこの傾斜面58の始端側(最上流側)部分で受けて傾斜面58の下り側、図示例では盤面正面側(遊技者側)に案内するように構成されている。上記傾斜面58の図中左右方向の中央には、シーソー部材51の貫通穴55から受けた遊技球53を、Vゾーンと称する、大入賞口18(図2参照)への入賞率を高めるための特定領域59への進入を案内する中央通路60が形成されている。
図4は、背面板56を正逆方向に往復回動してシーソー部材51を揺動させるシーソー部材駆動装置の一例をシーソー部材51と共に示す図で、(a)は斜視図、(b)は右側面図である。
この図から分かるように、シーソー部材51は、背面板56を介し、この背面板56の中心点に回転軸61が直接又は間接的に連結されたステッピングモータ62によって一定角度、揺動する(両方向矢印イ,ロ参照)。この揺動は、図示しない制御装置により予め設定された開始時点から終了時点までの時間中、行われ、その時間の経過後に図示休止位置で停止する。
なお、切込み(図示せず)を有する遮光板63及び原点スイッチ(切込み検出用光電スイッチ)64は、シーソー部材51が図示休止位置になったことを検出してステッピングモータ62を停止させるための休止位置検出手段を構成している。
この図から分かるように、シーソー部材51は、背面板56を介し、この背面板56の中心点に回転軸61が直接又は間接的に連結されたステッピングモータ62によって一定角度、揺動する(両方向矢印イ,ロ参照)。この揺動は、図示しない制御装置により予め設定された開始時点から終了時点までの時間中、行われ、その時間の経過後に図示休止位置で停止する。
なお、切込み(図示せず)を有する遮光板63及び原点スイッチ(切込み検出用光電スイッチ)64は、シーソー部材51が図示休止位置になったことを検出してステッピングモータ62を停止させるための休止位置検出手段を構成している。
図5及び図6は、各々シーソー部材51の揺動動作の説明図である。このうち、図5はシーソー部材51の図中左側が上動限界点(右側が下動限界点)になったときの状態、図6はシーソー部材51の図中右側が上動限界点(左側が下動限界点)になったときの状態を各々示す斜視図であり、シーソー部材51は、図4に示す駆動装置によって図5、図6に示す限界点相互間において揺動する。
これらの図から分かるように、シーソー部材51は、揺動時における左右各側の下端部がステージ傾斜面58の始端側部分に対して最接近した時にはその始端側部分に対して遊技球53の直径以下の距離まで近づくように、つまり、揺動時の回動角が大きくなるように各部が構成されている。
なお、図3、図5及び図6中の各矢印は、各図に示すシーソー部材51の駆動状態(姿勢)において上方から受けた遊技球53のその後の基本的な流下方向を示す。
これらの図から分かるように、シーソー部材51は、揺動時における左右各側の下端部がステージ傾斜面58の始端側部分に対して最接近した時にはその始端側部分に対して遊技球53の直径以下の距離まで近づくように、つまり、揺動時の回動角が大きくなるように各部が構成されている。
なお、図3、図5及び図6中の各矢印は、各図に示すシーソー部材51の駆動状態(姿勢)において上方から受けた遊技球53のその後の基本的な流下方向を示す。
ここで、図7に拡大して示すように、シーソー部材51の、図3等に示すステージ傾斜面58の下り側(盤面正面側)に位置する下端縁部分には、この傾斜面58下り側に向けられた球逃し用斜面71が形成されている。
上述したようにシーソー部材51は、ステージ傾斜面58への最接近時にはその傾斜面58に対して遊技球53の直径以下の距離まで近づくように構成されている(図5、図6参照)。このため、図9に示すように球逃し用斜面71を有しない場合には、シーソー部材51から流下された遊技球53がシーソー部材51の下端と、その下方のステージ傾斜面58(球通路)の始端側部分との間に挟まれ(球噛みが生じ)、その後の動作進行が不能になる。
上述したようにシーソー部材51は、ステージ傾斜面58への最接近時にはその傾斜面58に対して遊技球53の直径以下の距離まで近づくように構成されている(図5、図6参照)。このため、図9に示すように球逃し用斜面71を有しない場合には、シーソー部材51から流下された遊技球53がシーソー部材51の下端と、その下方のステージ傾斜面58(球通路)の始端側部分との間に挟まれ(球噛みが生じ)、その後の動作進行が不能になる。
本実施形態においては、球逃し用斜面71が形成されているので、シーソー部材51の下端における遊技球53との接触面積が少なくなり、その分、球噛みし難くなる。
また、球噛みが生じそうになっても、あるいは僅かに生じても、図8から分かるように、球噛みの程度(強度)は、球逃し用斜面71を有しない図9に示す構造に比べて小さい。したがって、何らかのきっかけ、例えば球噛み発生によるステッピングモータ62(図4参照)ひいてはシーソー部材51の振動、あるいは追随流下する他の遊技球53の僅かな接触等によっても、球噛みを生じた遊技球53は球噛み箇所から簡単に外れ、傾斜面58を流下する(図8中、矢印ハ参照)。しかも、球噛みを生じさせるステージ52面(球通路)が、僅かではあるが下り傾斜の傾斜面58となっているので遊技球53は外れやすい。更に球逃し用斜面71は、ステージ傾斜面58の下り側に向いているので、球噛みが生じそうになった遊技球53、あるいは球噛み箇所から外れた直後の遊技球53に対し、シーソー部材51の下動限界点へ向かう回動に伴ってステージ傾斜面58下り側に向けて押すように作用(接触)するので、球噛み防止や、球噛み箇所からの遊技球離脱の促進に役立つ。
また球逃し用斜面71は、物理的な空間を有する部材ではなく、占有する空間は皆無であり、センタ役物31(図2参照)の内部の狭い空間であっても組込み空間を全く拡大させることなく、球噛み発生を防止あるいは低減できる。
このように上述実施形態によれば、構成に必要な空間は皆無でありながら、球噛み発生を防止でき、あるいは遊技球53を球噛み箇所からより早く離脱させることができ、継続的に動作進行が不能になることを極力回避できる。
また、球噛みが生じそうになっても、あるいは僅かに生じても、図8から分かるように、球噛みの程度(強度)は、球逃し用斜面71を有しない図9に示す構造に比べて小さい。したがって、何らかのきっかけ、例えば球噛み発生によるステッピングモータ62(図4参照)ひいてはシーソー部材51の振動、あるいは追随流下する他の遊技球53の僅かな接触等によっても、球噛みを生じた遊技球53は球噛み箇所から簡単に外れ、傾斜面58を流下する(図8中、矢印ハ参照)。しかも、球噛みを生じさせるステージ52面(球通路)が、僅かではあるが下り傾斜の傾斜面58となっているので遊技球53は外れやすい。更に球逃し用斜面71は、ステージ傾斜面58の下り側に向いているので、球噛みが生じそうになった遊技球53、あるいは球噛み箇所から外れた直後の遊技球53に対し、シーソー部材51の下動限界点へ向かう回動に伴ってステージ傾斜面58下り側に向けて押すように作用(接触)するので、球噛み防止や、球噛み箇所からの遊技球離脱の促進に役立つ。
また球逃し用斜面71は、物理的な空間を有する部材ではなく、占有する空間は皆無であり、センタ役物31(図2参照)の内部の狭い空間であっても組込み空間を全く拡大させることなく、球噛み発生を防止あるいは低減できる。
このように上述実施形態によれば、構成に必要な空間は皆無でありながら、球噛み発生を防止でき、あるいは遊技球53を球噛み箇所からより早く離脱させることができ、継続的に動作進行が不能になることを極力回避できる。
42:遊技球方向転換装置、51:シーソー部材、52:ステージ、53:遊技球、58:傾斜面(ステージ傾斜面)、71:球逃し用斜面。
Claims (1)
- 左右各側が交互に上下動して、上方から受けた遊技球を少なくとも左右何れかの方向に振分け流下させるシーソー部材と、このシーソー部材の前記上下動の動作面方向と交差する方向に延出する傾斜面を有し、前記シーソー部材から流下された遊技球を該傾斜面の始端側部分で受けて該傾斜面の下り側に案内するステージとを備え、前記シーソー部材の左右各側の下端部が、前記傾斜面の始端側部分への最接近時には該始端側部分に対して前記遊技球の直径以下の距離まで近づくように構成されたパチンコ機の役物における遊技球方向転換装置において、
前記シーソー部材の、前記傾斜面の下り側に位置する下端縁部分に、該傾斜面下り側に向けられた球逃し用斜面が形成されたことを特徴とするパチンコ機の役物における遊技球方向転換装置。
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JP2011125527A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Sansei R&D:Kk | 遊技機 |
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- 2004-02-20 JP JP2004044769A patent/JP2005230342A/ja active Pending
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